美輪明宏「昭和の名歌を唄う」の歌詞一覧リスト

曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
十九の春美輪明宏美輪明宏西条八十江口夜詩ながす涙も 輝(かがや)きみちし あわれ十九の 春よ春 菫(すみれ)つみつつ 散(ち)る白露(しらつゆ)に 泣きし十九の 春よ春  君はやさしく 涙は甘く 唄をうたえば 花散(はなち)りぬ 乙女振袖(おとめふりそで) ゆく白雲(しらくも)も われを眺(なが)めて 流れ行く  我世(わがよ)さみしと 嘆(なげ)くな小鳥(ことり) 春はまたくる 花も咲く 愛(あい)の光に 夜はほのぼのと 明(あ)けて十九の 春よ春
無情の夢美輪明宏美輪明宏佐伯孝夫佐々木俊一あきらめましょと 別れてみたが 何で忘りょう 忘らりょか 命をかけた 恋じゃもの 燃えて身をやく 恋ごころ  よろこび去りて 残るは涙 何で生きよう 生きらりょか 身も世もすてた 恋じゃもの 花にそむいて 男泣き
忘れちゃいやよ美輪明宏美輪明宏最上洋細田義勝月が鏡であったなら 恋しあなたの面影を 夜毎うつして見ようもの こんな気持でいるわたし ねえ、忘れちゃ嫌よ 忘れないでね  昼はまぼろし夜は夢 あなたばかりにこの胸の 熱い血潮がさわぐのよ こんな気持でいるわたし ねえ、忘れちゃ嫌よ 忘れないでね  風に情があったなら 遠いあなたのその胸に 燃える思いを送ろもの こんな気持でいるわたし ねえ、忘れちゃ嫌よ 忘れないでね  淡い夢なら消えましょに こがれこがれた恋の灯が なんで消えましょ消されましょ こんな気持でいるわたし ねえ、忘れちゃ嫌よ 忘れないでね
別れのブルース美輪明宏美輪明宏藤浦洸服部良一窓を開ければ 港が見える メリケン波止場の 灯が見える 夜風 汐風 恋風のせて 今日の出船は どこへ行く むせぶ心よ はかない恋よ 踊るブルースの 切なさよ  腕にいかりの いれずみほって やくざに強い マドロスの お国言葉は 違っていても 恋には弱い すすり泣き 二度と逢えない 心と心 踊るブルースの 切なさよ
マロニエの木蔭美輪明宏美輪明宏坂口淳細川潤一空は暮れて 丘の涯(はて)に 輝くは 星の瞳よ なつかしの マロニエの木蔭(こかげ)に 風は想い出の 夢をゆすりて 今日も返らぬ 歌を歌うよ  彼方(かなた)遠く 君は去りて わが胸に 残る痛みよ 想い出の マロニエの木蔭に ひとりたたずめば 尽きぬ想いに 今日もあふるる 熱き涙よ  空はくれて 丘の涯(はて)に またたくは 星の瞳よ なつかしの マロニエの木蔭に あわれ若き日の 夢の面影 今日もはかなく 偲(しの)ぶ心よ
裏町人生美輪明宏美輪明宏島田磬也阿部武雄暗い浮世の この裏町を 覗(のぞ)く冷たい こぼれ陽(び)よ なまじかけるな 薄情け 夢も侘(わび)しい 夜の花  やけにふかした 煙草のけむり 心うつろな おにあざみ ままよ火の酒 あおろうと 夜の花なら くるい咲き  誰に踏まれて 咲こうと散ろと 要(い)らぬお世話さ 放(ほ)っときな 渡る世間を 舌打ちで すねた妾(わたし)が なぜ悪い  霧の深さに 隠れて泣いた 夢が一つの 想い出さ 泣いて泪が 枯れるなら 明日の光を 胸に抱く
雨のブルース美輪明宏美輪明宏野川香文服部良一雨よふれふれ なやみを 流すまで どうせ涙に 濡れつつ 夜毎(よごと)なげく身は ああ かえり来ぬ 心の青空 すすり泣く 夜の雨よ  くらい運命(さだめ)に うらぶれ 果てし身は 雨の夜路を とぼとぼ ひとりさまよえど ああ かえり来ぬ 心の青空 ふりしきる 夜の雨よ
長崎物語美輪明宏美輪明宏梅木三郎佐々木俊一赤い花なら 蔓珠沙華(まんじゅしゃげ) 阿蘭陀(オランダ)屋敷に 雨が降る 濡れて泣いてる じゃがたらお春 未練な出船の ああ鐘が鳴る ララ鐘が鳴る  うつす月影 彩玻璃(いろがらす) 父は異国の 人ゆえに 金の十字架 心に抱けど 乙女盛りを ああ曇り勝ち ララ曇り勝ち  坂の長崎 石畳 南京煙火(なんきんはなび)に 日が暮れて そぞろ恋しい 出島の沖に 母の精霊(しょうろ)が ああ流れ行く ララ流れ行く  平戸(ひらと)離れて 幾百里 つづる文さえ つくものを なぜに帰らぬ じゃがたらお春 サンタクルスの ああ鐘が鳴る ララ鐘が鳴る
湖畔の宿美輪明宏美輪明宏美輪明宏服部良一山の淋しい 湖に ひとり来たのも 悲しい心 胸のいたみに たえかねて 昨日(きのう)の夢と 焚(た)きすてる 古い手紙の うすけむり  水にたそがれ せまる頃 岸の林を しずかに行けば 雲は流れて むらさきの 薄(うす)きすみれに ほろほろと いつか涙の 陽(ひ)がおちる  ランプ引きよせ ふるさとへ 書いてまた消す 湖畔の便り 旅のこころの つれづれに ひとり占う トランプの 青い女王(クイーン)の さびしさよ
港が見える丘美輪明宏美輪明宏東辰三東辰三あなたと二人で 来た丘は 港が見える丘 色あせた桜 唯一つ 淋しく 咲いていた 船の汽笛 咽(むせ)び泣けば チラリホラリと 花片(はなびら) あなたと私に 降りかかる 春の午後でした  あなたと別れた あの夜は 港が暗い夜 青白い灯り 唯一つ 桜を 照らしてた 船の汽笛 消えて行けば チラリホラリト 花片 涙の雫(しずく)に きらめいた 霧の夜でした  あなたを想うて 来る丘は 港がみえる丘 葉桜をソヨロ 訪れる しお風 浜の風 船の汽笛 遠く聞いて ウツラトロリと 見る夢 あなたの口許 あの笑顔 淡い夢でした
星の流れに美輪明宏美輪明宏清水みのる利根一郎星の流れに 身をうらなって どこをねぐらの 今日の宿 荒(すさ)む心で いるのじゃないが 泣けて涙も かれ果てた こんな女に 誰がした  煙草ふかして 口笛ふいて あてもない夜の さすらいに 人は見返る わが身は細る 町の灯影の わびしさよ こんな女に 誰がした  飢えて今頃 妹はどこに 一目逢いたい お母さん ルージュ哀しや 唇かめば 闇の夜風も 泣いて吹く こんな女に 誰がした
かりそめの恋美輪明宏美輪明宏高橋掬太郎飯田三郎夜の銀座は 七いろネオン 誰にあげよか 唇を かりそめの恋 ああ 虹の恋 ふと触れ合うた 指かなし  どうせ売られた 花嫁人形 胸で泣いても 笑い顔 かりそめの恋 ああ 虹の恋 まぼろしならぬ 君欲しや  金の格子の 鳥籠抜けて 飛ぶか心の 青空へ かりそめの恋 ああ 虹の恋 夜風よ吹くな やわ肌に
ダンスパーティーの夜美輪明宏美輪明宏和田隆夫林伊佐緒赤いドレスが よくにあう 君と初めて 会ったのは ダンスパーティーの 夜だった 踊りつかれて 二人で ビルのテラスに 出てみたら 星がきれいな 夜だった  燃える想いを 秘めながら そっと唇 ふれたのも ダンスパーティーの 夜だった 甘くせつない ブルースよ 何んにも云わずに 頬よせて 二人いつまでも 踊ったね  熱い涙を ためながら 君が別れを 告げたのも ダンスパーティーの 夜だった はかない夢と あきらめて 忘れましょうと 言った君 星がつめたい 夜だった
カスバの女美輪明宏美輪明宏大高ひさを久我山明涙じゃないのよ 浮気な雨に ちょっぴりこの頬 濡らしただけさ ここは地の果て アルジェリア どうせカスバの 夜に咲く 酒場の女の うす情け  歌ってあげましょ わたしでよけりゃ セーヌのたそがれ 瞼の都 花はマロニエ シャンゼリゼ 赤い風車の 踊り子の いまさらかえらぬ 身の上を  貴方もわたしも 買われた命 恋してみたとて 一夜(ひとよ)の火花 明日はチェニスか モロッコか 泣いて手をふる うしろ影 外人部隊の 白い服
喫茶店の片隅で美輪明宏美輪明宏矢野亮中野忠晴アカシア並木の 黄昏(たそがれ)は 淡い灯がつく 喫茶店 いつも貴方と 逢った日の 小さな赤い 椅子二つ モカの香りが にじんでた  二人だまって 向き合って 聞いたショパンの ノクターン もれるピアノの 音につれて つんではくずし またつんだ 夢はいずこに 消えたやら  遠いあの日が 忘られず 一人来てみた 喫茶店 散った窓辺の 紅薔薇が はるかにすぎた 想い出を 胸にしみじみ 呼ぶ今宵
アカシアの雨がやむとき美輪明宏美輪明宏水木かおる藤原秀行アカシアの雨にうたれて このまま死んでしまいたい 夜が明ける 日がのぼる 朝の光りのその中で 冷たくなったわたしを見つけて あの人は 涙を流してくれるでしょうか  アカシアの雨に泣いてる 切ない胸はわかるまい 思い出のペンダント 白い真珠のこの胸で 淋しく今日もあたためているのに あの人は 冷たい瞳(め)をして何処かへ消えた  アカシアの雨が止む時 青空さして鳩がとぶ むらさきの羽の色 それはベンチの片隅で 冷たくなったわたしのぬけがら あの人を さがして遙(はる)かに 飛び立つ影よ
今日でお別れ美輪明宏美輪明宏なかにし礼宇井あきら森岡賢一郎今日でお別れね もう逢(あ)えない 涙を見せずに いたいけれど 信じられないの そのひとこと あの甘い言葉を ささやいたあなたが 突然さよなら 言えるなんて  最後のタバコに 火をつけましょう 曲ったネクタイ なおさせてね あなたの背広や 身のまわりに やさしく気を配(くば)る 胸はずむ仕事は これからどなたが するのかしら  今日でお別れね もう逢えない あなたも涙を 見せてほしい 何も云わないで 気安めなど こみあげる涙は こみあげる涙は 言葉にならない さようなら さようなら
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