TOOBOE
桑田佳祐氏の『孤独の太陽』
2026年2月11日に“TOOBOE”がメジャー2ndアルバム『EVER GREEN』をリリースしました。OpeningとEndingのSEを含む全20曲が収録される。TVアニメ『勇者のクズ』第1クールOP曲「GUN POWDER」、TVアニメ『光が死んだ夏』ED曲「あなたはかいぶつ」、ドラマ『愛人転生 ―サレ妻は死んだ後に復讐する―』ED主題歌「きれぇごと」など人気楽曲を多数収録するほか、新録曲も8曲収録。
さて、今日のうたではそんな“TOOBOE”による歌詞エッセイを2週連続でお届け。第2弾でも前回に引き続き、アルバムタイトルの“『EVER GREEN』=色褪せないもの”という言葉にちなみ、自身にとってEVER GREENなアルバムのひとつを紹介していただきました。今回は桑田佳祐の『孤独の太陽』です。ぜひ今作とあわせて、エッセイをお楽しみください。
TOOBOEと申します。2月にアルバム『EVER GREEN』を発売しました。前回に引き続き、EVER GREEN(いつまでも色褪せない)なアルバムのご紹介です。
今回、ご紹介するのは桑田佳祐氏の『孤独の太陽』。
1994年9月リリース。ソロ名義2枚目のアルバムです。「名曲はギター1本で歌える」というコンセプトで作られたそう。何というかカッコよさ。
サザンオールスターズ、そして桑田佳祐氏といえば日本の顔の様な、明るいポップスのイメージを持たれる方もいるかと思いますが、このアルバムは初感、とにかく暗い。当時の日本の世相を肌で感じるくらいに取り込んだ、タイムマシンの様な楽曲。編成はアコギやエレキギターを主軸に武骨でロックな仕上がりの曲ばかり。音楽で影響力を持つ人間が、ここまでやるかと感嘆してしまうアルバムです。
ピックアップしたい曲は「鏡」。考察の域になってしまうが、このアルバム通して、桑田佳祐氏はキャリアの到達点を見た後の自分が、後世に何を残すか、何を大切に生きるかを自問自答しているかの様な曲が多い。「鏡」も言わずもがな、どこか無常感の中で、愛とは…と嘆く様な曲に感じる。
古くの洋楽をリスペクトしたアコギとステレオの様な処理をしたボーカル。舐める様に崩して歌う日本語の歌詞。爽やかで聴きやすい中に、捻ったコード進行でハッとする展開もあり、そして耳に残る間奏のブラス達。バンドとは違う、独りよがりなグルーヴ感がたまらない。
歌い方もこの時期は随分と実験をしていると言いますか、色んな方向性に舵を切った歌い方を曲毎に使い分けており、ボーカリストとして見事としか言えません。恐れ入りました。
<TOOBOE>
◆メジャー2ndアルバム『EVER GREEN』
2026年2月11日発売
<収録曲>
01.Opening
02.epsilon
03.GUN POWDER
04.きれぇごと
05.痛いの痛いの飛んでいけ
06.ここが地獄じゃあるまいし
07.jewel feat. 紫 今
08.あなたはかいぶつ
09.残陽
10.初恋
11.抜殻
12.光
13.追憶
14.優しい瞳
15.世界の終わり
16.コラージュ
17.真っ白
18.素晴らしき世界
19.Nyx
20.Ending