西片梨帆

元カノの成分ができるまで。

 2020年9月23日に“西片梨帆”が最新ミニアルバム『彼女がいなければ孤独だった』をリリースしました。彼女は、透明感のある声と、女性の恋愛心情の機微を表現する歌詞で同世代女性の共感を呼んでいるシンガーソングライター。今作でメジャーデビューを果たす。今後、年内は全国でのライブ展開を計画、年明けには待望のフルアルバムリリースも予定しているとのことなので、まずは是非、このミニアルバムをご堪能ください…!
 
 さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“西片梨帆”による歌詞エッセイを【前編】と【後編】でお届け!今回は【前編】に続く【後編】です。綴っていただいたのは、今作の収録曲であり、とくに歌詞人気の高い楽曲「元カノの成分」についてのお話。あなたは、今の自分に“元恋人の成分”や“片想いをしていた人の成分”がどれぐらい含まれていると思いますか…? 是非、歌詞と併せて、このエッセイを受け取ってください。

歌詞エッセイ【後編】:元カノの成分ができるまで。

この曲は、18歳の時に書いた曲です。



作家の燃え殻さんが書かれた

「男はみんな元カノの成分でできている」という

コラムを読んだ時に、自分の経験と重なる部分が多く、

感銘を受けて書いた曲です。



私が影響を受けた音楽や本のほとんどが、

「好きな人が好きだった」という

理由から好きになったこと。

人づてに、またはネットを通して、

昔好きだった人の今の彼女の話や、

彼自身の今の状況を知ったとき、

私とその人が過ごした日々が確実に

過去になっているんだなと思うと、

当然だと思う反面、寂しくも感じました。



この曲を公開した時、有難いことに

たくさんの方に聞いて頂いたのですが、

ほとんどが未練の強い曲だと解釈されていて、

聴く人によって、自分の想像していた意味とは

違うものになるんだなあと

びっくりしました。



私がこの曲を作ったのは、未練が強くあって、

また自分のところに戻ってきてほしいために

作ったわけではなくて、



生きているとたくさんの人と出会うと思います。

恋に落ちたり、友達になったり、形はさまざまですが、

学生時代に初めて

「この人、好きだなあ」と思えた人が自分にとっては

ずっと大切で、社会人になり、歳を重ねていっても、

これから好きになっていく人が、

自然とその人とどこか似た雰囲気を持っている人だったり

出会いは繋がっていると感じたから作った曲です。



今の恋人からすれば、

この話はきっと嫌だと思うのですが、

今のその人を作ったのは、

家族や、初恋の人、初めてできた友達だったり、

たくさんの人が関わって、今があり、

そしてこれからまた誰かと出会っていく、

そうやって人が生きること、

運命が私はとても美しく思えて、書いた曲、

それが「元カノの成分」でした。

<西片梨帆>

◆紹介曲「元カノの成分
作詞:西片梨帆
作曲:西片梨帆

◆最新ミニアルバム『彼女がいなければ孤独だった』
2020年9月23日発売
COCB-54301 ¥2,300+税

<収録曲>
01. 黒いエレキ
02. リリー
03. 片瀬
04. 嫉妬しろよ
05. 23:13
06. 元カノの成分

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