107黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 松岡モトキ | 107のあの夜は完結しないまま 「最後までしないどこ」って言ったヘタレな君が好き 受話器から聞こえる声 蘇るムスクの香り 「彼女は元気?」聞いてみただけ こっちは何も変わんないよ 踏み外すつもりでいたけどね 笑えるね 消し忘れのテレビが体を青く縁取っていた 君は神様みたいに「変な生き物だな」って笑った あの部屋に帰ろう どうしようもなく一人の夜は 案外本気だったかもね 今更だけどね だよね 107のあの夜は蒸発しないまま 最後まで口に出さなかったヘタレな君が好き 「思い出すよね」言ってみただけ 忘れていてもかまわないよ 繰り返すつもりもないけどね 悲しいね 言い忘れた言葉が私を青く縁取っている 君は神様みたいに「分かってる」って言って止めた あの部屋に帰ろう どうしよもなくひとりの夜は 結局本気だったかもね 今更だけどね だよね 踏み外すつもりでいたけどね 笑えるね 消し忘れのテレビが体を青く縁取っていた 君は神様みたいに「変な生き物だな」って笑った あの部屋に帰ろう どうしようもなく一人の夜は 案外本気だったかもね 今更だけどね だよね |
アーモンド黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 松岡モトキ | 首に腫瘍のあるハトは 今日も時計台の下にいる 都会の小さな公園で はじかれてしまった透明な存在 ふくれた喉が重いのか うつむいて私にも気付かない アーモンドを1つ投げてやる お前は悔しくはないのかい? 弱音を吐きそうなこの口に 孤独の種を放り込む かみくだいてまた強くなる こうばしい明日が香る うろたえる赤いランドセル 東京駅で泣いていた 声をかける人も駅員もみんな 少女には敵に見えた やみくもに「ママ」と叫ぶ声 揺るぎない安心の場所だ アーモンドを1つ握らせて 私もママを思い出したよ 弱音を吐きそうなこの口に 孤独の種を放り込む かみくだいてまた強くなる こうばしい明日が香る |
大予言黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 松岡モトキ | 汚れた海から怪物がうまれる 灼熱の日曜日にひょうが降る 傾いた平和がバランスを失う 眠りたいと真夜中に空が泣く 無責任な誰かの 大 大 大予言 当たっても外れても運命まかせ? 残酷だらけの世界をぶん殴ってゆけ 魂以外はくれてやる 何もかもを愛して豪快に歩け 命短し我々が 最後は勝つのさ 大予言 ホームレスの中から王様が現れ 世界中の札束がゴミ屑になる 捨てられた戦車で猫が産まれる 大陸を引き裂いた運河の怒り いいかげんな誰かの 大 大 大予言 信じないも信じるも あなた次第よ 障害だらけの世界をぶち破ってゆけ 魂以外はくれてやる 何もかもを許してゴージャスに笑え 命短し我々が 歯向かってゆくは 大予言 アンラッキーや悲劇や 恐怖の大王も 蹴散らして 生意気に 残酷だらけの世界をぶん殴ってゆけ 魂以外はくれてやる 何もかもを愛して豪快に歩け 命短し我々が 最後は勝つのさ 大予言 |
枕詞黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 會田茂一 | ライオンになった夜 性欲も吐き出して理性よお帰り タバコが1番美味しい時間なんだよ、今 頷いて吸い込んだ枕の匂い ライオンになった夜 極限も乗り越えて理性よおかえり においが一番記憶に焼き付くんだよ、ねぇ うそぶいて吐き出した枕詞 明かりを消してよ 研ぎ澄まされなきゃ 分かんない何かが見たくてさ 砂糖の様なセリフ言わないでよ 今、終わったばかりの今、今、今 どっちだろうね本質は エクスタシーの真ん中で 愛の言葉を受け止めるドロリとした目 どっちだろうね本質は クライマックスを終えて 甘い言葉を拒絶する冷めた目 『うるさい』と呟いて 引き寄せて飲み干した喉元の汗 苦手と思って言葉にしてみたんだよ、今 頷いて吹き出した枕詞 上等過ぎて肌に合わないんだよ 泥臭い何かが欲しくてさ ヒロインみたいに扱わないでよ 今、確かめたばかりの、今、今、今 どっちだろうね本質は エクスタシーの真ん中で 愛の言葉を受け止めるドロリとした目 どっちだろうね本質は クライマックスを終えて 甘い言葉を拒絶する どっちだろうね本質は エクスタシーの真ん中で 面倒くさいと飛び込んだザラリとした目 どっちだろうね本質は クライマックスを終えて ベタな言葉を期待する 濡れた目 |
懺悔録黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | | 失敗作だったよ あらかじめの不平等 真上から見下ろして掻き回してたんだよ 退屈させないよに対立させなくちゃね 三つ巴の正義もぐちゃぐちゃになってく とっておきの未来はタチの悪いジョークさ 終らせるのが惜しくて言いふらしたジョークさ ごめんなさいごめんなさい 踊らせてたんだよ 空虚と熱狂がうずまきになってさ ひざまづいて乱れきって ぐちゃぐちゃになっちゃえ やっぱりそうだったよ 当たり前の仲たがい はじめから見通してそのままにしたんだよ 悲劇のシナリオなら派手に壊さなくちゃね 備え付けの勇気もボロボロになってく とっておきの未来は暇つぶしのジョークさ 期待させて振り落として笑う為のジョークさ ごめんなさいごめんなさい 遊ばせてたんだよ 平和と平凡が不細工にゆがんでさ 泣き叫んで荒れ狂って ボロボロになっちゃえ とっておきの未来は暇つぶしのジョークさ 期待させて振り落として笑う為のジョークさ ごめんなさいごめんなさい 遊ばせてたんだよ 平和と平凡が不細工にゆがんでさ 泣き叫んで荒れ狂って ボロボロになっちゃえ ぐちゃぐちゃになっちゃえ |
原点怪奇黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | | 恨み 裏切り 裏返し 奪われていく 華の都に吹くは西洋の風 水銀灯が照らすまやかしの街 正義を掲げたシルクハットの行進 人の不幸を舐めながら笑う鬼あり 富も流行りも贅沢も 移りにけりないたづらに 響く亡者の高笑い 本当はずっと破壊を待ってる くだらない つまらない どうしようもないけど 欠けた所から腐敗する心 美しい 妬ましい 枯れるほど泣いても 恨み 裏切り 裏返し 奪われていく 人の心に宿る臆病の花 下弦の月が照らすモノクロの街 栄華を極めた強者もあはれ散り行き がらんどうの瞳は光を探す 酸いも甘いも勝ち負けも あれよあれよと夢のあと 願い崩れて様変わり 本当はずっと救いを待ってる 変わりたい 逃れたい どうしようもないけど 錆び付いた喉から絞り出す叫び 破りたい 破れない いくらあがいても 恨み 裏切り 裏返し 奪われていく 富も流行りも贅沢も 移りにけりないたづらに 響く亡者の高笑い 本当はずっと破壊を待ってる くだらない つまらない どうしようもないけど 欠けた所から腐敗する心 美しい 妬ましい 枯れるほど泣いても 恨み 裏切り 裏返し 奪われていく 恨み 裏切り 裏返し 奪われてい |
ふざけんな世界、ふざけろよ 黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 松岡モトキ・宮田リョウ | 安定をひったくるテロリズム 人生を寝取ったあの女 チクショーチクショーふざけんな この世はほとんど終ってる 表現を自重する芸術家 能無しが出世する チクショーチクショーふざけんな この世はとっくに終ってる 面白ろおかしくやっていけたら気が楽なんだけど 常識や美学変えるような かつてないセンスで またとないチャンスを この手につかめたら 駆け上がって転げ落ちて人生はコメディ 何度でもこっぱみじんになって やけくそで立ち上がって スパイみたいに良く狙って くすり くすり 狙撃する ユーモアの弾丸くらって 世界が目を覚ます 残業ですりへって午前様 神様 お局様 チクショーチクショーふざけんな 会社も社会も終ってる 正論をふりかざすマスメディア 世間が丸呑みする チクショーチクショーふざけんな 匿名だらけの戦争だ いつまでもタフにやっていけたら楽勝なんだけど 苛立ちや涙晴れるような しょうもないジョークと 果てのないビールで 愉快に暮らせたら 宇宙も キスも タブーも 価値も 哲学も 嘘も シンプルに生きていたいだなんて なおさらカオスになって 軽やかな蝶みたいに くすり くすり 飛び回り ユーモアの鱗粉まとって 世界が癒えてゆく 陽気なスキップで小粋にトラップをかわして 今夜はポップなステップに盛大なクラップを 折れそうで 泣きそうでも ゴキゲンな笑い話にして 駆け上がって転げ落ちて人生はコメディ 真面目にきちんとやろうだなんて 力むほど遠ざかって ダリアみたいに強く咲いて くすり くすり 魅了する ユーモアの蕾ほころんで 世界が溶けてゆく 世界に溶けてゆく |
ふりだし黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 松岡モトキ・宮田リョウ | あの子が欲しい あの子じゃ分からん 次があるのかも 全っ然分からん 死にたての愛を今朝ゴミ箱に捨てた 呪縛の様に溜まっていたハブラシもバイバイ 堕落してゆく君のこと見てるのが嫌だ クズみたいに移り気で弱点だらけだバイバイ 昆虫の様に慎ましく積み上げた6年間とお別れ 新しく積み上げてゆく ひずんでる ひずんでる 乱れに乱れて狂気の沙汰 次に誰かと出会ったら所かまわず求め合って ウザいほどさらけ出して スキだらけダメな女になる あの子が欲しい あの子じゃ分からん 次があるのかも 全っ然分からん 一億回の「ごめんなさい」と 一億回の「いいよ」 5コマ進んでサイコロ振って、結局1人だバイバイ 何もかもリセットして忘れてしまえばいいや だだっ広くて無表情で惨めな部屋ともバイバイ 宿り木の様にゆっくりと奪われた6年間よサヨナラ もう一度組み立ててゆく ゆがんでる ゆがんでる 汚れに汚れて狂気の沙汰 次に誰かと出会ったら右も左も見失って ダサいほど取り乱して 好きなだけ恋に溺れてやる あの子が欲しい あの子じゃ分からん 何回やっても全っ然変わらん 亡霊のようにおとなしく すり抜けた6年間よ 今日から 鮮やかに 色づいてゆけ ひずんでる ひずんでる 乱れに乱れて狂気の沙汰 次に誰かと出会ったら所かまわず求め合って ウザいほどさらけ出して スキだらけダメな女になる あの子が欲しい あの子じゃ分からん 次があるのかも 全っ然分からん ひずんでる ひずんでる ゆがんでる ゆがんでる 死にたての愛を今朝ゴミ箱に捨てた |
カイワレ黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 松岡モトキ・宮田リョウ | やせっぽっちで 青白くて 脇役のカイワレ 味気ないし 華もないし 添えものの人生 ごちそうじゃないけど 主人公じゃないけど 変わり者のアナタだけが好きだと言うなら ひがまない 妬まないし でしゃばらないよ ささやかに生きてゆけるよ 皿の隅に追いやられ ノケモノのカイワレ 残されて 捨てられて ちっぽけな人生 悲しくはないけど 悔しくもないけど 私だって 私だって 私だってさぁ… I wanna cry 望まないし 欲しがらないよ 弱々しく風に揺れるよ ごちそうじゃないけど 主人公じゃないけど 変わり者のアナタだけが好きだと言うなら ひがまない 妬まないし でしゃばらないよ ささやかに生きてゆけるよ 弱々しく風に揺れるよ |
おんな・おとこ・おんな黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 松岡モトキ・宮田リョウ | だめだ やばい かなり まずい あなた ずるい すごく すてき もっと ほしい ぜんぶ ほしい はやく はやく たかく のぼる せめる ゆるす さすが あなた あくま みたい ふかく はまる きっと うばう ぜんぶ うばう あれも これも あまく さそう まんが みたい きせき なんて あした あえる ひみつ ひみつ あたま なでる いいこ いいこ きっと わらう それで なおる やさしい おわかれ むかつく あばずれ はるなつ あきふゆ まいにち なぞなぞ いたい ださい あたま わるい とても もろい ひどく うずく やっぱ おわり ぜんぶ おわり あそび あそび まじで おわる コント みたい ビンタ なんて ほっぺ ねらう ワンツー! ワンツー! あたる あがる イイネ! イイネ! さっと よける それで かてる かわいい うそつき ずぶとい どろぼう そこのけ そこのけ まいにち ごたごた はるも なつも あきも ふゆも ふたり ひとつ あれも これも それも いつか おわる なんて おとこ おんな おとこ おんな おとこ おんな だまし だまされ せめる ゆるす さすが あなた あくま みたい またね やさしい おわかれ むかつく あばずれ はるなつ あきふゆ まいにち なぞなぞ かわいい うそつき ずぶとい どろぼう そこのけ そこのけ まいにち ごたごた だめだ やばい かなり まずい あなた ずるい すごく すてき |
灯台黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 松岡モトキ | 遠くから見るあなたって 凛とそびえる灯台 「こっちへおいで」 強い光で示しているの 足元を何度も回って見上げてみると あなたは誰に光を届けているの? 水平線の向こうで迷える私のこと 導いてくれたなら 真っ直ぐに君のいる港へ いま、暁に抱かれ 貴方がぼやけてしまうのが嫌だ 夜に浮かんで目もくらむような 一筋を眺めていたい ぴんと小さな帆を張って 風にあらがう小舟 あっちへすすめ 強い思いで海を割るよに うみどりが運んで来たのは悲しい噂 あなたはいつもあの子を照らしていたの 運命線の向こうに留まる私のこと 気付いてくれたなら 勇敢に飛び込んでゆくのに ただ恋を打ち明けて 2人が壊れてしまうならまだ 寄せては返すさざ波のような 切なさに溺れていたい サッドエンドの予感が 塩水になって また海を満たす 朝焼けにゆれて 貴方が霞んでしまうのが嫌だ 寄せては返すさざ波のような 切なさに溺れて 暁に抱かれ 貴方がぼやけてしまうのが嫌だ 夜に浮かんで目もくらむような 一筋を眺めていたい 一筋を眺めていたい |
ブルー黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 松岡モトキ | カラリと晴れた青空は こんなに綺麗な青なのに 悲しく積もるユウウツを どうしてブルーと呼ぶのかな 1日3回ひとつずつ まあるい元気を飲み込んだ お腹で溶けたビタミンは 私の元気になるのかな ブルー、ブルー、ブルー、 少し泣いたらまた明日 体は生きてるのに 気まぐれに去ってった私の命 心はまだ逃げない 悲しみよかかってこい 切ないほどに優しくて 弱音も吐けずに強がった 重く残った無気力は 私を許してくれるかな ブルー、ブルー、ブルー 少し泣いたらまた明日 本当は知ってるのに 臆病になっていたあの日の弱さ 心はもう逃げない しあわせよかかってこい 体は生きてるのに 気まぐれに去ってった私の命 心はまだ逃げない 悲しみよかかってこい しあわせよかかってこい |
火の鳥黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | soundbreakers | 鮮やかな炎に抱かれて 黒焦げになる私の夢 強烈に生きた日々は帳消しになってしまうの 全ての弱さが愛しい 戦う強さは美しい 打ちのめされて墜落して どん底蹴ってまた飛び立つよ 灰になってく手足にサヨナラを告げたら 焼け残った心がまだ息をしていた 今夜、火の鳥になって ゆれる運命に復讐を 哀しみと喜びが 諦めと悔しさが つり合って真っすぐに空を飛ぶ あわれ 荒波に遊ばれ ボロボロになる私の声 のたうち回って笑われてあっけなく死んでしまうの 君の欠落が愛しい カンペキなものは虚しい 痛みも怒りも裏返して どん底蹴ってまた飛び立つよ 泣き明かした瞼に朝焼けが透けて 拗じ曲がった心はまだ息をしてる 今夜、火の鳥になって ゆれる運命に復讐を 永遠と一瞬が これまでとこれからが つり合って真っすぐに空を飛ぶ |
解放区への旅黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 松岡モトキ | 孤独は宇宙だ 真空で息もまともに吸えない 無気力に慣れて 変化に怯えて冒険に飢えて 大陸を流れ歩くキャラバンみたいに自由に 険しい旅路の果てに新鮮な感動を 夜空を突き抜けて惑星のスケールで この手が命を撫でた感触も この目が映したパノラマも 誰かと身を寄せて分け合う体温も 抱いて進め 荒野を踏みならして 限界を超えて全てがガラクタに感じる 小さなプライドも 陰湿なムードも 下世話な噂も 守ってばかりの心がうっとうしいな 振り切りたいな 音も光も追い越す抜群のスピードで 笑われた夢物語や情熱を 捨てるほど大人でもなくて バカになる覚悟を決めて走れ 砂漠も海もジャングルも直線で 駆け抜けて無敵になってゆく 衝動で大きく叫んだはがゆさも悲しみも喜びも 噛み締めて 今を生きる |
砂の城黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | | 危ういバランスでたっている砂の城 今がいちばん綺麗だと泣いている砂の城 あなたもわたしも脆いから いっそこの手で崩しましょう どしゃぶりに打たれて儚く消えるなら 悲しみに打たれて台無しになるなら 思い出がこわい 気まぐれがこわい まばゆさがこわい なくなるのがこわい かたちをなくしたら自由になれるのか 正しい息の仕方もいつかは分かるのか 約束がこわい 愛しさがこわい 安心がこわい 忘れるのがこわい かたちをなくしたら… ことばをなくしたら… 時間をなくしたら… 痛みを忘れたら… |
美しい滅びかた黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | | 私が死んだら心臓はコニャックに漬けて レモンの木の下に埋めてね 普通の人にはならないでって 君が呪った 私を呪った 一行ずつ交代で物語を書くような 不安定な筋書たどって 美しく滅びてく私を見ていてよ 罪人のような気持ちで 苦いチョコレート ゆるやかに滅びてゆく 何処にも行けない感情はロケットに詰めて 宇宙の彼方に捨ててね 私が死ぬまで遊ぼうねって 君を呪った 私が呪った 100年なんて一瞬で燃え尽きてしまうから 極上のさよならを探して 宇宙をうらがえしたり スニーカーを洗ったり あの屋上でまた飲もうよ 幸せに滅びてゆく 吸って吐いて全部入れ替わってゆくから 憂鬱も手放して 鮮やかに枯れてゆく私を見ていてよ 最期は君だけに手を振るよ 安らかに滅びてゆく 宇宙をうらがえしたり スニーカーを洗ったり あの屋上でまた飲もうよ 幸せに滅びてゆく |
檸檬の棘黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | | 世界が壊れた記念に檸檬の苗を植えた 叫ぶことは諦めたよ むくんだ目で大人を睨む 君はやがて知るだろう あの素晴らしい棘を 内側から怒りが 怒りが貫いて尖る 戦って戦って戦っていなくちゃ 抗っているからこそ私だって言える 水になって炎になって風になってみたいな 粒子になった体はどこへだってゆける 誰かを許した記念に檸檬の苗を植えた 憎むことは諦めたよ 綺麗事で心を逃す 君はやがて知るだろう あの狂おしい棘を 真新しい痛みを 痛みを突きつけて迫る 生み出して生み出して生み出していかなきゃ 吐き出しているからこそ私だって言える 鳥になって獣になって魚になってみたいな 自由になった心はどこへだってゆける ひねくれた檸檬どこか私と似てる 病弱で劣等生 いびつな感性 飛び散った 戦って戦って戦っていなくちゃ 抗っているからこそ私だって言える 水になって炎になって風になってみたいな 粒子になった体はどこへだってゆける 生み出して生み出して生み出していかなきゃ 吐き出しているからこそ私だって言える 鳥になって獣になって魚になってみたいな 自由になった心はどこへだってゆける 水になって炎になって風になって 鳥になって獣になって魚になって |
タイガー黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | | 私のかわいいタイガー 今日も飢えているタイガー 低く唸って ぐるるるる 彼にも聞こえたかな 私のやさしいタイガー いつも鳴いているタイガー 私の変わりに ぐるるるる 悲しんでくれてるの 産まれたときから ふたりはひとつ 弱虫な私と勇敢なタイガー 私の味方よタイガー おなかの中にはタイガー 甘えているの ぐるるるる ずっと守っていてね ご飯が炊けたよタイガー 食いしん坊なのタイガー お腹がまんぷく ぐるるるる 今は眠っているよ どんな時でも ふたりはひとつ 死ぬまで一緒 大好きよタイガー 恥ずかしがりやのタイガー どんな姿なのタイガー 隠れているよ ぐるるるる 秘密の友達なの みんなには内緒だよ |
彼岸花黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | | まっとうなものに囲まれた白く清潔な無菌室 丸く太った球根が誰かにそっと毒を盛る 他人と比べていなくちゃ普通も幸せもわからない 素敵なものへの欲求が えげつないほどの欲望が 何を合図か 一斉に 土手を燃やして彼岸花 神秘的な夜だから クソみたいな劣等感 宙へ散ってグラデーション 幻想で終わるなよ 盛大に燃やせ 燃え尽きた後はまた土の中潜って 来年もまた会おう 同じ日に はなから空っぽのくせしてダミーか本物かわからない それっぽいものでいいのかな 安っぽい嘘で泣けるかな ただのまぐれか 一斉に 命弾けて彼岸花 神秘的な夜だから 馬鹿みたいな絶頂感 芯を食ったノンフィクション 絶望で腐るなよ 盛大に燃やせ 焦げ付いた後もまだくたばるな 笑って 来年もまた会おう 同じ日に クソみたいな劣等感 宙へ散ってグラデーション 幻想で終わるなよ 盛大に燃やせ 燃え尽きた後はまた土の中潜って 来年もまた会おう 同じ日に 馬鹿みたいな絶頂感 芯を食ったノンフィクション 絶望で腐るなよ 盛大に燃やせ 焦げ付いた後もまだくたばるな 笑って 来年もまた会おう 同じ日に |
Sick黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | | 夢を見るのが嫌いで 眠ることやめたの ひとりで夜更かし 世界の寝息を聞いていたい 静かな夜のとばり 内緒話をしましょ いのちが沈む前に 退屈なものばかり どうかさらって 憂鬱なこの星を捨て…る? 土星の輪っかでプロポーズして 宇宙の果てまでハネムーン さよなら愛しいニセモノたち あたし先にいくね 人に合わせてるみたいで 笑うことやめたの ひとりでため息 無邪気なテンポで生きていたい 神話的な星の巡り 眺めていましょ 体が消える前に どうせ忘れてしまう しょうがないでしょ 大切なこの星を捨て…る? 火星のデートでエスコートして ブラックホールへエスケープ よろしくさみしい本物たち あたしここにいるね 土星の輪っかでプロポーズして 宇宙の果てまでハネムーン さよなら愛しいニセモノたち あたし先にいくね 火星のデートでエスコートして ブラックホールへエスケープ よろしくさみしい本物たち あたしここにいるね |
ロックミュージシャンのためのエチュード第0楽章黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | | 簡潔に言う 気に入らない 難しい理屈もない 深くもない 世界が逆転するような揺らぎがない 泣ける映画も優しい歌もわかんない 話の分からん脳なしばかりで 本音も言えない誰かの代わりに 声を大にして 声を大にして 声を大にして フェイクばかりで薄っぺら こざかしいんだよ くたばれ 率直に言う もの足りない 諦めるつもりもない 怖くもない 昨日も明日も同じじゃ意味がない 楽しいフリして瞳の奥が笑ってない どうにもならない腰抜けばかりで 毎日死にたい誰かの代わりに 声を大にして 声を大にして 声を大にして フェイクばかりで薄っぺら こざかしいんだよ くたばれ 話の分からん脳なしばかりで 本音も言えない誰かの代わりに 声を大にして 声を大にして 声を大にして フェイクばかりで薄っぺら こざかしいんだよ くたばれ |
V.I.P.こゑだ | こゑだ | 黒木渚 | 黒木渚 | | 大好きなんてクソ寒い とても言えやしない 「ずっと一緒」とか信じない 毎秒変わってゆくのに 愛してるなんてクソ重い 何も証拠がない 酔っ払っててもそれはない 黙って抱いて ほんとのほんとに大事なことは 言葉にした途端に嘘くさい だから グラスに注がれた私の夕方を あなたが飲み干して 夜 夜 夜 とっておきにしすぎて握りつぶしちゃいそう あなた私のV.I.P. 今のとこV.I.P. ライバルなんて気にしない 何も心配ない ひっかかっててもしょうがない 黙って抱いて あの子もこの子もみんなキュートで くよくよ悩んでる暇はない だから グラスに注がれたあなたの夕方を 私が飲み干して 夜 夜 夜 レッドカードぎりぎり 反則で構わない あなた私のV.I.P. 最高のV.I.P. Hey you, V.I.P. You are the fuck'n pretty V.I.P. Hey you, V.I.P. どういうイミなのV.I.P. Hey you, V.I.P. 終電まぎわのV.I.P. Hey you, V.I.P. イエスもブッダもV.I.P.!! だから グラスに注がれた私の夕方を あなたが飲み干して 夜 夜 夜 とっておきにしすぎて握りつぶしちゃいそう あなた私のV.I.P. 今のとこV.I.P. あなた私のV.I.P. ダントツでV.I.P. |
ダ・カーポ黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | | 五線譜は鉄格子 閉じ込められた 音 音 小節の中を行ったり来たり まるで私みたいだ 繰り返される 独白 窮屈な部屋を行ったり来たり どこで間違えて 何を諦めた 過去に囚われて 進めない 進めない 堂々めぐりのシナプスは 真実を探して枝分かれ 妄想だらけの毎日は 現実を忘れてループする ここに出口はない キルケゴールみたいだ 振り回される 毒、吐く 寄り添っているみたい やっぱり 嫌い 何に選ばれて ここへ運ばれた やみに拐われて 届かない 天才かぶれのシナプスは 芸術を忘れて枝分かれ 残響だらけの毎日は タイミング逃してループする そこにひかりはない 堂々めぐりのシナプスは 真実を探して枝分かれ 妄想だらけの毎日は 現実を忘れてループする ここに出口はない 「ダ・カーポ」 |
竹黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | | 手のひらに走る葉脈 生命線が短いのね 気だるい春に打ちのめされて どうでも良いような命さと笑う 盗み見た日記の中に あなたの本心を見たの 余裕綽々な言葉の裏に 臆病を匿っている からっぽと節目を繰り返して ゆれながら乱れて青く生きる 触れ合う細い指先から銀河が生まれる 世界を吸い上げて上へ 手のひらで触る動脈 恋をするって苦しいのね 気だるいキスに打ちのめされて どうにかなるような瞳だと笑う ありふれた景色の中に 世界の本質を見たの 威風堂々とふるまうくせに 爆発を企んでいる からっぽと節目を繰り返して ゆれながら乱れて青く生きる 触れ合う細い指先から銀河が生まれる 世界を突き上げて上へ からっぽと節目を繰り返して ゆれながら乱れて青く生きる 触れ合う細い指先から銀河が生まれる 世界を吸い上げて からっぽと節目を繰り返して ゆれながら乱れて青く生きる 触れ合う細い指先から銀河が生まれる 進化が始まる 全てがつながる 世界を巻き上げて上へ |
滅亡前夜こゑだ | こゑだ | 黒木渚 | 黒木渚 | | ややこしくって めんどくさくて 力づくで振り切って 腑に落ちないな しこりになって 今だに引っかかって ニセモノだらけ 本音が聞きたい ないものねだり 上手くはゆかない 目をつぶってるだけじゃ世界は同じ でっかちな頭壊して 柔らかい私へ 目に映るものだけじゃ答えは同じ へんくつな心許して生まれたての私へ ふり注ぐ隕石の光 滅亡前夜 キリがなくって 気力もなくて あとまわししてやんなくて 絶望だって ミラクルだって 死んだら 意味がなくて まだまだ足りない 夢中になりたい 勢いまかせ 理由もいらない まだ息をしてること 生きてること でっかちな頭壊して 最強の私へ まだやり残したこと 知らないこと へんくつな心許して 貪欲な私へ 全部捨てちゃえ 理論もこだわりも 脱力した手足が教えてくれる まだ息をしてること 生きてること でっかちな頭壊して 最強の私へ まだやり残したこと 知らないこと へんくつな心許して 貪欲な私へ ただぐずってるだけじゃチャンスは来ない 深刻なムード殺して 軽やかな私へ 砕け散る隕石の力 全てを壊せ 崩れゆく幻想の私 滅亡前夜 |
心がイエスと言ったなら黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | | 二日酔いの頭でぼんやり思う 靴の中の石ころみたいにしっくりこない 君らしくあれと言われて 響かないのは 私が平凡だからか わかんないけど どんなに時間を費やして 大きな結果を残せても 必ず死ぬとわかっていて私たちはなお生きる なぜ? 心がイエスと言ったなら 我慢も駆け引きも捨てて 狂ったように走ってゆけ たったそれだけの理由で 心がイエスと言ったなら 一秒で世界は裏返る 狂ったように笑ってゆけ ほんの一瞬の命さ 痛いほど 聞き分けが良いと言われてムカついたから 安定を手放したのは 愚かだろうか どんなに無謀か知っている 最初で最後と知っている 笑われるのも気にせずに 私たちはなぜ賭ける ただ 心がイエスと言ったなら セオリーも理屈も捨てて 思ったように向かってゆけ たったそれだけの理由で 心がイエスと言ったなら 一秒で世界は立ち上がる 描いたように作ってゆけ たった一回の命さ 心がイエスと言ったなら 一秒で世界は裏返る 狂ったように笑ってゆけ ほんの一瞬の命さ 痛いほど |
死に損ないのパレード黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | | 13階のベランダ 片足つっこんで 生と死の境目でブーラブラ やっぱりダメだ 怖くて逝けないや 決意が弱くてグーラグラ 死に損ないの僕らには 怖いものなんてなんにもない どうせこの世は化け物だらけ 開き直って愉快だな ついておいで 午前0時に花火が上がるパレード 夜空にぶちまけて葬ってしまえ ついておいで 恥をさらして歩くパレード 泣いてないで 絶望にも飽きたころだろう? さっぱりダメだ 暑くて寝れないや 結局朝までダーラダラ 死に損ないの僕らには ヤバイことなんてなんにもない どうせ僕らはキズモノだらけ 開き直って元気だな ついておいで 午前0時に全てが消えるパレード 誰かに打ち明けて葬ってしまえ ついておいで 我を忘れてはしゃぐパレード スカしてないで 静寂にも飽きたころだろう? |
象に踏まれても黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | | 奇妙な生い立ちのせいで どこか欠けてしまいました 極限に追い込まれたら なぜか笑けてくるような 水鉄砲で撃ち殺した 鬱陶しいサブキャラ 神様なんていてもいなくてもどっちだっていいよ 地べたから宇宙に飛んで自分を眺めたら 穴に落ちている姿はまるでギャグのように 例えば象に踏まれてもかすり傷ひとつない タフな私でありたい 大雑把でいいから 奇抜なひらめきのせいで こんな感じになりました がむしゃらに遊んでいたら なぜか涙が出るような 安月給で押し殺した あいくるしい謎キャラ 約束なんてしてもしなくてもどっちだっていいよ 地べたから未来に飛んで自分を眺めたら 化石になった姿はまるでギャグのように 例えばサルに噛まれてもかすり傷ひとつない タフな私でありたい なんとなくでいいから ミクロからマクロに飛んで自分を眺めたら 慌てふためいた姿はまるでギャグのように 例えばカバに蹴られてもかすり傷ひとつない タフな私でありたい 今だけでもいいから |
合わせ鏡黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | | 向かい合って立つ私たちは 写しあう合わせ鏡 あなたの過去 私の過去 ずらり並んでここで会う あなたを覗く わたしが映る あなたが笑う わたしも笑う あなたに触れる わたしに触れる あなたの癖が わたしに移る ひとつひとつ重なって 私たち家族になる 今日と明日が繋がって 続いてく合わせ鏡 支え合って立つ私たちは 抱きあう合わせ鏡 あなたの今 私の今 扉のように開けてく あなたに似てる わたしに似てる あなたが曇る わたしも曇る あなたを磨く わたしが光る あなたが誓う わたしも誓う ひとつひとつ積み上げて 人生を築いてゆく 雨も風も乗り越えて 強くなる 合わせ鏡 美しく 輝いて 繊細に 感じて 軽やかに 響いて 歌うように 高らかに 小さな日々が重なって 少しずつ家族になる ありのままをうけとめて 信じあう 合わせ鏡 許しあう 合わせ鏡 |
モンロー黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | | コンプレックスが多すぎて 神様にも愛想つかされた 私の前に現れた とびっきりキュートなモンロー 彼女は言った「簡単なことよ」 あなたの武器はその歌声よ スターダム登り詰めて 私を見ている世界に Say I Love You 美人なんてハッタリね 誰もが不平等な世界で 何か勝ち取ってく プレッシャーの渦に飲み込まれ 呼吸さえ忘れかけていた 私の前に現れた とびっきりキュートなモンロー 彼女は言った「簡単なことよ」 あなたの武器は言葉なんでしょ スターダム登り詰めて 私を取り巻く世界に Say I Love You あなたってゴージャスね 誰もがくそったれな世界で いつか輝いてく 彼女は言った「簡単なことよ」 あなたの武器はその明るさよ スターダム登り詰めて 私の産み出す世界に Say I Love You 生きるってハッピーね 誰もがクレイジーな世界で 何度もハグして スターダム登りつめて 私を見ているあなたに Say I Love You あなたって最高ね 全てが今夜目の前で 生まれ変わってゆく |
ロマン黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | | 夜霧の中にはダンディズム 揺れるカーテンはセクシー ジオラマを走るSL 過ぎ去った日の観覧車 あなたのロマンは何でしょう 私のロマンは何でしょう 届かぬ想いを追いかけて 夢中になってゆく、狂おしさ あなたの命を揺さぶって ロマンを抱えて生きている 叶えがたいものへの恋のような ロマンを抱えて生きている 取りこぼしたものへの未練のような 涙の中には海がある 白い真珠の美しさ あなたのロマンは何でしょう 私のロマンは何でしょう マゾヒスティックな感覚で 絞り出しているこの声が あなたの脳裏を引っ掻いて ロマンを抱えて生きている 甘く漏れいずるため息のような ロマンを抱えて生きている 心をかき乱す嵐のような ロマンを抱えて生きている 叶えがたいものへの恋のような ロマンを抱えて生きている 取りこぼしたものへの未練のような ロマンを抱えて生きている 甘く漏れいずるため息のような ロマンを抱えて生きている 傷痕をくすぐる息吹のような |
V.I.P.黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | | 大好きなんてクソ寒い とても言えやしない 「ずっと一緒」とか信じない 毎秒変わってゆくのに 愛してるなんてクソ重い 何も証拠がない 酔っ払っててもそれはない 黙って抱いて ほんとのほんとに大事なことは 言葉にした途端に嘘くさい だから グラスに注がれたあたしの夕方を あなたが飲み干して 夜 夜 夜 とっておきにしすぎて握りつぶしちゃいそう あなた私のV.I.P. 今のとこV.I.P. ライバルなんて気にしない 何も心配ない ひっかかっててもしょうがない 黙って抱いて あの子もこの子もみんなキュートで くよくよ悩んでる暇はない だから グラスに注がれたあなたの夕方を あたしが飲み干して 夜 夜 夜 レッドカードぎりぎり 反則で構わない あなたわたしのV.I.P. 最高のV.I.P. Hey you, V.I.P. You are the fuck'n pretty V.I.P. Hey you, V.I.P. 優柔不断なV.I.P. Hey you, V.I.P. 終電まぎわのV.I.P. Hey you, V.I.P. 朝までいようよV.I.P.!! だから グラスに注がれたあたしの夕方を あなたが飲み干して 夜 夜 夜 とっておきにしすぎて握りつぶしちゃいそう あなた私のV.I.P. 今のとこV.I.P. あなた私のV.I.P. ダントツでV.I.P. |
予測不能の1秒先も濁流みたいに愛してる黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | | ぽたぽたと雫の様に 若さを消費して いつの日か、いつの日か 報われるときを待つ 雨粒がつどう 筋になって流れだす 太陽が落ちる プラズマの風が吹く 予測不能の1秒先も 濁流みたいに愛している 叶わなかったフラストレーション 灰になって消えた しらじらと煙の様に 行方を決めかねて いつの日か いつの日か いつの日か ため息が集う 声になって溢れだす 体がほどける 力学の風が吹く 予測不能の1秒先も 濁流みたいに愛している 届かなかったフラストレーション 灰になって消えた 予測不能の1秒先も 濁流みたいに愛している 譲れなかったインスピレーション 光になって 予測不能の1秒先も 濁流みたいに愛している 重なり合ったフラストレーション ハイになって消えた |
さかさまの雨黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | | シャンパングラスの中 さかさまの雨が降る 病のように出口がないし 傷つくこともできない シャワーを浴びてこの恋が終わる 石鹸みたいにすり減って終わる 乱れてもいい 忘れてもいい 一瞬マグマになれればいい 君は私のものだったよ この夜だけ 二時間だけ 汚れてもいい 壊れてもいい 特別な誰かになれればいい 君の狡さが好きだったよ この夜だけ 二時間だけは シャンパングラスの中 安物の雨が降る 若くもないし 綺麗じゃないし すがりつくこともできない ドラマのようにありふれて終わる 予告通りに堕落して終わる 一人でもいい 二人でもいい 粉々に砕けてしまえばいい 君の全てが欲しかったよ この夜だけ 二時間だけ むなしくていい さみしくていい 繋がってるならそれだけでいい 君の弱さも好きだったよ この夜だけ 二時間だけは 醜くていい 惨めでもいい 一瞬狂気に触れればいい 君は私のものだったよ この夜だけ 二時間だけ 痛みでもいい 叫びでもいい 曖昧な何かじゃなければいい 残酷なとこも好きだったよ この夜だけ 二時間だけは |
独立上昇曲 第一番黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | | 言葉を使う動物はみんな詐欺師だよ ゼラチンみたいな夜の底 絶望って綺麗だ 君が死にたがっていることは本棚を見ればわかる むつかしい本は体に毒さ 燃やしてしまえよ 悟りきった目で飛べばいいんだ 手すり乗り越えていっちゃえ いっちゃえよ とめどない怒り あてのない祈り きまじめに絡まって 世界のカラクリ くたびれたルール 粉々にぶっ壊して 身軽になって そこから始まる 泣けるくらいの悲しみなんて使えないもんは捨てて それにしたってがむしゃらなんだ 人間ってバカだな やつれきった頬で笑えばいいさ ちゃんと見てるからやっちゃえ やっちゃえよ 見失って掻きむしって腐りそうなんだ 君でいいや ひとおもいに、さあ こじらせた夢も逃したチャンスも 軽々とかっさらって 呪われた道もぼやけた景色も 本能でぶった切って 飄々と弔って 振り返らずに ここから始めよう |
落雷黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | | 壊れつつあるのか 回復してるのか わからなくて叫ぶ たまらなくて叫ぶ 酔っ払ってハイになってぺしゃんこ 歓声はハイ感情はロー 闇のような光のような接点 クリムトの描いたような接吻 それは落雷のように 身体中に轟いて 破滅しそうな歌へと枝分かれ それは落雷のように 『美しい』が飛び込んでくる 矛盾している命 そのものが尊いよ 産まれつつあるのか 滅びつつあるのか わからなくて叫ぶ 情けなくて叫ぶ ぽっと出でかっさらってそれだけ 可も不可もない神聖なゾーン 凪のような嵐のような直感 神様の降りたような瞬間 それは落雷のように そこら中に飛び散って 堕落しそうな言葉へ枝分かれ どしゃぶりに打たれる 渋谷のターミナル スローに流れてく光 透明な傘の上ハイハットが踊る 粒になって転がる光 それは落雷のように そこら中に飛び散って 堕落しそうな言葉へ枝分かれ それは落雷のように 平凡を切り裂いて 官能的な命 剥き出しでしんどいよ |
ブラウスと亡霊 黒木渚  | 黒木渚 | 黒木渚 | 黒木渚 | | ならんだ石ころみたいに隣りあう孤独でいよう ほろんだ文明みたいに救えない2人でいよう 勝手に見つけて運命と決めて 恐々と愛して燃え尽きた この耐えがたい淋しさを愛せたら まともな思い出になれるかな あの日見えていた未来が 幻想のようにゆがんで 壊してしまえたらそれでいい アルバムから抜け落ちた記憶が肩を叩いて ふり返ればそこには誰も居ない 乾いた口笛みたいにさりげない2人でいよう 無くしたピアスみたいにふぞろいな2人でいよう 映画も小説もかなわないくらい どこまでも愛して愛された もう返らない願っても叶わない 忘れることさえも ああ 真夜中に自転車で追い越した夜風 朝焼けの残像が今も 風にふくらんだブラウス 亡霊のように揺らいで 背負える十字架があればいい 天国からおっこちた涙が肩を叩いて ふり返ればそこには いつか僕たちの矛盾が 亡霊のようにかすんで 笑える傷跡になればいい 忘却から現れた小さなドアを叩いて 呼びかければそこには…… 空白をついばんで 寂しがる君が見たいな |