砂田和俊・田村キョウコ作曲の歌詞一覧リスト  35曲中 1-35曲を表示

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曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
I Wonderサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコ“Moon” “Shine” “Moonshiner”  “Sky” “Scrape” “Skyscraper”  I think about the way of working this world Maybe I'll catch the shadow of this world Someday...  “Gold” “Mine” “Gold miner”  “Story” “Tell” “Storyteller”  You think about the way of working this world ? Maybe you'll catch the shadow of this world  In the land of far away, when a butterfly flapps, A golden apple falls into my hand I wonder...  Well, Somebody's callin' my name Before I knew it, It's already this late To be continued
家出少年サンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコ森俊之夕陽の吹き溜まり この部屋の暑さは香港映画のようだ どうにかなっちゃいそうだ  机の上にはゆるんだピーナッツバター 天気予報が今朝夕立を告げていたけど  たくさん集めた写真を見せてよ 私がまだ見たことのない人や景色の話をしてよ  覗き込んだら家出少年の顔の君 ここらあたりでほら 二人は一番幸せなはず  ベランダのカナリアが嫌いなものなら全部 その嘴でつまんできれいに食べてくれる  いつまでも終わらないナンセンスなゲームや 眠れない夢や巧妙な噂も  オレンジピールの三日月が君の帰り道を隠してゆくよ それを君はそんなに恐れるの  覗き込んだら家出少年の顔の君 ここらあたりでほら 二人は一番幸せなはず  腕の中には家出少年の顔の君 ここらあたりでほら 二人は一番幸せなはず
It's alright, maサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコ短く髪を切ったから ますます君は少年じみてきたみたい  膨張してゆくだけの過去に 鋏を入れて切り刻んでしまったみたいだ  It's alright, ma It's alright, ma 魚になれば魚らしく 私は泳ぐ I'm alright, ma I'm alright, ma 他に何か大事なものがあるの?と君は問う  明日を背負った土足の紳士 コインを握る 拳を差し出して 「さあ、どっちだ?」  It's alright, ma It's alright, ma 確かなものが無いとしたら 私は賭ける I'm alright, ma I'm alright, ma 他に何か大事なものがあるの?と君は問う  It's alright, ma It's alright, ma 魚になれば魚らしく 私は泳ぐ I'm alright, ma I'm alright, ma 他に何か大事なものがあるの?と君は問う  短く切りそろえたえりあしを 照れ臭そうにかきあげて手を振って別れた
Wait,Catch & Runサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコ寝不足の身体に染みわたるカフェイン ツケがまわってきただけさ 懲りてなんかない  昨日と今日の隙間に曖昧なボーダーライン ずっと見張っていたけれど姿は見えない  大丈夫 そんなものにやられたりしない  階段の踊り場で待ち伏せる少年 見覚えのある顔だ そうだ いつかの僕だ  大丈夫 そんなものにやられたりしない 大丈夫 僕らそっぽ向いたりしない  奴等の背後にこっそり忍び込んで その逞しい尾ひれを捕まえろ!  大丈夫 そんなものにやられたりしない
臆病者のブルースサンタラサンタラ砂田和俊・田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコ期限切れのダンボール 非常口を塞いでる 部屋の奥での彼らは長い話が終わらない 今日もただ  ドーナツ型のトローチに 震える右手伸ばしても 誇り高き友よ 君はそれを許さない  本当は何もわかってないだろ? ただそんな風に言ってみたいだけだろ?  何ひとつ動かない午後 ティーカップの向こう岸 期待通りの彼女は長い話が終わらない 今日もただ  君と二人して笑った 「Mama don't preach, Please don't preach !」 あぁそんなものは私には関係がない  本当は何もわかってないだろ? ただそんな風に言ってみたいだけだろ?
カナリアサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコあの波のむこうに金色の羽根 濡らして漂うカナリア  忘れた歌声は忘れたままに 想い出を抱いたカナリア  私の唇が歌声忘れたら きっとカナリアのように海へと旅立つの 昨日と違う今日ここに訪れたら 砂浜に小さな舟が迎えにくるの  誰かの喜びも悲しみさえも かわりに綴ったカナリア  私の唇が言葉をなくしたら きっとカナリアのように海へと旅立つの その役目を終えた過去に気付いた日に 砂浜に小さな舟が迎えにくるの  小さな舟からはきらきら光る街の灯が見える さよなら
観覧車サンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコ観覧車の灯は消え 回転木馬は眠りについたとこ 人々はゲートから流れ出る  夢の続きはまた今度ね 風が微熱をさらってゆくよ なんて なんてつれないそぶり  君の世界の全部がほしい でも言葉にしたら違う気もするわ 悔しくてそれが少し怖くて ただ好きだよと言っただけ  言えなかった気持ちは 片方なくした靴に似ている このままじゃお家に帰れない  君の世界の全部がほしい でも言葉にしたら子供じみてるわ 悔しくてそれが少し怖くて わざと手をほどいただけ  ただ好きだよと言っただけ
湖上サンタラサンタラ中原中也砂田和俊・田村キョウコポツカリ月が出ましたら、 舟を浮べて出掛けませう。 波はヒタヒタ打つでせう、 風も少しはあるでせう。  沖に出たらば暗いでせう、 櫂から滴垂る水の音は 昵懇しいものに聞こえませう、 ――あなたの言葉の杜切れ間を。  月は聴き耳立てるでせう、 すこしは降りても来るでせう、 われら接唇する時に 月は頭上にあるでせう。  あなたはなほも、語るでせう、 よしないことや拗言や、 洩らさず私は聴くでせう、 ――けれど漕ぐ手はやめないで。  ポツカリ月が出ましたら、 舟を浮べて出掛けませう、 波はヒタヒタ打つでせう、 風も少しはあるでせう。
今夜はきっと眠れないサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコ僕らはおかしなことばかり話す 僕ら自身に魔法をかけるように  大きな魚を釣ったとか 不思議な夢のことだとか  二人でいる時のあなたはむしろ 友達の誰もが知っているより ずっと可愛くて ずっとやわらかい  uh…悲しいことも忘れそう uh…今夜はきっと眠れない  あなたが誘ったの?それとも僕が? 遠まわりして知らない道を行こう  遠い国のことだとか 生まれた町のことだとか  uh…明日のことも忘れそう uh…今夜はきっと眠れない
Surrender ~雨音~サンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコdarlin' 君はまるで喜ぶように darlin' 泣くのね darlin' 君は愛されてることを darlin' よく知ってるのね  紙くずであふれてる郵便受けと 街中を包んでる雨音   こんなつもりじゃなかったのに
サークルサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコ蛇口をひねって真っ白な両手洗って 面白いように記憶に騙されたことを悔いた 昨日までの私を全部剥してしまえたらいいのに ピンセットで少しつまんで薄いガーゼのように  改札口を潜る人波に紛れてあの人が 言い難いことを何のためらいもなく口にしている 忘れっぽい私は今日もそんな景色を切り取って 机の奥しまうんだけどフィクションのような気がしない  「きっと逃れられることじゃないのさ」 「きっとまた巡ってここで立ち止まるんだろ?」  ずっと昔から止まることのないクロール いつだって右手に隠しているのブルース 君と私との秘密よ 内緒の記号 留まることはないともう知っているの サークル  真夜中過ぎに手探りでキーをつかんでドアを開けたら いつもの部屋は小さく声をあげたほど違って見えたの 私達が知り得ているのは結局それくらいってことで 自惚れてしまわないようにいつだって手を繋いでいて欲しい  「きっと逃れられることじゃないのさ」 「きっとまた巡ってここで立ち止まるんだろ?」  ずっと昔から止まることのないクロール いつだって右手に隠しているのブルース 君と私との秘密よ 内緒の記号 留まることはないともう知っているの サークル  じっと私の掌で崩れるフルーツ 耳をかすめる名もなき唄はただメロウ 君も私も麻痺しちゃっているの ブルー 留まることはないともう知っているの サークル
しゃぼんのブルースサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコサンタラ真夏の朝の呼吸 西の大きな河から流れ来る 開け放った窓の外に昨日の余韻はない  澱んだ彼の目や だらしなく投げ出す長い脚 まるで忘れ去られて年老いた屋根裏のピアノみたい  年上の私の恋人 君の魂はどこへ行ってしまうの? 愚かなしゃぼんはいつか割れてしまうもの  このまま動かない君へせめてもの慰めを 取り残された男にお似合いな水玉のエレジイを  年上の私の恋人 君の魂はどこへ行ってしまうの? 愚かなしゃぼんの最後を見届けるの
春宵感懐サンタラサンタラ中原中也砂田和俊・田村キョウコ雨が、あがつて、風が吹く。 雲が、流れる、月かくす。 みなさん、今夜は、春の宵。 なまあつたかい、風が吹く。  なんだか、深い、溜息が、 なんだかはるかな、幻想が、 湧くけど、それは、掴めない。 誰にも、それは、語れない。  誰にも、それは、語れない ことだけれども、それこそが、 いのちだらうぢやないですか、 けれども、それは、示かせない……  かくて、人間、ひとりびとり、 こころで感じて、顔見合せれば につこり笑ふといふほどの ことして、一生、過ぎるんですねえ  雨が、あがつて、風が吹く。 雲が、流れる、月かくす。 みなさん、今夜は、春の宵。 なまあつたかい、風が吹く。
時間旅行サンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコもしも願いがひとつ叶うなら いたずらなことがいい 時間旅行がいい  夕陽のあたる歩道橋の上 まだ少年のあなた待ちぶせ  その耳元で教えてあげる いつかあなたは私に出会うの  忘れないでね 覚えていてね 願い事ならそれくらいでいい
スマートボールブルースサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコ弧を描いて弾き出す象牙色の球体が 銀の釘に遊ばれて うまくやったり 無駄に終わったり  あの子はくわえタバコで初めて会った気がしない きっと私と同じで うまくやったり 無駄に終わったり  そうよ私たち 勝ちたいなんて思ってないの ちょっと少しだけ 休みたいだけ  なるべく痛くないようにしてほしい 誰だってそうよ なるべく痛くないようにしてあげたい 私もそうよ よくできた役者よ  この街の時計台に太陽が灯ったなら 私の今日一日は 人と半分ずれて始まる  そうよ私たち 勝ちたいなんて思ってないの ちょっと少しだけ 休みたいだけ  なるべく幸せなふりをしていたい 誰だってそうよ なるべく困ってないふりをしていたい 私もそうよ ねえひとりにして 少しひとりにして  みんなが帰っていくわ 優しい役者達がみんな 持ち場に帰っていくわ 私も帰るわ そろそろ行くわ
Thrillサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコ絵になるあの子はウェイトレス 国道沿いのドライブイン 「しけた顔してんのね」なんて Fashion Magazine & Coffee  そうね私は窓辺のテーブル ちょっとその気になってみるプレイ 「みんな何処へ行くんだ…」って メランコリックを歌おう  見知らぬ誰かがどこかで今ルール破った音がする Ah 大人は大事なことだけ教えてくれなかった  All I Want is Thrill! Thrill! Thrill! All I Want is Thrill! Thrill! Thrill!  浪費したなけなしのMoney 一晩で白紙になったDream Heroはワルでインテリジェンス たまんなくいい そういうの  フルーツは手を汚して食べたい 愛してるのに意地悪したい 君がそうしてほしいならBaby 見逃してあげよう  見知らぬ誰かがどこかで今ルール破った音がする Ah 大人は大事なことだけ教えてくれなかった  All I Want is!  見知らぬ誰かがどこかで流れに逆らって泳いでる Ah 大人は楽しいことならなおさら秘密にする  All I Want is Thrill! Thrill! Thrill! All I Want is Thrill! Thrill! Thrill!
Sleepin' songサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコ困り果ててしまった人達は皆 すぐに眠ってしまうのだという  一体何に困っているのか 私は眠くなる よく眠る  歩き疲れた夢を見て目が覚めた シーツから火照る足首だけを逃がす  暗闇から白い両手が伸びて 私を引っぱる 何度も引き寄せる
Solitudeサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコ嘘をついたらレモネード 私なんかに騙されちゃって  寄せては返すリグレット 夏の思い出 貝殻ひとつ  ステレオは今も恋の歌ばかり歌っているわ  そろそろ君に電話したいの 今夜どちらの片想い?   雨の降る日はソリチュード 私の心どこで濡れているのか  鏡にうつるセミヌード 夏の記憶は小麦の肌に  もしかして君は思っていたより意地悪かしら  そろそろ君に電話したいの 今夜どちらの片想い?
太陽サンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコ最近の私にはまるで珍しいことでもなくて 覚えきれない記念日がまたカレンダー上で破裂した  身を守る本能として私が課した単純なルール 肩越しに聞いた爆発音に振り返ることもない  真っ赤な果実に歯を立てる この部屋によく似合う 時おりそのかすかな香り むしょうに恋しくなる 真っ赤な果実に歯を立てる 傷口が血を流す 手首を伝う冷たい水滴がどうしてこんなに愛しいんだろう?  熱帯性低気圧に弱いできそこないのアンテナが 意味のない拾ってほしくない情報をただたれ流す  とうの昔離れた人の消息は知らない方がいい 甲州街道のその先をあの人が思うことだってないさ  真っ赤な果実に歯を立てる この部屋によく似合う 聞き分けのない子供みたいに 誰かのかわりのように 真っ赤な果実に歯を立てる 傷口が血を流す 手首を伝う冷たい水滴がどうしてこんなに愛しいんだろう?
チェルシーサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコ森俊之チェルシー トルコブルーの小鳥 この曇り空に一際輝いて チェルシー くだらない事でぐしゃぐしゃの私は その凛とした姿をひたすら愛してる  いつか私の書き留めた言葉は 羽飾りの付いた美しいシャトルになって おまえを撃ち落すのだろう  チェルシー トルコブルーの小鳥 まだ暗い空に夜明けを連れてきて チェルシー お別れだらけの旅は続くから 目印の翼をいつでも見上げてる  いつか私の言い損ねた言葉は 鉛色に光った美しい弾丸になって おまえを撃ち落すのだろう  おまえのその首に口づけをするよ チェルシー
DEAD OR ALIVEサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコ灯りを消しては眠れない 静かなワルツじゃ眠れない あいつをここへ連れてきて DEAD OR ALIVE  洗い髪がまだ乾かない こんな時泣く人は嫌い あいつはどこか突き止めて DEAD OR ALIVE DEAD OR ALIVE  夜はその柔らかい両腕を差し出し 罪深い人さえ匿うだろう 君はまるで泳げない子供のように 夜の岸辺に佇んで  DEAD OR ALIVE DEAD OR ALIVE
鶏頭のブルースサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコサンタラ余程の悪事をはたらいたのでしょう 罪の色をした冠をかぶって 鶏頭の花が咲いている  昨日の熱帯夜を吸いとったのでしょう ふてぶてしいほどしなやかな素振りで 鶏頭の花が咲いている  もう早朝がゆるい坂道を転がり落ちてくる いっそこのまま誰かに咎められたいような秘密  時間が経つのを忘れた悪い子は 人目につかぬようにお家に帰りなさい 交差点でブルースが立っている  もう夕べまで一人じゃ何もできなかったくせに いっそ正体を見破られてしまいたいような秘密  主を待ってた私の寝室で ほら振り返った鏡の向こうには 鶏頭の花が咲いている
バリトンギターと科学博物館のためにサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコ信号渡れば 都会の森は今みどり 誰だか知らない人 称えた記念碑  光のその奥の その奥の ミュージアムが目当てさ あなたは知っている? 大理石の柱に眠る大きなアンモナイト  この世に垂直に 音もなく 時間が降り積もってゆく やがて水は枯れ果て 喜びも涙も遥か遠く 忘れる  静かに 静かに 耳を澄ましているの 無口な化石と この世に時間が降る
非情の街サンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコ「あの街を覚えているかって?  さぁな、ずいぶん昔のことだ。  いられなくなったのよ。 トラブル起こしちまってね。 おいらもまだ若かった。 まだ… ちょうどあんたくらいの年だったかな。 あれからずっと流れ者よ…。  そうかい。 あんた… あの街へ行ったのかい。」  偽物の赤い石 胸に光らせている テーブルの小説はずっと閉じられたままに  サルビアの横に立ち 遠くを見つめている 旅人の作り話まだ信じているままに  この街はいつからか 太陽ばかりが強くなり 乾いた風が通り抜けて 誰かの夢の色を盗む  「This is a news breakin' out. The early morning of 23rd, on the street of Los Almos. A new information has been disclosed on the case of man murdered. The midnight of 22nd, a local male who was meeting his wife, is known missing. The male is approximately 5 foot 8 tall, and has brown eyes and hair. He called himself “Jack”, but his real name is unknown.」  どうかここから連れ出して 私が化石になる前に 乾いた風が通り抜けて 誰かの言葉をかき消した
Big Riverサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコサンタラ遠くに投げた 音をたてて割れた ジャマイカのラムの小瓶  街灯が照らした 忘れかけた名前を呼んだ 小指の爪ピスタチオグリーン  背中に忍び寄る霧にもうすぐ飲まれてしまう ただ肩をすくめるだけ 怖いものがまた一つ消えてゆく  踵のリズムが右にそれてゆく 「予想よりずっとぼくは平気」 生彩を欠いた声 君に追いついて 横たわるBig River  ひとしきり泣いた 疲れて眠った クラクション 先頭はリンカーン  浅い眠りは今夜も同じ夢を強いる 物分かりのいいぼくは黙ったままステラ座の席に着く  踵のリズムが右にそれてゆく 「予想よりずっとぼくは平気」 生彩を欠いた声 君に追いついて 横たわるBig River  これは嘘や想像なんかじゃないんだ 紛れもない事実だ さぁ、目をそらさないで  漆黒の静寂と横たわるBig River
Feb.Songサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコああ 空は雫の形になって ああ 街路樹の枝先で膨らんでる  Winter won't be long Winter won't be long  ああ いつの間にか僕らは大人になって 重いコートの奥 隠してるのさ ためらってるのさ 小さな嵐 わがまま  Winter won't be long Winter won't be long  ああ こんな日は名前を呼んでもらいたい ねえ あなたは名前を呼ぶのがとてもとても上手だね
フラッグサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコ手の平に昨日落ちた星が 小さな痛みと残した跡は 長く長く待たされた末に来る幸福の印だ  ほの暗い蛍光灯の光が 容赦なく現実を計算する それなら人肌の夕立へ裸足で駆けてゆく  最近の君はどんな気持ち? 遠い西の空で何をしてる? あと死ぬまで何度君に会えるんだろう  私達悲しいほどに賢くもなく とりたて残酷なほど鈍くもない それでも甘いカラメルのような時間を知っている  最近の君はどんな気持ち? 遠い西の空で何をしてる? 口にしたらひどく安っぽくて幻滅するけど  例えばもし君が泣いたりしてたらすごく困るのさ 多分君もきっと同じ気持ちでいるんだろうと思うからせめて 泣いてないふりするのさ
ブラックワゴンサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコサンタラバイパス沿いの薄緑色のフェンス からみついた下品なバラの大輪 「あんたはきっと私以下だわ」 よくある景色だ  シンクにかさばるグラスもそのまま置いてきたの 終わりを決めなくちゃ 永遠に追いかけっこだもん 太陽がオレンジに燻って 青い青い夜を急かしている  ブラックワゴンは振り向かない 今の環境全部処分して私と暮らさない? ブラックワゴンは振り向かない 生まれつきその二の腕にある印に 君はまだ気付いていない  相変わらずで薬はちっとも効いてくれないし 少しだけ賢くなって 引き換えにほしい物なんてないもん 幸運が私に残っているのなら 今全部使ってもいいんだ  ブラックワゴンは振り向かない 今の環境全部処分して私と暮らさない? ブラックワゴンは振り向かない 生まれつきその二の腕にある印に 君はまだ気付いていない  その足元にばら撒かれたベクトル 気軽に選んだら? ベンディングマシーンのボタン押すように どれ一つハズレはないはず  ブラックワゴンは振り向かない 今の環境全部処分して私と暮らさない? ブラックワゴンは振り向かない 生まれつきその二の腕にある印に 君はまだ気付いていない
僕と詩人とメール街でサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコあの夜 僕らふと目が合って 賑やかな店 その片隅で 空っぽのワイングラス いくつも並べて 何故だか君は僕を選んだ それからずっと それからたまに 僕と詩人はメール街で  切り過ぎた爪 熱い指先 まだ見ぬ人を焦がれるような瞳 いつでも彼はそんな調子で 僕と詩人はメール街で  隣の席の誰かが今夜も 知らん顔して僕らの話 聴いている いつか失くした遠い記憶や宛てのない手紙 治ったはずの悪い癖 切なくて胸が痛むようで ずっとこうしていたいようで  ねぇ 君ならうまく言えるだろう? ねぇ 誰もがどうしてこんなに孤独なんだ? ねぇ 僕らはどこへ帰りたいんだい? ここではないどこかへ  小さな路地の空は狭くて 君はいつでも先を歩いた 右と左に別れた後で 君は振り向いて言った 「それを探してる。ずっとそれを探してる。」  枯葉を踏んで背中が遠ざかる 時間のトンネル抜けてまたここで会おう 自由はここにある 僕と詩人はメール街で 僕と詩人とメール街で
街が死んだらサンタラサンタラ砂田和俊・田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコサンタラきしむ手首もう動きはしない 多感な彼はKing of Folk 今となっては誰の物でもない 早撃ちジョニー Gのブルース  セミヌードそれは半端な告白 電話口で匿名の抗議 「少年よ、今まさに太陽が落ちてゆく」 パレードの後はいつだってそうさ 胸の前で十字を切って 私はEjectボタンを押す  水銀灯に黒羽根ガラス たとえ街が死んでも 薄いノート握り地下へと続く階段駆け抜けるの!  使い古したロマンス集めて リボンかけたようなラブソング これでどうなのbaby これなら欲しいだろう? ママのバースデイにはロック  君こそ麗しの我がボニー ジーンズで両手を拭って 「イチゴ味のキャンディに最後のお別れを」 はずかしげに少女は笑って 大きな月の夜を背負って また一人サーカスに流れてゆく  水銀灯に黒羽根ガラス たとえ街が死んでも 薄いノート握り地下へと続く階段駆け抜けるの!  南京錠に錆びつくダンス いつか街が死んだら 安いギター抱え地下へと続け! 君を独りにはしないよ
密会サンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコサンタラ日没は今猫の足取り 忙しい人は今日も階段越し そして重いドアを押して 別れる時にはきっと 「ああ すっかり外は暗いね」なんて笑う   君に会うなら鞄に一つか二つ 新しいブルースを忍ばせてくるんだ 先週の新聞で巻いたスミレみたいにそっと 恋人に差し出す花束のように  誰かの干渉を上手にかわしておいで 許される範囲で 当たりさわりのないやり方で  時間潰し 手にとる個展のフライヤー ふと懐かしい気持ちはただ思い違いか? 君の選んだ言葉は何気ないくせにいつも 思いがけないほどにセンスがいい
より道サンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコ長い階段をのぼる 息を切らして鳥居をくぐる 蝉の声が夕立のように降る  ここから小さな町の生活が見渡せる ここからは河沿いのあなたのお家も見えます  冷たいレモン水が一杯飲みたいわ 慣れない靴が私の小指をいじめるのです  あなたの家の庭で風にゆれる白いシーツは 幸せの印 それは生活を選んだ幸せの旗  冷たいレモン水が一杯飲みたいわ 歩き過ぎて私はのぼせてしまったのです  子供の頃と同じ場所に今立ってみても 思い出すことはあまりない あれは遠い遠い昔の事
Little Freakサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコここから出ておゆき Little Freak 君を愛していた 何一つ残さずに消えておしまい Get out of my life!  銀の針を突き刺して まぼろしは弾け飛んだ 長い長い夢から覚めただけさ Little Freak & Me  ここから出ておゆき Little Freak 君を愛していた 何一つ残さずに消えておしまい Get out of my life!  新しいベッドなら きっとすぐに見つかるさ 淋しがりやの隣りはいつだって君のためにある  ここから出ておゆき Little Freak 空は荒れるだろう 思い出は渦を巻き空へ帰るだろう  ここから出ておゆき Little Freak 君を愛していた 何一つ残さずに消えておしまい
R70サンタラサンタラ砂田和俊・田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコ噂は波間の魚の群れ ビルの影 すえた臭い 右頬をかすめゆく夜の速度 吐け口は早熟なコール&レスポンス  遠い昔私達は背景のない互いを愛せたのに もう忘れた? 見え透いた虚勢はいつも太陽に弱いと知っているけど その魅力を否定できる?  揮発性のリレイション アスピリンに似たミュージックショウ 唇を湿らせるシミュレイション あくまで副産物としての距離で挨拶をかわしましょう  メトロの追い風に襟を立てる ここからが勝負のエリア 勘違いの約束が効を奏して また巡ってきた愛すべきゴースト  出会ってしまったのも運命ね 極彩色むき出しの音楽 身体に悪いの 暗示にかけられた私が立ち尽くすのは炎天下のクロスロード 待ち人は来ない  揮発性のリレイション アスピリンに似たミュージックショウ 唇を湿らせるシミュレイション あくまで偶発的な出会いに乾杯 そして私と一緒に行こう  汗をかいたグラスのスリル 浮かんで消える景色はアナログ 螺旋階段を上るハイ&ロウ グレイハウンドの鳴き声 Route70  Route70, Lay it down on my knees…
六月のブルースサンタラサンタラ田村キョウコ砂田和俊・田村キョウコその履き慣れた薄汚いブーツを今脱げたなら どこまでだってつきまとうこの影もきっと外せるさ  そしたら君の青い車を月夜の晩に盗んで 誰も知らない街に着いたら電話してさよならだけ言うんだ  Me and My shadow クリーム状の夕暮れの街 Me and My shadow 逆立ちしても今にも負けそう こんな子供じみた発想など失くしたと思っていた  見知らぬ人の幸せと不幸の電波が飛び交っている 何万本のリボンがこの指の隙間をすり抜けていく  今ならそっと私が消えて雨が足跡消しても 誰もがそうさ 気付かないままうまくいきそうな気がする  Me and My shadow ゼブラ模様の夕暮れの街 Me and My shadow 不意打ちされて上手に転びたい  泥だらけの私の爪先が踏み出す所はどこだろう? 踏み出す所へついて行こう
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