house石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 西田マサラ | 小さな手と大きな両手で 庭の隅の家庭菜園 学校帰りに食べた野イチゴ土の味がしてた 夏の終わりに太陽に嫌われた 荒れ始めた目の前の楽園は あぶら虫のついた菜の花だけが ぼんやり揺れていた 手をつないだ小さな兄妹たち どうしようもないことがあるんだ 毎日水をやり続けてもなくなってしまった 錆びた自転車細く続く砂利道 二人乗りしたオレンジの空 意味もわからないませた歌を歌って 笑いころげていた この日初めておねだりしたよ ガラス越しに見てたハムスター この子が入れば家族は減らないから 笑顔が戻るだろう 手をつないだ小さな兄妹たち いつか全てがわかるから 失うもの拾うもの もう少し待っていてよ 手をつないだ小さな兄妹たち どうしようもないことがあるんだ 毎日水をやり続けてもなくなってしまった 手をつないだ小さな兄妹たち いつか全てがわかるから 失うもの拾うもの もう少し待っていてよ 家に帰ろう 新しい家族だ |
アンインストールやなぎなぎ | やなぎなぎ | 石川智晶 | 石川智晶 | | あの時 最高のリアルが向こうから会いに来たのは 僕らの存在はこんなにも単純だと笑いに来たんだ 耳を塞いでも両手をすり抜ける真実に惑うよ 細い体のどこに力を入れて立てばいい? アンインストール アンインストール この星の無数の塵のひとつだと 今の僕には理解できない アンインストール アンインストール 恐れを知らない戦士のように 振る舞うしかない アンインストール 僕らの無意識は勝手に研ぎ澄まされていくようだ ベッドの下の輪郭のない気配に この瞳が開く時は心など無くて 何もかも壊してしまう激しさだけ 静かに消えて行く季節も選べないというのなら アンインストール アンインストール 僕の代わりがいないなら 普通に流れてたあの日常を アンインストール アンインストール この手で終らせたくなる なにも悪いことじゃない アンインストール アンインストール アンインストール この星の無数の塵のひとつだと 今の僕には理解できない アンインストール アンインストール 恐れを知らない戦士のように 振る舞うしかない アンインストール |
涙石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 西田マサラ | このところ続いてる長雨が はやる気持ちを押さえ込んで 途切れることのない後悔が前髪を揺らす 暗闇より人の優しさに足止めされそうで あなたとの約束をまぶたに思い返してた 涙 涙の雫が堕ちて 朽ちかけた月が浮かんだ 涙 涙が伝えるすべてをひとつも逃がさない気持ちで 雨宿りその一時に見える幻が明日を変えることも あなたなら両手にその輝き抱きしめていたろう 夜の静けさから走る息づかいだけが聞こえる 背中を押すものは愛に似たきずな一つだけ 涙 涙の雫がこぼれて 夜霧が月に寄り添う 涙 涙が足跡を照らす あなたに近づけるような気がする 涙 涙の雫が堕ちて 朽ちかけた月が浮かんだ 涙 涙が伝えるすべてをひとつも逃がさない気持ちで 涙 涙の雫こぼれて 夜霧が月に寄り添う 涙 涙が足跡を照らす あなたに近づけるような気がする |
クラウディ石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | | 僕の心が見えるだろうか? 月の光に照らされながら 帰る道がわからなくて座り込む 気休めの旅が薬にならず 感情をプレスしたままで終って 曇り空は黙りこんだ 寂しい夜はいつも残酷なほど用意されてる cloudy sky 昨日までの僕を動かした声が消えていく これからの僕は単純にもっと靴を鳴らして行ける 僕の心がわかるだろうか? 誰かに強く愛されたいと 望んでいるのに求めてないんだ たぶん両手を差し出されると 花束押しつけられたように その香りに背を向けるよ 欲しいものはいつもどこか望んだ姿ではなく cloudy sky 雨になったらこの物語は悲しいだけになる 薄暗い空に見えないままの優しさ甘えたいから cloudy sky 昨日までの僕を動かした声が消えていく これからの僕は単純にもっと靴を鳴らして行ける |
眠らされたリネージュJUNNA | JUNNA | 石川智晶 | 石川智晶 | 白戸佑輔 | この世のまがいものでないと 疑いと拒絶を繰り返す あなたの残り火を消せるのは私だけ あなたに似た髪に生まれて 細く絡みつづける今生の景色に 黙って櫛でとかしていた 揺らぐスープの向こう伺う 花ついばむ鳥へ 繋がれた横顔 無視されるなら傷つけて ドアの外になおざりにされた傘よ 私は 類い稀な羽を持たされ 使わずして尚も愛を乞う あなたの全能は私の幹でした‥でした ah この世のまがいものでないと 疑いと拒絶を繰り返す あなたの残り火を消せるのは私だけ 真綿を編んでいくそばから 膝の上ぽろぽろとほつれてく 悲しいくらい確かな遺伝子よ 望んで欲しくて 引き出しの奥まるめたファクト 月灯りが照らす ガタついてる椅子さえも その場しのぎの安らぎをくれるのに 私は‥ 鍵穴から覗いた想空(そら)が 美しい季節並べても 私の明暗はあなたの声でした…でした ah 何度目かの冬が教えた これ以上の愛はないだろう あなたを最果てに連れていくのは私 私が私を抱きしめて 遅くはない ゆっくり 愛を知る人になる なる‥なる‥なる‥なる‥ 類い稀な羽を持たされ 使わずして尚も愛を乞う あなたの全能は私の幹でした‥でした ah この世のまがいものでないと 疑いと拒絶を繰り返す あなたの残り火を消せるのは私だけ |
インソムニア石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 西田マサラ | またイヤホンからまってる 苛立って耳から乱暴に外した シャカシャカと乾いた音 反応しない地下鉄が好きだ 昨日 妹が振り乱して泣いた残像 あいつの毎日はもっと過激のようだ 朝のトースト他人事のように食べる その無防備さを少し分けてくれ 夜に見放されていく万年不眠症 マークシート塗りつぶせば 開けるものじゃない どちらかに振り切れたら 常連不眠症なら このまま少年でもいいんですか ほら突然、月夜の下 勢いで走らされていたTシャツが 意味もなく擦り減らしたソールも 苦笑いしてるようだ まるで戦う意志がない犬みたいと言われ 繋がれて空腹を満たすことだけだ ベッドと机しかおけない部屋の中で 他人の気配に吠え続けている 真夜中に煮えきれない万年不眠症 僕がいなくなってもそう誰も困らない 今更その事実には それほど堪えてなくて だけど眠れないの…なぜですか いいんですか? いいんですか? |
それは紛れもなく~選ばれし者のソリチュード~石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 西田マサラ | それは紛れもなく 選ばれし者のソリチュード 立て膝ついて顔を映す To the flow of water To the flow of water あなたの横顔が東の空を向けば 瞼の先から綻び拡がっていく 今さら黒い裾の尾をつかんでみても 両手を恐れるのはもうおやめなさい 右と左に引き離された核心 むせるように 咳をしても 根をはりめぐらせた大杉は 夜風に揺れるのを許さないでしょう それは紛れもなく 選ばれし者のソリチュード 惜しみなく与えられた自我 そこに翻弄されたいの 膝下にまとわりつく世情 高みに登らされて その悲しい代償こそが あなたを本物にさせていくから そういうもの そういうものなのです あなたに触れた者は 美しい言葉を なぜこの世に残したいと思うのだろう 燃やすつもりで書いた手紙 ひとりでにその姿を変えていく それは消えゆく星のように 格別に美しい背中だった それは紛れもなく 生まれ落ちてきたソリチュード 猟犬の群れを走らせる その声がかすれてく 薄曇りの視界の中 その背後で呼吸(いき)をする 新しい時代が緩やかな曲線を描いていくの そういうもの そういうものなのです この座から離れて 何が自分に残るのか 泥水に足をとられても 観えるものそれを信じる それは紛れもなく 選ばれし者のソリチュード 惜しみなく与えられた自我 そこに翻弄されたいの 膝下にまとわりつく世情 高みに登らされて その悲しい代償こそが あなたを本物にさせていくから そういうもの そういうものなのです |
ティル・ナ・ノーグ石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | | 我武者らと捨て身は似て非なるもの 履き違えてる虫の愚かさよ 必要とされる者は声上げず 自然と呼ばれるものなのだよ 過ちおかしそれを悔いる人生など 手ぬるいすぎてお前の全力はこれか? 松の木が叫ぶほどに燃える あれは戦火ではない ほどなく洗礼をうけた高揚感 よこせ 深紅 BLOOD STORY 歓迎をうけろ 喉の奥で何度も羅列するシソーラス 美しい生き方とは最後に何を言うかだ いつか戻ろう あのティル・ナ・ノーグ 鹿が歩いた路 後に続けと 赤い実のついた枝を踏みつけて 神々たちに続く結界を破ったものに容赦しない 傷跡みせて奪い合う先陣よりも その屈折がお前の転機になるから 風を詠む以外 利口になる必要はないだろう ここらで分かち合う我ら 好機到来 捨てよ流儀 BLOOD STORY 踊らされてみろ 古のミラージュ この城の天辺で 面白き世にするのだ 面白きとはなにかと 誰か教えろ この通り雨 あのティル・ナ・ノーグ あのティル・ナ・ノーグ |
アイルキスユー石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 西田マサラ | 部屋の隅に落ちていた 古びた小さな写真が 小さな胸の痛みと輝いた季節を残す 生い茂る草の中 平らな石を集め 落ちないように重ねて 君は星になるんだ 見つけやすいオリオン座の近くにいてくれよ I'll kiss you 僕らは最高の兄弟だった I'll kiss you もう一度あの日溜まりで眠りたい 僕はまだ何も知らない情けない大人なんだよ 君の頭をくしゃくしゃ撫でながら話したいんだ 哀しみに言葉など力がない時には もの言わぬ者たちから ただ体くっつけて慰めてもらうんだ 静かな鼓動に変わる I'll kiss you あの時 確かに君と生きていた I'll kiss you どうしてこんなに泣いているんだろう I'll kiss you 君にまだ会いにいけないんだよ I'll kiss you 両手が光で満たされるまでは |
誰も教えてくれなかったこと石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 西田マサラ | 頬杖ついて 溜息をひとつ 完成間近の 泣き顔のロボット 固まりかけていた紙粘土 両手で崩してしまったよ 優しい目を向けないでと 無我夢中で走ってさえいたら チョウチョ巻き上げた分だけ 風を起こせると思ってた 誰も教えてくれない 誰も教えてくれなかったこと ふいにこの手を払われたことで 何かしてあげようと空回りしたよ 可愛そうだという慰めに似たもの 心の四隅に隠れていたかもしれない あの時本に書いてあったことが 色鉛筆12色におさまらず色を欲しがった 誰も教えてくれない 誰も教えてくれなかったこと 無我夢中で走ってさえいたら チョウチョ巻き上げた分だけ 風を起こせると思ってた 誰も教えてくれない 誰も教えてくれなかったこと 誰も教えてくれない 誰も教えないてくれたこと |
水槽の中のテトラ石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 西田マサラ | 部屋の明かりもつけずに 青白く光る水槽だけを ただじっと見つめてる夜は 僕の領域に誰も来て欲しくない ただぼんやり飽きるほど 流れてく君を見ていた 今日はいつもの僕を取り戻そうとあがいて 少しだけ意気込んでしまったよ 今気づいた 最初は一番弱かった 青いテトラ 思いもかけず一番長く生き続けてる そんなことで気持ちが嫌でも動くのは きっとどこかで僕が望んでたことなんだと思うよ ガラスに映る自分が揺らいでいるのが 嫌になってコツンと指ではじいたら 行き場を失うように僕から逃げてく 悲しみを引き受けて欲しいとは思わないから 誰の背中も追わずに泳いでいるあのテトラ どこまでも僕の先を行く 今気づいた 僕がいなきゃ生きられないよ 青いテトラ 狭い場所で何も出来ないのは僕の方 フィルターの音 目をつぶると海の中へ誘われてく 今 僕の前で生きてる 生きてる 今気づいた 最初は一番弱かった 青いテトラ 思いもかけず一番長く生き続けてる そんなことで気持ちが嫌でも動くのは きっとどこかで僕が望んでたことなんだと思うよ |
アンインストールm.o.v.e | m.o.v.e | 石川智晶・rap詞:motsu | 石川智晶 | | あの時 最高のリアルが向こうから会いに来たのは 僕らの存在はこんなにも単純だと笑いに来たんだ 耳を塞いでも両手をすり抜ける真実に惑うよ 細い体のどこに力を入れて立てばいい? アンインストール アンインストール この星の無数の塵のひとつだと 今の僕には理解できない アンインストール アンインストール 恐れを知らない戦士のように 振る舞うしかない アンインストール 僕らの無意識は勝手に研ぎ澄まされていくようだ ベッドの下の輪郭のない気配に この瞳が開く時は心など無くて 何もかも壊してしまう激しさだけ 静かに消えて行く季節も選べないというのなら アンインストール アンインストール 僕の代わりがいないなら 普通に流れてたあの日常を アンインストール アンインストール この手で終わらせたくなる なにも悪いことじゃない アンインストール アンインストール アンインストール この星の無数の塵のひとつだと 今の僕には理解できない アンインストール アンインストール 恐れを知らない戦士のように 振る舞うしかない アンインストール Do you ever uninstall?... So we got to work this out, rock this out, check this out 無限に連鎖するくさりを 断ち切れば断ち切るほど 近づけば遠ざかる 偶然の一致と必然の不一致 なぜ悲しいほどに 物語はいつも美しい その疑問の答えのようなメロディーの中に 浮かんだ景色 So we got to work this out, rock this out, check this out Yeah... 恐れも痛みも知らない戦士のように Yeah... 振る舞うしかない このリアルの中 アンインストール 言葉の限界速度 真実の臨界温度 耳塞いでも両手をどんどんすり抜けるもの 切なさの理由 僕らの杞憂 日常という不自由 振る舞うしかない 恐れをしらない戦士のように Do you ever uninstall?... |
兄妹 ~aniimouto~石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | | 必ずっていうほどに僕の死角に君がいる 枕元の時計を早めてしまったようだ 手入れをし過ぎた花壇 完璧な土の上 思い描いた色にもう咲かないだろう 核心のピースどう組み合わせてみても どこか隙間が残るように その隠れ場所ふさがないで 愛がないよと 彼女は空の切れ端に生きている 蒼白い太陽が白い手首をさらうように 横顔の物憂さが出番を待っている たとえ話しながら筋書きを匂わせる 街灯の下に影を作るのやめてと 2人の手で掘り返えされるものだと 湿っぽく耐え難い残像 傷をつくる手はなお傷を閉じることもできると 愛した瞳が走り出す 途切れ途切れ言うよ、、 すべてを捨てるんだ、、 核心のピースどう組み合わせてみても どこか隙間が残るように その隠れ場所ふさがないで 愛がないよと 彼女は空の切れ端に生きている |
砂の上のドルフィン石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 西田マサラ | 枯れ葉がまだらに浮かんで プールの底が見えない 錆びた金網を乗り越えた 海岸に迷い込んだドルフィン いるはずのないキミが今 泳いでるような 幻を見た マテリアルワールド この世界は 選ばれた者ばかりが作った訳じゃない なのにいつしか道の真ん中を 歩く瞳を失ってた気がする 誠実であろうとするほど まるで 漂流する大木のように 力なく流されていく 打ちあげられたキミは砂の上で 続く群れから外れても 何かを見つけた訳じゃなかった マテリアルワールド 外れたままの小さなネジ ベンチの影 転がってるけれど 拾いあげたら意外に重くて 世界はこんな風を欲しがっている マテリアルワールド この世界は 選ばれた者ばかりが作った訳じゃない なのにいつしか道の真ん中を 歩く瞳を失ってた気がする マテリアルワールド 外れたままの小さなネジ ベンチの影 転がってるけれど 拾いあげたら意外に重くて 世界は今 水を欲しがっている |
太陽石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | | 心と体が追いかけあう切なさは 説明できないくらいがちょうどいいんだ 寝転んで見つめる空にもう何も言う事はない What color would you paint the sun ? 太陽の下の安らぎに戸惑うけれど You've got what it takes. それは永遠という長さではない 時々世界がひとつの小さな箱の中で始まって 終って行く夢を見る 太陽はただ約束を緩やかに繰り返してた I go everywhere with you. 少しくらいはグラついたって構わない To the inside of light 両手の中でしばらく眠りたい What color would you paint the sun ? 太陽の下の安らぎに戸惑うけれど You've got what it takes. それは永遠という長さではない I go everywhere with you. 少しくらいはグラついたって構わない To the inside of light 両手の中でしばらく眠りたい |
僕の空に季節はずれの雪が降る石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 西田マサラ | ほら僕の空に季節はずれの雪が降って 見上げた白く眩しいもの どこで生まれたとか 何をして来たとか そんな重ねて来た過去が体を重くさせるよ なのに悲しいくらいそれなしではいられない 君に真っすぐ歩いても行けなくて ほら僕の空に季節はずれの雪が降るのは 遅咲きの花には寂しい この白い毛布に隠れて咲くような人間に 君は本気で話してくれないはずだから 無人の滑走路にいつまでも立てない人間を もうひとりの僕がその背中に吠えていた 何も持たない自由がどれほど怖いものか 知らずにこぼす言葉は空しいもの ほら僕の空に季節はずれの雪が降って 見上げた白く眩しいもの 僕に気休めの言葉の代わりに 触った事の無い明日を見たような気がした この白の世界は今日より先の気づきを与えてくれるよ ほら僕の空に季節はずれの雪が降るのは 遅咲きの花には寂しい この白い毛布に隠れて咲くような人間に 君は本気で話してくれないはずだから |
Natural石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | | あなたの胸にいつも揺れてる銀色 涙の入った小瓶は 感情という激しく清らかなもの 一滴だけ私の湖に今落としてよ 永遠に似てる退屈な この揺らぎをそう海に変える 想像以上に時間がないから この銀色の静寂の中でみつけたい 願わくば指差す一番高い樹登って すべてを見渡せる場所にいけば 目にしてきた全てを許そうと思うのでしょうか 渡り鳥の目線の先にあるもの このまま平行線でも 追いかけたいと願う まだら雲の先に物語りが隠されていると知っている 原生林の中にひとり 手を加えられていない場所に 戸惑うくらいに全身を置きたい 最終行まで一気に読み通していく 真夜中の本のように 向かう帰路は朝でなく 嬉しい悲しいとか おかまいなしに振りきったまま 誰かを追い求めることができるでしょうか この銀色の静寂の中でみつけたい 願わくば指差す一番高い樹登って すべてを見渡せる場所にいけば 目にしてきた全てを許そうと思うのでしょうか |
GIFT石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | | 僕の手がまだ力を持たないときに 授かったこの名前を ごめんなさい 捨てたいと思ったこと何度もある 砂場でずっと掘り続けた山 夕方の匂い 片手の先にあったはずのバビロン 片方の視界塗りつぶしたように いつしか自分の名前を演じるようになってしまった 僕はこの世界のGIFTとして 生まれたんだろうか そうだとしたら この花摘んだときに地上から離される理由を 花に教えるような誠実さ絶え間なく伝えていく GIFTを与える人になりたい 紙一枚に僕がしてきたことを ひとつひとつ書いてみても 物語は満足しないもの すべての善悪を両手に知ったところで 誰かを簡単に泣かしてしまう事だってあるだろう 僕はこの世界のGIFTとして 産声あげたその時はまだ 与えられた羽が重たすぎて無意識に泣いたよ 白い木綿の感触に包まれた瞬間 ただの子供になれた気がする 最初にもらったGIFTだ 僕はこの世界のGIFTとして 生まれたんだろうか そうだとしら この花摘んだときに地上から離される理由を 花に教えるような誠実さ絶え間なく伝えていく GIFTを与える人になりたい それこそGIFTだ |
49scale石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | | そんじょそこらの流儀などいらない 風を詠める者だけが明日を生きるのさ 掴まされた剣より素手で感じろ 時に勇者であることよりも 時代の手足になり ひたすらに戦士であり続けた者 天と地が笑いかける 濡れてる虎の手のひらで 暴れる鹿の角つかみ 背中の鱗にまたがり 喉元逆鱗触れずに たえず威嚇して身を守るより 厳つい滝を登れるのならば そこらの魚でも竜になれるものなのさ 並んだラクダの頭で 静まる鷹のツメを研ぎ 迷わわぬ蛇の首抱いて ウサギの目に嘘をつかず 大河を一人で 渡る前の高鳴る動悸よ 真の敵を今見極めるのに 力はいらない 濡れてる虎の手のひらで 暴れる鹿の角つかみ 背中の鱗にまたがり 喉元逆鱗触れずに 並んだラクダの頭で 静まる鷹のツメを研ぎ 迷わわぬ蛇の首抱いて ウサギの目に嘘をつかず |
アンインストール遠藤正明 | 遠藤正明 | 石川智晶 | 石川智晶 | | あの時 最高のリアルが向こうから会いに来たのは 僕らの存在はこんなにも単純だと笑いに来たんだ 耳を塞いでも両手をすり抜ける真実に惑うよ 細い体のどこに力を入れて立てばいい? アンインストール アンインストール この星の無数の塵のひとつだと 今の僕には理解できない アンインストール アンインストール 恐れを知らない戦士のように 振る舞うしかない アンインストール 僕らの無意識は勝手に研ぎ澄まされていくようだ ベッドの下の輪郭のない気配に この瞳が開く時は心など無くて 何もかも壊してしまう激しさだけ 静かに消えて行く季節も選べないというのなら アンインストール アンインストール 僕の代わりがいないなら 普通に流れてたあの日常を アンインストール アンインストール この手で終らせたくなる なにも悪いことじゃない アンインストール アンインストール アンインストール この星の無数の塵のひとつだと 今の僕には理解できない アンインストール アンインストール 恐れを知らない戦士のように 振る舞うしかない アンインストール |
読む石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | | テーブルの上は何も置かれてない いつかのフォークとナイフを 記憶だけでは並べることはできないの どうしようもなく変っていくことを 私を読みなさい 私を読みなさい 静かな風景にも私はなれるけど 夏に雪をも降らせる空持たねば 私は人ではいられない あの人はハルキの本を読み続ける その中の風景のひとつでも借りて 私の真ん中を紐解といてくれないだろうか 私を読みなさい 私を読みなさい 痛い程求める間合いはいつ届く 横顔の綻びに本を無情に積み重ねていくひと 私を読みなさい… 私を読みなさい… 私を読みなさい 私を読みなさい 静かな風景にも私はなれるけど 夏に雪をも降らせる空持たねば 私は… 私を読みなさい 私を読みなさい 痛い程求める間合いはいつ届く 横顔の綻びに本を無情に積み重ねていくひと |
Blue Velvet石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | | あなたが大事にしてた 青い膝かけがここにある 今夜こうして幼子のように抱きしめて眠るのよ ねえいいでしょ? あなたは私の前ではいつも疲れていた気がする だから私はいい子でいるしかなかったけど それはもういいの My blue velvet 小さな灯りの暮らしの中で窓打つ雨眺めながら そう あなたがすべてだった あの日のあなたと同じ歳になって初めて知る 鏡台の上飾ってた写真 いつも伏せたままになっていたけど 自分を救えるものは最後は私だけなんだと 言い聞かせてはどこかで過去を信じ続けていた横顔 MY blue velvet 生きているうちにこの世に何か残そうとしなくてもいい ‥Yes そう微笑うあなたがいた |
Shylpeed~シルフィード~石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | | 柔らかな後れ毛は 日溜まりのように金色に 輝いて少女の時を刻んでいくよ このまま消えることができたなら 小さな傘さして あるはずもない水たまりに白い翼を映すよ Shylpeed 幻のように一日が終ればいい 赤色の日差し唇に触れる前に あなたに会いたい この羽が欲しいなら大事なものを差し出せと 「私はこの季節しか咲かない花です」 手紙を約束の木の下埋めた時には もう私は少女ではなく自分さえなくなっていた Shylpeed 黒髪をほどき階段を駆け上がった この街を見渡せる高い場所から あなたを探すよ 手を広げて たとえばあの錆びれた廃屋で 美しい歌を彼女は歌うよ ねえ自分であること誰かが言うほど そんなに大事なものなんだろうかって Shylpeed 幻のように一日が終ればいい 赤色の日差し唇に触れる前に あなたに会いたい |
無形のアウトラインやなぎなぎ | やなぎなぎ | やなぎなぎ | 石川智晶 | 土屋学 | 霧が満ちる様に 刻々ときざむ 金色の時間 たった一人きり 輪郭を失って それでも手を離せず 君は泣くのか 先へ行くか 果たされない約束に取り籠められて いつまでも手を離せないのは私 孤独に吹き去る風よ 寂しさなど拾わず行け 無形の私忘れ 遥かなる未来まで 夜が終わる様に 白々と伸びる目も綾な姿 顔を背けたい 愛だけを研ぎ澄ましそこに立つ人 君の手に送られて 高くへ行こう 離れる指先の熱 惜しくはない この世界に 確かな形を持つ 君の為ならば惜しくない 指先緩めて そっと 押し出した体 今 解き放ったなら 吹き去る風よ 迷わず違わずに進め 無形の私忘れ 約束の向こうまで 孤独に吹き去る風よ 寂しさなど拾わず行け 無形の私忘れ 遥かなる未来の先へ |
水のないプール石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | | 水のないプールって用のない空き箱だ 足がちゃんと届く深さが安心なんだ そんな僕の手の中はどんな人魚も いつも以上に泳げないと 君に言われたまま転がってかない夏だった 夏だった そんな 夏の音 箱から無駄に溢れ出す 心ほつれたまま歩いてた 水滴があとからあとから 痛い場所だけ教えてく 理不尽で身勝手なソプラノの時代に 甲高い声であふれた場所に嫌悪した 胸の高さに揺れてる水面で どこかで無防備にダイブしてる 僕の分身が笑ってる想像した 夏だった 夏だった そんな 夏の独り言は眠れないまま 僕は何もせずに浮かんでた 自転車が肩先横切っても この夏を繰り返してく 水のないプール 水のないプール 水のないプール 水のないプール いつも以上に泳げた気がする 水のないプールだからこそ |
数字石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | | 君が微笑った時 弾けた粒子がカウントし始めてく それは素朴な自然数で片付けられない 限界を持たない景色 その縁どりを形にしたら もうそれは効力を失うのだから 数字の渦のなかに身を寄せ合っている 雑多な世界に何をもとらわれない 隠し立てのない列をなしてくから 色が不揃いな感情のままでいられる 言葉が途切れた後は 曖昧な記号が浮かんでいる 愛想のない顔した時間を作り出す 本を積みあげた分だけ いやそれ以上に増えていくもの 数字に置きかえていいのだろうか 数字が敷き詰めた絨毯の上を 複雑な感情 脇に抱え走る 割り切れず足されることもない午後は うやむやな返事をすることは許してくれる こんなにも遠くにきたことがわかる こんなにも大きくなったことがわかる 数字の渦のなかに身を寄せ合っている 雑多な世界に何をもとらわれない 隠し立てのない列をなしてくから 色が不揃いな感情のままでいられる |
ココロ昆夏美 | 昆夏美 | 石川智晶 | 石川智晶 | Zelig works | この世で一番美しいものは それ以上にずっと脆いものだという 青いガラスの破片 太陽にかざすよ トランクは空のまま旅を続ける ずっと心探してた その重さ掴んだ時 揺るがない「ココロ」が欲しいと 大きな鞄をまた用意している 自分の明日など目隠しされたまま 見えないほうがいい 眠れない夜だけど 引き出しの奥の奥にしまいこんだ 光 影 涙 声 心動くよ ずっと「いつか」を探して やっと横顔に出会えば また別の「いつか」が遠くで手を振っている その繰返しね 土に深く根を張らないうちに 花を摘んでしまってはいけない 少しずつ少し 動かないものがある ココロ そう心だ ずっと「ココロ」探してた その重さ掴んだ時 揺るがない「ココロ」が欲しいと 大きな鞄をまた用意している |
物語の最初と最後はいらない ~左目~石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | | 最初のつまづきはいつ? 僕の記憶はなんて曖昧なの 手探りで吊るされた紐を引いたら 窓のない部屋が用意された 白い壁 落書き許さず 僕の脳内遊泳 輝き増したけど 諦めと恐れにギアが入ったら 感情がレイアウトされていく Ah ここでも僕は何者でもなくて 着慣れた服のまま描いた 固いフレームをはみ出していくような 物語終わらせてはいけない 折れそうな三日月の下で つがいの白鳥が水面にうなづく その羽に触れてみたくって 意識を飛ばすとき僕は自由になる Ah 力の入れ過ぎで 膝ついたペンのように 近い未来に壊れただろう 留まることも解放されていくことも 説明のない物語が欲しい 物語の最初と最後はいらない 物語の最初と最後はいらない 物語の最初と最後はいらない 物語の最初と最後はいらない いらない… ここでも僕は何者でもなくて 着慣れた服のまま描いた 固いフレームをはみ出していくような 物語終わらせてはいけない |
Respect Me~last message~石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | | 会いたいよ 会いたいよ 昨日の感情 僕が生きて手にした光は 誰の目にも触れずにきたけれど 手のひらの分だけ Respect Me 僕の身体から白い鳥がふわり飛びたつ 幾千の横たわる星の上 何度も旋回しながら このそらで消えていくことが この世界の望みならば 会いたいよ 会いたいよ 踵踏んだまま走った夜の暑さを 情熱とそう呼べるものだとしたら 誰かに繋いで欲しい物語 薄い毛布にくるまり雨の音に惑えば 面倒な言葉たちで自分の周りを囲いたくなって 何をあんなに怖がってたのか すべてはあの場所にあるのに 会いたいよ 会いたいよ 風が通る部屋で眠れずにいたこと あの椅子に他の誰か座るなら 今が愛おしいと伝えて 会いたいよ 会いたいよ 昨日の感情 僕が生きて手にした光は 誰の目にも触れずにきたけれど 手のひらの分だけ Respect Me 走った夜の暑さを 情熱とそう呼べるものだとしたら 誰かに繋いで欲しい物語 会いたいよ 会いたい 会いたいよ 会いたいよ 会いたいよ 会いたいよ こんな静かな場所に連れてこられ もう汚れたものを観ることもない なのに夕映えをみた後のような寂しさはなんだろう 忘れられないほどの風景を いくつ覚えているかどうかなんてことより 愛する人に優しい言葉残さなかったことが きっと永遠に僕に雨を降らせる こんな静かな場所でまだ風に吹かれ 生まれてきた最初から終わり その先に続いていく永遠 覚めない夢 君を見ている 君を見ている |
アンインストール石田燿子 | 石田燿子 | 石川智晶 | 石川智晶 | | あの時 最高のリアルが向こうから会いに来たのは 僕らの存在はこんなにも単純だと笑いに来たんだ 耳を塞いでも両手をすり抜ける真実に惑うよ 細い体のどこに力を入れて立てばいい? アンインストール アンインストール この星の無数の塵のひとつだと 今の僕には理解できない アンインストール アンインストール 恐れを知らない戦士のように 振る舞うしかない アンインストール 僕らの無意識は勝手に研ぎ澄まされていくようだ ベッドの下の輪郭のない気配に この瞳が開く時は心など無くて 何もかも壊してしまう激しさだけ 静かに消えて行く季節も選べないというのなら アンインストール アンインストール 僕の代わりがいないなら 普通に流れてたあの日常を アンインストール アンインストール この手で終らせたくなる なにも悪いことじゃない アンインストール アンインストール アンインストール この星の無数の塵のひとつだと 今の僕には理解できない アンインストール アンインストール 恐れを知らない戦士のように 振る舞うしかない アンインストール |
私がそう思うのは自然なことだった石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | | 砂の螺旋をひとり眺めている私と 部屋の床に膝立てている 黙り込む影は同一線上にある ah誰かの涙の上を歩く覚悟がないなら 美しい言葉をせめて分け合うの あの子がいないとそこが海にならない 海が海にならないと 心というものは ほらどうにかしようとすると 余計に一人歩きして手に負えなくなる だから何もしない 何もしないという強さ さっきから音楽が止まないんだ 夏の日のミシンの音が自分を作ってくれた 誰もが自分の最初の形をそう覚えている 私がそう思うのは自然なことだった 私がそう思うのは自然なことだった ひとつのものを捨てるときがきたら それが愚かでも大事だったことを ちゃんと胸に落としたいんだ 私がそう思うのは自然なことだった あの子がいないとそこが海にならない 海が海に 私がそう思うのは自然なことだった 私がそう思うのは自然なことだった |
不完全燃焼緒方恵美 | 緒方恵美 | 石川智晶 | 石川智晶 | | 不完全燃焼なんだろ?そうなんだろ?そうなんだろって? 操縦不可能なんだろ?野放しだろ?終われないんだろ? 開封されてく感情 一体なんの前夜祭なんだって? 崩壊寸前なんだろ?止まれないんだろ?泣きたいんだろ? 誰もいない最終バス 一番後ろの席を選んでも現実感がなくって 窓に残される間の抜けた顔に 嫌悪するばかり 飲みかけのペットボトル なまぬるい水が 根腐れかけてた頭の中まで追い打ちかける 運命よりも優位に立ちたいのに 不完全燃焼なんだよ このセッションは最初から 僕に主導権なんてなくて 変幻自在に見えるだろ? 操縦不可能なんだよ 予想外に際立つ力を 「可能性」と呼ぶのだけは やめてくれ やめてくれ バス停に落ちていた 大切な人をきっと守ってたはずの 鈴の音が泣いた 誰に責められた訳でもないのに 横道に逸れた タフになるのにもっと理由が欲しいよ 無難にやってく術も知らなくて 何処で微笑っても まるで抜け殻?だと呼ばれてしまうね 不完全燃焼なんだよ 意思表示なら手短かにやれよ プロセスと結末にもう 愛想つかされてるみたいだ 崩壊寸前なんだろ? 「厄介者」と呼ばれたらむしろ 褒め言葉より最大のディフェンスだ ディフェンスだ Blackness Blackness…‥ 感情の不利幅が大きすぎる 動かされる者 その逆にそびえ立つ者の 存在がある 存在がある 不完全燃焼なんだよ このセッションは最初から 僕に主導権なんてなくて 変幻自在に見えるだろ? 操縦不可能なんだよ 予想外に際立つ力を 「可能性」と呼ぶのだけは やめてくれ 不完全燃焼なんだろ?そうなんだろ?そうなんだろって? 操縦不可能なんだろ?そうなんだろ?そうなんだろ? 開封されてく感情 そうなんだろ?そうなんだろって? 崩壊寸前なんだろ? やめてくれ やめてくれ |
ソプラノ高垣彩陽 | 高垣彩陽 | 石川智晶 | 石川智晶 | | 薄い芝生 土が肌をみせる場所で 降りてくる光と咲き始めた感傷 双子のように寄り添ってる どちらにも心を置いておきたい いつしか私の歌になっていく 今すべてを寒空に捨てたら この箱の中に重ねてた歌が視線を追いかけてくる ri―rarara ri-rara 何百もの色彩を抱きしめたことを 誰にも伝えられない 寂しさだけ際立ってるこの境界線 余白残しながら答えださず歩く 何年後かもっと別の影に動かされて その背中がつぶやく言葉をただ歌いたいの 今すべてをこの夜に捨てたら 泣きたい場所だけを探すような乾いた曲線をつくるだけ ri―rarara ri-rara 何千もの涙から語り繋ぐもの この歌が風を起こす 声を拾ってくれたら 声が届いているのなら ri―rarara ri―rarara ra 今すべてを寒空に捨てたら この箱の中に重ねてた歌が視線を追いかけてくる ri―rarara ri-rara 何百もの色彩を抱きしめたことを 誰にも伝えられない |
私のココロはそう言ってない石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | | 大きな樹を植えたんだよ それは面白いように葉をひろげた その分だけ影が生まれてきた 足下に芽吹かないモノたちを 今度はため息で待ちわびる 私のココロはそう言ってない ココロが声高くそう言ってない 平穏な空とは どんなソラだと まだ手の中にある種をどうすればいい もしピアノを失ってもピアニストは手を浮かし 白と黒の鍵盤をまぶたに映してく 音を紡げるその世界に この種を傍らに置いてほしい 私のココロはそう待ってない ココロの断片がそう観えてない 内なる樹が想像を越えていく その姿を自分と言っていいだろう 私のココロはそう言ってない ココロが声高くそう言ってない 私のココロはそう待ってない ココロの断片がそう観えてない |
My book石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 西田マサラ | 本棚の一番上に静かに息をしている 青いふちどりの昆虫図鑑 ページのどこかに挟んだ手紙が 誰かの膝にハラリと落ちた時 それは私の時計になる セカイの愛とか夢とか 通りすがりの他人のようで この指にはまらないモノ 私には見える 私には見える 見える 見える 見える 硝子の花瓶の向こうに揺らぐ 重ねられてた本に眠る文字 置き去りにした雨の自転車を 絵に描いたように言葉にできたら 放課後の光が優しいこと もう一度知る 昨日の雨に乾かない冷たいシューズ その違和感を感じても それもまた半分望んでいることを 言葉にしたいから 一冊の本のように 言葉にしたいから 私には見える 私には見える 私には見える… |
何を泣くなんの涙石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | | 回遊する swordfish その鼻先をふいに変えても 当たり前のように流れていく 私はか弱き泳ぎ手じゃないんだ 呟いてみせた 何を泣くなんの涙だろう 小さなスプーンで満たされる すくいたいものがわからない 不甲斐ない私とそうでない私と 何を泣くなんの涙 鮮やかな Blue marlin 小さな声は届かないけど 海流の底には静かな世界がある 感傷とは数ミリ違った話をしたい 何を泣くなんの涙だろう ノートの切れ端にかいてた 陽を浴びていた言葉はもう 一番大事ではなくなった今を 何を泣くなんの涙 |
landscape石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | | 水路の端の道はゆるく 紫にしか咲けない花がいる 不幸せでもなく望んでもないことを 近づく夕暮れに伝えてきて 「きっと」「いつか」「たぶん」「あした」「もう一度」は この世界の約束できないものたち 濁りのないこの水源を埋めないで欲しい 息をすれば風が応える 心の動きは驚くほどに 鳥の声色さえ私になびいていく それを強く信じられるかどうかだけ 「記憶」「言葉」「匂い」「空の色」「靴音」 そして鞄の底を埋めてきた涙 あとどれくらいこの歌を歌えるのかしら 濁りのないこの水源を埋めないで欲しい 「記憶」「言葉」「匂い」「空の色」「靴音」 「きっと」「いつか」「たぶん」「あした」「もう一度」 「記憶」「言葉」「匂い」「空の色」「靴音」 |
「僕は」緒方恵美 | 緒方恵美 | 石川智晶 | 石川智晶 | | 開かない箱を前にして 不機嫌そうに腕を組んでいた どこが底辺でどこが天辺なんだろう 壁の時計が見下ろす中で すべての答えを出してはきっといけないんだよ 音量上げても輪郭がみえてこないものがあれば わずかな虫の羽音がクリアに聴こえてくるんだ 想像以上に僕は強い線が欲しいと思ってる 想像以上に揺らいでも 想像以上にヒトリ生きてる 喉元に止まったあの言葉 それほど大事だったわけじゃない だけどその背中愛しく思うんだ むやみやたら吊るされてく 感情をこの箱の中しまえるのだろうか ビニールの中みえるもの 言葉にしようとするより 視界をさえぎる雨に点々と道を照らそう 想像以上に僕は手放しで世界を受け入れる 想像以上に泣いても 想像以上の風を起こしてる 風を起こすよ 僕は僕を守りきれなくとも 僕は僕を愛しきれなくとも 夕立の後も変わらず 僕はどうしようもなく僕であるから 音量上げても輪郭がみえてこないものがあれば わずかな虫の羽音がクリアに聴こえてくるんだ 想像以上に僕は強い線が欲しいと思ってる 想像以上に揺らいでも 想像以上にヒトリ生きてる 生きてる 生きてる |
シャーベットスノウ石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 西田マサラ | オルゴールが途切れても どこかでまだ音が鳴ってる気がしていた 物語は続いてる 羅針盤はこの手の中にあるの 午後の太陽の大きさに すぐに崩れそうになるのは この街に降る雪だけじゃないと歌いたい シャーベットスノウ ほら古い宝石箱を開くとき 横顔が窓に映る その先にはシャーベットスノウ どうしようもないことだけで 夜を全部終わらせないように 緑の絨毯 寝転んで並べたボタンには 誰かの温かい手の気配を感じることがある シャーベットスノウ ほら幼い頃に泣いたあの部屋を コートの中抱きしめよう 手に触れたらシャーベットスノウ シャーベットスノウ ほら肩に手を置くように降りてくる コートの中抱きしめよう 雨に変わるシャーベットスノウ |
アンインストールゴム | ゴム | 石川智晶 | 石川智晶 | | あの時 最高のリアルが向こうから会いに来たのは 僕らの存在はこんなにも単純だと笑いに来たんだ 耳を塞いでも両手をすり抜ける真実に惑うよ 細い体のどこに力を入れて立てばいい? アンインストール アンインストール この星の無数の塵のひとつだと 今の僕には理解できない アンインストール アンインストール 恐れを知らない戦士のように 振る舞うしかない アンインストール 僕らの無意識は勝手に研ぎ澄まされていくようだ ベッドの下の輪郭のない気配に この瞳が開く時は心など無くて 何もかも壊してしまう激しさだけ 静かに消えて行く季節も選べないというのなら アンインストール アンインストール 僕の代わりがいないなら 普通に流れてたあの日常を アンインストール アンインストール この手で終らせたくなる なにも悪いことじゃない アンインストール アンインストール アンインストール この星の無数の塵のひとつだと 今の僕には理解できない アンインストール アンインストール 恐れを知らない戦士のように 振る舞うしかない アンインストール |
太陽吉野裕行 come across アレルヤ・ハプティズム | 吉野裕行 come across アレルヤ・ハプティズム | 石川智晶 | 石川智晶 | 西田マサラ | 心と体が追いかけあう切なさは 説明できないくらいがちょどいいんだ 寝転んで見つめる空にもう何も言う事はない What color would you paint the sun? 太陽の下の安らぎに戸惑うけれど You've got what it takes. それは永遠という長さではない 時々世界がひとつの小さな箱の中で始まって 終って行く夢を見る 太陽はただ約束を緩やかに繰り返してた I go everywhere with you. 少しくらいはグラついたって構わない To the inside of light 両手の中でしばらく眠りたい What color would you paint the sun? 太陽の下の安らぎに戸惑うけれど You've got what it takes. それは永遠という長さではない I go everywhere with you. 少しくらいはグラついたって構わない To the inside of light 両手の中でしばらく眠りたい |
12番目の・・米倉千尋 | 米倉千尋 | 石川智晶 | 石川智晶 | | 揺れる鳥籠 そんなに羽根をばたつかせなくても気がついてる 顔色変えずやたら平気に嘘をついた 誰かが都合よく決めつけた「私」やってるうちなんだか だらだらと微笑うだけになってしまったみたい 震える手で掻きわける see through world 正直さがどれだけ誠実なものだと誰が言ったんだろう wow wow wow wow wow 12番目の私は wow wow wow wow wow 誰のものでもなくて wow wow wow wow wow この子だけは上目遣いの diva じっとしているだけ ずっと近くに置いときながら 触らなかった紫の椅子 ここでもう一度カーテンの裏隠せることも 何枚目かのフィルターだけが 空しく増え続けているだけ 最近かなりそういう空気堪えられなくて 誰かに今見られてる see through world 手を差し出されてもすぐに行けない そんなに遠くないのに wow wow wow wow wow 12番目の私は wow wow wow wow wow 笑うこともしないで wow wow wow wow wow 通り雨を待つ午後のようにじっとしているだけ 壊れるほど泣いてみたい Cry me a river 走り抜いただけのランニングハイだけで全てを終わらせないよ wow wow wow wow wow 12番目の私は wow wow wow wow wow 誰のものでもなくて wow wow wow wow wow この子だけは上目遣いの diva じっとしているだけ wow wow wow wow wow 12番目の私は wow wow wow wow wow 笑うこともしないで wow wow wow wow wow 通り雨を待つ午後のようにじっとしているだけ |
After image吉野裕行 come across アレルヤ・ハプティズム | 吉野裕行 come across アレルヤ・ハプティズム | 石川智晶 | 石川智晶 | 西田マサラ | 後ろを振りかえると 小さな灯りたちがポツンと 遠慮がちにそこにいる ほどなく汚れていたり 崩れかけたものだったり いい加減につき合ったものほど 手を伸ばしたくなるのはなぜなんだろう 胸を通り過ぎる記憶に たぶん形は二の次で なぜ朝焼けがこんなにも染みるのか それ以上の何があるというのだろう 片づけられていない路地裏の片隅で 仕方なさそうに咲いた花がいて 隙間風に揺られる君を頼りにしていた 一番痛い場所を触らずにいてくれるのが 心地よかったんだろう 記憶はホントは優しいはずなのに 気持ち絡んだまま 切なく哀しい感情にしてしまう そんなことを笑えるようになりたいよ 胸を駆け抜けてく記憶に たぶん形は二の次で なぜ朝焼けがこんなにも染みるのか それ以上の何かがあるというのだろう |
INFINITY~あの日を越えて~石田燿子 | 石田燿子 | 石田燿子 | 石川智晶 | MATERIAL WORLD | INFINITY あの日を越えて 物語は これからも続いてく~ 守りたい世界を今 壊したいときの衝動 まるで螺旋を描くように 止まらないRhythm くり返しおとずれる 終りのない問いかけだって 強いHeartなら 誰にもあるはずさ INFINITY 無限の旅へ 高い空を目指して 風にのっていく INFINITY 疲れた翼 時には休めて 涙ふいて その先に虹 INFINITY たとえ闇に落とされて 消えそうなときの幻想 なにも恐れることなどない 絶望のRhythm 奇跡を起こすために 物語を語ろう、それは あの日残した~ ぼくたちの足跡 INFINITY 世界の向こう 晴れた空は必ず 扉を開ける INFINITY 何度でも そう 深呼吸して 再び空へ 輝いて星 INFINITY もし、今君に また会えたら もう一度伝えよう INFINITY 無限の旅へ 高い空を目指して 風にのっていく INFINITY こころの翼 取り戻して あの日の夢を 青空に虹 INFINITY |
今夜ギターの弦をぜんぶ替えて吉野裕行 | 吉野裕行 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶・土屋学 | 一面の雪を見たければいつか この惑星の南の端まで行かなくてはならないだろう ままならなくなる尊き景色に 我が物顔で歩くペインレス 忘れがたい光景や置き去りにされた愛を ヒトガタにしたらまるであなたのようだと 与えられたこのVOICEで 見合った自分になれるだろうか 今夜ギターの弦をぜんぶ替えて この感情(きもち)ぼかさないように 新しい靴を履けば幼子はこの世界を愛そうとする それを声に出す役目なんだと 雨音がする水面(みなも)に向かって 今は綺麗な言葉だけじゃ届かなかったとしても 世界を読み解く共犯者のように 無条件で叫んでいよう 白い砂に灰色の小石が混じる心象 あの頃はこの体を使いきれずに 両手を縛られたまま戦うような日常だった 今も芯の部分は変わらずして 空白を歌いたがってる 今までのように誰かを喜ばせようとするだけじゃ 知るべき役目はそれ以上のところにある 新しい靴を履けば幼子はこの世界を愛そうとする それを声に出す役目なんだと 今までのように誰かを喜ばせようとするだけじゃ 知るべき役目はそれ以上のところにある |
Strawberry pain沼倉愛美 | 沼倉愛美 | 石川智晶 | 石川智晶 | 宮崎誠 | 心はどこにあるのでしょうか この胸がチリリと痛むけれど もう惑わされない あの塀の向こう探しに行きます 夕立の前触れ 窓の四隅 背中を押された 何度も すべてを捨ててもいいと一度は思った Strawberry pain 指先を紅く染めていくもの 泣きながら摘んだ この花の誠実さをどれくらい守ればいいの 庭の片隅 咲いている Strawberry pain 情熱はいつか消えるのでしょうか 口数の少ない未来の絵は はがされていくの 部屋から 羽根が欲しいなら与える人になること Strawberry pain その味が風を教えてくれる 私のココロが形になるその日まで 白と赤 花のキルトを旅していくの まっすぐに 街灯が作り出す 濃い影と薄い影 不器用に揺れている それこそが私だから すべてを捨ててもいいと一度は思った Strawberry pain 指先を紅く染めていくもの 泣きながら摘んだ この花の誠実さをどれくらい守ればいいの 庭の片隅 羽根をみた Strawberry pain |
眠らされたリネージュ(TV Size ver.)JUNNA | JUNNA | 石川智晶 | 石川智晶 | 白戸佑輔 | この世のまがいものでないと 疑いと拒絶を繰り返す あなたの残り火を消せるのは私だけ あなたに似た髪に生まれて 細く絡みつづける今生の景色に 黙って櫛でとかしていた 揺らぐスープの向こう伺う 花ついばむ鳥へ 繋がれた横顔 無視されるなら傷つけて ドアの外になおざりにされた傘よ 私は 類い稀な羽を持たされ 使わずして尚も愛を乞う あなたの全能は私の幹でした‥でした ah この世のまがいものでないと 疑いと拒絶を繰り返す あなたの残り火を消せるのは私だけ |