片倉三起也作曲の歌詞一覧リスト  292曲中 201-292曲を表示

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曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
卑弥呼外伝ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也日輪昇り 山河目覚め 日々に芽吹く 人の心  わが命 選びしは この場処か この時か 悠久を辿る果ての  如何な世にも 出づる惑い 赤裸々の たましいは 無限なる 万有の 核となる 陰と陽(ひかり)  響き合え 共にある 慶びの 遠き波動 孤独ゆえに満ちる夢よ 奴婢のように君を恋うる  風を聴け 月を読み ああ卑弥呼 緋の涙は 御身が最後に残す声  後の世まで 刻む日章 われわれを 選びしは この國の この時代 繋がれた 血の理  掬い出せ 濁流の 泥の中 点る炎 終わりの来ぬ平安へと 巫女のように君を崇む  岩砕け 波を知る ああ卑弥呼 渡す祝詞(ことば) 地上に交わる 祈声  踊レ手弱女 産メヨ火ノ國 美シ紅焔 倭國マホロバ 唄エ益荒男 栄エ火ノ國 尊シ旭日 大和トコシエ  響き合え 共にある 苦しみの 永き記憶 孤独ゆえに満ちる愛よ 神のようにわれを殺せ  ああ卑弥呼 ああ卑弥呼  風を聴け 月を読み ああ卑弥呼 緋の涙は この身が最後に捧ぐ唄  天は裁きを 下すことはできぬだろう
遊蝶花ワルツALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也Yoshihisa Hiranoパープル イエロー バイオレット 花壇に咲くわたし パンジー 仔犬も座ってやさしく見惚れる  夜空色 おひさまの色 煙った雨の色 三色 合わせたドレスがいつでも自慢よ  だけどちょっぴり 物足りないの あの燃える夕やけのような 宝石色をまとえばもっと 綺麗なのに  となりの水仙が言うの あたしは白い衣裳だけど 他の誰よりもいい匂いがするわ  なぜかちょっぴり 寂しくなるの 自由に飛ぶミツバチたちが 遊びにもきてくれないから 俯きそうなの…  顔を あげて ごらん 僕を 君の紫に恋してる  そしてとっても うっとりしたの わたしの頬に甘いキスを くれたのはルビー色の蝶々  完璧だわ
革命の血脈ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也祖国の墓土(つち)へと眠る わが血の絆と力 現世こそ君へと繋ぐ 亡き日の剣を以て  誇り持たぬ者が 治める地には 隷従の跫音 聞こえるだけだろう  どうして 道なき道さえ確かに進んで来たのに あれほど勇ましい時代を越えて  高らかに謳わん いま革命を 恐れさえ眩むという 滅亡の 炎より激しく  志貫かんと 先人の教え抱き 現代こそ君へと伝う 亡き人の声音以て  驕り満ちる者の その肉叢に 憂国の幟は 千切れ張り付くだろう  どれだけ 躓き倒れて穢れて傷負い散っても それでも真直ぐ生きて行く為  立ち上がれ向かわん さあ再生へ 瓦礫にも沈める 種芽吹かせて ああまだ明日は降る  自由を愛する真紅い蝶 胸を破り羽ばたけ  いくども 戦い争い奪って敗れて堕ちても 繰り返される愚かと貴さ  高らかに謳わん いま革命を 恐れさえ眩むという 滅亡の 光より美しく
少女のための残酷童話ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也片倉三起也水面に映った 自分の顔に 恋したナルシス あなたになりたい  大事な鏡は 他人の瞳よ 誰より可愛い わたし映して  競って華やぐ靴で 少女たちは舞うの 大人は眉を顰める 派手な赤い赤い靴 軽やかに跳ね  いつもどんな場所でも 踊りつづける わたしはここよ  美しい箱の マッチを売るわ 灯す間だけ 大切にして  少しも似合わぬ服を 娘たちは纏う 生き急ぐようなふりで 少しでも甘い蜜の 時をながらう  満ち足りた微笑みの 奥の心は 家なき子でも  死ぬまで脱げない靴を わたしたちは履いた 教会の床で躍る 罪の赤い赤い靴 倒れてもなお  愚かなる魂が 持てぬのは何? 尊い教えなんか この世界のどこにあったの? わたしを止めて  答えなど欲しくない 老いていくだけ
apre le noirALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也Cheri, mon amour 夢で逢う 私はどんなふうに微笑うの?  Tu vois lumiere あなたは かがやく私しか 見てない  Que fais l'amour ろうそくも 届かない深い闇に もうひとりの私がいて いつでも あなたの まなざしを求めてるのに  Je t'aime, je t'aime 囁きが 唇に触れるたび  Je vois noir 小さな痛みが 胸を熱く 塞ぐ  Que fais la vie 甘い薔薇 その陰の棘のように 傷つけ合うときが来て すべてが 消えること 蕾の日から知ってても  Que fais l'amour, et que fais la vie もう何にも言わないで 答えは愛しい 瞳の奥にあるはず  だからこうして 恋人たち 見つめ合うのね
ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也片倉三起也je vis je meurs dans mon cocon  tu ris tu reve c'est loin sans moi  指には何も 触れることなく 紡がれて 繰り出されてゆく 扉  je vis je meurs dans mon cocon  言葉はもう 翼を持たずに 白い壁 赤く叩いて 穢す  あなたに二度と 触れることなく 紡がれて 滴るのは 愛する痛み
隼の白バラALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也いまは錆び付く 隼の 操縦席に手向けしは  真白きバラ 大輪の 手折られたとて瑞々しく  白雲くぐって 散りし人の 命のよう  幾千万の苦しみ哀しみを葬り その礎に成り立つ 平和という塔 のぼり続けるのならば忘れることなかれ この国を護る英霊 祈りの中で いつも見つめていると  故郷に宛て書く遺書に 滲む文字の 父母上  老いし彼らもとうに亡く 空の彼方で 共にあらん  過ぎゆく時代の先に 生まれ変われるなら  いつか記憶は薄れて それは遠い世界の戦の話のように 語られるのだろう でも我々はひとつの大きな魂が 流した血を授けられて 新しい生 明日へ繋ぎつづける  今年もまた静かなる 夏の日が訪れ 気高さと儚さ併せ持つ 花が咲き 強さと誇りを乗せてはばたく 禽が征く この国よ美しくあれ 正義に生きる 人の姿のままに
真夏の憂愁夫人ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也片倉三起也バテンレースの日傘から 夏の影絵が 回り 落ち 白い首と 萌黄の帯に留まる  そっと振り返った母の いつも泣いてるような目は 僕を抜けて 知らない誰かを遠く 見つめていた  傾く 陽炎  眩暈に歪む 蝉時雨坂 手を引かれて のぼってゆく 追われるように 逃げだすように 汗ばむ掌が痛かった  離れないで  本当に愛してるのは僕 母と同じことを言うんだね 白い首の後れ毛 掻き上げながら微笑む女(ひと)  零れる 追憶 明かり灯らぬ 黄昏の部屋 僕はあの日を思い出す 少年となり 腕を伸ばした 捉まえたいものは もう疾うに 失くしたのに  眩暈に続く 蝉時雨坂 僕はひとり のぼってゆく 追いつくように 逃げないように  背を向けた貴女は 誰だろう  こっち 向いて 届くよ あと少し
NostalgiaALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也道に 灯が ひとつ ひとつ点り 山のふもとに 童話のような汽車が行く  幼い日々へと運ぶのは 草の小舟か森の梟か わたしの名前を呼ぶ声は誰 振り返れば 懐かしい顔が 笑っている  抱えきれない想い こぼれおちて 何も言葉に できない時があるの  夕闇迎える蛍火や ささやき交わす風や木々の音は かつてわたしを愛した人たちの 形見のように やさしさに満ちて いまを 包む  探してた夢は ここにあるわ 小さなわたしが 握りしめてる  指をひらけば 真っ白な花が舞うの  夏が終わったらこの道を ひとりでまた辿って行くでしょう もしも忘れ物があったとしたら それは遠い 昨日までの 儚い わたしの影
わが恋は月光に散りぬALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也だらりの帯 緋毛氈 ひとり雛遊び 手毬追って庭の隅 夕暮れの木蔭  わたしは現る 儚い女(ひと) 闇が揺れて  はらはら舞うのは 桃の花 哀しい瞳は誰 こんこん子狐 白き影 零れ落ちる涙が綺麗 小さな胸の奥で感じた  あれから幾年が過ぎ ひとり雛飾り 変わらぬものの尊さ 変わりゆくわたし  せめて優しい 少女の時 思い出そう  きらきら手鏡 映るのは 淋しい瞳の闇 ゆらゆら宵待ち 恋の花 月の晩だけ そっと咲いて 朝焼けの光に凍える  はらはら舞うのは 桃の花 あの日の瞳はわたし ゆらゆら散るのは 恋の花 月の輝きに死す こんこん子狐 白き影 零れ落ちる涙は帰る 夢が夢でいられた頃に
或る修道士の告解ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也讃美歌の響くカテドラルに 背を向けて今日もまた降り行く 陽の射さぬ深き地下の室は ひとすじの希望の光宿る  かつて隠れ住んだ 錬金術師たちの 残した 秘伝の書  造り出せ この樽に 霊薬の酒 黄金に潤って輝くまで 王者も手にし得なかった 果てぬ夢 不老不死の 満願の日を その一滴を 麗し彼(か)の唇へと  青薔薇の頬のカストラート 清らかな声は 天界まで届くだろう ならばわが願いも 聞き届けたまえ 女神(ミューズ)たちよ  この世を照らす至高 天使のように歌う 儚き 青年(かれ)のため  満たされよ 銀盃に 神秘の美酒 緑濃く揺蕩って溢れるまで 女王さえ叶わずとも 追い縋った永久の若さ 消えぬ美貌を 枯れぬ命を ただひとりのわが君へと  狂おしい悦びよ!  造り出せ この樽に 霊薬の酒 闇の底鎮まって目覚めるだろう 蒸留の雫は薫り 幻の月に熟す 蔵に棲まうは 神か悪魔か すでに老いしわれを生かせ  守られよ 銀盃の 禁忌の秘酒 珠となり転がって留まるまで 喉元を滑り落ちて 血に染む酩酊の果て 目蓋は見よう 美の永遠を けして触れ得ぬその肉体(からだ)に  そして捧げよう 永劫わが愛を
deep forestALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也ある日 あなたは森へ行く 誰も棲まない その奥へ きれいな泉 湧き上がり そっと あなたは口づける fu fu‥‥  晴れることない 霧が溶け 枝は 光を抱きしめる 白や黄いろの 蝶が舞い 花は開いて 実を結ぶ  いまわたしは 生きていると感じる 目を閉じても あなたが見えているから 何よりも強く  ある日 あなたは森を出る 足跡ひとつ 残さぬよう 泉はいつか 泥の中 朽ちた木の葉が 揺れるよ  でもわたしは 生きていると感じる 目を閉じれば あなたに会えることを もう知っているから
少女忌恋歌ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也指ですくう こぼす涙 はかなく舞う 鳥の羽根に 髪を飾り 心ひらく  冷めた瞳 何を見てる 鏡の裏 通り抜けて 後戻りの 記憶に戸惑う  遠く闇を よぎる影に 身をひそめて 息づくとき 終わりのない 唄を聞いた  といだナイフ 指をすべる 滲む赤い 花びら見つめて 愛する痛みを 知りそめ  迷宮の入り口に 人はみな惑わされ 禁断の夢に酔う  手繰りよせた 記憶の糸 めまいの中 色づく吐息に 忘れたはずの 声を聞く  迷宮の入り口に 人はみな迷い込み 禁断の夢を追う 永遠の旅に出る  冷めた瞳 何を見てる 何も見ない
見ぬ友へALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也あの空を見上げて思うんだ ぼくらの棲む星の大きさを  たとえ塵のように小さくとも 誰もその中心に立っている  ぼくはいま ひとりぼっち 分かり合う 人もなく 語り合う 声もなく でもぼくは あたたかい  きみになら 伝えたい ここにある 虚しさを ささやかな よろこびを 見ぬ友よ 見ぬ友よ  きっと出会うことはないだろう 知らない言葉 見知らぬ瞳  でもいつか学ぶかもしれない きみの神様や国のことを  ぼくはただ ひとりぼっち かこわれて 守られて わけもなく 不幸でも 餓えもなく 恥もなく  きみのこと わかるかな そこにある 絶望を そのなかの よろこびを 見ぬ友の 見ぬ友の  憎み合うこともなく 殺し合うこともなく 巡り会おう 見ぬ友よ ぼくのまだ 見ぬ友よ  いつかこの星は 滅ぶかもしれない 世界が終わるとき すべてがようやく ひとつになるのだろう ぼくたちもみんなおなじに 消えてゆくんだ
アタラクシア、そして対峙する自己ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也片倉三起也いつかみんな忘れてゆく 積んだ石は転がってゆく  始めにありき空は空でなく お終いにある無が無に帰する  あといくつ傷負い あとなにを失い 躰という匣に 透明な静けさは 満ちてゆくのかしら  もういちど出会って もういちど愛して その奥に隠れた 孤独という正体を 見ないふりをしよう  やがてみんな忘れられる 落ちた石は風に毀れ  閉ざされる時まだ遠き死よ お終いにくる夜が夜に帰する  きっとまた生まれて そしてまた始まる 心という匣に 密やかな安らぎは 満ちてゆくのかしら  もういちど出会って もういちど愛して その奥に踊れる 孤独という影絵さえ 踏んだふりでいよう  あといくつ傷負い あとなにを失い この場処は美しい ただ青い世界へと 戻ってゆくのかしら
世紀末ゲネシスALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也怒りよ 遙か天を裂き走る稲妻の切尖  哀しみ 幾万年前絶えた星の灯の下で  この世界が 生まれたとき 包んだのは 闇と光 どちらだったろう  人はひとり 産まれてくる 暗がりだけ 見つめながら  生きる事が 死に向かうのだとしても  希望よ 白む空にまた昇る黄金の太陽  愛しさ 澄んだ水面へと映る偽りのない姿  喜び 伸ばす手に触れて咲いた葩弁のぬくもり  淋しさ 蒼い夜に浮き墜ちる月の雫の中に  闇へと舞い散れ 光に埋もれよ  この世界が 終わる瞬間(とき)を 抱きとるのは 光か闇 どちらだろうか  どこに消え 逝くとしても  戦い 立ち向かう盾と響く鋼の剣の音  絶望 風が凍りつく荒野跡形もない息吹  怒りよ 遙か天を裂き走る稲妻の切尖  哀しみ 幾万年前絶えた星の灯の下で  闇から舞うのは輝く翼で 光が生むのは美しい無数の影  われわれが 歩む地を 彩るもの
Nous Deux C'est Pour La VieALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也Loin, il eait une fois Dans la lumiere Une belle chanson Hier, ce n'etait qu'hier J'etait dans tes bras J'ai fait un beau reve Les reves, si doux si certains Je suis avec toi, ici et toujours  Personne ne connait cette fleur rouge Qui s'ouvre en grand dans mon coeur Quand tes doigts sur moi decement se posent Et que tu murmures, “Je t'aime”  Tant d'amour, tant de passion Comblent mon attente amoureuse Tes yeux sur moi J'en ai besoin Nous deux c'est pour la vie  Loin, il eait une fois Dans la lumiere Une belle chanson Hier, ce n'etait qu'hier J'etait dans tes bras J'ai fait un beau reve Les reves, si doux si certains Je suis avec toi, ici et toujours  Un jour si quelqu'un te fait du mal Je me ferai cygne blanc Alors mes bras deviendront des ailes Pour te proteger du malheur  Tant d'amour, tant de passion Comblent mon attente amoureuse Tes yeux sur moi J'en ai besoin Nous deux c'est pour la vie  C'est il y a bien longtemps L'eclat des etoiles Un beau souvenir C'est peut-etre demain Si tu me regardes Je m'en souviendrai Les reves, si doux si certains Je suis avec toi, ici et toujours  Loin, il eait une fois Dans la lumiere Une belle chanson Hier, ce n'etait qu'hier J'etait dans tes bras J'ai fait un beau reve Les reves, si doux si certains Je suis avec toi, ici et toujours
逢魔蛾城の伯爵ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也天に微睡む神の指から 物語をしたためる藍墨(インク) 空に零れて広がる金青(ブルー)  固く錆び付いた門扉が開いて いまが 逢魔ケ刻  一斉に舞う菫蛾緑蝶 鱗粉は七色の霧雨 恐れず濡れた外套(マント)を脱いで  さあようこそ 迷い込まれたオトメ われが城の主  蒼の絨毯一歩進めば 紅粉青蛾の侍女が その手を握り 宴に誘う 奥の大広間には 大勢の華やぐ人  時が 戻る  夕月豪華な仮面舞踏会 村人罪人魔女も王も踊る  遠い昔の 幻影などではない  乙女よ あなたが わたしの目覚めさせた その胸にある純粋で  なんと懐かしい 紫いろの瞳なのだろう  知っておられようか 人は死に その魂(プシケ)は 蝶に変わり 愛した場所 離れられないまま 舞うのだ  永い間 忘れていた 喜びと そして悲しみ  ああ何より わが城より 守りたかった美しい妻  わたしを見つめる その瞳は あの日のもの  どうか行かないでおくれ  永遠の先 逢魔ケ刻が 闇に沈むまで
Cheri CheriALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也ラビアンローズなんて まだまだ遠いけど あなたがくれるベエゼは 薔薇色なの  呪いの魔法が みるみる解けるように わたしは綺麗に 微笑(わら)えるようになる  Cheri Cheri 銀のナイフ ずっとずっとお守りだった 不実の果実がなる ジャングル Cheri Cheri もうひとりに きっときっと戻さないで あなたが好き ジュテームおしえて  自由はあふれて みんな木の葉みたい ひとりじゃ行き場所さえ 決められない  あなたとわたしを 籠に閉じ込めて 日がな一日絵を描く ステキナミライ  Cheri Cheri 胸の小鳥 ずっとずっと鳴きっぱなし ふらちな不眠症の ラビリンス Cheri Cheri だけど強く ぎゅっとぎゅっと抱きしめられ ゼンマイねじ 壊れちゃいそう  Cheri Cheri 銀のナイフ ずっとずっとお守りだった 不実の果実がなる ジャングル ほんとに欲しいものは この世にふたつだけ あなたの瞳 ジュテーム見つめて
修道院の廃庭にてALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也Yoshihisa Hiranoもしも掌に ひとつだけ花の 根を植えることが できるとしたなら  いまのわたしは ひっそりと蒼く 首をもたげる 菫を選ぶ  枯れ果てた涙の 一滴で開くような  かつてのわたしは 身に余るほどの 真紅の薔薇や蘭で 飾りたてて  この手にできぬ ものなどないと ただひたすらに 夢追っていた  すぐそばに佇む 愛にさえ気づかずに  風と共に逝き去りし 青く美しい春よ さあここに巡れ もう一度だけ  掴まえた重みが 重なる朽花でも  白い骨透ける腕に 流れ昇る温かな 菫色の血よ  あとひと春を
DaphneALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也春まだ浅き 黄昏の 冷たく棚引く 風の底に  密かにダフネの 香り嗅ぐ 行く手に穿たれし わが奈落を 閉ざすように 塞ぐように 甘く纏いつき  あなたへと 転がりゆく 心を放てと  逢いに行っても いいですか 月影籠もる闇へ  この身が抱くのが 荊でも ああ恋は 傷つくことを恐れぬ  静かにダフネは 朽ちるだろう 乙女の最後の 季節のように  幸福と哀しみの 狭間 私は佇み  ただあなたの 髪を撫で 眠りにつく日 待ちわびる
静謐なる私小説ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也Yoshihisa Hirano恋に堕ちる唄なら 詩人たちが星の数書く  金糸雀の声持つ歌姫たちが 月昇るたび さえずる  だけどわたしのこころにあるのは ただひとつの恋だけ かつて愛された 想い それがあるから 夢も明日もいらない 小さな籠のなか暮らすの  ………  愛に裂けた傷なら 時の針が痕なく縫おう  青褪めた裸の踊り子たちは 情熱を舞いつづける  だけどわたしのこころに 咲くのは散ることない黒薔薇 誰かを愛した 記憶 それがあるから 恐れも寂しさもなく 穏やかな微笑でいるの  ………  いつもわたしのこころにあるのは ただ一度の恋だけ 褪せる事のない 秘密を抱いたままで 一生 誰にも語らず 静かなる微笑で生きる やがて老いていくほど少女のように
極楽鳥歌ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也弔うべき愛を 抱えたまま死んだ 女は 天に舞い 生まれ変わる 迦陵頻伽  歌いましょう 奏でましょう 悲しみがもうこぼれ落ちぬように 仏さま どうか 美しい声をお授けください 世の恋人たちがそっと眠り入るまで  背負った 罪いくつ 数えて折る指の 鉤爪 弦の音を 響かせます 地獄の方へ  鳥になる 花になる 憎しみはもう追って来られぬように 仏さま どうか 麗しい姿お与えください 人で非ずば心など消えるでしょうか  歌いましょう 奏でましょう 喜びだけ満ちてつづくために 仏さま わたしに 美しい声をお授けください 世に終わりがくるときにも 歌えるように
L'oiseau bleuALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也平野義久貴方のその面影だけが 私を今に留めているの この広い世界中で たったひとり 幸福をくれた人 あの日々はもう ここにはない 青い鳥は 籠を抜け飛び立った 恋は捕らえれば すぐに逃げるもの 愛は育ってしまえば 枯れるだけなの もっと自由なあの空へ いいの どうぞ 越えてらして  貴方の優しいまなざしが この身へと かつて降り注いだ 眩むような日射しの中 ただふたりで 目を閉じて 生きていられたのに 青い鳥よ 窓を抜け 飛んで行った どこまでも どこまでも 永遠に
夢魔の夜、あなたを迎える者があるALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也現は幻 夜の夢こそまこと 目映い太陽に 傷ついた眸を あなたは閉じる さまよう霊魂に 闇が新たな命を 与えたもう  “夢魔に堕ちよ”  ここは救済の暗黒の獄 逢魔ヶ刻から始まる  犯した過ち 洗い清める 涙はまだ足りず 地上で果たせぬ 希み残らず その身に 叶えたもう  “夢魔に耽よ”  いまは快楽の極彩の宴 流刑の地の果て これから もうあなたはひとりではない
FeliciterALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也平野義久花束にこぼれて落ちる ナミダは空の色 この世で目にした穢れを すべて流すように  ひとり手懐けた 寂しさの小鳥 窓を越えて行く  おめでとう 心から あなたへと 送りたい 昨日まで探しつづけてきた 幸せを抱く迷子の天使 このとき あなたのベールに 降りるの  いくつもの夜に語った コトバは月の色 散ってはまた咲く夢を なだめては眠った  喜び哀しみ 分け合って人は 優しさを知るの  ありがとう 心から あなたへと 伝えたい どんな日もそばにいてくれた 宝石箱の想い出のなか 何よりも あなたの笑顔が うれしい  恋した季節の 切なさも 胸に忘れないでいて  おめでとう 心から あなたへと 歌うから 今日からは大切な人の 微笑み護る女神となって いつまでも 変わらぬあなたで いてほしい
朗読する女中と小さな令嬢ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也最後の朗読をしましょう お嬢さま いつものように暖炉の前 人形抱き 凭れ お聞きなさいませ  妖精 スミレ 冠 お城 きれいで気高い王女なら 茨の鎖に巻かれても かならずや ほどかれる  お屋敷 嵐 オオカミ 暴動 木の棒 打たれて叫ぶのは 火の粉に 焼かれて呻くのは 誰でしょう おいたわしい  夜毎お聞かせした 童話を お嬢さま いつまで憶えておられよう 私はもう今宵限り 忘れます  夜明けには黒い 馬車が迎えにくる あなたの一族 を乗せるために 止められない物語 歯車を回し
放蕩娘と無慈悲な遊戯ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也片倉三起也ただこの欲望に 不実になれないだけ 継母が家中に いくら鍵を掛けても なめらかに素足は 夜を駆け抜ける  潤んだ躰が 行き場のない波で 鈍ってしまう前に  少女のように患い 娼婦のように誘う 恋という幻戯の一滴を  まずは口に含み そっと 呑み込んでみればいい  ただこの快感に 味を占めただけなの ほろ苦くて甘い それはほんの一瞬 厳かな腐敗に 舌が溶ける間の  熟成が進めば もう戴けないわ 愛となり黴を持つ  貴族のように憂いて 下賤のように嗤って 魂に身分与えたら  人間(ひと)は誰でもみな平等 そう思ってみるわ  でもこの感情は 差別するためにある 愚かしいあなたを 殺して差し上げたい せめて貫くのは 恍惚の槍で  生きることはすべて 悦びと知るほど その先を見てみたい  ただこの欲望に 不実になれないだけ 神様が手首に いくら鎖巻いても 私は最後まで 光に背くわ  美しく盲いる 暗い柩のなか 責め苦に耐える為に  快楽に酔い
天体瑠璃星万華鏡ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也コバルト色の空へ 翼広げて 飛んでみたいと願う 太古より人類(ひと)は  竜のように強く 鳥のように優雅に どこまでも自由に 軽々と遙か高みへ  だけど私が飛べるなら ひそやかな蝶がいい 花の香りに誘われて 風に舞う瑠璃楊羽 大切な蜜運び また次の花へと舞う  誰もが遠い目をして 見果てぬ夢を語るわ 折れた羽 繕うことなら できるけど 心が傷ついたら すぐ近くにある 美しいものを見つめて  藍の雲間 瞬く あの星々へ 行ってみたいと思う いつの世も人類は  望み 希望 欲望 時に闇を抱える 深い胸の中は 夜空より輝けるのに  ずっと私はここに棲む どこよりも青い星 入り江の町の片隅で 瑠璃ひかる海原(うみ)眺め 愛しさに出会うのを ただ信じ待ちつづける  誰もが俯きながら 囁く未来のはなし 繙かれた神話の おしまいが来ても 恐れたりはしないわ この地に生まれて いまを生きてきたのだから  誰もが青い目をして 見果てぬ夢追いかける 折れた羽 繕うことなら できるから 心が凍えたとき すぐ隣にいる人の ぬくもりを抱きしめて
薔薇異形デーモン閣下×宝野アリカ(ALI PROJECT)デーモン閣下×宝野アリカ(ALI PROJECT)宝野アリカ・デーモン閣下片倉三起也片倉三起也目覚めても 視る夢は 鼓動持った 悪夢 躰は 蠢く  明日の朝 分からない 命いずこ 性根は 汗ばむ  求めるのは 悦びより 朽ちてなお薫(くゆ)る花弁(はな)  生きる場処を選べたら あなたを攫って 逃げて行くのに  愛してると誓うのに 私はあなたに 破滅をくべる  異なるものたれ 黒毛皮(くろかわ)の褥(しとね)で  なきものを 呼び醒ます 心深き渇き 嫌悪は果てなく  ありふれた 人という仮面のまま もう誰も 愛せまい 退くのが 耐えられない 薔薇(そうび)ちらす嫉妬心(そねみ)に  ふしあわせに臨むのは 理性の空では 望みもしない  こぼれおちる哀しみは 埋もれた月の炎(ひ) 鎮めるだろう  異なるものたれ 白日の博愛(ひろい)で  甘き蜜は 荊の獄 捧げ合う 恋の毒  生きる場処はここにある この身を抱きしめ さあ手を延べて  愛してると誓うとき 私はおのれに 楔を打たん  異なるものたれ 微笑湛えたまま  そしてあなたを想う
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
ヤマトイズムALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也頭を上げ 振り返るな 歩む後に 道はできる 大和の血を受け継ぐ者 御空に舞う孤高の鷲 遙かなりし誰(た)が魂か  瞼に受ける旭日 無数に散った粒子は われわれの奥底 寝静まった記憶の 水面を割る 強く優しく  果てなる遠き過去から 一歩また一歩進んで 向かいつづけてきた かの場処にあるのは けして暗い闇ではなく とこしえの 輝く源  刮目せよ 光宿す その眼に 映るものは この世のあらゆる 苦しみ悲しみ そして優るよろこび  頭を垂れ 祈り捧ぐ 導かれた 時の中の 一人として 生を享けた 真の意味を教えたまえ 勇猛なるわが祖先(ちちうえ)よ  時代(とき)の流れは激しく またたおやかに行き過ぎ 黒漆の箱へ 仕舞われた歴史は 未来(あす)の姿映すだろうか  夜の静寂に眠れる 幼子たちの見る夢 まるく握りしめた 小さな掌に 包まれた見えない種が いつの日にか花咲くように  瞠目せし おのが力 この躰に 秘めたるのは 未知なる力と 限りない叡智と そして愛する念い  頭を上げ 振り返るな 歩む後に 道はできる 大和の血を受け継ぐ者 御空に舞う孤高の鷲 遙かなりし人の御霊か  -------------  刮目せよ 閃光曳く その眼は すべてを射る 炎にくぐらせ 打たれた鋼の 煌めく刀のように  頭を垂れ 祈り捧ぐ 導かれた 時の中で 日出づる国 生を享けた 真の意味をいつか知ろう 勇猛なる先人たちよ  母なる大地 われらが祖国
21世紀新青年ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也片倉三起也鈍色眼鏡 曇り硝子 磨いて君が覗いた 未來のメガロポリスの街 今日も僕は歩いてく  革のブーツの踵鳴らす アスファルト奏でるビート どこかいつかの君の耳に 送ろう 僕の音楽  影を曳き踊った 地下道のアダムたち  世界の始めから同じ 闇に 聳えた文明は まるで書き割り舞台の様さ 月と太陽貼り付けよう  求めて止まぬのは いつの世も変わらない  飛ばせ 空想の 機械仕掛けの羽広げ 回せ 螺子巻きを 人は自在な自動人形オートマタ 次の角曲がり 建設途中の理想郷ユートピアへ 手を貸しに行こう  視えないものを視せないように クリアを装う現代さ 最初から穢れたものなど けして在りはしないのに  螺旋状の記憶が 眼の奥で立ちのぼる  走れ 蒸気列車 時空という線路の上 廻せ 歯車を イカれた科学者のように 遙か もうひとつの 過去へと明日へと旅をしよう 今を創るため  飛ばせ 空想の 機械仕掛けの羽広げ 外せ 撥条を 人は自由な自動人形 次の角曲がり 完成間近の理想郷で 僕等は 出逢おう
薔薇美と百合寧の不思議なホテルALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也片倉三起也ご予約はいつでもお受けします さ迷う旅人よ  ありふれた日常の 路地裏に門はある 葡萄樹這う煉瓦塀で 嗤う灰猫  メイドのわたしたちは 薔薇と百合の名を持つ でもどちらも闇に開く 貴方の夢のように  逢魔ヶ刻が誘う ただひとつの夜  お招きいたしましょ 蝶のランプ 高い窓へ灯し ロビーに揺れる影 暖炉の火へ重い荷物をくべてみて 惜しいものなんか無いはず  脱いだ服は抜殻 翼をもがれたブーツ もうどこにも行かずに済む すべてが足りる  逢いたい人がいたら いま目を閉じればいい 茉莉花茶の香りの中 遠い恋 甦る  優しい追憶ほど 薄れてゆくもの  おやすみなさいませ 月の糸で 織ったシーツの底 忘れた子守唄 思い出して 金糸雀が歌い奏でる 生まれる前へと 戻って  お帰りなさいませ 明けぬ宵へ さあ心ゆくまで  ご予約の二度目は 必要ない 旅を終えた人よ  お迎えいたしましょ 淋しければ 美酒のグラス掲げ サロンに踊る影 言葉はなく 知らない者たち同士で ここでは素顔が仮面よ  いつまでも変わらない わたしたち待っているわ
恋する和牛ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也GYU!GYU!神戸牛 GYU!GYU!近江牛  おなか空いた 何食べる? 愚問ですわネ 今日も肉食女子会 LOVE ステエキ焼いて ウェルダン男子 more ほんとはレアで ah 生肉塊部位骨々  GYU!GYU!米沢牛 GYU!GYU!松阪牛  こだわり国産交雑種 黒毛和牛にご当地牛 手塩にかけて赤ちゃん牛 ドナドナ ストレスフリー放牧地 穀物牧草エコフィード おならとげっぶで温暖化?? ゲェ~  だけどわたし肉を食べたいんです 人間のエゴと思いますか? 口に入れた瞬間じゅわっと肉汁 しあわせホルモン急分泌中!  恋してるトリプトファン 燃えているカルニチン カラダあつい眠れない  GYU!GYU!十勝和牛 GYU!GYU!くまもとあか牛  肉質等級A5級 3でも1でも構わない スキヤキヤキニクバーベキュウ モォ~ 霜降り度合い脂肪分 白米糖質合わせ技 出る腹膨らむメタボリック Yay!  けれどあなた肉食べたいでしょ おいしく生きることの肉欲 中年なりの脂ぎった青春 働き盛り保て長寿社会  コレステロールまた上昇 尿酸値まだセーフ せめて添えるブロッコリー  やっぱりわたし肉を食べたいんです みなさん誘っていいですか 畜産産業応援したいんです 世界へ羽ばたけブランド和牛!  いつもわたし肉を食べてるんです 美容にいいビタミン満載 明日のための最大級活力 しあわせホルモン大放出中!  恋してるアラキド酸 燃えているカルニチン カラダあついまだ足りない  GYU!GYU!みんなでGYU! GYU!GYU!まいにちGYU!  一緒にお肉で元気出そう!Yay!
埋葬の森の黄昏坂ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也病葉泥濘るむ地上は つづく足跡 覆い隠して  斑に滴る月光 木々の隙間から僕を侵し 痛みばかり鏤めてゆく  あなたのもとへ飛び立てる 翼の無いことをよろこぼう 誰も苦しみと共に 出逢うことを 望みはしない  葬りたいのは絶望よりも 生まれた小さなひかり 穿たれゆく土の底に  あなたの眠り呼び覚ます 歌を知らぬことが仕合わせだ 人は死神と共に 在ることなど 忘れればいい  あなたもとへ飛び立てる 翼の無いことを哀しもう そして蔓延った 根のように佇む  僕らは独り
最後の美術館ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也片倉三起也どれほど目にしたことだろう 幾つも美しい絵画を  光と影の色 画家たちの心は わたしの胸にまで 絵の具を塗り重ね  何気ない日々を 彩ってゆく 思い出をそっと 飾るように  どれほど見つめたことだろう 幾たび美しいあなたを  花の咲く朝にも 湖の夜にも 繋ぎ続いてゆく 景色の真ん中で  淋しいわたしに 微笑み灯し 導いてくれた 言葉なき詩  愛するとは 一枚の 絵を描いて 眺めるよう 未完のまま 額縁もなく 佇む 椅子の前  光と影の色 わたしたちを包む 過去に映る反射 夢に揺れる反映  何気ない日々も 輝いていた その証  大切な風景画 最後の美術館に 見つけに行こう
私の心は語る薔薇の御胸を葩の御身をALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也目蓋を閉じれば 私のからだは 真珠の芽を持つ 一本の茎  しずかに翡翠の 血は流れ巡り 絡み合う蔦となって 伸びてゆく  馨しい夜に 育った蕾は 明日の朝には 綻ぶでしょう  ひとつまたひとつ 大輪の花は 世界を春に変える  さあ乙女よ 手折って その髪に 飾りなさい そして愛しい人の元へ 知っているの誰よりも 恋の切なさ だからこんな美しく 私は咲くの 月光に抱かれて  葩びらが宿す 雫は大地への 贈り物なの  すべてが息づく 森も野も風も 深い薫りを纏い お城では舞踏会 王子の手で 実りましょう その真実の愛のために  知っているの何よりも 恋の悦び ただ一夜の命でも 甘やかに散る  さあ私も 目覚める 太陽の腕の中 おとぎの夢 聞いてくださる?  感じている今もまだ 恋の切なさ だから最後の時まで 綺麗に咲いて  もう忘れていいのでしょう
女化生舞楽図ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也斎藤聡篝火から 煙立って 天へ昇る 鳥のようね  燃えてるのは もう私だけ 肌に夕日 傾れ落ちて  踊る足首 触れるのは 冷たく熱い指 この世とあの世を行き交う 海辺の砂の一粒  抱えすぎた 女たちの 肩に掛けよ 錦(きん)の袖を  死んだ恋の 花が開く 浄土の岸 まで幾晩  瞑った眼の奥 横切る はるかなる唄声 薄闇に出会うあなたは 誰に似ているのかしら  哀しみの化身が纏う 極彩の羽衣 目映さの中にすべてを 収めて 舞う  伸ばす手首を 掴むのは 優しく強い指 この世とあの世を行き交う 波間の風の一片  悦びの化身を纏う 私は片羽の 飛んでゆけない胡蝶なの 独りの 舞い  醒める 夢は つづく 繰り返し
LABYRINTHALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也Flyin' to my Dream ひとりじゃないこと あなたの胸で はやく教えて 呼びつづけて 私を  自由という名の 迷路の真中で 途方にくれながら 膝を抱えてる  鏡の壁を覗くたび ワタシハ ダレと こだまが問いかけるよ  Flyin' to my Dream 凍てついた夜を いくつ壊せば 未来が見えるの Labyrinth of my Heart 幾重にもつづく 扉の向こう 何があるのか 連れて行って 私を  愛という名の 深い森の中で 何度も傷ついて あなた探してる  少女の夢で信じてた 出逢いの奇跡 いつか星が導く  Flyin' to your Love ひとりじゃないこと あなたの胸で はやく教えて Labyrinth of my Heart まだ見ぬ光が 心の隙間 満たすその時 生まれ変われそうなの  Flyin' to my Dream 見えない翼は どんな風にも きっとはばたく Labyrinth of my Heart 幾重にもつづく 扉の向こう 何があっても 呼びつづけて ずっと 連れて行って 私を
わたしは慾望という名の處女ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也片倉三起也もしもココロが 臓器みたいに この肉体から 取り出せるなら  あなたに渡すのに  わたしが独り老いても それは何も知らぬまま 氷のガラスの中で 煙りもせず泳いでいる 脚を開けぬ 人魚のように  そうして守りたい たった一度の想いなの  もしも背骨が 突き破るように トゲ生やして伸び 肌覆うなら  わたしはわかるのに  おのれの祈りの痛み 叫ぶこともしたでしょう 恐れの切尖に触れ 流すことが赦されたら 清らかな血で 生まれ変われた  抑えた想いはもう 割れない卵で腐るの
硝子天井のうちゅうALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也ガラスの天井 眠りにつくとき 見上げれば夜空は 世界中の 物語を聞かせてくれた  それはどこ? 遠い海 行き交う人の みんな青い目をしている それとも遠い砂漠 らくだに揺られて 終わりのない 旅  四角く切り取られた宇宙 それが僕のすベてだった  あれはどこ? 遠い星 宇宙の果てに いつしか連れて行ってくれると 約束したね 今も あの頃のように 信じて待っている
恐怖の頭脳改革ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也片倉三起也ランラランダ 少年が言う オオカミがきたぞ! 村人 銃をかかえ 丘へと急ぐよ  ライラライダ 羊は言う ぼくたちは安泰 守られ 干し草を 食み昼寝さ  嘘じゃないんだ ヤツは 森へと 消えたけど すぐきっと 戻ってくるよ  ランラランダ 少年また オオカミ!と叫ぶ 村人 向かえども 長閑な丘  やがて 誰も 耳を 貸さない 真面目に信じたら 馬鹿を見るさと  人も羊 群をなし 同じ平和に慣れていく 危険なんて絵空事  ランラ懶惰 オオカミは言う 俺(オイラ)の好物は ライラ懶惰 家畜より人間の方さ  武器を 持つ間も なくて 全員 食べられて村には ほんとの平和
恋の翼は真珠色の骨を持ちALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也ふたたび生を受け 別の日を生きれるよう 心ばかりが宙を舞って 横たえる肉体は ただひとつの想いに 押し殺されて 絹の褥も土  もしわたしの両の耳が 重なり合う薔薇ならば 夜の中に吸い込まれる 己の泣き声たちを 音楽のように聴いては 切なさの欠片でさえ 愛おしんで掬い取って ただひとつの美しい 歌を編んで散ってゆくのに  恋を知らぬ頃は 孤独さえ友のように 寄り添って夢に戯れた 小鳥の羽ばたきも 今はただ恨めしい 待つ身の骨は 想い放てぬ鳥籠(おり)  蒼褪めたわたしの舌が ちいさな翼だったら どんな叫びも掠れずに 空の果て昇れるのに あの教会の屋根にさえ 届かない祈りばかり 光浴びることも出来ぬ 許されぬ子らとなって 生まれても闇に積もるだけ  ここは狭くて 暗くて広い 貴方の姿 どこにあるのか わからなくなりそう  もしわたしの双つの瞳が 漂う湖ならば こうして見つめる貴方を どこにも行かせぬように 乾かぬ涙に張られた やさしい水面を割って 引きずり込み溺れさせて 貝の中閉じ込めたい  虹と共に わたしの永遠に
巴里と画家と女ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也平野義久陽のあふれるアトリエで 絵筆を取る 今日もまた 一日中何もかも忘れて ただひとり  モンラパン 窓辺に 君が飾った雛芥子が揺れて 美しい街並み 見下ろす夕暮れを僕は愛する  仲間と集うカフェ 喧噪と笑い声に満たされる なのになぜ思い出すのか 捨てた故郷(まち)を  逃げるように 背を向けた いまは遠い 異国の地 もうここでしか 描くことができない  目を閉じれば 見えるんだ 罪などない 人たちが 僕の名を呼びつづけているずっと 君のように  モナムール あなたの 夜空色した瞳が好きなの 静かなノワール 暗いカンヴァスに星が灯るわ  本当に描きたい風景は 心の奥に眠る あなたもきっと わかっているはずでしょう  悲しみなど そこにない 過ぎたものの 優しさが 光混ぜた絵の具の 色になる  ああわたしは旅をする 見たことない異国の地 少年のあなたが遊んでいる ほほえんで  哀しみはもう そこにない 過ぎた日々の 懐かしさ どこにいても 僕を包んでいる  ねえわたしを 連れてって もし許してくれるなら そっと芽生えたこの命を抱き 愛しい人の国(ふるさと)へ
木洩れ陽のワルツALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也片倉三起也子供たち 回すよ ストリート・オルガン 公園のパントマイムに 人が集まる  道化師が 差し出す 目に見えない 花が だんだんと 色づき 風に香るよ  おしゃべりは 止めにして 今は 耳をすましましょ  Accordez-moi このまま 木洩れ陽舞う花園で Embrassez-moi 踊ろう 猫たちも誘い出し  肩肘を張っても 溜め息で壊れる そんな日は おいでよ 夢を拾いに  ほほ笑みをもう少し ほらね 呼びもどしたなら  Accordez-moi 誰もが 木洩れ陽舞う街角で Embrassez-moi 恋する 鳥たちもささやくよ  Accordez-moi あなたと 木洩れ陽舞う劇場で Embrassez-moi 会えそう 噴水の貴賓席
マダム・ノワール−Madame NoirALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也片倉三起也殻のように重たい 青い制服を脱ぎ捨て アノヒトの窓辺に 飛んで行きたいと思う  触れれば血の滲むような 純潔に縛られた 少女達  煌めく地上では 愛さえも機械仕掛け 決められた時間で 消滅する遊戯(ゲーム)なの  メトロの終着駅から 夜の国へと 切符をすりかえて  マダム・ノワール その胸に 幾夜も抱かれて わたしたちは真実を 見いだす魔術を ああ 教わる  仮面の王者に 君臨する男達 麻痺した心を 燃える愛で救いましょう  自分探し未来都市を 炎のサーカスに変えて 踊るのよ  マダム・ノワール 闇夜から 光を見た時 神話の昔(かこ)生き絶えた 天使の羽ばたき ほら 聞こえる  マダム・ノワール その指に 髪を撫でられて わたしたちは明日を待つ 儚い命と知っても  マダム・ノワール 世紀末最後の答えは 瞳とじて見るよりも  目をあけ 見る夢 美し ああ 麗し
極まれりALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也赤(rouge) 画家(えかき)は描く 朱色の 絵の具で 身体に溢れる 血のように心臓のように 画布の上に  青(blue) 詩人は綴る 滲むペン先で 瞳から伝う 哀しみや憂い魂を 漉いた紙に  黄(jaune) 歌い手は泣く しずかなる声で 眠れる涙を 慰めるように撫でながら ひかり示し  黒(noir) 舞踏家は舞う 自らの脚で 鼓動をふるわせ くうを蹴り腕を遠く上げ 大地の上  白(blanc) 私は探す 透明な心は まだ色持たない 歓びも苦しみもすべて 受け取るまで  De quelle couleur est le monde? 世界を彩る ひとりとひとり 誰もが生きている 成すべきものの為に
Royal Academy of Gothic LolitaALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也片倉三起也忘れないわ 鉄の門をくぐり おそるおそる 階段のぼった日を  ときめく胸に抱いた 百合の紋章の 許可制の手紙 描かれざる地図  孤独だった だけどいい子でいた そんなわたし 神さま見ていらした  初めて自分の居る 場処を見つけたの 静かに頷き 微笑む仲間も  共に あらん 麗しのひととき  着飾って 薔薇の春 白い肌に 染まる紅 陽の光が 少女の頬に 恋した証  わたしたちの 未来を試すため 魔女の森が お城の裏に繋る  妖かし見せる媚薬 抗えるものは 大事に育てる 清らの一滴  迷う 小径 引き返せないなら  纏いましょう 闇の冬 未知の祈り 沁みる影 凍った月も 聖なる歌で 溶かせるように  着飾って 薔薇の春 白い肌に 染まる紅 この光はけして消えない  纏いましょう 蝶の夜 また目覚める 夢の庭 遠いいつか 手を取り戻る 再び此処へ
喰らう女ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也霞嘗めて生きる つもりだった舌は 有象無象の味を 覚えすぎて健啖  まだ肥えて また飢えて 痛ましいくらい 辛くもっと 甘くずっと キリないんだもの  飼い殺しのピラニアたち 鋭い歯で 跡形無く砕いてよ わたしの存在(からだ)も  負った傷見えない 朱い口開けて 呑み込んでいくのよ ありとあらゆる感情  まだ吸って また嘔吐もどし 咀嚼できなくて 早くもっと 深くずっと 理解したいのに  飼い慣らしたハイエナたち 腐肉噛んで 凝った血も溢れ出し 生き返る獲物  喰らい喰らえ 人生を 喰らい喰らえ 快楽を  まだ肥えて また飢えて 痛ましいくらい 辛くもっと 甘くずっと キリないんだもの  まだ吸って また嘔吐し 咀嚼できなくて 早くもっと 深くずっと 理解したいけど  飼い殺しのピラニアたち 鋭い歯で 跡形無く砕いてよ わたしの存在も
パラソルのある風景ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也空飛ぶパラソルを追って あの娘は行ってしまった 水槽の金魚のひれが おだやかな殺意のよう 私の大事な媚薬を盗み あの人に飲ませた 罪は重い  行方不明の哀しいポートレート しぶい髭の探偵は たくさんの少女の中から 私の腕を捕らえる 昨日はお部屋で眠っていたわ そんな娘は知らない 他をあたって  まっかなパラソルが浮かぶ 湖に犬がほえる 探偵は首をかしげて 完全犯罪成立 私は見つけた媚薬の獲物 お髭の探偵さん 貴方がいい
恋は芸術気質ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也Yoshihisa Hirano朝は絵描き 屋根裏部屋の 寝台はアトリエ 光の筆で 夢の君を 隈無くなぞり 飾る 名画  夜は詩人 浪漫派気取り 天窓に菫 床下に星 そばに居ない人を 魔法のように僕は 狂おしい言葉で抱く  恋はなんてアーティスト あふれやまぬ才能の さて正しい使い道が わからないんだ  悩ましい姿を見せておくれ  夜も朝も わたし踊り子 林檎のお酒で 薔薇色の肌 男たちの椅子を 猫の尻尾で撫で かりそめのLOVEを零す  恋はきっとミュージカル 泣いて笑うオペレッタ でも筋書き通りじゃ厭 予期せぬアンコール  ひとりの誰かに歌いたい  恋はなんてアーティスト そしてなんてミュージカル 世界一の 芸術品 二人で作ろう  今すぐ 出逢いに出掛けよう
アタシ狂乱ノ時代ヲ歌ウALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也溜まって堪り兼ねて 悪血のような 膿んだ言葉 綺麗な鞣し革の 匣じゃない この肉体は  虞美人草の口が 嗤いさんざめく さあ皆 罅割れた 仮面を外して  光を厭う華も 咲き方を知っているの 腐臭は美惑の香り 毒の蝶 生け捕るため  お先の見えない 明日を監禁 玻璃星昇り果て 闇間の楽園  あたし狂乱の時代に歌う 現 夢のごとく 誰も享楽の季節に淫す 恥も見栄もかなぐり捨てて  Wow Wow Wow! Wow Wow Wow! そうして求め合えばいい 偽物になれない愛を  博愛 自由 平等 美しき三つ巴は 奇しくもどれか欠ける 誰様の向こうあちら  日の目を見たって 忘れられないわ 瞼覆う目隠しの 絹布の恍惚  汝狂騒の時代に眠れ 夢 現のごとし 甘美な地獄の季節を越えて 紫煙の中消えてお終い  Wow Wow Wow! Wow Wow Wow! 別の自分が目覚めては 同じ自分に生き返る  日々は狂乱の時代に踊る 未来 過去の彼方 記憶のどこかで置き去りにした 青い鳥の羽が横切る  あたし狂乱の時代を歌う 現 夢のごとく 誰も享楽の季節に淫す 恥も見栄もかなぐり捨てて  Wow Wow Wow! Wow Wow Wow! そうして求め合えばいい 本物になれない愛を
冬物語ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也片倉三起也冬の道に咲いた花 ふたり 歩いた頃は 気づかずに通り過ぎて いたでしょう  Why are you leaving? 呼び止めてくれる人もなく What will I live for? 抱きしめる 遠きやさしさよ 木枯らしが 少しずつあなたの夢を うばってゆくの  あの日 落ち葉踏みながら 靴のほこり 気にして 別れの言葉も あなた 少なげで  Why are you leaving? 問いかけることさえ出来ずに What will I live for? 街は雪 時が止まるよう その腕を はぐれたままでは どこにも 帰れないのよ  今はそっと眠っている 春が目覚めたら 私 あなたの幸せを きっと願えるから  Why are you leaving? あの頃につづく道はなく What will I live for? 抱きしめる 遠き愛しさよ いつまでも 私の心はあなたを探しているの  Why are you leaving? 追いかけることさえ出来ずに What will I live for? 雪の中 愛は埋もれても ふたりには 忘れなきゃならない事は何もないはず
Virtual FantasyALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也月の光を顕微鏡で 覗くように 目に見えぬものを 愛しなさい  羽音はミクロの衣擦れ 心澄まし 大気の調べを 聞きなさい  終わらぬ物語(ストーリー) めくるように キラキラ醒めないで 生きて行くのよ  未来はヴァーチュアル・ファンタジー あなたの影(シャドウ)の中にある  幾何学模様 ロマンティック  愛のしずく試験管で 飽和させ 不毛の日々へと 注ぎなさい  きらめく宇宙(コスモス)は 万華鏡なの クルクル目眩く 破壊のモザイク  リアルな画面はいつでも あなたの指の先にある  化学雪(ケミカルスノウ) ノスタルジック 流行病(ハヤリヤマイ)ノ ロマンティック  未来はヴァーチュアル・ファンタジー あなたの影の中にある  未来はヴァーチュアル・ファンタジー あなたの影の中にある
おとめの反乱キューティー鈴木キューティー鈴木宝野アリカ片倉三起也流行りのカッコで駆けてるあなたの 手にはマンガの本 街を歩けばつまらないおしゃべり ちょっとケリいれたいね  どこ行く?なんてネ 聞かないで 誘いだしたのは あなたなのに  つきあいきれない アイソッが尽きたの ついに乙女の反乱 うんざりしちゃう トキメキ逃げて ゴング鳴らして 退場したい  ……ごめんあそばせ  クールな振りして渦巻く 欲望 目線 私の膝 ふざけて黙って男ゴコロは とてもついてゆけない  優しくなくては 不満だし 強くなくっちゃ 燃えないのよ  つきあいきれない 何もあげない ついに乙女は乱心 うんざりしちゃう ざんげしなさい 男磨いて 出直ししてね ……十年はやいよ!  つきあいきれない アイソッが尽きたの ついに乙女の反乱 うんざりしちゃう トキメキ逃げて ゴング鳴らして 退場したい  ゴング鳴らして 退場したい ……ごしゅうしょーさま
平和の因子ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也片倉三起也美し国には 深く埋もれて眠る 哀しみ  清き水受け 生まれ変わらん 小さき芽となり  何故ならわたしたちは命 このいま願うことが 平和の因子  山も大地も 街も営む日々も 未だ在り  そうしてわたしたちは心 いまこそ生きることが 平和の因子
鏡面界 im JuniALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也六月の雨に 薄紫の花 堕ちてゆくだけの 動かぬ蝶の色 手をのばしても 何も触れない 貴方はこんなに 近くにいるのに  フロアに割れた鏡 たえずmusic流す 永遠に繰り返す 砕けたまま 星のように キラキラと  六月の雨は ひらいた花の色 読み忘れていた 詩集の紐をとく 手をのばしたら みんな消えてく 貴方もきっと 消えてしまうでしょう  フロアに割れた鏡 たえずmusic流す 虚ろって繰り返す 果てしない夢のように つめたい心の中 砕けたまま 星となりぬ キラキラと キラキラと…
月下、緑雨幻想ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也片倉三起也くるくる回す 傘に散らばる 月光の雨  幕が開くように 流れ去る雲 星の主役(エトワール) 夜空のオペラ座舞台  森の外れのベンチは 今宵貴賓席 濡れた隣に座ってるのは 夢見る小さなわたしね  くるくる回れ 白い時計草 昔を連れて  記憶の家の 子供部屋から 壊れたオルゴール 途切れた音が転がる  煙る緑の薫りに 誘われたように 雫をまとう金のカナリア 忘れた唄をうたいだす  花のつぼみ ひとつひとつ 数え過ごす 幻想庭園  いつでも戻りたかった 夢見た頃へと 空いた隣に座った人は 優しい目をした あなたね あなたね
BAR酔芙蓉へどうぞALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也斉藤聡ウヰスキーはいかが 飲みたい気分でしょ 竹林 風を抜け お出であそばせ  辿り着けたらあなた 乾杯をしましょ 窓の月 切子のグラスに溶かして  たまには浮き世離れ しずかに時揺蕩う 酔郷の桃源郷 爪に点した緑蛾の灯り どなたも知らない 秘密の話でも  絽の帯のうしろ 白狐の尻尾 見え隠れしたなら お酔いの証拠ね  色恋は化かし合い 騙されて幸せな 可愛い女もいる ほらあなたの帰りを 待っているひとが見える 夏の嵐のなか  私の名 酔芙蓉 うす紅から紅い その記憶は色づく 目醒めたあとは消えてゆくけど だけどまたいつか 逢いに来てくださる?  おひとりで 夢の浮き橋渡って
Maison de BonbonniereALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也片倉三起也ブーツで割る Creme Brulee の石畳を  見つけたわ 探してた 絵本のようなお家  屋根は Gateau 壁は Mousse 窓は Gelee 床は Biscuit Macaron の椅子  一日中午後三時 満ち足りて まだ足りぬ お砂糖の誘惑  千の甘い仕合わせを 仕舞うための わたし Bonbonniere  うっとりと好きなだけ 腰のリボンをゆるめ 指は Fondant 瞳 Bonbon Marron の舌は とろけて Glace ここはお菓子の国 魔女はとうに焼かれたの  膨らんだ Gomme の頬 煮崩れる Gommeux の口 Confiture の脳  苦い恋も 掻き混ぜて 竈のなか 焦げていい匂い  たっぷりと好きなだけ 叱るママンはいない もっと Tarte Tatin たんと Guimauve 弾んで 揺すって Pudding ここに鏡はない 大人になったグレーテル  もうカラダ 重すぎてドアを 抜けられない  お入りよ 召し上がれ 小さなヘンゼル坊や Blanc Manger おしり Flambe Sirop たらして 添えて a la Mode 可愛い Compote になれ あら わたしが魔女かしら
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
タンゴ ダダALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也Arika Takarano革張りの寝椅子(カウチ) 裸の背に貼付く ただ一点を見つめ 死人のポーズ  紫の烟り纏う その眼差しは 乾いた砂のように どこまでも私を沈める  行き場のない 哀しみたちが今 重なり合い踊りだすのは 情熱のタンゴなの 燃え尽きるまで接吻を 交わしましょう  支那扇あおぐ 黄昏のバルコンで 宵闇待つ肌に 白昼夢の心を添えて  失うこと 分かっているのなら やさしい手で殺してみてよ この恋を ひと思い 鮮やかな熱い血が まだ流れるうち  行き場のない 悦びたちが今 重なり合い踊ってるのは 情熱のタンゴなの 息絶えるまで抱擁を つづけましょう  失うこと 分かってしまうから 女の手は壊していくの また愛を 人生を 甘い声で愛しい名を 囁きながら
魂ノ代ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也片倉三起也憶えてるよな 忘れてるよな ココはどこ 桃いろの まん丸い 部屋のなか  満ちてきたよな 満たされたよな つながってる 鹿ノ子帯 目を覚ます お稚児さん  わたしは何で 産まれるのか このまま玉で いたいけれど すてきなことが 待ってるのかな  忘れたくない 憶えていたい 苦しい も 楽しい も 哀しい も 嬉しい も  わたしはまたも 産まれてゆく そしても一度 くり返すの すてきなことね それってきっと  精一杯に 声あげ泣こう
聖少女領域石田燿子石田燿子宝野アリカ片倉三起也まだ云わないで 呪文めいたその言葉 「愛」なんて羽のように軽い 囁いて パパより優しいテノールで 奪う覚悟があるのならば  百万の薔薇の寝台(ベッド)に 埋もれ見る夢よりも 馨しく私は生きてるの どうすれば醜いものが 蔓延(はびこ)ったこの世界 汚れずに 羽搏いて行けるのか ひとり繭の中 学びつづけても 水晶の星空は 遠すぎるの  まだ触れないで その慄える指先は 花盗人の甘い躊躇い 触れてもいい この深い胸の奥にまで 届く自信があるのならば 白馬の王子様なんて 信じてるわけじゃない  罅割れた硝子厘(ケエス)に 飾られた純潔は 滅びゆく天使たちの心臓 また明日も目覚めるたびに 百年の刻を知る 眠れない魂の荊姫 くい込む冠 一雫の血に ああ現実(いま)が 真実と思い知るの  まだ行かないで 月光の結界で 過ちに気づいてしまいそう 安らかなぬくもりに抱かれ 壊れたい私は 罪の子なのでしょうか そっと零れてくる 涙の意味さえわからない  もう云わないで 呪文めいたその言葉 「愛」なんて鎖のように重い 囁いて パパより優しいテノールで どんな覚悟もできるならば  さあ誓ってよ その震える唇で 蜜を摘む 狩人のときめき 攫っていい この深い胸の奥底を 射抜く勇気があるのならば 貴方 捕まえたらけして 逃がさないようにして
誰ソ彼パピヨン回廊ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也片倉三起也灯しましょう パピヨンの 夜に羽ばたく翅を 唯一の 道標に  その爪先 あと一歩 進めますか どちらへ 見えない前 見ぬ後ろ 選ぶのは此処で あなた  お急ぎにならず 考えあそばし  抱きしめて温めて 未も睡りつづける 幸せの繭たちを  傷ついて傷つけて 零してきた涙の 数だけ綺麗な 命が羽化する  幻(ゆめ)と現の狭間 開く扉の鍵 もうとっくにお持ちね  床のうえに 散らばった 星の欠片 花片 赤い魂 青い記憶 生なる日々は紫  沈みゆく刻も 煌めくものです  舞いあがれ その幽体(からだ) 耀く鱗粉(ひかり)浴びて 黄昏の向こう側  追いかけて 引き寄せて 次の世界を創る やさしい思い出を いくつも重ねて  積み上げては壊して なんども生まれ変わる 誰でもない誰かに  灯しましょう パピヨンの 夜に羽ばたく翅を 唯一の 道標に  夢見ませ ひたすらに 今 生きているという 唯一の 真実(まこと)を  抱きしめて 胸深く そっと息を潜めた 歓びの繭たちは  傷ついて傷つけて 捧げてきた涙の 数だけ美しい あなたに目覚める  幻と現の狭間 閉じた扉の鍵 もうわたしへお返し
恋愛分子ガストロノミーALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也初めて口にするのよ 目の前 饗されてくキミ カトラリィ必要ない 触手を伸ばす  まなざし煮詰めて ヒトミ融ろけそう  充分まだ熱いうち 瞬間に凍らせ閉じ込め 絶頂の絶品なる 心臓(ハート)のエキス  白衣のドレスを 汚す果汁さえ 芸術的(アーティスティック)だわ  盛られてキュイズィーヌ 迷い選ぶアラカルト 恋して美食学(ガストロノミー) 学べお食べ 閉ざされた厨房から 追求しましょう 二度と並べられぬメニューを  ふたりは分離されつつ 混ぜ合う組み替えられて 斬新かつ伝統的 秘蔵のレシピ  食物連鎖で つながりあうほど 優しき捕食  召しませエスプーマ 泡のようなアムールを 美味しい化学(ケミストリー) 炙りだして たった一匙 真実 呑み込みたいのよ この身甘く果てる時まで  盛られてキュイズィーヌ 迷い選ぶアラカルト 恋して美食学 学べお食べ 閉ざされた厨房から 解明しましょう 二度と並べられぬ刹那を
TailorTの変身譚ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也誰もまだ見たことない あなたへと仕立てましょう  首のネクタイ解くように 心つないでる枷を外す  お好きな色こそ もっともお似合い 寸法ぴっちり 測ったあとは さあお任せを  銀のハサミが断つ 型紙のない生地 ただひとりの為のテーラー お針子たちが踏む ミシンの音ミュージカル 新人の主役を 待っている  マネキンめいた裸へと 仮縫いピン留めて 息も止めて  襟やボタン お顔に映えるように ふたつとない その個性 華やぐデザインを  1ミリも違わず 仕立屋は線を引く 着心地も見た目も極上 誰もが振り返り あなたに見惚れよう ほらまるで 銀幕のスターです  絹糸は縫い閉じる これまでの人生を 熟練の指先 動く 忘れたい記憶も 消してしまいたい過去も 朱子織りの裏地に 仕舞われる  銀のハサミが断つ 魔法のような生地 その一着の為のメゾン お針子たちが踏む ミシンのオートクチュール 新しい衣装で 生まれ変われ  でも服を一度脱げば 抜け殻は そのお体  「ご婦人用もございます。テーラーT店主」
ノスフェラトゥALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也片倉三起也目に見える景色なんて もう生きる場処じゃないの  なぜならあなたの眼の奥へ わたしは旅をしてる  交わる青い炎が この世界で ただふたつの命となって 舞っているわ  エフェメラル 雪のように  人間は出逢うことを 運命と信じるのね  たゆたいながら選び取れる 互いの半身なら  混ぜ合う罌栗色の血は 終わりのない 夢魔の痛みを甘く包み 頬に昇る  重ねた青い吐息が この世界の 最後の見果てぬ死となって 留まっている  エターナル 星のように  エフェメラル 甦る ノスフェラトゥ
ぶくぶく空が…ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也冷たい雨にうたれて 駆け出したの 行き交う人の傘だけ はなやぐ睡蓮のよう  ぶくぶくぶく空が アブクをたてる Rainy rainy day どうして 言えなかったの ごめんねの一言が  水たまりは底なしの 沼になって わたしの足をのみこむ 転んで服もずぶ濡れ  ぶくぶくぶく空よ アブクをたてて Lonely lonely day ハートを 洗いながして 泣きながら笑っちゃう  “もしもし おじょうさん ごきげんいかが?” 手をさし出したのは 笑顔のあなた  ぶくぶくぶく空は アブクをたてて Shiny shiny day 夕日を 磨いてたのね だってこんなに まぶしい
地球でALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也片倉三起也天映す 水面 輝く緑 巡る風  雨の恵み 受けて 大地を 踏みしめる 世界の何処にいる 僕も君も  肌の下 流れている 静かな川は あたたかい  永い時をつなぎ 繰り返した先の 誰もがそこに立つ  生きよう 生きとし生ける人間 ともに 出会うことなく行き過ぎても 同じ星  喜びも涙もある 愛を持たない場所はない  だけど僕にあって 君にないのは 自由 遠いその国では  生きて 生まれてきた君よ ともに 触れ合うことは出来なくとも 生きよう 生きとし生ける人間 ともに 出会うことなく行き過ぎても 同じ星
恋闇路ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也啼くのは鴉か 魂迎鳥か 凌霄花も 燃える道行  人の闇路も 此処より過ぎれば 憂き世の誰も 追っては来られぬ 主様 お手を  針の孔ほども ありゃせん後悔は 人でなしの恋 野垂れてござれ がしゃ髑髏  三千世界を 刹那に生き抜き 非道を潜った ふたりにゃ地獄も極楽  すべて捨てて 禍夢の中 さあ入らんか  その肩を撫でる 濡羽色羽織 背で 風孕み 闇に舞う 闇  巡り合うたら 命の崖端 確と繋いだ 指の先にだけ 巡る 生き血  罵れ女衆 日の当たる場処で 胸を抉るよに 惚れ貫く悦びも持たず  十万億土は 死んでも遠くあり 外道の棲処は 子飼いの毒蛇も蜜猫  纏いついて 漏れる邪念を たんと舐め取れ  針の先ほども ありゃせん未練は 人で在りし日よ 野垂れてござる がしゃ髑髏  三千世界を 刹那に生き逝き 非道の限りの ふたりにゃ地獄も極楽  すべて忘れ 禍夢の中 さあ暮らさんか
龍驤-RyujouJAM ProjectJAM Project宝野アリカ片倉三起也片倉三起也輝き放て 人の魂(こころ)よ 炎(ひ)の鳥の如く 満ち足りる月 暗黒の闇 どちらが世界を 創り上げる  流れに 任せるまま 生きるは 易しくも 気づけば 歩みを止めて 足元 見つめている  水面に 映る姿 鎮まる 波紋(なみ)の上 広がり 荒れゆく空を 背負うように  天にも地にも つながっている この身は 鼓動を謳う  蜷局(とぐろ)をほどけ 熱き想いよ 緋の龍の如く さあ駆け昇れ 果てなき場処へ 永遠なる明日が 導くだろう 未だ見ぬ 己が 生まれる 瞬間を  孤独を 重ね合って 叫びを 分かち合う 運命は やがてわれらと 交わり 開かれよう  胸へと 突き刺さった あらゆる 感情が 血に染(そ)む 鱗となって 剥がれ舞う  最後に残るものが清らな 愛だと 信じていよう  輝き放て 人の心よ 不死鳥の如く 満ち足りる月 暗黒の闇 どちらも世界を 創り上げる 彷徨う 嘆きも 祈りも 埋めながら  高みは既に 翼の先  蜷局(とぐろ)をほどけ 熱き血汐よ 緋の龍の如く さあ辿り着け 果てなき場処へ 永遠なる明日は 導くだろう 未だ見ぬ「僕ら」が支える その時代(とき)を  生きとし生ける者たち この世 命こそが 神
La Fee Verte~アブサニストによる音楽的試みALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也夜の腕のなか 溶ける白日夢 玻璃の杯(グラス)には 緑なす幻影  くちびる満つる薫り 舌に授けし甘露 吐息へと絡みつく 翡翠の沼の玉藻  喉を伝う滑らかなる 天鵞絨色の炎 馨しさに爛れ燻る 微醺の刻よ  月の泪受け 睡る草の野に 銀の蜘蛛の糸 白濁の朝靄  存在なきこの身は 琅?の夢獄 酩酊の底から 白々と玉眼を開けて  移いゆく囚われゆく すぐそこにある果てに 指を伸ばす畏れ焦がれ いま密やかに  緑の翅 舞う妖精 やさしき化身よ わが魂の  くちづけせんと香り 舌に留まる翠露 生と死の狭間には 緑魔の谷の奈落  移いゆく囚われゆく ただここにある果てに 爪先乗せ畏れ焦がれ いま密やかに  緑の翅 舞う妖精 やさしき化身よ わが魂の  はかなく羽搏く わが魂よ
Cafe d'ALIで逢いましょうALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也初めての街角 青空広場を ぐるりと囲んだ  宝石店 Tailor ジビエ茸料理店 あやしい秘密倶楽部  だけどまずはテラスの 陽溜まりのこの Cafe へ やっと辿り着いたあなた 静かに迎えるわ  ビオレッタ 茉莉花茶 薔薇の花びら添えて 多感な少年少女 あの日は向かいの椅子にある  お疲れなら裏の 双子のホテルを 予約しましょうか  白狐の BAR も 扉が開く合い言葉 そっと耳に落ちる  非日常と日常 その狭間立ち止まり 振り返って前を向いて また自分へ帰る  途端に賑わう声 素敵な仲間達が あなたの名前を呼ぶわ ギャルソンの私達もいる  だからまずはテラスの 月明かり差す Cafe へ やっと巡り逢えたんだもの ほら約束通り  次もここで逢いましょう 席を外してもすぐ 誰もが戻ってくるわ 宝の在りかみたいな場所
森の祭典ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也青い月の下で眠りましょ? 悲しいお伽話の続き? もう聞きたくはなかったのに? 長い髪を梳かし微笑んだ 緑魔の女が歌い出した 精霊のレクイエム それが始まり  森の中にお城を見つける すぐに駆け出したの でもそれは大きな樹が見せた幻 霞の中歌う薔薇の園? 何もかもまやかしの姿を見せる 今こそ逢魔ケ刻? 臆病なの 全ては闇の中  裸足のまま土を歩いた後から 名もない虫たちが付いてくるの 言葉を持たない蛹の誘惑 いつの間にか魅入られて動けない  ここからは二度と抜け出せはしない めくるめく世界 銀の翅が飛び交う 祭壇の上の 迷える仔羊 暗闇の中に 全てが現れるの  爪さえ青く染めてしまえば つま先のままで立って踊る 彼の唇の甘さだけ 蝙蝠たちの扇の陰で 見つめ合う直立の不動で アンバランスなコントラスト 捕まえたら全てを受け入れる  逆立ちする小人やさしい目の魔物? 花の実は呟き水は叫ぶ? 慄える体をどうか抱きしめて いつの間にか何もかもが真実  ここから二度とはもう抜け出せない 何もかも忘れ 羽を持って生きるの 祭壇の上の 哀れなる少女よ 怯える体に 笑い声が響くの  森の底で夜が更けるわ
ドリアンヌ嬢の肖像ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也わが名はドリアンヌ わが名はドリアンヌ この世でただ独り 永遠を友として生きる者 この退屈な物語 なぜ貴方は聞こうとする  仮面集う夜会 夜毎薔薇は開く 少女の声で歌う 若いままの私  愛おしきはただ退廃と 尽きもせぬ享楽と 艶やかなる肌 血に濡らす 残虐と幻惑と 刻は 月下に散り  微笑みは常に輝けど 愛することなど 倦み果てて 貴方の瞳に映る姿は 空ろな生き人形 穢れ知らぬ手は 抱くことのできない  夜更けに上るのは 開かずの塔の部屋 壁に掛かる私の肖像画 描かれたその貌だけが また醜く 年老いていく  誰も知りたくない 真実の己を 胸へと塗り込めた 数々の罪を  光は暗闇覆うごと 凄惨に傷ましく 衰えぬ美こそ祝福の 悪の神 わが命 戻る術はいらぬ  虚無から羽化した絶望が 目映く世界を映し出す 貴方の深い瞳に 忘れた心が 甦ろうと  愛おしきはただ退廃の 尽きもせぬ快楽と 厳かなる時間 血に浸す 残酷と幻覚と 今だけを見つめて  涙の先には何もない 愛することなど意味はない それでも 生きているのは 変わらぬ私である為だけ あの絵を断ち切る ナイフなど持たずに
君影草ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也Tsuyoshi Watanabe静かに 鳴く風 広がる 野原で  緑に 埋もれて 連なる 花の名  君影草と そっとあなたは 俯きながら 鈴の音の声  ああ人生は 美しいと そう教えてくれた人  光を受け 咲いていよう 悠久の時 その中の 一瞬だとしても  涙の しずくで 育った 花のよう  果てない世界 その片隅で 寄り添い集う やさしい縁(えにし)  ああ人生は 時に哀しい 触れた指は離れて  またひとりの 夜が降りる 思い出という 忘れ物 胸の奥 仕舞って  生きることは なおも愛しい そう今ならわかるから  ああ人生は 唯 美しい  悠久の時 その中で 重なる 煌めきを
コッペリアの柩石田燿子石田燿子宝野アリカ片倉三起也黒い太陽が 沈まぬ街で 誰もが黙って 奇術めき働く  金属の壁に 囲われた部屋 私は朝まで 死んだように眠る  あなたが見えない この眼は見えない 我ら造りたまいし神  コッペリアの柩 人は踊り疲れた人形 祭壇の羔 機械仕掛けの夢は どこに向かってゆく  世界の終わりを 予言が告げる 隣人の扉を 兵士たちが叩く  幾千の指が 翼のように 折られ畳まれて 祈りだけが昇る  あなたに会えない ここでは会えない 我ら救いたまえる神  コッペリアの柩 流れる涙はもう枯れ果て 血に飢えた孤独 死は天使の和毛の 匂いをさせて舞う  それでも触れたい この手で掴みたい 我ら護る唯一の愛  コッペリアの鼓動 生きることは痛みを知ること 脱ぎ捨てた靴を もう一度踏みならし 迷わず歩き出す  コッペリアの柩 暗闇から目覚める光よ 祭壇の羔 螺旋の途切れた夢は どこに向かってゆく
転生離宮へALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也黄昏が 燃えている 炎の鳥が 翔び立つのよ  舞う火の粉 天昇り 生まれたばかりの 星となる  宇宙に抱かれ わたしは眠る 目覚めるはどこ 異郷か知らぬ世界か  いつかどこかで あなたに逢える 互いの記憶 そっと結んでいて  黄金の 天秤を 掲げた女神 夜を統べる  得るものと 失くすもの どちらも等しく 大事なもの  命を抱え わたしは夢む 想いはつづく 過ぎ去りし日へ 来る日へ  誰もひとつの 物語なの 奇跡が描く 永い神話のような  宇宙に抱かれ わたしは眠る 目覚めるはどこ 異郷か知らぬ世界か  いつか再び あなたに逢える 記憶の糸を ずっと繋いでいて
万花繚乱姥桜ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也片倉三起也百花繚乱 百では足りぬ 咲き誇って行かん 男勝りに見えても 可愛い 女です 美と若さは手放せません  枕を濡らして 初恋患い 火照った体を 青い夜が癒やした  あれから幾つ春を数えて 花も盛り そろそろ散らん まだまだ枯れぬ だって心は あの頃のまま  年相応に生きよと申す アナタいつの時代 どんな日も私たち 着飾ってなんぼでしょ  年齢不詳 知らぬが仏? いいえ ただのナンバー 魔女の鏡の呪いで 死ぬまで 女です さあ大事に愛してたもれ  艶めくお肌は 保湿の賜物 ストレス発散 たまに推しなど愛でて  きっと前世はバンパイアなの 薔薇を好み ポリフェノオルの赤いワインを 処女(おとめ)の血だと 思って飲むの  日進月歩 美容医学の 麗しの女医たち 恩恵を受けない手は ないかも? 今かも?  不老と不死の秘薬はいつか 完成されてゆく いくらでも実験台に なっちゃうわ 任せて 後世のため 命張るわ  年相応に生きよと申す アナタいつの時代 着たい服に私たち 選ばれてるだけよ  万花繚乱 千でも足りぬ 咲き誇って行かん ひとりひとり開く花 何歳(いくつ)になっても さあそのまま輝け 爛漫
天気晴朗ナレドモ波高シALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也片倉三起也本日 晴朗 藍色の 大空は 海に落ち 揺れる やがて波高し 行け 行け 出陣  声援を 送る 人生の 海原で けして独りでは ないとわかるよう 奮え 奮え 君へと  前途は 眩しい 舵を取れ 風に乗れ この心 発艦  巡り巡る 時代に ひとりひとり生まれて 出逢い別れ 運命は おのが 選び取るもの  走り抜ける 波間は 月も日にも 輝く どこまでも進め 後退ることなく  遠き人は立つ 息吹持ち 傍らに 引き継ぐ この血へ 薫陶授けて 奮え 奮え 自分へ  前途は 険しい 暗い雲 黒い影 蹴散らせよ 突撃  戦争(いくさ)知らぬ ぼくらも 生きることは 戦い 持てる 智恵と勇気は 助けられる 幸運  守るものは 気高い 平和という 生きもの 飼い慣らすなかれ 尊びつづけよ  高く舞え 神風を 背に受け 吶喊  戦争知らぬ ぼくらは 生きることが 闘い 持てる 智恵と勇気に 導びかれよ 勝運  たとえ 倒れ伏しても 天を仰ぎ 目覚めん そこには見護る 光が差すだろう  次の代に 伝えよう 変わらぬ 大和魂強しと 見ぬ同胞(とも)たちへ
日出づる万國博覧会ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也ever ever ぼくらは持ってる 美しいものを ever ever 目の中と外に  ever ever いつでも待ってる まだ見ぬ世界は ever ever 限りない扉を開けて  日出づる場処の 準備は万端  行こう 愉し万博へ! 空に映える パビリオン 知らない国も 旅しよう 付いておいで  誉れ 自慢の国宝 職人技の数々も 触れよ 素晴らしい文化に もっと今が 大好きになるだろう  ever ever ぼくらは分け合う 美しいものを ever ever 心捧ぐように  never never けして変わらない 大切なすべて ever ever 人が生きて生み出すもの  日出づる時代 出会ったぼくら  行こう 夢の万博へ! 登れ 輝く塔へと 笑顔だけで 通じるさ 誰とだって  誇る 伝統工芸 先端技術も 芸術 床し新し 美術に ぼくの世界 また広がってく  Let's go to BANPAKU all together!  行こう 愉し万博へ! 空に映える パビリオン 知らない国も 旅しよう 付いておいで  誉れ 自慢の国宝 職人技の 数々も 触れよ 素晴らしい文化に もっと未来が 大好きになるだろう
大正撫子モダンガールALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也黒い繭のように 結い上げた髪を 最初に切った 断髪の 君よ  床に散らばった 重たい柵み 二度と縛られず 自由を旅する  凜と香る 姫撫子 内に秘めし 熱き想い その瞳(め)が 見た夢の先 このわたしの今が在る Our name is GIRL 時代(とき)を超えて  声高に叫ぶ 気丈な女性に  憧れるけれど モダンに学ぼう 小粋な可憐さ 強さは その中  凜と生きる 姫撫子 緋色の帯 解かれた恋 その心の 切なさを もうわたしも知っている You and I are girls 懐かし友  凜と香る 姫撫子 内に秘めし 熱き想い その眼差し 見つめてた 未来にいるこのわたし Our name is GIRL 時代を超えて
令和燦々賛歌ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也AKIRA SAITO季節 巡りゆく 令月 冴えて 和み風 木々揺らし 紅白の梅(はな) 匂う  麗し時代は馬車に乗り 夜明けを駆け抜けやって来た 天馬のたてがみ羽根飾り 空の彼方には 虹の橋が掛かる  期待と希望乗せて 渡して行きましょ 後戻りは Non!Non!  時に 招かざる 客も 来たり 失敗も あるけれど おもてなし 得意技  爺さま婆さまお大事に 子供は元気に育てます 上級下級は富でなく 真心の量で 決めていただきたい  同じではないみんな 喧嘩もするけど ご批判より Oui!Oui!  あなたが わたしが 生まれたこの場所 愛していくのは 素敵なことじゃない?  健やかなる日も病める日も まだまだ続くよどこまでも だけども己の行く道は いつでも自分で 決めていいのだから  そうよそれが本当の 豊かな理由で 幸せの証し  いつか今を 恋々
ピアニィ・ピンク松下唯松下唯宝野アリカ片倉三起也あでやかに咲いた ピアニィ・ピンク あたりいちめんに 色褪せた頬の私を 染めておくれ  恋を したらひとりきりでも 小さな胸が 事件であふれちゃう  こっそりあなたを 見つめるそのたびに 世界が息づいた  朝つゆに光る ピアニィ・レッド 炎みたいね 弱さにうつむいた 日々を燃やしておくれ  誰にだって 優しいあなたを くやしいけれど 誇りに思っちゃう  女の子は皆 秘密の花園で 綺麗になってゆく  清らかに歌う ピアニィ・ピンク ときめく吐息 裸のくちびる そっと蝶々が触れた  あなたの瞳に 誰より ああ残りたい  あでやかに競う ピアニィ・ピンク あなたのために 笑顔が いちばん すてきな私になる  あでやかに咲いた ピアニィ・ピンク 私のために 笑顔が いちばん すてきな私になる
絶途、新世界ヘALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也片倉三起也ボロボロの旗を掲げ ココロに錦を飾る どんなに汚れても 先へ進んで行く  カタカタと骨を鳴らし 歓喜(よろこび)の歌を吠えよ 生きるか死ぬかなど くだらない問題  鎖も口輪も 外した僕たちは 尾を振る飼主(あいて)を 持たない猛犬さ  ギリギリの崖を渡る 乾いた包帯靡く 道程風任せ 微笑み撫でさせて  弱さは 腐った優しさ抱きしめる 強さを授けよ 眠れる勇者の血  常に君をみつめてた赤の他人 影を落とす節穴の目を瞠き 追う生者  ボロボロの旗を掲げ ココロに錦を飾る カタカタと骨を鳴らし 歓喜の歌を吠えよ  ギリギリの崖を渡る 乾いた包帯靡く 道程風任せ 終わりを超えてゆけ  積もった枯れ葉も 再び吹き上がる 土には還らぬ 尊き意思の砂礫  遠い彼方を決めるのは奴らじゃない 瓦礫の海踏みしだく裸足のまま  僕らは やがて 目覚め あおう 新世界で
緋ノ月 (TV-size)ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也凍てついた闇世を 砕き割れ月よ 私たちがつなげる 青い星の行方 知っているの?  誰にも 見えない 緋色の 銀河 渦を巻き 広がる この身体の中に 夢を呑み込んで  あなたと 初めて 見上げた 空の 光りの先へ解き放とう  いつか遠い宇宙に この手が触れたら 世界中で轟く どんな祈りも届くわ  朝焼けの水面に 流れ着く月よ 他の誰とも違う 私のまま今を 超えて行くの
80秒間世界一周ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也片倉三起也キラ星 掬い取って 君に贈るよ 窓辺にこぼし いつどこかで 会ってもぼくを もう忘れているね  海 空 萌える大地 いまの味方は それがすべてさ 暮らしてきた 場所は小さな 箱庭だったんだ  さあ旅立て 気球に乗って まだ見ぬ国を 探しに 道連れは カモメか鷲か 遙か高みを ぼくに教えておくれ  上がれ! 進め! これぞ 真の自由だ  朝 晩 気の向くまま 剣で断ち切る しがらみの縄 葉巻くわえ 重い錨は もう下ろしはしない  帆をあげろ 海賊船で 宝の島を 求めて 先導は 人魚か鮫か 黒い深みに 絡め取られぬように  だけど いったい ここは どこなのかしら  砂嵐 列車は走る 幻の駅 行き過ぎ 伴走は 天馬かドラゴン 辿りつきたし 誰も知らない異世界  さあ旅立つ 気球に乗って まだ見ぬ時空 目指して 道連れは 天女か雷神 遙か高みへ ぼくを連れてってくれ  上がれ! 昇れ! 墜ちる!!  蒲団の奈落…
NON-HUMANALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也片倉三起也眩しいのに冥い ここは もうずっと 母さん わたし おなかから 外に出たんだよね  泣いていいか わからない 声あげても 笑えない なぜいつも感じないの まぶたが乾く  I wanna be, I wanna be human? どこで 間違えちゃったんだろう ただのいい子で good girl だけど きっと違う  飛び立つ鳥 つばさ選び 産まれてきた わたし何を 授かって ここで 動けない?  空の青さ 教えて 地面を踏む 冷たさも どうして 思い出せない 腕だけ 熱い  I wanna be I wanna be human? どこで 交差しちゃったんだろう ちょっと悪い子 bad girl だけど 人間じゃない  I wanna be non- human いつか 帰る所 いまは汚れぬ good girl だから きっと叶う  遙か昔 生まれる前 異なる 存在だった 忘れてない おとぎ話 あのまま 生きていたかった 夢の夢の ように  I wanna be I wanna be human? どこで 交差しちゃったんだろう もっといい子で good girl わたし人間じゃない  I wanna be non- human いつか 孵る卵 I wanna be non- human だから きっと叶う I wanna be non- human いつか 孵す卵 I wanna be non- human 君も人間じゃない
密林ヨリ応答セヨALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也片倉三起也吐息も 色付く 極彩の密林で 花陰 かげろう幻 敵か味方か  心纏う 迷彩色 またわたし 迷い込んでゆく  猿のように嗤い 蛇のように黙り ただ原始を恋い  月下に 沈んだ 底無しの暗黒で 出会った 同士は どちらも捕食と餌食  すでに優しき追憶よ まだ見ぬ君との未来は 捧げ合うもの  見つめてきた 自分だけを 孤独さえ 磨き尖らせて  果実なら爆ぜる 泉なら満ちる この肉体(からだ)のなか  戻れる 故郷が あるならどの世界で 生まれる 時代が いつなら幸運なのか  時は華やぐ葬列よ まだ見ぬ君と繰り返す もっと 生き残れ  眠らぬ 摩天楼 ヒトの棲む密林は この星 最後の 本能が目覚める場所  だけど殺し合うことなく まだ見ぬ君と愛し合える ここで 応答せよ
STILL ALIVEALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也片倉三起也静寂 蒼ク深ク 時ノ水面 揺蕩ウ ヒトリ  風ガ吹クヨウニ 過ギ去ッテク 彼奴ハドコニ 向カッテクンダロウ  音ヲ紡グ 息ヲオクレ 此処デ本当ノ 歌ヲツクロウ  アタシハマダ 機械ジャナイカラ  無限ヲ抱ク 宇宙ガ視エル  共鳴ダケ 残シテイコウ
瓦礫ノ子守歌ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也片倉三起也眠れ 眠れ そっと お空も静かに 眠るよ  夢だけは あたたかい どんな時も 夜明けまで消えぬよう 見張っているから  この世界に残された 優しさと綺麗なものだけを 見つめていて いまはまだ 穢れなき瞳のまま 映せる  お空の向こうが とどろく  恐くない 腕のなか お耳を塞ごう  かつて街に満ちていた 楽しくて幸せな音楽 思い出して その胸の鼓動のリズムで あなたは 生きるの わたしたちを作りあげた 愛しさと美しいものたちを 取り返して 掌がたとえ汚れても 必ず 掴んで
美シ国ノ四季ハ夢ムALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也片倉三起也盛る青空 寄せる小波 君を目がけて こぼれる太陽  やがて色づく 紅葉を揺らし ほてった頬を 撫でる 風よ  佇む 間に 季節は 巡って またひとつ石段をのぼる  美し 国を 造りたもうた 神々たち どんな 未来(さき)を 見つめ添えた 四つの印 春と 夏と 秋と そして冬の  六花を溶かす 手のぬくもりを つなげて渡る 凍る 闇も  誰もが 消えても 残って ゆくもの そこにある いつまでも永遠に  美し 国で 生を授かった わたしたち どんな いまを 紡ぎ刻む 恵みの中で 夏の 秋の 冬の やがて春の  芽吹くほほえみ ほころぶ莟 かそけき命 包むように  始まりの季をくりかえし
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