八月、某、月明かり ヨルシカ | ヨルシカ | n-buna | n-buna | n-buna | 何もいらない 心臓が煩かった 歩くたび息が詰まった 初めてバイトを逃げ出した 音楽も生活も、もうどうでもよかった ただ気に食わないものばかりが増えた 八月某、月明かり、自転車で飛んで 東伏見の高架橋、小平、富士見通りと商店街 夜風が鼻を擽ぐった この胸の痛みは気のせいだ わかってた わかった振りをした 最低だ 最低だ 僕の全部最低だ 君を形に残したかった 想い出になんてしてやるもんか 最低だ 最低だ 気持ちよくて仕方がないわ 最低だってこの歌詞自体が 人生、二十七で死ねるならロックンロールは僕を救った 考えるのも辞めだ!どうせ死ぬんだから 君も、何もいらない 心臓が煩かった 笑うほど喉が渇いた 初めて心を売り出した 狭心もプライドも、もうどうでもよかった 気に食わない奴にも頭を下げた 八月某、あの頃の景色を跨いだ ストックホルムの露天商、キルナ、ガムラスタンは石畳 君だけを胸に仕舞った この空の青さも気の所為だ 笑ってた、笑った顔のまま 最低だ 傲慢だ 君もみんな貪欲だ ドラマチックな歌も愛もさぁ、馬鹿らしくて仕方がないわ 知っていた 知っていた 君の人生、君のものだ 最低だっていくら叫ぼうが そうだ、きっとそうだ あの世ではロックンロールが流れてるんだ 賛美歌とか流行らない 神様がいないんだから 罪も過ちも犯罪も自殺も戦争もマイノリティも全部知らない 最低だ 最低だ 別れなんて傲慢だ 君の全てに頷きたいんだ そんなの欺瞞と同じだ、エルマ 最低だ 最低だ 愛おしくて仕方がないわ ドラマチックな夜で僕を悼みたい 最低だ 最低だ 言葉なんて冗長だ 君の人生は月明かりだ 有りがちだなんて言わせるものか 最低だ 最低だ 笑われたって仕方がないわ 最低なんて語呂だけの歌詞だ 人生、二十七で死ねるならロックンロールは僕を救った 考えるのも辞めだ!どうせ死ぬんだから 今も、愛も、過去も、夢も、思い出も、鼻歌も、薄い目も、夜霞も、 優しさも、苦しさも、花房も、憂鬱も、あの夏も、この歌も、 偽善も、夜風も、嘘も、君も、僕も、青天井も、何もいらない |
| 拝啓、夏に溺れるn-buna | n-buna | n-buna | n-buna | n-buna | 愛想がつきたようなんだ 僕に 廃頽十九の傘に灯がついてる 今日も 十二時過ぎのアスファルトに 落ちた君の 小さな命の重ね火を そっと 雨が途切れたら朝に藍がかかる 蛍光色の羽と濡れた君の手に縋った 夏蝉 空の果て 褪せた唄は耳に溶けたまま 君の声が響く 夏の隅を 街に泳ぐさかなのように エンドロールにしがみついてる 今日も 一人何かにすがって息をする 明日も 誰かの声が重なっても僕ら 席を立つことも忘れてしまってるようで 夏の花束は風鈴の影に 水に溺れてる君の言葉が歪むんだって 夕凪の片隅 君の影は空に揺れたまま 空蝉の形を傘の下に いつか消えた蝉時雨と カラスが鳴くからうちに帰ろう 陽の落ちる街にさざめいた 夕焼けに泣かないように 蛍火 空の暮れ 夏が終わる 君の声がただ 少しかすれてゆく 薄れてゆく 茜を背に 夕闇 空の果て 褪せた夢は君を染めて 今蝉の唄が止まる かすれたまま カラスの鳴く鳥居の下 君が笑う 夏の隅で |
ノーチラス ヨルシカ | ヨルシカ | n-buna | n-buna | n-buna | 時計が鳴ったからやっと眼を覚ました 昨日の風邪がちょっと嘘みたいだ 出かけようにも、あぁ、予報が雨模様だ どうせ出ないのは夜が明けないから 喉が渇くとか、心が痛いとか、人間の全部が邪魔してるんだよ さよならの速さで顔を上げて いつかやっと夜が明けたら もう目を覚まして。見て。 寝ぼけまなこの君を何度だって描いているから 傘を出してやっと外に出てみようと決めたはいいけど、靴を捨てたんだっけ 裸足のままなんて度胸もある訳がないや どうでもいいかな 何がしたいんだろう 夕飯はどうしよう 晴れたら外に出よう 人間なんてさ見たくもないけど このままの速さで今日を泳いで 君にやっと手が触れたら もう目を覚まして。見て。 寝ぼけまなこの君を忘れたって覚えているから 丘の前には君がいて随分久しいねって、笑いながら顔を寄せて さぁ、二人で行こうって言うんだ ラップランドの納屋の下 ガムラスタンの古通り 夏草が邪魔をする このままの速さで今日を泳いで 君にやっと手が触れたら もう目を覚まして。見て。 君を忘れた僕を さよならの速さで顔を上げて いつかやっと夜が明けたら もう目を覚まして。見て。 寝ぼけまなこの君を何度だって描いているから |
| 透明エレジーn-buna | n-buna | n-buna | n-buna | n-buna | 最上階に君が一人 揺れる影がずっと ずっと 「ずっと、僕らの愛は もう見つかりはしないでしょう」 言葉を飲み込む音 息を止めた 街中に一人 暮れた夜を混ぜては 喉の奥に 今 落としてゆく 昨日の事は忘れました 明日の事も思い? 出せ? なくて? あぁ もう 痛い 痛いなんて 声は 確かに届いてたんです 君が「嫌い」 きらい なんて 言葉 錆付いて聞こえないや 愛? のない? 痛い容態 唄も色も まだ六十八夜の そう、これでお別れなんだ 僕が 君に 送る 最上階から見た景色 落ちる影が ずっと ずっと 「ずっと僕らの声も、 もう聞こえてはいないでしょう?」 言葉の錆びてく音 霧のかかる心の奥底 朝焼け色の中に 君は一人 また透けてくだけ 鼓動の音は一つ限り 閉め切った部屋の中で響く 言葉も出ない 出ないような 僕は確かにここにいたんです 君を 見ない 見ないなんて 今も染み付いて離れないよ もう痛い 痛い容態 耳の奥で まだあの日の言葉が あぁこれでお別れなんて そんな 君の声も ねぇ あの日願った言葉がもう 耳に染み込んじゃって 気持ちも切って「バイバイバイ」 何を欲しがったんだっけ? 塵も積もって 何年間 僕が 君が 僕が捨てちゃったんです まだ あぁ 心の暗い暗い奥の 底にほんとは隠してたんです 今じゃ遅い 遅いなんて 今更知っちゃったんだ あぁ もう 嫌い 嫌いなんだ 君も 僕も 全部 全部 全部 「透けて消えてなくなって」 言葉も出ない 出ないような 声が確かに響いてたんです 今も嫌い 嫌いなんて 言葉近すぎて聞こえないや もう痛い 痛い容態 唄も 色も まだ六十八夜の そう これでお別れなんだ 僕が君に送る 響く夜空に溶ける 透明哀歌 |
冬眠 ヨルシカ | ヨルシカ | n-buna | n-buna | n-buna | 雨の上がる校庭で昨日の花火を思い出した あの時の君のぼうとした顔、風にまだ夏の匂いがする 秋になって 冬になって 長い眠りについたあとに 雲に乗って 風に乗って 遠くに行こうよ ここじゃ報われないよ 花の揺れる校庭で昨日の夕陽を思い出した あの時の透けて凜とした君 頬にまだ夏が残っている 春になって 夏を待って 深い眠りが覚めた頃に 水になって 花になって 空を見ようよ 言葉とかいらないよ 神様なんていないから 夢は叶うなんて嘘だから 仕事も学校も全部辞めにしよう 忘れることが自然なら 想い出なんて言葉作るなよ 忘れないよう口に蓋して 君を待って 夏が去って いつか終わりが見えるころに 雲に乗って 風に乗って 眠るみたいに ただ 秋になって 冬になって 長い眠りについたあとに 雲に乗って 風に乗って 遠くに行こうよ ここじゃ報われないよ 君とだけ生きたいよ |
逃亡 ヨルシカ | ヨルシカ | n-buna | n-buna | n-buna | 夏の匂いがしてた あぜ道、ひとつ入道雲 夜が近づくまで今日は歩いてみようよ 隣の町の夜祭りに行くんだ 温い夜、誘蛾灯の日暮、鼻歌、軒先の風鈴、 坂道を下りた向こう側、祭り屋台の憧憬 夜が近付くまで今日は歩いてみようよ 上を向いて歩いた、花が夜空に咲いてる 夏の匂いがしてた あぜ道のずっと向こうへ 誰一人人の居ない街を探すんだ ねぇ、こんな生活はごめんだ さようなら、手を振る影一つ、夜待ち、鼻先のバス停 思い出の中の風景はつまらぬほど綺麗で 夜が近付くまで今日も歩いていたんだ 目蓋を閉じれば見える、夏の匂いがする さぁ、もっと遠く行こうよ さぁ、もっと逃げて行こうぜ さぁ、僕らつまらないことは全部放っといて 道の向こうへ 夏の匂いがしてた あぜ道、ひとつ入道雲 誰一人人の居ない街で気付くんだ 君も居ないことにやっと 温い夜、誘蛾灯の日暮、鼻歌、軒先の風鈴、 坂道を下りた向こう側、祭り屋台の憧憬 大人になってもずっと憶えてるから ねぇ遠くへ行こうよ、あの丘の向こうへ さぁ、もっと遠く行こうよ さぁ、もっと逃げて行こうぜ さぁ、僕らつまらないことは全部放っといて 道の向こうへ |
盗作 ヨルシカ | ヨルシカ | n-buna | n-buna | n-buna | 「音楽の切っ掛けは何だっけ。 父の持つレコードだったかな。 音を聞くことは気持ちが良い。 聞くだけなら努力もいらない。 前置きはいいから話そう。 ある時、思い付いたんだ。 この歌が僕の物になれば、この穴は埋まるだろうか。 だから、僕は盗んだ」 嗚呼、まだ足りない。全部足りない。 何一つも満たされない。 このまま一人じゃあ僕は生きられない。 もっと知りたい。愛を知りたい。 この心を満たすくらい美しいものを知りたい。 「ある時に、街を流れる歌が僕の曲だってことに気が付いた。 売れたなんて当たり前さ。 名作を盗んだものだからさぁ! 彼奴も馬鹿だ。こいつも馬鹿だ。 褒めちぎる奴等は皆馬鹿だ。 群がる烏合の衆、本当の価値なんてわからずに。 まぁ、それは僕も同じか」 嗚呼、何かが足りない。 これだけ盗んだのに少しも満たされない。 上面の言葉一つじゃ満たされない。 愛が知りたい。金が足りない。 この妬みを満たすくらい美しいものを知りたい。 「音楽の切っ掛けが何なのか、 今じゃもう忘れちまったが欲じゃないことは覚えてる。 何か綺麗なものだったな。 化けの皮なんていつか剥がれる。 見向きもされない夜が来る。 その時に見られる景色が心底楽しみで。 そうだ。 何一つもなくなって、地位も愛も全部なくなって。 何もかも失った後に見える夜は本当に綺麗だろうから、 本当に、本当に綺麗だろうから、 僕は盗んだ」 嗚呼、まだ足りない。もっと書きたい。 こんな詩じゃ満たされない。 君らの罵倒じゃあ僕は満たされない。 まだ知らない愛を書きたい。 この心を満たすくらい美しいものを知りたい。 まだ足りない。まだ足りない。 まだ足りない。まだ足りない。 まだ足りない。僕は足りない。 ずっと足りないものがわからない。 まだ足りない。もっと知りたい。 この身体を溶かすくらい美しい夜を知りたい。 |
| 着火、カウントダウンn-buna | n-buna | n-buna | n-buna | n-buna | 蒼い夜に街は祭りのよう 宇宙を跨ぐロケットが今 僕の目の前で一つ形になる 形を見せた これで僕も空を飛べると言った 八月末の最期に 明日したいことばっか話す僕を、 君は空に飛ばしてく ずっとしたいことなんてない 今日も死のうとしたままだ 遂に終わってしまった 十秒前のさよならで火を付ける きっとしたいことなんてない 笑え僕たち オーガスタ―、オーガスタ― 白い花の添えられた手紙 そんなものを拾った 「僕は明日、夜祭へ行くが、 貴方はたぶん気づいてくれないだろうな」 宛名のない枯れた花の手紙の主が ちょっと私に似てるようで、まぁ 乾いた夏空 浮かんだ心臓を、 君を空に飛ばしてく ずっとしたいことばっかで 今日も祈っていたままで 遂に終わってしまった 十秒間のさよならで火を付ける きっと叶うはずなんてない 揺らいで消える オーガスタ―、オーガスタ― きっとしたいことなんてない 僕にしたいことなんて きっと 明日笑うことばっか話す僕を 君は空に飛ばしてく ずっとしたいことばっかだ ずっと言えなかった僕だ 遂に終わってしまった 十秒間のさよならで火を付ける きっとしたいことなんてない 遠く視界に蒼い地平 笑え僕たちオーガスタ― |
| 千鳥ヨルシカ | ヨルシカ | n-buna | n-buna | n-buna | 風がおもてで呼んでいる 呼んでいる さぁ行こう海を脱いで あなたと私 ちょうどいい昼間 風がおもてで呼んでいる 飛んでいる 三時半 腕を振って 千鳥足の私 不確かに 今日も回り道 たぶん私は生きている 風が私を呼んでいる 鳥が私を呼んでいる ふざけた晴れの炎天 ただ私は酔いに酔った振り 雲が私を呼んでいる 木々が私を呼んでいる 風下からり炎天 目眩晴れ 薄い今日の月 すすきの中に立っている ふいに吹く青風 雲の稜線 私このまま死んでしまいそうだな 風がおもてで呼んでいる 泣いている さぁ行こう東風を脱いで 千鳥足の二人 俯瞰一面の花吹雪 たぶんあなたも生きている 風が私を呼んでいる 晴れも私を呼んでいる ふざけた雨の曇天でさえ 私は酔いに酔った振り 雲が私を呼んでいる 木々が私を呼んでいる 風下からり晴天 目眩晴れ 白い蘭の月 風をあなたが呼んでいる 私の風を呼んでいる ふざけた晴れの炎天 行こう、私は酔いに酔った振り 私が風を呼んでいる 木々よ叫べと呼んでいる 風下からり炎天 目眩晴れ 薄い今日の月 |
だから僕は音楽を辞めた ヨルシカ | ヨルシカ | n-buna | n-buna | n-buna | 考えたってわからないし 青空の下、君を待った 風が吹いた正午、昼下がりを抜け出す想像 ねぇ、これからどうなるんだろうね 進め方教わらないんだよ 君の目を見た 何も言えず僕は歩いた 考えたってわからないし 青春なんてつまらないし 辞めた筈のピアノ、机を弾く癖が抜けない ねぇ、将来何してるだろうね 音楽はしてないといいね 困らないでよ 心の中に一つ線を引いても どうしても消えなかった 今更なんだから なぁ、もう思い出すな 間違ってるんだよ わかってないよ、あんたら人間も 本当も愛も世界も苦しさも人生もどうでもいいよ 正しいかどうか知りたいのだって防衛本能だ 考えたんだ あんたのせいだ 考えたってわからないが、本当に年老いたくないんだ いつか死んだらって思うだけで胸が空っぽになるんだ 将来何してるだろうって 大人になったらわかったよ 何もしてないさ 幸せな顔した人が憎いのはどう割り切ったらいいんだ 満たされない頭の奥の化け物みたいな劣等感 間違ってないよ なぁ、何だかんだあんたら人間だ 愛も救いも優しさも根拠がないなんて気味が悪いよ ラブソングなんかが痛いのだって防衛本能だ どうでもいいか あんたのせいだ 考えたってわからないし 生きてるだけでも苦しいし 音楽とか儲からないし 歌詞とか適当でもいいよ どうでもいいんだ 間違ってないだろ 間違ってないよな 間違ってるんだよ わかってるんだ あんたら人間も 本当も愛も救いも優しさも人生もどうでもいいんだ 正しい答えが言えないのだって防衛本能だ どうでもいいや あんたのせいだ 僕だって信念があった 今じゃ塵みたいな想いだ 何度でも君を書いた 売れることこそがどうでもよかったんだ 本当だ 本当なんだ 昔はそうだった だから僕は音楽を辞めた |
| Diamonds<ダイアモンド>上白石萌音 | 上白石萌音 | 中山加奈子 | 奥居香 | n-buna | 冷たい泉に 素足をひたして 見上げるスカイスクレイパー 好きな服を着てるだけ 悪いことしてないよ 金のハンドルで 街を飛びまわれ 楽しむことにくぎづけ ブラウン管じゃわからない 景色が見たい 針がおりる瞬間の 胸の鼓動焼きつけろ それは素敵なコレクション もっともっと並べたい 眠たくっても 嫌われても 年をとっても やめられない ダイアモンドだね AH AHいくつかの場面 AH AHうまく言えないけれど 宝物だよ あの時感じた AH AH予感は本物 AH今 私を動かしてる そんな気持ち いくつも恋して 順序も覚えて KISSも上手くなったけど はじめて電話するときには いつも震える プレゼントの山 埋もれもがいても まだ死ぬわけにいかない 欲張りなのは生まれつき パーティーはこれから 耳で溶けて流れ込む 媚薬たちを閉じ込めろ コインなんかじゃ売れない 愛をくれてもあげない ベルトをしめて プロペラまわし 大地を蹴って とびあがるぞ ダイアモンドだね AH AHいくつかの場面 AH AHうまく言えないけれど 宝物だよ あの時感じた AH AH予感は本物 AH今 私を動かしてる そんな気持ち 何にも知らない AH AH子供に戻って AH AHやり直したい夜も たまにあるけど あの時感じた AH AH気持ちは本物 AH今 私を動かすのは ダイアモンド |
ただ君に晴れ ヨルシカ | ヨルシカ | n-buna | n-buna | n-buna | 夜に浮かんでいた 海月のような月が爆ぜた バス停の背を覗けば あの夏の君が頭にいる だけ 鳥居 乾いた雲 夏の匂いが頬を撫でる 大人になるまでほら、背伸びしたままで 遊び疲れたらバス停裏で空でも見よう じきに夏が暮れても きっときっと覚えてるから 追いつけないまま大人になって 君のポケットに夜が咲く 口に出せないなら僕は一人だ それでいいからもう諦めてる だけ 夏日 乾いた雲 山桜桃梅 錆びた標識 記憶の中はいつも夏の匂いがする 写真なんて紙切れだ 思い出なんてただの塵だ それがわからないから、口を噤んだまま 絶えず君のいこふ 記憶に夏野の石一つ 俯いたまま大人になって 追いつけない ただ君に晴れ 口に出せないまま坂を上った 僕らの影に夜が咲いていく 俯いたまま大人になった 君が思うまま手を叩け 陽の落ちる坂道を上って 僕らの影は 追いつけないまま大人になって 君のポケットに夜が咲く 口に出せなくても僕ら一つだ それでいいだろ、もう 君の想い出を噛み締めてるだけ |
| 青春なんていらないわ三月のパンタシア | 三月のパンタシア | n-buna | n-buna | n-buna | 小さく遠くで何かが鳴った 君の横顔を追った 一瞬、もう一瞬 もうちょっとだけ大人でいたくて 夏際くるぶしに少し掠るくらいで歩いている 小さく遠くで何かが鳴った いつも横顔を追っていたんだ 辛いことなんてないけど わけもわからずに叫びたかった 待つのが嫌だった電車 夜 校舎裏 夕陽の匂い 明日に期待はしたいけど 明日の私にはもう期待しないで ねぇ青春なんていらないわ このまま夏に置き去りでいい 将来なんて知らないわ 花火で聞こえない振りをして もう本当なんて言えないわ ただ一つの言葉も出ないよ ばいばいなんて言わないで この夏も時期終わり お祭りももう終わり もうちょっとだけ大人でいたくて 指先 体温に少し掠るくらいに伸ばしている 小さく遠くで花火が鳴った 一瞬、それで良いんだ 嬉しいことなんてないから 未来の話ばかりしたかった さよならの近付く校舎 春 進路票 朝焼けの空 誰かがずっと叫んでる 耳元より近い心の向こうで ねぇ青春なんていらないわ このまま今に置き去りがいい 何千回も繰り返すこの日を忘れないままでいたい もう本当なんて言えないわ ただ一つの勇気も出ないよ ばいばいなんて言わないで この夜ももう終わり お別れがもう近い ねぇ青春なんていらないわ このまま夏に置き去りでいい 将来なんて知らないわ 花火で聞こえない振りをして もう正解なんていらないわ ただ一つの言葉があればいい ばいばいなんて言わないで この歌ももう終わり この夏ももう終わり |
| ずっと空を見ていたn-buna | n-buna | n-buna | n-buna | n-buna | こうしたいとかはあまりなくて あぁしたいとかも伝えないで 明日 明日 また会えたらいいなぁ、 と思うだけ それからは知っての通りさ 僕は絵ばかり描いている 花火が散れば夏が最後でも こんな未来観なんか壊してしまうのか まぁどうやったって 僕じゃわかっていた 頭上の全景から君が消えてゆく もうどうなったって 僕らの目には映る訳ないから 今日をまた思い出すまで。 命日、空を描いていた 駅のホーム、クチナシ、残夏、遠い風雲 目だけ塞いだって透くから ずっと空を見ている 信じたい人もあまり居なくて もういないものを忘れないで 明日 明日 また晴れたら空が描けるのに 今日も日暮れを待つ人 灯籠を胸に歩く人 さよならの空に魅入った僕のこと 生きる声も出ないまま上を見た 夜空が咲いている まぁどうやったって 僕じゃ気付いていた 頭上の朗景、花、夜に消えてゆく 今日が愛おしかった僕らの目には映る訳ないから 今日をまた思い出すまで。 命日、花を描いていた 夜のホーム、ヒグラシ、残花、淡い日暮れ衣 今が終わったってそれでも ずっと空を見てる 悲しくたって 苦しくたって 生きていくしかないんだと思った 辛いと思って死ねる訳もないから 僕らはここにいるんだ 夏が終わった次の空は きっとまだ青いままだから 今日も生きるしかないじゃないかって もうどうやったって 僕じゃわかっていた 頭上の全景から君が消えてゆく もうどうなったって 僕らの目には映る訳ないから いつかまた思い出すまで。 命日、空を描いていた 駅のホーム、クチナシ、残夏、遠い風雲 目だけ塞いだって透くから ずっと、ずっと空を見ている |
準透明少年 ヨルシカ | ヨルシカ | n-buna | n-buna | n-buna | 凛として花は咲いた後でさえも揺るがなくて 今日が来る不安感も奪い取って行く 正午過ぎの校庭で一人の僕は透明人間 誰かに気付いてほしくて歌っている 凛とした君は憧れなんて言葉じゃ足りないようなそんな色が強く付いていて どんな伝えたい言葉も目に見えないなら透明なんだ 寂しさを埋めるように歌っていた 誰の声だと騒めきだした 人の声すらバックミュージックのようだ あの日君が歌った歌を歌う 体の何処かで 誰かが叫んでるんだ 長い夜の向こう側で この心ごと渡したいから 僕を全部、全部、全部透過して 凛として君の心象はいつの日も透明だった 何の色も形も見えない 狂いそうだ 愛の歌も世界平和も目に見えないなら透明なんだ そんなものはないのと同じだ 駅前の喧騒の中を叫んだ 歌だけがきっとまだ僕を映す手段だ あの日僕が忘れた夢を歌う 頭のどこかで本当はわかっていたんだ 長い夜の向こう側をこの僕の眼は映さないから 君を全部、全部、全部淘汰して 目が見えないんだ 想像だったんだ 君の色だとか 形だとか 目に見えぬ僕は謂わば準透明だ 今でもあの日を心が覚えているんだ 見えない君の歌だけで 体の何処かで言葉が叫んでるんだ 遠い夜の向こう側でこの心ごと渡したいから 僕を全部、全部、全部透過して |
| 始発とカフカn-buna | n-buna | n-buna | n-buna | n-buna | 伝えたい事しかないのに 何も声が出なくてごめんね 僕は毒虫になった そんなに興味もないと思うけどさ 時間が惜しいので今度は 手紙をしたためるとしようか 不甲斐ない一日を 今日も始発の便に乗って 見返すには歩くしかないのに 上手く足が出なくてごめんね アベリアが咲いている 眼下の街を眺めている 窓の桟の酷く小さな 羽虫を掬って押し潰した 初夏の風に靡いた 白花が今日も綺麗だった 教科書にさえ載っていない心情は 今日が愛おしいようで 誰かがつまづいたって死んだふり 僕らは はらはら はらはら 心を知って征く 今更 ただ、ただ ただただ花を摘まんでいる あなたは カラカラ カラカラ 遠くを歩いて征く 震えた言葉で書くまま 紙が終わっていく ある朝日覚めるとどうして 無駄に多い足が目を引いた 毒虫になっていた そんなに興味もないと思えていた 怯える家族もいないので 一人凪の街を見下ろした 初夏の風に、 靡いた貴方の髪が思い浮かんだ きっと近い将来、貴方は人を嫌いになって 僕は人を失っていく そうなら僕も笑って会えたのに いつかは カタカタ カタカタ 一人を知っていく 今更 はら はら はら はら 花を見上げている あなたは カナカナ カナカナ 歌を歌って逝く 震えた言葉で書くまま 朝が終わっていく あぁ、たぶん たぶん僕がおかしいだけだろう 人が虫になるわけもないし 手紙が着く当てだってないのに あぁ、たぶん たぶん夢を叶えるにもお金がいる 気付いてたけど 君から届いた手紙を 今も摘まんでいる 震えた何かの言葉を ただ見つめている 今更 はらはらはらはら 心を知っていく 震えた言葉で書くまま 僕らは はらはら はらはら 心を知って征く 今更 ただ、ただ ただただ花を見上げてる あなたは カナカナ カナカナ 遠くを生きて征く 震えた言葉で書くまま 朝が終わっていく 紙が終わっていく 伝えたい事しかないのに 何も声が出なくてごめんね ただの毒虫になった そんな僕の変な歌だ |
詩書きとコーヒー ヨルシカ | ヨルシカ | n-buna | n-buna | n-buna | 最低限の生活で小さな部屋の六畳で 君と暮らせれば良かった それだけ考えていた 幸せの色は準透明 なら見えない方が良かった 何も出来ないのに今日が終わる 最低限の生活で小さな部屋の六畳で 天井を眺める毎日 何かを考えていた 幸せの価値は60000円 家賃が引かれて4000円 ぼやけた頭で想い出を漁る 冷めた目で愛を語るようになっていた 冷めたコーヒーも相変わらずそうなんだ 嫌いだ わかんないよ わかんないよ わかんないよ わかんないよ 想い出になる 君が邪魔になっていく わかんないよ わかんないよ わかんないよ わかんないよ わかんないよ 上手な歩き方も さよならの言い方も 最小限の音量で 少し大きくなった部屋で 止まったガスも思い出もシャワーの冷たさも書き殴った 寿命を売るなら残り二年 それだけ残してあの街へ 余った寿命で思い出を漁る 晴れも夜祭りも関町の街灯も 雲も逃げ水も斜に構えた歌詞観も 詭弁だ わかんないよ わかんないよ わかんないよ わかんないよ 想い出になる 君が詩に成っていく わかんないよ わかんないよ わかんないよ わかんないよ わかんないよ、忘れられる方法も これからの使い方も 冷めた目の中で君の詩を書いていた 僕のこの日々は君の為の人生だ 夢も儚さも君の口も目もその指先も忘れながら ほら、そろそろ詩も終わる時間だ やっと君の番だからさ わかんないよ わかんないよ わかんないよ わかんないよ 想い出になれ 君よ詩に成って往け わかんないよ わかんないよ わかんないよ わかんないよ わかんないね 人は歩けるんだとか それが当たり前だとかわかんないさ わかんないよ |
五月は花緑青の窓辺から ヨルシカ | ヨルシカ | n-buna | n-buna | n-buna | 夏が終わることもこの胸は 気のせいだって思っていた 空いた教室 風揺れるカーテン 君と空を見上げたあの夏が いつまでだって頭上にいた さようなら 青々と息を呑んだ 例う涙は花緑青だ 黙ったらもう消えんだよ 馬鹿みたいだよな 思い出せ! 思い出せない、と頭が叫んだ ならばこの痛みが魂だ それでも それでも聞こえないというなら 愛想笑いの他に何も出来ない 君と夏を二人過ごした想い出を 笑われたって黙っている 笑うなよ 僕らの価値は自明だ 例うならばこれは魂だ 黙っただけ辛いのに馬鹿みたいだろ なぁ、言い返せ 言い返せないまま一人歩いた 指を指された僕が残った それでも それでも思い出せないのか さようなら 青々と息を呑んだ 例う涙は花緑青だ 黙ってくれ わかったよ 君の声がする 「思い出せ!」 思い出したんだ、と喉が叫んだ この痛みが君の証明だ それでも それでも聞こえないというなら |
強盗と花束 ヨルシカ | ヨルシカ | n-buna | n-buna | n-buna | ある朝、僕は気付いたんですが 思ったよりもソファが狭い お金が足りないわけでもないけど 家具屋は生活圏外 そうして僕は思ったんですが 隣の家なら徒歩一分 何とかなると思った 僕は包丁を持った 何にも満たされないなら 行こう、僕らで全部奪うのさ 紙みたいな理性なんてほら、飛ばしてしまえ 神様、本当にこの世の全部が人に優しいんだったら 少しくらいは僕らにくれたっていいじゃないですか ある昼、僕は思ったんですが 死にゆく貴方に花を上げたい お金が足りないどころか無いから 花束は予算圏外 そうして僕は気付いたんですが 隣の花屋は定休日 盗めばいいと思った 僕は信号を待った 笑え、真面目な顔で澄ましてる 実はあんたもまともじゃないのさ 金にならない常識なんてもう、忘れてしまえ 他人の痛みが他人にわかるかよ 百年経てば誰でも骨だ 今日くらいは僕らも間違っていいじゃないですか ある夜、僕はわかったんですが これから先には夢が無い 貴方が居なくなるなんて 考えたこともなかった 花屋の主人は優しかった けど盗んだことすら咎めない 強盗と花束に何かの違いがあるのですか それ、何かが違うのですか 何にも満たされないなら 行こう、僕らで全部奪うのさ 塵みたいな理性なんてほら、飛ばしてしまえ 神様、本当にこの世の全部が人に優しいんだったら 少しくらいは僕らにくれたっていいじゃないですか 少しくらいは僕らを裁いたっていいじゃないですか ある朝、僕は気付いたんですが 思ったよりも世界は広い 努力が足りないわけでもないのに 何にも実らず圏外 仕事を辞めて思ったんですが 安心なんて何処にも無い 終わった方が未だ増し ソファが小さく見えた |
声 ヨルシカ | ヨルシカ | n-buna | n-buna | n-buna | どうしたって触れない どうやっても姿を見せない 簡単に忘れるくせに もうちょっとだけ覚えていたい この歌の在り処を わからないから言葉のずっと向こうで この喉を通るさよなら呑み込んで 笑っている 朝焼け空、唇痛いほど噛んで 虚しさは全部今日のものだ わかっているけれど わかっているけれど 話すとき顔を出す 出てきたってすぐに消えてく 泣くときに溢れる 黙ったって喉の奥にいる、神様の話 描きたいのは心に空いた時間だ 言葉よりずっと重い人生はマシンガン さよならの形をただ埋められないと零して 僕らは昨日も今日もここで座っているばかり 笑っているばかり わからないから言葉のずっと向こうで この喉を通るさよなら呑み込んで 眠っている 朝焼け空、唇痛いほど噛んだ 貴方の世界を今日も知らない 私がいるばかり 笑っているばかり |
| 恋を落とす三月のパンタシア | 三月のパンタシア | n-buna | n-buna | n-buna | 夕景、今日も眺めます あの日の色彩が 君の横顔がまぶたに残る 抜け殻みたいに生きてます 君のいない今日を 教室に飾った花 ゆらゆら光ってる 人生の3/4 寂しい気持ちの2/5 愛情の10/10 君にあげたいのにな 叫んだ想いは愛の歌 何処にもいないんだ君はもう あの日の私が泣いていた 涙枯らすように叫んで 想いは愛の歌 永い旅に出た君を 眠ったまま消えていく君を見ないように 閉じて 閉じて 閉じて 閉じて 心臓、今日も動きます 君のいない今日を 過ぎる景色の中 また歩き出していく 人生は3/4 君への距離は永遠のよう もう充分にわかっていた 君に会えないことも 叫んだ想いは愛の歌 笑えど痛いんだ今日も ただ、あの日の君が言うんだ 明日も生きなくちゃって 叫んだ想いは愛の歌 笑えど痛いんだ それでも永い旅に出た君をいつか送るように 閉じて 開けて 閉じて 開けて 叫んだ想いは愛の歌 変わっていく時間の中 あの日の君が遠くなる それでいいんだよって笑って 想いは愛の歌 永い旅に出た君を 眠ったまま消えていく君を送るように 閉じて 開けて 閉じて 開けて まぶたの中 君に触れて |
| 煙三月のパンタシア | 三月のパンタシア | n-buna | n-buna | n-buna | 君の温度に触れた夜は 何処までも遠いブルーで 唇から覗いた白い煙が気になる 止まれないスピードで 冷めぬ夜の温度で 私の知らないものを全部教えて さよならの彩度で その煙の温度で 苦い味が忘れられないよ 口に残るように 冬の温度に震えた息は 真白に染まるようで 唇から覗いたそれが、煙草の煙に見える 君の温度で 夜のライブハウスで 私の知らない音を全部教えて 鼻歌で小さく 歪むほどに大きく 何一つも忘れられないよう 耳に残るように 冬の温度に揺らいだ 何処までも遠いブルー 止まれないスピードで 冷めぬ夜の温度で 私の知らないものを全部教えて さよなら、ありがと その煙の温度も 苦い味も忘れられないよ 口に残るように |
| 雲になるヨルシカ | ヨルシカ | n-buna | n-buna | n-buna | 雲を見ていた 昼の入道雲 私とあなた 畦の夏道 汗を拭う手 風を待つあの 雲になれたらいいのに 雲になれたらいいのに 風上の花 雨の夕焼け 私は海月 傘を濡らして 土を濡らして 海を降らせた雲になれたらいいのに 雲になれたらいいのに 雲になれたらいいのに 雲になれたらいいのに |
| 君じゃない誰かと上野優華 | 上野優華 | 上野優華 | n-buna | n-buna | 「どっちが悪いとか、そんなんじゃなくて もう終わりにしよう」最後のセリフ 目も合わせないのに「ごめんね」だって そっか...何も言えなくなる 追いかけなくていい 君じゃなくてもいい 優しい人なんて どこにでもいる そうやって言い聞かせて 無理して笑う日々 愛されていたくって 今も好きだって 側にいたいと 思いは言えないまま 寂しさを埋めるの 君じゃない誰かと 初めてだったの その手握ったら 2人の間が0に感じた 特別なこともなかったけれど やっぱ...運命だったのかな 素直になれたなら 涙流せたなら 引き止められたなら そんなの無理だよ わがままな子だって 未練感じてるとか 思われたくないから 伸びる影一つ 君を探して このまま夜が来ても 届かない温もり 私じゃない誰かに もう一度抱きしめて 離さないでと 願うほど叶わない 分かっているけれど 涙こぼれ落ちた “大好きだよ 大好きなんだよ” あの日と同じように 笑顔を見せて 心は君の元へ 今も好きだって 側にいたいと その声思いにして 寂しさを埋めたの 君じゃない誰かと |
| 啄木鳥ヨルシカ | ヨルシカ | n-buna | n-buna | n-buna | 私の心 がらんどう とうとうと突く寂しいバラッド 机を叩く筆音 こつこつ歌う一握の音色 広い砂漠 私の 乾いたかみの匂いと 鉛筆を持つがらんどう 真昼の月もがらんどう 茜差す 差す日照りに 私はものも言わずに 雲が立つ 立つ木の葉の 数を歌えばいいのか 私の指のがらんどう とうとうと鳴く寂しいバラッド 机を突く筆の音 まるできつつきのよう 白い砂漠 私の 新しい紙を買わないと 筆を進めるがらんどう 響く一握の音色 砂も焼く 焼く日照りを 私は覚えていたのに 雲が立つ その行方も 全て覚えているのに 茜差す 差す日照りに 一つのものも言わずに 私ごと照らす光を お前は知ろうとするのか |
| 街路、ライトの灯りだけ三月のパンタシア | 三月のパンタシア | n-buna | n-buna | n-buna | 悲しいことなんて 思い出さないように 蓋をする 優しい言葉って 思い出せないし いらないよ 連れないことばっか言わないでよ 一つは返事して 街灯の暗さじゃわかんないからさ 口じゃ言えないからさ ねぇ 笑った振りをしてって ねぇ 怒った振りをして ねぇ どうしても裸眼じゃ上手く見えないから 君と夜を縫っていく 夜の街を縫っていく 暗い街路 ライトの灯りだけ 足音を刺した薄い夜 いつも君を待っていた 意味がそこで立っていた 下手な泣き真似をしている君が見える 寂しい夜なんて 思い出さないように 蓋をする 優しい嘘なんて すぐ消えちゃうものを出さないで 連れないことばっか言わないでよ 少しは側にいて 悲しさは言葉じゃわかんないからさ 顔が見えないからさ ねぇ 歩いた跡を見てって ねぇ 凄く遠くに来たんだ どうしても裸眼のままじゃ見えないんだよ いつか君を待っていた 二人夜を待っていた 逃げるように ライトの灯りだけ 君の手の温度 深い夜 今も夜を待っていた 意味もなく笑っていた 下手な口笛をしている君が見える ねぇ 笑った振りをしてって ねぇ 怒った振りをして ねぇ どうしても滲んだ声が消せないから 君がただ笑っている 夜の街を縫っていく 暗い街路 ライトの灯りだけ 足音を刺した薄い夜 いつも君を待っていた 意味がそこで立っていた 下手な泣き真似をしている君が 君が見える |
神様のダンス ヨルシカ | ヨルシカ | n-buna | n-buna | n-buna | 忘れるなんて酷いだろ 幸せになんてなるものか 色のない何かが咲いた 君のいない夏に咲いた 人に笑われたくないから 怯えるように下を向く 心より大事な何かが あってたまるものか 暮れない夕に茜追い付いて 君を染め抜いた 見えないように僕を追い越して 行かないで 僕たち神様なんて知らん顔 何処までだって行ける なぁ、心まで醜い僕らだ 世界は僕らのものだ 音楽だけでいいんだろ 他人に合わせて歩くなよ 教えてくれたのはあんたじゃないか どうだっていいよ、このまま遠くへ 誰も知らない場所で月明かりを探すのだ 名もない花が綺麗とか どうでもいいことばっかだ 君の口癖が感染ってる 喉の真下には君がいる 言葉も生活も愛想も 全て捨ててこそ音楽だ その価値も知らないあんたに わかって堪るものか 暮れない夕に茜追いついて 僕を染め抜いた いつか時間が全て追い抜いて 消えないで 僕たち神様なんて知らん顔 世界の全部が欲しい なぁ心まで醜いあんたの、想い出全部をくれよ 価値観だって自由なら 人を傷付けていいだろ 教えなかったのはあんたじゃないか どうだっていいよ、このまま遠くへ 誰も見てない場所で生きる真似をしてるのさ 酷い顔で踊るのさ 胸も痛いままで 神様僕たちなんて知らん顔 何処までだって行ける なぁ、言葉が世界だと云うなら、世界は僕らのものだ 忘れるなんて酷いだろ 幸せになんてなれるかよ 僕を歪めたのはあんたじゃないか そうだった、僕はこのまま遠くへ 誰も知らない場所で月明かりを探すのだ |
| 火葬ヨルシカ | ヨルシカ | n-buna | n-buna | n-buna | ある日私は気付いた 洗面台の鏡の前で 空っぽの穴がある 私の顔の下の辺りに くゆり、太陽を喫む 灰皿にするまあるい満月 空っぽの穴を出る 半透明の私の幽霊 あぁ私だけ上振れの愛を知っている あぁ火葬場でくらくら燃えてしまうまで ある日私は気付く 私の創造にある 私の信仰の無さ 私以外の煙たさ 蛍の光がある 私の顔の口の辺りに あぁ私以外この歌の何を知っている? さぁ火葬場へ骨まで燃えてしまうがいい あぁ私だけ上振れの愛を知っている あぁ火葬場へくらくら燃えてしまうまで 私が燃えてしまうまで |
火星人 ヨルシカ | ヨルシカ | n-buna | n-buna | n-buna | ぴんと立てた指の先から 爛と光って見える ぱんと開けた口の奥から 今日も火星が見える 穏やかに生きていたい 休符。 あぁ、わかってください 火星へランデヴー 普通の日々 普通のシンパシー 僕が見たいのはふざけた嵐だけ 火星へランデヴー それにランタンも鏡もいらない 僕の苦しさが月の反射だったらいいのに ぴんと立てたペンの先から 芯のない自分が見える しんと静かな夜にさえ 蘭の花弁が映える 深く眠らせて 休符。 優しく撫でて 火星でランデヴー 惰性の日々 理想は引力 僕が見たいのは自分の中身だけ 自分へランデヴー それに音楽も薬もいらない 僕の価値観が脳の反射だったらいいのに ぴんと立てたしっぽの先から、 糸のやうなみかづきがかすんでゐる 休符。 あぁ、いらいらするね 火星へランデヴー 惰性の日々 理性の毎日 君に足りないのは時間と余裕だけ 火星へランデヴー そこに銃弾も花火もいらない 火星の大地がチョコと同じだったらなぁ 火星へランデヴー さよならあの地球の引力 僕が見てるのは言葉の光だけ 火星へランデヴー それにランタンも鏡もいらない 僕の苦しさが月の反射だったらいい のに |
| 櫂ヨルシカ | ヨルシカ | n-buna | n-buna | n-buna | 私が離れた 幽体離脱 行く当てはないのでしょうが 美しい蝶の羽根を手に入れたみたいだ 心が離れて 幽体離脱 春風の感触がして 少しだけ太陽を見ていた 私が離れた 幽体離脱 海まで行きたいのですが 悲しみに秋の日差しが隠れたみたいだ 身体を離れて 幽体離脱 春風に舞うのでしょうか 絵の具が溢れていく絵のように 貴方の櫂を貸して 悲しむように漕いでゆくだけの 私の錨を知って 波よ止まないでくれ 私の恐れた知らない人 私を笑った人が 波の美しさに死んでしまったらいいのに 私を離れて 幽体離脱 海まで向かったのですが 身体を忘れてしまった私がいました 貴方の櫂を貸して 名もないままに死んでゆくだけの 私の声を知って 波よ止まないでくれ 私の声よ行って 海を呑み干す千の鳥になれ 私の痛みを知って 波よ 貴方の櫂を貸して 悲しむように漕いでゆくだけの 私の錨を知って 波よ止まないでくれ 止まないでくれ |
踊ろうぜ ヨルシカ | ヨルシカ | n-buna | n-buna | n-buna | 嗚呼、透明よりも澄み切った心で 世の中を笑っているんだよ 嗚呼、音楽なんかを選んだ あの日の自分を馬鹿に思うね 伝えたい全部はもう この詩も自分の声すらも 風になったから 泡と消えていったから 共感覚みたいこの感傷は何処かへ投げ捨てたい 僕でいいのなら 君が知りたいのなら もう隠すことなんてないよ 今から少しだけ踊ろうぜ 嗚呼、人間なんて辞めたいな そうだろ、面白くも何にもないだろ 嗚呼、自慢のギターを見せびらかした あの日の自分を潰してやりたいよ 伝えたい全部はもう 夏も冬も明日の向こう側で 灰になったから 淡く消え去ったから 疾うに失くしてたこの情動も何処かへ投げ捨てて 君がいいのなら ただ忘れたいのなら もう躊躇うことなんてないよ このまま夜明けまで踊ろうぜ 嗚呼、音楽なんか辞めてやるのさ 思い出の君が一つも違わず描けたら どうせもうやりたいこと一つ言えないからさ 浮かばないからさ 君を知ったまま 日々が過ぎ去ったから どうか追いつきたいこの情動をこのまま歌にしたい 今が苦しいならさ 言い訳はいいからさ あぁもう、踊ろうぜほら 風になったのさ 泡と消えていったのさ どうせ割り切れないこの感傷も何処かへ投げ捨てて 僕でいいのなら 君が知りたいのなら もう隠すことなんてないよ 今から少しだけ このまま少しだけ踊ろうぜ |
エルマ ヨルシカ | ヨルシカ | n-buna | n-buna | n-buna | 嘘つきなんて わかって 触れて エルマ まだ まだ痛いよ もうさよならだって歌って 暮れて夜が来るまで 朝日の差す木漏れ日 僕とエルマ まだ まだ眠いかい 初夏の初め近づく五月の森 歩きだした顔には花の雫 ほら 涙みたいだ このまま欠伸をしよう なんならまた椅子にでも座ろう 許せないことなんてないんだよ 君は優しくなんてなれる このまま何処かの遠い国で 浅い夏の隙間に寝そべったまま 涙も言葉も出ないままで ただ夜の深さも知らないままで 嘘つきなんて わかって 触れて エルマ まだ まだ痛いよ もうさよならだって歌って 暮れて夜が来るまで 辛いことも苦しいことも何も見えないならわからないし 塞いだ目閉じたままで逃げた 月明かりの道を歩く 狭い部屋も冷たい夜も 眠い昼も 寂しい朝も さよならの言葉越しに君の顔を見てる このまま何処かの遠い国で 浅い夏の隙間に寝そべったまま 涙も言葉も出ないままで ただ空の青さだけ見たままで ただ君と終わりも知らないままで 嘘つきなんて わかって 触れて エルマ まだ まだ痛いよ もうさよならだって歌って 暮れて夜が来るまで |
エイミー ヨルシカ | ヨルシカ | n-buna | n-buna | n-buna | 口に出してもう一回 ギターを鳴らして二拍 歌詞を書いてもう三節 四度目の夏が来る 誤解ばっかさ、手遅れみたいな話が一つ 頭の六畳間、君と暮らす僕がいる 忘れたいこと、わからないことも僕らのものだ 長い夜の終わりを信じながら さぁ人生全部が馬鹿みたいなのに 流れる白い雲でもう 想像力が君をなぞっている あの夏にずっと君がいる 生き急いで数十年 許せないことばかり 歌詞に書いた人生観すら ただの文字になる 言葉だって消耗品 思い出は底がある 何かに待ち惚け、百日紅の花が咲く このまま、ほら このまま、何処か遠くの国で浅い夏の隙間を彷徨いながら さぁ人生全部で君を書いたのに、忘れぬ口癖のよう 想像力が紙をなぞっている 指先にずっと君がいる もういいよ さぁもういいかい、この歌で最後だから 何も言わないままでも 人生なんて終わるものなのさ いいから歌え、もう さぁ人生全部が馬鹿みたいなのに 流れる白い雲でもう 想像力が僕をなぞっている あの夏にずっと君がいる |
| 永遠はきらい上白石萌音 | 上白石萌音 | YUKI | n-buna | n-buna | 神様 お疲れ様 死ぬまで 恋していたいよ ミレニアムに生まれた鼓動 束になって 校舎を正装 隣で泣きじゃくる 彼女 親がお金持ちだって イイじゃん 生徒会長 君と2人 茜射す なんか好い感じ だけど くれたラブレター もう捨てちゃったの 友達には内緒ね 試したいの 君を ―永遠は きらい― 確かめてね 冴えた身体 明日 もう 消えて なくなるかも 頬につく ごはんの粒 直接 今なら 食べてもいいよ ピカピカ 走る 高級車 キラキラ 光る 宝石も あの娘の 歌には叶わない 揺れるメロディ ビクともしない 恋なら 恋に恋い焦がれ 好きなら好きと もう言って ずっと好きじゃなくっても 今だけは言って 都会の空は青く 境界線は甘く白く ―青春は 痛い― 飼いならせない 更地でいたい 明日まで 誰かと恋しなきゃ 街を歩く 私見ても 直接 今は 話しかけないで ああ! お願いが 叶うのなら 裂けるくらい まだ遊んでいたい 絡みつく 冴えた身体 抱きしめても すぐ離しちゃって 神様 お疲れ様 どうやら まだ 私生きているみたい 頬につく ごはんの粒 直接 今なら 食べてもいいよ 食べてもいいよ |
| うめきヨルシカ | ヨルシカ | n-buna | n-buna | n-buna | 言葉で私を話しても、私ではないから 私が空っぽになってしまったのですか 心を言葉で話しても砂のお城みたいでしょう 私は幽霊になってしまったのですか 赤色を赤と話しても赤は見えていないけど あなたは私をわかってしまったのですか 私が私を話すたび私が減るみたいだ 私は鉛筆になってしまったのですか くちなしの香りを起こすように 春を行け、私の嵐の歌よ 向かうままに靡け、一房の花の音よ あなたが月と表すあれ、白い殻みたいだな 誰かが卵を砕いてしまったのですか 言葉で桜を描いても桜ではないのに 私の心は動いてしまったのですか あなたは私を描いてしまったのですか くちなしの香りを起こすように 夏を行け、吹き荒べ嵐の歌よ 土用波に揉まれ風下へ、嵐の歌よ 秋を行け、私の嵐の歌よ 向かう冬に開け、一房の花の音よ 春を行け、 春を行け、私の嵐の歌よ |
ウミユリ海底譚 n-buna | n-buna | n-buna | n-buna | n-buna | 待って わかってよ 何でもないから 僕の歌を笑わないで 空中散歩のSOS 僕は 僕は 僕は 今 灰に塗れてく 海の底 息を飲み干す夢を見た ただ 揺らぎの中 空を眺める 僕の手を遮った 夢の跡が 君の嗚咽が 吐き出せない泡沫の庭の隅を 光の泳ぐ空にさざめく 文字の奥 波の狭間で 君が遠のいただけ 「なんて」 もっと縋ってよ 知ってしまうから 僕の歌を笑わないで 海中列車に遠のいた 涙なんて なんて 取り去ってしまってよ 行ってしまうなら 君はここに戻らないで 空中散歩と四拍子 僕は 僕は 僕は ただ藍に呑まれてく 空の底 灰の中で夢を描いた 今心の奥 消える光が君の背を掻き消した 触れる跡が 夢の続きが 始まらない 僕はまだ忘れないのに 光に届く 波に揺らめく 夜の奥 僕の心に 君が手を振っただけ 「なんて」 そっと塞いでよもういらないから そんな嘘を歌わないで 信じてたって笑うような ハッピーエンドなんて 逆らってしまってよこんな世界なら 君はここで止まらないで 泣いて笑ってよ一等星 愛は 愛は 愛は 消えない君を描いた 僕にもっと 知らない人の吸った 愛を 僕を殺しちゃった 期待の言葉とか 聞こえないように笑ってんの もっと縋ってよ もういらないからさ ねぇ そっと塞いでよ 僕らの曖昧な愛で 「なんて」 待って わかってよ 何でもないから 僕の夢を笑わないで 海中列車に遠のいた 涙なんて なんて 消え去ってしまってよ 行ってしまうなら 僕はここで止まらないで 泣いて笑ってよSOS 僕は 君は 僕は 最終列車と泣き止んだ あの空に溺れていく |
| ウミユリ海底譚LoveDesire | LoveDesire | n-buna | n-buna | n-buna | 待って わかってよ 何でもないから 僕の歌を笑わないで 空中散歩のSOS 僕は 僕は 僕は 今 灰に塗れてく 海の底 息を飲み干す夢を見た ただ 揺らぎの中 空を眺める 僕の手を遮った 夢の跡が 君の嗚咽が 吐き出せない泡沫の庭の隅を 光の泳ぐ空にさざめく 文字の奥 波の狭間で 君が遠のいただけ 「なんて」 もっと縋ってよ 知ってしまうから 僕の歌を笑わないで 海中列車に遠のいた 涙なんて なんて 取り去ってしまってよ 行ってしまうなら 君はここに戻らないで 空中散歩と四拍子 僕は 僕は 僕は ただ藍に呑まれてく 空の底 灰の中で夢を描いた 今心の奥 消える光が君の背を掻き消した 触れる跡が 夢の続きが 始まらない 僕はまだ忘れないのに 光に届く 波に揺らめく 夜の奥 僕の心に 君が手を振っただけ 「なんて」 そっと塞いでよもういらないから そんな嘘を歌わないで 信じてたって笑うような ハッピーエンドなんて 逆らってしまってよこんな世界なら 君はここで止まらないで 泣いて笑ってよ一等星 愛は 愛は 愛は 消えない君を描いた 僕にもっと 知らない人の吸った 愛を 僕を殺しちゃった 期待の言葉とか 聞こえないように笑ってんの もっと縋ってよ もういらないからさ ねぇ そっと塞いでよ 僕らの曖昧な愛で 「なんて」 待って わかってよ 何でもないから 僕の夢を笑わないで 海中列車に遠のいた 涙なんて なんて 消え去ってしまってよ 行ってしまうなら 僕はここで止まらないで 泣いて笑ってよSOS 僕は 君は 僕は 最終列車と泣き止んだ あの空に溺れていく |
嘘月 ヨルシカ | ヨルシカ | n-buna | n-buna | n-buna | 雨が降った 花が散った ただ染まった頬を想った 僕はずっとバケツ一杯の月光を呑んでる 本当なんだ 夜みたいで 薄く透明な口触りで そうなんだ、って笑ってもいいけど 僕は君を待っている 夏が去った街は静か 僕はやっと部屋に戻って 夜になった こんな良い月を一人で見てる 本当なんだ、昔の僕は涙が宝石で出来てたんだ そうなんだ、って笑ってもいいけど 声はもうとっくに忘れた 想い出も愛も死んだ 風のない海辺を歩いたあの夏へ 僕はさよならが欲しいんだ ただ微睡むような 物一つさえ云わないまま 僕は君を待っている 歳を取った 一つ取った 何も無い部屋で春になった 僕は愛を、底が抜けた柄杓で呑んでる 本当なんだ 味もしなくて 飲めば飲むほど喉が乾いて そうなんだって笑ってもいいけど 僕は夜を待っている 君の鼻歌が欲しいんだ ただ微睡むような 物一つさえ云わないまま 僕は君を待っている 君の目を覚えていない 君の口を描いていない 物一つさえ云わないまま 僕は君を待っていない 君の鼻を知っていない 君の頬を想っていない さよならすら云わないまま 君は夜になって行く |
| インスタント岡野昭仁 | 岡野昭仁 | n-buna | n-buna | n-buna | 呆れるほどに黒く澄んだ 瞳の中に僕が映ってる 心が震えている カメラを構えて僕を映した 瞬きの数が思い出だった 海が綺麗だ 本当に綺麗なんだ 故郷の空を見せに行くよ 夏の風が吹いた 貴方の髪を揺らすように 一つ風が吹いた 仄かに花が薫るように 心が震えている 埃を被った青写真は机の隅に飾られていた 理由なんて本当は何もないんだ フィルム越しの顔は晴れて見えるよ 一つだけでいいんだ 僕らの胸を穿つような ただの風でいいんだ 確かに髪を揺らすような 心が震えている 思い出の場所に連れて行くよ 夏の風が吹いた 貴方の髪を揺らすように 一つ風が吹いた 仄かに花が薫るように 心が震えている 貴方の構えたインスタントカメラの中に僕が映ってる 心が震えている |
歩く ヨルシカ | ヨルシカ | n-buna | n-buna | n-buna | 今日、死んでいくような そんな感覚があった ただ明日を待って 流る季節を見下ろした どうせならって思うよ もう随分遠くに来た 何も知らない振りは終わりにしよう 確かめるように石畳を歩いた 俯きながら行く 何も見えないように 君の旅した街を歩く 訳もないのに口を出てく 昨日まで僕は眠ってた 何も知らずにただ生きていたんだ それだけなんだ 今日、生きてるような そんな錯覚があった 妄想でもいいんだ 君が居てくれたらいいや 悲しいような歌ばかり書く 頬を伝え花緑青 本当は全部を知っているんだ 夏の終わりだった 流れる雲を読んで 顔上げながら行く街は想い出の中 君の言葉を食べて動く 僕の口には何が見える 今でもこの眼は眠ってる 何も見えずにただ君を見てる 彷徨うように あの丘の前に君がいる その向こうには何が見える 言葉ばかりが口を伝う 何も知らないまま生きていたんだ それだけなんだ 今でも、エイミー |
雨晴るる ヨルシカ | ヨルシカ | n-buna | n-buna | n-buna | やっと雨が降ったんだ この青をずっと思っていたんだ 心臓の音が澄んでいた 言葉以外何にもいらない空だ あの日まで僕は眠っていたんだ 言い訳ばかりで足が出なかった 想像よりずっと、君がいた街の青さを ずっと 歌え 人生は君だ ずっと君だ 全部君だ 藍の色だ 言葉になろうと残った思い出だけが遠い群青を染めた もっと書きたい ずっと冷めない愛の歌を 君のいない夏がまた来る やっと雨が上がったんだ この街をきっと君が描いたんだ 心臓の音が澄んでいた あの日からずっと君が待っている 何も言わない僕が笑っている、誤魔化すように 消えろ 全部消えろ 声も言葉も愛の歌も この目を覆った淡い群青の中で白いカーテンが揺れる もっと触れたい ずっと触れたい愛の歌を 君のいない夏の青さを 白いカーテンが揺れた そっと揺れた 僕に揺れた 愛に触れた 言葉になろうと残っていた君の詩は あの憧憬は消えない きっと消せない ずっと褪せない無謬の色だ 歌え 人生は君だ 全部君だ ずっと消えない愛の色だ この目を覆った淡い群青の色だ 思い出すように揺れた もっと書きたい ずっと冷めない愛の歌を 君のいない夏がまた来る |
雨とカプチーノ ヨルシカ | ヨルシカ | n-buna | n-buna | n-buna | 灰色に白んだ言葉はカプチーノみたいな色してる 言い訳はいいよ 窓辺に置いてきて 数え切れないよ 灰色に白んだ心はカプチーノみたいな色してる 言い訳はいいよ 呷ろうカプチーノ 戯けた振りして さぁ揺蕩うように雨流れ 僕らに嵐す花に溺れ 君が褪せないような思い出を どうか、どうか、どうか君が溢れないように 波待つ海岸 紅夕差す日 窓に反射して 八月のヴィスビー 潮騒 待ちぼうけ 海風一つで 夏泳いだ花の白さ、宵の雨 流る夜に溺れ 誰も褪せないような花一つ どうか、どうか、どうか胸の内側に挿して ずっとおかしいんだ 生き方一つ教えてほしいだけ 払えるものなんて僕にはもうないけど 何も答えられないなら言葉一つでもいいよ わからないよ 本当にわかんないんだよ さぁ揺蕩うように雨流れ 僕らに嵐す花に溺れ 君が褪せないように書く詩を どうか、どうか、どうか今も忘れないように また一つ夏が終わって、花一つを胸に抱いて、 流る目蓋の裏で 君が褪せないようにこの詩を どうか、どうか君が溢れないように |
| 青に水底三月のパンタシア | 三月のパンタシア | n-buna | n-buna | n-buna | そうだ以前から気にかかってたんだろうか 笑う貴方が心の裏側を縫った 青 水に沈んでいく 青 ダムの深い底で 青 浮かぶ気泡の世界の奥見ていた 僕らがまた明日会う夢 一人空を見上げた 夏の透き遠い青に雲 混ざる景色は消えた 今日もまた夢を見ている そうか以前からつま先で立っていたんだ 見上げたあの水面には君が映った ハロー、口が緩んでいる ハロー、耳を塞いだまま ハロー、浮かぶ気泡の世界の奥揺らいだ いつかは、また君に会えたら 一人夜を見上げた 夢の首飾る花の赤 捨てた僕らは溶けた 今日もまた夢を見ている いつか何処かに消えた 夏の花 水底に蛍 混ざる景色は消えた 一人空を見上げた 夏の透き遠い青に雲 混ざる景色は消えた 今日もまた夢を見ている |
藍二乗 ヨルシカ | ヨルシカ | n-buna | n-buna | n-buna | 変わらない風景 浅い正午 高架下、藍二乗、寝転ぶまま 白紙の人生に拍手の音が一つ鳴っている 空っぽな自分を今日も歌っていた 変わらないように 君が主役のプロットを書くノートの中 止まったガス水道 世間もニュースも所詮他人事 この人生さえほら、インクみたいだ あの頃ずっと頭に描いた夢も大人になるほど時効になっていく ただ、ただ雲を見上げても 視界は今日も流れるまま 遠く仰いだ夜に花泳ぐ 春と見紛うほどに 君をただ見失うように 転ばないように下を向いた 人生はどうにも妥協で出来てる 心も運命もラブソングも人生も信じない 所詮売れないなら全部が無駄だ わざと零した夢で描いた今に寝そべったままで時効を待っている ただ、ただ目蓋の裏側 遠く描く君を見たまま ノート、薄い夜隅に花泳ぐ 僕の目にまた一つ 人生は妥協の連続なんだ そんなこと疾うにわかってたんだ エルマ、君なんだよ 君だけが僕の音楽なんだ この詩はあと八十字 人生の価値は、終わり方だろうから ただ、ただ君だけを描け 視界の藍も滲んだまま 遠く仰いだ空に花泳ぐ この目覆う藍二乗 ただ、ただ 遠く仰いだ空、君が涼む ただ夜を泳ぐように |