歩くヨルシカ | ヨルシカ | n-buna | n-buna | n-buna | 今日、死んでいくような そんな感覚があった ただ明日を待って 流る季節を見下ろした どうせならって思うよ もう随分遠くに来た 何も知らない振りは終わりにしよう 確かめるように石畳を歩いた 俯きながら行く 何も見えないように 君の旅した街を歩く 訳もないのに口を出てく 昨日まで僕は眠ってた 何も知らずにただ生きていたんだ それだけなんだ 今日、生きてるような そんな錯覚があった 妄想でもいいんだ 君が居てくれたらいいや 悲しいような歌ばかり書く 頬を伝え花緑青 本当は全部を知っているんだ 夏の終わりだった 流れる雲を読んで 顔上げながら行く街は想い出の中 君の言葉を食べて動く 僕の口には何が見える 今でもこの眼は眠ってる 何も見えずにただ君を見てる 彷徨うように あの丘の前に君がいる その向こうには何が見える 言葉ばかりが口を伝う 何も知らないまま生きていたんだ それだけなんだ 今でも、エイミー |
逃亡ヨルシカ | ヨルシカ | n-buna | n-buna | n-buna | 夏の匂いがしてた あぜ道、ひとつ入道雲 夜が近づくまで今日は歩いてみようよ 隣の町の夜祭りに行くんだ 温い夜、誘蛾灯の日暮、鼻歌、軒先の風鈴、 坂道を下りた向こう側、祭り屋台の憧憬 夜が近付くまで今日は歩いてみようよ 上を向いて歩いた、花が夜空に咲いてる 夏の匂いがしてた あぜ道のずっと向こうへ 誰一人人の居ない街を探すんだ ねぇ、こんな生活はごめんだ さようなら、手を振る影一つ、夜待ち、鼻先のバス停 思い出の中の風景はつまらぬほど綺麗で 夜が近付くまで今日も歩いていたんだ 目蓋を閉じれば見える、夏の匂いがする さぁ、もっと遠く行こうよ さぁ、もっと逃げて行こうぜ さぁ、僕らつまらないことは全部放っといて 道の向こうへ 夏の匂いがしてた あぜ道、ひとつ入道雲 誰一人人の居ない街で気付くんだ 君も居ないことにやっと 温い夜、誘蛾灯の日暮、鼻歌、軒先の風鈴、 坂道を下りた向こう側、祭り屋台の憧憬 大人になってもずっと憶えてるから ねぇ遠くへ行こうよ、あの丘の向こうへ さぁ、もっと遠く行こうよ さぁ、もっと逃げて行こうぜ さぁ、僕らつまらないことは全部放っといて 道の向こうへ |
声ヨルシカ | ヨルシカ | n-buna | n-buna | n-buna | どうしたって触れない どうやっても姿を見せない 簡単に忘れるくせに もうちょっとだけ覚えていたい この歌の在り処を わからないから言葉のずっと向こうで この喉を通るさよなら呑み込んで 笑っている 朝焼け空、唇痛いほど噛んで 虚しさは全部今日のものだ わかっているけれど わかっているけれど 話すとき顔を出す 出てきたってすぐに消えてく 泣くときに溢れる 黙ったって喉の奥にいる、神様の話 描きたいのは心に空いた時間だ 言葉よりずっと重い人生はマシンガン さよならの形をただ埋められないと零して 僕らは昨日も今日もここで座っているばかり 笑っているばかり わからないから言葉のずっと向こうで この喉を通るさよなら呑み込んで 眠っている 朝焼け空、唇痛いほど噛んだ 貴方の世界を今日も知らない 私がいるばかり 笑っているばかり |
夜明けと蛍n-buna | n-buna | n-buna | n-buna | n-buna | 淡い月に見とれてしまうから 暗い足元も見えずに 転んだことに気がつけないまま 遠い夜の星が滲む したいことが見つけられないから 急いだ振り 俯くまま 転んだ後に笑われてるのも 気づかない振りをするのだ 形のない歌で朝を描いたまま 浅い浅い夏の向こうに 冷たくない君の手のひらが見えた 淡い空 明けの蛍 自分がただの染みに見えるほど 嫌いなものが増えたので 地球の裏側へ飛びたいのだ 無人の駅に届くまで 昨日の僕に出会うまで 胸が痛いから下を向くたびに 君がまた遠くを征くんだ 夢を見たい僕らを汚せ さらば 昨日夜に咲く火の花 水に映る花を見ていた 水に霞む月を見ていたから 夏が来ないままの空を描いたなら 君は僕を笑うだろうか 明け方の夢 浮かぶ月が見えた空 朝が来ないままで息が出来たなら 遠い遠い夏の向こうへ 冷たくない君の手のひらが見えた 淡い朝焼けの夜空 夏がこないままの街を今 あぁ 藍の色 夜明けと蛍 |
ウミユリ海底譚LoveDesire | LoveDesire | n-buna | n-buna | n-buna | 待って わかってよ 何でもないから 僕の歌を笑わないで 空中散歩のSOS 僕は 僕は 僕は 今 灰に塗れてく 海の底 息を飲み干す夢を見た ただ 揺らぎの中 空を眺める 僕の手を遮った 夢の跡が 君の嗚咽が 吐き出せない泡沫の庭の隅を 光の泳ぐ空にさざめく 文字の奥 波の狭間で 君が遠のいただけ 「なんて」 もっと縋ってよ 知ってしまうから 僕の歌を笑わないで 海中列車に遠のいた 涙なんて なんて 取り去ってしまってよ 行ってしまうなら 君はここに戻らないで 空中散歩と四拍子 僕は 僕は 僕は ただ藍に呑まれてく 空の底 灰の中で夢を描いた 今心の奥 消える光が君の背を掻き消した 触れる跡が 夢の続きが 始まらない 僕はまだ忘れないのに 光に届く 波に揺らめく 夜の奥 僕の心に 君が手を振っただけ 「なんて」 そっと塞いでよもういらないから そんな嘘を歌わないで 信じてたって笑うような ハッピーエンドなんて 逆らってしまってよこんな世界なら 君はここで止まらないで 泣いて笑ってよ一等星 愛は 愛は 愛は 消えない君を描いた 僕にもっと 知らない人の吸った 愛を 僕を殺しちゃった 期待の言葉とか 聞こえないように笑ってんの もっと縋ってよ もういらないからさ ねぇ そっと塞いでよ 僕らの曖昧な愛で 「なんて」 待って わかってよ 何でもないから 僕の夢を笑わないで 海中列車に遠のいた 涙なんて なんて 消え去ってしまってよ 行ってしまうなら 僕はここで止まらないで 泣いて笑ってよSOS 僕は 君は 僕は 最終列車と泣き止んだ あの空に溺れていく |
Make-up Shadowヨルシカ | ヨルシカ | 井上陽水 | 彩目映 | n-buna | 初めての口紅の唇の色に 恥じらいを気づかせる大人びた世界 あけすけにのぞき込む星達と月に 物憂げなまなざしの誘惑のリズム あこがれは 鮮やかなランブリングサマーシャドウに 夢みているだけ、笑って 映画の夢 それはパラダイス、ハリウッド 誰かにバッタリ、恋がめばえたり なにかが今日はリアルでシュールな 青いシャドウに 二匹の豹のサファイヤルビーの あの口づけ、秘め事に Make-up Shadowに Make-up Shadowに Make-up 夢見てるいるだけのまなざしの奥に あやしげな色あいを忍ばせる世界 愛し合い見つめ合う思惑と謎が 音もなく混ざり合う永遠のリズム 黄昏は 様々なロンリーサマーシャドウに 見とれているだけ、決まって デートの雨、 それはメルヘン、Hard Rain 彼氏を待ったり、彼に出会ったり なにかが今日もリアルでシュールな 青いシャドウに どこか卑怯なイライザブルーのあの輝き、 瞳の魅力のようなミクロ微粒子の 淡いシャドウに 二匹の豹のサファイヤルビーの あの口づけ、秘め事に Make-up Shadowに Make-up Shadowに Make-up Shadowに |
永遠はきらい上白石萌音 | 上白石萌音 | YUKI | n-buna | n-buna | 神様 お疲れ様 死ぬまで 恋していたいよ ミレニアムに生まれた鼓動 束になって 校舎を正装 隣で泣きじゃくる 彼女 親がお金持ちだって イイじゃん 生徒会長 君と2人 茜射す なんか好い感じ だけど くれたラブレター もう捨てちゃったの 友達には内緒ね 試したいの 君を ―永遠は きらい― 確かめてね 冴えた身体 明日 もう 消えて なくなるかも 頬につく ごはんの粒 直接 今なら 食べてもいいよ ピカピカ 走る 高級車 キラキラ 光る 宝石も あの娘の 歌には叶わない 揺れるメロディ ビクともしない 恋なら 恋に恋い焦がれ 好きなら好きと もう言って ずっと好きじゃなくっても 今だけは言って 都会の空は青く 境界線は甘く白く ―青春は 痛い― 飼いならせない 更地でいたい 明日まで 誰かと恋しなきゃ 街を歩く 私見ても 直接 今は 話しかけないで ああ! お願いが 叶うのなら 裂けるくらい まだ遊んでいたい 絡みつく 冴えた身体 抱きしめても すぐ離しちゃって 神様 お疲れ様 どうやら まだ 私生きているみたい 頬につく ごはんの粒 直接 今なら 食べてもいいよ 食べてもいいよ |
青春なんていらないわ三月のパンタシア | 三月のパンタシア | n-buna | n-buna | n-buna | 小さく遠くで何かが鳴った 君の横顔を追った 一瞬、もう一瞬 もうちょっとだけ大人でいたくて 夏際くるぶしに少し掠るくらいで歩いている 小さく遠くで何かが鳴った いつも横顔を追っていたんだ 辛いことなんてないけど わけもわからずに叫びたかった 待つのが嫌だった電車 夜 校舎裏 夕陽の匂い 明日に期待はしたいけど 明日の私にはもう期待しないで ねぇ青春なんていらないわ このまま夏に置き去りでいい 将来なんて知らないわ 花火で聞こえない振りをして もう本当なんて言えないわ ただ一つの言葉も出ないよ ばいばいなんて言わないで この夏も時期終わり お祭りももう終わり もうちょっとだけ大人でいたくて 指先 体温に少し掠るくらいに伸ばしている 小さく遠くで花火が鳴った 一瞬、それで良いんだ 嬉しいことなんてないから 未来の話ばかりしたかった さよならの近付く校舎 春 進路票 朝焼けの空 誰かがずっと叫んでる 耳元より近い心の向こうで ねぇ青春なんていらないわ このまま今に置き去りがいい 何千回も繰り返すこの日を忘れないままでいたい もう本当なんて言えないわ ただ一つの勇気も出ないよ ばいばいなんて言わないで この夜ももう終わり お別れがもう近い ねぇ青春なんていらないわ このまま夏に置き去りでいい 将来なんて知らないわ 花火で聞こえない振りをして もう正解なんていらないわ ただ一つの言葉があればいい ばいばいなんて言わないで この歌ももう終わり この夏ももう終わり |
花に夕景三月のパンタシア | 三月のパンタシア | n-buna | n-buna | n-buna | 陽は暮れた 街灯が光っていた 君には言えない ハイカラに伏した街を縫って 歩いた夕景に 逃げ出した 頭でわかっていた 心はいらない 朱に染まる終点のホームから 落ちた今日を見ている 夕焼けだった それが何処かに刺さったようだった 開いてしまった心に浮かんでいた花も いつか散り去っていくなら 傷口をただ舐め合ってた 今日も君以外何もないような僕だ 泣いていた心は重なっていく それはもうためらうくらい 透明色に澄んだ愛を歌っている 水圧のような愛を歌っている 陽は暮れた 僕らは歩いていた 言葉もいらない 飛んでいる色彩のない花は 目蓋に焼きついた 想い出みたいだ それは何処かへ仕舞ってたんだった 思い出したって今じゃもう見つからない 今もそこに嘘なんてないんだ 花が降るほど俯いていた 今日も僕以外泣いてないような夜だ 海底の夜空は星ばっかさ それはもうためらうくらい 心情だけを吐いた世界を歌っている 有体に言えば愛を歌っている 消え去ってゆくなら 花の降る陽に重なってた今日も 僕らの穴の開いた心は 神様にしか見えないから 春がもうためらうくらい 透明な 夕景に 傷口をただ舐め合ってた 今日も君以外何もないような僕だ 泣いていた心は重なっていく それはもうためらうくらい 透明色に澄んだ愛を歌っている 水圧のような愛を歌っている |
ボロボロだn-buna feat.初音ミク | n-buna feat.初音ミク | n-buna | n-buna | n-buna | わかんないことが多すぎるから 足りない頭で迷走中 自分じゃ自分が見えないから 何が悪いのかもうわからない わかんないことが多すぎるから 足りない背丈で戦争中 手本がなくちゃ口も聞けない 距離の取り方すらわからないのだ この呼吸の駄賃は君の全部か想い出か嘘つきのあだ名か あぁ! わかんないならわかんないままでわかってないふりさせて 街灯の火が爛とした 光って揺れた ごめんなんて言わないでって言えないまま夕陽が暮れる ボロボロの心が一つじゃ、わかんないよ 悪い奴なんかそういないから 拳の行き場は迷走中 殴った痛みを知らないから 反省の仕方もわからない わかんないことが多すぎるまま 足場もなくして転落中 芽の出ない努力に飽きたから 口だけ努力してるなんて言っていた 口だけの代償は人でなしの心だ 今もやれること全てが、つまんないんだよ つまんないならつまんないなりに 自分の声で喋れよ 言い訳ばかり大人になった自分が嫌いだ 走ったって振り切ったって想い出に夕陽は暮れる 今日も今日とて君が笑った つまんないよ 夕焼けの赤に消えていく あぁ! わかんないならわかんないままでわかってないふりさせろ 人生、夢だけじゃ見えねえよ わかってくれよ ごめんなんて言わないでって言えないまま夕陽が暮れる ボロボロの心が一つじゃ ボロボロの夕焼け一つじゃ、わかんないよ |
451ヨルシカ | ヨルシカ | n-buna | n-buna | n-buna | あの太陽を見てた 深く燃えてる 見れば胸の辺りが少し燃えてる 道を行く誰かが声を上げた 「見ろよ、変な男」と笑いながら 指の先で触れた紙が一つ遂に燃えた さぁ引火して 燃やして 燃やして 燃やして 燃やして 燃やして 喜びを愛して さぁ昇華して 踊って 踊って 踊って 踊って 踊って 踊って ほら、集まる人の顔が見える 俺の蒔いた炎の意図を探してる 見ろよ、変な奴らだ そんなに声を荒げて たかが炎一つに熱を上げてる 燃えろ 早く 響く怒声の中で 紙の束よ赤く盛って あぁ面倒くせえ さぁ燃やして 燃やして 燃やして 燃やして 燃やして 悲しみも愛して さぁ放火して 踊って 踊って 踊って 踊って 踊って 踊って 触れて消して触れて消して 触れて胸の窓を開けて 早く燃えて灰を見せて 奥の奥に燻ぶる魂に さぁ引火して 燃やして 燃やして 燃やして 燃やして 燃やして 妬けるほど愛して! さぁ放火して 燃やして 燃やして 燃やして 燃やして 燃やして 飽きるまで愛して さぁ消費して 踊って 踊って 踊って 踊って 踊って 踊って さぁ創造して 燃やして 燃やして 燃やして 燃やして 燃やして 燃やして |
街路、ライトの灯りだけ三月のパンタシア | 三月のパンタシア | n-buna | n-buna | n-buna | 悲しいことなんて 思い出さないように 蓋をする 優しい言葉って 思い出せないし いらないよ 連れないことばっか言わないでよ 一つは返事して 街灯の暗さじゃわかんないからさ 口じゃ言えないからさ ねぇ 笑った振りをしてって ねぇ 怒った振りをして ねぇ どうしても裸眼じゃ上手く見えないから 君と夜を縫っていく 夜の街を縫っていく 暗い街路 ライトの灯りだけ 足音を刺した薄い夜 いつも君を待っていた 意味がそこで立っていた 下手な泣き真似をしている君が見える 寂しい夜なんて 思い出さないように 蓋をする 優しい嘘なんて すぐ消えちゃうものを出さないで 連れないことばっか言わないでよ 少しは側にいて 悲しさは言葉じゃわかんないからさ 顔が見えないからさ ねぇ 歩いた跡を見てって ねぇ 凄く遠くに来たんだ どうしても裸眼のままじゃ見えないんだよ いつか君を待っていた 二人夜を待っていた 逃げるように ライトの灯りだけ 君の手の温度 深い夜 今も夜を待っていた 意味もなく笑っていた 下手な口笛をしている君が見える ねぇ 笑った振りをしてって ねぇ 怒った振りをして ねぇ どうしても滲んだ声が消せないから 君がただ笑っている 夜の街を縫っていく 暗い街路 ライトの灯りだけ 足音を刺した薄い夜 いつも君を待っていた 意味がそこで立っていた 下手な泣き真似をしている君が 君が見える |
青に水底三月のパンタシア | 三月のパンタシア | n-buna | n-buna | n-buna | そうだ以前から気にかかってたんだろうか 笑う貴方が心の裏側を縫った 青 水に沈んでいく 青 ダムの深い底で 青 浮かぶ気泡の世界の奥見ていた 僕らがまた明日会う夢 一人空を見上げた 夏の透き遠い青に雲 混ざる景色は消えた 今日もまた夢を見ている そうか以前からつま先で立っていたんだ 見上げたあの水面には君が映った ハロー、口が緩んでいる ハロー、耳を塞いだまま ハロー、浮かぶ気泡の世界の奥揺らいだ いつかは、また君に会えたら 一人夜を見上げた 夢の首飾る花の赤 捨てた僕らは溶けた 今日もまた夢を見ている いつか何処かに消えた 夏の花 水底に蛍 混ざる景色は消えた 一人空を見上げた 夏の透き遠い青に雲 混ざる景色は消えた 今日もまた夢を見ている |
ファンタジック井上苑子 | 井上苑子 | 井上苑子・n-buna | n-buna | n-buna | ファンタジックな 恋をして 今も 君が見れない 写真の向こうで 笑う君と 冬の部屋で 一人 髪を切っても 恋の歌 止まることさえ 知らないで 何もない日々と 失敗の染み ばかり数えて ねぇ ほんの小さな灯りも 僕の胸は 覚えてる 君が言った 君が言ったんだよ 慣れない笑顔も 無理した優しさも 全部 人生だ 春を待った ただ舞った花びらを 掬い取った 色付いてく 空の色に ずっと 見惚れていたこと 夢のようでした 忘れたいこと ばっかりで 君の顔が 見えない 目線より 高く積み上げた 想い出しか 見えない 髪を切っても 恋心 冷めることさえ 知らないで うな垂れた前髪の奥に また君が 散らつく ねぇ 一瞬の光を見たんだ あの日 君の眼の奥で 君を知った 春が舞ったんだよ 切ないも 愛も 憂いも この歌で 全部 言いたいよ 花が散って ただ落ちた花びらを 救い取った 色付いていく その淡さに ずっと 君を重ねてる 君の色は あの花びらの色だ 僕の色は 所詮 君の色だったんだ 何でもいいんだよ 今更 変われないんだよ 優しさばかりが 傷になっていく 想い出ばかりが 歌になっていく 君が言った ただ 笑ったんだよ 慣れない笑顔も 無理した優しさも 全部 人生だ 春を待って 君を待って 花が舞った 君を知ったんだよ この恋も 想い出も 愛も 優しさも 全部 歌いたいよ 春を舞った ただ舞った花びらを 掬い取った 色付いてく 君の顔に ずっと 見惚れていたこと 夢のようでした 春のようでした |
恋を落とす三月のパンタシア | 三月のパンタシア | n-buna | n-buna | n-buna | 夕景、今日も眺めます あの日の色彩が 君の横顔がまぶたに残る 抜け殻みたいに生きてます 君のいない今日を 教室に飾った花 ゆらゆら光ってる 人生の3/4 寂しい気持ちの2/5 愛情の10/10 君にあげたいのにな 叫んだ想いは愛の歌 何処にもいないんだ君はもう あの日の私が泣いていた 涙枯らすように叫んで 想いは愛の歌 永い旅に出た君を 眠ったまま消えていく君を見ないように 閉じて 閉じて 閉じて 閉じて 心臓、今日も動きます 君のいない今日を 過ぎる景色の中 また歩き出していく 人生は3/4 君への距離は永遠のよう もう充分にわかっていた 君に会えないことも 叫んだ想いは愛の歌 笑えど痛いんだ今日も ただ、あの日の君が言うんだ 明日も生きなくちゃって 叫んだ想いは愛の歌 笑えど痛いんだ それでも永い旅に出た君をいつか送るように 閉じて 開けて 閉じて 開けて 叫んだ想いは愛の歌 変わっていく時間の中 あの日の君が遠くなる それでいいんだよって笑って 想いは愛の歌 永い旅に出た君を 眠ったまま消えていく君を送るように 閉じて 開けて 閉じて 開けて まぶたの中 君に触れて |
ウミユリ海底譚n-buna | n-buna | n-buna | n-buna | n-buna | 待って わかってよ 何でもないから 僕の歌を笑わないで 空中散歩のSOS 僕は 僕は 僕は 今 灰に塗れてく 海の底 息を飲み干す夢を見た ただ 揺らぎの中 空を眺める 僕の手を遮った 夢の跡が 君の嗚咽が 吐き出せない泡沫の庭の隅を 光の泳ぐ空にさざめく 文字の奥 波の狭間で 君が遠のいただけ 「なんて」 もっと縋ってよ 知ってしまうから 僕の歌を笑わないで 海中列車に遠のいた 涙なんて なんて 取り去ってしまってよ 行ってしまうなら 君はここに戻らないで 空中散歩と四拍子 僕は 僕は 僕は ただ藍に呑まれてく 空の底 灰の中で夢を描いた 今心の奥 消える光が君の背を掻き消した 触れる跡が 夢の続きが 始まらない 僕はまだ忘れないのに 光に届く 波に揺らめく 夜の奥 僕の心に 君が手を振っただけ 「なんて」 そっと塞いでよもういらないから そんな嘘を歌わないで 信じてたって笑うような ハッピーエンドなんて 逆らってしまってよこんな世界なら 君はここで止まらないで 泣いて笑ってよ一等星 愛は 愛は 愛は 消えない君を描いた 僕にもっと 知らない人の吸った 愛を 僕を殺しちゃった 期待の言葉とか 聞こえないように笑ってんの もっと縋ってよ もういらないからさ ねぇ そっと塞いでよ 僕らの曖昧な愛で 「なんて」 待って わかってよ 何でもないから 僕の夢を笑わないで 海中列車に遠のいた 涙なんて なんて 消え去ってしまってよ 行ってしまうなら 僕はここで止まらないで 泣いて笑ってよSOS 僕は 君は 僕は 最終列車と泣き止んだ あの空に溺れていく |
煙三月のパンタシア | 三月のパンタシア | n-buna | n-buna | n-buna | 君の温度に触れた夜は 何処までも遠いブルーで 唇から覗いた白い煙が気になる 止まれないスピードで 冷めぬ夜の温度で 私の知らないものを全部教えて さよならの彩度で その煙の温度で 苦い味が忘れられないよ 口に残るように 冬の温度に震えた息は 真白に染まるようで 唇から覗いたそれが、煙草の煙に見える 君の温度で 夜のライブハウスで 私の知らない音を全部教えて 鼻歌で小さく 歪むほどに大きく 何一つも忘れられないよう 耳に残るように 冬の温度に揺らいだ 何処までも遠いブルー 止まれないスピードで 冷めぬ夜の温度で 私の知らないものを全部教えて さよなら、ありがと その煙の温度も 苦い味も忘れられないよ 口に残るように |
春過ぎ相川千穂(茅野愛衣) | 相川千穂(茅野愛衣) | n-buna | n-buna | n-buna | イチイの花が咲いてた春から時は早く、今でも教室のすみ盗み見る笑い顔 一限、二限目、気になる貴方で 今より仲良くなれたらそれでいいのに 口下手な私の背中を押してよ 貴方と話したいから 憧れにも似たこの気持ちを伝えたら困るかな 笑われてしまうかな これから先の夢とか未来の景色だとか想像なんて出来ないけど、 あまり変わらないといいな 友達、楽しさ、想い出、優しさ この場所の全部が好きで仕方がないから 口下手な私の背中を押してよ 皆と笑いたいから 憧れにも似たこの気持ちが伝わるかな 笑い合う貴方の隣にいさせてよ 先の先の未来まで 口下手な私のこの歌が貴方に聞こえますように |
透明エレジーn-buna | n-buna | n-buna | n-buna | n-buna | 最上階に君が一人 揺れる影がずっと ずっと 「ずっと、僕らの愛は もう見つかりはしないでしょう」 言葉を飲み込む音 息を止めた 街中に一人 暮れた夜を混ぜては 喉の奥に 今 落としてゆく 昨日の事は忘れました 明日の事も思い? 出せ? なくて? あぁ もう 痛い 痛いなんて 声は 確かに届いてたんです 君が「嫌い」 きらい なんて 言葉 錆付いて聞こえないや 愛? のない? 痛い容態 唄も色も まだ六十八夜の そう、これでお別れなんだ 僕が 君に 送る 最上階から見た景色 落ちる影が ずっと ずっと 「ずっと僕らの声も、 もう聞こえてはいないでしょう?」 言葉の錆びてく音 霧のかかる心の奥底 朝焼け色の中に 君は一人 また透けてくだけ 鼓動の音は一つ限り 閉め切った部屋の中で響く 言葉も出ない 出ないような 僕は確かにここにいたんです 君を 見ない 見ないなんて 今も染み付いて離れないよ もう痛い 痛い容態 耳の奥で まだあの日の言葉が あぁこれでお別れなんて そんな 君の声も ねぇ あの日願った言葉がもう 耳に染み込んじゃって 気持ちも切って「バイバイバイ」 何を欲しがったんだっけ? 塵も積もって 何年間 僕が 君が 僕が捨てちゃったんです まだ あぁ 心の暗い暗い奥の 底にほんとは隠してたんです 今じゃ遅い 遅いなんて 今更知っちゃったんだ あぁ もう 嫌い 嫌いなんだ 君も 僕も 全部 全部 全部 「透けて消えてなくなって」 言葉も出ない 出ないような 声が確かに響いてたんです 今も嫌い 嫌いなんて 言葉近すぎて聞こえないや もう痛い 痛い容態 唄も 色も まだ六十八夜の そう これでお別れなんだ 僕が君に送る 響く夜空に溶ける 透明哀歌 |
Diamonds<ダイアモンド>上白石萌音 | 上白石萌音 | 中山加奈子 | 奥居香 | n-buna | 冷たい泉に 素足をひたして 見上げるスカイスクレイパー 好きな服を着てるだけ 悪いことしてないよ 金のハンドルで 街を飛びまわれ 楽しむことにくぎづけ ブラウン管じゃわからない 景色が見たい 針がおりる瞬間の 胸の鼓動焼きつけろ それは素敵なコレクション もっともっと並べたい 眠たくっても 嫌われても 年をとっても やめられない ダイアモンドだね AH AHいくつかの場面 AH AHうまく言えないけれど 宝物だよ あの時感じた AH AH予感は本物 AH今 私を動かしてる そんな気持ち いくつも恋して 順序も覚えて KISSも上手くなったけど はじめて電話するときには いつも震える プレゼントの山 埋もれもがいても まだ死ぬわけにいかない 欲張りなのは生まれつき パーティーはこれから 耳で溶けて流れ込む 媚薬たちを閉じ込めろ コインなんかじゃ売れない 愛をくれてもあげない ベルトをしめて プロペラまわし 大地を蹴って とびあがるぞ ダイアモンドだね AH AHいくつかの場面 AH AHうまく言えないけれど 宝物だよ あの時感じた AH AH予感は本物 AH今 私を動かしてる そんな気持ち 何にも知らない AH AH子供に戻って AH AHやり直したい夜も たまにあるけど あの時感じた AH AH気持ちは本物 AH今 私を動かすのは ダイアモンド |
君じゃない誰かと上野優華 | 上野優華 | 上野優華 | n-buna | n-buna | 「どっちが悪いとか、そんなんじゃなくて もう終わりにしよう」最後のセリフ 目も合わせないのに「ごめんね」だって そっか...何も言えなくなる 追いかけなくていい 君じゃなくてもいい 優しい人なんて どこにでもいる そうやって言い聞かせて 無理して笑う日々 愛されていたくって 今も好きだって 側にいたいと 思いは言えないまま 寂しさを埋めるの 君じゃない誰かと 初めてだったの その手握ったら 2人の間が0に感じた 特別なこともなかったけれど やっぱ...運命だったのかな 素直になれたなら 涙流せたなら 引き止められたなら そんなの無理だよ わがままな子だって 未練感じてるとか 思われたくないから 伸びる影一つ 君を探して このまま夜が来ても 届かない温もり 私じゃない誰かに もう一度抱きしめて 離さないでと 願うほど叶わない 分かっているけれど 涙こぼれ落ちた “大好きだよ 大好きなんだよ” あの日と同じように 笑顔を見せて 心は君の元へ 今も好きだって 側にいたいと その声思いにして 寂しさを埋めたの 君じゃない誰かと |
輪廻みゆはん | みゆはん | みゆはん | みゆはん | n-buna | 痛みを知れば憎しみを生み 怒りに支配されることもある その痛みを受け止められれば 優しさにも変わっていくのだから 時に仕返しをしたくなり 後になって悔やむだけ ならばその痛みを 誰かへの優しさにしてしまおう そして愛に変えてしまえばいい 傷つくことも大事でしょう やがて愛は愛を運んできて 生きていく糧になるでしょう 争い合って他人(ひと)を恨めば 己すらも見失い蝕まれ 行き着くのは平和などない 奈落の底で汚れきった五本指 時に誰かへの優しさは 愛を運んできましたか ならばその愛を また他の場所へと運び行きましょう そして生まれ変わり形変えて あなたの元へ還るでしょう それは終わらない輪廻転生 巡り廻る愛の欠片 くるりくるり表裏一体 痛みと愛の取り換えっこ すべて生まれ変わり形変えて あなたの元へ還るでしょう それは終わらない輪廻転生 巡り廻る愛の欠片 |
花と水飴、最終電車n-buna | n-buna | n-buna | n-buna | n-buna | 晴れた雲を見ていた 昨日夜空に重ねた青を 浅く影に隠れた 君の描いた空が消えない 忘れたら 君はいなくなるから 揺らいだ昨日を思い出せ あの夏にいつか届いたのなら 昨日に遠い 遠い花束 落ちた花を見ていた 駅の傍 クチナシの咲く 海の底を歩いた 木漏れ日だけの浮かぶどこかで 夏の瀬に光る淡い火を見た 白んで浅い浅い夜 あの夏に君が笑っているだけ 笑っているだけ 忘れたら君を思い出すから 揺らいで青い青い空 あの夏にいつか届いたのなら 昨日に淡い花束を 忘れても この話はこれで終わりだ 結局君を忘れないまま 少しずつ大人になっていく 夏が終わるみたいに 一枚の花の絵を描いた そんなこの話の続きは きっと僕にしかわからない 僕だけしか知らない |
始発とカフカn-buna | n-buna | n-buna | n-buna | n-buna | 伝えたい事しかないのに 何も声が出なくてごめんね 僕は毒虫になった そんなに興味もないと思うけどさ 時間が惜しいので今度は 手紙をしたためるとしようか 不甲斐ない一日を 今日も始発の便に乗って 見返すには歩くしかないのに 上手く足が出なくてごめんね アベリアが咲いている 眼下の街を眺めている 窓の桟の酷く小さな 羽虫を掬って押し潰した 初夏の風に靡いた 白花が今日も綺麗だった 教科書にさえ載っていない心情は 今日が愛おしいようで 誰かがつまづいたって死んだふり 僕らは はらはら はらはら 心を知って征く 今更 ただ、ただ ただただ花を摘まんでいる あなたは カラカラ カラカラ 遠くを歩いて征く 震えた言葉で書くまま 紙が終わっていく ある朝日覚めるとどうして 無駄に多い足が目を引いた 毒虫になっていた そんなに興味もないと思えていた 怯える家族もいないので 一人凪の街を見下ろした 初夏の風に、 靡いた貴方の髪が思い浮かんだ きっと近い将来、貴方は人を嫌いになって 僕は人を失っていく そうなら僕も笑って会えたのに いつかは カタカタ カタカタ 一人を知っていく 今更 はら はら はら はら 花を見上げている あなたは カナカナ カナカナ 歌を歌って逝く 震えた言葉で書くまま 朝が終わっていく あぁ、たぶん たぶん僕がおかしいだけだろう 人が虫になるわけもないし 手紙が着く当てだってないのに あぁ、たぶん たぶん夢を叶えるにもお金がいる 気付いてたけど 君から届いた手紙を 今も摘まんでいる 震えた何かの言葉を ただ見つめている 今更 はらはらはらはら 心を知っていく 震えた言葉で書くまま 僕らは はらはら はらはら 心を知って征く 今更 ただ、ただ ただただ花を見上げてる あなたは カナカナ カナカナ 遠くを生きて征く 震えた言葉で書くまま 朝が終わっていく 紙が終わっていく 伝えたい事しかないのに 何も声が出なくてごめんね ただの毒虫になった そんな僕の変な歌だ |
ずっと空を見ていたn-buna | n-buna | n-buna | n-buna | n-buna | こうしたいとかはあまりなくて あぁしたいとかも伝えないで 明日 明日 また会えたらいいなぁ、 と思うだけ それからは知っての通りさ 僕は絵ばかり描いている 花火が散れば夏が最後でも こんな未来観なんか壊してしまうのか まぁどうやったって 僕じゃわかっていた 頭上の全景から君が消えてゆく もうどうなったって 僕らの目には映る訳ないから 今日をまた思い出すまで。 命日、空を描いていた 駅のホーム、クチナシ、残夏、遠い風雲 目だけ塞いだって透くから ずっと空を見ている 信じたい人もあまり居なくて もういないものを忘れないで 明日 明日 また晴れたら空が描けるのに 今日も日暮れを待つ人 灯籠を胸に歩く人 さよならの空に魅入った僕のこと 生きる声も出ないまま上を見た 夜空が咲いている まぁどうやったって 僕じゃ気付いていた 頭上の朗景、花、夜に消えてゆく 今日が愛おしかった僕らの目には映る訳ないから 今日をまた思い出すまで。 命日、花を描いていた 夜のホーム、ヒグラシ、残花、淡い日暮れ衣 今が終わったってそれでも ずっと空を見てる 悲しくたって 苦しくたって 生きていくしかないんだと思った 辛いと思って死ねる訳もないから 僕らはここにいるんだ 夏が終わった次の空は きっとまだ青いままだから 今日も生きるしかないじゃないかって もうどうやったって 僕じゃわかっていた 頭上の全景から君が消えてゆく もうどうなったって 僕らの目には映る訳ないから いつかまた思い出すまで。 命日、空を描いていた 駅のホーム、クチナシ、残夏、遠い風雲 目だけ塞いだって透くから ずっと、ずっと空を見ている |
インスタント岡野昭仁 | 岡野昭仁 | n-buna | n-buna | n-buna | 呆れるほどに黒く澄んだ 瞳の中に僕が映ってる 心が震えている カメラを構えて僕を映した 瞬きの数が思い出だった 海が綺麗だ 本当に綺麗なんだ 故郷の空を見せに行くよ 夏の風が吹いた 貴方の髪を揺らすように 一つ風が吹いた 仄かに花が薫るように 心が震えている 埃を被った青写真は机の隅に飾られていた 理由なんて本当は何もないんだ フィルム越しの顔は晴れて見えるよ 一つだけでいいんだ 僕らの胸を穿つような ただの風でいいんだ 確かに髪を揺らすような 心が震えている 思い出の場所に連れて行くよ 夏の風が吹いた 貴方の髪を揺らすように 一つ風が吹いた 仄かに花が薫るように 心が震えている 貴方の構えたインスタントカメラの中に僕が映ってる 心が震えている |
もうじき夏が終わるからn-buna | n-buna | n-buna | n-buna | n-buna | 朝、小説を読んだ 君を待っていた 夜になって気がついた 花火の音 花揺ら歌い今日藍を飛ばせ 貴方に聞こえないように消えて それを言えない 僕じゃ言えないよ 今に夏が終わってくから 昼顔 鳥居 鳳仙花 バス停 陽の落ちる街を歩いていた 今日もまだ 朝、ラジオを聞いた 君を待っていた 夜になって気がついたことを覚えている 昨日もピアノを弾いた 朝を待っている唄を歌っている 花詩 誓い 今日藍を飛ばせ 貴方に聞こえないように叫べ 夢を見れない僕に花咲いた 終わる夏よ 止まってしまえ アベリア 始発 終電車 緑青 蝉の鳴く街を歩いていた 今日もまだ 朝、今日も駅の裏 人が立っていた 夜の藍に花が咲く 絵を描いていた 帰ってピアノを弾いた 夜になっていた 君を待っていた 花詩 誓い 明日藍を飛ばせ 貴方が居たくない今日を叫べ 夢が言えないことに気がついた 浅い夏よ 終わってくれよ 昼顔 鳥居 鳳仙花 バス停 夜が明けた街を歩いていた 今日もまだ |
拝啓、夏に溺れるn-buna | n-buna | n-buna | n-buna | n-buna | 愛想がつきたようなんだ 僕に 廃頽十九の傘に灯がついてる 今日も 十二時過ぎのアスファルトに 落ちた君の 小さな命の重ね火を そっと 雨が途切れたら朝に藍がかかる 蛍光色の羽と濡れた君の手に縋った 夏蝉 空の果て 褪せた唄は耳に溶けたまま 君の声が響く 夏の隅を 街に泳ぐさかなのように エンドロールにしがみついてる 今日も 一人何かにすがって息をする 明日も 誰かの声が重なっても僕ら 席を立つことも忘れてしまってるようで 夏の花束は風鈴の影に 水に溺れてる君の言葉が歪むんだって 夕凪の片隅 君の影は空に揺れたまま 空蝉の形を傘の下に いつか消えた蝉時雨と カラスが鳴くからうちに帰ろう 陽の落ちる街にさざめいた 夕焼けに泣かないように 蛍火 空の暮れ 夏が終わる 君の声がただ 少しかすれてゆく 薄れてゆく 茜を背に 夕闇 空の果て 褪せた夢は君を染めて 今蝉の唄が止まる かすれたまま カラスの鳴く鳥居の下 君が笑う 夏の隅で |
着火、カウントダウンn-buna | n-buna | n-buna | n-buna | n-buna | 蒼い夜に街は祭りのよう 宇宙を跨ぐロケットが今 僕の目の前で一つ形になる 形を見せた これで僕も空を飛べると言った 八月末の最期に 明日したいことばっか話す僕を、 君は空に飛ばしてく ずっとしたいことなんてない 今日も死のうとしたままだ 遂に終わってしまった 十秒前のさよならで火を付ける きっとしたいことなんてない 笑え僕たち オーガスタ―、オーガスタ― 白い花の添えられた手紙 そんなものを拾った 「僕は明日、夜祭へ行くが、 貴方はたぶん気づいてくれないだろうな」 宛名のない枯れた花の手紙の主が ちょっと私に似てるようで、まぁ 乾いた夏空 浮かんだ心臓を、 君を空に飛ばしてく ずっとしたいことばっかで 今日も祈っていたままで 遂に終わってしまった 十秒間のさよならで火を付ける きっと叶うはずなんてない 揺らいで消える オーガスタ―、オーガスタ― きっとしたいことなんてない 僕にしたいことなんて きっと 明日笑うことばっか話す僕を 君は空に飛ばしてく ずっとしたいことばっかだ ずっと言えなかった僕だ 遂に終わってしまった 十秒間のさよならで火を付ける きっとしたいことなんてない 遠く視界に蒼い地平 笑え僕たちオーガスタ― |
昼青n-buna | n-buna | n-buna | n-buna | n-buna | メリーグッドバイ メリーグッドバイ メリュー、振り返らず聞いてくれよ メリーグッドバイ メリュー、今日でもうお終いだから 笑い転げるあなたを見る 僕は何かを覚えている 青色に澄んだ空を見る あの魚が征く 気ままに生きても息は尽く 雲をずっと眺めている バラードばかりのラジオから また昨日が聞こえている 爪先が痛いから歩けない僕のままだ 海辺の街 昼青い空 鳥居の隅から メリーグッドバイ メリーグッドバイ メリュー、振り返らず聞いてくれよ メリーグッドバイ メリュー、今日でもうお終いだから 遠い先の夜祭りを待つ 君がどうも綺麗だった 覚えてることはそれだけで それだけで今日が終わった 悲しくないさ 苦しくないさ 君は少し間違えただけで 辛いと思えよ 辛いと思えば 少しは楽になるから メリュー メリーグッドエンドメリー グッドバイ 青い青い空が遠く見えた 僕は今日もまだ今日を迎えても メリーグッドバイ メリーグッドバイ メリュー、振り返らず聞いてくれよ メリーグッドバイ メリュー、今日でもう 今日でもうお終いだから |
春の夢JUNNA | JUNNA | n-buna | n-buna | n-buna | 今、貴方は冷たい冬の中で 春の芽吹きをそっと想う最中で 思い返せば何だか眠いけど 焚き火の火は少し弱ったようで その傍らに何かが落ちていたんだろう 拾い上げたらどうも暖かいから 名前を付けてぎゅっと抱え込む、春の夢 ララ、春うらら 本当はもっと ねぇもっと 世界が綺麗だとわかるまで ララ、君にしか見えないような夢がある 春に芽吹き咲く夢が 焚き火の火は消えてしまったようで その傍らで誰かを待ってたんだろう 待ち合わせにはどうも遅すぎるから 目蓋を閉じてじっとしゃがみ込む春の道 ララ、春うらら 本当はきっと ねぇきっと 見ようとしなくても見えるのに ララ、君にしか描けないような空がある 春に芽吹き咲く色が 焚き火の火は貴方が消してたんだろう 今、貴方のその夢が芽吹いてるんだよ 貴方を今もずっと待ってたんだよ 誰でもない貴方だけが僕の夢 ララ、春うらら 本当にもっと、ねぇもっと 貴方は綺麗だとわかるまで ララ、君にしか見えないような夢がある 春に芽吹き咲く夢が 今、貴方は眠たい春の中で 夢の芽吹きをやっと想う最中で |
ヒグレギn-buna | n-buna | n-buna | n-buna | n-buna | 君のことが実は笑えないんだ きっと僕も一人ぼっちだったので 白い雲が遠のいては溶けた 浅い夏が軋む 歩けば 歩けば 変わるように思うんだ 頭の裏 日暮れも消えない癖に 死んじゃいたい あぁ全部を知っちゃいたいんだ 夕凪を穿った緑青の色が 滑稽なくらい僕の目を奪ったんだ もうどうか笑っていたい 逢い俯いて歩く今日を 茜色の夕が焦がしていく 君の声も実は忘れてるんだ 時を重ね何かが変わったのか 重い嘘が僕を押しつぶすんだ 赤く染まる花と 夏になる 背が伸びる 家に帰ろう カラスが鳴く 息を吐く 嘘を吐く 君の笑う顔がある 死んじゃえもう こんな偽善を笑う僕も 愛想を吐いて笑う今日も 心象の歌に滑稽なくらい 君を映しちゃって、痛い もうどうせ終わってしまう 夕涼み 藍に憂うように 夜明け色の今日を溶かしていく 言っちゃいたい ねぇ どうか笑っていて 死んじゃいたい あぁ 全部わかっちゃったんだ 夕凪を穿った緑青の色が 灯籠の背が 澄み切ったあの青が痛い もうどうか笑っていて 逢い俯いて歩く今日に 茜色の夕を見たい |
無人駅n-buna | n-buna | n-buna | n-buna | n-buna | 青い空に今更気付いたようだ 道を抜けた木陰の駅で花を見ている 絵を描いていた 今日も思い出が散って征く そんな視界だって無人なのに 大嫌いさ 痛いくらいだ 辛い暗いだを描いてしまうくせ、 愛だ恋だに持ってくなんてさ お願いだ、笑ってくれよ そのまま灰になって、気球になって 気丈に澄んだ世界を生きたいから 臆病な僕がそれを口に出来てたら 思い出ほど綺麗に描いたもんだ 青を塗った画材を今日も眺めている つまりこうだろう 「最後に君が手を振っている」 そんな絵を描いた。 わかってたよ 全部そうだ 違いがないんだ 写真になった記号が笑った 過大な声に自信もないし、 さよならって飽きもするよ そのまま今日になって、 部屋に腐って 次第に僕を亡くしていくんだろうか 吐きそうな愛を描いて食いつないでいる 夕焼けの赤を描いたのは、 カラスの声が胸に痛いから ウミユリを空に描いたのに、 波の先が思い出せない 僕のためでしかなかった 君のために描いた絵は いつからだろう ただのお金に為っていく もう大嫌いさ 痛いくらいだ 辛いくらいだを描いていた。 ってもう愛だ恋だに持ってくなんてさ お願いだ、泣いてくれよ そのまま生きてゆけって 歩いてたって 生きるの意味もわかんなくて 無人の駅で今も夢を描いている 空を描いている |
夜明けと蛍Ado | Ado | n-buna | n-buna | n-buna | 淡い月に見とれてしまうから 暗い足元も見えずに 転んだことに気がつけないまま 遠い夜の星が滲む したいことが見つけられないから 急いだ振り 俯くまま 転んだ後に笑われてるのも 気づかない振りをするのだ 形のない歌で朝を描いたまま 浅い浅い夏の向こうに 冷たくない君の手のひらが見えた 淡い空 明けの蛍 自分がただの染みに見えるほど 嫌いなものが増えたので 地球の裏側へ飛びたいのだ 無人の駅に届くまで 昨日の僕に出会うまで 胸が痛いから下を向くたびに 君がまた遠くを征くんだ 夢を見たい僕らを汚せ さらば 昨日夜に咲く火の花 水に映る花を見ていた 水に霞む月を見ていたから 夏が来ないままの空を描いたなら 君は僕を笑うだろうか 明け方の夢 浮かぶ月が見えた空 朝が来ないままで息が出来たなら 遠い遠い夏の向こうへ 冷たくない君の手のひらが見えた 淡い朝焼けの夜空 夏がこないままの街を今 あぁ 藍の色 夜明けと蛍 |