別れの夜明け石原裕次郎&八代亜紀 | 石原裕次郎&八代亜紀 | 池田充男 | 伊藤雪男 | | おまえは死ぬほど つくしてくれた あなたは誰より 愛してくれた 過去を許して ささやかな 明日を見つけた 恋なのに なんで なんで なんで世間は切り離す あなたに男の 強さを知った おまえに女の いとしさ知った 熱い両手に ささえられ 生きるたしかな 歓びを 肌で 肌で 肌で感じて来たものを おまえも最後の グラスを乾した あなたもせつない 吐息をついた 愛は燃えても 運命には しょせん勝てない 哀しさよ なみだ なみだ なみだ分けあう夜明け前 |
なみだ恋八代亜紀 | 八代亜紀 | 悠木圭子 | 鈴木淳 | 小谷充 | 夜の新宿 裏通り 肩を寄せあう 通り雨 誰を恨んで 濡れるのか 逢えばせつない 別れがつらい しのび逢う恋 なみだ恋 夜の新宿 こぼれ花 一緒に暮らす しあわせを 一度は夢に みたけれど 冷たい風が 二人を責める しのび逢う恋 なみだ恋 夜の新宿 裏通り 夜咲く花が 雨に散る 悲しい運命を 占う二人 何故か今夜は 帰したくない しのび逢う恋 なみだ恋 |
港町 涙町 別れ町石原裕次郎 | 石原裕次郎 | 浜口庫之助 | 浜口庫之助 | | 港町 別れ町 未練に けむる町 明日は離れて 行く男 今日を限りに 飲む女 残してく 残されてゆく みんなこの町 なみだ町 港町 別れ町 涙に ぬれる町 夜霧に消えて 行く男 汽笛のかげに 泣く女 捨ててゆく 捨てられてゆく それもこの町 なみだ町 |
おんな八代亜紀 | 八代亜紀 | 池田充男 | 野崎真一 | | 青い炎に 燃えつきながら あなた好みに つくられた これも哀しい おんなの性(さが)よ 逢えばしくしく 泣く私 他人(ひと)は気まぐれ ふたりの仲を すぐに別れる 仲と言う 生きるたしかな この歓びは 恋をしなけりゃ わからない 髪をほどいた かたちに合わせ 今日のうすめの 紅をひく いっそ二人で 死にたいような 思いあふれる 雨の夜 |
夜霧よ今夜も有難う石原裕次郎 | 石原裕次郎 | 浜口庫之助 | 浜口庫之助 | | しのび会う恋を つつむ夜霧よ 知っているのか ふたりの仲を 晴れて会える その日まで かくしておくれ 夜霧 夜霧 僕等はいつも そっと言うのさ 夜霧よ今夜も有難う 夜更けの街に うるむ夜霧よ 知っているのか 別れのつらさ いつか二人で つかむ幸せ 祈っておくれ 夜霧 夜霧 僕等はいつも そっと言うのさ 夜霧よ今夜も有難う |
銀座の恋の物語石原裕次郎&八代亜紀 | 石原裕次郎&八代亜紀 | 大高ひさお | 鏑木創 | | 心の底まで しびれるような 吐息が切ない 囁きだから 泪が思わず 湧いてきて 泣きたくなるのさ この俺も 東京で一つ 銀座で一つ 若い二人が 始めて逢った 真実(ほんと)の 恋の 物語り 誰にも内緒で しまっておいた 大事な女の 真ごころだけど 貴男のためなら 何もかも くれると言う娘の いじらしさ 東京で一つ 銀座で一つ 若い二人の 命を賭けた 真実の 恋の 物語り やさしく抱かれて 瞼をとじて サックスの嘆きを 聴こうじゃないか 灯りが消えても この侭で 嵐が来たって 離さない 東京で一つ 銀座で一つ 若い二人が 誓った夜の 真実の 恋の 物語り |
恋路石原裕次郎&八代亜紀 | 石原裕次郎&八代亜紀 | 池田充男 | 野崎真一 | 山倉たかし | 俺のこの手を 離すなよ 叱る言葉が なお辛い なぜにおまえは 親捨てて 北のはてまで ついて来た ひとの誹りを うけるとも 二人だったら 生きられる 寒い夜汽車に 乗ったとき 強いわたしに なりました ゆめがほろりと 泣かせたか こぼれ落ちそな ひとしずく 俺が悪いと 言いながら 太い小指で 拭いてやる ながい旅路の 終わる町 どこか淋しい 恋の宿 潮の香りに 起こされて そっと寄り添う 午前二時 命ふたつを 寄せ合って ともす灯りは 消されない 暗い波間に ひと筋の やがて日が射す 日が登る |
夜霧の慕情石原裕次郎 | 石原裕次郎 | 大高ひさを | 野崎真一 | | 愛しても 愛しても 愛しきれない 君だった 夜霧の中に 泣いてかくれて 消えたまま 帰らぬ面かげ あゝ 泪の瞳 さよならの さよならの 声も哀しく かすれてた あの夜の別れ こんなやくざな 俺のため つくした真心 あゝ 忘れはしない いつの日か いつの日か 逢えるあてない 恋だけど せめても祈る 君の倖せ そればかり 夜霧に咽ぶよ あゝ 男の慕情 |
おんなの涙八代亜紀 | 八代亜紀 | 悠木圭子 | 鈴木淳 | 伊藤雪彦 | こんな哀しい 女の涙 知っているのか 夜の雨 死ぬ程惚れて 捨てられて 憎む事さえ 出来ない私 今夜も冷たい 雨に泣く どんな花でも 一度は咲いて 夢をみてから 散るものを あなたの重荷に なるのなら 日蔭の花でも よかった私 あゝ想い出が泣く 雨が降る 夜更けてひとり 未練の涙 いつしか覚えた 夜の酒 この世でも一度 逢えるまで 死ぬ事さえも 出来ない私 今夜も溺れて 雨に泣く |
おんなの涙八代亜紀 | 八代亜紀 | 悠木圭子 | 鈴木淳 | 伊藤雪彦 | こんな哀しい 女の涙 知っているのか 夜の雨 死ぬ程惚れて 捨てられて 憎む事さえ 出来ない私 今夜も冷たい 雨に泣く どんな花でも 一度は咲いて 夢をみてから 散るものを あなたの重荷に なるのなら 日蔭の花でも よかった私 あゝ想い出が泣く 雨が降る 夜更けてひとり 未練の涙 いつしか覚えた 夜の酒 この世でも一度 逢えるまで 死ぬ事さえも 出来ない私 今夜も溺れて 雨に泣く |
盛り場の雨八代亜紀 | 八代亜紀 | 二条冬詩夫 | 伊藤雪彦 | | 捨てちゃいやだと 私が泣いた 離すもんかと あなたも泣いた 踏みにじられても 悔いはない 恋のおんなの 盛り場に 今日も雨降る 涙降る 酔ってみたいと ふたりで飲んだ 酔えばつらいと なぐさめあった 名前をいくつも 取りかえて いつか忘れた まごころを 捨てに来た街 探す街 死んでしまうと あまえてすねた 生きてゆこうと 私を抱いた ふたりの傘まで 投げすてて ぬれて歩いた 盛り場に 流すあの夢 遠い夢 |
夕陽の丘石原裕次郎&八代亜紀 | 石原裕次郎&八代亜紀 | 萩原四朗 | 上原賢六 | 山倉たかし・山田栄一 | 夕陽の丘の ふもと行く バスの車掌の 襟ぼくろ わかれた人に 生き写し なごりが辛い たびごころ かえらぬ人の 面影を 遠い他国で 忘れたさ いくつか越えた 北の町 目頭うるむ たびごころ 真菰(まこも)の葦は 風にゆれ 落葉くるくる 水に舞う この世の秋の あわれさを しみじみ胸に バスは行く 夕陽の丘を 見上げても 湖(うみ)の畔りを 訪ねても かいなき命 あるかぎり こころの傷は また疼く 人の子ゆえに 恋ゆえに 落ちる夕陽が 瞳(め)にいたい さよなら丘の たそがれよ また呼ぶ秋は ないものを |