色彩秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 皆川真人 | いくつもの断片を掛け合わせて 殴りつける様に色を重ねた 僕は世界を描いてるんだ もう 空白なんか残さないように 青や黄色の光と風も 赤やオレンジ色の花々も 君が抱える悲しみさえも どんな色にだって塗り替えてみせるよ 色彩もぐちゃぐちゃになったこの手で 描き出すよ 新しい世界を 見たこともない その景色の向こうまで行こう 怯えていたその弱さも 滲んでしまった狡さや嘘も 原色のままに投げつけるんだ もう この空をはみ出してしまうくらい 色彩もぐちゃぐちゃになったこの手で 描き出すよ 新しい世界を 悲しいほどに続く景色を拭え ほら 僕らが目にするものは虹よりもキレイなんだよ 見たこともない その景色の向こうまで行こう |
シンクロ秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 上田禎 | 立ち止まる君の影 大きな雲の影に飲みこまれた かくれた陽が また覗くまで 君は歩き出せないでいる 差し出した僕の手を ためらいがちに見つめている 君の指が触れるまで 僕もただ立ち尽くしていた 僕ら手をつないだ もう見失わないように 置き去りの街の中で ひとつ確かなもの この手のぬくもりだけで 僕ら 歩き出せるんだよ 踏み出した足元に 夕立がその始まりを落とした 今 雫はねのけるように 景色まで熱を帯び始めたんだ 僕ら手をつないで 雨の中を駆け出すよ 加速する街の中で まだ見えないものも 互いが目に映るなら 僕ら 映し出せるはず 君のその胸の鼓動と 僕の胸のざわめきが 響いて 響き合って 同じように震えあって まるで同じもののように シンクロするよ 僕ら手をつないで 雨の中を駆け出すよ 降り注ぐ冷たさも もう怖くはないんだよ 僕ら重なり合うから 二人で さぁ行こうよ |
鱗(うろこ)秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 亀田誠治 | 少し伸びた前髪を かき上げた その先に見えた 緑がかった君の瞳に 映り込んだ 僕は魚 いろんな言い訳で 着飾って 仕方ないと笑っていた 傷付くよりは まだ その方がいいように思えて 夏の風が 君をどこか 遠くへと 奪っていく 言い出せずにいた想いを ねぇ 届けなくちゃ 君を失いたくないんだ 君に今 会いたいんだ 会いに行くよ たとえ どんな痛みが ほら 押し寄せても 鱗のように 身にまとったものは捨てて 泳いでいけ 君のもとへ 君のもとへ それでいいはずなんだ 季節の変り目は 曖昧で 気づいたら すぐ過ぎ去ってしまうよ まだ何ひとつも 君に伝えきれてないのに 夏の風に 君を呼ぶ 渇いた声 消されぬように あふれそうな この想いを もう ちぎれそうなくらい 叫んでみるんだ 君に今 伝えたくて 歌ってるよ たとえ どんな明日が ほら 待っていても 鱗のように 身にまとったものは捨てて 泳いでいけ 君のもとへ 君のもとへ それでいいはずなんだ 君に今 会いたいんだ 会いに行くよ たとえ どんな痛みが ほら 押し寄せても 鱗のように 身にまとったものは捨てて 泳いでいけ 君のもとへ 君のもとへ それでいいはずなんだ |
君とはもう出会えない秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 上田禎 | 青く塗りつぶした あの日の心 苛立つ太陽 痛いくらいに 目に映るものは モノクロームに沈んでくだけ 感じること拒む胸が疼いた 君とはもう出会えない 君とはもう二度と出会えないんだ 焼けついた影は 今もあの日のままで どこへ向かうことも出来ずにいる 背中でじとつく後悔 無神経な蝉の声 蜃気楼の街 君のこと探した 僕にはもう笑いかけてくれない 僕にはもう二度と笑ってくれないんだ 君とはもう出会えない 君とはもう二度と出会えないんだ |
トレモロ降る夜秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 松浦晃久 | 震えてこぼれそうな空を見上げてた 何かいい事ないかなって 願いかける時を待っていた 今夜なら叶う気がして キスの隙間にさえも 冷たい風が潜り込む 君が瞬きするたびに 深く暗い闇 濡れていく 僕は何をしてあげられるの 光の雨よ 君の痛みを 今すぐ洗い流してよ 僕ら今 見てる この奇跡に 星の様に心震わせている 降り注ぐキラメキ 僕らを包んだ 君の涙拭える様に 今こそ永遠(とわ)を誓うのさ トレモロの空よ 聞いてるかい 光の雨の一雫を 奪って その薬指へ もう何も悲しむことはないんだよ ねぇ 全て僕に委ねてみてよ きっと 夜は澄み渡ってく その先に 僕らの明日が見えてくるはず 光の雨よ いつまででも 僕らのこの街に降れ 二人 手を広げ この奇跡に 星の様に心震わせている |
Lily秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 皆川真人 | 窓枠で切り取られた夜を 君はずっと眺めている ねぇ 昨日をトレースした様な今日が また終わろうとしてるよ 脱ぎ捨てた衣服は 花びらの様に床に散らばる 僕が触れるたび 剥がしてしまったもの 二度と戻せはしないんだね 大事なものは 何かわかっているつもりなのに 不意に傷付けてしまうの oh my little lily… 花が咲いている 白い肌を 青い月が照らして 赤い傷口を晒す 目を背けても えぐり取られる胸 無理に笑うの止めてよ 君のことを ずっと見ていたいのに 不意に壊れそうになるから oh my little lily… 光は遠く 蕾みのままで 闇に身を潜めている 歪に寄り掛かり合う二人 朝が来るのを ただ待っている 大事なものは 何かわかっているつもりなのに 不意に傷付けてしまうの oh my little lily… 花が咲いている |
青い蝶秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 島田昌典 | ちょっとだけ指に触れた いや 触れてはいなかったのかも どっちでもいいや まるで悪い夢の様 ねえ 今どこにいるんだろう 青い蝶の羽の色 鮮やかな虹色に光るってこと それが本当の事かどうかなんて まだ僕にもわかってないんだ 急な坂道 自転車で 思わず目をつぶりそうになるけれど グッとこらえて 目を開ければ 広がるパノラマに見つけた 青い蝶 さぁ おいで つかまえに行こう 君も連れて行ってあげるよ 欲しかったもの 今度こそはって ちぎれそうなくらいに この手を伸ばしてみるんだ 目の前を通りすぎたモノ 僕が見過ごしてしまったモノ 絡まり合って 結び目の様に 一つずつ後悔に変わった 片手ハンドル ぐらついた でも さらにペダル踏み込んでやろう 転んでもいいや 転ぶくらいでいいや 過ぎ去った感傷に浸ってるのは もう嫌だ 手をのばしてつかまえるよ 君にも見せてあげるよ 欲しかったもの 見失うくらいなら 潰れてもいいくらいに握りしめるんだ さぁ おいで つかまえに行こう 君も連れて行ってあげるよ 欲しかったもの 今度こそはって ちぎれそうなくらいに この手を伸ばしてみるんだ ちぎれそうなくらいに この手を伸ばしてみるよ |
つたえたいコトバ秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 上田禎・鹿島達也 | 妄想の中の君のしぐさに ベッドの上 悶える グルグル シーツにくるまって サナギのような僕が蠢く どうしようもなくて 眠ることにして 余計に目が覚めて 天井に話しかける 「この胸苦しいよ モヤモヤはもう嫌だよ」 電話を握りしめた 金曜日のこと 臆病な風よ お願い 見逃してください 君に伝えたい言葉は もう ここまで出てきているのに プルプルルと聞こえる耳元が 熱く燃えて 脈打ってる キリキリ か弱いこの胃腸が たまらず悲鳴上げている とうにキャパは超えて 分けわからなくなって やっぱりダメ無理だって 幽体離脱寸前 この胸キュンと鳴る 「もしもし」と君の声 静かに電話を切りました 土曜日のこと 臆病な僕を お願い 許して下さい もう 自分でも嫌になるんだよ どうしたらいいんでしょう? この体 抜け殻の様に置き去りにしても 君のとこまで 飛んで行きたい気持ち 持ち合わせてるのに 臆病な風よ お願い 見逃してください もう この気持ち破裂しそうなの どうにかなりそうだよ 声にすれば 宇宙の果てに届きそうなほど 君に伝えたい言葉は 「君の事 好きなんだ」ってこと |
僕らをつなぐもの(Contrast Ver.)秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | | 月灯りかと思ってみれば 変わる間際の黄色い信号 やたらと長い赤信号に変われば 決まって僕らキスをするんだ 君はいつも左側を歩き 僕のポケットに小さな手を入れる こうして触れる指先の温もりだけ それだけで僕らはつながってるわけじゃない 僕らをつないでいるもの 君が笑うから 僕も笑った 「ねぇ 今年もあの花が咲いたね」と君が言う 今 君の家に向かう途中 ガソリンスタンドの交差点は 行き交う車の音であふれて 僕らの会話がかき消されてしまわぬ様 自然と 僕ら もっともっと近づいた 僕らをつないでいるもの 僕のハナウタが君にうつった 「ねぇ 歩道橋の上に月が見えるよ」と僕が言う 幼い僕らのこの恋を照らしてよ でも たぶん この街灯のように ただ 弱々しく 頼りない光の下に 僕らいて 僕らをつないでいるもの 二人 同じ明日 描いているのかな 「ねぇ この先もずっと あの花を見れるよね?」君が言う 今はうなずくしかできなくて 僕らをつないでいるもの 不安を塞ぐように キスをするんだ ねぇ 揺れる雲に月が隠れてしまう前に 帰ろう 今 君の家に向かう途中 |
赤が沈む秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 松浦晃久 | 僕の中の闇は 歪んだ口元に滲んでしまっている 焦げ付いたような匂いで 仮面の裏側から顔色うかがう 暗い…光などありはしないの cry…油彩の太陽がグラつく 狂った様に赤が沈む 追いかけても 追いかけても 僕はただ願っている 燃えるような空よ 何も残さず 焼き尽くしてよ 僕が持ってないもの それを誰も彼も持ち合わせている 彼女を知ったせいさ ジュンスイとソウゾウを失くしてしまったのは 不快…汚い言葉淀んでいる 深い…底なし沼に溺れていく 泣いた様に僕は笑う 何か言いかけても 言いかけても すべてが嘘のようで 口を噤むんだ それなのに また明日を待っている 狂った様に赤が沈む 追いかけても 追いかけても 僕もまた 歪んでるんだ 泣いた様に僕は笑う 何か言いかけても 言いかけても そして ただ願っている 燃えるような空よ 僕も残さず 焼き尽くしてよ |
トブタメニ秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 松浦晃久 | ゆらり揺れていたのは 景色の方じゃなくて 僕の方だったよ 急いで行かなくちゃ 座り込んでた昨日 閉ざされた境界線の向こう これ以上ないくらい 歓びも痛みも 全て解き放つんだ 走って 飛び立てるって 行くしかないんだ 戻れはしないんだ 辿り着けるはずって 信じてるんだ もう決めたんだ 鎖 引きちぎった 今ならきっと飛べるって? 動き出した想いは 僕の背中に そうさ 小さな羽をくれるんだ 破いてしまった明日を 拾い集めて つなぎ合わせて 翼に変えればいいんだ 舞い上がるんだ 舞い上がるんだ いつだって 飛び立てるって 行くしかないんだ 戻れはしないんだ 辿り着けるはずって 信じてるんだ もう決めたんだ |
風景秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 上田禎 | 上空を旋回して行く 午後の風 僕は一人 退屈とぼんやり遊ぶ 冬枯れた樹々の隙間 芽吹く春の始まり 凛と ただ その背をのばして 光集めている あなたがくれたこの風景 愛しく思っています 胸の中のファインダーでずっと眺めていたい いつもここにいるよ 陽だまりに触れてるみたい ほら あたたかくて どこか恥ずかしいような いつも側にいてくれたの? 僕も少し強くならなきゃね あなたを守れるように やさしくいられるように 呼吸を繰り返す 淡い雲の陰 終わりがいずれ来るなんてこと 想像もつかなくて あなたといつか見た風景 なおさら愛しくなるよ 胸の中のシャッターを切って焼き付けよう いつもここにいるよ 陽だまりに触れてるみたい ほら あたたかくて どこか恥ずかしいような いつも側にいてくれたの? 僕も少し強くならなきゃね あなたを守れるように やさしくいられるように |