今日だけでいいから、弱い奴でいてくれよ。新曲「We must」に注目!

 2015年にCDデビュー10周年を迎えた“Aqua Timez”。同年8月には、10th Anniversary Best『RED』『BLUE』を2枚同時リリースし、ボーカルの太志さんには歌ネットのインタビューにも登場していただきました。そんな彼らが、2016年6月1日に配信限定シングル「We must」をリリース!
 
 この曲は、昨年11月から今年5月まで行っていた、47都道府県を回るライブツアー『“Back to You”tour 2015-2016』内で披露された最新曲。来場した方々から多くの反響を受け、ついに音源化が叶いました…!リリースと併せて、歌詞も公開となりましたので、今日のうたコラムにてピックアップいたします。

この青空を台無しにしちゃいけないと
頭では分かってるんだよ
だけど 上だけを向いて歩いていけるほど僕ら
強くなきゃいけないのか
君が冬に自転車に乗る時のためにって 
お母さんにもらった手袋
オシャレじゃないからと 使わずにしまった手袋
春になった 桜は咲いた
君のお母さんは空になった
この世にはどうしようもないことがある

他のどこで強がったっていい
けどここでは強がんないでいい
大人の顔などしなくたっていい
涙でこぼれたら共に歌う
他の誰に強がったっていい
けど俺には強がんないでいい
弱い奴でいてくれよ 弱い奴でいてくれよ お願い友よ

笑い合うだけってわけにいかないさ
そんな風にいかないから
今日だけでいいから
弱い奴でいてくれよ 弱い奴でいてくれよ お願い友よ
「We must」/Aqua Timez

 インタビューで<47都道府県ツアーでは、その場所に住んでいる子たちにライブで歌詞を伝えていきたい>と語っていた太志さん。そんな彼が、会場へ足を運んでくれたファンの方々への想いをまっすぐに綴ったのが、この「We must」の歌詞なのではないでしょうか。どんな悩みや傷があっても、生活していくために、強がったり涙を我慢したりしなければならないこともありますよね。でも、Aqua Timezのライブでは、泣いていいんだよ、弱くなっていいんだよ、そういう優しさがフレーズひとつひとつから伝わってきます。自分たちの歌を受け取ってくれる子たちは<俺の宝物だ>と言っていた太志さんならではの、本当に素敵な曲ですよね…。

何もかもうまくいく時ではなく
何もかもうまくいかぬ時にこそ
人は大切な存在に気付くのでしょう
「小さな掌」/Aqua Timez

 昨年のベストアルバム『RED』に収録されており、太志さんが想い入れの強い1曲として挙げていた歌のフレーズです。この「小さな掌」は、<一番キツイときに、「あー今、俺こんなにダメなのに、ひとりぼっちにならなくてもいいんだ」って思わせてくれる人がいるって気づけることが幸せだなぁ>という感謝を、彼が初めて歌うことができた曲なんだそうです。そして、最新曲「We must」こそまさに、一番キツいときに聴いて「あぁ、ひとりぼっちにならなくてもいいんだ」と感じられるような、この曲だけは自分の味方でいてくれるような音楽である気がします。

 今年で、11周年目に突入したAqua Timez。まずは最新曲「We must」を歌詞と併せてチェックし、これからも彼らのさらなる活動に期待していきましょう…!