同じ夢見て、年をとってくなんて、バカみたいだけど最高じゃないか。

 2016年8月でデビュー11周年を迎えた“Aqua Timez”が、12月14日に7枚目のオリジナルアルバム『アスナロウ』をリリースしました!昨年、10周年の集大成であるベストアルバム『RED』『BLUE』をリリースし、その後最初のオリジナルアルバムですので、彼らの“新章”の幕開けとなる一作でもあります。尚、ベストアルバムリリースの際にはボーカルの太志さんが歌ネットのインタビューに登場し、「10年の中でAqua Timezが貫いてきたこと、逆に変わってきたことを教えてください」という質問に次のような答えをくださいました。

「貫いてきたことは、他の人には絶対に書けない歌詞を書くという気持ちで曲を作ることですね。メロディーもそうですし。自分なりの“Aqua Timez節”みたいなものがあったらいいなぁと思うんです。だから「Aqua Timezっぽいね」って言われることはすごく嬉しいです。変わってきた面では、最新シングルの「最後までII」もそうなんですけど、やさしい曲より、もっともっと強い曲を作りたいと思うようになってきたことです。頑張っている子たちの背中を押せるような。癒しはその先でいいんじゃないかなって。そのためにも自分がもっと頑張らなきゃなと思います。」(太志)

 その言葉の通り、今作には“Aqua Timez節”が炸裂していることはもちろん。1曲1曲の歌詞に非常に“強い”メッセージ、エネルギーがみなぎっており、聴くとまさに背中をグッと押されるような新曲揃いです。さて、今日のうたコラムでは、アルバムと同タイトルであり、アルバムの入口となる楽曲「アスナロウ」をご紹介いたします!アスナロウとは、アスナロというヒノキ科の常緑針葉樹のこと。ちなみに語源は、樹形がヒノキに似ているところから、一般に“明日はヒノキになろう”の意で“アスナロウ”と説かれることが多いそうですよ…!

ねぇ1つんなるため ひとり独りになったんだって
夕暮れの空 後悔とは何だ 
それぞれなんだ 別々だからそう
同じ夢見て 年をとってくなんて
バカみたいだけど 最高じゃないかって思うぜ

追い続けるし漕ぎ続けるし蹴り続ける 
キックする、ケリつける
バンドの末っ子?さぁ俺が仕切るぞ 
フロントマンど真ん中はいつも矢面だ

word up steady bro bro bro bro
もう一度いこうぜ
word up steady bro bro bro bro
あの日の未来へ
word up steady bro bro bro bro
もう一度行こうぜ
word up steady bro bro bro bro
this is love
「アスナロウ」/Aqua Timez

 <バンドの末っ子>の“俺”とは、メンバー5人の中で一番年下でありフロントマンである“太志”さんご自身のこと。このように1曲目では、太志さんの視点から<同じ夢見て 年をとってくなんて バカみたいだけど 最高>、<追い続けるし漕ぎ続けるし蹴り続ける キックする、ケリつける>そんな“Aqua Timez”というバンドの生きざまと決意が掲げられます。また、サビで繰り返される<bro>は【兄弟、友人、仲間】の意味。これはバンドメンバーに喝を入れるように呼びかけると同時に、ファンの方々とも心の中で“仲間”として肩を組み合うような声にも感じられますね…!

きっと行き過ぎたやさしさが
愛情ってゆうもんを 滅ぼしたんだ
争わないでじゃなくて 彷徨わないで
ど、ど真ん中しゃがんだ 後にこみ上げるんだ情は

誰にでもあるはずだから 咲かせられなかった花が
ただ「水をやり続けたことに意味はなかった」
なんて言う大人にだけは絶対になるな

word up steady bro bro bro bro
もう一度いこうぜ
word up steady bro bro bro bro
あの日の未来へ
word up steady bro bro bro
word up steady bro bro bro
word up steady bro bro bro bro
this is love
「アスナロウ」/Aqua Timez

 そして<「水をやり続けたことに意味はなかった」なんて言う大人にだけは絶対になるな>、このフレーズこそが、楽曲の核となる言葉でしょう。尚、“アスナロウ(アスナロ”という木には【永遠の憧れ、不滅、変わらない友情】という花言葉があります。永遠の憧れを追い求めて、変わらない友情を保ちつつも<行き過ぎたやさしさ>に甘えず、不滅の音楽を届けるためにこれからも戦い続けていくんだ…、そんな夢に対する本物の“愛”が込められた楽曲が「アスナロウ」であると思います。
 
 おそらくAqua Timezは、アルバム『アスナロウ』で“頑張っている子たちの背中を押す”ために、1曲目でまずは“俺たち自身が頑張るんだ”という意志表明をしたのでしょう!今作は、全15曲入りの大ボリュームとなっておりますので是非、楽曲を聴きながら“Aqua Timez節”の効いた歌詞を受け止めてください。そして、何かに悩んでいる方が、このアルバムを聴いたことで現状より一歩前に踏み出す勇気を持てますように…!

◆ニューアルバム『アスナロウ』
2016年12月14日発売
通常盤 ESCL-4769 ¥3,200(tax.in)
初回生産限定盤 ESCL-4767〜68 ¥3,900(tax.in)
team AQUA限定盤 ESC8-21〜23 ¥5,000(tax.in)

<収録曲>

1 アスナロウ
2 最後までII
3 空想楽
4 We must
5 冬空
6 12月のひまわり
7 ソリに乗って
8 サンデーパーク
9 ナポリ
10 Dub Duddy〜ライブ前日に見た夢〜
11 三日月シャーベット
12 閃光
13 Pascal
14 生きて
15 魔法を使い果たして