学校の裏庭に咲く向日葵の種をかじった夏を
秋晴れの空の下で やみくもに走り繋いだバトンを
まっさらな雪の道に はしゃいで足跡をつけたことを
桜の季節がなぜか 少しだけ切ないということを
一つも忘れたくないよ 別れの風が吹いた日も
僕には全て必要なことだったよ
子どもながらに知っていった
子ども同士で知っていった
そこにはいつだって「キミ」がいた
ねぇ
今日のことをいつか 独りじゃなくって
あなたと笑って 想い出せるように
何気ない言葉のその温かみや
仕草の一つ一つを噛み締めれば
幸せという花は 季節を問わず咲くもの
12月の風をあつめる 向日葵のように
「12月のひまわり」/Aqua Timez
子どもの頃に“五感”で感じた景色をひとつひとつ思い出させてくれるような歌詞ですよねぇ。ちなみに<ひまわり>は、『あなただけを見つめています』『あなたを幸せにします』『あなたに憧れています』など、素敵な花言葉ばかりを持った花だそうなんです。それは、真夏の太陽をいつでもまっすぐ見つめていることに由来しています。きっと“Aqua Timez”の「12月のひまわり」で綴られている<幸せという花>も、ひまわりのような情熱や憧れ、誠実さを秘めた花なのでしょう。
また、秋冬春を生きたからこそ、夏にひまわりが咲く姿をみることができるように、心に咲く<幸せという花>を感じるためには、ただ楽に生きていくだけではダメな気がします。ときには孤独や試練や涙を乗り越え、そしてそばにいる人の<何気ない言葉のその温かみや 仕草の一つ一つを噛み締め>ながら、丁寧に毎日を生きてこそ、季節を問わず何度でも咲くその花の美しさを知ることができるのではないでしょうか。「12月のひまわり」は、若者のみならず、忙しない毎日に流されがちな大人の方にも聴いてほしい、そんな1曲です。
どんなこともいつか 喜びだったと
あなたと笑って 想い出せるように
遠いふるさとには あんなたくさんの
笑顔が咲いてたねって 想えるように
夢を見て 見失って 探し合って ここまで来た
空いっぱいに 祈りを奏でるように
また、Aqua Timezファンの方はこの最後のフレーズにハッとしたはず。2005年8月24日にリリースされた彼らのデビューアルバムのタイトルは『空いっぱいに奏でる祈り』。さらにそのアルバムには「向日葵」という楽曲が収録されているんですよね。もしかしたら太志さんは“故郷への想い”に“Aqua Timezの原点への想い”も重ね合わせたのかもしれません…。「12月のひまわり」と併せて、インディーズ時代の楽曲「向日葵」の歌詞も是非、読んでみてください。ひまわりという花に対する彼の想いが、より深く伝わってきますよ!
◆ニューシングル「12月のひまわり」
2016年9月28日発売
初回生産限定盤 ESCL-4689〜ESCL-4690 ¥1,481+税
通常盤 ESCL-4691 ¥1,204+税