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  • 杏沙子
    女の子には、ある呪いがかけられている。
    女の子には、ある呪いがかけられている。

    杏沙子

    女の子には、ある呪いがかけられている。

     2022年3月2日に“杏沙子”が、mini Album『LIFE SHOES』をリリースしました。長所と短所、裏と表、理想と現実、生きていくうえで誰しもが抱えている矛盾を左足と右足に例えた今作。時に立ち止まり考えながらも、前に進み続ける全ての人に、毎日の一歩を助けてくれるお気に入りのシューズになるような作品でありたいという想いが込められております。    さて、今日のうたコラムでは、最新作を放った“杏沙子”による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回が最終回です。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 女の子にしてよ 」のお話。いつも女の子の胸の内にあるとある呪い。時に、恋人がいるときのほうが強くなる呪い。「女の子として、もっと愛してほしい。」そんな想いを抱えているすべての方に、この歌詞とエッセイが届きますように。 女の子には、 ある呪いがかけられている。   そして、多くの女の子が その呪いに苦しまされている。   わたしもその中の1人だ。     痩せなきゃ。 おしゃれしなきゃ。 メイクしなきゃ。 かわいくいなきゃ。 綺麗でいなきゃ。   誰かに指示されたわけでもないのに、 どこからか聞こえてくる声。 その声に従わないと、自分の価値が なくなってしまうんじゃないかという恐怖。 自分のためだけにやっているつもりでも、 突き詰めてみれば、 誰かの目を意識したその声に 無意識のうちに支配されていたりする。   女の子として、愛されたい。 女の子として、求められたい。 女の子として、幸せになりたい。   本能に近い、願いであり、呪い。 解ける日は、いつか来るのだろうか。   恋人ができれば、 わたしのことを愛してくれる人がいれば、 そんな呪いは解けていくのかな、 なんて昔は思っていた。 でも、そんなことはなくて、 長く付き合えば付き合うほど、 いわゆるマンネリや倦怠期とか言うやつで なくなっていく言葉や行動に、 どうしようもなく虚しくなった。 むしろ、恋人がいないときよりも、 その呪いは強くなった気がした。   別にそれがすべてじゃない。 冷めたとか、 愛がなくなったわけじゃない。 むしろパートナーとしての絆は 深まっていくし、 悪いことばかりじゃない。   でも、捨てられない。譲れない。 女の子として、愛されたい気持ちは。 呪いから逃れられないのだ。 そして、その呪いは 恋人にしか解けないのだ。   「女の子として、もっと愛してほしい。」 そんなことは言えるわけもなく、 例え言えたとしても、 お願いしてもらった愛ほど虚しいものはない。   だからまた、 かわいくいなきゃ。 綺麗でいなきゃ。 の声が大きくなっていく。   この呪いが完全に解ける日がいつか来るのなら、 そのとき女の子は幸せになれるのだろうか。 そんなことを考えながら、 「女の子にしてよ」を書いた。   その答えはまだわたしにもわからない。   けれど、 「女の子にしてよ」と ただ1人に対して強く思ったことは、 そのただ1人を強く愛していた証拠なのだなと、 初めてこの呪いを少しだけ愛おしく思えた瞬間だった。   女の子には、 ある呪いがかけられている。   そして、多くの女の子が その呪いに苦しまされている。   でも、もしかしたら、その呪いは 愛を知る鍵になるのかもしれない。 <杏沙子> ◆紹介曲「 女の子にしてよ 」 作詞:杏沙子・石崎光 作曲:杏沙子・石崎光 ◆mini Album『LIFE SHOES』 2022年3月2日発売 【初回限定盤】CD+DVD VIZL-2013 ¥4,180 【通常盤】CD VICL-65664 ¥2,750   <収録曲> 01.元カノ宣言 02.ピスタチオ 03.Mirror 04.ともだちに戻るよ 05.負けたんだ 06.好きって 07.眩しい 08.女の子にしてよ  

    2022/03/16

  • 杏沙子
    「絶対に仲良くなれないタイプだ」と心の中で思った。
    「絶対に仲良くなれないタイプだ」と心の中で思った。

    杏沙子

    「絶対に仲良くなれないタイプだ」と心の中で思った。

     2022年3月2日に“杏沙子”が、mini Album『LIFE SHOES』をリリースしました。長所と短所、裏と表、理想と現実、生きていくうえで誰しもが抱えている矛盾を左足と右足に例えた今作。時に立ち止まり考えながらも、前に進み続ける全ての人に、毎日の一歩を助けてくれるお気に入りのシューズになるような作品でありたいという想いが込められております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“杏沙子”による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回は第2弾です。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 眩しい 」に通ずる想い。最初は絶対に仲良くなれないタイプだと思ったあの子。自分とは正反対のタイプなあの子。だけど…。みなさんにとっての「眩しい」存在はどんなひとですか? 初めて彼女と話したのは、渋谷の街中だった。   「杏沙子ちゃん、ですよね?!」 突然ひょこっと顔を覗かれて話しかけられた。 お互いに顔も名前も知っていたから 不思議なことではなかったけれど、 人見知りのわたしはかなりギョッとした。   共通の知人の話をして、 今度ごはんに行きましょう!と誘われ、 勢いに押されて連絡先を交換した。   手を振って別れたあと、正直、 「……絶対に仲良くなれないタイプだ」と心の中で思った。 わたしのタイプとはあまりにも違ったからだ。   わたしには街中で声をかけて連絡先を交換し、 その場でごはんの約束を取り付ける 勇気も行動力もコミュニケーション力もない。 必要以上に相手の顔色を伺ってしまうわたしには したくてもとてもできないようなことだった。 それを彼女はなんの迷いもなく まっすぐな目で、何も取り繕うことなくやっていた。 そのまっすぐな目を、ちゃんと見ることができなかった。戸惑った。 ごはんに行く約束はしたけれど、 食事の間ずっと戸惑い続けるのではないだろうかと思うと ちょっと気が重くなったのを覚えている。   それから数日後、一緒にごはんを食べに行き、 話す中でお互いの家が近いということがわかり、 なんだかんだその後も定期的に会うようになった。   話せば話すほど、 わたしと彼女はなにもかもが正反対だとわかった。 何事にも積極的な彼女に対して、慎重で受け身気味なわたし。 直感を大事にする彼女に対して、論理的なわたし。 努力家で自分を信じる力が強い彼女に対して、すぐにくよくよするわたし。 彼女は猫が好きだし、わたしは犬が好きだった。 ここまで正反対な人に出会ったことがなかった。 けれど、立ち止まったり思いを巡らせるポイントや見えてる世界は似ていて、 正反対の場所から同じ目線で話しているような不思議な感覚だった。   彼女はわたしにないものをたくさん持っていた。 わたしが欲しいと思っているものを。 わたしが手に入れたくても手に入れられないものを。 彼女と一緒にいると、話すと、 その手に入れられないものを、手に入れたような気持ちになれた。 彼女からそれを分けてもえたような気持ちになれた。 わたしが悩み事を打ち明けると、 わたしの中にはなかった新しい考え方や 彼女から見えているわたしの姿を教えてくれて、 決まって最後に「杏沙子ちゃんは大丈夫だから」と言ってくれた。 なんの根拠もなかったけれど、 嘘のない彼女がまっすぐな目で言ってくれるその言葉に、何度救われただろうか。 いつのまにか、彼女はわたしにとってかけがえのない親友になっていた。   彼女を見ていると時々、眩しいな、と思う。 初めて会ったとき、目を見ることができなかったのもきっとそのせいだ。   眩しい人。 そんな人がいたら、きっとずっと心に光を失わずに生きていける。 彼女の「大丈夫」が、今もわたしの未来を照らしてくれているから。 <杏沙子> ◆紹介曲「 眩しい 」 作詞:杏沙子・石崎光 作曲:杏沙子・石崎光 ◆mini Album『LIFE SHOES』 2022年3月2日発売 【初回限定盤】CD+DVD VIZL-2013 ¥4,180 【通常盤】CD VICL-65664 ¥2,750   <収録曲> 01.元カノ宣言 02.ピスタチオ 03.Mirror 04.ともだちに戻るよ 05.負けたんだ 06.好きって 07.眩しい 08.女の子にしてよ  

    2022/03/10

  • 杏沙子
    わたしの「好き」が君の「好き」を超えてしまわないように。
    わたしの「好き」が君の「好き」を超えてしまわないように。

    杏沙子

    わたしの「好き」が君の「好き」を超えてしまわないように。

     2022年3月2日に“杏沙子”が、mini Album『LIFE SHOES』をリリースしました。長所と短所、裏と表、理想と現実、生きていくうえで誰しもが抱えている矛盾を左足と右足に例えた今作。時に立ち止まり考えながらも、前に進み続ける全ての人に、毎日の一歩を助けてくれるお気に入りのシューズになるような作品でありたいという想いが込められております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“杏沙子”による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回は第1弾です。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 ともだちに戻るよ 」のお話。本当は別れたくない。それでも、ともだちに戻る、その理由は…。歌のなかの<わたし>の感情がよりリアルに見えてくるエッセイ。是非、歌詞と併せてお楽しみください。 「別れたくない」 そう言ったら終わりだと思った。   「やっぱりさ、前みたいに、ともだちに戻りたい」 不安げな顔でこちらを伺うように言った君に 「そうだね、戻ろっか」 と返すと、君はほっとしたように笑った。   ずっとわかってた。 君の気持ちが、わたしとおんなじだけないことは。   電話しようって約束した夜、 約束を忘れて連絡もなく、 翌朝、忘れたことにも気付かず普通に連絡して来るとか。   LINEで次会う日を決めるとき、 なかなか日程を出してくれないとか。   前に話したことを覚えてないとか。   その度に君は、もういいよって笑っちゃうくらい何度も謝ってくれたけれど、別にわたしは怒ってなんかいなかった。 むしろ、悪気がないことが辛かった。 謝られれば謝られるほど、君を遠く感じた。   わたしは電話しようって約束したその夜を楽しみにその日1日をがんばれたし、 予定なんか合わせずに会えるなら毎日でも会いたいし、 君が話してくれたことはたぶん、 話した君自身より覚えてる。   ごめんって謝る君に、 笑顔で大丈夫って嘘をつき続けた。 全然気にしてないフリをし続けた。 わたしの「好き」が君の「好き」を超えてしまわないように。   きっとわたしの「好き」が自分のそれより大きいことを感じたら、  優しい君はまたごめんって謝って、 もっと遠くへ行ってしまうだろうから。   でも、とうとうその日が来てしまったみたいだ。 いつもは恥ずかしくなるくらい わたしの目を見て話す君が 大きな口を開けて豪快に笑う君が 今日は申し訳なさそうに目線を落として、 愛想笑いをしてた。 やっぱり君はわかりやすいね。   「そうだね、戻ろっか」 不安げな顔でこちらを伺う君の顔を見て 咄嗟に口から出た嘘に、 君への気持ちを思い知らされた。   今ここで「別れたくない」って言うことは わたしの「好き」を押し付けることになる。 君にとっては大きすぎるそれを。 そうすれば、やっぱり君は離れていくだろう。 ともだちよりも、誰よりも、遠いところへ。 優しい君から距離を置かれる 未練のある「元カノ」にだけはなりたくなかった。 だからやっぱり、笑顔で嘘をついた。 全然気にしてないフリをした。 そこまでしても君から離れたくない自分が どうしようもなく情けなかった。   帰り道、雨が降っていた。 それぞれの傘を開いて歩いた。 ちょっとすっきりした顔で君は笑った。 わたしもともだちのフリをして笑った。 <杏沙子> ◆紹介曲「 ともだちに戻るよ 」 作詞:杏沙子・石崎光 作曲:杏沙子・石崎光 ◆mini Album『LIFE SHOES』 2022年3月2日発売 【初回限定盤】CD+DVD VIZL-2013 ¥4,180 【通常盤】CD VICL-65664 ¥2,750   <収録曲> 01.元カノ宣言 02.ピスタチオ 03.Mirror 04.ともだちに戻るよ 05.負けたんだ 06.好きって 07.眩しい 08.女の子にしてよ  

    2022/03/02

  • 杏沙子
    でも。それでも、好きだった。わたしは彼のことが好きだったんだ。
    でも。それでも、好きだった。わたしは彼のことが好きだったんだ。

    杏沙子

    でも。それでも、好きだった。わたしは彼のことが好きだったんだ。

     2020年7月8日に“杏沙子”がニューアルバム『ノーメイク、ストーリー』をリリースしました。今作はアルバムタイトルが表すように、女の子が内側に秘めている隠しておきたい気持ちや、見せたくない姿を描いたリアリティ溢れる10編の物語が紡ぐように歌われております。前作で各所から称賛されている圧倒的なポップネスはそのままに、繊細に揺れ動く感情を表現することにも挑戦した進化版とも言える一作です。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“杏沙子”による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回は 第1弾 、 第2弾 に続く最終回。綴っていただいたのは、収録曲「 見る目ないなぁ 」にまつわるお話。友達には「見る目ないなぁ」と言われるし、自分でも「見る目ないなぁ」と思う、苦しい恋をしているあなたに、この歌詞とエッセイが届きますように…! ~歌詞エッセイ最終回:「 見る目ないなぁ 」~ 最低だ。最悪だ。 もうすぐ日付が変わろうとしている。 わたしは湿った空気の夜道を早足で歩いていた。たぶん、この気持ちは怒りだ。彼に対する、もう、ぶつけようのない怒り。早く家に帰りたい。車道沿いを車の進行方向と逆に歩いていたから、向かってくるライトが眩しい。しばらく歩いて、だんだんと早足がキツくなってきた。少し速度を落とす。すると、熱った体温もそれに合わせて下がり、さっきは手がつけられなかった怒りの炎は嘘のように消えた。残ったのは、もう後戻りできない現実と、どうしようもない自分への情けなさだった。 まただ。わたしはこの気持ちを知っていた。またやってしまった。いつも恋愛相談をする友達が、「ほんと見る目ないね」って、ちょっと呆れた感じで言う顔が容易に想像できた。もう今言われたような気がして、笑ってしまう。いやぁほんとわたしって見る目ないよね。どうしてだろうね。 頭の中の友達に返事をする。 実際に会っていたら、きっとこの後は盛大に彼の愚痴大会が開催される。そして最後に「そんなやつは忘れな!」と言われ、大笑いして解散だ。そう、わたしはいつも見る目がないんだから、彼のことはもう考えず、綺麗さっぱり忘れた方がいい。友達は正しい。 でも。それでも、好きだった。わたしは彼のことが好きだったんだ。一緒にいた時間、思い出、あのときのあの言葉。これは全部、2人だけのもので、好きと言われたときの気持ち、好きと言ったときの気持ち、想いが通じ合ったときの気持ち。 これは全部、わたしだけのものだ。誰にもわからない。 こんな未練がましいこと、とても言えないけど、この事実だけは変わらないし、たぶんわたしの中で深く、強く、残り続ける。どんなにバッドエンドでも。いや、バッドエンドだから、なのかな。 この車道は交通量が多い。通行人もいないし、今だったら声を出して泣いてもいいんじゃないか。 人のいないコンビニの白い光、途切れることなく通り過ぎる車のライト、夏の夜のにおい。わたしに無関心で無機質な景色と、わたしが大好きな夏の空気に紛れて、少しだけ泣いた。 やっと、家が近づいてきた。同じようなことを繰り返しているのに、ちゃっかり悲劇のヒロインぶっている自分が急に恥ずかしくなった。ごまかすように適当な鼻歌を歌い始める。「見る目ないなぁ 見る目ないなぁ 見る目ないなぁ」たった今思いついたフレーズを、ひたすら繰り返す。スキップしてしまうほど陽気に。 そうだ、このまま曲にしてやろう。いつまでも見る目ない自分を笑い飛ばすんだ。わたしを裏切った見る目ない彼を過去にするために。家が見えてきた。2階建ての小さなアパート。2人の思い出が当たり前に溢れる6畳半のあの部屋に、さっきはあんなに帰りたかったあの部屋に、今はまだ帰れない。 ――――――――――――――――― 辛い思いをした恋ほど強く刻まれて、泣かせられた人ほど忘れられない人になる。わたしは確かに見る目がなかったけど、好きだと思えば思うほど心を消費する恋をしなければ、この曲はできなかった。今ではあのときのことを、あのときのわたしをちょっとだけ愛おしく思える。 「見る目ないなぁ」が誰かの心に寄り添って、いつか自身を許してあげる力になってくれたらいい。 <杏沙子> ◆紹介曲「 見る目ないなぁ 」 作詞:杏沙子 作曲:杏沙子 ◆2ndアルバム『ノーメイク、ストーリー』 2020年7月8日発売 初回限定盤 VIZL-1772 ¥4,000+税 通常盤 VICL-65383 ¥3,000+税 <収録曲> 1.Look At Me!! 2.こっちがいい 3.変身 4.クレンジング 5.見る目ないなぁ 6.outro 7.交点 8.東京一時停止ボタン 9.ジェットコースター 10.ファーストフライト

    2020/07/22

  • 杏沙子
    ひとつだけこの癖に悩まされる瞬間がある。それは、恋をしたときだ。
    ひとつだけこの癖に悩まされる瞬間がある。それは、恋をしたときだ。

    杏沙子

    ひとつだけこの癖に悩まされる瞬間がある。それは、恋をしたときだ。

     2020年7月8日に“杏沙子”がニューアルバム『ノーメイク、ストーリー』をリリースしました。今作はアルバムタイトルが表すように、女の子が内側に秘めている隠しておきたい気持ちや、見せたくない姿を描いたリアリティ溢れる10編の物語が紡ぐように歌われております。前作で各所から称賛されている圧倒的なポップネスはそのままに、繊細に揺れ動く感情を表現することにも挑戦した進化版とも言える一作です。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“杏沙子”による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回は 第1弾 に続く、第2弾。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 クレンジング 」にまつわるお話です。メイクをしている自分も、心も顔もノーメイクな自分も愛されたい。だけど本当の自分を出すのが難しい…。そんなあなたにこの曲とエッセイが届きますように…! ~歌詞エッセイ第2弾:「 クレンジング 」~ ギリギリで乗り込んだ終電の中で今日のハイライトを反芻する。キュンとした瞬間、うれしかった言葉、彼の笑った顔。でもその後すぐに「あれでよかったのか」という後悔の波が押し寄せてきて、火照った気持ちを一気に冷まそうとしてくる。あのときの自分の素直じゃない反応、強がって言ったかわいくない言葉、隙のない自分。 見せられるのなら本当の自分は見せたい。でも見せる自信も勇気もないから理想の自分を演じてみようとするけどうまくいかなくて、結局“いつもの”かわいくない自分が一番前で笑っている。いろんな自分がわたしの中で揉み合いになって、ぐちゃぐちゃになって、支離滅裂になる。どうしていつもこうなのか。 あーー今日もだめだったな… さっきまで笑顔で彼に手を振っていたのに、1人になった途端急激に落ち込んでいる自分が極端に思えて笑える。今更酔いが回ってきた。ふと電車の窓に映った顔を見ると、メイクが少し落ちて、情けなさそうな顔をした、でも肩の力が抜けたいつもの“本当の自分”がそこにいた。今だったらこの酔いに任せて、理想の自分も飛び越えた本当の自分で「また会いたい!」なんてかわいいことでも言えたのかなぁ。 家に帰っても今日のハイライトと後悔のエンドレスループは続く。荷物を置いて、いつも通りメイクを落とすため洗面台に向かう。鏡を見ると、いつもはあまりつけないラメのアイシャドウが控えめに、でもまだキラキラと光っていた。メイクをしているときは、なぜか強気になれるのに。色を重ねるたびに本当の自分がごまかされ、理想の自分に変身できたように思える。でも彼に会った瞬間、ドミノ倒しのように全ての計算が崩れていく。 自分で作った理想の仮面は虚しく、今日も効力を発揮しないまま水に流されていった。顔を上げると、正真正銘すっぴんの“本当の自分”が鏡に映り、後悔と共に、冷めるどころかどんどん熱を帯びていく彼への気持ちを滲ませていた。 ------------------------- 本当の自分ってなんなんだろう。 そう自分自身でもわからなくなるほど、わたしは常日頃から本当の自分とは違うわたしを演じていることが多い。もはやこのレベルまでくると癖だ。小さい頃からの癖。強い人だと思われたい。優しい人だと思われたい。いい子だと思われたい。なりたい自分はいくらでもいる。 誰からも愛されていたい。今話しているこの人の期待に応えたい。その気持ちだけでここまで重症な癖を持ってしまった。この癖を持っていることでそれなりにいいことはある。初対面でもすぐに打ち解けられるし、表層的には人とぶつかることも少ない。でも、ひとつだけ、この癖に悩まされる瞬間がある。それは、恋をしたときだ。 恋愛はわたしにとって特に難しい。まぁ恋愛が簡単にうまくいく人なんて存在しないだろうけど。出会いと別れが日々更新され続ける普段の人間関係とは全く違う関わり合いが、恋愛にはある。お互いの“本当の姿”をお互いに見せ合い、受け入れたり、拒絶したり、許したり、歩み寄ったり、影響を与え合ったり。 それが恋愛の面白さ、難しさ、本質だと思っている。ただでさえ小さい頃から作り上げた分厚い着ぐるみを纏っているというのに、好きな人の前ではその着ぐるみのさらに上から、彼の目に映ってほしい理想を重ね着してしまうのだ。にわか作りの薄っぺらい“理想の自分”着ぐるみを必死にメイクでサポートしている。そんなことで理想の自分になれたことなんて一度もないのに。それに、結局一番見せたいのは恋をしている本当の自分なのに。 恋をしているとき、わたしはそんな葛藤をいつもしている。くだらないと言われたらそれまでだが、くだらなさすぎて誰かに話す内容でもないし、そもそも恥ずかしくて話せなかったようなこの葛藤を曲にしたのが「クレンジング」という曲だ。その名の通り、この曲でわたしはすっぴんになれたと思う。 わたしにとって恋愛は修行のようだ。着ぐるみなど着込まずにお互いを受け入れられる人に出会えたとき、きっと人一倍の喜びが待っていると信じているからこそ、恋をすることが好きなんだとこの曲を書いて思った。そう、だからわたしは今日も恋をしたい。 <杏沙子> ◆紹介曲「 クレンジング 」 作詞:杏沙子 作曲:杏沙子 ◆2ndアルバム『ノーメイク、ストーリー』 2020年7月8日発売 初回限定盤 VIZL-1772 ¥4,000+税 通常盤 VICL-65383 ¥3,000+税 <収録曲> 1.Look At Me!! 2.こっちがいい 3.変身 4.クレンジング 5.見る目ないなぁ 6.outro 7.交点 8.東京一時停止ボタン 9.ジェットコースター 10.ファーストフライト

    2020/07/17

  • 杏沙子
    見つめ続けてきた誰かの素顔の中に、わたしの素顔を探したくなった。
    見つめ続けてきた誰かの素顔の中に、わたしの素顔を探したくなった。

    杏沙子

    見つめ続けてきた誰かの素顔の中に、わたしの素顔を探したくなった。

     2020年7月8日に“杏沙子”がニューアルバム『ノーメイク、ストーリー』をリリースしました。今作はアルバムタイトルが表すように、女の子が内側に秘めている隠しておきたい気持ちや、見せたくない姿を描いたリアリティ溢れる10編の物語が紡ぐように歌われております。前作で各所から称賛されている圧倒的なポップネスはそのままに、繊細に揺れ動く感情を表現することにも挑戦した進化版とも言える一作です。  さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“杏沙子”による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回は第1弾。綴っていただいたのは、初のドラマ主題歌として、ドラマ『ランウェイ24』に書き下ろした「 ファーストフライト 」にまつわるお話。これまで“架空の誰かの言葉”で曲を作ってきた彼女の、とある転機とは…。是非、歌詞と併せてご堪能を…! ~歌詞エッセイ第1弾:「 ファーストフライト 」~ 思い出す景色のほとんどが車の中だ。小さい頃から人の顔色ばかり見て生きてきた。誰からも、愛されていたい。目の前にいるこの人はいま、本当は何を考え、何を感じているか。そればかり考えて、伝える言葉を選んできたように思う。でも、家族と一緒の車の中で出会う音楽は、いつだって自由だった。メロディーに乗せれば、どんな言葉だって伝えられ、どんな気持ちだって不思議と受け入れてもらえる気がした。 自分で曲を作るようになったわたしは、わたしではない架空の誰かの言葉で、架空の誰かの物語を書いてきた。それが間違っていたとも、臆病だったとも思わない。でも今思えば、誰からも愛されていたいからこそ、誰のものでもない物語を歌いたかったのかもしれない。 1st album『フェルマータ』をリリースした後、もっと自分だから作れるものがあるのではないかという小さな期待感と、先の見えない不安感、自分自身の解放願望とその勇気がない弱い自分へのもどかしさで悶々としていた。 そんな中、初めてドラマ主題歌の書き下ろしの話をもらった。私と同世代のパイロットを目指す女の子が、何度も挫折をしながら、揺るがない夢へのエネルギーを支えに、挫折を成長に変えて夢に近づいていくストーリー。 架空の物語を書いてきたわたしにとって、まさに架空の物語を映像化したドラマに合わせた曲を書くことはそんなに難しいことじゃないと過信し、「ぜひ書かせてください!」と言った。女性のパイロットかぁ、かっこいいなぁ。ドラマチックな曲が書けそうだ。そう思ってわくわくしたのを覚えている。 いざ書き始めてみる。「空」を舞台にした曲にしたい。パイロットの彼女の目にはどんな景色が見えているんだろう。そう思って目をつぶったわたしに見えたのは、東京から故郷の鳥取に帰るときに乗る飛行機の窓からいつも眺める、とてもとても美しい、でも、孤独な景色だった。あまりにも大きすぎる終わりのない世界。進んでも進んでも、進んだ実感が得られない世界。 目の前に道はない。目的地も見えない。決められた正解もない。どこに辿り着くのかわからない。ただただ、自分だけを信じて進み続けるしかない世界。でも、必ず目指す景色が存在する美しい世界。いつもは明るくて強気だけど人知れず不安と闘っている彼女が見つめる景色は、今、わたしが身を置いている世界でもあった。 目を開けて現実に戻る。ということは、彼女とわたしが感じていることも同じなのかもしれない。わたしが今、リアルに感じていることを素直に書けば、主人公の彼女の曲になるのかもしれない。 これまで開けなかった扉を開けるような不安。でも、あくまでもこのドラマの主人公、架空の誰かの曲だから。と自分に言い訳をして、その扉を開けてみることにした。 今、わたしがこの世界でリアルに感じていること。不安、迷い、焦り、それにともなって生まれる悩み、苦しみ、悔しさ。デビューしてからより、この感情たちと共同生活するようになった。でも、この感情をそのまま曲にしていいんだろうか。 何日か考えている中で気付いたことは、この感情は永遠に同じ形で自分の中には残らないということだ。いつの間にかやつらはいなくなっている。大体、あんなこともあったよなぁといつしか自分の中で笑い話になっている。マイナスだと思っていた感情が、プラスに変わっているのだ。この世界が大好きで美しいと思える限り。この感情たちをすべてプラスに変えてみることにした。 “不安なのは今、未来を見てるから 逃げたいのは今、戦っているから” “迷うのは今、諦めきれないから 苦しいのは今、変わろうとしてるから” そうして出来上がったのが 「 ファーストフライト 」という曲だ。 「この曲で受験を乗り越えました」「大事な日に必ず聴きます」そんな言葉をもらった。正直、どう受け止められるのか不安だったから、驚きと一緒に感じたことのない喜びを感じた。本当にうれしかった。ドラマの主人公の気持ちだから、とごまかして書いた自分の感情が、誰かに重なって深く浸透していく。はじめての、不思議な感動だった。 これまで見つめ続けてきた誰かの素顔の中に、わたしの素顔を探したくなった。わたしはわたしの言葉で、わたしの物語を書きたくなったのだ。隠しておきたい感情、言えなかった言葉、恥ずかしい気持ち、情けない自分。わたしの中にあるその“本当”は、もしかすると誰かの“本当”かもしれない。 そう気付いた瞬間から『ノーメイク、ストーリー』は始まった。 <杏沙子> ◆紹介曲「 ファーストフライト 」 作詞:杏沙子 作曲:幕須介人 ◆2ndアルバム『ノーメイク、ストーリー』 2020年7月8日発売 初回限定盤 VIZL-1772 ¥4,000+税 通常盤 VICL-65383 ¥3,000+税 <収録曲> 1.Look At Me!! 2.こっちがいい 3.変身 4.クレンジング 5.見る目ないなぁ 6.outro 7.交点 8.東京一時停止ボタン 9.ジェットコースター 10.ファーストフライト

    2020/07/10

  • 杏沙子
    キッチンでコーヒーを淹れてみても苦手なまま
    キッチンでコーヒーを淹れてみても苦手なまま

    杏沙子

    キッチンでコーヒーを淹れてみても苦手なまま

    つまさきが冷えて 目覚めたソファの上 手を伸ばしてストーブを点ける 「半透明のさよなら」/杏沙子  冒頭から、冬のシンッ…と冷えた空気感や、静かな部屋を<ストーブを点ける>音だけが震わせるイメージが伝わってくるこの曲。2019年2月13日に“杏沙子”がリリースした1stフルアルバム『フェルマータ』に収録されている「半透明のさよなら」です。まだどんな物語のなかにいる主人公かも、どんな感情を抱いているかも、綴られてはいません。  しかし、たった3行にどこか哀しみや淋しさが滲んでいる気がしませんか? まず、冷えていた<つまさき>からは、他の誰の人肌も感じられず。さらに<ソファの上>で眠っていたことにも理由がありそうです。たとえば、ベッドに入ることすらできないほどの“何か”があり、眠れずボゥっとしているうちに、いつのまにか寝てしまっていた、とか。 カーテンを開けて見上げた空は いつも通りちゃんと朝だった キッチンでコーヒーを淹れてみても苦手なまま あのとき苦い言葉だって ちゃんと飲み込めたはずなのに 「半透明のさよなら」/杏沙子  そして歌は、そのボンヤリした哀しみや淋しさの濃さを増しながら進んでゆきます。やはり主人公は、大きな“何か”があったのです。おそらく大切な“誰か”と。だから昨日は「もう夜は永遠に明けないんじゃないか」「二度と立ち直れないんじゃないか」「あなたがいない日々なんて生きられない」そんな想いを抱いていたのではないでしょうか。    それでも<カーテンを開けて見上げた空は いつも通りちゃんと朝だった>のです。冷えた身体を温めたくてストーブもつけるし、キッチンでコーヒーも淹れてみるし、何もかもいつも通り。当たり前に日常は続いていきます。ただひとつ変わったのは、主人公と違い<コーヒー>を好きだった“誰か”が、もうこの部屋にいないことだけ。    尚、先に言ってしまうと、この歌には<あなた>や<君>という人称は一切、登場しませんし、最後の最後まで何が起こったのかも明かされません。だけどわたしたちは確かに、この曲が失恋ソングであると察するはず。何故なら前述した<コーヒー>や、<苦い言葉>というちょっとしたワードから“半透明”の“誰か”を感じるからです。 半透明のさよならを窓に映して 垂れてゆく雫は昨日の涙で 透き通る朝の街の 誰かの白い吐息に いつかは変わって消えてゆく 「半透明のさよなら」/杏沙子  半透明のさよなら。この言葉はきっと、別れたけれどまだ消化し切れていない感情の状態を表しているのだと思います。歌詞には綴られていない、愛や未練や後悔や思い出。それらが<さよなら>を少し濁らせているのでしょう。でもそれは<誰かの白い吐息に いつかは変わって消えてゆく>もの。つまり、不特定多数の“誰か”になってしまった“愛していたひと”の白い吐息に、自然と消えていってしまうのです。 散らかった部屋の中 隠れた過去の忘れ物も 今日で片付けよう キッチンでコーヒーを捨てて 甘い紅茶を淹れ直したら 「半透明のさよなら」/杏沙子  ただし「半透明のさよなら」は、そんな<半透明のさよなら>のボンヤリした哀しみや淋しさのなかに、最後まで沈んでいってしまう歌ではありません。むしろ逆です。散らかった部屋も過去の記憶も片づけて、必要なくなった<コーヒーを捨てて>、自分の好きな<甘い紅茶を淹れ直し>て、主人公は自分自身を取り戻し、未来へと浮上していくのです。 誰かの愛しい寝息といつかは眠って つまさきを寄せ合う そんな日が来るなんて今は想像もできないけど 半透明のさよならを窓に映して 垂れてゆく涙も描いた記憶も 透き通る朝の街の 誰かの白い吐息に 今ほら 変わって消えてゆく 「半透明のさよなら」/杏沙子    たとえ、また<誰かの愛しい寝息といつかは眠って つまさきを寄せ合う>次の恋なんて想像できなくても、少しずつ<半透明のさよなら>は透き通って、日常のなかへ消えてゆこうとしております。それは、ちゃんと別れを消化できている証です。  今、自分も<半透明のさよなら>を抱き続けているというあなた。是非、杏沙子のこの歌を聴いてみてください…!聴き終えたときには、思いがけず、ふっと前を向けているかもしれません。 ◆紹介曲「 半透明のさよなら 」 作詞:杏沙子 作曲:宮川弾 ◆ファーストフルアルバム『フェルマータ』 【初回限定 ぐるぐるリングノートデラックス盤】VICL-65093 ¥3,200+税 【通常盤】VICL-65094 ¥2,700+税 <収録曲> 1 着ぐるみ 2 恋の予防接種 3 ユニセックス 4 チョコレートボックス 5 よっちゃんの運動会 6 ダンスダンスダンス 7 アップルティー 8 半透明のさよなら 9 天気雨の中の私たち 10 おやすみ 11 とっとりのうた

    2019/02/19

  • 杏沙子
    あなたのこと火傷させたいです。
    あなたのこと火傷させたいです。

    杏沙子

    あなたのこと火傷させたいです。

     2018年7月11日に“杏沙子(あさこ)”がミニアルバム『花火の魔法』でメジャーデビューを果します。彼女は、1994年生まれ鳥取県出身のシンガーです。デビュー前にYouTubeにて発表していた自身作詞作曲3作のMVは、総再生回数500万回超え。音楽投稿アプリ・nanaの2017年【歌い手再生数ランキング】では年間第1位を獲得。すでにそのポップセンスとチャーミングな歌声は注目を浴びておりました。 花火の魔法にかかってしまえ あなたの心を燃やしてしまえ あぁ 花火消える前に 「花火の魔法」/杏沙子    そんな杏沙子のデビューミニアルバムのタイトル曲「花火の魔法」は、すでに先行配信がスタート。併せて、歌詞も先行公開中!この歌は、彼女が友達と花火をしているときに『花火って魔法みたいだね。手持ち花火が魔法の杖で、そこから生まれる光は魔法』という話をしたことがきっかけで生まれたんだとか。では、夏のトキメキを先取りできそうな「花火の魔法」をさっそくご紹介いたします! 夏休みの最後の日に来た電話 「みんなで花火しようぜ」あなたの声 友達のひとりだと思われてても ふたりきりの会話がうれしかった 橋の下で カラフルな火花が咲く あなたも 赤 青 ピンク わたしの火を あなたにあげたときに 本気で願ったの 「花火の魔法」/杏沙子  毎年、ワクワクな何かが起こりそうな予感がする夏休み。でも結局、あっという間に終わってしまう夏休み。でも、その<夏休みの最後の日に来た電話>はきっと<わたし>にとって、この夏をトクベツにする最後の大チャンスです。LINEじゃなく“電話”であること。たとえ<友達のひとりだと思われてても>夏休みのラストを一緒に過ごす人として思い出してくれたこと。何より、声が聞けて<ふたりきりの会話>ができたこと。    まず、好きな人からのたったそれだけで、嬉しくて幸せでもう<わたし>の<夏休みの最後の日>はトクベツになりつつあるのでしょう。そして、いよいよみんなで集まっての花火が始まりました。曲のサウンド感からも<赤 青 ピンク>とカラフルに爆ぜる火花の様子が伝わってきます。もちろん、その火花の色に合わせて鮮やかに照らされる<あなた>を見つめる<私>の心模様も…!    実は“手持ち花火”というものが、とっておきの恋愛アイテムであることにも「花火の魔法」で気付かされます。打ち上げ花火をわいわい見上げるのも良いでしょう。だけど、手持ち花火なら<わたしの火を あなたにあげた>というような“火移し”の瞬間があったりするんですよね。つまり普段よりグッと相手に近づける。自分の火を好きな人に移すという行為もなんだかキュンとします。そうした、ちょっとロマンティックな夏の夜が<わたし>に“不思議なパワー”を与えるのです 花火の魔法にかかってしまえ わたしの病を患ってしまえ 夏の暑さがわたしを狂暴にする 花火の魔法にかかってしまえ あなたの心を燃やしてしまえ あぁ 花火消える前に あなたのこと火傷させたいです。 「花火の魔法」/杏沙子  とっくに“あなたの病”を患っているのは<わたし>です。でも今夜の恋の炎は<花火の魔法>と<夏の暑さ>の相乗効果でいつもよりかなり強火。だからこそ<わたしの病を患ってしまえ>と、<あなたの心を燃やしてしまえ>と、<あなたのこと火傷させたいです>と、この<夏休みの最後の日>に何かを変えたいエネルギーがぐんぐん強まっているのがわかりますね。ただ一方で“不思議なパワー”には違う副作用もある模様。 はっきりしてるはずの気持ちも あなたの前では オレンジ みどり あたしの火は あなたにあげるときに 少し弱くなる 花火の魔法にかかってしまえ わたしの病を患ってしまえ 夏の暑さがわたしを臆病にする 花火の魔法にかかってしまえ あなたの心を燃やしてしまえ あぁ 花火消える前に 「花火の魔法」/杏沙子  その副作用は、やがて花火が消えて<夏休みの最後の日>が終わってしまうことを考えると表れます。伝えたくて<はっきりしてるはずの気持ち>が<少し弱く>なって、今夜は<狂暴>な自分をまた<臆病にする>のです。同じ夜はもう二度と訪れない今日。<わたしの病を患ってしまえ>と、<あなたの心を燃やしてしまえ>と、願っているだけではダメです。花火が消える前に“不思議なパワー”を少し借りて<わたし>は想いを伝えなければならないのです…! 花火の魔法にかかってしまえ わたしの病を患ってしまえ 最後の花火 その先にあなたが見える 花火の魔法にかかってしまえ わたしの病を患ってしまえ 夏の暑さがわたしを狂暴にする 花火の魔法にかかってしまえ あなたの心を燃やしてしまえ あぁ 花火消える前に あなたのこと火傷させたいです。 あなたのことがずっと好きでした。 「花火の魔法」/杏沙子  さて、このように幕を閉じる歌。果たして、最後の最後<あなたのことがずっと好きでした。>というひと言は、自分の胸の内にだけ響く言葉なのでしょうか。それとも思い切って<あなた>に届けた言葉なのでしょうか。同じような恋をしていて、杏沙子「花火の魔法」を聴いたあなたはどうか、後者の選択をする勇気を持てますように。たとえば“手持ち花火”の終わりの定番である“線香花火”タイムに、こっそり想いを伝えてみるのも、良いかもしれません…! ◆ミニアルバム『花火の魔法』 2018年7月11日発売 VICL-65025 ¥1,600+税 <収録曲> 1. 天気雨の中の私たち 2. マイダーリン (re-recording) 3. クラゲになった日の話 4. 流れ星 5. 花火の魔法

    2018/07/02

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