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    やえ
    やえ

    日食なつこ

    やえ

     2023年4月5日に“日食なつこが”ミニアルバム『はなよど』をリリースしました。今作には、必ずしも明るく華やかではない、彼女らしい“春”を描いた7曲が収録されております。ストレートな思いや音があふれた、物悲しくも柔らかいコンセプチュアルな作品に。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“日食なつこ”による歌詞エッセイをお届け。今回は第1弾。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 やえ 」にまつわるお話です。 花見の季節は毎年ふつうに寒い。   桜の木の下でシートを広げ、春の装いで飲めや歌えや、なんて絵に描いたような理想の宴には桜の開花時期の気温からすれば正直まだ気の早い話で。しかも花見というのはたいていが巨木の下で催されるものだから、花や枝や葉にすっかり遮られてまだ弱々しい春の日差しなどはまるで人間に届いてこない。   うすっぺらいお花見シートにひとたび腰を下ろせばその真下の硬く冷たく湿った土にみるみる体温を奪われ、気まぐれに吹きつける春一番に鳥肌を立たせられて、ひざ掛けや温かい飲み物で必死に暖をとりながら、それでもここまで来たんだからとみんな半ば意地になって声を上げ楽しんでいる…。   花見と聞けば、そんな記憶ばかりが思い起こされる。   だから桜を見る時は、通りすがりざまふと目についたなんてことのない桜の木のそばで足を止め、眺めるともなくしばし惚けて立ち尽くすぐらいで私には事足りる。   間近で見ると桜の幹は長年風にさらされた岩肌のように出っぱったり剥がれたりいきなりあらぬ方向へ湾曲していたり、葉は葉で錆びたノコギリのようにぎざぎざ尖っていたり、あの淡くやわらかい花弁とその遺伝子を同じくする植物であることがにわかに信じがたくなるような頑強さでそれは目の前にそびえている。   その姿には、春の盛りに向けて養分を蓄え眠りつづける花弁を、開花の瞬間まで外界のあらゆるものから護るべく立ちはだかる守護者、あるいは母体、そういった存在としての揺るぎない頑なさがあるようにも見て取れる。   …そんなところまで思い至ったあたりでふと、自分の身体が暮れ始めた街の夜気ですっかり冷え切っていることに気がついた。   ほんの数分だったのか、ずいぶん長いことそこに留まっていたのか、笑ってしまうほどに呆気なく、人は桜の花が醸す情景に促されて雄弁にものを考えてしまう。この肌寒さがなければきっと際限なくそこに立ち尽くしただろう。   だから桜の季節は、これくらいの寒さでちょうどいいのだ。咲き溢れる淡い情景にいつまでも留まりたいと焦がれても決してその時間のすべてには寄り添いきれず、もどかしい気持ちで背を向けるくらいで、きっとちょうどいい。   そして寒さが邪魔をしなくなる季節の頃には花は散り果て、若々しい緑に染まった葉桜を見上げながら、ずっと追いつけない速度で足早に巡る桜の花に、だからこそ人は惹かれつづけるのだ。   目の前の大通りをトラックが走り去る。巻き上げられたダストの向こうに、早咲きの八重桜がぼんやりと滲んで揺れている。   さ、そろそろここを離れて地下鉄の駅へと潜ろう。待ち合わせの時刻にはまだ余裕があるけれど、駅前の雑踏に待ち人の影を探す時間も存外悪くはない。   言葉や距離が温まりきる前にいつも背中を向けてしまうあの人も、きっとそれくらいで私には一番ちょうどいいという、そういうことなんだ、きっと。 < 日食なつこ> ◆紹介曲「 やえ 」 作詞:日食なつこ 作曲:日食なつこ ◆ミニアルバム『はなよど』 2023年4月5日発売 <収録曲> 01. やえ 02. ダム底の春 03. 夕闇絵画 04. 幽霊ヶ丘 05. diagonal 06. ライオンヘッド 07. 蜃気楼ガール

    2023/04/06

  • 上野大樹
    上野大樹は絶対に売れたいし、みんなに最高!と思ってもらいたい。
    上野大樹は絶対に売れたいし、みんなに最高!と思ってもらいたい。

    上野大樹

    上野大樹は絶対に売れたいし、みんなに最高!と思ってもらいたい。

     2023年4月5日に“上野大樹”がメジャーデビューアルバム『新緑』をリリースしました。春を彩る出会いと別れをテーマに作られた今作。タイトル曲「新緑」を含む6曲と、Disc2には代表曲「ラブソング」「NAVY」などインディーズ時代の集大成とも言えるインディーズベスト8曲を合わせた全14曲の2枚組アルバムとなっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“上野大樹”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回が最終回です。綴っていただいたのは、今作に収録されている各新曲にまつわるお話。楽曲誕生のきっかけや、歌詞に込めた想い、そしてこれからの意志…。ぜひ『新緑』と併せてエッセイをお楽しみください! 新緑 【新緑とは一般的に4~5月頃の若葉の緑色や、木々が芽吹く“現象”そのものを指した言葉である】   ────────────────────────   メジャーデビューアルバム『新緑』は新曲6曲とインディーズ時代のベスト8曲の全14曲入りアルバムという、この時代にはとても珍しく豪華なALを作らせて貰った。しかもデビュー作品でだ。   「上野大樹というアーティストをより広める為に沢山の幅広いリスナーと出会える1枚にしたい」   そんな想いを込めてバラエティに富んだALが出来上がった。 だけど確実に自分の血が流れている、自分の一部のような作品に仕上がった。     あまり真面目に紹介してもつまらないので、ラジオや雑誌などで話したこととは違う目線で、各曲の思いの丈を綴ろうと思う。   ────────────────────────   ・M-1 夏風を待って   みんなの中で風ってどういうものだろうか。僕は、流れが変わる瞬間やその流れに乗る瞬間をイメージする。そんなメジャーデビュー作品の1曲目。僕は今、確実に流れに乗っているのだ。   洋楽を聴いていてふと(僕も本来持つ自分の譜割を最大限に活かし、且つ誰もその通り歌えないグルーヴの曲を書きたい!)と思って書き始めた。 破裂音や濁音、自分の舌足らずになる瞬間、それらを全て音ハメしながら気持ち良いところを探した記憶がある。   個人的には、<君の短い髪の毛が>という歌詞が好き。長い髪の毛でも、ショートカット、でもなく短い髪の毛。とても動物的で、神秘的で、丁度良い場所をくすぐられる!   ・M-2 新緑   生かされている僕ら。メジャーデビューという華やかなスタートに似つかわしくない言葉やもどかしさが詰まっている楽曲。   日々を眺めて育ってく 一緒に変わっていくんだと 明け方 街は眩しくて 身体は少しだけ重かった   僕らの日常はきっと何か足りないくらいが丁度良い。うまくいかないくらいが良い。 人に優しく出来るバランス、人の優しさに気付けるバランス、驕ることのないバランス。 その絶妙なバランスで僕らはきっと明日に向かって一歩踏み出すし、誰かと手と手を取り、それを素晴らしいと思える。不安な僕と、不安なみんなに贈る、僕なりのメジャーデビュー曲です。   これから一緒に変わっていきましょう。   ・M-3 ランタナ   よく通る路地裏にひっそりと佇む中華料理屋「らんたな」からこのランタナという言葉に出会い生まれた曲。スカートとPUNPEE-ODDTAXIの『THE FIRST TAKE』をみて、(そうそう!僕もこういう曲やりたいんだよ!!)なんて思って書き始めた。   この曲はレコーディングでどれだけ小さな声で歌えるか、にトライした。初めての試み。 気怠さや、ビートに乗らない独り言というか、心境が声になっているくらいのニュアンスを目指した。   思い出の一挙手一投足 風で揺れる水面に映り込む 君の悲しい顔をいつまで経っても ずっと眺めてる    水面越しにしか視ることのできないそんな状況。状況は違えどきっとみんなにもそんな日々や思い出があったのではないかと想像する。風に揺れる水面だからこそ本質はきっと見えていなくて、彼と彼女の間には想像以上の溝がある。人間って後から気づくんですよね。あのときちゃんと向き合っていればー!って。そんなあなたの主題歌です。   ・M-4 予感   アコギジャカジャカでストリングス壮大でドラムドコドコでかっこいい曲!!!! 難しいことは考えずにこのかっこよさと泥臭さに耳うずめて大声で泣きながら聴いて欲しいです。   僕らの一番美しかった時代を謳っています。予感、っていつからかわからなくなるんです。 賢くなると逆算したり、根拠を求めたり、臆病になったり。 悩んで選んで間違ったり正しかったり、自分を犠牲にして飛び込めることって素晴らしいんです。   これは紛れもなく僕の歌です。インディーズ時代から何度も悩み選んできた、いやもっともっと前もずっとそうしていた、僕らの歌です。 だからこそ何も考えずに馬鹿になって聴いて泣いてください!   ・M-5 遠い国   僕の中では珍しく書いた時の記憶がない曲。 それくらい素直にまっすぐ書けました。でもその割に色々な可能性を秘めている詞。   自分でも誇らしくなります、この曲。 だから敢えて何も言いません。みんな解釈を当てはめてみてください!   ・M-6 ざわめき   僕の備忘録です。アーティストでも何でもない人間の詞です。願いでもあり希望でもあり願望でもある。ずっとこれが続きますようにって。自分でも自分が変わることが怖いんです。きっとみんなそう。でも守るべきものは本質だけで、僕らは変わっていくことでその本質を守ることにつながる。   上野大樹は絶対に売れたいし、みんなに最高!と思ってもらいたい。 時代にそぐわなくてもみんながライバルで、常に闘争心に燃えている。 このざわめきはまだまだ続きます。   ────────────────────────   ここまで読んでくれた皆様、本当にありがとうございます。 メジャーデビューの発表がすこし早かったせいか、みんなとその日に向かっているような気持ちです。だけどここは始まりの扉を開ける瞬間に過ぎないので。   ここからは一味違う新しい空気を吸いながら今まで以上に胸を張り、努力をして、僕の信じる音楽を全うします。しかしそれに驕らずしっかりと名前を広め掲げてみせます。   またとないこんな機会にコラムを書かせて頂き僕自身も楽しく、また身も引き締まりました。 欲を言うなら、文章を書くこと大好きだからこれからもお仕事として続くといいな。   僕には音楽だけじゃなくやりたいこと関わりたい人が沢山います。 きっとみんなも、年齢や性別は違えどあるよね。 僕の活動がすこしでも力や励みになるよう、作品以外の上野大樹はいつまでも変わらず等身大の上野大樹でいようと思いますので、またこれからも親しみを持って応援してください!   喜びの春が今年もやってくる!!! <上野大樹> ◆メジャーデビューアルバム『新緑』 2023年4月5日発売   <収録曲> CD/Disc1 1. 夏風を待って 2. 新緑 3. ランタナ 4. 予感 5. 遠い国 6. ざわめき   CD/Disc2 1. ラブソング 2. て 3. おぼせ 4. 波に木 5. NAVY 6. 面影 7. 東京 8. 愛のまま  

    2023/04/05

  • 門脇更紗
    負けず嫌いの私を奮い立たせるのは、いつも君。
    負けず嫌いの私を奮い立たせるのは、いつも君。

    門脇更紗

    負けず嫌いの私を奮い立たせるのは、いつも君。

     2023年4月5日に“門脇更紗”が配信シングル「君がいるから」をリリース。今作は女子ゴルフを題材としたTVアニメ『BIRDIE WING -Golf Girls' Story-』Season 2のエンディング主題歌です。アニメのシナリオを読んで主人公ふたりの関係性にインスパイアされた門脇更紗が、詞・曲を書き下ろし、サウンドプロデューサー・佐伯youthKがアレンジを担当したミディアムナンバーとなっております。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“門脇更紗”による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲 「 君がいるから 」 にまつわるお話です。この曲を作るときに頭に浮かんでいたのは、大好きな親友のこと…。さらに今回は音声版もございます。門脇更紗の“朗読”でもエッセイをお楽しみください。 今回のコラムは4月5日リリースの「君がいるから」についてです。   この楽曲はTV アニメ『BIRDIE WING -Golf Girls' Story-』Season 2 エンディング主題歌として書き下ろしをさせていただいたことをきっかけに生まれました。   お話をいただいたとき、学生の時にスポーツをやっていたら、もっと作品のストーリーに寄り添えたんじゃないかなと考えた瞬間もありましたが、私には何にも変えられない大好きな親友が隣にいたので、その子と過ごした日々と、作品を重ねて制作しました。   2コーラス目のAメロ、   君のオチのないトークを 笑って聞くだけで 心が少し救われた夜もあったんだ   の歌詞が、歌っていていちばん親友の顔が浮かぶなと思います!   高校生の時からボイスメモで録音した素材を聴かせて、感想をもらっていたのですが、この楽曲ができた時もすぐに親友にデモを渡して聴いてもらいました。   「最高!あんた天才なんちゃう!」   しか言わないけど、 親友にもらうその言葉が、何よりもパワーになっていました。   親友が助けを求めている時に私もそんな存在になっていたいな、と思います。   ひとりより、ふたりのほうがもっと特別になる… まるでハーモニーみたいに…   「君がいるから」   負けず嫌いの私を 奮い立たせるのは、 いつも君。   悔しくて話さなかった日、 頑張ろうねと言い合った日、 嫌いになった日、 手を差し伸べてくれた日、 しょうもない話をして笑った日、   1人じゃないと教えてくれた。 がむしゃらに一緒に進んだ。 2人、出会って強くなれた。   これからも愛に溢れた睨み合いを続けながら 君に勝ちたいと思うんだろう。   まだ夢の途中.... 君がいるから!わたし、がんばれるよ。 < 門脇更紗> ◆紹介曲 「 君がいるから 」 作詞:門脇更紗 作曲:門脇更紗 配信サービス一覧: https://jvcmusic.lnk.to/kimigairukara 

    2023/04/04

  • idom
    混じり気のない純粋な《愛》という世界
    混じり気のない純粋な《愛》という世界

    idom

    混じり気のない純粋な《愛》という世界

     2023年4月12日に“idom”が2nd EP『EDEN』をリリース!よりidomらしさにこだわって制作したという今作。リード曲「EDEN」は、楽曲制作風景がidomのTikTokで公開されており、ChillでエモいけどノれるChill Houseな楽曲に仕上がっております。他にも様々な魅力を詰め込んだ2nd EP。idomの新たな魅力を感じさせてくれること間違いなし!    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“idom”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第1弾。綴っていただいたのは、今作のタイトル曲「EDEN」にまつわるお話です。私たちにとっての永遠のテーマである《愛》。idomが感じる《愛》の神秘性とは…。ぜひ今作と併せて、エッセイをお楽しみください。 古くて新しい、永遠のテーマ《愛》 我々人類のこれまでの歴史においても、その存在は非常に重要なものだと考える。 僕は真の《愛》というものに対して、神秘性を感じてやまない。   恋愛における時間というものは一定の速さで進まないようだ。 無論、時計の針は規則性を持って進むし、1秒が60集まって1分だという事実に変わりはない。 ただ1時間を1分のように感じたり、その逆に1分を1時間のように感じたりする感覚は、さまざまな場面で体験でき、恋愛はその感覚を享受するのに最も身近な存在だといってもよい。 一刹那のキスを永遠のように感じた人もいるだろう。 そこに《愛》というものの神秘性をますます感じる。   ラ・ロシュフコーの箴言集69条に 「純粋でほかの情熱を混えない愛がこの世にあるとしたら、それは心の奥底に隠されていて、われわれ自身ではしることのできないものである」と記されている。   ラ・ロシュフコー自身は『純粋でほかの情熱を混えない愛』というものの存在を認めていないが、この一節が、混じり気のない真の《愛》というモノの形を描いていると僕はずっと考えてきた。 《愛》は触れる事ができず、目に見えず、互いの中に知らぬ間に育まれ、その不可解さ故に私たちを苦しめ、惹きつける。   「EDEN」では、そんな心の奥底にある「混じり気のない純粋な《愛》という世界」に陶酔していく二人の様子を描いた。現実から隔離されたその世界は、理想郷であり楽園ともいえる。恥じらいもなければ、一般常識なんてものは通用しない。 それ故に誰にも侵されたくない領域がそこには存在し、二人だけの秘密が生まれる。   《恋》と《愛》は似て非なる部分があり、盲目的で自己中心的な《恋》に対して、《愛》からは自己犠牲と理性的な精神を感じる。今作「EDEN」の二人は《恋》と《愛》の間で揺れ動き、純粋さ故にその精神世界に溺れていく。 その先に究極の愛があるとして、僕がその当事者であるなら、きっとこう願うだろう。   「あなたの腕の中で、永遠に眠りたい」と。   idom ◆2nd EP『EDEN』 2023年4月12日発売 初回生産限定盤 SECL-2855~2856 ¥1,800(税込) 通常盤 SECL-2857 ¥1,400(税込)   <収録曲> 1.EDEN 2.Memories 3.Control 4.Loop 5.GLOW -English ver.- 

    2023/04/03

  • ヤングスキニー
    バンドマンの僕から、あの子へ。
    バンドマンの僕から、あの子へ。

    ヤングスキニー

    バンドマンの僕から、あの子へ。

     2023年3月15日に“ヤングスキニー”が1stフルアルバム『歌にしてしまえば、どんなことでも許されると思っていた』をリリースしました。配信シングル「東京」「コインランドリー」「本当はね、」「好きじゃないよ」、これまで会場限定シングルに弾き語りデモが収録された「ごめんね、歌にして」「ヒモと愛」を含む全10曲を収録。インディーズ時代の楽曲から最新曲まで、ここまでの勢いを凝縮した代名詞となる1枚です。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“ヤングスキニー”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。最終回はかやゆーが担当。綴っていただいたのは、アルバムの最後を飾る収録曲「 ごめんね、歌にして 」にまつわるお話です。あの頃には戻れない今、“あなた”に伝えたい想いは…。さらに今回も音声版がございます。かやゆー本人による朗読でもエッセイをお楽しみください。 僕は恥ずかしがり屋だから、自分の気持ちを目を見て伝えるなんていうことはできなかった。もっと言葉で気持ちを伝えてたら、もっと言葉で想いを伝えてたら、今はもっと変わっていたのかな、なんてね。でも歌にすれば、自分の気持ちも届くと思っていたし、届いていると思っていた。言葉では、目を見て気持ちは言えなかったけど、せめて歌う時だけは目を見て歌っていた。でも気持ちが伝わってる気がしただけで、その瞳には、「歌にしないで」なんて映っていたことは、これっぽっちも気づけなかった。   全部僕の勘違いだった。   あの時は、新曲ができるたびに聴かせていたし、あなたのことだけを考えて、あなたのことだけを歌っていた。でも唯一あの子に歌えなかった歌が一つだけあった。だって君は“今でもあなたは私のことを元カノとか言って歌にしてくれてたらいいな”なんて思ってないだろうし、それも全部僕の願望だってわかっていたから。   “歌えなかったあの歌と”   僕は今も忘れずに鮮明に覚えてる。寝る前に弾いてあげたギターとか、二人でイヤフォンを分け合った夜とか、早起きして出かけた日も、あなたが作ってくれた美味しかった炒飯も、換気扇のうるさい七畳の狭いワンルームで、単身者専用って書いてあったけど、バレないようにこっそり二人で同棲、夜中には家に洗濯機があるのに、わざわざコインランドリーまで行っちゃったりして、2人の汚れた心まで綺麗になったらいいねって。あの日常も、あの幸せも全部あなたがくれたものだった。   結局僕は愛想を尽かされた。何回も引き止めたけど、あなたはどこか遠くへ行ってしまった。正直言えば、戻りたいって思うし、あの日々を忘れられない。でも僕は“忘れられないのは、あなたではなくて二人の時間”なんだと自分に、言い聞かせている。戻れたとしても結局僕は、どうせまた同じことをしてしまうだろうし、愛想を尽かされてしまう。だっていまだに思いは伝えられず、歌にしているのだから。   “今でもあなたを元カノとか言って歌にしてごめんね”   ごめんね。 <かやゆー> ◆紹介曲「 ごめんね、歌にして 」 作詞:かやゆー 作曲:かやゆー ◆1stフルアルバム『歌にしてしまえば、どんなことでも許されると思っていた』 2023年3月15日発売 配信サービス一覧: https://jvcmusic.lnk.to/ys_1stAL <収録曲> 1. ヒモと愛 2. ゴミ人間、俺 3. 本当はね、 4. 美談 5. コインランドリー 6. 好きじゃないよ 7. 夜のままで 8. 東京 9. らしく 10. ごめんね、歌にして  

    2023/03/31

  • 新山詩織
    猫のせなか。
    猫のせなか。

    新山詩織

    猫のせなか。

     聞くひとの心を捉えて離さない、染み入る歌声と歌詞が多くのリスナーを惹きつけるシンガーソングライター・新山詩織。そんな彼女が、2022年12月にアーティストデビュー10周年を迎え、2023年4月17日にはメジャーデビュー10周年を迎えます…!    さて、今日のうたコラムでは、メモリアルイヤーを記念して“新山詩織”による歌詞エッセイを1年を通じ、12ヶ月連続でお届け!その第4弾です。綴っていただいたのは、彼女の愛する猫のお話。猫を飼っている方はきっと共感できるはず。さらに今回も音声版がございます。本人の朗読でもエッセイをお楽しみください。 猫の背中は なんでこんなにも落ち着くのだろう。   こうして何か書き物をしている時 本や雑誌を読んでいる時 映画やYouTubeを見ている時 パソコン作業の時にはもう キーボードの上にどっしりと   まるで「どうぞお使い下さい」 「どうぞどうぞお休み下さい」とでも言うように その柔らかいものがそこにある。   なので「ありがとうございます」と一言伝え 枕にして、ひと休憩させてもらう   たまに、一眠りしてしまうほど それはエアコン、こたつ、ホッカイロと 比べ物にならないくらい あたたかくて、安心する   大げさかな…でも、本当に。   猫にしてみたらいい迷惑だ 邪魔だな、重いな、なんだこいつって 思われてるかもしれないけど。   ごめんなさい、でもさ そこにあるから、いいよね?   なんて、勝手に自分で自分を許して いつもそこに手を乗せてしまう 頭を委ねてしまう   もはや、私が猫を飼っているのではなく 私が猫に飼われている   そんなことを、心の底から実感する とある昼間であった。   <新山詩織> ◆イベント情報 『B All Light』 -新山詩織 with friends- ■日程:2023年4月28日(金) ■会場:unravel Tokyo( https://unravel-tokyo.com ) (〒106-0032 東京都港区六本木4丁目11-11 六本木Gmビル B1F) ■時間:開場 18:30 / 開演 19:00   ■出演: ・新山詩織( http://niiyama-shiori.com ) ・山崎あおい( https://yamazakiaoi.jp ) ・Maica_n( http://maica-official.jp ) ・Ran( https://ran-official.com )    ■サポートメンバー: ・友田ジュン(Key/DEZOLVE)( https://www.juntomoda.com ) ・坂本はるか(Gt/エドガーサリヴァン/MEMEMION) ・山下あすか(per)   チケット料金:4,000円 (全自由・税込・ドリンク代別) ※全自由席/入場整理番号順のご入場 ※前方座席あり、後方スタンディング ※おひとり様4枚まで ※未就学児入場不可 お問合せ:balllightcontact@gmail.com   チケット発売中: https://eplus.jp/niiyama-shiori/

    2023/03/30

  • クリープハイプ
    僕も彼女もお互いを愛してはいないのだろう。
    僕も彼女もお互いを愛してはいないのだろう。

    クリープハイプ

    僕も彼女もお互いを愛してはいないのだろう。

     2023年3月29日に“クリープハイプ”が新作EP『だからそれは真実』をリリースしました。TOHO animationの10周年企画『TOHO animation ミュージックフィルムズ』への書き下ろし曲「凛と」、展覧会『クリープハイプの声をシャワーのように浴びる展』テーマソングでもある「本当なんてぶっ飛ばしてよ」、Ba.長谷川カオナシが作詞作曲した「朝にキス」など、バラエティ豊かな全5曲を収録。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“クリープハイプ”の長谷川カオナシによる歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、今作の収録曲「 朝にキス 」にまつわるお話です。曲の背景にある<僕>と彼女の物語を、感情を、歌詞と併せて受け取ってください。さらに今回は“音声版”がございます。長谷川カオナシ本人による朗読でもエッセイをお楽しみください。 安心したのか疲れ切ったのか、彼女は眠りについたようだ。 僕はというと安心したし疲れ切った。   実につまらない言い合いだった。 ごめんと折れるフリもした。 反省の皮を被ったそれは、実際のところはただの放棄の意思表示である。 彼女が彼女自身の命を人質にとった以上、 僕から言えることはもう何もない。   恥ずかしながら無学ゆえ、各宗教に於ける愛の定義については暗い。 でも恐らく。僕も彼女もお互いを愛してはいないのだろう。 議論の目的はそれぞれのエゴを通すことであり、 双方の幸福の追求ではなかった。   正論は刃だ。 切れ味の良い刃ならあるいはメスになれるのかもしれない。 だとしてもメス一本だけで手術は遂行出来ないし、 そもそも医者でもなんでもない僕がいたずらに振り回すべきものではない。   麻酔だ。少なくとも僕の方は今、麻酔が欲しい。 平たく言うとスマートフォンを相手に酒を呷るのだ。 外に出て空を見上げると、黙って見下ろしている月と目が合った。 安全圏から容赦なく降り注ぐその呑気な光が目に障る。 唾を吐いた。 当然顔に戻ってきた。 空なんて見上げるものじゃない。 視線をスマートフォンに下ろした。   SNSの上では日夜、様々な論争が繰り広げられている。 「口下手」と「わからずや」では決着がつかない。 両者の弁は平行線となって伸びていく。 寄り添わず、かといって離れることもない二本の線。 なんと仲睦まじいことだろうか。 多くの恋人たちはやがて夫婦の契約を結ぶにあたって、 永遠の愛を誓う。 「永遠」も「愛」も「誓い」もとても難しいことなのに、 赤の他人同士が一歩も退かず憎み合う力は 夜空の向こうに果てしなく伸びていく。   それでもやはり永遠はなく、空は明るみ始めた。 部屋に戻ると、東から射す陽に彼女の寝顔が照らされている。 寝ている人間は美しい。いつかは起きるというところも良い。 朝にキス。張っていた意地が水泡に帰す。 平行線で論じていた口同士が触れ合った。 片側を担っていた僕の線が角度を変え、 もう片方の線に向かい、一方的に触れた。 平行ゆえの均衡は崩れ、 線がこの先どこへ行くのかはわからない。   <クリープハイプ・長谷川カオナシ> ◆紹介曲「 朝にキス 」 作詞:長谷川カオナシ 作曲:長谷川カオナシ ◆EP『だからそれは真実』 2023年3月29日発売   <収録曲> 01. 凛と 02. 本当なんてぶっ飛ばしてよ 03. 朝にキス 04. 愛のネタバレ 05. 真実  

    2023/03/29

  • 上野大樹
    8月某日。avex本社の会議室でそれは告げられた。
    8月某日。avex本社の会議室でそれは告げられた。

    上野大樹

    8月某日。avex本社の会議室でそれは告げられた。

     2023年4月5日に“上野大樹”がメジャーデビューアルバム『新緑』をリリース。春を彩る出会いと別れをテーマに作られた今作。タイトル曲「新緑」を含む6曲と、Disc2には代表曲「ラブソング」「NAVY」などインディーズ時代の集大成とも言えるインディーズベスト8曲を合わせた全14曲の2枚組アルバムとなっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“上野大樹”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第2弾。綴っていただいたのは、メジャーデビューが決まってからのアルバム制作の軌跡です。彼が感じたインディーズ時代との違いや、曲の作り方、アルバム収録曲選びについてなどなど、ミュージシャンの生態を明かしてくださいました。 AL『新緑』の制作は2022年の夏頃に始まった。   ミュージシャンの生態を知ることは、普通の人なら恐らくそんなに機会もないと思うので折角のこういう機会、色々と裏側を書かせて頂きたい。   ────────────────────────────────────────   8月某日。avex本社の会議室でそれは告げられた。   「上野くんと正式にcutting edgeにてメジャー契約をしたい。」   事前に言われていたとはいえ、音として聞くと何とも不思議な気持ちになった。   (そうか、メジャーデビューをした人はみんなこれを通過したのかぁ)と思った。 それから何かある度に、(メジャーデビューをしたひとはみんな…)と思うようになったが、挙げるとキリがないのでやめておく。   そんなこんなでメジャーデビューアルバムの制作が始まった!     アルバム自体はインディーズでも2枚出していたのでなんとなくの流れは頭に浮かんだ。 だけど今回のアルバムは今までと明らかに違うことが沢山あった。   まず曲作りを始める前に新設上野チームで会議が行われた。   (社会人みたいだなぁ)と思った。本社の会議室へ行くのはなんだかちょっと楽しかった。 完全に就職体験モードだった。アルバムの核となる話をして本格的な猛暑の中、長い旅は幕を開けた。   ミュージシャンにもいろんなタイプが居ると思うが、僕は夕方から21時にかけて曲が一番よく書ける。 音楽を始めた当時、放課後にずっとそんなことをしていたからかなぁと最近気づいた。   昔は手書きで詞を書いていたけど『帆がた』というALからパソコンに変えた。 手書きで書くとどうしても、言葉が自分の文字として自分の中に入ってきて、愛着が沸き視野も狭くなる気がする。その点、パソコンで書くと客観的に詞の世界だけを抽出できて可能性が広がる気がする。※あくまでも個人的感覚   僕はギター1本で曲を書き上げる。詞とメロディが同時に出るけど、詞を歌うためにメロディを引っ張り出してきているので僅差で詞先なのかもしれない。     良い曲が出来ると、自分は本当に天才だ! と思うけど、全く曲が書けないと、音楽をやめるタイミングは今なのか? と落ち込む。曲を書いているのか、曲に書かされているのか、日々振り回されながらアルバムの候補曲達が着々と生まれ始めた。   今回のアルバムの為に結局30曲以上を書き上げた。     そしてそこから何週にも渡り、血で血を洗う攻防が繰り広げられた。   大袈裟に言い過ぎた。       だけど、それくらい本気の曲選びがみんなで始まった。   自分としては全て可愛い我が子だ。勿論すべてに愛着がある。 ただ人の子でもなければ、自分の作った曲に対してなので無残にも愛着の優劣がある。   ピンと来てない曲が挙がると、自分が作った曲なのに自分の可愛いと思っている曲を通したいが為に   「いや、なんかそれはあんまよくない気が、、、」とか 「うーーん、僕は作ってみたけど気に入ってなくて、、、」とか   散々な事を言っていた。   社会経験をしていないミュージシャンの悪いところかもしれない。 もしかしたらミュージシャンを言い訳にしているだけで僕自身が足りないだけかもしれ、、。いやいや。   時には「上野君のこういうところも広げていくべき!」「この曲めちゃくちゃいいよ!」なんて持ち上げられながらの会議も行われた。大人ってオトナ! すごい! と何度も思った。   とまあ、攻防が何週にも渡り、そんなこんなで10月の終わりに、DISC-1に収録の新曲6曲が出揃った。   まだ曲のアレンジやミックスやマスタリングの話もしていないのに、一週が終わってしまった。 残念。   来週の最終章では、いよいよそんな風に僕だけではなく沢山の人が情熱を注いでくれたAL『新緑』の曲達について沢山触れていこうと思う。今週もここまで読んでくれてありがとうございました。     また来週!   ps.すこしずつ大人になっていっています、上野大樹! <上野大樹> ◆メジャーデビューアルバム『新緑』 2023年4月5日発売   <収録曲> CD/Disc1 1. 夏風を待って 2. 新緑 3. ランタナ 4. 予感 5. 遠い国 6. ざわめき   CD/Disc2 1. ラブソング 2. て 3. おぼせ 4. 波に木 5. NAVY 6. 面影 7. 東京 8. 愛のまま  

    2023/03/28

  • ASH DA HERO
    ロックバンドは生き物語である。
    ロックバンドは生き物語である。

    ASH DA HERO

    ロックバンドは生き物語である。

     2023年2月22日に“ASH DA HERO”がニューシングル「Judgement」をリリースしました。タイトル曲は、TVアニメ『ブルーロック』2クール目オープニング主題歌。ASHの変幻自在のラップとボーカル、Narukazeのハイセンスかつテクニカルなギター、Satoの重厚かつ踊るようなベース、WANIの圧倒的パワーを感じさせるドラム、DJ Dhalsimの高揚感を煽るスクラッチ。5人のエゴイストがぶつかり共鳴し合い生まれた1曲となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“ASH DA HERO”のASHによる歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、タイトル曲「 Judgement 」にまつわるお話です。コロナ禍の真っ只中で結成されたASH DA HERO。彼らがこの曲の制作に至るまでの軌跡と決意を明かしてくださいました。ぜひ歌詞と併せて受け取ってください。 ロックバンドは生き物語である。と、常々思う。 折角の機会なので、この楽曲の制作に至るまでの背景を赤裸々に綴ってみようと思う。   我々“ASH DA HERO”は2021年の9月に結成されました。 当時、どんなご時世だったかと言うと、今や懐かしくも感じられる「コロナ禍」の真っ只中。 これまでの日常は非日常と化し、常識すらも形を変えていった時代の転換期。   分断、孤立、跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)、エンタメの停滞、新生活様式、新コンテンツと新メディアの台頭。 我々ミュージシャンやアーティストだけではなく、多くの人々がふるいに掛けられた。 「ちょっと待ってくれよ」という声も虚しく、未読スルーされ続けた曇天時代。 マスクで覆われていたのは、人々の顔だけではなかったようにも思う。   筆者個人の話をすると、それまで行ってきたソロ活動に区切りをつけ、二者択一を迫られていた。 「続けるか、辞めるか」メンバーそれぞれも、同じような状況にあったと思う。 どちらを選ぶべきかは2つに1つ。   「終われるわけがない。」これが俺たちの答えだ。 そうして俺たちは混迷極めた時世を横目に、土砂降りの路地裏から逆襲の道筋を描いた。 そう、俺たちは「コロナ禍」という、奈落の底で生まれたロックバンドなのである。   そんな我々がTVアニメ『ブルーロック』の主題歌に抜擢された時は、もはや運命を感じざるを得なかった。元々筆者含めメンバー全員が原作のファンだったという事も勿論あるが、手前味噌ながら、我々の置かれている状況と、作品の世界観やコンセプトが、物凄くシンクロしている。と、感じたからだ。   本作の為に書き下ろした楽曲「Judgement」。 一番最初に出来た歌詞は<奈落の底から這い上がれ>というフレーズ。   全てを掴み取るため、我々は今日も自分たちのエゴイズムを貫いてここに立っている。 これは俺たち自身の賛歌(アンセム)なのだ。   <ASH DA HERO・ASH(Vo.)> ◆紹介曲「 Judgement 」 作詞:ASH 作曲:Narukaze・ASH TVアニメ『ブルーロック』 2クール目オープニング主題歌!   ◆ライブ情報 『ASH DA HERO LIVE 2023 “Judgement”』 2023年4月8日(土)  OPEN 17:00 / START 18:00 Zepp DiverCity(TOKYO)   チケット一般発売中! ▼詳細はこちら https://ashdahero.com/contents/10734 ◆ニューシングル「Judgement」 2023年2月22日発売 ADH 盤(CD+Blu-ray) LAPS-4012 ¥3,850(税込)/¥3,500(税抜) <収録曲> 01.Judgement 02.自分革命 03.Judgement - instrumental - 04.自分革命 - instrumental -   <Blu-ray> 01. ASH DA HERO 2022.9.5 Live Movie @ Zepp Haneda(TOKYO) 02.「ASH DA HERO LIVE TOUR 2022 "Genesis" 」Documentary 03.「Judgement」Recording & Music Video Making Movie ブルーロック盤(CD Only) LAPS-4014 ¥1,650(税込)/¥1,500(税抜) <収録曲> 01.Judgement 02.最強のエンドロール 03.Judgement - instrumental - 04.最強のエンドロール  - instrumental - ★ジャケットはアニメ描き下ろしイラスト ▼詳細はこちら https://ashdahero.com/contents/10734   ▼購入はこちら https://lnk.to/ADH_Judgement ◆プロフィール   2021年9月 ASH(Vo.) 、Narukaze(Gt.) 、Sato(Ba.) 、WANI(Dr.) 、Dhalsim(DJ)の5人で結成。ROCK、PUNK、HIP HOP をルーツとした楽曲や変幻自在なスタイルで表現する、ASHのボーカル力とバンド全体から放たれる圧倒的LIVEパフォーマンスは必見。5つの才能が運命的に交わった新時代のミクスチャーロックバンド。 <Official HP> https://ashdahero.com/   <Official YouTube Channel> https://www.youtube.com/user/ASHDAHERO   <Official Twitter> https://twitter.com/ashdahero   <Official Instagram> https://www.instagram.com/ashdahero__official   <Official TikTok> https://www.tiktok.com/@ashdahero_official   <Official Facebook> https://www.facebook.com/ASHDAHERO   <Official LINE> https://lin.ee/dVPCVHz

    2023/03/27

  • ヤングスキニー
    夜のままでいたらいいな。
    夜のままでいたらいいな。

    ヤングスキニー

    夜のままでいたらいいな。

     2023年3月15日に“ヤングスキニー”が1stフルアルバム『歌にしてしまえば、どんなことでも許されると思っていた』をリリースしました。配信シングル「東京」「コインランドリー」「本当はね、」「好きじゃないよ」、これまで会場限定シングルに弾き語りデモが収録された「ごめんね、歌にして」「ヒモと愛」を含む全10曲を収録。インディーズ時代の楽曲から最新曲まで、ここまでの勢いを凝縮した代名詞となる1枚です。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“ヤングスキニー”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。その第2弾です。執筆はゴンザレス(Gt.)が担当!綴っていただいたのは、かやゆーとの共作曲「 夜のままで 」にまつわるお話。この楽曲の制作理由や制作過程、曲に込めたイメージを明かしてくださいました。さらに今回は音声版がございます(音声版のみのトークもあり…!)。ゴンザレス本人による朗読でもお楽しみください。 皆さん初めまして。ヤングスキニーのゴンザレス(Gt.)です。本楽曲のエッセイは私ゴンザレスが務めさせて頂きますのでどうぞよろしくお願いします。   お気づきの方も多いと思いますが、本楽曲「夜のままで」はかやゆー(Gt.&Vo.)とゴンザレス(Gt.)の共作となっております。この楽曲の制作理由や制作過程の話など面白く、タメになる内容をエッセイにしたいと思うのでぜひ、最後まで読んでください。   まずは、制作理由からその過程の話ですね。この楽曲は本来ヤングスキニー公式YouTubeチャンネルの企画『かやゆーの作った曲の中にメンバーが作った曲が混ざっててもばれないんじゃね?ヤンスキ新曲ダウト!!』という企画がきっかけで生まれたものです。タイトルの通り、かやゆーが作ってきた新曲の中に、ゴンザレスがかやゆーに寄せて作ってきた楽曲を入れ込み、他のメンバーは分かるのかという企画です。   基本的にメロは良いが歌詞が壊滅的という僕の楽曲、かやゆーからのご指摘の中、「味気ない」という楽曲だけ、かやゆーが「俺が少し直せば良い感じになりそう」と言ったことから題名が「夜のままで」に変わり、バンドアレンジが決定しました。   ある程度、僕の中でサウンドのイメージができていたので、自宅で制作してまずかやゆーに送ったところ、直後に珍しく彼から電話が来ました。「俺、なんかしたかな…」と不安になりつつも電話を取ると、バンドアレンジが良すぎてついつい電話してしまったとのことで本気で安心したことを今でも覚えています笑。   この楽曲に込めたイメージは、先ほど企画でかやゆーに寄せて制作した曲と記しましたが、企画を知らなくて楽曲だけを聴いても楽しめるように、しっかりとイメージを持たせて作りました。   この楽曲は、どこかの誰かが相手を想う夜をテーマに制作しました。お酒に頼ってしまう弱さと夜の寂しさを歌詞に投影しました。   Aメロでは暗く素朴な雰囲気を演出する歌詞と音楽ですが、Bメロでは<アルコールだけでは少しもの足りないよ 僕はそう言ってコンビニへ向かっていく>という歌詞にもある通り、主人公が外に出るんですよね。そのタイミングでシンセサイザーという楽器が登場して、夜空に浮かぶキラキラした星をイメージした音を奏でています。   このように主人公の背景描写に合わせて、音楽にも動きを出しているところがこの楽曲の一番注目してほしい部分かもしれません。サビからは、買ってきたお酒をアパートの家に帰り、開いている窓から外を眺めながら飲んでいるイメージです。主人公の思いが夜空の星と共に溢れるイメージで楽器隊も終盤に向けて盛り上がりを演出しました。そしてアウトロでは溢れきった思いと、空になったお酒を表すかのように、Aメロのように音が素朴に戻り、ずっとこの夜がループしているように見せています。   楽曲の冒頭、独特な音はギターの音を逆再生することで奏でています。楽曲をループさせることで分かりやすくなるのですが、この逆再生もアウトロ最後の<夜のままでいたらいいな>という主人公のつぶやきを叶えるかのように一度曲を聴き切った後、また巻き戻されて、何回も何回も同じ夜を繰り返しているという考え方もできるように制作しました。   制作過程から楽曲に込められた意味まで深く知れたのではないでしょうか。制作者の意図を知ってから曲を聴くのも、自分なりの考え方を見つけて曲を聴くのも面白いのでぜひたくさんの観点から楽しんでお聴きください。最後まで読んで頂き有難うございました。それではまたいつかの共作でお会いしましょう。   <ヤングスキニー・ゴンザレス(Gt.)> ◆紹介曲「 夜のままで 」 作詞:かやゆー・ゴンザレス 作曲:かやゆー・ゴンザレス  ◆1stフルアルバム『歌にしてしまえば、どんなことでも許されると思っていた』 2023年3月15日発売 配信サービス一覧: https://jvcmusic.lnk.to/ys_1stAL <収録曲> 1. ヒモと愛 2. ゴミ人間、俺 3. 本当はね、 4. 美談 5. コインランドリー 6. 好きじゃないよ 7. 夜のままで 8. 東京 9. らしく 10. ごめんね、歌にして  

    2023/03/24

  • 上野優華
    答えのない毎日を生きるあなたへ、そして私へ。
    答えのない毎日を生きるあなたへ、そして私へ。

    上野優華

    答えのない毎日を生きるあなたへ、そして私へ。

     2023年3月22日に“上野優華”がニューアルバム『恋愛シグナル』をリリースしました。アルバムには、androp・内澤崇仁が書き下ろした新曲「恋をしました。あなたに」や、NakamuraEmiによる提供曲「チョコかアイス」を含む全10曲が収録。さらに、初回限定盤に同梱されるBlu-rayには『上野優華 ONEMAN LIVE TOUR 2022 ~冬の夜長と片想い~』初日・渋谷公演の模様が収録!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“上野優華”による歌詞エッセイを2週連続でお届け。今回は第2弾。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 チョコかアイス 」にまつわるお話です。大人なっても、大人になったからこそ、いろんな選択のなかで揺れている方へ。あなたにとって守りたい<君>とは何ですか…? 今回も音声版がございます。ぜひ本人による朗読でもエッセイをお楽しみください。 これでよかったのかな。 私は間違ってなかったかな。 本当はもっとこういう人生もあったんじゃないかな。   大人ってもっと気楽だと思ってた。 みんな楽しそうに見えたし、怒られることもないだろうし、宿題なんてもちろんないし、やりたいことやって生きてると思ってた。   だから早く大人になりたくて仕方なかった。   自分でなんでも決められる人生って どんなに素敵だろうって。   色んなことに疑問を抱いて 色んなことを乗り越えて 色んなものに反抗して、でも打ち負かされて それでも手を伸ばして。   やっと手に入れた「自由」だと思ってた。   どんな仕事についても どんな服を着ても どんな家に住んでも 誰と仲良くするのも 誰を好きになっても お金も時間も夢も全部自分の自由。   人生そのものが自分で決められるようになってから 知ったのは、その「自由」が何よりも難しいって事と   未来への道が2つに分かれて その分岐点に立った時に、 私はまだ昔憧れていた「大人」になれていなかった事。   身体は1つしかないから どっちの道を選ぶのか決めなきゃいけなくて でもそんな簡単に選べなくて 私が私を信用出来なくなった。   でも、この曲は そんな私を救ってくれました。   君を選んだら どこまでもいける 君を選んだら 君なしではいられない 君とさよなら 新しい私に 君とさよなら 君なしではいられない   この「君」という存在が あなたにとってなんなのか。 私にとってなんなのか。   正解を出すのではなく、当たり前に 頭に浮かんだその「君」が 自分にとって一番守りたいものだと 気づかせてくれた。   そして 間違ってないよって言ってくれた気がした。   正解だとも言わないけど。 それがどれだけ私を救ったか。   そして、これから どれだけの人を救えるだろうか。   私が思い描いていた大人は この曲のような強くて、素直で 自分自身と戦える人なんだと思う。   答えのない毎日を生きるあなたへ、そして私へ。 きっとどの道も間違ってないから どうか自分を信じてあげられる人生でありますようにと願っています。   どこまでも行けるし、どこまでも行こう。 <上野優華> ◆紹介曲「 チョコかアイス 」 作詞:NakamuraEmi・カワムラヒロシ 作曲:NakamuraEmi・カワムラヒロシ ◆New ALBUM『恋愛シグナル』 2023年3月22日発売   <収録曲> 1. ジコアイキセイ 2. imu 3. 恋をしました。あなたに 4. Cinema 5. そうゆうとこ。 6. フラッシュバック 7. チョコかアイス 8. Amber 9. ジャスミン 10. 分かってくれない

    2023/03/23

  • 上野大樹
    2023年春、僕はメジャーデビューアルバムをリリースする。
    2023年春、僕はメジャーデビューアルバムをリリースする。

    上野大樹

    2023年春、僕はメジャーデビューアルバムをリリースする。

     2023年4月5日に“上野大樹”がメジャーデビューアルバム『新緑』をリリース。春を彩る出会いと別れをテーマに作られた今作。タイトル曲「新緑」を含む6曲と、Disc2には代表曲「ラブソング」「NAVY」などインディーズ時代の集大成とも言えるインディーズベスト8曲を合わせた全14曲の2枚組アルバムとなっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“上野大樹”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第1弾です。綴っていただいたのは、メジャーデビューアルバム『新緑』をリリースする今春にたどり着くまでの、これまでの“春”のお話。彼が歩んできた様々な春の景色、生まれた楽曲、そして想いや決意をぜひ、今作と併せて受け取ってください。   今年も春がやってくる。   街には緑が増えて、みんなの声も自然と大きくなっている気がする春。 電車の中吊り広告や道行く街頭掲示板には新生活を彩る言葉や笑みで溢れている春。   そんな春が毎年ほんのすこし苦手だった。   そんな春に僕は今年メジャーデビューをする。   ────────────────────────────────────────   ・2019年春。   初めて曲をリリースした。 今の事務所に入るきっかけになったリリース。   リリース曲は「青」という楽曲。 知人の赤ちゃんが産まれてすぐ亡くなった話を聞き、それを元に書いた歌だ。 丁度冬の終わりかけ、春に差し掛かる頃。 桜に葉がつき始めても、季節を超えても、その子を思い出せるようにとその歌を作った。   最後のサビに<青色の春流れてく季節の中で花が咲くのよこれからも>と書いた。   その頃に歌を書いていた自分はまだ何者でもなかった。     ・2020年春。   事務所に所属して初めてCDを出した。3曲入りのシングル。   その中の1曲に「 おぼせ 」という楽曲がある。 自分以外の事柄を何も知らない等身大の自分と、上京して少しずつ大きくなる 3.11 の震災のことを重ねて歌った曲。道なりに行く電車で隣町のことも、隣の人のことも、世間でも大きなあのニュースのことも、何も知らない自分をただ歌った曲。日常をただ日常として歌いたかった。   最後のサビで<あの街に行こう、窓辺にずっと残る風 この街を出よう、未だに全然わからないな>と書いた。   その歌を書き終えて僕は、今まで住んでいた街を出て、次の居場所を作るべく引っ越した。   引っ越して最初に書いた歌は、「 て 」という歌と「 ラブソング 」という歌だった。     ・2021年春。   コロナというウイルスが世界中を侵略して何も出来なかった2020年。 その年の冬に初めてアルバムを出した僕は、リリースが落ち着いてこの春また新たにシングル曲をリリースした。   楽曲は「 ラブソング 」   この楽曲で上野大樹を知ってくれた人も多いのではないだろうか。 最速でYouTubeでは300万回再生を突破。 そんな中ずっと誰でも聴けるようにとYouTubeだけに置いていた楽曲を満を持してリリース。   自分の中で何かを解き放った感覚で、この楽曲に驕ることなく、また1からみんなに刺さる曲を書こうと思った。いつも楽曲リリースはスタートのような感覚だけど、この楽曲の場合はゴールのような清々しさがあった。     ・2022年春。   初めてドラマの主題歌が決まった。   「面影」という楽曲。   その頃には楽曲提供なんかも4曲くらい同時に進行していて、自分の音楽生活が自分だけの枠を飛び越えていた。楽曲に関して誰かに介入される初めての感覚。もどかしくもあり新鮮で面白くもあった。   その頃からテレビやラジオの出演も増えた。初めての衣装合わせやヘアメイク。自分の話し方や、立ち振る舞い。今までとは違う、何もわからない中で何かを築いている感覚。   その年、ツアーのファイナルは渋谷クラブクアトロだった。   昔大好きなバンドの解散ライブを見に行ったクアトロ。 自分の為だけに集まってくれてパンパンになったクアトロ。   「青」のリリースの頃は30人だったのが10倍以上になった。 後ろにはずっとお世話になった音楽家やスタッフのみんな。   やっとここまできた感覚だった。   ────────────────────────────────────────   そんな僕はこの春にメジャーデビューする。   avex/cutting edge より『新緑』というアルバムで。   新曲6曲にインディーズ時代のベスト8曲。   色々な春を迎えて、その春ごとに僕は僕を不安にさせた。 その度に自分に課題を課して、乗り越えて、その先が今だった。   今年の春は今まで以上に不安である。 今まで以上に楽しみでもある。 今年の春は今まで以上に、忙しい。   素晴らしいアルバムができた。 素晴らしいチームに巡り会えた。 素晴らしい春が僕にも訪れた。   あとは素晴らしい日を1日1日作っていこうと思う。   4月5日 Major 1st Album 新緑 release。   2023年春、僕はメジャーデビューアルバムをリリースする。 <上野大樹>   ◆メジャーデビューアルバム『新緑』 2023年4月5日発売   <収録曲> CD/Disc1 1. 夏風を待って 2. 新緑 3. ランタナ 4. 予感 5. 遠い国 6. ざわめき   CD/Disc2 1. ラブソング 2. て 3. おぼせ 4. 波に木 5. NAVY 6. 面影 7. 東京 8. 愛のまま  

    2023/03/22

  • Lilubay
    ふるさと、は人の数だけある。
    ふるさと、は人の数だけある。

    Lilubay

    ふるさと、は人の数だけある。

     2023年3月1日に“Lilubay”が2nd EP『Home away from home』をリリースしました。本作品は旧バンド名addからLilubayに改名してバンドとして新たな一歩を踏み出し、その方向性を示した全5曲が収録。作詞はVoタグチハナ、作曲は西村コン、タグチハナが担当し、全曲セルフプロデュースでの制作となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“Lilubay”のタグチハナによる歌詞エッセイをお届け。今回は第1弾です。綴っていただいたのは、アルバムタイトル曲「 Home away from home 」にまつわるお話。タグチハナにとっての“ふるさと”というと、思い浮かぶ光景は…。また今回は音声版もございます。本人による朗読でもエッセイをお楽しみください。   ふるさと、は人の数だけある。 国や街や、景色、匂い。 決してひとつの場所だけというルールはない。   私は東京で生まれ育った。   比較的人の多い街に暮らすことが多かったけれど、一度だけ母と犬と3人で葉山に暮らしたことがある。今聞くととても短い期間だったらしいのだが、その時の潮の香りや、近所のスーパーの匂い、庭で犬と遊んだ光景なんかを覚えている。 信じられないくらい大きなムカデもいた。   線路沿いの木造の家にも住んだ。 電車が通るたびひどく揺れた。 ベッドのとなりにはあひるのおまるがおいてあって、一階のリビングでは母とよく風船で遊んだ。 リンゴジュースと間違えて日本酒を飲んでしまい、泣いた。   小・中まで暮らした場所はたくさんの思い出がある。 母の友人たちとよくホームパーティをした。 一緒に住んだおばあちゃんも、いつもとても楽しそうだった。 今はもう会えなくなった人もいる。 大好きな人たちのことを想う。       少し大きくなって、部活の試合に負けて目を腫らしながら渡った横断歩道や、初めての恋人と初めて手を繋いだ坂道、親友と大喧嘩した曲がり角のガードレール…。 心臓の端っこがぎゅっとなるような、色々なシーンが蘇る。   その街をひさしぶりに1人で歩いた時に、ああそうか、人は思い出、記憶のぬくもりを身体の一部としてしまっておくことができるのだな、と思った。 そしてたまに、その箱を少しだけ開ける。ふわっと風が吹くように流れこみ、抱きしめてくれる。   そんな“記憶”が私にとってのふるさとであり、今日がまたきっと、未来にとっての「Home away from home」。 < Lilubay・ タグチハナ> ◆紹介曲「 Home away from home 」 作詞:タグチハナ 作曲:タグチハナ ◆2nd EP『Home away from home』 2023年3月1日発売   <収録曲> 1. mani・cure 2. Home away from home 3. わがままな私と、子どもみたいな君 4. Knock 5. rainy day

    2023/03/21

  • リリィ、さよなら。
    誓って。
    誓って。

    リリィ、さよなら。

    誓って。

     2023年3月14日に“リリィ、さよなら。”がNew single 「指輪」をリリースしました。今作は自身初のウエディングソング。切なく、儚く、胸がチクリ。という聴くだけで良い意味で落ち込める楽曲を多数輩出してきたリリィだが、アーティスト本人の心境の変化で「そろそろ幸せな曲も歌いたい」と作られた楽曲。また、今作をモチーフに書き下ろされた短編小説『世界最小のプロポーズ』(著:朝倉千秋)もweb上に公開中。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“リリィ、さよなら。”による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲「 指輪 」にまつわる想いです。「誓い」とは自身にとって、誰かにとって、どんな意味を持つものなのか。年齢や経験を重ねた今、改めて「誓う」ことに向き合いたどり着いた、ひとつの答えを歌詞と併せて受け取ってください。 ― 誓う ―   って日常じゃなかなか体験しないことだ。 そもそも誓うほど大事なことなどそうそうないし 誓うって行為そのものがどうしても重く感じてしまう。   約2年ぶりに新曲をリリースした。 しかも「誓い」の歌、すなわちウエディングソングだ。 この歌を作ったのは実は高校1年生の頃、親戚の結婚式である。 「結婚ってこんな感じかなあ。」と まだろくに恋愛したことも多くなかったのに想像して作った。 長らくリリースしない、できないまま30歳になった。 ではなぜこのタイミングで? という話だが ようやくありのままの自分で唄える気がしたからだ。   サビで   Yes 誓うよ   と高らかに歌うのだが、リリースに至るまでは なんだかその歌詞がしっくり来ないまま歌っていた。   しかし三十路に差し掛かった今 周りの友人達は軒並み結婚をし、自身は独身だが沢山の大事な出逢いと別れを経験してきた。 そんな今、改めて「誓う」ことについて向き合ってようやくリリースを決意した。   様々な誓いがある。 幸せなこと、結婚。 それ以外にも、何かを守るための誓い。 例えば権利を守るための誓い、誰かを守るための誓い 自分を守るため、別れを守るための誓い それらのことを考えた時に 「誓い」は大事なものを守るためのものだと 自分の中で答えが出た。   誓いとはそれだけに責任を伴い 重く、覚悟のいる事であるのだ。   これからの人生で私も この記事を読んだ方も「誓う」ことが増えてくるだろう。 その時に「自分は何かを守るんだ」と思ってほしい。 そしてもしよければこの歌を「誓う」ことを応援する歌として聴いてほしい。   1番身近なところではやはり結婚だ。 結婚式、結婚パーティー、ぜひ流してほしい。 自分の守りたい人と聴いてくれたら私も幸せである。   この文章を読んだあなたが これから先、何年でも何十年でも続く シアワセな誓いを交わすことを願って。 <リリィ、さよなら。> ◆紹介曲「 指輪 」 作詞:滉紀 作曲:滉紀

    2023/03/20

  • ヤングスキニー
    あなたのことを歌って、あなたのことだけ考えてる。
    あなたのことを歌って、あなたのことだけ考えてる。

    ヤングスキニー

    あなたのことを歌って、あなたのことだけ考えてる。

     2023年3月15日に“ヤングスキニー”が1stフルアルバム『歌にしてしまえば、どんなことでも許されると思っていた』をリリースしました。配信シングル「東京」「コインランドリー」「本当はね、」「好きじゃないよ」、これまで会場限定シングルに弾き語りデモが収録された「ごめんね、歌にして」「ヒモと愛」を含む全10曲を収録。インディーズ時代の楽曲から最新曲まで、ここまでの勢いを凝縮した代名詞となる1枚です。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“ヤングスキニー”のかやゆーによる歌詞エッセイを3週連続でお届け。その第1弾です。綴っていただいたのは、今作の入り口を飾るリード曲「 ヒモと愛 」にまつわるお話。2人にとっての幸せな愛の形を描いたこの曲が生まれた経緯とは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください! お久しぶりです。ヤングスキニーのVo.&Gt.かやゆーです。今回も新曲「ヒモと愛」の歌詞エッセイを書かせていただけることになりました。本当にありがとうございます。   この曲は、ヤングスキニーなりのラブソングだと思っています。ただのダメなヒモ男の歌に見えつつ、でもそんな男が歌にするのは紛れもない“あなた”のことだけ。それ以外は誰も歌うことはないのです。他人から見たら歪な愛の形でも、2人にとっては幸せな愛の形であり、2人にだけしかわからない世界がその狭いワンルームの中に広がっているのです。将来になんの保証もないバンドマンと、それに夢中な女性の歌です。   まあこんな曲を作らせていただきましたけども、僕は全然ヒモじゃないですからね。保証はないけど。ちなみにこの曲ができた経緯は、半年前くらいに、高校の同級生をライブに招待したところ、お礼に高級お寿司を奢っていただいたことがありました。その時に帰り際に「ヒモの曲でも書きなよ」と冗談混じりで言われたのですが、僕もそこでなぜか作曲意欲が湧き、家に帰ってお寿司で満腹のまま1時間くらいで作り上げました。   あともう一つエピソードを挙げるとするならば、初めて撮ったヤングスキニーのMVで着てる服は、元カノに買ってもらった服でしたね。その彼女には、ディズニーも連れてってもらいました。全然ヒモじゃないです。   そしてこの作品は、僕たちヤングスキニーのメジャー1stフルアルバムの1曲目、さらにリード曲として収録されています。なぜなら、まさにこの曲がヤングスキニーの音楽を体現している気がするからです。アルバムタイトルにもある通り、“歌にしてしまえば、どんなことでも許される”と思って作った曲ばかりなので、この曲はもちろん、ぜひそれ以外のアルバム収録曲も聞いていただけると嬉しいです。どうぞよろしく。   あ、最後にもう一つ、ヒモじゃないからね。 <ヤングスキニー・かやゆー> ◆紹介曲「 ヒモと愛 」 作詞:かやゆー 作曲:かやゆー  ◆1stフルアルバム『歌にしてしまえば、どんなことでも許されると思っていた』 2023年3月15日発売 配信サービス一覧: https://jvcmusic.lnk.to/ys_1stAL <収録曲> 1. ヒモと愛 2. ゴミ人間、俺 3. 本当はね、 4. 美談 5. コインランドリー 6. 好きじゃないよ 7. 夜のままで 8. 東京 9. らしく 10. ごめんね、歌にして  

    2023/03/17

  • 上野優華
    どれもその子が選んだ幸せの形。
    どれもその子が選んだ幸せの形。

    上野優華

    どれもその子が選んだ幸せの形。

     2023年3月22日に“上野優華”がニューアルバム『恋愛シグナル』をリリースしました。アルバムには、androp・内澤崇仁が書き下ろした新曲「恋をしました。あなたに」や、NakamuraEmiによる提供曲「チョコかアイス」を含む全10曲が収録。さらに、初回限定盤に同梱されるBlu-rayには『上野優華 ONEMAN LIVE TOUR 2022 ~冬の夜長と片想い~』初日・渋谷公演の模様が収録!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“上野優華”による歌詞エッセイを2週連続でお届け。今回は第1弾。綴っていただいたのは、今作『恋愛シグナル』にまつわるお話です。今、「好き」を抱えているあなたへ。恋をして日々、感情に大きく振り回されているあなたへ…。さらに今回は“音声版”もございます!上野優華本人の朗読でもエッセイをお楽しみください。 きっとこの恋は、もうあと一歩踏み込んでしまえば 私は抜け出すことが出来ない。   でも、もうあと一歩踏み込んだ世界は 今までとは比べられないほどキラキラ輝いているかもしれない。   進んでみないと分からないけど そのたった1歩で私の見える全てが良くも悪くもなってしまう。   恋をして、その感情に振り回されない人なんていないと思う。 自分のことが大好きになる恋愛もあれば、自分のことが大嫌いになる恋愛だってある。   その位人生が大きく変わってしまう。   赤信号なのか、青信号なのか。 分かりやすく誰かが示してくれたらいいけど それを見定めるのは自分しかいない。   んーん。 示してくれたとて意味ないのかもしれない。   いつだって、誰だって、 前を向いて歩いてるわけじゃないから。 信号に気づけないくらい俯いてる時だってあるし、周りが見えないくらい没頭することだってある。     特別だと言われて嬉しくなったり ほんと、そういうとこだよ?って呆れてるくらいあの人のことを知ってる私に嬉しくなったり くだらない毎日がこんなに愛しくて、この日々を守りたいと思ったり   それも恋だけど   どうせならもっと上手く騙してよって あの子に負けたわけじゃないなら、これ以上悲しい芝居をさせないで欲しいって そう願うほどあの人じゃなきゃダメな自分がいる   それも、在るべき形じゃないかもしれないけど きっと恋だよね。   どれも切実な気持ちで どれもその子が選んだ幸せの形。   色んな気持ちになって書いて、歌っていて気づいたのは 恋の始まりにも、終わりにも 共通してあるのは「好き」という気持ちがあること。   始まりにはもちろん、 嫌いになって恋が終わるなんていうのは 私の「好き」が抱えきれないほど大きくなってしまって、どうしようもなくて この「好き」を受け止めて貰えなくなった時にきっと恋が終わるんだと思いました。   どんな場面でも こんなに恋という言葉が出てくるコラムってあるのかな? その位「恋する心」に向き合って出来上がったアルバムです。 <上野優華> ◆New ALBUM『恋愛シグナル』 2023年3月22日発売   <収録曲> 1. ジコアイキセイ 2. imu 3. 恋をしました。あなたに 4. Cinema 5. そうゆうとこ。 6. フラッシュバック 7. チョコかアイス 8. Amber 9. ジャスミン 10. 分かってくれない

    2023/03/16

  • Hakubi
    自分が自分であることに向き合い、肯定していくために。
    自分が自分であることに向き合い、肯定していくために。

    Hakubi

    自分が自分であることに向き合い、肯定していくために。

     2023年3月15日に“Hakubi”がニューアルバム『Eye』をリリース!2枚目のフルアルバムとなる今作は、新作RPG『メメントモリ』キャラクターテーマソングとして書き下ろされた「Twilight」、ピッコマTVCMソングに起用された「あいたがい」、ドラマ『青春シンデレラ』主題歌に起用された「君が言うようにこの世界は」、今年1月から放送のTVアニメ『ノケモノたちの夜』エンディングテーマ「Rewrite」を含む全10曲を収録。    さて、今日のうたコラムでは、“Hakubi”の片桐(Vo/Gt.)による歌詞エッセイを3ヶ月連続でお届け!今回が最終回です。綴っていただいたのは、アルバムタイトル曲「 Eye 」にまつわるお話。自分が嫌になって、自分が自分であることから目を逸らしたくなるそんなとき、歌詞と併せてこのエッセイを受け取ってください。 3ヶ月連続コラム、今回で最終回となります。 文章を書くのがとても好きなので、 書かせていただけるのが嬉しいです。   この原稿を書いているのはリリース一週間前で、 2nd Full Album『Eye』のリリースが近づき、 新曲を聴いて貰える楽しみな気持ちと、 どう感じて貰えるんだろうという緊張で 毎日ソワソワしています。   今回は、3月1日に先行配信を開始した楽曲、 「Eye」についてのお話です。   アルバムとタイトルと同じ、ということで 「Eyeを軸にアルバム制作をしたのですか?」 と、インタビュー等でよく聞かれるのですが 10曲中9曲が出来上がった段階で、 『Eye』というアルバムタイトルをつけてから 最後のピースを埋めるように作ったので、 アルバムの中では一番最後に作られたのでした。   自分が自分であることに向き合い、 肯定していくために作った「Eye」という楽曲、 僕と君のお話。     -E y e-     君はいつも不機嫌そうな顔をしてこっちをみる。 だから僕も、もっと不機嫌になってしまう。     そんなことを繰り返して、 目を合わすことも嫌になってしまっていたね。     でも、ある日 君は泣いていて、 涙はなくても泣いていて、 それをわかってあげられるのは 世界でたった一人僕だけだって気づいたんだ。     そうしたら涙が溢れてきて、 君の頬に涙が一筋流れて、 一緒になって情けない顔で泣いたんだ。     僕は君を世界で一番よく知っていて、 君は僕を世界で一番よく知っている。     おはようから、おやすみまでの1日も、 情けなくて嫌なところも、 少しずつ好きになってきたところも、 全部全部よく知ってる。 全部全部誰よりもわかってる。     いくら目を逸らしたって、 君は僕で、僕は君なんだから、 それなら堂々と 君と目を合わせてやる。     君と何度もぶつかってきた 傷だらけの僕が言うんだ。 こころから。     そのままでいいんだよ と、僕は君に言う。     君は君でいいんだよ と、僕は君に言う。     生きていていいんだよ、と と、僕は君に言うんだ。       3ヶ月ありがとうございました。 今回で最終回となります。 また機会があれば、 歌詞でも、こう言ったコラムでも 私の言葉を読んでくれると幸いです。       <hakubi 片桐> ◆紹介曲「 Eye 」 作詞:片桐 作曲:Hakubi ◆ニューアルバム『Eye』 2023年3月15日発売 初回限定盤[CD+DVD] PCCA-06178 ¥4,000(税込) 通常盤[CD ONLY] PCCA-06179 ¥3,000(税込) ◆ライブ情報 ●Hakubi one-man tour 2023 -Eye to Eye- 2023年4月1日(土) 福岡 LIVEHOUSE CB(17時30分開場/18時開演) 2023年4月2日(日) 岡山YEBISU YA PRO(17時30分開場/18時開演) 2023年4月7日(金) 名古屋ELL(18時30分開場/19時開演) 2023年4月8日(土) 金沢vanvanV4(17時30分開場/18時開演) 2023年4月15日(土) 札幌BESSIE HALL(17時30分開場/18時開演) 2023年4月23日(日) 仙台MACANA(17時30分開場/18時開演) 2023年4月27日(木) 大阪 BIGCAT(18時15分開場/19時開演) 2023年4月30日(日) 東京LINE CUBE SHIBUYA(17時開場/18時開演)   ▼チケットご予約はこちら https://w.pia.jp/t/hakubi/

    2023/03/15

  • ゴホウビ
    “似合う”と“好き”
    “似合う”と“好き”

    ゴホウビ

    “似合う”と“好き”

     男女混声豆腐メンタル4人組バンド“ゴホウビ”が、2023年2月8日に新曲「kissしよ」をデジタルリリースしました。白雪姫がモチーフとなっている今作。主人公の王子様が、姫に対して強がってしまい、「ごめんね」が言えず、もっとも伝えたい「アイラブユー」をなかなか伝えられないという、カップルにありがちな何気ない日常が描かれております。おとぎ話だけではない、現代人の心にも刺さるカップル向けラブリーソング…!    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“ゴホウビ”による歌詞エッセイを3ヶ月連続でお届け!今回は第2弾です。綴っていただいたのは、彼らのメジャーデビュー曲「 好きな服 」にまつわるお話。自分に“似合う”ものと“好き”なものは必ずしも一致しない。それならどちらを選ぶ方が幸せなのか…。そう考えたことがあるあなたへ。歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 最近SNSで、“骨格・肌色診断”をよく見かける。 これで大体自分にどんな服が似合うかわかる。   でも、“似合う”と“好き”が一致するとは限らない。 私も試してみたけれど、好みとは真逆の服をあてがわれた。   じゃあ好きな方を選べばいいじゃんと思うかもしれないが、これまた好きな服を着て似合ってないことに開き直れなかったりする。難儀!   小さな画面越し、私の理想を着こなす見知らぬ誰かが「自分らしく生きよう」とこちらに微笑みかけてくる。そっとスマホを伏せる。   こんだけ比較対象がわんさか溢れるこの世界で、“自分なんか”って感情が生まれること、否定しないでほしいよな。自分は自分、人は人、わかっちゃいるけど強くなれないから強がるしかない日もあるよ。未だに思うもん、選ばなかった道を進んだ方が幸せになれたんじゃないかって。弱っちくて嫌になるよ。   それでも私はなんだかんだ“好き”を選んでしまう体質で、ここまで来てしまいました。あちゃー! もう醒めるまで「好き」を追及してみようと思います。一生“完璧”にはなれないけど、だから苦しくて、憧れ続ける。       どちらを選ぶ方が幸せか、それは本当に人それぞれ。考え抜いて選んだ答えに間違いなんてない。   だけどもし今、“好き”と“似合う”の間であなたが揺れているのなら、自分の心に従ってみるのも悪くないかもしれませんよ。   “好き”は奇跡の出会いだよ。   さて明日は何着よう。   <ゴホウビ・スージー> ◆紹介曲「 好きな服 」 作詞:スージー 作曲:スージー・cody

    2023/03/14

  • 中村ゆりか
    女の子の恋愛には影がつきもの。
    女の子の恋愛には影がつきもの。

    中村ゆりか

    女の子の恋愛には影がつきもの。

     2023年3月1日に“中村ゆりか”が1st EP盤『Moonlight』をリリースしました。「月」をキーワードにアートワークされたビジュアルは、月明かりに照らされているような色彩で、中村ゆりかの妖艶な表情が魅力的。作詞作曲を恋愛ソングのカリスマ・CHIHIROが手がけた4曲が収録されており、リアルな女性の心情などを歌った楽曲になっております。    さて、今日のうたコラムでは、そんな中村ゆりかの最新作の楽曲を手がけた“CHIHIRO”による歌詞エッセイをお届け。今作の“『Moonlight』=月”というコンセプトにはどのようにたどり着いたのか。そして収録曲「 浮ついたHeart 」「 分かっていても 」「 Positive 」に込めた想いを綴っていただきました。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 月の光は色んな意味がある。 暖かさ、静けさ、冷たさ、美しさ。   中村ゆりかというアーティスト像に 謎めいた魅力のある月のイメージがすごくマッチして 「Moonlight」というコンセプトでEPを書き上げた。   光と影。 女の子の恋愛には影がつきもの。 その影を光に持っていける音楽で表現できたらいいねって二人でよく話してた。   浮気された女の子の気持ちを書いた「 浮ついたHeart 」。   浮気って心を抉られる。 そして時間が経ってもトラウマにもなる。 そんな時に悲しくても強く吹っ切っていくための曲を書いた。   気づかなきゃよかったんだ 早々に気付いてよかったかな 君の嘘も浮ついたHeart 私だけじゃなかったLover 笑ってしまうよね 一番好きな人にね 一番されたくなかったこと 君はしたんだ もう嫌い   そして 叶わない恋を諦められない気持ちを書いた「 分かっていても 」 最初から二人を隔てるものが多かった。 絶対恋しちゃいけない人を好きになった。 君の肩書き、離れた数字。 危険信号が点滅してるのに進みたくなって 葛藤しながら恋をしている女の子を描いた。 君と結ばれる世界線を信じて。   終わる点滅 2人はRed light 青にはきっと戻れない 君と結ばれる世界線 どこかにあると信じてる   EPのラストに入れたのは 女の子が強く自信を持って生きようというメッセージの「 Positive 」   傷ついたりするしどん底な日だってあるけど めげないで前を向くの。 ここで成長するか停滞するかは自分次第。 どうにかなるからポジティブに進もう。 そんな応援歌になれるような曲。   どうにかなるMy life どうにでもなるし Positiveにいこう どうにかなるMy life どうにでもなるし Aggressiveにいこう   綺麗な言葉じゃなく 苦しみも含んだような言葉を書いたのは それがリアルだから。   人生山もあれば谷もあるし 光を浴びる日もあれば、影を感じる日もある。   ふと心が癒されたい日に このEPが心を照らす音楽になれば嬉しいです。   ゆりちゃんの素敵な声と共に。   <CHIHIRO> ◆紹介曲 「 浮ついたHeart 」 作詞:CHIHIRO 作曲:CHIHIRO 「 分かっていても 」 作詞:CHIHIRO 作曲:CHIHIRO 「 Positive 」 作詞:CHIHIRO 作曲:CHIHIRO ◆1st EP盤『Moonlight』 2023年3月1日発売   <収録曲> M1.浮ついたHeart M2.Lovely Baby M3.分かっていても M4.Positive M5.浮ついたHeart(Instrumental)  M6.Lovely Baby(Instrumental) M7.分かっていても(Instrumental) M8.Positive(Instrumental)  

    2023/03/13

  • 牛来美佳
    勝手な使命感が動かした、失ったモノたちが教えてくれたこと。
    勝手な使命感が動かした、失ったモノたちが教えてくれたこと。

    牛来美佳

    勝手な使命感が動かした、失ったモノたちが教えてくれたこと。

     2023年2月22日に“牛来美佳”がメジャーデビューシングル「いつかまた浪江の空を」をリリースしました。彼女は東日本大震災後、避難先で活動を続ける、福島県浪江町出身のシンガーソングライター。タイトル曲は、震災前に浪江町のイベントで知り合った音楽家・山本加津彦との共作で、2015年にYouTube上にて発表。その後、合唱曲としてもじわじわと全国に広がり、昨年配信限定でリリース。そして今年のCD化に繋がりました。    さて、今日のうたコラムでは、そんな“牛来美佳”による歌詞エッセイをお届けします。歌手になる夢を抱き始めた頃、東日本大震災の経験、「伝えるための歌を歌い続ける」という決心、そして生まれた「 いつかまた浪江の空を 」という楽曲。今ここにたどり着くまでの軌跡と想いを、歌詞と併せて受け取ってください。さらに今回は“音声版”もございます!牛来美佳本人の朗読でもエッセイをお楽しみください。 8歳の時から夢見ていたのは歌手になること。 教室の窓からいつもの景色を眺めながら、 言葉というものなのか…想いというものなのか… ノートや教科書の隅に書き綴る。 その頃から一人遊びのように癖になってた。   福島県内ではあったものの中学を卒業して親元を離れ、 密かに歌手になる夢に向かっていくつもりだったが、 出逢ったライブハウスの店長とのご縁で、 イベントのステージでカバー曲を歌うシンガーとして、 何度かステージに立っただけ。 オリジナルの制作や本格的な音楽活動は一切なく、 ただただ歌手という夢に恋をしているような私だった。   19歳の時に娘を授かり、それを機に帰郷し20歳で出産。 間もなくシングルマザーとして娘を育てる日々。 周りはこれからやりたいことを見付けて夢を追いかけていく時。 だけど私は生活や育児に追われていく日々で、 同世代の子たちとは全く違う環境(状況)だった。       そして私は東日本大震災を経験する。 まして原発事故により全町民強制避難指示区域となり、 着の身着のまま突然の避難を余儀なくされた。 福島県内は勿論、新潟県内などあちこち転々と避難した後、 当時5歳だった幼い娘と2人で群馬県に辿り着いた。   避難先で見える景色はその地域にある当たり前の姿。 私たちにとっての当たり前の日常はどこの場所にも重なることはなく、 あの浪江町にあった全てという全てが当たり前の日常だった。   町は存在しているのに自分たちが住んでいる家にも、 町に入ることさえ許されない。 って本当に意味が分からない現実が起こった。       大地震により崩壊している建物も、 大津波で救助隊を待っていた命たちも、 そのまま…そのまま突然に町から人が居なくなった。 そんなことが現実に起こっていること。   心の叫びは限界を超えて、 とにかく伝えなきゃ、伝えなきゃ…と 強い想いと共に焦りを感じていた。     安否確認後に電話してきた 10代の頃に出逢ったライブハウスの店長。 「美佳、こんな時だからこそ歌わないか? 10代の頃いつかオリジナル曲つくろう って言ってそのままだったしさ…。」   とにかく伝えなきゃ…と思い繰り返す中で、 その電話の声を思い出した。 気付いた時には「私、うたう。だから協力して欲しい」と電話をしていた。 震災から3ヶ月後のことだった。 福島と群馬を行ったり来たりしながら生まれて初めての作曲。 無知ながら自主制作でCDを作る作業に取り掛かり、 2012年3月にミニアルバムを完成させた。   「伝えるための歌を歌い続ける」と決心し、 私はシンガーソングライターとして活動し始めた。   強制的に町を去らなくてはならなかった現実は、 どんな言葉を並べても全てを表現できない。 当たり前にあるこの瞬間、瞬間がこんなにも愛おしいということ。 そして私は伝えるための歌を歌い続けていきたい。 その目の前にある日常が私たちにとって愛おしい日々。 震災があって良かったなんて思うことはこれまでもこれからも決して無いこと。 だけど震災がなければ出逢えなかった沢山の方々とのご縁が私の支えであり、 一つひとつの巡り合わせに心から感謝している。   音楽家・山本加津彦さんと共作し2015年に発表した「いつかまた浪江の空を」。 発表から7年の月日を経てキングレコードから配信リリースになり、 また更に約1年越しに同レコード会社からCDリリースとなった。   傷ついた心を癒せぬまま、震災直後に音楽を通して伝えることを決心した。 本当は孤独に歌っていたような気持ちもあったけど、 諦めない気持ちと伝え続ける想いがゆっくりゆっくりと時と共に歩いている。   この楽曲に込めた想い… いつかまた浪江の空の下で沢山の人々たちの笑顔が溢れ、 当たり前の日常が、生活の音が、自然の鳴き声たちと共に ありふれることを心から願い、祈りを込めてずっと歌い続けてきた大切な楽曲です。   浪江で会おう…。   <牛来美佳> ◆紹介曲「 いつかまた浪江の空を 」 作詞:牛来美佳・山本加津彦 作曲:山本加津彦 ◆「いつかまた浪江の空を」 2023年2月22日発売 配信: https://king-records.lnk.to/namienosora_gorai2023   <収録曲> 1.「いつかまた浪江の空を」 2.「菜の花のきみへ」 3.「幸せのカタチ~I think this is Love~」

    2023/03/10

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