猫のせなか。

 聞くひとの心を捉えて離さない、染み入る歌声と歌詞が多くのリスナーを惹きつけるシンガーソングライター・新山詩織。そんな彼女が、2022年12月にアーティストデビュー10周年を迎え、2023年4月17日にはメジャーデビュー10周年を迎えます…!
 
 さて、今日のうたコラムでは、メモリアルイヤーを記念して“新山詩織”による歌詞エッセイを1年を通じ、12ヶ月連続でお届け!その第4弾です。綴っていただいたのは、彼女の愛する猫のお話。猫を飼っている方はきっと共感できるはず。さらに今回も音声版がございます。本人の朗読でもエッセイをお楽しみください。


新山詩織の朗読を聞く

猫の背中は
なんでこんなにも落ち着くのだろう。
 
こうして何か書き物をしている時
本や雑誌を読んでいる時
映画やYouTubeを見ている時
パソコン作業の時にはもう
キーボードの上にどっしりと
 
まるで「どうぞお使い下さい」
「どうぞどうぞお休み下さい」とでも言うように
その柔らかいものがそこにある。
 
なので「ありがとうございます」と一言伝え
枕にして、ひと休憩させてもらう
 
たまに、一眠りしてしまうほど
それはエアコン、こたつ、ホッカイロと
比べ物にならないくらい
あたたかくて、安心する
 
大げさかな…でも、本当に。
 
猫にしてみたらいい迷惑だ
邪魔だな、重いな、なんだこいつって
思われてるかもしれないけど。
 
ごめんなさい、でもさ
そこにあるから、いいよね?
 
なんて、勝手に自分で自分を許して
いつもそこに手を乗せてしまう
頭を委ねてしまう
 
もはや、私が猫を飼っているのではなく
私が猫に飼われている
 
そんなことを、心の底から実感する
とある昼間であった。
 
<新山詩織>



◆イベント情報
『B All Light』 -新山詩織 with friends-
■日程:2023年4月28日(金)
■会場:unravel Tokyo(https://unravel-tokyo.com)
(〒106-0032 東京都港区六本木4丁目11-11 六本木Gmビル B1F)
■時間:開場 18:30 / 開演 19:00
 
■出演:
・新山詩織(http://niiyama-shiori.com)
・山崎あおい(https://yamazakiaoi.jp)
 
 ■サポートメンバー:
・友田ジュン(Key/DEZOLVE)(https://www.juntomoda.com)
・坂本はるか(Gt/エドガーサリヴァン/MEMEMION)
・山下あすか(per)
 
チケット料金:4,000円 (全自由・税込・ドリンク代別)
※全自由席/入場整理番号順のご入場
※前方座席あり、後方スタンディング
※おひとり様4枚まで
※未就学児入場不可
お問合せ:balllightcontact@gmail.com
 
チケット発売中: