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  • ヤユヨ
    「3272」
    「3272」

    ヤユヨ

    「3272」

     2024年2月14日に“ヤユヨ”が4thミニアルバム『BREAK』をリリース! 今作には、音楽機器メーカーPRIMOの創立70周年記念CMソング「Stand By Me」、全国にある高等学校のダンス部の頂点を決める『第11回 全国高等学校ダンス部選手権』応援ソング「YOUTH OF EDGE」など全6曲が収録されております。    さて、今日のうたコラムでは“ヤユヨ”による歌詞エッセイを3週連続でお届け! 今回は第1弾。執筆を担当したのは“はな(Ba.)”です。綴っていただいたのは、収録曲「Cosmic beatle」にまつわるお話。臆病な自身の理想を詰め込んだこの曲。さらに、はなに大きな影響を与えた伊坂幸太郎への愛を明かしてくださいました。ぜひ今作と併せてお楽しみください。 私は臆病だ。 私の臆病が誰かに伝染した時、それを知る機会となる。 私が臆病なばかりに。 だけど、臆病が伝染するように、勇気も伝染するものだから。 だから私は勇気を出す練習に励む。 それでもまだ臆病な部分は全然変わらない。 でも、私が出した少しの勇気があなたに伝染したらいい、って考えている。   優しい人になりたい。 対等であり続ける人になりたい。 歩む今が一番でありたい。 臆病な私がありたい理想を詰め込んでいる。 「Cosmic beatle」はそんな歌になった。     エッセイを書く事が決定した時、嬉しい反面、戸惑いが大きかった。 りこやぺっぺのように歌詞を書いてきたわけではないし、国語はちょっぴり苦手だし。 何を書けばいいんだ?と   エッセイ 1.自由な形式で、気軽に自分の意見などを述べた散文。随筆。随想。 2.特殊の主題に関する試論。小論。   結論として、伊坂幸太郎への愛を少し書くことにした。(敬称略) 届かなくていい少しのラブレターを書くことにした。 冒頭を読んだだけでも分かると思うが、私は伊坂幸太郎が好きだ。 出会いを遡ると高校1年の夏になる。   当時、本を読むことが大の苦手だったのだが、高校1年の夏休みの読書課題で芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を読み切った事を機に自信を持ち、私は小説を買うことを決意した(あれ、めちゃくちゃ薄い本ですけど当時の私にはビッグイベントでした…)。   とにかく運命的な出会いをしたかったので題名と裏表紙の説明で選ぶことにした。 その時に手に取り購入したのが伊坂幸太郎の「重力ピエロ」だ。 “何ページまで読めるかな?” 冒頭の一文から惹き込まれた。 捲る手が止まらなかった。 読みやすさ、展開、キャラクター、言葉、全てが私を魅了した。 “小説ってこんなに読みやすくて面白いの?” 自分で文字を読み進め理解し、想像する、この楽しさを私は知らなかった。 その楽しさを伊坂幸太郎は安易に教えてくれた。 登場人物の一人一人が魅力的で、「マリアビートル」の七尾(天道虫)が特に好きだ。 どんな不幸も自分の力で幸に変えていけるような気がしてならない。   ここまで話していても分かるように、 「Cosmic beatle」には、私の中の伊坂幸太郎をちょっぴり入れ込んだ。 いや、ちょっぴりどころではない。 匂いまくりである、プンプンだ。 そのプンプンを感じながら聴いてほしい。 これを機にもっとヤユヨの曲に手を出してほしいし、伊坂作品にも手を出してほしい。   <ヤユヨ・Ba.はな>   ◆4thミニアルバム『BREAK』 2024年2月14日発売   <収録曲> 1. Stand By Me 2. Anthem 3. チョコミンツ 4. YOUTH OF EDGE 5. Cosmic beatle 6. リプレイ

    2024/02/07

  • ミセカイ
    不自由な自由
    不自由な自由

    ミセカイ

    不自由な自由

     “ビジュアルからインスパイアされた曲を作る”をコンセプトにした、アマアラシと千鎖による男女混声ユニット・ミセカイが、2024年2月7日に1stアルバム『Artrium』をリリース! 今作には「アオイハル」や「104Hz」などこれまで発表してきた7曲に加え、アルバムのために書き下ろした新曲が収録。彼らの「足跡」と「未来」が詰まった作品となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな“ミセカイ”のアマアラシによる歌詞エッセイを3週連続でお届け! 第1弾は収録曲「コインロッカーベイビー feat.泣き虫」にまつわるお話です。この曲がどのように形になっていったのか。元イラストから何を受け取ったのか…。また、今回は音声版もございます。ぜひ本人の朗読と併せてお楽しみください。 <踊り明かそうぜ、すべて蹴飛ばして>   この曲のレコーディング予定は10月29日、この曲のインスパイア元イラストが決まったのが10月17日だった。 何も音楽が生まれていない状態でレコーディング日だけは確定している、そんな状況だった。 このサビの一節は、とんでもないスケジュールの中で制作していて早く温泉にのんびり浸かりたい一心だった自分の心情が現れたんだろうなと、無事予定通りにアルバムを発売できる今は呑気に思えている。   遡る事6月、Feat.泣き虫さんということで、尊敬する大先輩を迎え入れての楽曲制作が決まった。もちろん気合十分。 しかし元ビジュアルがなかなか決まらない。決まったと思ったら権利の問題で使用できなくなってしまったり、途中で連絡が取れなくなってしまったり。 制作途中で頓挫してしまったデモ音源も無論沢山あり、自分の感性を浪費している感覚と“自分たちにもっと影響力があれば”と嘆くことしかできない日々が募り気づけばそこから3ヶ月が経っていた。   そうした状況で巡り合った亞門弐形さんのイラストは、自分の感性にはない狂気で溢れているように感じた。けれど決して怖くはなかった。 吹き荒れた感情ではなく、例えるならサイコパスを演じる聖者のような、あくまで美しい理性が舵をとり続けているような、そんな二面性を感じてその時の自分には子供も救世主に見えた。   華奢な身体に浮浪者と呼ぶべき身形、背後には血の滴るロッカー。状況だけ見るなら圧倒的弱者であろうアルカイックスマイルをこちらに向けている彼は、あくまで“人生の主役は自分だ”と僕に訴えている。   僕にはその強さが心の根っこに張られたものだと受け取った。けれど虚勢だと、そもそも強さなんてない、と受け取る人もきっといる。 結局受け取った気でいるものは自分がそう思いたいだけなのかもしれない。 新しく創造された音楽の大半が今までのインプットの掛け合わせでしかないように、元ビジュアルが示すもの(と自分で思い込んでいるもの)=僕の人生で得た主観と俯瞰のバランスが丁度いい所なんだと思う。   そう考えると俯瞰も主観の1番外側だ。 それって恋人にするなら内面が大事か外見が大事かって論争と少し似ている気がする。   余談だけれど、僕は人と眼を見つめて話すとその人が嘘ついているかどうか分かる。と思っている。 たまたまかもしれないけど。 今までの人生でそれが外れた事は残念ながらまだ一度もなくて、だからこそ大切な話し合いの時目を合わせて人と話すのがとても怖い。疑いたくない自分と経験上確定だと脳内で叫び散らかすアラートでぐちゃぐちゃになる事が何度もあった。 なので僕は外見は内面の1番外側だと思っている。 <踊り明かそうぜ、すべて蹴飛ばして> なんて言ってみても、実際僕にそんな行動をとれる勇気はない。 どう見られるかという客観的目線で考えたのなら、それも内面の1番外側だからだ。   けれどこれは「僕が描いた音楽」であって「僕の音楽」ではない。 “当たり前のことのように聞こえる”のではなく実際当たり前のことだ。 ミセカイの掲げる“ビジュアルからインスパイアされた楽曲を作る”という、自ら窮屈さに身を置いているとも捉えられるコンセプトの行き着く先はこれが全てで、そこには自由と新たな可能性が詰まっていると思う。   音楽においての“自由”は作り手の行動力・行動原理あってのもので、さらにそこには経験・知識が伴って、そして最後は自分の感性を頼りに一つの曲にしていく。 その時点で既に自由の定義は作り手それぞれ千差万別で、結局は自分のインプットの中で納得のいく選択をし続けているだけなんだと思う。   「食材は何を使ってもいい、なんでも好きな料理作ってください」よりも 「ジャンルは中華、エビは必ず使ってなにか創作料理を作ってください」のように絞られた中での選択がある方が僕にとっては自由だと思える。 そして聞き手も楽曲の先に僕ではなくビジュアルを想像する。 それこそがミセカイのコンセプトの持つ「不自由な自由」であると僕は思う。   内面の1番外側であっても、自分の行動原理にそぐわなくても、表現することはできる。   音楽の中でなら僕は踊れて、蹴飛ばして、叫べる。   コインロッカーベイビー、今までのシングル曲に対して反撃の狼煙となるような位置付けの楽曲。 僕達らしくない、けれど明確に僕達から生まれた異端児がArtriumという空間をどこまでも大きく広げ、アルバムを引っ張っていってくれると信じている。   <ミセカイ・アマアラシ> ◆1stアルバム『Artrium』 2024年2月7日発売 『Artrium』特設サイト: https://misekaimusic.com/ <収録曲>   1.{ New World 2.アオイハル 3.104Hz 4.Ever 5.カラフル 6.C.A.E. 7.藍を見つけて 8.浮きこぼれ 9.催涙夜 10.コインロッカーベイビー feat.泣き虫 11.スクレ 12.Re-plica 13.唄を教えてくれたあなたへ 14.World End } ◆2/7(水)21時~ MV YouTubeプレミア公開! 

    2024/02/06

  • 門脇更紗
    この恋はうすっぺらいのだ
    この恋はうすっぺらいのだ

    門脇更紗

    この恋はうすっぺらいのだ

    2024年2月7日に“門脇更紗”がニューシングル「うすっぺらい」を配信リリース! 同曲は、デビュー前からタッグを組んでいるサウンドプロデューサー・佐伯 youthKがコライト&アレンジを担当。都合の良い女として“沼っていく”主人公を描き、叶わないと分かりながらものめり込んでいく“うすっぺらい”恋を表現。ボーカルではラップにも挑戦し、門脇更紗の新境地が垣間見える1曲となっております。  さて、今日のうたコラムではそんな“門脇更紗”による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、新曲「 うすっぺらい 」にまつわるお話です。友だちに止められても、都合のいい関係だとわかっていても、底のない沼のような恋から抜け出せないあなたへ…。今回は音声版もございます。本人の朗読でもエッセイをお楽しみください。 この恋はうすっぺらいのだ 「今から会える?」 連絡をくれるのはいつも突然だ   「急に連絡してくる人はよくないよ。」 と友達に言われたことを思い出す   そう、わかっている これが都合のいい人ということだと   それでも馬鹿らしいほど胸は高まっている   今日こそは、今日こそは 好きと言ってくれるだろうか…   「今からいけるよ!」 と返事をした   洗顔を終えたばかりの顔に メイクをするのは少しだけ情けなく感じた お肌もかわいそうだ   ポロポロと涙がでる   ・・・   あぁ そっと足を入れただけなのに   ずぶ ずぶ ずぶ   底のない沼だと 気づいた時には遅かった   どこまでも どこまでも   体にへばりついて 沈んでいく   ・・・   会えなくなるくらいなら このままでいいと思う私はずるい   好きじゃないと 言ってくれないあなたはずるい   この恋はうすっぺらいのだ   〇〇〇   今回の楽曲「うすっぺらい」の制作では 佐伯youthKさんにガッツリ入っていただきました。 英詩が多く入っていたり、 ラップパートがあったりと、 今までとは違う私を聴いてもらえるきっかけになるのではないかなと思っています!   レコーディングでは 英語の発音とリズム感に苦戦しました。 新境地です…!ドキドキ! 今までの楽曲を知ってくれている人はびっくりするかもしれませんが 新しい一面を楽しんでもらえたら嬉しいです。   “推しに沼る”のようなことを SNSを通して目にすることが多い印象なので 少しダークでポップさも感じる、 この「うすっぺらい」という楽曲に共感してくれる人がいてくれたら嬉しいです!   NUMA!NUMA!   <門脇更紗> ◆紹介曲「 うすっぺらい 」 2024年2月7日発売 作詞:門脇更紗・佐伯youthK 作曲:門脇更紗・佐伯youthK

    2024/02/05

  • 打首獄門同好会
    歌のカテゴリ分けが「食」「生活」「健康」あと「地域」。
    歌のカテゴリ分けが「食」「生活」「健康」あと「地域」。

    打首獄門同好会

    歌のカテゴリ分けが「食」「生活」「健康」あと「地域」。

     2024年1月3日に“打首獄門同好会”が結成20周年フルアルバム『ぼちぼちベテラン』をリリース! CD作品としては約2年9ヶ月ぶりのリリースとなる今作には全12曲が収録。2021年以降にリリースした楽曲がリマスター収録され、収録曲の半分以上は未発表の新曲となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな“打首獄門同好会”の大澤敦史による歌詞エッセイを3週連続でお届け! 今回は第1弾。綴っていただいたのは、「打首獄門同好会」の歌詞のお話です。“生活密着型ラウドロック”というジャンルに属す彼らの歌詞の特徴とは。そして、どうしてその方向性になったのか…。今作と併せて、これまでの歌詞の軌跡をお楽しみください…! はいどうも、打首獄門同好会のギターヴォーカル大澤敦史です。この度3回に渡り「歌詞」というテーマで語らせていただくことと相成りました。たまたま立ち寄ってくれた人もわざわざ読みに来てくださった人もありがとうございます、よろしくどうぞ。   とはいえ、そもそも「歌詞」について何か語ろうなど大変おこがましい立場だとは自覚しているんですが(詳しくは後述します)。それでもまあ、今となっては自分なりのささやかな持論もあるにはありますので、おいおいそのへんを書き綴らせていただきましょう。   とりあえずこの第1回目では、自己紹介がてら「打首獄門同好会」の歌詞の話をしましょう。その上で、次回以降にその「持論」ってな話に進んでいきたいと思っております。   というわけであらためまして、打首獄門同好会というバンドを20年ほどやっております。よろしくどうぞ。って、なんだか穏やかじゃないバンド名ですけどね。まあサウンド的にはおおよそその名の通りと言いますか、7弦ギターと5弦ベースというちょっと普通ではない楽器を編成に含み、実際それなりに乱暴な音を奏でがちではあるんです…が、今回のテーマにもなっている「歌詞」に関しては話は別で、実はそんな荒々しくありません。というか乱暴でも攻撃的でもなければ熱いメッセージ性すらない、むしろユルい。総じてユル。やれあの食べ物が美味しいだの冬の朝が寒いだの、もう終始やたらと生活感に溢れるテーマに走っております。   ただそのへんのサウンドと相反してのいわゆるギャップというやつでしょうか、幸いにもこの路線を好んでくれる方が少なからずいらっしゃいまして、ありがたいことに安定して20年もやらせてもらっています。ちなみにこんなコンセプトに適合するジャンル名がいまいち見当たらず、我々日頃は「生活密着型ラウドロック」なんてジャンルを独自に名乗って説明に使っていたりします。   さ、もうちょっと具体的に例を挙げてみましょうか。まず今現在の我々の代表曲は「日本の米は世界一」といいます。突然なんの話かって、いや、曲名そのまま日本のごはんの美味しさを讃えた歌です。美味しいですよねホント。同じような系統で「島国DNA」なんていう、こちらは「魚美味しいよね」って曲もありますね。別路線では「布団の中から出たくない」という曲も人気曲です。曲を作った経緯は…言わずもがなですが、冬場に感じるありのままの心情を書きました。出たくないですよねホント。これと似た系統では「はたらきたくない」という曲も人気…これも言わずもがなですね。はたらきたくないですよねホント。   それぞれカテゴリとしては「食」「生活」とでも言いましょうか。他には「筋肉マイフレンド」とか「歯痛くて」みたいな、カテゴリ「健康」的なのもあったりします。ロックバンドの歌のカテゴリ分けが「食」「生活」「健康」ってなんなんでしょうね。あと「地域」なんてカテゴリもあるかも。もうこんな生活感溢れるテーマばかり軽く数十曲、そんなこんなで活動歴20年程。いやぁ自分で言うのもなんですが、こんな創作活動に半生を費やす人生ってのもあるんですねぇ。   そして「なんでこんな方向性になったのか」というのも、いちおう経緯をご説明しておきましょう。   まあ、言ってみれば成り行きだったんです。そもそも自分「ギターヴォーカル」と自己紹介しましたが、なにも音楽を始めた最初の最初からギター兼ヴォーカルだったわけではありません。むしろその2役を自身が担うことになろうとは、若き頃は想像もしていませんでした。なにしろ学生時代の大澤少年、歌唱なんて見向きもしない生粋のギターキッズだったもので。   大澤少年はいわゆるHR/HM(ハードロック/ヘヴィメタル)志向のギターキッズでした。入口は邦楽だったものの、中学時代にふと洋楽に手を出して以降は弾くもの聴くもの洋楽バンドばかり。もはや日本の音楽シーンには逆に疎くなっちゃって、かえって人と音楽談義ができなくなる有様。そんなわけで20歳を過ぎるまで、実はいっさい人前で歌ったことが無いというくらいの一途なギタリストだったのです。   そんな調子のまま20代になった大澤青年に転機が訪れたのは、これまたまったく大した話ではなくて恐縮なんですが、いざバンドを組もうとなった時に「ヴォーカルが見つからなかった」というシンプルかつ地味に深刻な事態でした。いやぁ、楽器やってる仲間はなんぼでもいたんですけどね。ヴォーカリストの友達がわりといない、これわりとプレイヤーあるある。そしてそんな状況下で大澤青年は思ったのです、これはもう「自分で歌った方が早いんじゃないか」と。じゃあ歌うか、と。そんなシンプルな経緯からのシンプルな決断が、結果その後の人生を大きく変えてしまう事になるんですから、世の中なにがどうなるかわかったもんじゃありません。   しかし困ったことがひとつありました。ここまでで説明した通り、大澤青年はそれまで「洋楽バンドしか聴かない上にギターにしか興味がない」人生を歩んできたのです。ゆえに、何も無かったのです…「歌詞の引き出し」というものが。歌詞なんて書いたこともないし、その必要に迫られたこともない。過去影響を受けた歌詞というものもなく、向き合ったこともなく、なんなら洋楽の歌詞なんて意味もわからずなんとなく聴くでヨシとしていたので、意味はよくわかっていない。結果、参考になる物が自分の頭の中に無い。いざ自分で歌詞を作る立場になった際、ルーツと呼べるものが全くと言っていいほど無かったのです。   困った大澤青年は自分なりに試行錯誤しました。ルーツが無いなりに、日本語しかわからないなりに。その時は真面目~な硬派なテーマも含めて色々試みようとしてたんですよ。しかしその結果的にバンド代表曲として君臨したのは、小細工無しに直感的に作った「朝ごはん」の歌。朝ごはん食べようというテーマの歌。さらに、JR南武線という地味な路線の各駅停車の歌。生活費が足りない歌、打ち上げでビールが来ない歌、男性型脱毛症が心配な歌…何もルーツが無いゆえに、導き出されたのは日々の日記のような歌詞ばかりでした。そのまんま現在のスタイルに繋がってますね。なんかもう、最初っからこうなる素質しか無かったみたい。   しかし、なんだかわからないけどこれらの曲、ライブ受けは妙に良い。「じゃあもうこれでいいんじゃね?」大変シンプルに、直感的に、そこから半生に及ぶ数奇な旅は始まってしまったのです。   こうして「歌詞」にちょっとした特異性を持つバンド、打首獄門同好会の活動が始まりました。やあ長々ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございます。その経緯、なんとなくご理解いただけましたでしょうか。   さて、ようやく自己紹介は終了ということで、次回から本題です。こんな歌詞ばかり書いている人間も、だんだんと歌詞の世界というものについて「考察」を展開し「持論」を抱くようになりました。そこに至るきっかけは、まさにこのバンドだからこそよく投げかけられる、こんなありきたりの質問からだったんです。   「もっと普通のラブソングとかは、作らないんですか?」   では続きはまた次回!どうぞよろしく!   <打首獄門同好会・大澤敦史(Gt.&Vo.)>   ◆結成20周年フルアルバム『ぼちぼちベテラン』 2024年1月3日発売   <収録曲> 01.20!+39!=59! 02.フワフワプカプカ 03.少年よ、君に伝えたい事がある 04.カンガルーはどこに行ったのか 05.死亡フラグを立てないで 06.なぜ今日天気が悪い 07.クッチャネ 08.部長ぷっちょどう? 09.シュフノミチ 10.もののわすれ 11.地味な生活 -SAMBA MAX EDITION- 12.KOMEKOMEN  

    2024/02/04

  • 上野優華
    言葉にできないくらいの大きな愛をくれたあなたに。
    言葉にできないくらいの大きな愛をくれたあなたに。

    上野優華

    言葉にできないくらいの大きな愛をくれたあなたに。

     2024年2月10日に“上野優華”が『Bouquet of Songs -10th Anniversary BEST ALBUM-』をリリース! 10周年記念ベストアルバムの今作は、「極上盤」と「豪華盤」の二形態で、極上盤はCD3枚+Blu-ray2枚から成る5枚組の大ボリューム。DISC1・2は、デビュー曲「君といた空」から最新曲「恋をしました。あなたに」まで10年の歴史を網羅したベストアルバム。DISC3は新録がメインのニューアルバムとも言える1枚となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな“上野優華”による歌詞エッセイを2週連続でお届け! 今回は【前編】です。綴っていただいたのは、今作にも収録される宇多田ヒカル「First Love」カバーにまつわるお話。そしてデビューから10年経った今、伝えたいみんなへの想い。今回は音声版もございます。本人の朗読でもエッセイをお楽しみください! 何からどうやって伝えたらこの気持ちが、形が変わること無くあなたに伝えられるんだろう。表情や態度や声の色まで、伝える方法は沢山あるけれど「言葉」の選び方なんだろうなと思っていて。昔から「気持ち」を「言葉」にするのがあまり得意じゃなかったから、私でいいのかな、こんな私で大丈夫なのかな? って不安な気持ちを持ったまま始まったアーティスト人生でした。   10年経った今でもそんな不安が無くなった訳ではないけれど、愛されている実感や大切にしていきたいものがはっきりと分かるようになったから、自分のことを、自分の音楽をあの頃よりも愛せるようになったと思います。   そんな今だからこそ、この10周年のアルバムを作れることが本当に嬉しくて。   そしてその中で人生を変えてくれた一曲「First Love」のカバーを収録できることも本当に嬉しい。ありえないくらい緊張したけれど。   ピアニストの塩谷哲さんと同時レコーディングをさせていただいた一曲です。歌とピアノを“せーの”でクリックも無しに呼吸を合わせるのが気持ちよくて。そんな臨場感を感じてもらえる仕上がりになりました。   「First Love」は歌手デビューのきっかけとなったオーディションで歌った曲で、この曲じゃなかったら私の人生は違うものになっていたと思う。   実はこの曲を選んでくれたのは母でして。 こんな難しい曲、大人な曲をよく選んだよね! よく私も歌ったよね!!笑   なんとなく勇気もなくてしばらく歌ってなかった曲を、このタイミングでとなったのも出会ってくれたあなたがいたからです。ラブソングだけど、あなたやこの曲に感謝の気持ちを込めて。   言葉にできないくらいの大きな愛をくれたあなたに、このアルバムでしっかり『ありがとう』が伝わりますように。そんな想いを込めて作ったアルバム、どんなふうに受け取ってもらえるだろうか。あの頃の私なら怖くて震えていたと思うけど、今はこんなにもワクワクしています。   <上野優華>   ◆『Bouquet of Songs -10th Anniversary BEST ALBUM-』 2024年2月10日発売 <収録曲>   [DISC 1] 「I」 1.好きな人 2.好きでごめん 3.こっちをむいて 4.ジコアイキセイ 5.会いたくない、会いたい 6.チョコかアイス 7.I WILL LOVE 8.メロンパンのうた 9.愛しい人、赤い糸 10.好きが残った 11.あなたの彼女じゃないんだね 12.幸せ 13.私の歌 14.あの日の私へ 15.はじまりのうた   [DISC 2] 「You」 1.恋をしました。あなたに 2.Dear my hero 3.ただ、あなたのそばで 4.君といた空 5.普通の恋がわからない 6.すだちパッション 7.君の街まで 8.迷子 9.チョコレート 10.友達ごっこ 11.おはよう 12.ありがとうを君へ 13.Song for You 14.やくそく(album ver.) 15.ジャスミン 16.星たちのモーメント   [DISC 3] 「with」 1.First Love 2.恋 3.別の人の彼女になったよ 4.魔法の絨毯 5.誰より好きなのに 6.君と恋をしたいんです。 7.欲しがり(優想委員会) 8.ひとりごと 9.Bouquet of Song 10.Song for You -a cappella ver.-

    2024/02/01

  • EASTOKLAB
    泡のような光たち
    泡のような光たち

    EASTOKLAB

    泡のような光たち

     2024年1月31日に“EASTOKLAB”が1stフルアルバム『泡のような光たち』をリリースしました。繊細で些細なこと、誰もが当たり前に通り過ぎてしまうこと、そんな儚い美しさを拾い上げて心を震わせ、喪失に手を振り前に進む。誰もが経験する日々の些細な一節。聴き終わったあとに、遠い昔の匂いを思い出すようなアルバムとなっております。    さて、今日のうたコラムではそんな“EASTOKLAB”の日置逸人によるエッセイを3ヶ月連続でお届け! 今回は第1弾です。綴っていただいたのは、今作『泡のような光たち』というタイトルに通ずるお話。そして1stフルアルバムに対する今のリアルな気持ちを明かしてくださいました。歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 言葉によって、形や意味が作られる。   例えば「無限」という言葉。   僕らはそれを知っているようで、本当の「無限」は知らないような気もする。   この目で「無限」を見たことがないし、実は無限のものなんて何一つなくて、全てに限りがあるのかもしれないから。   「泡のような光たち」   光は数えられないし、何億光年も先からだって届くから、もしかすると無限なのかもしれない。   そして、胸に灯る温もりも、パッと心が明るくなる瞬間も、光みたいな感触を持っている。   そうだとしたら光だけは、どうか無限であってほしいなと思う。   泡のように繊細で、いつかは弾けてしまう、限りなく無数の光。   CDの盤面に反射するように踊る光。   もう消えてしまわないように、無限に届くように、ここに閉じ込めてしまいたかった。   …   光とか、宇宙とか、未来とか、そんな不確定で触れられないもののことばかり考えていた。   宇宙の広さを知ることは、自分の小ささを知ることであって、未来を思い描くことは、過去を見つめ直すことと表裏一体だ。   どれだけ歩いても辿り着けないような、遥か遠くで軌道を周回する人工衛星が、僕自身の生活を便利にしてくれているなんて、何だか変な話だなって思うし、あの頃どれだけ考えても遠く朧げだった未来に、いつのまにか辿り着いているなんて、また変な話だなって思う。   数年前にフルアルバム作ろうとしていたときは、それが完成してリリースされる未来のことなんて何ひとつ見えてはいなかったのに、これを書いている今からあと数日で、初めてのフルアルバムがリリースされる。   今回の制作は紆余曲折色々なことがあり、なんか逆に思い入れがない。   一つのテーマに集約したということもなく、制作時期も分散されていて、失速してしばらく作らなかった期間もあった。   ワンテーマに絞って作ったけれど、全部ボツになったこともあった。   それでも4人で集まれば音が鳴って、結局は自然と曲が生まれてくるから不思議だなと思う。   アルバムが完成して、いつもの家に戻り一通りだけ聴いてみた。   とても遠くで鳴っているような気がして、それでいて心の中心で鳴っているような気もした。   この音楽が、聴いてくれた人の心を通り過ぎるとき、何か小さな傷をつけてくれたらいいなと思っている。   そして、最近また新しい曲を作り始めている。   音楽が通り過ぎていくのと共に、僕も何かを追い越して、何かに追い越されていく。   <EASTOKLAB・日置逸人> ◆1stフルアルバム『泡のような光たち』 2024年1月31日発売   <収録曲> 1. Dawn for Lovers 2. Error 3. Lights Out 4. 栞 5. Faint Signal 6. Melt 7. See You 8. うつくしいひと 9. Echoes 10. Our Place

    2024/01/31

  • OKAMOTO'S
    どこか遠い場所に行きたい。
    どこか遠い場所に行きたい。

    OKAMOTO'S

    どこか遠い場所に行きたい。

     2024年1月31日に“OKAMOTO'S”がニューシングル『この愛に敵うもんはない』をリリース。タイトル曲はTVアニメ『アンデッドアンラック』第2クールのEDテーマであり、OKAMOTO'Sがアニメのために書き下ろした新曲となっております。さらに今作には新曲「カーニバル」も収録!    さて、今日のうたコラムでは“OKAMOTO'S”による歌詞エッセイを2週連続でお届け! 第2弾はオカモトコウキが執筆。綴っていただいたのは、収録曲「 カーニバル 」にまつわるお話です。どこか遠い場所に行きたい…、いつもぼんやりとそんな気持ちを抱いているあなたへ。歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 どこか遠い場所に行きたい。    寒い冬は特にそんなことを思ったりする。暖かいところがいい。ベタにハワイやグアムに行きたい。ハワイなんてほんとに楽しいのかなぁ?と懐疑的だったけど数年前に行った時は最高だった。綺麗な海、青い空。タイとか、東南アジアもいいかもしれない。あるいはもっと近場で温泉地とかでもいい。高望みはしない。箱根や草津で温泉に浸かって、畳の部屋で日本酒を飲みながらダラダラしたい。    でも正直、思い切って海外に行ったりするくらいのエネルギーがなかなか湧いてこない。ケチくさいことは言いたくないけど金銭的な問題もある。数年前にレコーディングでニューヨークに行った時点でラーメンが一杯2000円もするような有様だったし、今なんてもっとだ。子どもも生まれたばかりで何時間も飛行機に乗ったりは簡単にはできない。国内旅行もまだまだ難しい。    一方で他人から見れば自分は年がら年中旅をしているような人間だ。アルバムを出せば20本や30本、日本中を飛び回って色々な人の前で演奏する。それなのに遠い場所にいきたいってお前は何を言ってるんだ? と思われても仕方がない。だけど言わせて欲しい。もちろん色々な所に行ってその土地の名産を食べたり、時にはベタに観光したりなんかもする。ただ、楽しんでいるように見えてもどこか頭の片隅には次の日とかに行われるであろうライブのことが居座っていて、あまり羽目を外さないようにしよう、とかまた今度ゆっくり来た時に見よう、とか思ったりする。    そしてそのまた今度の機会はなかなか訪れないのだ。    家の居心地が予想以上に良くなってきてしまった。という問題もある。自分の部屋には、各地から買い集めてきたたくさんのレコードや本がある。自分で選んだんだから当然自分の好きなものばかりだ。酔っ払って興が乗ってきたら、好きな映画を観ながらゆっくりとソファで寝落ちしても良い。外で食事をするときのように、お会計いくらかなぁ? とか終電の時間が無くなりそうだ、とかそういうのを気にする必要もない。好きなものが揃った自室から出る必要なんて少しもない。    だけどやっぱり遠いところに行きたい。なんなんだろう? この気持ち。誰もいない綺麗な景色を見てみたい。気がつけば夜になりそうなことを忘れるくらい夢中になって歩き回りたい。偶然行われているお祭りに参加したりして、新しく友達を作りたい。何もかも忘れて楽しみたい.........    でも本当にそんな場所はあるのかな? それってもはや俺の頭の中にしかないんじゃないの? 頭の中の記憶の集積が理想のイメージみたいなものを勝手に作り上げていて、実際には存在もしないような場所にずっと行きたいなぁ、なんて思ってるのかも。ていうか多分それが真相だろう。だから実際どんな綺麗な場所に行っても、どこに行っても満足できないんだろうな。なんかちょっと馬鹿みたい。    みたいなことを考えながら歌詞を書きました。   <オカモトコウキ(OKAMOTO'S)> ◆紹介曲「 カーニバル 」 作詞:オカモトコウキ 作曲:オカモトコウキ ◆ニューシングル『この愛に敵うもんはない』 2024年1月31日発売  

    2024/01/30

  • ヒグチアイ
    お酒は好きですか?
    お酒は好きですか?

    ヒグチアイ

    お酒は好きですか?

     2024年1月24日に“ヒグチアイ”が5枚目のオリジナルフルアルバム『未成線上』をリリース! 「大航海」で始まり、「いってらっしゃい」で終わる、6つのタイアップ曲を収録した全11曲入りのアルバムとなっております。さらに自身監修の『元カレかるた』も発売中。元カレとの切なくてロクでもない思い出の数々を『かるた』にまとめた内容に…!    さて、今日のうたコラムではそんな“ヒグチアイ”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回が最終回です。綴っていただいたのは、収録曲「 わがまま 」にも通ずるお話。飲めないお酒を飲んでみることを妄想していくと…。そしてヒグチアイにとっての“わがまま”とは…。 私は酒が飲めない。だから、酒に酔って(酔ったふりで)相手を誘ったり甘えたふりをしたことがない。ちなみに酒を飲むと帰りたくない or 眠い、という結構めんどくさい性格が出現して、気分と機嫌が悪くなる。タチの悪いやつだ。   そういえばこの間、マネージャーと2人で赤坂を歩いていたら、目の前にタクシーが止まった。綺麗めなコートを着た背の高いシュッとした男性と、柔らかな薄いピンクのロングコートをサラッと羽織った細身の女性が降りてきた。男がその手を引っ張って、女は「え~」なんて言ってる。赤坂だなあと思っていると、その目指す先にはラブホテルがあった。「赤坂にラブホテルってあるんだね」って言いながらマネージャーと横を通り過ぎていく。ふわりとお酒の匂いがする大人な2人は、煌びやかなお城に入っていった。   私もやってみたかった。飲めないお酒を飲んで、男と赤坂のラブホテルに消えてみたかった。いや、諦めるのはまだ早い。できるとしよう。できるとして、妄想してみよう。仕事終わり、飲みに誘われて、じゃあ行ってみよう。終電を気にせず飲んでみよう。2杯ぐらいで気持ちが悪くなってくる。もうすぐにでも帰りたい。そして小さな湯船に浸かって、葬送のフリーレンの続きを見たい。毎日欠かさないパックをして、布団の中でBLを読みたい。そして好きな寝相で、お気に入りのパジャマで寝たい……   だめだ。頭の中がお一人様モード一直線だ。私国の安寧を守りたいのだ。   妄想は妄想のまま、今日も1人、契約してしまったウォーターサーバーから常温の水を飲む。これが私のわがままである。   <ヒグチアイ> ◆紹介曲「 わがまま 」 作詞:ヒグチアイ 作曲:ヒグチアイ ◆『元カレかるた』より1句 ◆オリジナルフルアルバム『未成線上』 2024年1月24日発売   <収録曲> 1  大航海 2  祈り 3  自販機の恋 4  わがまま 5  最後にひとつ 6  このホシよ 7  恋の色 8  誰でもない街 9  この退屈な日々を 10  mmm 11  いってらっしゃい

    2024/01/29

  • ロザリーナ
    家の中を探しても宝物は無い
    家の中を探しても宝物は無い

    ロザリーナ

    家の中を探しても宝物は無い

     2024年1月17日に“ロザリーナ”が新曲「タカラモノ」をリリースしました。MICRO氏(HOME MADE 家族)が楽曲プロデュースをした同曲。ロザリーナは、「ずーっと作りたかったファンクラブ、去年それが叶って、そのファンクラブ『ロザーズ』に入ってくれるファンの人たちがいて、すごく嬉しくて、そんなみんなと一緒にライブで歌える曲が作りたい!と思って書いた曲。楽しいライブをした後はとても幸せな気分で、その時間は私にとって『タカラモノ』です」とコメントしております。    さて、今日のうたコラムではそんな“ロザリーナ”による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、新曲「 タカラモノ 」にまつわるお話です。やっとファンクラブを作ることができた喜び、そして欠かすことのできないファンの方々への想い…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 私は2023年に、メジャーデビュー5周年を迎えました。 そして去年の11月、初めてファンクラブ「ロザーズ」が開設されました。   ファンの方からよく、「ファンクラブは無いのですか?」と聞かれたけれど、ファンが居てこそのファンクラブ。 簡単に作れるものでは無くて、その気持ちに応えたいけれど、応えられない、そんな悶々とした時間が長いことありました。   そしてついに念願のファンクラブが出来て、それを喜んでくれるファンの方々がいて、とても嬉しかったです。   私は心が動いた時に、日記のように曲を書くのだけれど、その嬉しい気持ちと、感謝を曲にしたいと思いました。   今回の曲のタイトルは「タカラモノ」。   歌詞の中で、<家の中を探しても宝物は無い>と言っていますが、ひぃおばあちゃんにもらった二千円札とか、大切な物は沢山あります。   ただ、今回歌いたかったのは、私の音楽人生と重ねて。   例えば仲間と山登りをしたとき、一緒に必死で険しい道を越えて、その頑張った先の頂上で仲間と一緒に見る夕焼けや景色。   その時間は、きっと誰かの撮った写真とかで見るものとは違って、「わぁ」って声が出ちゃうくらい一段と綺麗に見えるんじゃないかなぁって思いました。   ライブを観てくれる方と一緒にライブを作りたい。そう思って、みんなで歌える曲が作りたかった。   笑顔で歌ってくれてる人もいたり、涙を流しながら聴いてくれる人もいたり、たまに音が外れてる人もいたり、、。 その景色、時間は私にとっては何にも変えられない宝物です。   そして出来た歌が「タカラモノ」。   これから私は、今よりももっと大きなステージに立ちたい。行きたい。応援してくれるファンの方々と。   そんな「タカラモノ」を作りに行きたい。   <ロザリーナ> ◆紹介曲「 タカラモノ 」 作詞:ロザリーナ 作曲:ロザリーナ

    2024/01/27

  • OKAMOTO'S
    この愛に敵うもんはない
    この愛に敵うもんはない

    OKAMOTO'S

    この愛に敵うもんはない

     2024年1月31日に“OKAMOTO'S”がニューシングル『この愛に敵うもんはない』をリリース! タイトル曲はTVアニメ『アンデッドアンラック』第2クールのEDテーマであり、OKAMOTO'Sがアニメのために書き下ろした新曲となっております。さらに今作には新曲「カーニバル」も収録!    さて、今日のうたコラムでは“OKAMOTO'S”による歌詞エッセイを2週連続でお届け! 第1弾はオカモトショウが執筆。綴っていただいたのは、新曲「 この愛に敵うもんはない 」にまつわるお話。今回、自身の人生でもっとも歌詞を書くのに時間をかけた理由とは…。今、彼が抱く“覚悟”と併せて、歌詞を受け取ってください。 歌詞を書くだけでも充分大変なのに、エッセイなんてどう書き出したらいいんだ。以前「 For You 」という曲について書いた時の 自分の文章 を改めて読み返してみる。ほんの1~2年前の、割と最近の自分は結構饒舌で、今でも思ってるようなことを上手に言語化しててなんか偉い。   「この愛に敵うもんはない」、今回リリースされるこの曲は人生で一番時間をかけて歌詞を書いた。時間をかけすぎて、何度も何度も書き直しすぎて、それに対してどんな想いでどんな狙いだったか書けない、饒舌に語れないようなところまで来てしまった。そういう意味では「For You」を書いてた頃の確信を持ってる自分が羨ましい。   歌詞というのは不思議なもので、向き合うほどにその歌詞の内容というよりも自分の人間性と戦う羽目になる。実際の思いと違うのにカッコつけた言葉書きたがる自分。誰からも気に入られそうな言葉選んだ自分。逃げたくせにギャグにしてお茶を濁そうとする自分。なんとなく含みを持たせて言い切らないずるい自分。変えなきゃいけないのはどれもその時の歌詞ではなく、自分自身。   もっというとそんな自分が変えられることなんてないわけで、そいつを抱きしめて、その上で諦めることなく、前を見つめて、ポジティブに、…言えば言うだけそんなことできる人間いるのか?笑 って思いつつ、それだけのことと向き合えるのに向き合ってこなかったのは俺だ。そんなことできる人はいない、だから俺にはできない。できないことを決めたのは俺だし、できるようになりたいと思える唯一の人も俺。俺は改めてそこができる人間になりたいと思った。   誰がいつ聞いても、ハッキリと何についての歌かわかるような言葉で自分の世界を書いた。自分の世界を自分以外の言葉で書くことも、誰にでも伝わる言葉に翻訳してしまうことも、脆い自分の世界を壊してしまうんじゃないかと怖かった。その恐怖心がなにより今回歌詞を書くのに時間かかった理由だと思う。   俺は今年改めて、本気で勝負に出る。まぁこんなもんだろう、とか、仕方ない、とか言うのが歳とともにどんどん上手になっていく30代が言う“本気”は、20歳の時の本気と全然違う。死ぬ気で曲書いても死なないけど、なあなあで書いた曲を歌うなんて死んでもできない。ここからが勝負だと思ってる、死ぬ気で生きてみよう。自分の幸せも自由も全部差し出した、この愛をみなさんにも確かめてほしい。   <OKAMOTO'S・オカモトショウ> ◆紹介曲「 この愛に敵うもんはない 」 作詞:オカモトショウ 作曲:オカモトショウ・オカモトコウキ ◆ニューシングル『この愛に敵うもんはない』 2024年1月31日発売

    2024/01/26

  • ENVii GABRIELLA
    もう会えない切ない過去の恋。
    もう会えない切ない過去の恋。

    ENVii GABRIELLA

    もう会えない切ない過去の恋。

     2024年1月17日に“ENVii GABRIELLA”が新曲「哀恋」(読み:あいれん)をデジタルリリースしました。昨年12月に行われた日本橋三井ホールでのライブ公演にて初披露し反響を呼んだこの曲。今までにない、届かない恋を歌った切ない歌詞と、壮大でドラマチックなサウンドによるアジアンテイスト溢れる、冬の季節にもマッチするバラード曲となっております。    さて、今日のうたコラムでは“ENVii GABRIELLA”のKamusによる歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、新曲「 哀恋 」にまつわるお話。初めてこの歌を聴いたとき、Kamusはどう感じたのか。そして、忘れようとしても忘れられない思い出、切ない過去の恋をパフォーマンスでどう表現するのか…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 どうもENVii GABRIELLA略してエンガブのダンサー・カミュです。 今回配信リリースされた「哀恋」についてお話しさせて頂きます。   リリース前にTakassyから新曲の話をされ、「「哀恋」聞いてみる?」と打ち合わせの間に聴かせてもらいました。 初めて聴いた感想はただただ衝撃でした。   今までエンガブがリリースしてきた楽曲にはないアジアンテイストなサウンドで、曲が始まると同時に強い風が自分に降り注ぐような感じがしました。 歌が間奏を挟みながらドラマティックに広がっていく感覚が映画の主題歌のような、はたまた映画そのものを歌ったような感覚になりました。 何が言いたいってとにかく口が半開きになりながら聞いていたってことです。   この楽曲は、エンガブ史上初めてのバラードのラブソング。 歌詞が切なくて初めて聴いてもしっかりと心の中に入ってきて、もう会えないあの人を思い出させます。 サビでは主旋を歌うTakassyとハモリのHIDEKiSMの歌声が混ざり合い、広大な平野に1人で風を浴びて立っているような寂しさと、1人の人を思い燃えるような強い気持ちがしっかりと表現されていて圧巻です。 是非たくさんの人に聴いてもらってこの曲の壮大さと切なさに浸っていただきたいです。 私も浸りました、それはもうしっかりと。   そしてパフォーマンスは私が真ん中で踊り続けるという新しいカタチです。 さらに注目なのは裸足でのパフォーマンスということ。   今回もエンガブの振り付けを多く担当してくれているEBATOさんの力作です。 実は振り付けはリハの中で一回大きく変わっています。 というのも、2023年12月の日本橋三井ホールのワンマンの約2週間前にホールでの披露が決定して、その1週間後に振り入れという恐ろしいスケジュールの中で作り上げていました。   最初のリハでは「動」と「静」のバランス的には「静」が多い振り付けで構成されていて、映画の切ない部分にフォーカスしたような振り付けでした。 でもTakassyの曲への強い想いは「静」より「動」にあって、その旨をEBATOさんに伝え、本番5日前くらいにリハーサル中に作ってくれた「動」の強いパフォーマンスに仕上がりました。 私は「静」の表現も好きだったのですが、さらに良くなったと今は思います。 「動」にフォーカスされた振り付けは指先を遠くに伸ばしてステージをより大きく見せる、というダンサーのミッションが追加されて、より燃えました。   曲に気持ちが入って振り付けで熱を持たせたことによって、私がこの楽曲をパフォーマンスしているときは、ある人を想像します。   もう会えない切ない過去の恋。   これほど人に心を燃やしたことがあっただろうか、忘れようとしても忘れられない思い出。 その気持ちを「哀恋」の音にのせて体を動かし、2人の歌声を聴き、歌詞を体を通して表現する。そうしたら自然と表情や指先への力の入り方が変わり、今のステージになりました。   ステージで披露したのは2023年12月のホールでのライブと2024年1月に行われたトークショーの3回のみですが、今年行われるENVii GABRIELLA liveツアー2024(仮)などではしっかりパフォーマンスすると思います。   是非「哀恋」をたくさんの人に聴いてもらい浸っていただき、ステージでのパフォーマンスを見てさらに曲をより深く感じて頂きたいと思っています。   <ENVii GABRIELLA・Kamus> ◆紹介曲「 哀恋 」 作詞:souljuice 作曲:souljuice 

    2024/01/25

  • レトロリロン
    子供と大人の境界線
    子供と大人の境界線

    レトロリロン

    子供と大人の境界線

     2024年1月10日に“レトロリロン”がEP『ロンリーパラドックス』をリリースしました。今作には、各地大型フェスの出演を経て完成した「ヘッドライナー」、初のオーケストレーション楽曲「たださよなら、命燃え尽きるまで」の既発2曲に加え、レトロリロンの過去最高傑作であり代表作になるであろう「TOMODACHI」を含む、全6曲を収録!    さて、今日のうたコラムでは“レトロリロン”の涼音による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、収録曲「 TOMODACHI 」にまつわるお話です。人間関係で躓いたことがあるあなたへ。今もどこか他者を信頼できずにいるあなたへ。このエッセイと歌詞が届きますように。 人間関係で初めて躓いたのは中学生の頃だった。 小学生の頃のままの精神状態で中学校へ進んだ僕は、思春期という壁に阻まれて孤立してしまった。 今思うと自分自身も思春期のそれだったのかもしれないが、仲良くしたいと思う人ほど距離感を間違えて傷つけてしまう。自分のどの言葉が相手を傷つけたのか分からず、いつしか僕は人と会話することを辞めた。   中学校での人間関係をうまく形成出来なかった僕は、同じ中学校の人が来ないような遠方の高校をわざと受験した。大人になって高校生の話をする時、普段は軽音楽部に入る為に受験したと言っているが、おそらく半分くらいは地元から逃げたかったんだと思っている。軽音楽部も軽音楽部で濃い話があるが、その話はまた別の機会に。   話を戻すと、高校では新しい自分で上手くやっていこうと思っていた計画がまた大きな壁に阻まれる。   中学生時代に孤立した僕は、知らない間に「無駄に他人を疑う」「相手の悪いところを探す」という能力を培ってしまっていたのだ。そんなこともあって相手との関係に一枚大きな壁を自ら作り出していた。   ここから先は安易に想像できると思うが、中学生時代の繰り返しである。少し大人になった分、人と会話は出来るものの誰も信用できず、他人と一定の距離感を保ちながら高校生活を終えた。   大学に進学し、思春期も落ち着いた僕は晴れて「他人を信用しない意固地な価値観」という爆弾を抱えたまま生きていくことになる。今こうやって文章を書いているこの瞬間もいつまた爆発するのか分からない恐怖と闘っている。大学も例によって中学、高校の繰り返しである。   大学を卒業し音楽が生業になり始め、自分自身と向き合う時間が増えた。 自分と向き合っているとふと頭をよぎることが一つある。それは「自分さえ変わっていれば全て上手くいっていたんじゃないか」ということだ。当然、人生というものは甘く無いので“全て”という表現は正しくないかもしれない。でも、他人と上手く関係を築けた未来はあったのかもしれない。   自分の態度や価値観が原因で逃してしまった機会がたくさんあったであろうことに寂しさを感じている。   しかし、正直なところ僕は人の気持ちがわからない。 上手くいかなくなる前に言っておいてほしかったとも思ってしまう。そんな矛盾した自分の感情が溢れ出てしまった結果、音楽家である僕は曲にするしかなかった。   今までの自分が間違っていなかったとも思いたいし、間違っていたとも思いたい。 そんな僕のどうしようも無い人生に必要だったのが「TOMODACHI」なのかもしれない。   <レトロリロン・涼音> ◆紹介曲「 TOMODACHI 」 作詞:涼音 作曲:涼音 ◆EP『ロンリーパラドックス』 2024年1月10日発売   <収録曲> 01. TOMODACHI 02. 独歩 03. DND 04. たださよなら、命燃え尽きるまで 05. ヘッドライナー 06. 夢を見る

    2024/01/23

  • ヒグチアイ
    引っ越しは好きですか?
    引っ越しは好きですか?

    ヒグチアイ

    引っ越しは好きですか?

     2024年1月24日に“ヒグチアイ”が5枚目のオリジナルフルアルバム『未成線上』をリリース! 「大航海」で始まり、「いってらっしゃい」で終わる、6つのタイアップ曲を収録した全11曲入りのアルバムとなっております。さらに自身監修の『元カレかるた』も発売中。元カレとの切なくてロクでもない思い出の数々を『かるた』にまとめた内容に…!    さて、今日のうたコラムではそんな“ヒグチアイ”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第2弾です。綴っていただいたのは、収録曲「最後にひとつ」にも通ずるお話。ヒグチアイの引っ越しのこだわりとは。そして、引っ越しても引っ越しても、開けなかった段ボールがある理由は…。 去年の4月に引っ越しをした。上京してから16年、もう9回目の引っ越しになる。物件大好きな人間としてテレビに出演したことがあるぐらい引っ越しにはこだわりがあるのだ。   まず間取りが変なこと。綺麗すぎないこと。そして愛しがいのある欠陥があること。   今の家に引っ越す前に内見に行った。部屋の一番奥に和室があり、その壁紙はベロベロに剥がれていた。「…猫、飼ってましたかね?」そう不動産屋に尋ねると「ペット禁止です」とピシッと言われる。わかってますよ。知ってて引っ越してますよ。この壁紙、なんで剥がれてるんですか? って聞くよりちょっとウィットに富んでませんか? いらないですか、そうですか。   結局その壁紙は湿気でベロベロになったらしい。その湿気はどうすることもできないので壁紙が剥がれたら連絡ください、張り替えます、とのことだった。ずっと隠される壁。ずっと見ないふりの壁。壁…お前は今、幸せだろうか。   そんな「人によっては絶対無しがわたしには大いにあり」ってな物件を探して引っ越し続けている。   引っ越しして早10ヶ月。家の中にはまだ段ボールが残っている。前の引っ越しでも、その前の引っ越しでも開けなかった段ボールだ。もうそんなもの捨てちゃえば良いのに、と思う。何度も迷ってきた。それでもなお捨てられないのは、忘れてもいい記憶こそ思い出したくなる日が来る気がするから。その日まで押入れのずっと奥にひっそりと息を続ける段ボール。玉手箱みたいに開けたら歳を取るんじゃなくて、歳を取るから開けるんだ。歳を取ってから開けるんだ。   <ヒグチアイ> ◆『元カレかるた』より1句 ◆オリジナルフルアルバム『未成線上』 2024年1月24日発売   <収録曲> 1  大航海 2  祈り 3  自販機の恋 4  わがまま 5  最後にひとつ 6  このホシよ 7  恋の色 8  誰でもない街 9  この退屈な日々を 10  mmm 11  いってらっしゃい

    2024/01/22

  • 椎名慶治
    紡いで来た軌跡に恥じないような生き様を君に見せたい。
    紡いで来た軌跡に恥じないような生き様を君に見せたい。

    椎名慶治

    紡いで来た軌跡に恥じないような生き様を君に見せたい。

     2023年12月27日に6thフルアルバム『RABBIT-MAN II』をリリースしました。今作には、すでにライブで披露されている新曲「どうやって君を奪い去ろう」「怪盗Y」を含む12曲を収録。ハイテンションなナンバーや、じっくり聴かせるバラード、遊び心の詰まった楽曲が詰め込まれております。    さて、今日のうたコラムではそんな“椎名慶治”による歌詞エッセイを3週連続でお届け! 今回が最終回。綴っていただいたのは、アルバムタイトル曲「 RABBIT-MAN II 」にまつわるお話です。今から13年前に生まれた「 RABBIT-MAN 」からこの歌にたどり着くまでの軌跡とは…。ぜひ2曲の歌詞を読み比べて、ラビットマンの生きざまを感じてみてください! 2010年6月に自分の中で圧倒的占有率を誇った看板を下ろした。 それを埋める事なんて出来るわけはないが、それでも前に進んで行くしかない。 鉄は熱いうちに、動くなら早いうちにと同年11月に個人名義のプロジェクトを走らせる。 そして翌年2011年卯年、年男の手により「寂しいと死んでしまう」と頼りにならないヒーローが誕生させられる。 その名も「 RABBIT-MAN 」。 個人名義初のフルアルバムの表題曲だ。 占有率高めの看板の代わりに新たに看板となり得るチカラを持った曲に仕上がった。 これは当時のディレクターに感謝。 と言うのも新たな看板になればいいなぁって思って作った作品ってわけでもなかった。 もっと言えば元々は違う歌詞で書き上げて終わっていた。 それを当時のディレクターが、「この曲はお前の看板になるぐらい強い曲。今の歌詞だとアルバムの1曲でしかないけど、もっと牽引出来る曲になる」と。 そう言われたらチャレンジせざるを得ない。 既に書き上げた歌詞が悪かったわけじゃない、でも看板にする為に書き直す。 改めて0から歌詞を。 きっと俺も悪くないけどシックリ来てなかったんだろう。 そう、ここ、この時に産まれたヒーローの名前が「RABBIT-MAN」。 アルバムの1曲でしかなかった曲がアルバムの中心になり、MVのチカラも借りて更に浸透していった。 そしてライブで披露するたびに大いに会場を沸かす曲へ進化。 自分の予想以上に。 それが13年前。   そこからは本当に色々な形で音学をさせてもらった。 音を学ぶ。 個人名義になってからの方が学ばなければいけない事が多かった。 如何に温室育ちだったのかを身をもって痛感させられる日々。 だけどその経験を経て、改めてしっかり音楽、音を楽しむ事が出来るようにラビットマンは成長していった。 卯年に本格的にスタートした個人名義のプロジェクト。 有難い事に干支が一周してもまだ俺は歌っている。 そんな感謝の気持ちを、自分が音を学び、音を楽しんだこの軌跡を一つの作品に集約させた。 それが今回の「 RABBIT-MAN II 」。 自分の中での疑問や本音、そして宣誓、あの頼りにならなかったヒーローのその先を描いた。 ここから踏み出す一歩は更に責任をしっかりと感じながら、それでも誰よりも音を楽しみながらまだ見ぬ希望へと。   飛べなくたって走れなくたっていい 思いだけ切らさぬように 紡いで来た軌跡に恥じないような 生き様を君に見せたい 最後の最後までさ (RABBIT-MAN II より抜粋)   コレは俺なりの誓約書なのかも。 重苦しくならない程度に胸にシッカリと刻んで歩いて行こうと思う。   最後に、前作の「RABBIT-MAN」の歌詞と見比べてみると幾つか共通のワードも散らばっており、時の流れもワードの使い方から感じられるように工夫したつもりです。 ラビットマンが生まれたあの日から12年の中でどう戦ってきた、生きてきたのか、その辺りも注目してもらえたらと。   そしてこの先のラビットマンも是非応援してください! なんせ寂しいと死んじゃうので(笑)。   今回も歌ネットにてコラムを書かせてもらい、改めて自分の歌詞と向き合う良いキッカケになりました。 とても楽しかったです! ありがとうございました!   <椎名慶治> ◆紹介曲「 RABBIT-MAN 」 作詞:椎名慶治 作曲:椎名慶治・山口寛雄 「 RABBIT-MAN II 」 作詞:椎名慶治 作曲:椎名慶治・宮田'レフティ'リョウ ◆6thフルアルバム『RABBIT-MAN II』 2023年12月27日発売 <収録曲> 01:Shout it Out 02:Oh Yeah!! 03:どうやって君を奪い去ろう 04:BLACK or BLACK 05:そりゃないぜ 06:RABBIT-MAN II 07:Miss Regret 08:ジレル 09:予告状 10:怪盗Y 11:ただ 12:優しさなんかじゃないんだってば 13:醜態成

    2024/01/19

  • SARD UNDERGROUND
    しあわせ
    しあわせ

    SARD UNDERGROUND

    しあわせ

     2024年9月18日に“SARD UNDERGROUND”がデビュー5周年を迎えます(アーティスト写真:坂本ひろ美(Key)、神野友亜(Vo)、杉岡泉美(Ba))。彼女たちは、令和の時代に“ZARD 永遠のスタンダード・ナンバー”を継なぐトリビュートバンド。2019年にZARDの数々の名曲が詰め込まれたトリビュートカバーアルバムでデビュー。そして現在に至るまで、数々のZARDのカバー曲と、坂井泉水の未公開詞によるオリジナル曲の他、ボーカル神野友亜によるオリジナル曲を発表し続けております。    さて、今日のうたコラムではそんなアニバーサリーに向けて“SARD UNDERGROUND”の神野友亜による歌詞エッセイを1年を通じ、12ヶ月連続でお届け!今回は第5弾。綴っていただいたのは、楽曲「 クリスマス ケーキ 」にまつわるお話です。逃してしまったものに幸せを探して、苦しんでいるあなたへ…。 欲しいものには時間をかけること。 その間に顔が汚れてしまわないように。   「電車に乗り遅れた」 でも、行ってしまった列車の中に しあわせがあるとは限らない。   何だってそう。 逃したものにしあわせを探す日々なんて 苦しいだけだから、やめてしまおう。   自分の持っているものの中に、 きっと、たくさんしあわせが眠っているから。   他に欲しいものを見つけたのなら、 そばに来てくれるまで時間をかけよう。 持っている“しあわせ”がこぼれないようにね。 「 クリスマス ケーキ 」/SARD UNDERGROUND 作詞:神野友亜

    2024/01/18

  • ゆいにしお
    「ちょうどいい~!」を探す。
    「ちょうどいい~!」を探す。

    ゆいにしお

    「ちょうどいい~!」を探す。

     2024年3月6日に“ゆいにしお”がMajor 2nd Full Album『weekday』をリリース! 今作は、TVアニメ『真の仲間』2ndシーズンOP曲「routine life」他、全11曲が収録された、1年5ヶ月ぶりとなるフルアルバム。「仕事をして過ごす日々」=weekdayを過ごす中での葛藤や困難を受け入れて、「自分の時間をもっと大切にしよう、人生を楽しもう」という気持ちにさせてくれる1枚となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな“ゆいにしお”による歌詞エッセイを2週連続でお届け! 今回は第2弾。綴っていただいたのは、収録曲「 routine life 」にまつわるお話です。自分なりの心地よいルーティンを見つけるコツは…? また、今回も音声版がございます。本人の朗読でもエッセイをお楽しみください! 「 routine life 」は、忙しさで心身のバランスを崩してしまい、そこから自分なりの心地いいルーティンを探しにいく歌。   自分なりのルーティンを見つけることって、大事だけど難しい。でも最近、自分なりのルーティンにつながる、フィットするバランスを見つけていくコツを少しずつ覚えてきた。 フィットするバランス、それは「ちょうどいい~!」と言えること。どんな些細なものでも「ちょうどいい」を探っていくことで、自分なりのroutine lifeを送っていけるのでは。と思ったのだ。   たとえば、お酒。大学生の時は「とりあえず生」と信じて疑わなかった。あるとき、瓶ビールを友人が注文して、私の分のグラスも頼んでくれたことがあった。ちょっと物足りないなあ、と思いながら小さいグラスでキュッと流し込んだ瞬間、「ちょうどいい~!!!」と思ったのを覚えている。たぶんその場で叫んだ。   たとえば、ジム。トレッドミルで隣の人は全速力で走っている。一方、私は息が上がらない程度に走っている。多少考えごとができる余地があるくらいで走った方が、私にはちょうどいい。でも、汗をダラダラかけるくらい走る方がちょうどいい日だってある。ちょうどいいは常に一定でなくてもいいんです。   こういうちょっとしたちょうどいいを探すのは、歳を重ねるにつれて上手になってきたし楽しくなってきた。 ワークライフバランス的な、少し壮大なスケールになるとまだまだ修行が必要だけど。 こうして小さな「ちょうどいい」を重ねていけば、自分にとっての心地よさがわかり、フィットする暮らしは見つかっていくんじゃないかと思っている。   routine lifeをききながら、自分なりの「ちょうどいい~!」をぜひ探してみてください。   <ゆいにしお> ◆紹介曲「 routine life 」 作詞:ゆいにしお 作曲:ゆいにしお 配信リンク: https://yuinishio.lnk.to/routinelife  ◆Major 2nd Full Album『weekday』 2024年3月6日発売 商品予約ページ: https://lit.link/yuinishio

    2024/01/17

  • プッシュプルポット
    生き抜いたその先で 後編
    生き抜いたその先で 後編

    プッシュプルポット

    生き抜いたその先で 後編

     2023年12月13日に“プッシュプルポット”が3rd mini album『生き抜いたその先で』をリリースしました。今作には、バンドの新たな一面を感じさせる「不安定少年」と新曲6曲を含む、全7曲を収録。見る者の心を真正面から揺さぶる熱量溢れるライブパフォーマンスを武器に、金沢を拠点としながらも年間120本を超えるライブを行い、大型フェスにも出演を果たした、彼らの勢いを感じられる作品が完成!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“プッシュプルポット”の山口大貴による歌詞エッセイを2週連続でお届け! 第2弾は収録曲「 不安定少年 」、「 緑色の自転車 」、「 少年少女 」、「 生きていけ 」にまつわるお話を綴っていただきました。それぞれの歌詞に込めた想いをエッセイからも受け取ってください。   「 不安定少年 」   プッシュプルポットっぽく無い曲を作ってみたい。友達のバンドがダークめな曲をやっていて俺らにもできるんじゃないかなって好奇心でこの曲を書いてみた。   “思わせぶりな君の態度” 君が振り向いてくれないのは初めから分かってる。君が少し微笑むだけで、何度も会いに行ってしまう。   右手はずっと繋いだまま、また一枚一枚心が剥がれてく。僕達はいつまでもつまらない箱の中。     「 緑色の自転車 」   いつもの曲の書き方を変えて書いてみた 先にテーマを決めて書いてみた。 正直すんなり書けて曲作りが楽しかった。   テーマは自転車。 自転車と言っても、恋愛の曲、友達の曲、子供の頃の曲など沢山ある中、そこからピックアップして、年齢、景色をイメージして書いた。   小さな頃に乗っていた緑色の自転車。   あの頃の自転車が乗れなくなっても僕の背中を押してくれる。僕は気付けば大人になっていた。     「 少年少女 」   “後悔しない道なんて決して無いと思う”   誰もが後悔しない方ばかり選びたがる。その決断のためにやりたい事が出来てないんじゃないかなって思ったりする。   僕は大学を留年までしてやめた。 世間体を気にすること。見えない将来ってやつに怯えること。いつだって周りの意見に流されて決断してきた。 そして「後悔しても自分で決めた道でしょ?」と言われてきた。   誰かに言われた道を進んだって、そいつは後悔もしてくれない。人生の成功者だって、今は幸せかもしれない。けれどハッピーエンドをまだ迎えちゃいない。   死んでしまう最後の最後に側に居てくれるのは自分自身だ。   自分が輝ける方、自分だけが知ってる感動。転んだってダサくたって、転がり続ければ、きっと前に進める。そこでしか見られない君だけの景色を見つければいい。     「 生きていけ 」   僕と君への歌。   僕の中で「13歳の夜」と言う曲を書いてから、僕にしか書けないことや、“命”について考えるようになった。   過去に、何度も何度も死にたい夜が訪れて、誰の迷惑にもならず楽に消えてしまいたい、そんな事を思ったりもした。   “音楽で人は救える” とても綺麗事かも知れないけれど、僕自身が救われた。13歳の頃に起きた東日本大震災から救ってもらった。そして今音楽をやっている。   過去の自分へのメッセージ。   “泣いてる君を見つけた 死ぬまで死なないで”   “生きていてよかったって  いつか僕も思えるだろうか いつか君にも解る日が来るから”   生きていて良かったって、周り人達にいつも思わせてもらってる。あんな夜があったからこそ、僕は“生きてて良かった”そう思える。 そう思わせてもらってる。 “生き抜いたその先で”どうか君がそう思えますように   <プッシュプルポット・山口大貴> ◆紹介曲 「 不安定少年 」 作詞:山口大貴 作曲:山口大貴 「 緑色の自転車 」 作詞:山口大貴 作曲:山口大貴 「 少年少女 」 作詞:山口大貴 作曲:山口大貴 「 生きていけ 」 作詞:山口大貴 作曲:山口大貴 ◆3rd mini album『生き抜いたその先で』 2023年12月13日発売   <収録曲> 1. バカやろう 2. 君が好き 3. Dear My Friend 4. 不安定少年 5. 緑色の自転車 6. 少年少女 7. 生きていけ

    2024/01/16

  • ヒグチアイ
    占いは好きですか?
    占いは好きですか?

    ヒグチアイ

    占いは好きですか?

     2024年1月24日に“ヒグチアイ”が5枚目のオリジナルフルアルバム『未成線上』をリリース!「 大航海 」で始まり、「 いってらっしゃい 」で終わる、6つのタイアップ曲を収録した全11曲入りのアルバムとなっております。さらに自身監修の『元カレかるた』も発売中。元カレとの切なくてロクでもない思い出の数々を『かるた』にまとめた内容に…!    さて、今日のうたコラムではそんな“ヒグチアイ”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第1弾です。綴っていただいたのは、今作のアルバムタイトル『未成線上』にまつわるお話。2024年上半期のしいたけ占い(射手座)の内容が自身に刺さってしまった理由は…。 しいたけ占いから2024年上半期の運勢が発表された。占いにそこまで興味がない私もなんとなくしいたけ占いだけは欠かさずに読んでいた。全く知らない人なのに、親身になってくれているような気がするからだ。   射手座。『あなたは、「この人生、少なくとも私は大きな一周目を終えた気がしている」 と感じているかも知れない。』おいおい、しいたけさんよ。初っ端から的確すぎやしないですか。   というのも、これを読む1週間前からずっとニューアルバムのキャンペーンが始まっていて、1日中とにかくいろんなインタビューを受ける、という日があった。   もちろん、アルバムを作るときに「どんな思いで」とか「どんな方向性で」とかそういうことを考えながら作ってはいるけれど、漠然と自分の中にある言葉を人に伝えられるように整列させていくのが難しいのだ。   インタビューを受けているうちにだんだんと整理されていくので、何度も同じような言葉を喋らないようにしているけど、どうしても「どんなアルバムですか?」とか聞かれると、毎回同じような言葉になってしまうのも事実だ。   そんな中よく話していたのは「未成線上」ってどういう意味ですか? という話。新しいアルバムのタイトルなのだが「未成線っていうのは幻の線路って言われていて、完成されなかったけど残っている線路や終着駅の向こう側に駅を作ろうとして線路を作っていたけど結局使用されず残っている線路のことなんです。今その上にいるような気がするんですよね」と何度も話した。だから、しいたけさんに言われた言葉がブーメランみたいに自分にしっかり刺さってしまったのだ。   そんな私はどうしたら良いのよ、と読み進めていくと、『断食に挑むかもしれません』と。ちょっと待って。最近友達と断食道場に行きたいのよって話をしたばっかりなんだけど。しいたけさん、もしかして私の友達だったりする?   そして年始を迎えた私は期せずして断食を経験する。胃腸炎だ。年末イベントの帰り、疲れからハイになった私はカレーヌードルに追いチーズをして、唐揚げを食べてシュークリームを食べて、腐ったイチゴを食べた。しっかり寝込んだ。断食をした。おかゆに飽きて食べたおにぎりが玄米おにぎりでまたお腹を壊した。寝込んだ。断食をした。まごうことなき断食だ。   新年からすでにしいたけさんの手のひらの上である。「真剣に遊んで真剣に脱線しろ」と言うしいたけさんに全ベットした2024年上半期がいよいよ始まる。   <ヒグチアイ> ◆『元カレかるた』より1句 ◆オリジナルフルアルバム『未成線上』 2024年1月24日発売   <収録曲> 1  大航海 2  祈り 3  自販機の恋 4  わがまま 5  最後にひとつ 6  このホシよ 7  恋の色 8  誰でもない街 9  この退屈な日々を 10  mmm 11  いってらっしゃい

    2024/01/15

  • 椎名慶治
    雌コオロギでどうかひとつお願いしたいんだけど。
    雌コオロギでどうかひとつお願いしたいんだけど。

    椎名慶治

    雌コオロギでどうかひとつお願いしたいんだけど。

     2023年12月27日に6thフルアルバム『RABBIT-MAN II』をリリースしました。今作には、すでにライブで披露されている新曲「どうやって君を奪い去ろう」「怪盗Y」を含む12曲を収録。ハイテンションなナンバーや、じっくり聴かせるバラード、遊び心の詰まった楽曲が詰め込まれております。    さて、今日のうたコラムではそんな“椎名慶治”による歌詞エッセイを3週連続でお届け! 今回は第2弾。綴っていただいたのは、収録曲「 ジレル 」にまつわるお話です。歌詞に大きな影響を与えた1ワードとは…。小学校からの友人であり、作詞家の野口圭によるコラムを交えつつ、制作秘話を明かしてくださいました。ぜひ歌詞と併せてお楽しみください。 今回の「ジレル」は最初から野口圭(以下 野口)に書いてもらうと決めていた。 と言うのも山口寛雄と共作曲したメロディーがやけにセクシーに聴こえ、ならば野口が書いた方が話が早い! と思った。 俺は彼をセクシー担当と呼んでいる。 なので、今回は野口にコラムを書いてもらう事にした。 ここから先は野口の書いたコラムである。   【ここからは野口圭の語るジレル】   椎名:「妖艶なヤツを生の牡蠣を使わずに頼む」   これが「ジレル」を書くときに椎名から言われた注文でした。 いや、ごめんて。もう「生の牡蠣」とか言い出さないって。これ一生言われるパターンじゃん。。。 生の牡蠣はもう言わないよ。   野口:「今回は、、、雌コオロギでどうかひとつお願いしたいんだけど、、。」   お待ちください。 人を「生の牡蠣」とか「雌コオロギ」という言葉にエロスを感じてる変態みたいに見るのはおやめいただきたい。 いや、感じてるんですけどね、感じてるんですけど、変態に見られるのは心外ですよってこと。   この雌コオロギ、どこから影響を受けたかと言いますと、詩人のみずかみかずよさんの「こおろぎでんわ」という児童向けの詩がありまして、もう10年くらい前になりますが、子供がそれを音読してたのです。   綺麗な月やススキの風景が描かれた後「リ リ リーン リ リ リーン めすこおろぎにでんわです」という一節がきて「うわ。なんか急にエロティックになった!(個人の感想)」と驚愕したのです。 「こんな小さい子が言っていい言葉なのか。雌コオロギって、、、」と。 それ以来自分も雌コオロギという言葉をいつか使ってみたいとずっと思っていたわけなのです。   ついてきていらっしゃますでしょうか。 1mmもわからない話を延々されてると思われてますでしょうか。 すみません、もうちょっとで終わります。   もう一つこの歌を作るにあたって影響を受けたのが井上陽水さんの「 リバーサイド ホテル 」です。 この中に<どうせ二人は途中でやめるから 夜の長さを何度も味わえる>という歌詞が出てきて、これも「なんてエロティックな歌詞なんだろう」と驚いたのです。 なんでしょう。欲深さを感じると言いますか。 結果よりも過程にエロスは宿るんだなと知りました。 「幸せ」とか「真実に向かう意志」と同じだなと。   タイトルでちょっと悩みまして、最初「焦」と1文字だけ書いて「じれる」と読むのはどうか? と、「歪」(件の生の牡蠣が出てくる歌詞)とセットっぽくて良いかと思ったのですが、椎名から「さすがに『しょう』としか読めん」と冷静な指摘をいただきまして、カタカナで「ジレル」になりました。   完成後マネージャーさんが「。。。なんて言うか、『野口さん』な歌詞ですよね。。。」と仰ったとか。 ちょ、ちょっと待って! わたしこれでも一応愛を信じる歌とか作れるんですよ! 椎名から「恥ずかしい歌を作れ! 俺が耳元で歌ってやる!(意訳)」と言われて、こっちは> <//こういう顔して作ってるわけですよ! 一人性癖暴露大会をやってるわけではないのです! そこのところどうぞよろしくお願いします。   椎名からは「破壊力が想像以上。1番人気だわこれ」と言ってもらえました。 皆様にも楽しんでもらえたらと思います。   【ここまでが野口圭のコラム】   如何ですか? 俺との共作相手。 変態でしょう? どう考えても   「リ リ リーン リ リ リーン めすこおろぎにでんわです」   でエロさを感じる人間は極稀だとワタクシは思うのです。 ただ! その表現を   <歌声に誘われ落ちていく雌コオロギ>   こうする事で何か醸し出すエロさは俺でも感じられます。 そう、変態だからこそ変換出来る変態による変態の為の変態な歌詞なのです! この冒頭で完全に掴みにきてます。 細かいディテールの部分で俺は数箇所書き直したに過ぎないので、俺は変態に含まないでいただきたい。 あくまで野口と言う人間の世界観は全てそのまま残しました。 その中で歌詞にはないセリフを入れたいと思った時にベストなセリフを数分悩んで出した答えが   「何が欲しいの?」   でした。 野口の世界観にビシッとハマっていれば幸いです。 エンディングに出てくるフレーズは当初予定に組み込まれていなく、俺が最後に付け足した部分。 なのでそこは全て集約されたリリック   <ジレル ジラス ネダル ユレル ヨル>   とさせていただきました。 コレは野口のリリックを読んで俺が出した答えです。 最初から最後までスリリングな駆け引きが続くこの世界。 アレンジも完全にリリックに影響を受け、その影響を受けた場所がどう考えても「雌コオロギ」であり、たったの1ワードだけでここまで影響を与える事が出来る言葉を導き出した野口が優勝した曲であると断言します。   是非このコラムを読んで何を言ってるんだ? と思ったなら、それすらも野口の術中に既に落ちてますので聴いてみる事をオススメします。   <椎名慶治> ◆紹介曲「 ジレル 」 作詞:椎名慶治・野口圭 作曲:椎名慶治・山口寛雄 ◆6thフルアルバム『RABBIT-MAN II』 2023年12月27日発売 <収録曲> 01:Shout it Out 02:Oh Yeah!! 03:どうやって君を奪い去ろう 04:BLACK or BLACK 05:そりゃないぜ 06:RABBIT-MAN II 07:Miss Regret 08:ジレル 09:予告状 10:怪盗Y 11:ただ 12:優しさなんかじゃないんだってば 13:醜態成

    2024/01/12

  • ゆいにしお
    26歳、なに着て生きていこう?
    26歳、なに着て生きていこう?

    ゆいにしお

    26歳、なに着て生きていこう?

      2024年3月6日に“ゆいにしお”がMajor 2nd Full Album『weekday』をリリース! 今作は、TVアニメ『真の仲間』2ndシーズンOP曲「routine life」他、全11曲が収録された、1年5ヶ月ぶりとなるフルアルバム。「仕事をして過ごす日々」=weekdayを過ごす中での葛藤や困難を受け入れて、「自分の時間をもっと大切にしよう、人生を楽しもう」という気持ちにさせてくれる1枚となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな“ゆいにしお”による歌詞エッセイを2週連続でお届け! 今回は第1弾。綴っていただいたのは、Major 2nd Full Albumにも収録される新曲「 TWO HANDS 」にまつわるお話です。26歳の”今”のリアルな気持ちを詰め込んだこの歌。なかでもゆいにしおがとくに悩んでいる問題は…。今回は音声版もございます。ぜひ本人の朗読でもエッセイをお楽しみください! 先日リリースした曲『TWO HANDS』は、26歳の今を全力で楽しもう!というメッセージを込めた曲。26歳は両手のジェスチャーで表せないので、両手で表せる以上の可能性を感じて、楽しくいろいろチャレンジしながら生きていきたい、という気持ちがいっぱい詰まっています。   でも、26歳なりにいろいろな悩みがあります。   たとえば、『TWO HANDS』では<なに着て なに食べて 生きていこうかな>という歌詞がある。 そこで、今回は26歳の悩みの中でも、とくに私が悩んでいる「26歳女、何着て生きていこうか問題」について話したい。   26歳になってから、急に着る服がわからなくなった。自分なりに考えた理由は2つ。   1つめは、突然の体型の変化。 20代前半と体重はそう変わらないのに、明らかに体型が変わってきている。もともと下半身の骨格がしっかりしているほうなんだけど、なにを守っているのかわからない、一見不要な肉がつきはじめている。そのせいか、タイトなワンピースなど下半身が強調される服があまり似合わないような気がしてきた。   2つめは、価格帯とデザインのバランス。 世間的なアラサー向けらしいブランドは、アラサーの平均的なお給料で継続的に購入するのは難しい。 だけど、お財布に優しい大学生向けのブランドは、20代前半ではいい感じに着こなせたのに今着るとなんか違う。 結局、赤い看板のファストファッションブランドに落ち着いてしまう日々だ。   結論、着たい服を着ればよい、というありふれた回答が頼りになってしまう。 でも、自分を好きになれる服を着て生きていきたい。体型と価格とデザインが、ちょうど自分を好きになれる服に重なるといいなあ。そんな服ってどこにあるかしら。   残り半年となった26歳は、そんな模索も『TWO HANDS』とともに楽しみたい。   <ゆいにしお> ◆紹介曲「 TWO HANDS 」 作詞:ゆいにしお 作曲:ゆいにしお 配信リンク: https://yuinishio.lnk.to/twohands  ◆Major 2nd Full Album『weekday』 2024年3月6日発売 商品予約ページ: https://lit.link/yuinishio

    2024/01/11

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