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  • NakamuraEmi
    教室は人生みたいだった、少し目立ったり違ったもんなら終わりだった
    教室は人生みたいだった、少し目立ったり違ったもんなら終わりだった

    NakamuraEmi

    教室は人生みたいだった、少し目立ったり違ったもんなら終わりだった

    大人になると忘れるだけでさあ 子どもの頃は子どもの頃で なんかいろいろツライことあったぞ。 (ドラマ『おかしの家』より)  このセリフを受け、子どもの頃を思い出してみると「たしかになぁ」と思う大人の方、結構いらっしゃるのではないでしょうか。家庭での諸々もありますが、とくに一日のほとんどを過ごす場所である【教室】での、なんかいろいろツライこと…。それは子どもだからわかるツラさです。今ならどうってことないと思えることにも、幼い自分は真剣に必死に闘っていたりするんですよね。  さて、今日のうたコラムでは、大人にはそんな子どもの頃を思い出してもらいながら、若い方には現実と未来を見つめながら、聴いていただきたい新曲をご紹介いたします。2018年3月21日に“NakamuraEmi”がリリースしたニューアルバム『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.5』に収録されている「教室」です。まず、この歌の主人公は現在<36歳のいい大人>であり、冒頭で描かれているのは“今”の<私>の姿。 昔より綺麗になった道を 同じように家に帰る 36歳のいい大人が 未だに怒られてピーピー泣いて 情け無いさ情け無いさ それでも昔よりマシさ あの頃の私はもっともっと小さかった 「教室」/NakamuraEmi  いくら大人になったからといって、ツライことが消えるわけではありません。仕事では<未だに怒られてピーピー泣いて>帰る<情け無い>日だってあるでしょうし、年を重ねるごとに悩みは形を変えて訪れるのでしょう。しかし、今の<私>が生きている毎日は、昔より<綺麗になった道>のようであり、昔よりだいぶ<マシ>なのです。何故なら、今は“職場の私”だけが全てではないと知っているから。あの頃とは違って…。 学校が私の全てだった 教室は人生みたいだった 少し目立ったり違ったもんなら終わりだった 今では笑ってしまうけれど 少しその癖は残ってる 1限から6限 月から金までが全てだった ラララ もう忘れないさ 教室が全て クラスが全て 生きてきちゃったけど ラララ 世界はもっと  想像より広くておかしくて カラフルだって 「教室」/NakamuraEmi  本当に、学生時代って<学校が私の全て>で<教室は人生みたい>ですよね。クラスでの自分の立ち位置を考え、空気を読み、<少し目立ったり違ったもんなら終わり>だと思い込み、みんな「教室」という名の人生での“自分作り”に励みます。また、テストで赤点を取れば絶望的な気分になったりもしますし、席替えは死活問題。昼ごはんを誰と食べるか、放課後はどう過ごすか、帰りは誰と帰るか、毎日のささやかな時間作りさえ、大ごとな方も多いはず。  でも、大人になると誰もが気づきます。まさに<世界はもっと 想像より広くておかしくて カラフルだって>ことに。だから本当なら<教室が全て クラスが全て>と、無理して他人に合わせた自分作りをする必要はないんです。それで個性が死んでしまうほうがよほど寂しいことです。…とはいえ、そんなことを、今「教室」で生きている方は実感しにくいでしょうし、綺麗事に感じるかもしれません。どれだけ世界が広かろうが、やっぱり自分は“この小さな環境”を生き抜いていかなければならないのですから。 まだ出会ってない人や言葉があるさ 苦しみはすごい奇跡に変わるのさ 教室が狭いってことをわかったのは教室にいたからさ ちゃんと今があるからさ いつか笑い飛ばしてやろうぜ 「教室」/NakamuraEmi  では、ほんの少し考え方を変えて「教室」で生きる自分は、心身の“筋トレ中”だと思うのはいかがでしょうか。それは、教室やクラスのための筋トレではありません。いつか狭い教室を飛び出して<まだ出会ってない人や言葉>に出会うための筋トレです。大きな世界で<苦しみ>を<すごい奇跡に>変えるための筋トレです。今は目の前の人間関係や物事で精一杯だとしても、その先には「教室」が全てじゃない未来が広がっている。そう意識するだけでも、心の持ち様は変わるのではないでしょうか。 ラララ もう忘れないさ 教室が全て クラスが全て 生きてきちゃったけど ラララ 世界はもっと 想像より広くてカラフルで ラララ もう忘れないさ 皆好き勝手言うさ 言わせとけばいいさ ラララ 誰も知らないさ すごい奇跡が君の中に入ってるってこと 誰も知らないさ 「教室」/NakamuraEmi  また、たとえ大人であっても「教室」と同じように「職場がすべて」「家庭がすべて」と切羽つまってしまっている方もいると思います。そんなときにも聴いていただきたいのが、このNakamuraEmi「教室」です。世界はもっと想像より広くてカラフル。皆好き勝手言うさ、言わせとけばいいさ。しんどいときには、是非このフレーズを何度も口ずさんでみてください。このツライ今を<いつか笑い飛ばして>やりましょう…! ◆紹介曲「 教室 」 作詞:NakamuraEmi 作曲:NakamuraEmi ◆3rd Album『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.5』 2018年3月21日発売 初回限定生産盤 COCP-40289 通常盤 COCP-40297 <収録曲> M1 Don’t(Album mix) M2 N M3 かかってこいよ M4 新聞 M5 波を待つのさ M6 星なんて言わず M7 教室 M8 モチベーション

    2018/04/02

  • コブクロ
    数えきれない程の、走者達が繋いできてくれた一本のバトン。
    数えきれない程の、走者達が繋いできてくれた一本のバトン。

    コブクロ

    数えきれない程の、走者達が繋いできてくれた一本のバトン。

     2018年9月8日に結成20周年を迎える“コブクロ”が、来たる4月11日に約1年ぶりのニューシングル『ONE TIMES ONE』をリリース。その収録曲から、小野薬品300周年記念TV-CMソングとして流れている新曲「バトン」の先行配信がスタートしました。併せて、歌詞も先行公開中!さっそく今日のうたコラムでもご紹介いたします。 その命が走り出す為に 数えきれない程の 走者達が繋いできてくれた 一本のバトンには 握りしめて窪んだ跡や 何度も落とした傷 生き抜いた その証を受け取って この坂道を 駆け上がるんだ 「バトン」/コブクロ  この歌は【命のバトン】をテーマに描かれた、温かく、力強く、生命力に満ちたバラード曲です。まず冒頭の<一本のバトン>とは、私たちの<命が走り出す為>に大切なものを表したワードでしょう。たとえば、遺伝子。それを、両親、祖父母、そのまた昔の<数えきれない程の 走者達が繋いできてくれた>からこそ“今ここ”に<僕>がいるわけです。  しかしそんなバトンを次の走者に手渡せることは、決して当たり前ではありません。妊活に励む夫婦を描いたドラマ『隣の家族は青く見える』では「女性は10回妊娠したら、2回流産するという統計が出てます」…と、厳しい現実を知らせるセリフもございました。そもそも1回妊娠することだって簡単ではないし、出産は命がけなもの…。  遺伝子というバトンを繋ぐことができるのは、大げさでなく奇跡なのです。だからこそ<一本のバトン>には、新たな命を生み出すまでに<握りしめて窪んだ跡や 何度も落とした傷>が刻まれているのでしょう。そして<その証>の尊さを改めて実感することが<この坂道を 駆け上がる>エネルギーへと変わってゆくのだと思います。 何百周も昔 このカーブを曲がった走者が つまずきそうな時に吹いた 一陣の強い風が 向かい風で良かった 苦しかっただろうけど 体を立て直して 走り続けてくれたから 今 僕は生きてる いつかは君も 誰かを愛する時が来る まだ誰も知らない 二人だけの色になる 巡り合い ぶつかり合い 混ざり合い 進もう 生まれる新しい道に コースなど要らない 「バトン」/コブクロ  さらに<命が走り出す為>に大切な<一本のバトン>が意味するのは、遺伝子に限らず、誰かに繋げたい願いや想い、言葉、愛、夢でもあるのではないでしょうか。そのバトンを受け取った<僕>はやがて<何百周も昔 このカーブを曲がった走者>の生きざまを知ります。どんな気持ちで自分にバトンが渡されたのかを知ります。  その実感はやはり「次は自分が誰かにこのバトンを繋ぐのだ」というエネルギーに変わって、息づいてゆくのでしょう。また、どんな<向かい風>に吹かれても、苦しさに耐えて<体を立て直して 走り続け>た、かつての走者の意志の強さも、バトンが手渡されると同時に<僕>に受け継がれている気がしますね…! 追い越される度 息が切れそうで 肩落とし 空を見上げた 少し前の自分 追いかけても 後戻りできる道など無いなら 前に 前に進む My aim is true いつかは君も 誰かに手渡す時が来る まだ何も見えない 小さな手のひらに 振り向かなくて良いように ゆっくりと渡すよ 真っ直ぐ 力一杯 走り出せるように 何度でも バトンを支えに 立ち上がれるように 「バトン」/コブクロ  そして歌の終盤。これまで走者達が繋いできてくれた<一本のバトン>を受け取って、今を走っている<僕>の強さが、いっそう胸に迫ってきます。もちろん<追い越される度 息が切れそうで 肩落とし 空を見上げた>その生きた証も、その時に抱いた想いも、バトンにしっかりと刻まれているのでしょう。  そんな<一本のバトン>は、いつの日か<僕>から<君>に手渡され、ちゃんと<真っ直ぐ 力一杯 走り出せる>ような、転んだ時には<何度でも バトンを支えに 立ち上がれる>ような、強さを<君>に与えてくれるはず。あなたも是非、命のパワーや、誰かにバトンを渡せる喜びを、コブクロの新曲「バトン」から感じてみてください…! ◆ニューシングル「ONE TIMES ONE」 2018年4月11日発売 通常盤 WPCL-12857 ¥1,204+税  初回限定盤 WPCL-12858 ¥1,800+税 <収録曲> M1: ONE TIMES ONE M2: バトン M3: 君になれ M4: ONE TIMES ONE(Instrumental) M5: バトン(Instrumental) M6: 君になれ(Instrumental)

    2018/03/30

  • teto
    自分の居場所を知られたくない、それでも誰かに気づいて欲しい。
    自分の居場所を知られたくない、それでも誰かに気づいて欲しい。

    teto

    自分の居場所を知られたくない、それでも誰かに気づいて欲しい。

     2018年3月21日に“teto”が1stシングル『忘れた』をリリース。今日のうたコラムでは、今作のタイトル曲をご紹介いたします。みなさんは、過去に置いてきたはずの自分っていませんか? しかし記憶とは、地層のように積み重なってその人を作り上げているもの。だからたとえ「忘れた」と思っていても、ふとした瞬間に突然、ある光景や感情がブワッと発露したりするのです。 60分15000円と書かれた右手の看板と 左手の薬指には安っぽく光る指輪 俺はそんな彼に何故だか憧れを抱いた 「歩けど歩けど歩かねばならぬ」との歌を思い出した 副業であかぎれた母の手と それを馬鹿にしたクラスメイトと 顔立ちすら思い出すことのできない過去の父と 考えただけでもう何故かえずいてしまっていた 不安定、不透明、不感症なそんな過去を思い出した 「忘れた」/teto  この主人公もまた<60分15000円と書かれた右手の看板と 左手の薬指には安っぽく光る指輪>の男性を目にしたことをきっかけに、もう「忘れた」と思っていたはずの過去を思い出しました。それはきっと「歩けど歩けど歩かねばならぬ」ような少年時代のことです。経済的に安定していなかった生活。無神経なクラスメイトに対する濁った感情。そして<顔立ちすら思い出すことのできない>ほど、家庭に無関心・非協力で、やがて姿を消したのであろう過去の父親の存在。  そんな、考えただけでえずいてしまうあの頃は、精神も未来も<不安定、不透明>で、わざと自分の感受性を殺して<不感症>になることで、なんとか生きていたのだと思います。ただし<俺>はそんな過去を思い出すと同時に、街中で見た<彼に何故だか憧れを抱いた>のです。おそらく理由は、指輪が光る<左手の薬指>でしょう。守りたい人がいるから「歩けど歩けど歩かねばならぬ」姿…。その生き方が今は、どこか人としての“強さ”として心に映ったのではないでしょうか。 いつか全て忘れた頃、無くした頃あなたと居た あなたと見た半径1メートルの世界だけは もう譲れはできないなって そう思えるから今日も生きれたんだ 「忘れた」/teto  さて、サビのフレーズは“「忘れた」い”過去の描写から一転。これからもずっと“「忘れた」くない”想いが放たれます。あの<不安定、不透明、不干渉>な過去を越えて、生き続けて、その先で出会った<あなた>という存在への想いです。今<あなた>は<俺>にとっての守りたい人なのかもしれません。だからこそ街中のあの<彼>の姿が特別に目にとまり<憧れを抱いた>のかもしれません。  また、仮に<あなた>がもうそばにいないとしても<あなたと見た半径1メートルの世界>は大切な記憶として<俺>の中に刻み込まれております。そして、それを“「忘れた」くない”と<思えるから今日も生きれた>のです。曲タイトルは「忘れた」ですが、実はこの歌には“「忘れた」い”気持ちを抱いていたあの頃から、時が経ち“「忘れた」くない”想いが生まれる現在までの感情が詰め込まれているんです。 自分の居場所を知られたくない それでも誰かに気づいて欲しい 当ての無い場所を彷徨い、幾千の歳月は去っていた ああ赤い実も弾けて 「忘れた」/teto  さらに、続く歌詞からは<自分の居場所を知られたくない それでも誰かに気づいて欲しい>という葛藤と闘い、いつも“忘れてほしい”と“忘れられたくない”の狭間で揺れていた姿も伝わってきますね。尚、これは余談ですが<赤い実も弾けて>というフレーズで思い出した有名な本がございます。表題作は教科書にも掲載され、多くの子どもたちに親しまれてきた『赤い実 はじけた』という短編集です。  物語の中に登場するのは、様々な心の葛藤に出会った子どもたち。父親の家庭内暴力をうけた少年。夢中になる人を見つけられない少女。いたずら電話がやめられない優等生などなど。そしてどの子も、心の底から何かを感じたとき、自分のなかで色づいていた<赤い実>が強く弾けるのです。もしかしたら、同じように「忘れた」の主人公も人生の中で<赤い実>が弾け、何らかの変化に繋がったのではないでしょうか。その<赤い実>が<あなた>への想いだったのではないでしょうか…。 いつか全て忘れた頃、無くした頃あなたと聞いた あなたと知った半径1メートルの世界だけは もう譲れはできないなって そう思えるから今日も いつか全て抱えてもっと離さず もっと無くさずもっと必ずとも 何年経とうたって寿命がいつ来たって 忘れはしたくないなって そう思って今日を生きていたいんだ まだまだ 「忘れた」/teto  このように幕を閉じてゆく歌。ラストの<今日を生きていたいんだ>という意志も<まだまだ>というひと言も、大きく未来へと開けているように感じますね! 今、忘れたい過去がある方にも、忘れたくない想いがある方にも、ツライ今を生きている若者にも、過去に自分を置いてきた大人にも、tetoの「忘れた」に込められた想いが、届きますように…!

    2018/03/29

  • MOSHIMO
    君と帰る毎回の15分、ただの15分、それで十分…。
    君と帰る毎回の15分、ただの15分、それで十分…。

    MOSHIMO

    君と帰る毎回の15分、ただの15分、それで十分…。

    今日という一日は、 明日という日の 二日分の値打ちがある。 (ベンジャミン・フランクリン)  こちらは、米国政治家“ベンジャミン・フランクリン”さんの「One today is worth two tomorrow.」という名言です。今日、見たこと、聞いたこと、伝えたこと、すべてが明日という日に繋がっている。今このたった1分1秒でさえ明日を作っている。つまり今日の自分は、明日の自分をも背負っているのです。さて、今日のうたコラムでは、その名言がさらに腑に落ちる歌詞をご紹介いたします。 恋に勉強にバイトに やる事多くて面倒臭いな まだまだベッドでぐーたら だらだらしてたいのに 友達からの連絡 ついついスルーしちゃうけど 君への返事は秒速、有頂天 「15分」/MOSHIMO  2018年3月21日に“MOSHIMO”がリリースしたバンド初のフルアルバム『圧倒的少女漫画ストーリー』に収録されている新曲「15分」です。おそらくこの歌の主人公である<私>はもともと面倒臭がり屋…。今日という一日の値打ちなんて別に意識せず、やるべき事は先延ばしにしてしまいがちで、できれば<まだまだベッドでぐーたら だらだらしてたい>のがいつものパターンなのでしょう。  しかし、そんな<私>でも<君>の存在によって【今日という一日は、明日という日の二日分の値打ちがある】ことを無意識のうちに知るのです。まず<返事は秒速、有頂天>というフレーズからも、好きな人から連絡が来た嬉しさと同時に「ちょっとでも早く返信をして、ちょっとでも長くたくさん、今日やり取りをしたい!」という想いが伝わってきますよね…!それは、自然と“今”を大切にしているということ。 バイト帰り君と帰る毎回の15分 ただの15分 それで十分 嫌なこと全部忘れられるただの15分 大きな手に 包まれてく 遠回りして今日は帰りたいな つい 欲張っちゃうんだよ 「15分」/MOSHIMO  そして<私>にとって、特にかけがえのない時間は<バイト帰り君と帰る毎回の15分>です。たかが15分、されど15分。きっと今日の<ただの15分>で<嫌なこと全部忘れられる>からこそ、明日も頑張ろう!と思えるのではないでしょうか。さらに、今日の<ただの15分>には、明日の二人の関係がもっと深く熱いものになりますように!という願いも込められているのではないでしょうか。まさに<私>は【二日分の値打ち】がある今日の<15分>を味わっているのだと思います。 色気のない薄いメイク ナチュラルな方が好みなんだって 人気のないコンビニの 駐車場のすみこっそりキスした 肝心なことは言わない君の よれたTシャツ シャイな息使い 気怠さとLOVE 無造作なLOVE 物足りなさが クセになるオンリー 「15分」/MOSHIMO 君が好きな音楽や食べ物、フェチズムも 全部知ってる もっともっと… 少し背伸びして 君のほっぺにキスをした 赤くなったの 嬉しかったよ 「15分」/MOSHIMO  また<毎回の15分>は、大好きな<君>のことを知るための貴重な時間です。ナチュラルメイクの方が好みなところ。肝心なことは言わないちょっと奥手なところ。よれたTシャツ、シャイな息使い、好きな音楽や食べ物、フェチズム。少しずつ少しずつ<私>は<君>のカケラを集めているのです。そうして<もっともっと…>知りたくなって、<もっともっと…>好きが高まってゆくのです…! バイト帰り君と帰る毎回の15分 ただの15分 それで十分 君が居れば毎日が輝いてトリップ 嘘付きな君とファンタジー 時間よ止まれって心で唱えるの ねぇ明日聞かせて 「15分」/MOSHIMO  明日の二人を作ってゆく今日の<15分>…。もしかしたら、その<ただの15分>の積み重ねが、いつか生涯を共にする未来へと繋がっている可能性だってあるのかもしれませんよね!【今日という一日は、明日という日の二日分の値打ちがある】からこそ、みなさんも、この歌の<私>のように大切な人との<ただの15分>も大切に過ごしてみてください! ◆1st Full Album『圧倒的少女漫画ストーリー』 2018年3月21日発売 LACD-0290 ¥2,800(税抜) <収録曲> 01.命短し恋せよ乙女 02.触らぬキミに祟りなし 03.圧倒的少女漫画ストーリー 04.15分 05.FUWA-FUWA 06.ノンフィクション 07.カプチーノ 08.可愛い子には旅をさせるな 09.吾輩は虎である 10.悲縛り 11.レイニーデイ 12.ミルクティー 13.支配するのは君と恋の味 14.チュウチュウ

    2018/03/28

  • 斉藤和義
    骨が砕けそうに悲しくて消えてしまいたかった
    骨が砕けそうに悲しくて消えてしまいたかった

    斉藤和義

    骨が砕けそうに悲しくて消えてしまいたかった

     デビュー25周年イヤーを迎えた“斉藤和義”が2018年3月14日にニューアルバム『Toys Blood Music』をリリース!今日のうたコラムでは収録曲から、切ない失恋ソング「世界中の海の水」をご紹介いたします。みなさんは、恋人と別れた後も、わざわざ思い出の場所に足を運んでしまうことってありませんか…? この歌に描かれているのは、まさにそんな主人公なんです。 逢いたい気持ちが消えなくて きみの町へと走る あの部屋にはもういないけれど それでもいい いいんだよ 二人で出かけたあのカフェは 今夜も暇そうだよ いつもの映画流しながら マスターひとり見てる 「世界中の海の水」/斉藤和義  あの部屋もあのカフェも、すでに<二人>にとって過去の場所。<きみの町>と綴られているものの、きっと<きみ>はもうその町にさえ住んでいないのではないでしょうか。しかし<それでもいい いいんだよ>と、主人公は消えない<逢いたい気持ち>に突き動かされて<走る>のです。思い出が刻まれている<きみの町>に。記憶のなかの<きみ>に逢うために。  そして今、主人公はひとりで思い出のカフェにいるわけですが“このカフェ”ではなくて<あのカフェ>と歌われているところが印象的です。身体はココにあるけれど、心は過去にトリップしているかのよう。さらに<今夜も暇そう>や<いつもの映画>というワードからは、変わらない光景を見つめながら“あの日々”と“現在”を重ねているような様子も伝わってきます。それは同時に、関係だけが変わってしまった現実の切なさをも際立たせますね…。  あの日絵文字が消えて 既読になったまま あのドアにきみの横顔が 映ったような気がしたけど‥ 世界中の海の水でも この火は消せない おおげさかな 気のせいかな 忘れられないよ 「世界中の海の水」/斉藤和義  歌が進むにつれ、ますます心に色濃く映るあの日、あのドア、きみの横顔…。ただし、想いの強さだけは“あの火”ではなくて<この火>なのです。過去ではないのです。人はよく『海の広さに比べたら、自分の悩みなんてちっぽけだ』と、言ったりしますよね。主人公の場合、逆です。<この火>の前では<世界中の海の水>さえも無力。もっと言えば<世界中の海の水>なんかよりも<既読になったまま>のLINEに馳せる想いの方が、ずっと不変であり、強く息づいているものなのだと思います。 二人で出かけた公園の ベンチに座ってみる 日曜日は嫌いだよね 誕生日もクリスマスも 出逢わなければよかったのかな 何度も考えるよ だけど無理さ とても無理さ きみのいない世界なんて あの日きみは震えながら このままでいいと言った 骨が砕けそうに悲しくて 消えてしまいたかった 「世界中の海の水」/斉藤和義  さらに続く歌詞を読んでいくと、うっすらと二人の恋愛背景が見えてくる気がしませんか? おそらく主人公と<きみ>は、不倫関係だったのではないでしょうか。だから、家族サービスをしなければならない<日曜日>や<クリスマス>、一番会いたい日なのに会えないときもある<誕生日>が嫌いだった…。また、「出逢わなければよかったのかな」「このままでいい」そんなセリフも報われない恋を表しているように感じられます。 世界中の海の水でも この火は消せない おおげさかな 勝手だよな きみに会いたいよ 世界中の海の水でも この火は消せない おおげさかな これが愛かな 忘れられないよ 逢いたい気持ちが消えなくて きみの町へと走る あの部屋には見覚えのない カーテンかかってる 「世界中の海の水」/斉藤和義  だけど、今はもう何もかも終わってしまい、主人公はひとり<きみのいない世界>におります。勝手でも会いたくて、会えなくても忘れられなくて、心の中の<この火>だけがじわじわと強まってゆくラスト。たとえ<あの部屋には見覚えのない カーテンかかってる>光景を目の当たりにしても、終焉を実感しても尚、想いが消えることはないのでしょう…。  世界中の海の水でも、誰のどんな涙でも、自分の一生分の涙でも、消せない<この火>が胸の中で燃え続けているというあなた。是非、斉藤和義の優しく切ない歌声に浸りながら、この歌を聴いてみてください。その心の痛みがほんの少しだけ、和らぎますように…。 ◆紹介曲「 世界中の海の水 」 作詞:斉藤和義 作曲:斉藤和義 ◆ニューアルバム『Toys Blood Music』 2018年3月14日発売 初回限定盤 VIZL-1800 ¥3,800+税 通常盤 VICL-65100 ¥3,000+税 <ニュース提供> 01 マディウォーター REMIX ver. 02 オモチャの国 03 Good Luck Baby 04 青空ばかり 05 エビバディ 06 世界中の海の水 07 問題ない 08 純愛 09 12時55分 10 始まりのサンセット 11 Good Night Story

    2018/03/27

  • Thinking Dogs
    ホントの君は、ダイヤの指輪を、求めてたんだ
    ホントの君は、ダイヤの指輪を、求めてたんだ

    Thinking Dogs

    ホントの君は、ダイヤの指輪を、求めてたんだ

    20代の夢は男を輝かすけど 30代の夢は男をくすませるだけや。 (ドラマ『カルテット』より)  今、懸命に夢を追っている男性には痛いセリフですよね。しかし何歳であろうと、自分のやりたいことに全身全霊をかけている方って、とても魅力的。夢は決して「男をくすませる」ものなんかじゃないのだと思います。ただし、状況によっては「一緒にいる二人の未来をくすませる」ものになってしまう可能性はあるのです…。  今日のうたコラムでは、そんなどうにもならない現実問題も考えさせられる新たな失恋ソングをご紹介!2018年3月14日に“Thinking Dogs”がリリースした6枚目のニューシングル『愛は奇跡じゃない』に収録されているカップリング曲「ユメラブ」です。この歌は、主人公<僕>がまさに<夢>のせいで恋人にフラレてしまうシーンから幕を開けます。 今なんて言ったの?マジで? それはつまり君と僕が 今日でサヨナラってこと 僕はフラレたってことだ 映画館の手前で 映画より衝撃で 泣きたいのは 僕なのになんで 君が泣いてるのか 「ユメラブ」/Thinking Dogs  まず冒頭から伝わってくるのは、フラレた<僕>が受けた大きな衝撃ですね。本当ならいつも通りにデートして、仲良く映画を観て、何事もなく今日を終えるつもりだった。それなのに突然、告げられたお別れ…。きっと<僕>は今の今まで、続いてゆく二人の愛を、未来を、信じて疑わなかったのでしょう。それゆえに<なんで君が泣いてるのか>もわからないのです。  でも「サヨナラ」を告げた<君>にとっては、おそらく突然の決断ではありません。ずっと前から迷い悩み苦しんでいたこと。だけど、夢を追う<僕>を気遣って一人で抱えていたこと。その問題の答えを、やっと伝える覚悟を持てたのが今日だったのです。そしてその想いが、涙と共に溢れ出したのではないでしょうか…。 もう僕の夢 信じること できないのかそれとも 僕は僕の 君は君の夢見てたのか トキメいても キスをしても 手を繋ぎ歩いても 違う夢を 描いてたのに気づかないまま この恋に おちてた 「ユメラブ」/Thinking Dogs  もう<僕>の夢を信じることができないのか。最初からお互いに違う夢を見ていたのか。どちらも別れの原因の答えとして正解ではないような気がします。もちろん<君>は彼の夢も含め好きだったはず。夢を心から応援してくれていたはず。さらに今だって、好きな気持ちも応援する想いも変わらないはず。  それでも、好きだけじゃどうにもならないことってあるんですよね…。これは想像ですが、多分いつだって<君>は<僕の夢>を信じてついてゆくことが第一優先で、自分の夢には“まだ時間があるから焦らず、いつか、いつの日か”と蓋をしていたのでしょう。ただ、皮肉なことに、現実では夢にタイムリミットが刻々と迫ってくる場合も多々…。 お揃いのシルバーリング もう似合わなくなって ホントの君は ダイヤの指輪を 求めてたんだ 「ユメラブ」/Thinking Dogs  たとえば、結婚。両親が元気なうちに花嫁姿を見せたいと思ったら、気長にしてはいられません。たとえば、出産。女性は子どもを産める年齢に限界があります。すると、蓋をしていたはずの<夢>が今の自分に「本当にそれでいいの?」と語りかけてくるのです。そして、その夢が<僕の夢>とは同時に叶えられないとしたら、どちらかを諦めなければならないんですよね。 もう僕の夢 信じること できないと言うのなら 僕は僕の 君は君の夢叶えよう この別れで 僕はもっと 僕の夢に近づく 傷だらけの 心歌うほどロックスターは 誰かの 夢になる 「ユメラブ」/Thinking Dogs  結果<君>は、二人の愛より未来より、彼の夢、自分の夢を守るために「サヨナラ」を選んだのでしょう。その決断は今は二人にとって、悲しくて仕方ないものに違いありません。でも<この別れで 僕はもっと 僕の夢に近づく>し、君も君の夢に近づく。やがては、お互いにそれぞれの夢を叶え、かつての“分かれ道”に向かって微笑むことができる日がやってくるのではないでしょうか。  そんな悲しくも、希望的な失恋ソングが、Thinking Dogsの「ユメラブ」なんです。あなたは今、自分の夢と恋人の夢のベクトルの違いに悩んではいませんか? または最近、夢が原因で別れたショックを引きずってはいませんか? 一人で悩み苦しんでいる時には是非、じっくりとこの歌を聴いてみてください…!

    2018/03/26

  • ポルノグラフィティ
    せめて同じ空を見れたらと、君の肩を引き寄せてはみても。
    せめて同じ空を見れたらと、君の肩を引き寄せてはみても。

    ポルノグラフィティ

    せめて同じ空を見れたらと、君の肩を引き寄せてはみても。

    人間ならば誰にでも 現実のすべてが見えるわけではない。 多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない。 (ユリウス・カエサル)  2018年3月21日に“ポルノグラフィティ”がニューシングル『カメレオン・レンズ』をリリースしました。タイトル曲は仲里依紗の主演ドラマ『ホリデイラブ』主題歌。この曲を書き下ろすにあたり、メンバーがドラマの構想を聞いた際、思い出したのが冒頭でご紹介したカエサルの言葉なのだそうです。  見たいものしか見ようとしない。だから、愛し合っている二人が同じ景色を見つめたとしても、お互いの心に映る色はまったく異なっていたりする…。今日のうたコラムでは、そんなすれ違いを表現した「カメレオン・レンズ」をご紹介いたします。尚、この歌はドラマ視聴者からの支持率が非常に高く、歌詞先行公開日の注目度ランキングでは1位を記録しました! ありのままの真実など 誰も見ていやしない 色を変えたり 歪めたり カメレオン・レンズみたいに 「カメレオン・レンズ」/ポルノグラフィティ  まず、タイトルの「カメレオン・レンズ」とは、何を意味する言葉なのでしょうか。一つは【カメレオン】が“変幻自在に体の色を変えられること”に由来しているのでしょう。人も心の瞳に、都合によって色が変わる【レンズ(眼鏡)】をかけることがある。すると、そのレンズ越しに見える<ありのままの真実>は<色を変えたり 歪めたり>するのです。  さらに、タイトルは【カメレオン】の“眼球が左右バラバラの動きをすること”にも関係しているのではないでしょうか。この働きによって、目は左右で違う方向を見ることができます。そして、その左目を<君>に、右目を<僕>になぞらえたなら、たとえ一緒にいても、二人に見えている景色はバラバラ…というわけです。 せめて同じ空を見れたらと 君の肩を引き寄せてはみても そこにはふたつの月がならぶ お互いを知らないまま Black or White 双子の月が Love or Not 無情に光る 「カメレオン・レンズ」/ポルノグラフィティ  そんな「カメレオン・レンズ」の意味を考えながら、歌詞を読んでみると<せめて同じ空を見れたらと 君の肩を引き寄せてはみても>それぞれに見える空の色も角度も、異なっている様子が伝わってきますね。空に光っているのは、ただ一つの月であるはずなのに<ふたつの月がならぶ>のです。  ちなみに『月が綺麗ですね』というセリフが『I LOVE YOU』の文学的代用表現であることは有名ですが、見えている月の姿が違えば、その想いが通じることもないのでしょう。今、相手が見ている月は<Black or White>黒か白か。感じている気持ちは<Love or Not>愛かそうじゃないのか。それさえわからないほど<お互いを知らない>まま、一緒に過ごす時間は無情で切ないですよね…。 不吉な声でカラスが鳴いた あれは僕が君の空に放した 青い鳥なのかもしれないね 美しい羽だった 「カメレオン・レンズ」/ポルノグラフィティ  また、この歌には<月>以外にも【色】を象徴するワードが非常に多く描かれております。<カラス>や<青い鳥>、<林檎の赤>、<深紅のバラ>、<ワイン>、<ステンドグラス>…。しかし、いずれの色もやはり<君>と<僕>では見え方が違っているようなんです。是非、ひとつひとつ【色】が登場するフレーズをじっくりと読んでみてください。 わかり合おうとすればするほど なぜ僕たちは傷つけ合ってしまう? 痛みがたった一つだけの 通じ合えるもの 分かち合えるものかな せめて同じ空を見れたらと 君の肩を引き寄せてはみても そこにはふたつの月がならぶ お互いを知らないまま Black or White 月蝕の夜 Love or Not 待ち続ける 「カメレオン・レンズ」/ポルノグラフィティ  このように幕を閉じてゆく歌。心で同じ色を共有できない哀しみも、<わかり合おうとすればするほど>傷つけ合ってしまう痛みも、最後まで消えることはありません…。でも、分かち合うことはできないとしても<ふたつの月>の異なる見え方をお互いに“伝え合うこと”なら、できるのではないでしょうか。相手に見えているその色は、すぐには理解しがたいものかもしれません。だけど、何が見えているのかさえ<知らないまま>生きるよりずっとマシです。  伝えて、聞いて、また伝えて、いつかそれぞれの色を受け止められるまで<待ち続ける>こと。それが「カメレオン・レンズ」のすれ違い作用を越えて、共に生きてゆく唯一の術であるように感じます。みなさんは今、愛する人と同じ色が見えていますか? 気づかないうちに、すれ違いの「カメレオン・レンズ」状態に陥ってはいませんか…? ◆46thシングル「カメレオン・レンズ」 2018年3月21日発売 初回生産限定盤 SECL-2271~2272 ¥1,900(tax in) 通常盤 SECL-2273 ¥1,300(tax in)

    2018/03/23

  • スキマスイッチ
    解決が“忘れること”なら僕はそれを望んじゃいない。
    解決が“忘れること”なら僕はそれを望んじゃいない。

    スキマスイッチ

    解決が“忘れること”なら僕はそれを望んじゃいない。

     2018年3月14日に“スキマスイッチ”がニューアルバム『新空間アルゴリズム』をリリース!今日のうたコラムでは、収録曲から「Revival」をご紹介いたします。尚、現在お二人のインタビューも掲載中なのですが、歌詞の作り方について彼らは、共作で物語を描いてゆくときに【スキマスイッチくん】のような主人公が1曲1曲ごとに生まれるのだと語ってくださいました。  その【スキマスイッチくん】とは、メンバーである“大橋卓弥”さんと“常田真太郎”さん、それぞれの性質や価値観、イメージなどが一つになった想像上の人物。お互いの言葉が混ざり合っているため、男らしさと女々しさ、現実と理想、ネガティブとポジティブ、正反対の性質が【スキマスイッチくん】像となることも多いのだそうです。では、新曲「Revival」の物語には、どのような主人公が息づいているのでしょうか。 九月の終わりの晴れ間は夏がまだ残っていて 照りつける日差しと共に追憶を連れてくる 夕立が過ぎ去った空 「ソフトクリームのようだね」と 入道雲指さした君に会いたいなぁ 「Revival」/スキマスイッチ  曲タイトルの【Revival(リバイバル)】は、様々な意味を持つ言葉です。たとえば、生命や意識の【回復・再生・ 蘇生】、習慣の【復活】、古い映画の【再上映】などなど。そして歌詞の冒頭では、夏と秋の狭間にいる<僕>が過去に想いを馳せておりますね。これはまず記憶の【蘇生】と言えるでしょう。夏の名残のように<照りつける日差し>が<君>との記憶の蘇生スイッチとなったのです。  また、同時に<僕>の心には<君に会いたいなぁ>という愛しさが芽生えています。つまり、記憶と共に想いも【蘇生】されたということ。しかし、悲しいことに、今はもう<僕>の隣に<君>はいません。しかも、おそらく二人の関係は蘇生不可能。しっかり記憶と想いが蘇ってしまった分だけ、虚しく、悲しく、苦しいはずです…。ただし<僕>はそのツラい蘇生によって気付けたこともあるんです。 揺れる揺れる 心と心がまた揺らいでいる 受け入れたつもりでいたのに いつの間にか 記憶も存在も手が届かないとこに隠すようにして はぐらかしてた 「Revival」/スキマスイッチ  別れを<受け入れたつもりで>先に進もうとしていた。でも、本当は<記憶も存在も手が届かないとこに隠すようにして>事実から逃げていただけだった。そんな理想と現実に気付いたのです。するとこのサビからは、前述した【スキマスイッチくん】像が見えてきます。強がりと弱さのどちらも抱えている<僕>の姿です。さらに<心と心がまた揺らいでいる>とは「受け入れて前に進まなきゃいけない」という<心>と「忘れたくない、会いたい」という<心>の葛藤でしょう。それもやはり【スキマスイッチくん】らしさですね。 時が解決してくれるとよく耳にするけれど でも 解決が“忘れること”なら僕はそれを望んじゃいない 思い出は時に曖昧で 美しくすり替わっていく それでもいい そうだとしても忘れたくない 「Revival」/スキマスイッチ  歌が進むにつれ、どんどん強くなってゆくように感じる<忘れたくない>という本音。<僕>にとって本当の意味での心の【回復】とは<忘れること>ではないんですよね。また、続く歌詞には、まるで古い映画の【再上映】を観ているかのようなシーンも描かれていてギュッと切なくなります…。今はまだあの物語に浸っていたいのでしょう。その幸せな思い出に支えられながら<僕>は日々を生きているのでしょう。 風に乗って 香る金木犀が僕に伝えている もう夏は終わってるんだよ、と いつの日にかこの季節を越えて歩き出せたなら また記憶の中で そっと笑って 「Revival」/スキマスイッチ  歌はこのように幕を閉じてゆきます。もう二人の物語は終わってる、とわかりながらもまだ<この季節を越えて>歩き出すことができない<僕>…。だけど、それは悪いことじゃないと思わせてくれるのが、スキマスイッチの「Revival」なんです。とっても素敵な恋をしたことを忘れる必要はない。思い出を抱えながら少しずつ【Revival(リバイバル)】=【回復】していけばいい。そんな優しいメッセージをこの歌は伝えているのではないでしょうか。    最近、失恋したけれど<受け入れたつもりで>忘れなきゃ、忘れなきゃ、と踏ん張っているあなた。早く前へ進まなきゃと思っているあなた。焦るのは一旦やめにして、大切な記憶を思い出しながら是非、スキマスイッチの「Revival」をじっくり聴いてみてください…。 ◆紹介曲「 Revival 」 作詞:スキマスイッチ 作曲:スキマスイッチ ◆7th Original Album『新空間アルゴリズム』 2018.03.14 Release 通常盤(CD) UMCA-10056 ¥2,950(税別) 初回限定盤(SHM-CD+DVD) UMCA-19056 ¥3,700(税別) <収録曲> M1.リチェルカ M2.LINE(shinku-kan mix) M3.パーリー!パーリー! M4.ミスランドリー M5.Revival M6.未来花(ミライカ) M7.ミスターカイト(shinku-kan mix) M8.Baby good sleep M9.さよならエスケープ M10.リアライズ

    2018/03/22

  • 遊助
    大人になるって良いもんだ。
    大人になるって良いもんだ。

    遊助

    大人になるって良いもんだ。

     2018年3月14日に“遊助”がソロデュー10年目の第1弾シングル『みんな頑張ってる』をリリース!今日のうたコラムでは、今作のタイトル曲をご紹介いたします。この歌は、彼のあたたかい想いをアコースティックギターに乗せて届ける応援ソング。是非、みなさんの地元の友達や身近な人々を思い浮かべながら、歌詞を読んでみてください…! 愛想笑いなんか見た事なかった あいつが頭を下げて 焼き鳥屋始めるから来てくれって 汗を拭ってネギマ焼いてる 怒ったところ見た事無かった あの子が大声を出して バス停で子供を叱っていた あの頃のママに似て来たんだね 「みんな頑張ってる」/遊助  今は、学校を卒業した後も、同級生の近況をSNSで簡単に知ることができる便利な時代ですよね。たとえば“Facebook”を開くたびに、ずいぶん会っていなかった人の「就職しました!」「結婚しました!」「第一子が産まれました!」といった【ご報告】が飛び込んできて、驚くこと多々ありませんか? ただ、その投稿からわかるのはあくまで“結果”の【ご報告】のみです。  一方、遊助の「みんな頑張ってる」で描かれているのは、その【ご報告】の先に続いている<あいつ>や<あの子>の日常なんです。しかも、文字や写真ではなく、実際に<僕>が目にした光景。愛想笑いなんて柄じゃないはずの<あいつ>が<汗を拭ってネギマ焼いてる>たくましい姿も、怒ったところなんて想像できなかった<あの子>がお母さんとして奮闘している姿も、きっとSNSからは伝わってきません。 ちょっと苦手だった生徒会のあいつ 選挙に出るって電話が来たのさ 台風が来ようとずっと立っていた 僕以外 誰も聞いてないのに 「みんな頑張ってる」/遊助  また、選挙に出る<ちょっと苦手だった生徒会のあいつ>の挑戦だって、もし【ご報告】を読んだだけなら、他人事として「ふ~ん…」と過ぎ去っていたことでしょう。しかし<僕>は<台風が来ようとずっと立っていた>姿をしっかり見ました。だからこそ、その情熱に心が揺さぶられ、演説を<僕>だけは聞いていたのだと思います。画面越しでは伝わりきらない、彼らのそんな人間臭い姿こそが“本物”なのです。そして自分の中にも、タイムラインのようには流れていかない強い気持ちが芽生えてゆくのです。 みんな頑張ってる 息を吸ってフッて吐き出しながら みんな分かっている もがきながら 笑いながら 「みんな頑張ってる」/遊助 みんな頑張ってる 上を向いて空に泣いた夜も みんな分かっている 変わりながら 育ちながら 「みんな頑張ってる」/遊助  この歌に込められているのは、決して一方通行の「頑張れ!」ではありません。描いた夢が叶わなかった人も、行き先に悩んでいる人も、理解者がいないことを嘆く人も、立ち止まる<僕>も、何があろうと少しずつ大人になって、それぞれ生きながら活かしながら“生活”をしている…。もうそれだけで十分に<みんな頑張ってる>んだと気づかせてくれるのが、遊助の「みんな頑張ってる」です。  だから「みんな頑張ってるのにどうして自分はこんなにダメなんだろう…」と自己嫌悪に陥る必要もありません。自己嫌悪と闘っているあなたも含め「みんな頑張ってる」のです。SNSの【ご報告】を見て自分と比べる必要もありません。どんなにキラキラして見える人だって、本当はもがきながら「みんな頑張ってる」のです。そう思えば「みんな頑張ってる」と心で唱え、みんなの顔を思い浮かべるだけで、なんだかまだまだ頑張れるパワーが沸いてきそうですね…! 大人になるって良いもんだ 大事なもんが 少しずつ 見えてきてもっと生きたくなる がむしゃらに頑張ってりゃ クソダサい姿さらけ出す日も あるだろう みんな分かっている 強がりながら 強くなりながら もがきながら 歌いながら 「みんな頑張ってる」/遊助  さらに<大人>になった今だからこそ、初めて気づく<あいつ>や<あの子>の魅力もあることも、歌詞から伝わってきますね。そういった意味でもまさに<大人になるって良いもん>であり、まだまだ新しいことをたくさん発見するためにも<もっと生きたくなる>のでしょう。強がりながら、強くなりながら、もがきながら、歌いながら、頑張っているみなさんに、この歌が届きますように!

    2018/03/20

  • 緑黄色社会
    私、あなたの前ではずっと笑って、それ以外の顔出せなかった。
    私、あなたの前ではずっと笑って、それ以外の顔出せなかった。

    緑黄色社会

    私、あなたの前ではずっと笑って、それ以外の顔出せなかった。

    世の中のうまくいってるカップルや夫婦は みんな相手を気遣ってるの。 それができる相手だから続いてるんじゃない。 (ドラマ『失恋ショコラティエ』より)  ありのままの自分で愛されたい。気を遣わない関係が良い。恋愛においてそう考えている方、多いのではないでしょうか。でも、冒頭のセリフを受け、改めて考えてみると、もしかしたら【心地よさ】とは、お互いのさりげない気遣いによって出来上がっているものなのかもしれません。もちろん、無理をしているわけではなく自然に「そうしてあげたい」と思う気持ちがあるからこそ、続いているのでしょう。  ただし、どちらかが相手の【心地よさ】に一方的に甘え続けている場合。または、どちらかの【気遣い】に限界がやって来てしまった場合。やがて二人の関係は終わりを迎えることになります…。今日のうたコラムでは、そんな恋の終焉を描いたラブソングをご紹介。2018年3月14日に“緑黄色社会”がリリースした1st Full Album『緑黄色社会』に収録されている楽曲「またね」です。 私 あなたの前ではずっと笑って それ以外の顔出せなかった 寝息が途切れないように そっとドアを閉めた 「またね」 「またね」/緑黄色社会  このように幕を開ける歌。きっと<私>もまた<あなたの前ではずっと笑って>いつも【心地よい】居場所を作り続けてきたのでしょう。好きだから。ずっと一緒に仲良くしていきたいから。いつも笑っていてほしいから。自分がそうしたいと思えたから。泣いたり怒ったりわがまま言ったりせず、うまくやってきたのだと思います。でも、ついに【気遣い】に限界がやって来てしまった…。そして今日、自ら終止符を打ったのです。 雲が見えたのはずっと前 雨は降らないでいてくれる 空はとても優しいのね 気づかないフリをしてる 「またね」/緑黄色社会  おそらく限界は、突然にやってきたものではありません。二人の関係に<雲が見えたのはずっと前>のこと。少しずつモヤモヤが<私>の心に広がっている様子が伝わってきます。だけど、いつまでも<雨は降らないでいてくれる>優しい空。これは<あなた>のことを表しているのかもしれません。関係の曇りも<私>の笑顔の下の本音も<気づかないフリをしてる>のです。このままでいい、と。まさに【心地よさ】に寄りかかっている状態ですね。 私 あなたの前ではずっと笑って それ以外の顔出せなかった 別に無理をしていたわけじゃないのに あなたがいない場所であなたを想うと いつの間にか涙がこぼれて この恋がニセモノだって やっと気づいたの 「またね」/緑黄色社会  そのうちに<私>は<別に無理をしていたわけじゃない>はずの色んなことが変わっていったのでしょう。ずっと笑っていたいというポジティブな気持ちが<それ以外の顔>を出せない苦しみになってしまうほど。心の<雲>はもう<あなたがいない場所であなたを想うと>涙の雨になってしまうほど。また<この恋がニセモノだって やっと気づいたの>というフレーズは、同時に、これまで“本物”だと信じてきたものがあることも含んでおります。 “いつか”なんて言葉はいつも 口に出したらすぐに消える それを全部叶えていたら 変わっていたのかも 「またね」/緑黄色社会 期待したい気持ちはもう捨てて これ以上は前に進めない 「またね」/緑黄色社会  たとえば<“いつか”なんて言葉>は<あなた>の口癖だったとも、<私>から<あなた>に対する願望や期待であったとも考えられます。どちらにしてもそれを信じてきたからこそ、ここまで進めたのでしょう。でも、何もかも叶わない<ニセモノ>だと気づいてしまった…。だからこそ、二人ではもう<これ以上は前に進めない>と、決意をしたのです。ひとことで言えば<私>はもう“疲れてしまった”のではないでしょうか。 抜け殻に気づいたなら 私を探して もう戻らないのだろうと 少し焦って 寂しくなってほしい それだけ感じてほしい 私 あなたの前ではずっと笑って それ以外の顔出せなかった 別に無理をしていたわけじゃないのに これが最後だからいいよねと 笑顔を崩して起き上がる 寝息が途切れないように そっとドアを閉めた 「またね」 「またね」/緑黄色社会  そして歌の終盤、いつだって愛する人のために笑顔を絶やさず【心地よさ】を作ってきた<私>が、今は<あなた>に<少し焦って 寂しくなってほしい>と願っております。そこには、自分がいなくなったことで失ったものの大きさを感じてほしいという痛切な想いが込められている気もします…。その想いにこそ、これまで出せなかった<それ以外の顔>が表れているように思えるのです。    一方で、最後の最後まで【心地よさ】を作ろうとするのも<私>の姿です。眠っている<あなた>を起こしてしまわぬように、そっとドアを閉めること。「さようなら」ではなくて「またね」と告げること。まだ愛のぬくもりが残っているからこその行動ですよね。  そんな<私>が次に出会う恋人は、どうか、笑顔以外の顔も見せられるような相手でありますように。お互いささやかな【気遣い】を忘れず、うまくやっていける相手でありますように…。そう願わずにはいられない、この歌。是非、歌詞をじっくりよみながら聴いてみてください。 ◆1st Full Album『緑黄色社会』 2018年3月14日発売 レーベル:HERE, PLAY POP <収録曲> 01. Re 02. 始まりの歌 03. 大人ごっこ 04. キラキラ 05. Alice 06. 君が望む世界 07. 恋って 08. regret 09. 真夜中ドライブ 10. またね

    2018/03/19

  • ファンキー加藤
    「ありがとう、さよなら」なんて、全部そんなの綺麗事だよ。
    「ありがとう、さよなら」なんて、全部そんなの綺麗事だよ。

    ファンキー加藤

    「ありがとう、さよなら」なんて、全部そんなの綺麗事だよ。

    ものがたりはとっくに終わったのに 記憶といふ 始末におへない 脳の傷 (吉原幸子「再会」より引用)  みなさんも、恋物語は終わってしまったのに、心だけは“あの人”に動かされ続けていることってありませんか? 一緒にいた日々を思い出しては、ひとり、哀しくなったり、寂しくなったり、恋しくなったり…。今日のうたコラムでは、まさにそんな【記憶という脳の傷】に苦しんでいる主人公を描いた新曲をご紹介いたします。2018年3月21日に“ファンキー加藤”がリリースするニューアルバム『今日の詩』に収録される新曲「失恋の詩」です。 Ah 花びら 舞い散る 桜並木を 確かに僕たち 歩いたんだ 今では夢みたい でも覚えてる 君の横顔だけは 黒髪は綺麗で 大きな瞳で 突然の涙が 忘れられなくて 「失恋の詩」/ファンキー加藤  まず、冒頭から浮かんでくるのは、ピンク色に染まった桜並木を歩いている<僕たち>の姿。しかし残念ながら、この幸せそうな情景は“今”ではなく、主人公が何度もしているであろう“回想”です。また、桜ソングは、物語の内容によって描かれる花の姿が違いますよね。たとえば『開花前』『満開期』『見頃過ぎ』などなど。この歌の場合はおそらく、満開の盛りを終えて<花びら 舞い散る>頃の桜でしょう。  そんな桜の姿は、愛のピークを過ぎ、散ってゆく二人の恋物語の象徴なのかもしれません。そして<僕たち>は、舞い散る花びらの中、終焉を迎えたのではないでしょうか。つまり冒頭の回想は、二人のラストシーンだということ。だからこそ、その時の<黒髪は綺麗で 大きな瞳で 突然の涙>を流した<君の横顔>をずーっと忘れられずにいるのです。その綺麗で哀しい記憶が深い傷になっているのです…。 Ah 一息 入れようと 出掛けた街には 君との記憶が笑っていて 思わず 早足 探してるんだ 息苦しくなるくらい パンケーキほおばって カロリーを気にして コーヒーはブラックで からかうと膨れて 「失恋の詩」/ファンキー加藤  さらに、傷の痛みを紛らわしたくて<出掛けた街>には、むしろ傷を悪化させる<君との記憶が笑っていて>どうしようもありません。かつて二人で行ったカフェを見ただけでも<パンケーキほおばって カロリーを気にして コーヒーはブラックで からかうと膨れて>いた<君>の仕草から言葉まで、細やかに鮮やかに、再生されてしまう…。きっと日常生活の衣食住、あらゆるところに<君との記憶が笑っていて>心のかさぶたは何度でも剥がれてしまいます。 「幸せに過ごして」なんて そんな言葉も綺麗事だよ 会いたくて まだ会いたくて キレイな思い出になる前に いつか二人で見た 鮮やかな桜は とうに枯れているのに 君の名を呼んでる 僕のこの声は今でも ずっと 目を閉じれば いつも君がいて でも目覚めると 君はいなくて もう一度 抱き締めたいよ それ以外は 何も… 「失恋の詩」/ファンキー加藤  もはや、歌詞のどこを切り取っても、ただ<君>のことが愛おしくて会いたくて仕方ない<僕>の気持ちが溢れていますよね。まだ<キレイな思い出>にしたくない。だけど<とうに枯れている>事実を見つめたくもない。こうして主人公の今とこれからは【記憶という脳の傷】によって侵されているんです。それゆえに<目を閉じれば いつも君がいて>という夢の方がずっと幸せに感じられるはず。逆に、朝<目覚めると 君はいなくて>という現実は、毎日毎日、起きるたびどれほどツライことでしょうか…。  その<僕>にとって「幸せに過ごして」なんて言葉ほど、残酷なものはないと思います。想像できる「幸せ」は<君>無しで成り立つことはありえないのですから。<もう一度 抱き締めたいよ それ以外は 何も…>その願いが叶うことだけが<僕>の最大の「幸せ」なのです。 「ありがとう、さよなら」なんて 全部そんなの綺麗事だよ 会いたくて まだ会いたくて 心で叫ぶように願って 心で叫ぶように願って 「失恋の詩」/ファンキー加藤  綺麗事なんていらないから、みっともなくても、女々しくても、「ありがとう、さよなら」なんて嫌だと叫びたい。会いたい、まだ会いたいと叫びたい。ラスト<心で叫ぶように願って>と2回繰り返されていることで一層、痛切な願いの強さが伝わってきます。そんなリアルで切ない心情が綴られているのが、ファンキー加藤「失恋の詩」です。  最近、失恋してドン底から抜け出せないという方。昔、このような恋をしたことがあるという方。是非、自分の気持ちを歌詞に重ねながら聴いてみてください。ファンキー加藤の歌声が、あなたの“今日の心”に寄り添ってくれることでしょう…! ◆3rdアルバム「今日の詩」 2018年3月21日発売 初回限定盤 MUCD-8119/20 ¥4,000+税 通常盤 MUCD-1406 ¥3,000+税 <収録曲> 1.冷めた牛丼をほおばって 2.花 3.失恋の詩 4.風物詩 5.You are the Light 6.ダイジョウブルース 7.前へ ~My way~ 8.おーい友よ 9.We can Dance 10.急性ラブコール中毒 Solo ver. 11.ラストナンバー

    2018/03/16

  • 阿部真央
    こうして会ってること彼女は知ってるの?
    こうして会ってること彼女は知ってるの?

    阿部真央

    こうして会ってること彼女は知ってるの?

    誰かの為整えられた髪を掴んで 悲しい声 甘く響かせ鳴いて見せてよ 合図に乗せて壊れてく貴女を見ていた ずっとそうして踊ってればいいのに 「immorality」/阿部真央  この歌は、2018年3月7日に“阿部真央”がリリースしたニューアルバム『YOU』の収録曲。また、田中圭が主演のFODオリジナルドラマ『不倫食堂』主題歌です。物語の主人公(田中圭)は、出張先でのご当地グルメ食べ歩きを生きがいにしている、妻子持ちの会社員35歳。しかし行く先々で出会うのは、美しい人妻…。そして、ただ美味しく食事をしていただけのはずが、気付けばその人妻と肌を重ねてしまう事態に陥ってゆくのです…。  そんなドラマに相応しく、主題歌のタイトル「immorality」も【不倫】という意味。まず<僕>が恋をした<貴女>には、夫か恋人か、他にも相手がおります。その象徴が<誰かの為整えられた髪>でしょう。それは同時に“整えられた毎日”を表しているようでもあり、自分の知らない<貴女>の日常を感じ取ってしまうからこそ<僕>は、彼女の髪を掴んで乱して<壊れてく貴女を見て>どこか満たされているのではないでしょうか。 何かを忘れたい夜に 無性に貴女に会いたくなるの こんなの間違ってることは とうの昔から知っている 貪る虚しい快楽を 喜び味わい割り切れるほど 僕は貴女を馬鹿に出来ない 馬鹿に出来ない 馬鹿に出来ない 「immorality」/阿部真央  でも、歌詞を読んでいくと、おそらくこの二人はドラマ『不倫食堂』と同じくダブル不倫であることが想像できます。主人公の<僕>にだって“整えられた毎日”があるはずなんです。帰るべき場所も。だけど時には<何かを忘れたい夜>もある…。すると<こんなの間違ってる>という理性も飛んで、癒しを求めて本能で<虚しい快楽>を貪ってしまうわけですね。こうして不倫は始まってゆくのだということがよくわかる歌詞です。 いつでも少しの後悔と 背徳を選び楽しめるほど 僕は貴女を愛していない 愛していない 愛していない 「immorality」/阿部真央  さらに、不倫をする男性は最終的に“保身に走る”とはよく聞きます。結局のところ“整えられた毎日”を守ってしまうのです。だから、同罪である<貴女を馬鹿に出来ない>けれど、かといって同じように<壊れてく>ことも出来ないのでしょう。すでに一線を越えてしまっているのに“整えられた毎日”を捨ててまで楽しめるほど<僕は貴女を愛していない>というのは、残酷な本音ですね…。では、逆に不倫中の女性はどのような感情を抱くものなのでしょうか。 俗っぽいこと言うつもりはないけど ないけど こうして会ってること彼女は知ってるの? 知ってるの 貴方のそう言う平気な態度が嫌いなの 嫌いなの 貴方だけ余裕な感じがいつもシャクなの シャクなの 今この部屋を出て行っても 朝まで過ごしても その心には残れない 頬を撫ぜて首筋 胸から戻って口 あぁ その全てに勝てない 「その心には残れない」/阿部真央  男性の不倫が肉体的であるのに対して、女性は精神的だと言います。それゆえに、たとえ先がない恋だとしても、一番にはなれないとわかっていても、やっぱり“その心に残りたい”と思うのではないでしょうか…。そんな女性側の本音が詰まっているのがこの曲。「immorality」で男性側の本音を聴いたあとは、是非、同アルバムに収録されている「その心には残れない」を聴いてみてください。甘く危うい恋の世界を、歌詞でご堪能あれ…! ◆紹介曲「 immorality 」 作詞:阿部真央 作曲:阿部真央 「 その心には残れない 」 作詞:阿部真央 作曲:阿部真央 ◆8thアルバム『YOU』 2018年3月7日発売 【初回限定盤】 PCCA-04627 ¥3,500(税込) 【通常盤】 PCCA-04628 ¥3,000(税込)/ <収録曲> 01:K.I.S.S.I.N.G. 02:the SUN 03:Such a beautiful day 04:蔑ろな夜 05:immorality(Arranged by 岡崎体育) 06:傘 07:その心には残れない 08:喝采 09:Angel 10:朝日が昇る頃に 11:27歳の私と出がらし男

    2018/03/15

  • LOVE
    自分のためと誰かのためが、増えてくほどに迷いもするけど…。
    自分のためと誰かのためが、増えてくほどに迷いもするけど…。

    LOVE

    自分のためと誰かのためが、増えてくほどに迷いもするけど…。

     2018年3月7日に、シンガーソングライター“LOVE”が初のベストアルバム『Love rises...2007-2018』をリリースしました。今作は、デビュー10周年を経て、11年目の幕を開ける彼女の音楽の軌跡が詰まった2枚組。それは同時に、音楽活動を通して、世の中と真剣に向き合ってきた人間“LOVE”記録でもあるんです。さて、今日のうたコラムではその収録曲から、時の流れに想いを馳せる新曲「Time Flies」をご紹介いたします! 走り始めたころの靴は あの教室の隅っこ あれからもう何足目のコンバース 初めての一人暮らし 今は四角いワンルーム 時々迷い猫みたいに眠る 「Time Flies」/LOVE  まず<走り始めたころの靴>というワンフレーズから、いろんな想像が膨らみますね。たとえば、主人公の<私>は学生時代、自分にとって運命的な夢と出会って、それを追いかけて<走り始めた>のです。そして<あの教室の隅っこ>の席で、目標を決めたり、叶ったときの妄想をしたり、日々こつこつと努力を重ねた…。そんな夢の始まりの“初心”が刻まれているのが<走り始めたころの靴>なのでしょう。  やがて時は経ち<私>は大人になりました。あの夢はどうなったのかというと<あれからもう何足目のコンバース>というフレーズから、おそらく今も尚、同じ名前の靴を履きながら、同じ夢を抱きながら、走り続けているであろうことが伝わってきます。心の隅っこに“初心”を忘れずに。ただ一方で、現実に一滴も不安や葛藤がないわけではなさそうです。それゆえに<時々迷い猫みたいに眠る>日もあるのです…。 They say time flies 時は平等っていうけど ねえ父さん それって本当?本当なの? 駆け足は今のうちだなって 毎日がせわしないけど 今日よりももっと明日はって 言える事が幸せだよ 「Time Flies」/LOVE  【Time Flies】とは【光陰矢の如し】を意味することわざ。時の流れは矢が飛んでいくように、はやいものだということです。皆さんも大人になればなるほど、実感しませんか? きっと<私>も然り。ずーっと夢のために<駆け足は今のうちだなって>走り続けてきたからこそ、月日はあっという間に過ぎ去ったのでしょう。しかし“のんびりしたい”ではなく、むしろ<今日よりももっと明日はって 言える事が幸せ>だという<私>。では、夢に一途な<私>が時々、迷うこととは何なのでしょうか。 「あなたが赤ちゃんだった頃は それはもうあっという間 太陽に向かいのびる花のようで 日に日に大きくなるからついてくのがやっと 私のほうが毎日必死だった」 You say time flies 時は巡ると言うけど ねえ母さん それって本当?本当なの? いつの日か私以外に 大切なものができたら 今よりももっと忙しくて 今よりもっと幸せかな 「Time Flies」/LOVE  それは<私以外に 大切なもの>のために生きる道もあるということ。具体的にいえば、結婚や子育て、家庭を築いてゆくことです。「あなたが赤ちゃんだった頃は…」そう語るのは<私>のお母さんでしょう。もちろん夢を追ってきたこれまでも、今も、忙しくて幸せ。だけど<母さん>の話を聞いていると、自分が感じている【Time Flies】とはまた異なる“<あっという間>であることの幸せ”を想像するのではないでしょうか。自分のためだけでなく、誰かのために生きてみたいとも、思うのです。 自分のためと誰かのためが 増えてくほどに迷いもするけど 見失いそうな心連れて あの陽だまりへ いつの日か一緒に帰ろう 駆け足は今のうちだなって これからも言ってそうだなあ 今日よりももっと明日はって 欲張りとわかっているけど 今よりももっと誰かとって 願うことが幸せなの 「Time Flies」/LOVE  ただし「Time Flies」は<自分のためと誰かのためが 増えてくほどに迷いもするけど>決して、焦ったり落ち込んだりする歌ではありません。人生のすべてに対して<今日よりももっと明日はって>、<今よりももっと誰かとって>、願うことができる“幸せ”を歌っているんです。まだまだ伸びしろがある、まだまだ知らないことだらけ、まだまだ出会いたいことだらけ、そう思える“今”の方がこの先にワクワクしますよね…!    そんな“まだまだのワクワク感”を教えてくれるのも、LOVE「Time Flies」の魅力。最近、なんだか月日の過ぎ行くのがはやいなぁ…と思わず嘆いてしまうあなた。是非、この1曲を聴いてみてください! ◆ベストアルバム『Love rises...2007-2018』 2018年3月7日発売 YCCW10335~6 ¥3,000+税

    2018/03/14

  • UNISON SQUARE GARDEN
    また春が来て僕らは、ごめんね、欲張ってしまう。
    また春が来て僕らは、ごめんね、欲張ってしまう。

    UNISON SQUARE GARDEN

    また春が来て僕らは、ごめんね、欲張ってしまう。

    咲き始めたたんぽぽと 雪になりきれずに伝った雫 なんか 泣き顔に見えた気がして 思わず傘を差しだす 「春が来てぼくら」/UNISON SQUARE GARDEN  2018年3月7日に“UNISON SQUARE GARDEN”がニューシングル「春が来てぼくら」をリリースしました。この歌はTVアニメ『3月のライオン』のOPテーマとして書き下ろされた楽曲です。まず冒頭フレーズに登場する【たんぽぽ】は英語で【ダンデライオン】と言いますよね。すると<咲き始めたたんぽぽ>とは、アニメタイトルの“ライオン”に通じているようにも、新たな節目を迎える登場人物たちの姿を表しているようにも思えてきます。  また【たんぽぽ】には【別離】という花言葉がございます。この歌に描かれているのも、まさに冬が春へバトンタッチする【別離】の時を目前にした<ぼくら>の感情。そんな切ない時期だからこそ、たんぽぽに伝う雫が<泣き顔>に見えるほど心にとまったのでしょう。さらに<思わず傘を差しだす>ことには“最後は涙ではなく、綺麗に咲いた笑顔でありたい”という想いも込められている気がしますね。そして歌詞を読み進めていくと、ますます伝わってくるのが、卒業生を含め“これから新しい世界へ進む全ての人”の心に刺さるフレーズの強さです。 右左どちらが正解なのか なかなか決められずに道は止まる けど浮かぶ大切な誰かに悲しい想いはさせない方へと 小さな勇気 前に進め ちぐはぐなら ナナメ進め 進めたなら 光になれ コトリ 高鳴りと コトリ 寄り添うように 季節の針は音立てるだろう 「春が来てぼくら」/UNISON SQUARE GARDEN  人生で<右左どちらが正解なのか>と、立ち止まることは多々。誰しも自分が「後悔しないよう」「失敗しないよう」「幸せになれるよう」色々と考えては、迷います。ただ、その選択には自然と<浮かぶ大切な誰かに悲しい想いはさせない方へ>という気持ちも含まれているのではないでしょうか。自分だけではない<大切な誰か>を想う気持ちが<小さな勇気>になり、その<小さな勇気>が進む力になり、やがて<光>に繋がる。そうやって<ぼくら>は音立てる<季節の針>と共にコトリと未来へゆくのでしょう。 また春が来て僕らは新しいページに絵の具を落とす 友達になった、おいしいものを食べた、 たまにちょっとケンカをした それぞれの理由を胸に僕らは何度目かの木漏れ日の中で 間違ってないはずの未来へ向かう その片道切符が追い風に揺れた今日は 花マルだね 「春が来てぼくら」/UNISON SQUARE GARDEN  サビではそんな<ぼくら>が今、未来への<片道切符>を手にそれぞれ<追い風>に揺られている前向きな姿が見えてきます。きっとその<追い風>は<友達になった、おいしいものを食べた、たまにちょっとケンカをした>これまでのささやかな時間の積み重ねから生まれたもの。先ほど<大切な誰か>を想う気持ちが<小さな勇気>になると述べましたが、誰かとの確かな“思い出”もまた、勇気に、支えに、自信になるのです。それがあるから<間違ってないはず>だと思える<未来>に向かってゆけるのです。 髪型変えて一個パチリ 水たまり踏んで一個パチリ 飛沫が滲んでなんかホロリ まばたきの数だけ写真になれ 「春が来てぼくら」/UNISON SQUARE GARDEN また春が来て僕らは ごめんね 欲張ってしまう 新しいと同じ数これまでの大切が続くように、なんて 「春が来てぼくら」/UNISON SQUARE GARDEN  過去の“思い出”を勇気に変えて<間違ってないはずの未来へ向かう>花マルな今日。しかし綴られているのは、そんな割り切った強さだけではありません。<まばたきの数だけ写真になれ>と願うほど、この一瞬一瞬すべてが愛おしくてたまらない気持ち。それゆえに<新しいと同じ数これまでの大切が続くように>と欲張ってしまう気持ち。終わりがあるから始まりがある!なんてそう簡単には思えないんですよね…。  そして、今にすがりたくなるその気持ちは、ポジティブに進むべき<ぼくら>にとって<花マル>ではないかもしれないと想うからこそ<ごめんね>という言葉も綴られているのでしょう。でも、この零れた<ごめんね>こそが「春が来てぼくら」を一層、儚く切なく美しく際立たせるひと言だと思います。たとえば、花が誰かの“散らないで”という想いによって命をより輝かせるかのように。<ごめんね>に込められた本音によって“今この瞬間”はより、生きて光っているように感じられるのです。 また春が来て僕らは新しいページに絵の具を落とす 友達になった、おいしいものを食べた、 たまにちょっとケンカをした それぞれの理由を胸に僕らは何度目かの木漏れ日の中で 間違ってないはずの未来へ向かう その片道切符が揺れたのは 追い風のせいなんだけどさ ちゃんとこの足が選んだ答だから、見守ってて 「春が来てぼくら」/UNISON SQUARE GARDEN  大切な誰かとの思い出やその人たちを想う力による<追い風>と、ちゃんと答を<この足が選んだ>という覚悟と、つい零れてしまう<ごめんね>の本音。そんな【別離】の時を目前にした<ぼくら>の感情が“今”というページに<絵の具>でしっかり描き抜かれているのが、UNISON SQUARE GARDEN「春が来てぼくら」です。これから新しい世界へ進む方はもちろん。今を生きるすべての方にこの歌が届きますように! ◆14thシングル「春が来てぼくら」 2018年3月7日発売 初回限定盤 TFCCT-89648 ¥1800+税 通常盤 TFCC-89649 ¥1200+税 <収録曲> 01. 春が来てぼくら 02. ラディアルナイトチェイサー 03. Micro Paradiso!

    2018/03/13

  • THE BACK HORN
    君の日々を一時でも、人生のシビアさから、痛みから守っておくれ。
    君の日々を一時でも、人生のシビアさから、痛みから守っておくれ。

    THE BACK HORN

    君の日々を一時でも、人生のシビアさから、痛みから守っておくれ。

     2018年3月7日に“THE BACK HORN”が、ミニアルバム『情景泥棒』をリリース!今日のうたコラムでは、今作から新曲「閃光」をご紹介いたします。タイトルの【閃光】とは、一瞬にして放たれる強烈な光のことです。何かを追い続け、待ち続け、焦がれ続けた、その先にあるもの。真っ暗闇をバッと希望色に輝かせるもの。「いける…!」と思わせてくれるもの。人生を変えるそんな閃光を、感じたことありませんか…? 一瞬の輝きを 輝きを 輝きをくれた 君に捧げる歌 一瞬の輝きを 輝きを 輝きを一生 忘れないから 「閃光」/THE BACK HORN  そして【閃光】はときに、かけがえない<君>という存在によって生じることもあるんです。自分の心が翳りそうになっても、その人の言動が<一瞬の輝き>になり、前へ進むことができたり。たった一度きりの<一瞬の輝き>だとしても、その光景を思い出すたび、一生を生き抜いていけそうな強さが湧いてきたり。それほどの【閃光】をくれた<君に捧げる歌>がこの楽曲です。  また、今年で結成20周年を迎えるTHE BACK HORN。音楽活動中には、まさに【閃光】を感じる瞬間も様々な面であったことでしょう。そう考えると<輝きをくれた君>とは、ひとりひとりのリスナー、ファンの皆さんのことでもあるのだと思います。つまり、この歌にはアニバーサリーイヤーだからこそ彼らが、自分たちに関わってくれた全ての人々へ、改めて伝えたい想いがぎっしりと詰め込まれているのです。 どうか光のかけらよ 君の日々を一時でも 人生のシビアさから 痛みから守っておくれ 「閃光」/THE BACK HORN 祭りの後の さみしさと一緒に ひとかけらだけ 何を残せるか 頑張り過ぎんな ひとりぼっちで 同じ気持ちで 戦ってるやつが 君のそばに いるから 「閃光」/THE BACK HORN  大切な<君に捧げる>ためのフレーズからは、強烈な眩しさというより、優しい<光のかけら>のほのかな温かさを感じますね。その<光のかけら>には<君の日々を一時でも 人生のシビアさから 痛みから守って>くれる力があります。ひとりぼっちで頑張り過ぎている時に<同じ気持ちで 戦ってるやつが 君のそばに いるから>と寄り添ってくれる愛もあります。それは“歌”の持つ役割にも通じるのではないでしょうか。  さらに<祭りの後の さみしさと一緒に ひとかけらだけ 何を残せるか>というフレーズは、ライブ後の余韻を連想させます。おそらく“ライブ”は【閃光】に似ているのです。ただ、強烈な光が消えた後には、やはり<さみしさ>が残るんですよね…。しかし、ライブが終わっても、心に残る<ひとかけら>の優しい光があります。閃光の中で受け取った“歌”という<光のかけら>です。そしてその“歌”はいつまでも静かに輝き続け、私たちが明日を生きてゆくための希望となるのでしょう。 現実はいつも どうしようも無くリアルで ドッキリの看板持ったやつが 出てくるわけでもねえ もう会えねえ 蝉の声が 風の音が あいつがいない分だけ うるさく聞こえる せめて見守っていて やり続けていくから 物語は続く 俺たちが望むなら 一瞬で消えちまう 何もかも だからこそ俺たち 今を生きるんだ 「閃光」/THE BACK HORN  歌の終盤ではTHE BACK HORNの<今>の決意表明も放たれます。たとえ過去に<もう会えねえ>人との記憶が痛いほど刻まれていても、たとえ現実が<どうしようも無くリアル>でしんどくても、それでも、未来は<俺たち>の<やり続けていく>という意志によって続いてゆくのです。続けてゆくのです。何もかも<一瞬で消えちまう>人生。だからこそ<一瞬>を大事に積み重ねて<今を生きる>のです。そのメッセージは同時に<俺たち>=“全ての聴き手”に共有してほしい想いでもあるはず…!   一瞬の輝きを 輝きを 輝きをくれた 君に捧げる歌 一瞬の輝きを 輝きを 輝きを一生 忘れないから 知らねえよ 正しいか 知らねえよ 意味なんか 音を鳴らすんだ 悲しみさえ 祝福するような 「閃光」/THE BACK HORN  こうして幕を閉じてゆく歌。THE BACK HORNはこれからも音を鳴らし続け、正しさも意味も越えた<悲しみさえ 祝福するような>音楽を<光のかけら>として届け続けてくれることでしょう。そして何度でも<一瞬の輝きを>私たちに魅せてくれることでしょう。彼らのこれまでと今とこれからが詰まった「閃光」を是非、歌詞と併せてじっくり聴いてみてください!

    2018/03/12

  • NakamuraEmi
    立ち上がれ 、誰もそばにいなくたって。
    立ち上がれ 、誰もそばにいなくたって。

    NakamuraEmi

    立ち上がれ 、誰もそばにいなくたって。

     2018年3月21日に“NakamuraEmi”がニューアルバム『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.5』をリリースします。そして今作のリード曲である「かかってこいよ」のMVがついに解禁。併せて歌詞先行公開もスタートです!今日のうたコラムでは、さっそくその新曲をご紹介!相手を挑発し、臨戦態勢に入るような「かかってこいよ」というタイトル。では、主人公にとって、私たちにとって、「かかってこいよ」と声を飛ばすべき<敵>とは…? 立ち上がれ  誰もそばにいなくたって 「かかってこいよ」/NakamuraEmi  まず冒頭から、彼女の凛と強い歌声が響きます。わりと応援歌には『誰かが必ず見ていてくれるから』や『僕が君の味方だから』といった“誰か”が綴られていることが多く、その存在が<立ち上がれ>のメッセージを支えているイメージが強いですよね。しかし「かかってこいよ」は逆に<誰もそばにいなくたって>というフレーズがあることがポイント。何故ならこの歌はとことん“自分”と向き合うための楽曲だから。だからこそ続く歌詞では、どう自分と向き合うかべきかを考えるために“現代”を見つめてゆきます。 殺気に満ちた勝手な言葉 会ったことなくても投げられる時代 「お前のかーちゃんデーベソ」 くらい無責任な言葉だらけ 目を合わせて争う厄介な痛み 相手を傷つけた嫌な余韻 そんなのも知らず戦争も知らず 電波に乗っけて傷つけるだけ Wah Wah お互いに Wah Wah 『痛い』ってこと   Wah Wah ちゃんと知ってる大人はどこにいる 「かかってこいよ」/NakamuraEmi  見えてくるのは、匿名でも文字だけでもコミニュケーションを取れるようになった、顔の見えないやりとりが当たり前になった、現代の姿です。SNSがあれば<会ったことなくても>友達になれるし、恋もできるし、居場所も出来る。その手軽さのプラス面もたくさんあるでしょう。ただ一方で<殺気に満ちた勝手な言葉>が簡単に見知らぬ他者に投げつけられるのも事実。良くも悪くも、言葉は武器になります。そう考えると<会ったことなくても>殺人を犯してしまっていることさえあり得るのです。  自分が<目を合わせて争う厄介な痛み>や<傷つけた嫌な余韻>を知らなくて済むということは、相手が<電波に乗っけて傷つけ>られてどんな状態であるのかもわからないということ。もしかしたら<殺気に満ちた勝手な言葉>で、その人が追い詰められて死を選んでしまう可能性だってあるんですよね。しかも、一人の対象を大勢で責めたてるなんてことも多々。【人の噂も七十五日】などと言いますが、大人数に“文字”という目に見える形で刺され続けたら、七十五日も平気でいられるでしょうか。少なくとも心は死んでしまうと思います。というより、自ら心を殺さないと耐えられないのではないでしょうか。 パワハラ モラハラ マタハラ 種類だけどんどん増えちまって 人の心おっかない部分 世代の違い 考えの違い 大事なのは上司も部下も 先生も生徒も 家族も恋人も 目に見えない小さな小さな積み重ねの『信頼』という宝物 Wah Wah お互いに Wah Wah 『痛い』ってこと Wah Wah ちゃんとわかり合える時代をとりもどすには 「かかってこいよ」/NakamuraEmi  さらに目を向けられるのは、たとえ顔と顔を合わせていたって<殺気に満ちた勝手な言葉>が投げつけられる現代の姿です。学校でも職場でも家庭でも<お互いに 『痛い』ってこと ちゃんと>知らない誰かがいれば<パワハラ モラハラ マタハラ>などの問題は生じてしまいます。こうして相手の心の傷を想像できない人が増えてゆく世の中…。しかしこの歌は決して、現代を嘆き、批判するためだけの楽曲ではありません。現実をしっかり受け止めた上で<ちゃんとわかり合える時代をとりもどす>ために“NakamuraEmi”はメッセージを放つのです。 かかってこいよ 敵はそいつじゃない かかってこいよ 敵は自分の弱さ かかってこいよ 敵は全部自分 かかってこいよ でも誰かにいてほしい 立ち上がるんだ 敵はそいつじゃない 立ち上がるんだ 傷が痛いけど 立ち上がるんだ 本当はおっかないけど もう少しなんだ 守るものができそうなんだ 汚い空気も吸ったから 人より鼻がよく利くんだ 人間らしい匂いのとこは 決まって花が咲いてるんだ かかってこいよ 「かかってこいよ」/NakamuraEmi  「かかってこいよ」と声を飛ばすべき相手は、他の誰でもない自分自身。いつだって<敵>は<全部自分>です。時には、毅然とした心に<でも誰かにいてほしい>や<本当はおっかない>という弱音や本音が揺れることもあるでしょう。だけどそんなとき、強くなるための魔法の言葉、おまもりになる言葉が「かかってこいよ」なのではないでしょうか。<誰もそばにいなくたって>自分に向けて口にする「かかってこいよ」が<立ち上がる>ためのエネルギーになるのです。  今、誰かからの<殺気に満ちた勝手な言葉>で傷ついているという方。現代を生きて、そのなかで<汚い空気も吸ったから>こそ、あなたもきっと<人より鼻がよく利く>はず。そして同時に“人間臭さ”の温もりや愛おしさもちゃんと知っているはず。NakamuraEmi「かかってこいよ」を聴いた私たちが、誰にも何にも流されず自分で自分を作り、少しずつ<ちゃんとわかり合える時代を>取り戻せますように…!

    2018/03/09

  • androp
    僕が手を伸ばす、君も手を伸ばす、涙が出そうだ。
    僕が手を伸ばす、君も手を伸ばす、涙が出そうだ。

    androp

    僕が手を伸ばす、君も手を伸ばす、涙が出そうだ。

     2018年3月7日に“androp”が約3年ぶりのオリジナルフルアルバム『cocoon』をリリース!今日のうたコラムでは今作から新曲「Hanabi」をご紹介いたします。尚、アルバムタイトルの『cocoon』とは【繭(まゆ)】を意味する言葉なのですが、新曲「Hanabi」はまさに、繭でそっと包み込んで守りたいほど大切で<触れたらはじけて 消えてしまいそう>に儚い記憶を描いたラブソングなんです。 花火みたいに綺麗な君を見つけたよ 素敵なんだ まるで触れたらはじけて 消えてしまいそうで 隣に居たいと思うんだよ 「Hanabi」/androp  まず、歌の冒頭で見えてくるのは二人の出会いのシーン。主人公は<君を見つけた>瞬間、心にパッと<花火みたいに綺麗な>気持ちが咲き、同時に花火の音にドンッと胸を打たれるような感覚を覚えたのではないでしょうか。それが、恋のはじまりです。さらに続く歌詞には<夜明けまで繋いだ話も 好きも嫌いも全部知りたかった>というフレーズも綴られており、一瞬一瞬の表情を見逃さないよう、声を聞き逃さないよう、そばにいた<僕>の想いがまっすぐに伝わってきます。 空は綺麗です 何もかもが綺麗です 僕が手を伸ばす 君も手を伸ばす 涙が出そうだ 花火が終わった僕らは夢中だった 離れないように 離れないように 握りしめ合った 突然降り出した雨が優しかった 濡れながら 濡れながら 楽しいねって笑うんだ 「Hanabi」/androp  ちなみに【月が綺麗ですね】という言葉は【I love you】の文学的代用表現だとよく聞きますよね。もしかしたら、この歌の<空は綺麗です>にもそんな意味合いが込められているのかもしれません。空が晴れて綺麗だと、花火は夜空により美しく輝きます。つまり<空は綺麗です>とは<花火みたいに綺麗な君>がいっそう素敵に感じられるということなのです。それに比例して恋心も強くなり、胸は高鳴ってゆくのでしょう。  また<何もかもが綺麗です>というフレーズからは“君がいることで世界のあらゆることが美しく見えます”という想いも“君といる時間のすべてが愛おしいです”という想いも、“君の何もかもが好きです”という想いも感じられますね。サビの<花火が終わった僕ら>の描写もやはり<何もかもが綺麗>です。そして、そんな眩しい時間に生まれた、言葉にし尽くせない感情が<涙が出そうだ>というひと言にギュッと詰まっているのだと思います。 変わってしまったな景色が あの頃と僕らは変わってないかな 消えかけたメロディ手繰るように 紡いで君の名前を呼んだよ 星は綺麗です 話はしないまま 君はサヨナラと言う 僕は強がる うつむいたままで 花火が照らした君は眩しかった バレないように バレないように 胸に焼き付けた 離ればなれになって古くなれば 夢のように 夢のように どうせ忘れちゃうのかな 「Hanabi」/androp  しかしこの中盤から、眩しさがフッと消えそうになっているようにも感じられませんか? もしかしたら、先ほどまで描かれていた二人は<あの頃>の<僕ら>だったのでしょうか。やがて月日が経ち<君はサヨナラと言う 僕は強がる>現在に至ってしまったということなのでしょうか。  そう考えると<花火が照らした君は眩しかった>とは再び過去の回想であり、今は<どうせ忘れちゃうのかな>という寂しい感情を抱いていると捉えられますね。また、先ほどの<空は綺麗です>も<星は綺麗です>に変わっております。もう花火ではなく、空には星が広がっているのです。それは、二人の花火のように儚く美しく眩しい時間の終焉を表しているのかもしれません…。 空は綺麗です まだ変わらず綺麗です 僕が手を伸ばす 君も手を伸ばす 涙が出そうだ 花火が終わった僕らは夢中だった 離れないように 離れないように 握りしめ合った やがて儚く消える花火でいい 何度でも 何度でも 楽しいねって笑うんだ いつまでもずっと 「Hanabi」/androp  ただ、歌のラストで明らかになるのは<空は綺麗です まだ変わらず綺麗です>という今の<僕>の気持ち。たとえ眩しい時間の描写がすべて、二度と戻ってこない日々の回想であるとしても、まだ<花火みたいに綺麗な君>への<僕>の想いは変わっていないのです。  だからこそ、儚く消える花火のような大切な記憶を<何度でも 何度でも>噛み締めているのではないでしょうか。終盤の<涙が出そうだ>の一言には、冒頭の幸せな<涙が出そうだ>とはまた違った想いが含まれているようで、ぎゅっと切ない気持ちになりますね…。    そのような物語も想像できる、androp「Hanabi」ですが、みなさんならこの歌詞をどのように捉えますか…? 是非、自身の心の繭に大切に包んである思い出と重ねながら、歌を聴いてみてください。 ◆オリジナルニューアルバム『cocoon』 2018年3月7日発売 初回限定盤 UPCH-7399 ¥4,212(税込) 通常盤 UPCH-2152 ¥3,240(税込)

    2018/03/08

  • 星野源
    拗ねた君も、静かなあの子も、彼の歌も、誰かを救うだろう。
    拗ねた君も、静かなあの子も、彼の歌も、誰かを救うだろう。

    星野源

    拗ねた君も、静かなあの子も、彼の歌も、誰かを救うだろう。

     2018年2月28日に“星野源”がニューシングル『ドラえもん』をリリースしました。タイトル曲は、3月3日から公開の『映画ドラえもん のび太の宝島』主題歌として書き下ろされた楽曲です。尚、今作はオリコン週間シングルランキングにて初登場1位に君臨。さらに映画も、週末の映画動員数ランキングで1位を獲得。共に大きな人気を得ております。今日のうたコラムではその話題曲をご紹介! 少しだけ不思議な 普段のお話 指先と机の間 二次元 落ちこぼれた君も 出来すぎあの子も 同じ雲の下で 暮らした次元 そこに四次元 「ドラえもん」/星野源  この曲はまさにタイトルどおり、とことん【ドラえもん】にピタリと寄り添った歌詞となっているんです。まず冒頭の<少しだけ不思議な 普段のお話>というフレーズで、ピンと来る方もいらっしゃるでしょう。これは【ドラえもん】原作者である“藤子・F・ 不二雄”先生が、かつて自身の作品を【SF=S(少し)F(不思議)】と語っていたことに対して、星野源が「すごく素敵」だと感銘を受けたところから生まれたんだそう。  そして【ドラえもん】では、その【少し不思議】がちゃんと私たちの日常にありふれた<普段のお話>にも繋がっているんですよね。他人事のおとぎ話ではなく。そんな魅力も改めて教えてくれるこの曲。だからこそ、歌詞に散りばめられている“あのキャラクター”たちも、固有名詞を使わずに、あえて“個性”を描く形で描かれているのではないでしょうか。そうすることで、聴く人それぞれの日常の身近な<落ちこぼれた>あの人や<出来すぎ>なあの人を想像することができるのだと思います。 背中越しの過去と 輝く未来を 赤い血の流れる 今で繋ごう 僕ら繋ごう 拗ねた君も 静かなあの子も 彼の歌も 誰かを救うだろう 「ドラえもん」/星野源  さらに、このように続く2番の歌詞。やはり“あのキャラクター”たちが<拗ねた君>や<静かなあの子>や<彼の歌>という表現で登場しておりますね。では、そういった存在が<誰かを救う>とはどういう意味でしょうか。たとえば、音痴なジャイアンの歌も誰かのためになるのでしょうか…。おそらく、キーワードは【コンプレックス】です。落ちこぼれている人も、出来すぎな人も、すぐに拗ねてしまう人も、静かな人も、音痴な人も、誰しも少なからず抱えているであろうコンプレックス。  それは<背中越しの過去>に苦々と刻まれていくものでしょう。しかし、コンプレックスがあるからこそ<赤い血の流れる今>「変わりたい」という気持ちが生まれるのです。それこそ、有名な「ドラえもんのうた」にもある<こんなこといいな できたらいいな>という空想にも通じます。そして、その「変わりたい」から生まれた空想がいつか<輝く未来>に繋がるかもしれない…。それゆえにどんなコンプレックスだって、どんな個性だって、全て大切なんだということを、この曲は伝えているのではないでしょうか。 君が遺したもの 探し続けること 浮かぶ空想から また未来が生まれる 「ドラえもん」/星野源  ただ【ドラえもん】を何度か観たことがある方なら、ご存知かと思いますが、ドラえもんのポケットから出てくる特別な道具には、いつも何か欠陥があります。使い方を間違えると逆効果だったり、タイムリミットがあったり。だからキャラクターたちのコンプレックスも完全に無くなることはないのです。でも大事なのは、完璧になることではなく、むしろ不完全だからこそ<探し続ける>気持ちが生まれること。不完全だからこそ<浮かぶ空想から また未来が生まれる>ことなんですよね…! ここにおいでよ 一緒に冒険しよう 何者でもなくても 世界を救おう いつか 時が流れて 必ず辿り着くから 君をつくるよ どどどどどどどどど ドラえもん 「ドラえもん」/星野源  さて、星野源「ドラえもん」のサビはこのフレーズ。曲全体で3回繰り返されるため覚えやすく、一度聴いたら<どどどどどどどどど ドラえもん>と思わず口ずさみたくなってしまいます。ここでは<冒険>や<世界>というワードも綴られておりますが、それはきっと大それたものではありません。<冒険>はちょっとしたチャレンジ。<世界>は身近な人たちがいる職場や学校、自宅などの場所。つまり、日常の中でただ懸命に生きることが<君>=<未来>を<つくる>ことに繋がってゆくのでしょう。  星野源の“ドラえもん愛”が隅から隅まで詰まったこの新曲。歌詞もサウンドもじっくりと楽しんでみてください!是非、併せて『映画ドラえもん のび太の宝島』も劇場にてご堪能あれ…! ◆11thシングル『ドラえもん』 2018年2月28日発売 初回限定盤 VIZL-1346 ¥1,800+税 通常盤 VICL-37373 ¥1,200+税

    2018/03/07

  • LYNN HONOKA
    今だから言うけど割と好きだったんだよ。
    今だから言うけど割と好きだったんだよ。

    LYNN HONOKA

    今だから言うけど割と好きだったんだよ。

     2018年2月28日に“ほのかりん”が3rdシングル「ふわふわ」をリリースしました!デビュー曲「メロンソーダ」は<セックスだけの好きも聞き飽きた頃だしな>という辛辣なメッセージも込められた恋の終わりの歌。2ndシングル「東京」は、傷だらけになりながらも<最後に戻ってくるのは私の所にして>と待ってしまう女性のラブソング。いずれも、恋につまずいて転んだばかりの傷がヒリヒリと痛む歌詞です…。では、今作「ふわふわ」には、どのような心模様が描かれているのでしょうか。 ふわふわな貴方が懐かしいなぁ 今だから言うけど割と好きだったんだよ ふわふわな貴方は好きじゃないなぁ 今だから言うけど割と信じてたんだよ 「ふわふわ」/ほのかりん  タイトル通り、柔らかな曲調と歌声が印象的なこの歌。しかし「ふわふわ」でも、やっぱり主人公は「メロンソーダ」や「東京」と同じく、決して“幸せ”とは言えない切ない現在を生きているようなんです。懐かしく思い浮かべる<ふわふわな貴方>はおそらく、もうそばにはおりません。だからこそ綴られているのが、二度と会えない<今だから言う>本音。そして、冒頭のサビフレーズから<僕>と<貴方>の様々な背景の想像が膨らんでゆきます…。  まず、見えてくるのは<ふわふわな貴方>の姿です。良い意味で【ふわふわ】という言葉からイメージするのは、まとう空気感が、優しくて穏やかで朗らかであたたかい人。一緒にいるだけで癒されて、居心地が良いことでしょう。逆にマイナスな意味だと、曖昧で、掴みどころがなくて、安定感がなくて、どこか頼りない人。共に歩む将来のことを考えると不安になってしまいそうですね。ただし、曖昧な関係は時に、居心地の良さにも繋がるのですが…。  この歌の<貴方>は多分、その両方の面を持っていたのではないでしょうか。【ふわふわ】は長所でもあり、短所でもあったのです。一方、そんな<ふわふわな貴方>に恋をしたからこそ、別れるまで素直になれなかったのが<僕>でしょう。のほほんと過ごせて居心地は良いけれど、相手がいつも曖昧で掴みどころがないゆえに「好き」も「信じてる」もなかなか伝えにくかった…。さらに、二人の関係性も【ふわふわ】だったように思えます。歌詞の続きには次のようなフレーズがあるんです。 気付かずに見ていた夢の中で白を纏う僕が踊ってた 僕が悪い子になったら 貴方は叱ってくれたのになベロアな夢で会いたいなぁ 「ふわふわ」/ほのかりん  このフレーズには【夢】というワードが2回登場しますが、その意味は異なるのでしょう。最初の<気付かずに見ていた夢の中で白を纏う僕が踊ってた>の【夢】は、未来の願望です。つまり、曖昧で【ふわふわ】な関係の二人だったからこそ、将来など見ないようにしていたつもりだったけれど、本当は“白を纏いたい”と願っていた<僕>の想いの表れである気がします。それは“白黒はっきりした関係の幸せ”なのかもしれませんし、もっと深読みすれば“ウェディングドレス”=“結婚”であるのかもしれませんよね。  だけど、今や何もかも現実で叶うことはありません。だから<ベロアな夢で会いたいなぁ>の【夢】は、いわゆる眠っているときに見る幻でしかないのです。ちなみに【ベロア】とは【毛足が長くビロードに似た、柔らかく肌ざわりがよい織物】のこと。まさに【ふわふわ】な感触が想像できますね。ふわふわな夢で会いたい…。言い換えると、ふわふわな貴方に会いたい、なのではないでしょうか…。 ふわふわな貴方が懐かしいなぁ 今だから言うけど割と好きだったんだよ ふわふわな貴方は好きじゃないなぁ 今だから言うけど割と信じてたんだよ ふわふわな貴方が懐かしいなぁ 今だから言うけど割と好きだったんだよ ふわふわな貴方は好きじゃないなぁ 今だから言うけど本当好きだったんだよ 「ふわふわ」/ほのかりん    こうして幕を閉じてゆく歌。尚、全体の中でサビは4回繰り返されるのですが、それによってまだ<ふわふわな貴方>への想いの中でふわふわと揺られ続けている<僕>の心模様がいっそう強く伝わってきます。しかも、最後の最後のフレーズだけは<割と>ではなくて<本当好きだったんだよ>なんですよね。本当に好きだったし、本当に信じていた、そんなまっすぐな想いが込められているのが、ほのかりんの新曲「ふわふわ」なんです。是非、歌詞を見ながら、曲を聴きながら、切ないふわふわの世界観を味わってみてください。

    2018/03/06

  • E-girls
    哀しみは我慢できる、ただ孤独は嫌なの、愛されたい。
    哀しみは我慢できる、ただ孤独は嫌なの、愛されたい。

    E-girls

    哀しみは我慢できる、ただ孤独は嫌なの、愛されたい。

    どんなに頑張っても 肝心なときに、過去の自分が邪魔しに来よる。 あんたも恋愛するなら相手をちゃんと選ばなアカンで。 (火曜ドラマ『きみが心に棲みついた』より)  みなさんも、昔の酷い恋愛が原因で、今を「過去の自分が邪魔しに来よる」ことってありませんか? このドラマのヒロイン(吉岡里帆)も然り。かつて大好きだった彼(向井理)は、生まれて初めてありのままの<私>を受け入れてくれた人。だけど同時に、一生忘れられないほど<私>を傷つけた人。そして彼女は別れた後も尚、どんなに仕事で頑張りたくても、新しい恋をしたくても、肝心なときに、彼の存在や「過去の自分」から逃げられなくなってしまったのです。  きっとこうした苦い恋愛を経験した人は誰しも、時が経てば「どうしてあんな人を好きになってしまったんだろう」と思うはず。ただ、恋をしていた当時の心は盲目状態です。たとえ「相手をちゃんと選ばなアカン」と頭でわかっていても、ちょっとしたきっかけで<禁断の花園>へと足を踏み入れてしまうんですよね…。さて、今日のうたコラムではそんなドラマ『きみが心に棲みついた』の世界観が、描き抜かれている主題歌をご紹介いたします。 このキスに二滴(ふたつ) 雫を垂らせば またキズになるわ それでも好きです 「バカだね」って他人は 呆れて言うけど 月より妖しい あなたが好きです 「Pain, pain」/E-girls  主題歌は、2018年2月28日に“E-girls”がリリースしたニューシングルの表題曲「Pain, pain」です。尚、作詞は“小竹正人”さんが手がけております。この歌の<私>はまさに、危険な恋の真っ只中であり、愛する<あなた>とは【Pain(痛み)】を伴う歪な関係…。だからこそ、本来なら幸せなものである<キス>さえも、混じわってはならない<私>と<あなた>という<二滴>によって<キズ>に変わってしまうのです。  また、増えてゆくキズ跡による<私>の変化は、周りの人々も気づくもの。心配してくれる人も<「バカだね」って>呆れる人もいるでしょう。しかし、家族や友達の声すら、今の<私>にとっては部外者の<他人>の言葉にしか感じられません。むしろ、否定されればされるほど<私>にしかわからない<月より妖しい あなた>の魅力は特別なものに感じられ、二人だけしか知らない“傷の理由”や“痛み”への愛おしさは増してゆくのではないでしょうか。 優しさと痛み おんなじ心(ところ)で 感じながらみんな生きてるでしょ? 哀しみは我慢できる ただ孤独は嫌なの 愛されたい 「Pain, pain」/E-girls  一方で、本当は<私>だって、この恋の異常さや、危うい依存に対する自覚はあるのだと思います。不安も恐怖も虚しさも。でも、それでも“今”を正当化せずにはいられない。ゆえに“みんなそうでしょ?”と同意を求めたくなるのです。こんな関係でも<哀しみは我慢できる>し、孤独よりはずっとマシで、ただただ<愛されたい>だけなのだと叫びたくなるのです。おそらくドラマ『きみが心に棲みついた』のヒロインもかつて同様に、歪な恋愛に溺れていったのだと考えられますね…。 傷ついてもいい その傷にあなたの唇が触れるのならば (ならば) 蝶が舞うように 笑顔が飛び交う そんな場所探していないわ 禁断の花園で 咲いてしまった私 実りはしない 恋だって構わない 行方を阻むのが棘でも 唱えるわ「Pain pain, don't go away」 そう 平気なの「Pain pain, don't go away」 「Pain, pain」/E-girls  そして<愛されたい>は“居場所がほしい”とも言い換えられる想い。<キス>と<キズ>を繰り返すしかない<禁断の花園>であっても、そこは今の<私>にとってかけがえのない居場所なのです。とはいえ<咲いてしまった>という表現からは、それが100%の望みではないことも伝わってきます。その花園にいつか<蝶が舞うように 笑顔が飛び交う>ことを夢見ないと言ったら、嘘になるのではないでしょうか。逆に、夢見ずにいられないからこその【Pain(痛み)】でしょう…。    そんなどうしようもない恋愛から抜け出せない自分に言い聞かせる言葉が「Pain pain, don't go away」です。日本語で「痛いの痛いの 飛んでけ」というおまじない。ただし、言霊の効き方によっては<私>が痛みを感じる正気さえ失ってしまいそうで、逆に切なく危ういですよね…。今、「Pain, pain」=「痛い、痛い」と泣いている<私>や、そんな恋をしている全ての方が、どうか「Pain pain, don't go away」なんておまじないが必要ない場所で、笑顔を咲かせることができますように…! ◆紹介曲「 Pain, pain 」 作詞:小竹正人 作曲:宮田“レフティ”リョウ ◆ニューシングル『Pain, pain』 2018年2月28日発売 [CD+DVD+写真集] RZCD-86524/B ¥3240(税込) [CD+DVD] RZCD-86525/B ¥1944(税込) [CD] RZCD-86526 ¥1296(税込)

    2018/03/05

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