LIVE REPORT

OLDCODEX ライヴレポート

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【OLDCODEX ライヴレポート】 『OLDCODEX Tour 「GROWTH TO BE ONE」』 2018年8月27日 at Zepp DiverCity Tokyo

2018年08月27日@

撮影:達川範一/取材:清水素子

2018.09.05

「One Side」「Growth Arrow」「Heading to Over」と、今年に入って発表された3枚のシングルを引っ提げて開幕したOLDCODEXのライヴハウスツアー。“GROWTH TO BE ONE”の名を掲げた全17公演の初日は、インタビュー時の“今まで以上にカロリーの高いツアーになる”という発言通り、ステージ上のパフォーマンスもフロアーの盛り上がりも圧倒的なものだった。一流のバンドメンバーとともに放つラウドロックが唯一無二のアートロックへと昇華した一夜をレポート。

今年初頭のアリーナ公演以来、半年振りとなる単独公演のステージに、Ta_2(Vo)は何度も”やっとワンマンができる!”と喜びを爆発させた。そんな彼に”溜まったものぶちかませ!”と煽られれば、満員のオーディエンスも拳をあげてクラップ&ジャンプ。さらに”叫べ東京!”とシャウトするTa_2と、ツインヴォーカルならぬツインシャウトでフロアーを沸騰させるYORKE.(Painter)は、楽曲の持つメッセージとシンクロしたアートを次々に描き出し、塗り潰しては新たな画を重ねてゆく。そうして繰り返す“破壊と創造”は、いわば自然界の理そのもの。中盤にはそのアートパフォーマンスをフィーチャーしたブロックもあり、“ライヴペイントと音楽をドッキングした俺たちのアートロックを頭に掲げて、背中に背負ってライヴしたい”というTa_2の言葉を納得させる。

また、アルバムを伴わない自由度の高いツアーゆえ、昨今は披露されていなかった人気ナンバーが数々盛り込まれていたのも特筆すべき点。イントロで沸いた大歓声に“やると思ってなかっただろ?”とTa_2が微笑み、客席から舞台に上がった幾人ものオーディエンスが歌い踊った熱狂空間は、この日、最大のクライマックスであったと言っていい。さらに想定外のサプライズも加え、“どう誤解されてもいい。こうして作るものが全て”と宣言した彼らのゴールは、来年1月5日の豊洲PIT。バックドロップいっぱいに描かれ、ステージを支配する巨大アートには“GROWTH TO BE ONE”というツアータイトルのもと、ひとつひとつを次につなげていくのだという彼らの尋常ならざる想いが確かに映し出されていた。

撮影:達川範一/取材:清水素子

OLDCODEX

オルドコデックス:2009年に結成。ラウド、ダンス、パンク等の様々な要素を取り込んだサウンド、それにインスパイアされながらアートワークを作り出すペインティングにより、観る者、聴く者の、五感を刺激する作品を打ち出している。TVアニメシリーズの主題歌を担当することも多く、『SERVAMP』『GOD EATER』『黒子のバスケ』『Free!』シリーズ等、タイアップは多岐にわたる。15年に初の日本武道館公演を行ない、16年6月に発売した4thアルバム『Fixed Engine』では、オリコンウィークリーチャート3位を記録。ライヴではYORKE.自らが制作に携わる巨大なセットという名のアートを背負い、その存在感を見せつけている。そして、バックドロップにも必ず手を加えるので、常に作り手の体温が感じられることも特徴のひとつ。国内を中心としつつ、アメリカ・台湾・中国・韓国・シンガポールでもライヴを敢行するなど、ワールドワイドな活動を行なっている。

SET LIST 曲名をクリックすると歌詞が表示されます。試聴はライブ音源ではありません。

  1. 1

    現在ツアー中のため、セットリストの公表を控えさせていただきます。

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