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【OLDCODEX ライヴレポート】 『OLDCODEX Tour “GROWTH TO BE ONE”』 2019年1月5日 at 豊洲PIT

2019年01月05日@豊洲PIT

撮影:達川範一/取材:清水素子

2019.01.15

バンド陣の放つ圧倒的な重低音の中から、閃光のように放たれるTa_2(Vo)のタフなヴォーカル。心の赴くままに描き、叫ぶYORKE.(Painter)のエモーショナルなパフォーマンス。そして、勝手知ったると言わんばかりに素早く、的確なオーディエンスのレスポンスは、5カ月前のツアー初日と同じメニュー、同じ舞台アートを何倍も鮮やかに。3枚のシングルを引っ提げたツアーの追加公演であり最終日、文字通り“ひとつ”になった会場は“GROWTH TO BE ONE”というツアータイトルを見事に体現してみせた。

上海・台湾を含む国内外12会場17公演を駆け抜けたツアーのファイナルは、「another point」でアンニュイかつ艶やかに幕を開けた。頭から叩き付けられるヘヴィスクリーモに、YORKE.(Painter)はすでに完成形に見える左右のキャンバスに“K”の字を白抜きして2曲目の「fool K」へ。見事な流れは一本一本を積み重ねてきたツアーの賜物で、“お前たちの腹の中に溜まったものを見せてくれるか!”と吠えるTa_2の歪んだヴォーカルも鼓膜を突き破らんばかりの音圧だ。

加えて「sad day in the sunlight」からは、彼らが提唱してきた“アートロック”の真髄を見せ付けることに。中央のキャンバスに描かれた夕暮れの太陽は、やがて月となり、瞳となり、「美しい背骨」になると左右から剥がされたキャンバスの下に白い背骨が出現。さらに、中央から垂れ下がったキャンバス布が立体的な背骨となり、続く「Clean out」では羽根を描き加えた前に立って腕を広げ、羽ばたくさまを表現したYORKE.に割れんばかりの喝采が沸き起こった。“守るものがあるなら攻めなきゃいけない”という彼の言葉からは攻撃的ナンバーを怒涛に投下し、日本語詞の訴求力も全開にして「Dried up Youthful Fame」で大合唱を巻き起こせば、「kick out」ではオーディエンスもステージへ。ひとつになることの難しさ、それでもライヴという場で小さな一歩を積み重ねていると語り、“誰ひとり置いてくつもりはないし、自分たちが思うポジティブをこれからも無作為に投げてくよ”というTa_2の宣言は、ラストの「Growth Arrow」でフロアーを大きく波打たせ、彼らにしか為し得ない音楽世界の到来を強く予感させてくれた。

撮影:達川範一/取材:清水素子

OLDCODEX

オルドコデックス:2009年に結成。ラウド、ダンス、パンク等の様々な要素を取り込んだサウンド、それにインスパイアされながらアートワークを作り出すペインティングにより、観る者、聴く者の、五感を刺激する作品を打ち出している。TVアニメシリーズの主題歌を担当することも多く、『SERVAMP』『GOD EATER』『黒子のバスケ』『Free!』シリーズ等、タイアップは多岐にわたる。15年に初の日本武道館公演を行ない、16年6月に発売した4thアルバム『Fixed Engine』では、オリコンウィークリーチャート3位を記録。ライヴではYORKE.自らが制作に携わる巨大なセットという名のアートを背負い、その存在感を見せつけている。そして、バックドロップにも必ず手を加えるので、常に作り手の体温が感じられることも特徴のひとつ。国内を中心としつつ、アメリカ・台湾・中国・韓国・シンガポールでもライヴを敢行するなど、ワールドワイドな活動を行なっている。

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