| 赤い背中eastern youth | eastern youth | 吉野寿 | 吉野寿 | eastern youth | 知っている事なんて砂で出来た城さ 波に攫われて瞬く間に消える 残されるものは何?残された私は誰? 雲が逃げて行く 背中に赤く背負い込んだ夕焼け色は 暗く疼く傷か 焼けるように生きている証か 後悔は何時の日も排水溝に流す 道に迷う日は裸足で歩く 立たされた位置を知る それを知り、超えて行く それが今日なんだ 背中に赤く背負い込んだ夕焼け色が 赤く、赤く、赤く、 悲しいまでに炎を上げている 何がそれを癒すと言うのか? 雨を待っている ただ、雨を待っている 背中に赤く背負い込んだ夕焼け色は 暗く疼く傷か 焼けるように生きている証か あの日のままさ 全てあの日のままさ 背中に赤く背負い込んだ夕焼け色のままさ |
| 明日を撃てeastern youth | eastern youth | 吉野寿 | eastern youth | eastern youth | メソメソすんな 泣いて世界が変わるかよ 涙はもっと大事な場面に取っておけ 事実は今日も鉄橋みたいにそこにある 握り拳はポケットの中に突っ込んどけ 傍目に見れば全く無惨な姿でも 冗談じゃねえぞ 勝負はまだまだこれからだ 浮き足立って色をなくした街の角 今更なんだ 生まれた時からこの通りさ そこで怒れ!明日を撃て! そこで走れ!明日を撃て! 恥じ入る思いが泡立つ度 消え入りそうになる明け暮れに 揮発する涙に火をつけて 閉じかける扉を抉じ開けろ 抑圧は逆巻き荒れ狂い 均衡は震えて保たれる 何がどうした?それがどうした? 百万回目の再生 そこで叫べ!明日を撃て! そこで超えろ!明日を撃て! |
| アバヨ、風の残像eastern youth | eastern youth | Eddie Ashworth and イースタンユース | Eddie Ashworth and イースタンユース | eastern youth | 太陽が燃えて睨んでいる 俺の言葉を遮る様に 上空に闇が笑っている 俺の明日を打ち消す様に 雨風過ぎて夏の朝 心に穴は空きっ放しだ それで今尚、消えないでくれなんて ヤレヤレまいったな 風鈴がいらなくなる頃に 俺はそれを思い出すんだろうな 汗ばんで歪んだ毎日に 俺の視力がまた下がった 息詰まる夜 夏の夜 心に穴は空きっ放しだ 殺すつもりかよ、消えてくれ幻よ ヤレヤレまいったな 俺はあの道で 風を見ただけさ 天沼の空に消えろ! アバヨ、風の残像 そして立っている 俺は立っている 立って心を見つめている 聴いている 俺は聴いている 耳を澄まして聴いているんだ 逃げ水逃げる夏の昼 心に穴は空きっ放しだ それでなんとかやるしか無いさ 時間だ そろそろ行くかな |
| 天沼夕景eastern youth | eastern youth | 吉野寿 | 吉野寿 | eastern youth | ブラリブラリの一人旅 口笛吹けば 悲し侘しの嘆きさえ 路肩の塵よ 滑稽デ、OKダ。 片道切符ダ、サヨナラダ。 コンニチハ。 ドーデスカ? ゴキゲンヨウ。 マタ、イツカ。 今日も 屋根の間に間に陽は落ちて 彼方此方に夜は降る 鳥の声も遠ざかる 馴染みの路地に 夕餉の灯 人々の足並み淡い 何デモナイ今日ダッテ 片道切符ダ、サヨナラダ。 コンニチハ。 ドーデスカ? ゴキゲンヨウ。 マタ、イツカ。 見ろよ 屋根の間に間に陽は落ちて 彼方此方に夜は降る 明日は何かが起こるかな? 無邪気な心は夢を見る そう! 明日もそこらに立っている 駅前で、環八で、何かを待っている 馬鹿は承知のけもの道 涙の花が 明日も何処かに咲くだろう 又、咲くだろう そうさ! 又、陽は落ちて 又、夜が降って 巡り来る 巡り来る |
| 雨曝しなら濡れるがいいさeastern youth | eastern youth | 吉野寿 | 吉野寿 | eastern youth | コンクリートの隙間から顔出した 草の様な花の様な 「なんだってかんだったって知らないよ」 なんでもねぇやと突っ立っている 『雨曝しなら濡れるがいいさ だって、どうせ傘など持って無いんだ 時が来たなら終わるもいいさ それが俺の最後の運命だったら その時、瞼に吹く風も見えるだろう 静かに揺れるだろう 吐き出した溜め息は干涸びて 鳥達が啄んでいったよ 雲が誘いに来るけれど 君の背中には乗れないもんな 雪が降ったら泣いてやるのさ 涙がちょっとの雪なら溶かしちまうだろう 凍りついたら怒りを燃やす それが全ての景色を燃やしちまうだろう その時、心も焼け焦げてしまうだろう 煙と変わるだろう 生まれた日から 後ろは無いさ 広がる世界が在るばかり 見据えてやるさ 強がりばかり並べてやれば ホラ雨雲さえも逃げ出す気配 時が来たなら消えるもいいさ それが俺の最後の運命だったら その時、瞼に吹く風も見えるだろう 静かに揺れるだろう』 |
| 歩く速度の風景eastern youth | eastern youth | 吉野寿 | eastern youth | eastern youth | 焼けつく白い道には 焦げついた黒い影が 誰かが捨てた昨日が 置き去りにされた日々が 忘れたって良いんだぜ 捨てたって良いんだぜ 一歩一歩塗り替えて 変わってゆく 線路脇の細い道には 記憶を繋ぐ匂いが 壊れて消えそうな明日が 消えそうで消えない炎が 壊れたって良いんだぜ 消えたって良いんだぜ 一歩一歩甦って 現れる ガタゴトと 走る電車を見送って いつもだったら通らない 路地に入るよ 誰も皆そうなのか? 俺だけがそうなのか? 拾って捨てて拾って捨てて 歩いてゆく ノロノロと歩く速度で流れ去る 歩幅通りの風景に 日が暮れるよ |
| いずこへeastern youth | eastern youth | 吉野寿 | 吉野寿 | eastern youth | 揺れるアスファルトに白い雲 『幸せなの?』 『幸せだよ』と頷く命 さらば少年の夏の宵 『死んでしまえ、死んでしまえ』と嘯く命 溢れ出る涙は拭わない いずこへ、彷徨い消える 馬鹿でかい暮らしの怒鳴り声 売り払えば物悲しくも安らぐ命 消えかけても尚、絶え間無く 風に吹かれ雨にも打たれ求める命 溢れ出る涙は拭わない いずこへ、彷徨い消える |
| 一切合切太陽みたいに輝くeastern youth | eastern youth | 吉野寿 | eastern youth | eastern youth | 多分、これで良いはず そうさ、これで良いはず きっとこれはどっかに 繋がっている、はず 絶対これで良いはず なんてそれで良いはずねえはず! きっと何かが変わるべき、な、はず みっともないほどぶっ壊れた 泣きっ面が 太陽みたいに輝く 電線の烏が太陽みたいに輝く 雨垂れの跡が太陽みたいに輝く 横断歩道が太陽みたいに輝く 銀杏の葉っぱが太陽みたいに輝く なんだ、もう終わりか? あっけないもんだな 奇跡なんて起こらねえもんだな そうか、それで、何か、 悟ったようなつもりだったが 案外そうでもねえもんなのかもな 救われないないほど放り出した 馬鹿っ面が 神様みたいに輝く 流行らないメシ屋が太陽みたいに輝く 潰れたスナックが太陽みたいに輝く ダサいTシャツが太陽みたいに輝く 手書きの看板が太陽みたいに輝く 空車のタクシーが太陽みたいに輝く 物干竿売りが太陽みたいに輝く 溢れたゴミ箱が太陽みたいに輝く 軒下のダルさが太陽みたいに輝く 何処に立ってたって一緒さ 俺達は 力一杯、泣いて笑って それが全てさ それが全てさ 青い作業着が太陽みたいに輝く 快速電車が太陽みたいに輝く 肉屋のばあさんが神様みたいに輝く 放置自転車が太陽みたいに輝く 項垂れた背中が太陽みたいに輝く くだらない日々が太陽みたいに輝く 一切合切この世の全てが 一切合切太陽みたいに輝く |
| いつだってそれは簡単な事じゃないeastern youth | eastern youth | 吉野寿 | eastern youth | eastern youth | 街はいつも僕を置き去りにするから 僕も街を置き去りにする事にしたのだ 誰が僕に正義を指し示し得るのか 僕は誰にそれの教えを乞えば良いのか 君はいつも僕に恐怖をもたらして 見えそうになっていたものを隠してしまうんだ だから僕は君の意地悪な目配せを ありったけの勇気を込めて無視する事にした いつだってそれは簡単な事じゃない 僕はいつも誰かを傷付けてばかりいて そんな事はずっと前から気付いているけれど 僕に出来る事は手を振る事だけだ 僕はずっと此所に立っているから構わず行ってくれ いつだってそれは簡単な事じゃない いつだってそれは簡単な事じゃない |
| 浮き雲eastern youth | eastern youth | 吉野寿 | 吉野寿 | eastern youth | 今、午前の空の下 目に滲みいる青と白 舗道が焼ければ 濁った憂いが溶けて流れる 歩く速さで人生は逃げる 想いを連れ去る 苦りきって空を見る 立ち止まって空を見る 漂える我は浮き雲 道すがらに様々の 今日は千切れて転げている 木立の緑が 私の迷路に午後を告げている 頭上を飛び去る飛行機の音が 怠惰を叱る 苦りきって空を見る 立ち止まって空を見る 漂える我は浮き雲 「どこまでゆこうか どこへゆこうか 浮き雲なれば何処へも行けるだろう また流されて日々から日々へ また流されて流れてやるさ。」 そして 電信柱も枯れる頃 雲散霧消の君の顔 流れて漂う浮き雲の 旅は続く |
| オオカミ少年eastern youth | eastern youth | 吉野寿 | eastern youth | eastern youth | 嘘を持って来い 大切にしている嘘を 嘘をついて来い 嘘を打ち破る嘘を 嘘を持って来い 赤々と燃える嘘を 嘘をついて来い 嘘だらけの世界に オオカミ ガ 来ルゾ オオカミ ガ 来ルゾ ナリ振リ捨テロ 身モ世モ捨テロ ソノ足取リニ真実ガ宿ル 嘘が腐ってゆく 借りてきた台詞ばかり 嘘が死んでゆく 嘘みたいな世界で 逆さまに吊るされて 逆さまに地球が廻る 落っこちるみたいに空を飛んだり 笑ってるみたいに涙流したり 本当ガ本当ニ本当カヨ? オオカミ ガ ヤッテ来ル! オオカミ ガ ヤッテ来ル! オオカミ ガ ヤッテ来ル! オオカミ ガ ヤッテ来ル! 嘘を持って来い 大切にしている嘘を 嘘を持って来い 赤々と燃える嘘を 「オオカミ ガ ヤッテ来ル」 |
| 踵鳴るeastern youth | eastern youth | 吉野寿 | 吉野寿 | eastern youth | 窓を叩く空は 割れる様に笑うよ 汚れ眼鏡が青く染まれば 足を鳴らして俺も笑うよ どうもこうも無い 只、それだけだ 一握の生命のカケラだ 行けば帰らざる雲が行きゃ 俺は口笛を吹きまくるさ 解答は知らない 教典はいらない 歩く踵がそれを識るだろう 朝の地鳴りが告げるだろう 怠く横たわる川面の憂鬱を 赤く煮え立つ空が染めれば 俺は涙をそこに捨てるよ 日も暮れた帰ろうかな 午後六時 全てが遠いが それを誰一人尋ねども 血巡り季巡り撃ち放つさ 道程など知らない 標識はいらない 微笑を湛えて闇と遊べば 誰ぞ知り得ぬ灯も点る |
| 影達は陽炎と踊るeastern youth | eastern youth | 吉野寿 | eastern youth | eastern youth | パズルの欠片みたいに 小刻みに切り取られて 八月の空が 窓に嵌め込まれている 踵から溶け出すような 山手通り午後二時 汗を流しながら 口笛を吹いている ギラッときてグラッとくる太陽に 陽炎は踊るよ グラッときてフラッとくるステップで 陽炎と踊るよ 歪む八月の太陽に陽炎は踊る 彷徨える影達は陽炎と踊る 陸橋の上に立てば 手招きばかりが見える 向こう側を見せてくれ いつか辿り着けたら 高層ビルに反射する太陽に 陽炎は踊るよ 地鳴りする国道のグルーヴで 陽炎と踊るよ 歪む八月の太陽に陽炎は踊る 彷徨える影達は陽炎と踊る |
| 風ノ中eastern youth | eastern youth | 吉野寿 | 吉野寿 | eastern youth | 裂けて弾ける様な 怒り持て 今日は 又、茜入り日の中 薄らぎて 霞か雲か 梢を揺らしているのは 都市の木枯らし 吹き曝しの一日は くれてやるから連れて去れ 今、西日 街を打てり 宵待つ人波に 吹き抜け 吠える 風の音 遠く 連ね連なる 甍の波を 埓も無く眺めていた 寒空に冴えて 青い月 午前四時の風景画 四辻に 路地に 彼らの背中は消える 擦れ違う 日々の狭間に 今、朝日 街を撃てり 徒労の始まりに 聞こえ来るのは 風の音 響き渡る 数多の夢 水は流れ 空に星 野には徒花 風の中 |
| 片道切符の歌eastern youth | eastern youth | 吉野寿 | 吉野寿 | eastern youth | 降り立ったホームには 温い風が吹いている 帰らない覚悟を決めて この街にやって来た 嘘みたいな風景 でも嘘じゃない風景 空が割れて落ちてくる アスファルトに影が 歩き疲れた影が 焼き付いて動かない 誰もが知っている、 誰でも知っている事が 未だに分らないから 探してばかりの、 迷ってばかりの日々を 今日も又、繰り返すだけ 地平線の彼方で夕空が 小さな俺を嘲っている やがて月日も流れ去り やがてそれ等も忘れ去る 「目を覚ます。目を覚まして家を出る 歩き出して何処へ行く 歩き出して彼所へ行く 四番線、色が剥がれて消えて行く 慣れてしまえば大丈夫 何が起きても大丈夫」 みんな分っている、 全て分っている事が どうしても捨てられないから 探してばかりの 迷ってばかりの日々を やっぱり今日も繰り返している 地平線の彼方の朝焼けが 小さな背中を押すようだ 握りしめた切符は片道だ 分らない儘、 列車は走る 迷った儘で、行け。 |
| 滑走路と人力飛行機eastern youth | eastern youth | 吉野寿 | eastern youth | eastern youth | 空から落ちて来る 得体の知れない狂気は 45度の角度で 放り出してやれ 背後から付けて来る 陰険な影達は 路地を抜けた場所で 走って振り切れ 滑走路に立っている 翼は持ってない 雨ならザーッと降って来い 風ならドンと吹いて来い 前にも後ろにも どうせ何にも無いから 両手を広げて 飛べるつもりになって 一瞬よぎる恐怖と 踏み出す勇気 この淋しさが生きてる証さ 震える足元が生きてる証さ 時間は訪れて 今一度息を飲んで 見送る言葉など もう必要無いはず 死ぬ気で走り出して 駄目ならそれまでだ 死んでいるみたいに 生きていたくはないから 滑走路に立っている 翼は持ってない 滑走路に立っている 翼は持ってない |
| 角を曲がれば人々のeastern youth | eastern youth | 吉野寿 | eastern youth | eastern youth | 夕陽が照り返して 街中が真っ赤になっている 解らない事も それで良いとしとくぜ今は 空気が動き出して 季節が入れ替わってゆけば きっと見えてくる ゆっくりと見えてくるはずさ 遠くの方で雨が降り出したんだろう 微かに雨の匂いがする 伝わってくるのは雨の匂いだけじゃない 降っているのは雨だけじゃないはず 角を曲がれば人々の いつも通りの靴の音 街の外れの分かれ道 いつしか風の音ばかり 心はいつも此所に帰って来る 出口はどれも此所に通じている 遠くの方で雨が降り出したんだろう 微かに雨の匂いがする 訪れるものは過ぎて遠くなってゆく 遠くなって見えなくなって 角を曲がれば人々の いつも通りの靴の音 街の外れの分かれ道 いつしか風の音ばかり |
| 瓦の屋根に雪が降るeastern youth | eastern youth | 吉野寿 | 吉野寿 | eastern youth | 瓦の屋根に雪が降る 人、皆眠らすように 高層ビルに雪が降る 憂いを眠らすように、降る 都会の雪はすぐ溶けて 醜く汚れてゆく 汚れた雪に雪が降る 汚れ続けながらも、降る 大通りを逃れて細い路地へ 大通りを逃れて、雪の中へ ああ、降るは涙か夢か 音も無きそれらに 鼓膜が震えている 東京は今夜、雪の中 瓦屋根もビルも雪の中 |
| 希望の丘eastern youth | eastern youth | 吉野寿 | 吉野寿 | eastern youth | 「今日こそは良い事がある」 背後から声はする、が 頭の上の雨雲は今も晴れないままだ 闘う誰かの歌は 夜明けの街に今日も又、 脆い夢を震わせながら 歌われて空になる 足音だけが生きている証のようだ 裸足で駆け出したい、そんな気持ちは 路地の朝の霞の消されてゆく 「今日こそは良い事がある」 背後から声はする、が 頭の上の雨雲は今も晴れないままだ 足音だけが生きている証、のようだ 裸足で駆け出したい、そんな気持ちは 路地の朝の霞の消されてゆく 誰かの声が聴きたくて 今日も又、此処に来たが 誰の声も聴こえない 空に黒い鳥が飛ぶ |
| 矯正視力〇.六eastern youth | eastern youth | 吉野寿 | 吉野寿 | eastern youth | 何回だってやり直す 悲しみなんて川に捨てる 本当は内ポケットに仕舞ったままだ 仕様が無いから連れて歩く 午後の陽が陰って来て 俺は目を挙ぐ 何も見えちゃいないが 朝な夕なに俺達独り あんな街 こんな街さ 其処で風を見たり 月を見たり、さ 擦れ違って すぐ見えなくなる 携帯電話を破壊して 漸く世界と繋がった 馬鹿な俺は何時でも爪先立ちで ヘッドライトに怯えて歩く 遠くで犬が吠えている 俺は手を振る 誰も振り向きやしないが ビル間に夜に雨は落ちて あんな人 こんな人さ 其処で夢を見たり 花を見たり、さ 四つ角でまた見えなくなる 何回だってやり直す 何回だってやり直すんだ 静かに朝がやって来て それを迎えて涙をグッと飲み込んでいる ホームの一番電車にはわざと乗らずに 赤い空を見ていた 夜明けに雲が燃えて光って 横顔滲ませるんだ そして俺は右に 君は左、さ 振り向けばもう見えなくなる 朝な夕なに俺達独り あんな街 こんな街さ 其処で風を見たり 月を見たり、さ 擦れ違って すぐ見えなくなる |
| ギラリズム夜明け前eastern youth | eastern youth | 吉野寿 | 吉野寿 | eastern youth | 硬直した感受性は泣かない くたびれ果てた感受性は泣かないもんだ 寄り集まって慰めあって 文殊の知恵を手に入れた 老成して出来上がって 立派な知恵を手に入れたって それがなんだろう? それがなんだろう! 汗が冷える 夜明け前 あれがこうなったらいいのになぁ これがああだったらもっといいんだがなぁ そんな訳が無ぇだろうと 科学的な検証だ そんな訳が無ぇだろうと 現実的な訓戒だ それがなんだろう? それがなんだろう! 汗が冷える 夜明け前 帰ろう帰ろう俺に帰ろう 滾る想いもそのままに ああ、遠すぎて見えない ああ、近すぎて気付けない 遠すぎて見えないからって 見ない訳にはいかない 近すぎて気付けなくとも それでいい訳ぁ無ぇだろ さあ! もっとくれ! もっとくれ! もっと!もっと!もっと それでいいんだよ それでいいんだよ! ギラギラしてる 夜明け前 帰ろう帰ろう俺に帰ろう 滾る想いもそのままに |
| 黒い太陽eastern youth | eastern youth | 吉野寿 | 吉野寿 | eastern youth | 留まって発達中の真っ黒雲に 抗って戦闘中の俺の午後は 傷も露わに前進する 怒り露わに前進すれば また風は止む またヤツが来る また風は止む 血を吐く様な三十三℃ 黒い太陽 焼き付く感傷 街は陽炎 黒く雪は降り積むばかり ひっ絡まってもんどり打って転げ廻って 突風三秒、猛り狂って花が散るんだ 神の非力 驢馬の背中 手を拱いて呆けた面 また風は止む またヤツが来る また風は止む 皮膚を抉る三十三℃ 黒い太陽 焼き付く感傷 街は陽炎 黒く雪は降り積むばかり 嗅覚神経人格 |
| グッドバイeastern youth | eastern youth | 吉野寿 | eastern youth | eastern youth | 太陽に暈がかかっていた 歪んで水面に浮かんでいた 記号のような言葉だけが 次々と降り積もっていった どうして涙が出るんだろう? 夕立、バラバラと爆ぜるように 靴音、バラバラと爆ぜるように 褪せて汚れたビルの壁 打ち捨てられた傘の骨 角のメシ屋の壁時計 アバヨ サヨナラ 午後三時 灯りは滲む 地は歪む ぶつかり合って行き交う肩と肩 声は絶え間なく かしましく チクショウ バカヤロウ 泣くもんかよ 下り電車の暗い窓 疲れて微かに開いた口 いつも遅れる腕時計 アバヨ サヨナラ 真夜中 夢だったのか? 嘘だったのか? 面影が濡れてゆく 涙は乾いてゆく そこから 花を散らして風が吹く 兆して白む窓ガラス 見えぬ彼方で鳥が鳴く アバヨ サヨナラ 夜明け前 |
| 荒野に針路を取れeastern youth | eastern youth | 吉野寿 | 吉野寿 | eastern youth | 生れて来た意味は知る由も無いが 此処に立って「今」を見据えている それは傷つき疲れ果ててはいるが 走り出す姿勢を保っている 見渡す限り、青空 旅立つには良い日和だ 水たまりに映る街が 心の風景によく似ていた 「夜が明ける前に覚悟を決めろ」 幾千夜、それを唱えたか 迫りくる闇の中にこそ 探していたものがある筈だ 身を乗り出して手を振って サヨナラを繰り返して 人々の旅は続く 境界線を飛び越して 嵐の荒野に踏み出して 人々の旅は続く 明日に何があるか知る由も無いが 生きている「今日」を見据えている 悲しみは不意に溢れて来るけれど 溺れてちゃ走れないんだ 頭の上から嵐が吹いて 涙代わりの歌を歌って 人々の旅は続く 歩幅をちょっと広く取って 目を開いて、風を切って 人々の旅は続く |
| 小羊と月明りeastern youth | eastern youth | 吉野寿 | 吉野寿 | eastern youth | ビルの屋上 日暮れ前 流れる雲を眺めてた 物音は全て遠くにあり 子供等の声が聴こえる 「結論はまだ出ない」 人々の影が消える頃 私が言葉を捨てる頃 顔の無い人が駅前で 誰かの顔を拾う 「結論は先送り」 暗い道程 楽しげに 本当は楽しくも無いくせに 無理に作った笑顔には 泣きたいような淋しさがある 大都会の真夜中に月明り 空から星が落ちて来て 私はそれを受け止めて 暫く眺めていたけれど 結局、道端に捨てた 「結論はまだ早い」 沈黙が明日を塗り潰し 溜息が顔を剥ぎ取って ポロリと落ちた駅前で 誰かがそれを拾う 「結論は何処にある? 暗い道程 憂鬱げに 本当はそうでもないくせに 無理に作った理屈には 狂ったみたいな虚しさがある 大都会の真夜中の月明り 未明の空気を引き裂いて 一番列車が今日も又、 新しい朝を告げて行く 私はそれを見てる 「結論は求めない! 結論は求めない! 結論は求めない!」 大都会の月明り サヨナラさ 大都会の月明り サヨナラさ」 |
| 五月の空の下でeastern youth | eastern youth | 吉野寿 | eastern youth | eastern youth | 狂い出した歯車が今、 加速を付けて廻る 笑い出して走り出す朝 高架下 白いシャツ 五月の空の下で 直射日光にメッキを剥がれて 地金を晒す午後 立ち尽くして聴こえないふり 時計を見てるふり 五月の空の下で 足に絡み付くアスファルト 古いお伽話のような 救いの光を待つのだが それらは遥か遠く 色淡く 地平の彼方に揺れている 狂い出した歯車が今、 加速を付けて廻る 構わねえさ 行くも戻るも背中の風に訊く 五月の空の下で 足に絡み付くアスファルト 五月の空の下で |
| 砂塵の彼方へeastern youth | eastern youth | 吉野寿 | 吉野寿 | eastern youth | 砂の様に 霧雨の様に 真昼は降り注ぐ 拒絶の矢は雲間を射抜いて 空を射落とす 「目蓋に菜の花、思い出哀しい」か、 馬鹿げた感傷だぜ 目を上げる それを識ろうが識らざろうが 目の前に広がる世界は砂塵の中 流れて消えて行くちぎれ雲 秋風身に滲むビル影の中 鼻唄をぶら下げて立っている 「ソレハアマイノ? ソレハニガイノ? アタタカイノ? ツメタイノ?」 恥じるな声 躊躇うな声よ 太陽の真下へ! そぞろに歩めば何時の日か 懶惰の闇さえ慈しむ様に 口元に薄笑み浮かべている 何時でも心に鳴り響く 俄かに眠りも打ち覚ます あれは声無き声 歌無き歌 それを識ろうが識らざろうが 目の前に広がる世界は砂塵の中 流れて消えて行くちぎれ雲 秋風身に滲むビル影の中 鼻唄をぶら下げて立っている (言葉は持たずとも) |
| サンセットマンeastern youth | eastern youth | 吉野寿 | eastern youth | eastern youth | 湧き上がる悲しみを 恥じて殺さないでくれ 耐え切れない涙を 笑う奴等に負けないでくれ 転げ落ちる不安と 這い上がれない焦りと怒り 薄っぺらく笑う時 心の底まで冷たくなるのさ 何も言わぬ入り日が 明日に続く行方を示す 大丈夫だ 大丈夫だぜ 道は見えぬままで 傷は癒えぬままでも 震えている風は見えるぜ 心で見たものだけが 目に見えない答えを示す 大丈夫だ 大丈夫だぜ 真昼の月が見える さすらう詩が見える 大丈夫だ 大丈夫だぜ 悲しみを消さないでくれ 涙を捨てないでくれ 滲む入り日を 忘れないでくれ |
| 365歩のブルースeastern youth | eastern youth | 吉野寿 | 吉野寿 | eastern youth | ここが旅路の終点なんだろうか それとも全ての始発駅なんだろうか 春風吹いたら、今度こそ飛べる筈さ 現実はいつでも無愛想な壁のよう 足が止まる度に明日が遠くなる 雨が降る度に心が細くなるけど あの日の空の色、忘れた事は無い ポケットの中でギュッとそいつを握りしめ 欠伸を噛み殺して 朝の街に立っている 波に足を攫われて コケながらも尚、走る、走る 「太陽は一体、誰の為にあんなにも燃え盛るのか。 我々は一体、何の為に涙の唄を繰り返すのか。」 欠伸を噛み殺して 朝の街に立っている |
| 残像都市と私eastern youth | eastern youth | 吉野寿 | eastern youth | eastern youth | 信号が変わる 人が押し寄せる 見事に擦れ違ってゆく 電車が滑り込む 人が押し寄せる 素早く入れ替わってゆく さっきの人の背中も影も 三つ数えたら見えなくなる ラララララララ 入り交じって色が混じってゆく やがて灰色になる 家をブッ壊す 空き地が現れる 一瞬空が広くなる クレーンがブッ立つ 人が押し寄せる 街の顔が変わる あの日の街の 地図も景色も 三日と経たずに忘れちまう ラララララララ 道が変わって顔が変わってゆく やがて違う街になる 私の影だけが取り残されてゆく |