David矢野顕子 | 矢野顕子 | 矢野顕子 | 矢野顕子 | | 果てしなく広がる街から ひとりはなれて 読み返すあなたの手紙 漂よう思い出 David 私達はこんなに遠い 時間も場所も ここへ置いていって 静かな微笑みを 遠い日々のうたを どんなにかつらかった日々を あなたは見つめた よく笑いよく泣くあなたの 話しをきかせて David 私達はこんなに近い 同じ思いで ここで待っているよ 聴こえるでしょメロディ みんなで待ってるよ 大きな声でさけびたい あなたの名前を わたしのともだち David |
Home Sweet Home矢野顕子 | 矢野顕子 | 矢野顕子 | 矢野顕子 | | 大きい家 小さなアパート 人が寝るところ どこも少し淋しいね 小さい窓からにじむにおい もうすぐ集まる家族のごちそうの音 あれがHome Sweet Home いつも夢見る 今はひとり 一緒にいた時は知らない気持ち Home Sweet Home 遠くはなれてても あなたを忘れない 愛をおしえてくれた あなたが大好きよ 誰もわかってくれないの ここにいられない やっとひとりになれるね 壊した家を出たくせに 今 私達は 新しい家をつくる ここがHome Sweet Home 愛する人たち されどHome Sweet Home たとえ ひとりきりになったとしても Home Sweet Home 遠くはなれてても あなたを忘れない 愛をおしえてくれた あなたが大好きよ |
そこのアイロンに告ぐ矢野顕子 | 矢野顕子 | 矢野顕子 | 矢野顕子 | | そこのアイロンに告ぐ ただちに熱くなれ 他のなにも考えず なにも要求されず そこのアイロンに告ぐ 密かに熱くなるべし 涙も汗もあとかたもなく 今すぐ ただひたすらに 200万人分の赤ん坊のおしめを喜んで乾かす 地球を等しく覆う布のしわを伸ばして そこのアイロンに告ぐ ただちに光放て 他の光によらず 自ら輝いて そこのアイロンに告ぐ ただちに熱くなれ なにも言わずだれにも見られず 今すぐ ただひたすらに さらに |
はこ矢野顕子 | 矢野顕子 | 谷川俊太郎 | 高橋悠治 | | だれもなにも いれてくれなかったので はこはいつまでも からっぽで おまけにとても しかくかったが ひとことも いいわけはしなかった かわいいボールがみの においが じぶんでも きにいっていた それはでも きょねんの六がつのこと ことしにはいって はこはかわった こごえで ベルディのアリアをうたい あきかんたちに あたりちらし どうしても なかになにかいれるんだ たとえばにんじん それがだめなら てあしのもげた にんぎょうでもいいと なみだながらに いいはるのだ |
ふりむけばカエル矢野顕子 | 矢野顕子 | 糸井重里 | 矢野顕子 | | 青空にたなびく 洗濯ものよ 白い雲より せいけつな かわいい いじらしい 洗濯ものよ ところが 突然 雨がふる 洗濯ものは びしょぬれ みじめ 悲しい わたし 悲しい その時 「どうにかなるさ」と声がして ふりむけばカエル その声はカエル カエルに言われちゃ しょうがない カエルに言われちゃ 笑っちゃう 黄色くてまあるい 目玉焼きよ 白身にかこまれ しあわせね おいしい うつくしい 目玉焼よ だけどね 突然 こわれちゃう 目玉焼は ぐしゃぐしゃ つぶれ 悲しい わたし 悲しい その時 「おいしくなるさ」と声がして ふりむけばカエル その声はカエル カエルに言われちゃ あきらめよう カエルのまねして 笑っちゃう その時 「うまーくゆくさ」と声がして ふりむけばカエル その声はカエル カエルに言われちゃ どうしょうもない カエルにまかせて 笑っちゃお |
自転車でおいで矢野顕子 | 矢野顕子 | 糸井重里 | 矢野顕子 | | ○月×日 雨のちくもり 僕はだれかを好きと書く それがだれかはわからない 窓の外を犬が歩くてゆく 黒いはな 黒いあし いつもひとりでいる犬だ 知らないあなたに会いたいな 自転車でおいでよ 僕の家はすぐそこだよ とうふ屋のかどから四軒め ○月×日 晴れのちくもり 僕はだれかがだれかを知る そして名前を書いてみる 庭の池を猫がのぞいている 小さな猫 小さな水 いつもおなかをへらしてる いつかはあなたに会いたいな 自転車でおいでよ 僕の家はすぐそこだよ 牛乳のあきびんがめじるしさ 自転車でおいでよ 僕の家はまだあるのさ 朝日と夕陽があたる家 |
Watching You矢野顕子 | 矢野顕子 | 糸井重里・矢野顕子 | 矢野顕子 | | あなたのねがお わたしはみてた 少しわたしもねむっておきて あなたのねがお まだまだみてた よかった あなたがいて よかった あなたといて よかった よかった あなたのおしり わたしはみてた 少しやさしくつねってなでて あなたのおしり じろじろみてた よかった あなたがいて よかった あなたといて よかった よかった たった ひとつ ちいさな命 世界中にあふれる命をだきしめる この手で よかった あなたがいて よかった あなたといて よかった よかった やがて旅立つ 愛をまとって 世界中の暗闇の中で灯をともす その手で あなたのねがお わたしはみてた 少しわたしもねむっておきて あなたのねがお まだまだみてた よかった あなたがいて よかった あなたといて よかった よかった |
BAKABON矢野顕子 | 矢野顕子 | 矢野顕子 | 矢野顕子 | | これでいいのだ バカボンのママ バカボンのパパ たかめられた しあわせ バカボンにパパ バカボンにママ つよめられた 約束 望んでいるものは 大きなもの 握りしめてるのは 小さなもの ほうきで掃き出す 家中のかなしみを たんすの中から取り出した よろこびを これでいいのだ バカボンのママ バカボンのパパ たかめられた しあわせ バカボンにパパ バカボンにママ つよめられた 約束 金で買えるものは 銀色のもの 守りつづけてるのは 金の心 海を渡る風にふくらむ かけぶとん 見知らぬ国へひらかれた ふすまたち これでいいのだ バカボンのママ バカボンのパパ たかめられた しあわせ バカボンにパパ 私にもママ つよめられた 約束 |
湖のふもとでねこと暮らしている矢野顕子 | 矢野顕子 | 矢野顕子・宮沢和史 | 矢野顕子 | | 湖のふもとで ねこときょうも暮らしてる あの山のふもとで 犬と暮らしてるあなた 手紙がとどく 鳥がはこぶ 字のない手紙 なつかしい あなたのにおい そっと抱きしめてる きっとたくさん さかなが捕れたんだね よかったね あの山のふもとに 煙がたつからわかる あなたの声で聞きたかった たった一言 ひとりで書いてみたの 「元気ですか I love you」 季節はそれぞれ二人の上を あくびしながら過ぎてった 話すことに疲れ果てた あなたと二人で暮らしたいの 森のようす見てたら あなたの一日が終わる あの山の方から あたたかな風が吹く とどいた手紙 読んでほしいと ねこが甘える あなたの声をまねして 「元気ですか I love you」 湖のふもとで ねこときょうも暮らしてる あの山のふもとで 犬と暮らしてるあなた いつか犬と二人で 帰らぬ旅に出ても わたしきっと あなたを きっと好きでいるから |
SUPER FOLK SONG矢野顕子 | 矢野顕子 | 糸井重里 | 矢野顕子 | | I READ THE NEWS TODAY, OH BOY 恋に遠慮はいらないけれど 遠慮は恋が嫌いです 逢いたい気持は夜の道 人目忍んで野球帽 特に名は秘すロミオ様 ほんとの名前はマサル君 逢いたさ見たさの急ぎ足 ライト点けずにラッタッター 花も恥じらうジュリエット 村でも1・2のミドリちゃん 親と親とは敵どうし 選挙のたびになぐりあい 人の恋路は曲り道 そそぐ油でまた燃える 愛は後悔しないものです 後悔は先に立ちません 星も輝く空気もいい キツネもタヌキもお嫁入り 勇気リンリンロミオ様 汽車の切符をにぎりしめ 「いざとなったら貯金箱こわしていいわ」 とジュリエット 山は紅 明日は雪 三月桜の夏の夢 牛と馬とでお見送り 豚はクールに背を向けた 味方もあれば敵もある 各駅停車の逃避行 愛は優しくはかないもので はかなきゃ夜空が身にしみる かえすがえすも残念なのは 残り時間のやるせなさ イマジネーションふくらまし ハッピー・エンドにしてください ハッピー・エンドにしておくれ |
PRAYER矢野顕子 | 矢野顕子 | 矢野顕子 | Pat Metheny | | 夕暮れの光が溶けて消えないうちに あなたの名前を呼んでみる ゆれうごく街 ひとりたたずんでいる時 あなたのことを 思ってる 時を越え 空を越え たどりつくから 降りつもる悲しみに 負けることなく 私の目が閉じられてゆく時が来ても あなたの声も 指先も 心も 愛に包まれているように 時を越え 空を越え たどりつくから 降りつもる悲しみに 負けることなく 祈ることだけ 今 強く願うことだけ あなたが 今日も 明日も いつまでも 愛に包まれているように |
SHENANDOAH矢野顕子 | 矢野顕子 | アメリカ民謡 | アメリカ民謡 | | O Shenandoah, I hear you calling, Hi-O! you rolling river, O Shenandoah, I long to hear you, Hi-O! I'm bound away, 'Cross the wide Missouri Missouri she's a mighty river, Hi-O! you rolling river, When she rolls down her top sails shiver, Hi-O! I'm bound away, 'Cross the wide Missouri Farewell my dearest, I'm bound to leave you Hi-O! you rolling river, O Shenandoah, I'll not deceive you, Hi-O! I'm bound away, 'Cross the wide Missouri |
にぎりめしとえりまき矢野顕子 | 矢野顕子 | 糸井重里 | 矢野顕子 | | ある冬の雪の日じゃ 木こりがの しごとして 帰り道 ひとやすみ ささやぶで音がした カラスすずめもいないのに 雪がどさんと落ちる音 クマもすやすや寝とるのに なんぞあやしい白い息 たぬきがの ひもじゅうて ひとの子にばけていた 木の葉をの頭にの のせてから宙がえり 寒いこどもが雪の中 腹をへらして立っている 誰ぞくだされにぎりめし せめてくだされ いものつる たぬきがの ばけてもの しっぽがの 見えとった それでもの 吾作はの にぎりめしとりだして どこのこどもじゃ雪の中 わけてやろうぞ にぎりめし ふといしっぽととりかえじゃ さぁさ手をだせしっぽだせ たぬきはの あわてての しっぽをのひょいと持ち 首にまき 鼻すすり えりまきのふりをした 遠いところで かかさまが わしをおもうて あんでくれた たぬき色したえりまきを はなすわけには いきませぬ ふたりして思案した えりまきとにぎりめし ひもじさは おたがいじゃ どうしたら よいのじゃろう 思案してても 雪はふる 寒いひもじぃ 日は暮れる やがてたぬきは泣きだした しっぽぷらぷらにげだした 吾作はの 追いかけた にぎりめし わたそうと えりまきは にげていく にぎりめし 追いかける いつか追いつけ にぎりめし 走るしっぽも つめたかろう 行けど行けども白い道 行けば行くほどひもじかろう |
夢のヒヨコ矢野顕子 | 矢野顕子 | 糸井重里 | 矢野顕子 | | コドモはオトナじゃないんですけれど オトナじゃできないこともする 3000万人コドモがいたら なんでもできそうなきがするよ だってコドモは コドモは 夢のヒヨコを飼ってるもん 夢のヒヨコを飼ってるもん ピヨピヨピピピー ヒヨコがぴょん ピヨピヨピピピー あつまって ピヨピヨピピピー いろんなことを かんがえる コドモはオトナになれるんだけど オトナもコドモになれるって おおきなコドモとちいさなコドモ どっちもヒヨコを飼えばいい だってだれでも だれでも 夢のヒヨコを飼えるんだもん 夢のヒヨコを飼えるんだもん ピヨピヨピピピー ヒヨコはぴょん ピヨピヨピピピー なかよしで ピヨピヨピピピー いろんなこと あそんでる ピヨピヨピピピー ヒヨコがぴょん ピヨピヨピピピー あつまって ピヨピヨピピピー いろんなことを かんがえる ピヨピヨピピピー ヒヨコはぴょん ピヨピヨピピピー なかよしで ピヨピヨピピピー いろんなこと あそんでる ピヨピヨピピピー ピヨピヨピピピー ピヨピヨピピピー |
愛について矢野顕子 | 矢野顕子 | 友部正人 | 友部正人 | 矢野顕子 | 壁に二つの影が映っている 子と母の二つの影が映っている 二人は自転車をこいで 今、家へ帰るところ 子は母に話しながら 母は子にうなずきながら 子に父はいなく 母に夫はいない 父も夫もいない夜道を 二人はゴムまりのようにはずんでいく ぼくには愛が二つの ゴムまりになったように見える 父のいない子は 愛について考えつづける 夫のいない母も 愛について考えつづける 愛について考えることで 二人は結ばれている 道ばたである日 星のように遠いはずの男とすれ違う 愛のことを考えながら 子と母と、男は道端ですれ違う 星のように遠い場所から その夜、男は子と母に電話をかける 愛のことを考えながら 子と母は生きていく 愛のことを考えながら 男もまた生きていく 遠く離れた場所にいて どちらも愛について考えている つかまえた、と壁に映った子の影が言う つかまえた、と壁に映った母の影が言う 子と母は自転車をこいで 家へ帰って行く つかまえた、とつぶやく二つの影を 道ばたの壁の上に残して |
クリームシチュー矢野顕子 | 矢野顕子 | 糸井重里 | 矢野顕子 | 槇原敬之 | 傷つくことは とても痛いけど 傷つくことは 怖くはないんだ 激しい雨が降る夜は 晴れた朝の空をかくしてる ぼくの傷を見るなよ ぼくにあやまるなよ ぼくの傷を見るなよ ぼくにあやまるなよ あったかいクリームシチューを食べよう 鍋のなかには とろんとおいしい あったかいクリームシチューを食べよう ほら おなかから あたたまるだろう ひとの気持ちは とても不確かだ ひとの気持ちは ゆらゆら揺れてる 冷たい風の吹く冬は やがて芽吹く花をかくしてる 言葉なんていらない 床にこぼれるだけ 言葉なんていらない 床にこぼれるだけ あったかいクリームシチューを食べよう 鍋のなかでは 湯気までおいしい あったかいクリームシチューを食べよう ほら おなかから あたたまるだろう ぼくの傷を見るなよ ぼくにあやまるなよ ぼくの傷を見るなよ ぼくにあやまるなよ あったかいクリームシチューを食べよう 鍋のなかには とろんとおいしい あったかいクリームシチューを食べよう ほら おなかから あたたまるだろう |
All The Bones Are White矢野顕子 | 矢野顕子 | 矢野顕子 | 矢野顕子 | 矢野顕子 | 会いたいな あの人に わたしを 愛してくれた あの人に いつの日か また会える だきよせた 私の肩に 風が止まる なんでも できると思ってた あの頃 どんなに ゆるしてもらったか 今わかる つれないね この思い 本当に 会いたい時は こころの中 なんにも 成しとげられない なにひとつ こんなにも 罪深い わたしたちのこころ つれないね この思い 本当に 会いたい時は こころの中 いつの日か また会える時 だきしめて |