Big tree songGRAPEVINE | GRAPEVINE | 田中和将 | GRAPEVINE | | 聴こえるかい この世界の歌 答えなら風の中には無い ふがいのない過去のためじゃないが 歌うのさ それは大それた歌じゃない まだ見ぬ太陽 今 大樹を植え ほら芽を出せ 空は遥か彼方 向かうのかい 道は平らじゃないが 終わりのない これはカルナバルなのさ どやさ かなしみはこうやって 鳴らした手で飛んでった 子供達は踊り出す またひとりふたりと その楽隊に乗っかった 選りすぐりのコーラスラインだ かなしみはこうやって 鳴らした手で飛んでった 大人達は舌を巻く またひとりふたりと その人生に乗っかった 武者震いのステージフライト あの太陽 この大地の上 ほら芽を出せ それは春か ヘイ、ボーイ ホライゾン レインボウ おまえのもの |
KOL(キックアウト ラヴァー)GRAPEVINE | GRAPEVINE | 田中和将 | GRAPEVINE | | あっ この感じ忘れていた きっともう最後かも 過去の事は過去にしてしまえ 人生はあっという間だからさ どれだけきみを見ていたって 時間がないのさ 「ベイビー、だって人が笑う」って きみが云った あっ この感じは覚えていたい きっとこれで最後 そう 過去の事は過去にしてしまえば 人生はあっという間の逃避行 だからさ どれだけきみを見ていたって まだ足りないのさ 「ベイビー、いつか恋は終わる」って きみが きみが云いそう |
死番虫GRAPEVINE | GRAPEVINE | 田中和将 | 亀井亨 | | 嘘でしょう嘘でしょう嘘でしょう SOSもストレスも無効でしょう このボトルが空く頃には 密やかに姿を消すわ この町に住む死の番人は 不可思議な音を奏でた このボトルが空く頃には その音を聞いてしまうのかしら そう バレないように此処を出れば 今出られれば 追いつかれないように離れれば 離れられれば 嘘でしょう嘘でしょう嘘でしょう クソでしょうあなたはクソでしょう もう疲れたのに夢を見るわ まだ見られるわ 戻れないように音が鳴るわ 奏でやがるわ そう バレないように此処を出れば 今出られれば 追いつかれないように離れれば 離れられれば |
WeightGRAPEVINE | GRAPEVINE | 田中和将 | 亀井亨 | | 胸のつかえを吐き出しても 優しさにかわらないが 街はいつの間にか やがて来るはずの季節の準備に浮足立つ 風はたしか 通りすがりにこう云っただけ 「ここに雨を降らしてよ 全てを洗い流してしまうくらい」 何もかもを濡らして 朝になれば乾いてしまうのか 人の流れと排ガスの色 鮮やかなのは傘の方 俺は何者か やがて狂うはずの時計は誰を支配する 歩き出せば もう一歩だけ動いただけ 心まで誤魔化しても 何一つ放り出すつもりはない 雨が熱を奪って 立ち停まればそのまま そのまま 「ここに雨を降らしてよ 全てを洗い流してしまうくらいの」 何もかもを冷やして 当たり前の顔をして こんな世界を満たしている ありふれた想いを さあ讃えてよ 「まだ間に合う」と誰もが 抱えた負債はそのまま |
Empty songGRAPEVINE | GRAPEVINE | 田中和将 | GRAPEVINE | | 何もかも全て嗤ってる なのにまだ繰り返してる 哀しいとかせつないなどと くだらない言葉に変えて むなしき歌にして身を焦がしてゆくんだ もう一度 ほらもう一度 伸ばした腕だけ 空を剥がしてしまうような そんな気がして いつの間にか夜が終わってて また次の日を書き込むのか 死にたいほどの静寂の世界で ひっくり返す準備はできたかい やさしく歌にして手を汚してしまえば そう一瞬 ほんの一瞬繋がった気がして 満たされたって思えば その程度だって むなしき歌にして身を焦がしていたいんだ 精一杯 ほらもう一度 もう一度だけ 捨て身で空を剥がしてしまえばいい 誰も見ちゃいねえぜ |
MAWATAGRAPEVINE | GRAPEVINE | 田中和将 | 亀井亨 | | 安っぽいララバイ 二人まるでインサニティ 異国のメロディ 薄明かりに彷徨う 砂漠の城で 髪を切ったきみは 犯した罪を 悪びれずにこう云った あなたの勝ち まだわかってないみたい 真綿で知らずに 縊られてゆくみたい 不確かなエネミー 知られてしまうまでのダンス 満天のギャラクシー 嘲笑われて踊ろう 私達つまり なるべくしてこうなった あなたの負け 気付かないふりをして 亜熱帯の亀裂に 行方眩ませよう あなたの価値 まだわかってないみたい 真綿で不埒に 縊られてゆくみたい |
IPAGRAPEVINE | GRAPEVINE | 田中和将 | GRAPEVINE | | いつ消え失せるとも知らず ここまできた あっけないほどの空と やっと速度を緩め歩き出すと ささやきが聞こえるさ 狂気であれ筋は通してきた 見込みはあるかもと 人いきれを出りゃ あの頃へ戻れると思えたんだ それでいいと そんな情熱はもはや 失くしてしまった 夢で何度も見たっけ なあ、ハニー おれはまだ遅くないかな まだ美しく死ねるのか いまさら あの街と あの夏と 別れと ペールエールと 驕りと 堕落と 光と の話を あっけないほどの空 千鳥足で ささやきが聞こえるかい 戻れないと |
流転GRAPEVINE | GRAPEVINE | 田中和将 | GRAPEVINE | | 感受性が我々の財産 ご時世それもどうかと思うが この際星空まで 泳いで行けるだろうか 流転の海に戦慄を覚えた 無限の波に現実を忘れたとか ほざけば そうベッドルームで 満月のせいできみはまた眠った じゃ急いで次の惑星を目指そう 流転の海に旋律を重ねて もう二転三転すれば永遠も夢じゃない 流転の海に戦慄を覚えた 無限の波に税金を納めたりしても 戻れやしない 衛星からの交信は途絶えた もっと遠く 彼方に見た地球は青かったとか ほざけ永久に |
アルファビルGRAPEVINE | GRAPEVINE | 田中和将 | 亀井亨 | | 見なよ兄弟 いかに崩壊を来すのかを 近い将来 きみが恋をする頃 一体 このまま目を塞いでいれば怖くはない 生々しい世界を見ないでいいのに 見なよ兄弟 いかに膨大な遺産 果てるビルディング ここを愛しているかい このまま目を塞いでいれば怖くはない 禍々しい世界を見ないでいいのに このまま手を繋いでいれば怖くはない その目を開けたら朝が来るように |
Esq.GRAPEVINE | GRAPEVINE | 田中和将 | 亀井亨 | | ここまでか 見損なうな 漢ならこの身果てるまで 味わうんだ くたばるか 刺し違えるか 役回りが仇となるまで エスクワイア 心に花を抱いて 片手に竿を 背に人生を 言葉は夢を描いて 涙はいらない いざ行かん 極東では刀あらば いざとなりゃ喰わねど高楊枝 お侍さん ここまでか 見損なうな 馬鹿らしいぜ この身果てるまで弔いだ 似たような歌を謳って 片手に餓鬼を 唇にスピリタスを 大人の闇を抱えて 誰も文句などあるまい 心に花を抱いて まるで目呟く物語を 飽くまで夢を描いて ただじゃ涙は見せないはずさ |
サクリファイスGRAPEVINE | GRAPEVINE | 田中和将 | 亀井亨 | | かえすがえすもあきれるのは 私は一切興味がない 願う事と真逆の事 余計なものばかりを食べた でも生贄なら ええもうサクリファイスならば 相応しいならば 愛された記憶の中 犠牲は報われるか否か でも生贄になれば ママ赦して サクリファイスならば 相応しいならば ただ風が鳴るように ただ雨が泣くように ただ明日を待つようにただ 未だここにあるように 今が過ぎてゆくように 今はまだ燃えるような 燃えるような存在が |