水色のひと舟木一夫 | 舟木一夫 | 丘灯至夫 | 遠藤実 | | 心のいたむ日 淋しい日 思い出すんだ 水色のひと 流れる夜霧が 東京の 東京の ドリーム・ネオンを 濡らすよに やさしくささやく あの声が たよりになるのは 自分だけ いつか教えた 水色のひと 名前もところも 知らないが 知らないが いまでも生きてる あざやかに 勇気を出しなと あの声が アカシヤ落葉を 踏みながら 思い出すんだ 水色のひと イタリアン・カット なつかしい なつかしい 姿にひょっこり 逢えそうな 今夜もきこえる あの声が |
淋しい町舟木一夫 | 舟木一夫 | 丘灯至夫 | 遠藤実 | | ひとりぽっちの 旅の子にゃ 淋しい町だな この町は みんな知らない 顔ばかり 通り過ぎてゆく 通り過ぎてゆく 消えてゆく どこか妹に よく似てる 声をかけよか お下げの子 どうせよそ者 この僕にゃ そっぽ向くのが そっぽ向くのが せきの山 町のはずれに 落ちていた バラの花さえ 淋しかろ スーツケースに 入れてきた 夢も散り散り 夢も散り散り 夜が更ける |
只今授業中舟木一夫 | 舟木一夫 | 関沢新一 | 遠藤実 | | ABCDEFG ABCDEFG ABCDEFG 今日も学校の裏のみち 通るあのこの リボンがあかい ABCD どこの子あの子 どっかのあの子 勉強もどっかへいっちゃって ABカッコ Aカッコ ぼくは 只今授業中 ABCDEFG ABCDEFG ABCDEFG ABCDEFG ABCDEFG ツンとすまして いっちゃった あとにレモンの 匂いがのこる ABCD どこの子あの子 どっかのあの子 おかげで 勉強はうわの空 ABカッコ Aカッコ ぼくは 只今授業中 ABCDEFG ABCDEFG ABCDEFG ABCDEFG ABCDEFG いつも勉強してるとき いつも通るよ イジワル娘 ABCD どこの子あの子 どっかのあの子 ボンヤリしていて 叱られた ABカッコ Aカッコ ぼくは 只今授業中 ABCDEFG ABCDEFG |
はるかなる山舟木一夫 | 舟木一夫 | 西沢爽 | 遠藤実 | | さみしいときは 憧れた はるかなる はるかなる 山を 越えてゆこう 流れる雲よ ひとりでいても ぼくの 涙は 見せないぞ こゝろの怒り 思いきり 叫べば 叫べば かえる あのこだま いつでも ぼくを 待っててくれる 山は 父母 山は友 哀しみ多い 青春は はるかなる はるかなる 山を 越えてゆこう 小さなことは 忘れていろと 山は だまって 立ってるぞ |
はやぶさの歌舟木一夫 | 舟木一夫 | 丘灯至夫 | 山路進一 | | 萬年の 雪積む山の いたゞきに はやぶさは住む 嵐おそれず 吹雪にたえて 春くれば 春くれば あかるく うたう 群れをなす 敵はあれども ただ一羽 はやぶさはとぶ 翼ひろげて ねらいをさだめ わが空を わが空を はゞたき 進む たくましく 生きるよ僕も 今日もまた はやぶさのよう 心かよわい 君をいたわり 手をそえて 手をそえて はげましながら |
夏の日の若い恋舟木一夫 | 舟木一夫 | 関沢新一 | 松尾健司 | | 夢が欲しくて 恋しくて 独りじゃなんだか 侘しくて やって来たのさ 丘こえ ヤッホー こだまが ヤッホー あの娘が ヤッホー 澄んだ瞳の その中に 夢が燃えてた あゝ 高原の若い恋 風と一緒に 走ったら 後から誰かが 追ってくる 肩をよせれば 若さが ヤッホー こだまが ヤッホー そよ風が ヤッホー 赤い夕日に おくれ毛が 夢を呼んでた あゝ 高原の若い恋 名前を聞いたら 秋草を つんで一輪 くれたっけ 花の香りが こころに ヤッホー こだまが ヤッホー 消えずに ヤッホー キャンプファイヤーで 踊ろうよ 夢も一緒に あゝ 高原の若い恋 |
雨の中に消えて舟木一夫 | 舟木一夫 | 丘灯至夫 | 山路進一 | | 悩みがあるなら 語り明かそう 涙はこっそり 雨に流そう 若さがあるから 夢が生まれ 若さがあるから 恋をする おお若さがあるかぎり すばらしい すばらしい 明日が明日がある 口では憎いと いっているけど 夢見る君との 熱いくちづけ 愛するよろこび 命かけて 愛するよろこび 抱きしめる おお愛するひとあれば しあわせな しあわせな 明日が明日がある だれでも一度は 通りすぎてく 愛して恋する 若い街角 ひとりで眠れぬ 夜もあれば ふたりで泣きたい 夜もある おお若さがあるかぎり すばらしい すばらしい 明日が明日がある |
銀座すずらん通り舟木一夫 | 舟木一夫 | 丘灯至夫 | 船村徹 | | あなたの明るい 笑顔を見れば 僕には辛い なにもない ごらん 今宵の あの窓も ああ 夢の東京 すずらん通り 楽しく若い 灯がともる 夜霧があなたを 濡らさぬように かばって歩く 石だたみ 花を買おうか 花束を ああ 夢の東京 すずらん通り ふたりの夜の 思い出に 今夜はかくれて 見えない星も 晴れれば顔を 出すだろう ふれる手と手の 指切りに ああ 夢の東京 すずらん通り 約束しよう しあわせを |
木挽哀歌舟木一夫 | 舟木一夫 | 安部幸子 | 遠藤実 | | 木挽き歌だよ さびしかないよ 木挽き歌だよ もうじき日ぐれ 谷の向うに 山里かくし 日ぐれおろしが 胸にも吹くよ 胸にも吹くよ ホイ 椎の大木 いかだに組んで 水に流せば 木場にとどくよ いえず別れた 言葉はどこに 流しゃあの子の 胸にとどくよ 胸にとどく ホイ 泣いてみていた ひとみを写す 谷のわきみず いつまで白い 木挽き歌だよ さびしかないよ 木挽き歌だよ もうじきひぐれ もうじきひぐれ ホイ |
津和野川舟木一夫 | 舟木一夫 | 吉田旺 | 船村徹 | | 津和野さみだれ 銀の糸 添えぬ恋ゆえ さだめゆえ にげてきました 山間(やまあい)の宿 君は人妻 やつれ髪 細いえりあし 宿鏡(やどかがみ) どうか私を ゆるしてと 袂ぬらして おびえる君を 抱けば篠つく 軒の雨 瀬音雨音 津和野川 人目しのんで 明日から 生きる不幸は つらくはないが 君のなみだが 身を責める |
明日は明日で舟木一夫 | 舟木一夫 | 舟木一夫 | 舟木一夫 | | 小粒の氷を山ほど 薄いグラスにウィスキー 少し固めのチーズ 出来れば hum… クラッカー 広がる夜をゆらゆら ゆれて青春(むかし)の旅の跡 とにかく今夜も 酔いにまかせてひとり 明日になったら 明日は明日で 明日になったら 明日は明日で hum… hum… 国籍不明の煙草 それも細めのフィルター 深い素焼きの灰皿 出来れば hum… カウンター 誰かの真似でもしてたのか 好みになるほどうまくない 浮かせた煙に ひとつ疲れをのせる 明日になったら 明日は明日で 明日になったら 明日は明日で hum… hum… なじみの店しか酔えない 古びた歌しかしみないが いいさこのまま 今日は終るとしても 明日になったら 明日は明日で 明日になったら 明日は明日で hum… hum… |
初恋の駅舟木一夫 | 舟木一夫 | 関沢新一 | 山路進一 | | いつも電車に 乗ってくる 赤いマフラーの おさげ髪 北風つめたい 駅だった… いつもホームで 待っていた 白いマフラーの 男の子 小さな小さな 恋だった… なにも言わずに 歩く道 枯木ばかりの 並木道 それでも楽しい 道だった… 白いマフラーが 泣いていた 赤いマフラーは 三日まえ 独りでみやこへ 行っちゃった… 恋は咲かずに 散ったけど 春が来たなら 咲くだろう 誰かと誰かの 思い出に… 赤いマフラーの ような花 白いマフラーの ような花 電車の小駅に 咲くだろう… |
青春はぼくらのもの舟木一夫 | 舟木一夫 | 丘灯至夫 | 遠藤実 | | 生まれたときから 苦しみを 背負って進む 道ならば ぼくら 若さで 越えようよ ごらん あの娘も 歌うだろ ああ 青春は ぼくらのもの ちぎれた暦は もう二度と この手の中に かえらない ぼくら 前進あるばかり きけよ 希望の 鐘も鳴る ああ 青春は ぼくらのもの 生まれたからには たくましく 一本道を 進んでく ぼくら どんなに つらくとも 今日は あかるく 生きようよ ああ 青春は ぼくらのもの |
若き旅情舟木一夫 | 舟木一夫 | 西條八十 | 遠藤実 | | たったひとりの姉さんが 遠くへ行った淋しさに あてなく旅に出たこころ ああ若き日 ああ若き日 涙たたえて旅をゆく 海の匂いのする町で たそがれ灯る灯をみれば どこかに姉の居るような ああ若き日 ああ若き日 波に鴎が飛んでゆく 山にゆれてる白い百合 海辺の紅い桜貝 おもいでばかり目について ああ若き日 ああ若き日 姉を偲びて旅をゆく |