さよならって言葉はこの世からすっかり消えた

結婚っていうのはね、たぶん、
幸せ探偵団を結成するみたいなものよ。
時には髪を振り乱したり、
大きな敵と闘ったりしながら、
それでも幸せのために前に進んでいくの。
(小川糸『にじいろガーデン』より引用)


 4月22日は【4(よ)い2(ふ)う2(ふ)】の語呂から【よい夫婦の日】記念日。ということで、まずは“よい夫婦”の在り方に通ずるような言葉をご紹介しました。ちなみにこの記念日は、1994年に講談社が制定したもので、毎年この1年で話題になった著名人夫妻へ『よい夫婦の日 ナイス・カップル大賞』を送るというイベントを行っているんだそう…!
 
 さて、今日のうたコラムではさらに【よい夫婦の日】にオススメしたい新曲をご紹介!2019年4月10日に“ビッケブランカ”が配信リリースした「Lucky Ending」です。TVアニメ『フルーツバスケット』ED曲として書き下ろされたこの歌は、歌詞先行公開時、注目度ランキングの首位に君臨。来たる6月12日にリリースされる3rdシングルにも収録されます。

さあこの記念日にはなまるつけよう
大きい愛につつまれたこの幸運な日
あやふやな目線をすぐにそらすような
僕に何度も君は語りかけてくれた
「Lucky Ending」/ビッケブランカ

大事な話もすぐに茶化すような
僕は危なっかしくて心配したでしょう
「Lucky Ending」/ビッケブランカ

 3拍子の軽やかなリズムが印象的であり、サウンドからも<はなまる>をつけたくなるような、温かくて優しくて<大きい愛>が伝わってきます。何より<僕>から<君>に対する“感謝”が溢れていますよね。<あやふやな目線をすぐにそらすような僕>に、<大事な話もすぐに茶化すような僕>に、ここまでずっと寄り添い続けてくれた<君>…。

 そうやって、相手の心から逃げなかった<君>の強い想いは、やがて<僕>にちゃんと届きました。そして<僕>は“自分の弱さを知る”という強さを手にした。だからこそ今、あやふやな目線ではなく、大事な話を茶化さず<この記念日にはなまる>をつけることができるのではないでしょうか。小川糸さんの『にじいろガーデン』の言葉を借りれば、「幸せ探偵団を結成する」決意ができたのだと思います。

さよならって言葉はこの世から
すっかり消えた
残るのは隣でふざける僕だけ
君が笑わない日はもう来ない
「Lucky Ending」/ビッケブランカ

 また、どんな形であれ、人はいつか必ず別れるもの。ですが<さよならって言葉はこの世から すっかり消えた>と思えるほどに、長く長く一緒にいたいからこそ、わたしたちは“夫婦”になるのかもしれません。きっと、さよならなんて言葉は、最期の最期まで、忘れてしまえるほどの二人を“よい夫婦”と呼ぶのでしょう。
 
 さらに<残るのは隣でふざける僕だけ>というフレーズには“これからも隣にい続ける”という覚悟が含まれています。続く<君が笑わない日はもう来ない>というフレーズには“僕がふざけて笑わせ続けるから、絶対に悲しませない”という意志も込められています。愛によって、昔よりずっと強くなった<僕>の姿が見えてきますね…!

ここにいてわかったんだ
まもりたい気持ちは勘違いじゃない
つなぐものを絆と言えたら
everything changes
everybody changes
違う世界にいても決して違わない
everything changes
everybody changes
変わらないでいてずっと
ここにいて ここにいて
「Lucky Ending」/ビッケブランカ

 確かな<まもりたい気持ち>を胸に、これから<僕>は<君>と「時には髪を振り乱したり、大きな敵と闘ったりしながら、それでも幸せのために前に進んでいく」のでしょう。【よい夫婦の日】も、そうじゃない日も、是非、あなたにとっての大切なひとを思い浮かべながら、ビッケブランカ「Lucky Ending」を聴いてみてください!

◆紹介曲「Lucky Ending
2019年4月10日配信
作詞:ビッケブランカ
作曲:ビッケブランカ