そして、歌ネットではそんな注目曲「ミラージュ」の歌詞先行公開がスタート。さらに今日のうたコラムでは、2週に渡り【前編】と【後編】で“ビッケブランカ”のメールインタビューをお届けいたします!今回はその【前編】です。是非、歌詞と併せて、ご堪能くださいませ…!
~ビッケブランカ インタビュー【前編】~
― ビッケブランカさんはステイホーム期間をどのようにお過ごしでしたか?
あまり変化はありません。そもそも外出癖があまりなく、人と会う機会も少なかったので、大した変化もなく以前と同じように楽しく曲作りをしています。
― 今作のタイトル曲「ミラージュ」は、ドラマ『竜の道 二つの顔の復讐者』主題歌として書き下ろされた楽曲ですが、制作するにあたり、ドラマサイドの方から具体的な希望はありましたか?
「圧倒的パンチ力のある曲をお願いします」と希望を受けました。得意なジャンルだったりするので、楽しく素早く作りきることができました。
― ビッケブランカさんご自身は、どんな感情や体験を“核”に曲を作り進めていきましたか?
自分の体験の核はありません。作品の台本を読んで、その世界にどっぷり浸かった状態で出てきた言葉、メロディーを曲にしただけなので、自分でも気づかない自分なりのメッセージ性、考え方というのは乗っかっていると思います。
― 以前インタビューで、作詞法として「自分の本当の感情を、想像上の主人公に込めてストーリー仕立てにする」というものも明かしてくださいました。今回、ドラマの登場人物とビッケブランカさんご自身とでは、どのような部分がリンクしましたか?
主人公の一人である“竜一”が、復讐のために整形をしてまで遂行しようとする気持ちの強さは自分と通ずるところがあるのかな。あったらいいなと思いました。楽曲を作る上でも、やりすぎだろと思うところまでギリギリのボーダーラインを攻めるのが好きです。
― 「ミラージュ」の歌詞で、いちばん最初に生まれたフレーズを教えてください。
<幻想なんだよそんなもの>
― 1番の歌詞では<君>へ語りかけているようで届いていない、<君>もまた<僕>にとっての“ミラージュ=蜃気楼”のような存在であるように感じました。この歌の<僕>と<君>はそれぞれどんなイメージで描かれたのでしょうか。
<君>と<僕>の概念はこの詞にはありません。<自分>は<自分>を含めた大勢であり、<君>は<自分>を含めた全ての人です。
― とくに<幻想なんだよそんなもの ただ君と迷っていたい>というフレーズが印象的でした。このフレーズはどのような想いから生まれたフレーズでしょうか。また、ご自身には“蜃気楼”的な存在の何かがありますか?
自分の目指しているものが幻想だったというネガティブなものもあれば、自分が苛まれている苦悩も幻想なんだというポジティブな捉え方もできる。<幻想>という単語はすごくキーワードでした。
<ただ君と迷っていたい>というのは、そんな状況下でもただ一人一緒にいたいと思える人がいると、ポジティブもネガティブも平気になるというようなことを表してみました。自分には蜃気楼的な存在はないと思います。でも気づいていないだけかもしれません。
― 歌詞全体では<本気で走れば いつも逃げ切れてしまうよ 頑張ったねって 自分にはなまるあげてんだ だからダメなんだって思う だからダメなんだって思う だからなんなんだって その本気を その勇気を見たいんだ>というフレーズがもっとも刺さりました。このフレーズはどのような想いから辿り着いた言葉なのでしょうか。
この歌詞は僕も一番お気に入りのバースです。ですがどのように思い付いたか忘れてしまいました。楽曲を作った際の曲の雰囲気、ドラマの世界観、それまでの詞の流れ、全ての巡り合わせでできたフレーズだったと思います。
【後編】へ続く!
(取材・文/井出美緒)
◆紹介曲「ミラージュ」
作詞:ビッケブランカ
作曲:ビッケブランカ
◆4th Single「ミラージュ」
2020年8月19日発売
AVCD-94851 ¥1,200(tax out)
<収録曲>
M-1:ミラージュ
M-2:Shekebon!
M-3:ウララ(Special Live for Releasing “Devil” at Landmark Studio 2020.03.07)
M-4:ミラージュ -Instrumental-
M-5:Shekebon! -Instrumental