君がロックなんか聴かないこと知ってるけど。

 最近、音楽番組で“あいみょん”というアーティスト名をよく目にしませんか? 彼女は1995年生まれ、兵庫県出身の新星シンガーソングライター。2016年11月にメジャーデビューを果し、その歌詞力が大きく支持され、じわじわと人気を高めてきました。そして2018年、そんな“あいみょん”が大ブレイクの兆しを見せているんです!まず最初のきっかけは、今年1月21日に放送された『関ジャム完全燃SHOW』ではないでしょうか。

 この放送回では【売れっ子プロデューサーが選ぶ2017年 年間ベスト10】として、蔦谷好位置さん&いしわたり淳治さんが“マイベスト10曲”を発表したのですが、蔦谷さんは7位に、いしわたりさんは9位に、それぞれあいみょんの楽曲を挙げておりました。さらに2月11日、あいみょん本人が『関ジャム完全燃SHOW』に出演!蔦谷さんが7位に選曲していた「愛を伝えたいだとか」をセッションにて披露いたしました。

バラの花もないよ
汚れてるシャツに履き慣れたジーパンで
愛を伝えたいだとか
臭いことばっか考えて待ってても
だんだんソファに沈んでいくだけ
僕が明日良い男になるわけでもないからさ
焦らずにいるよ
今日は日が落ちる頃に会えるの?
「愛を伝えたいだとか」/あいみょん

 この歌は、女々しい男性の情けなくも愛おしい心模様が描かれたラブソング。なかなか帰ってこない恋人をけなげに待ちながら、<愛を伝えたいだとか 臭いことばっか考えて>モヤモヤしたり、<悔しい><寂しい><切ない><もう嫌だ>と焦りや不安に駆られたり、<僕が明日良い男になるわけでもないからさ>と開き直ってみたり…。一人脳内でいろんな感情がぐるぐるしている<僕>から、<君>に対する切実でまっすぐな“愛”が伝わってくる楽曲です。

 あいみょん流の独特なフレーズが刺さる一方、誰かを懸命に想い、会いたくて待ち焦がれる気持ちは、共感力バツグンですよね。尚、この曲は現在、ゴールドリリックとして歴代人気曲にも認定されております。そして『関ジャム』放送後には「愛を伝えたいだとか」の歌詞アクセス殺到!結果、2月18日付のウィークリーランキングでは同曲が、前週の29位から4位へと急上昇いたしました。また、2月16日にはついに『ミュージックステーション』にも出演!

君がロックなんか聴かないこと知ってるけど
恋人のように寄り添ってほしくて
ロックなんか聴かないと思うけれども
僕はこんな歌であんな歌で
また胸が痛いんだ

君はロックなんか聴かないと思いながら
少しでも僕に近づいてほしくて
ロックなんか聴かないと思うけれども
僕はこんな歌であんな歌で
恋を乗り越えてきた
「君はロックを聴かない」/あいみょん

 『Mステ』で披露したのは、前述した【売れっ子プロデューサーが選ぶ2017年 年間ベスト10】でいしわたりさんが9位に選んだ「君はロックを聴かない」です。<僕>の好きな<君がロックなんか聴かないこと知ってるけど>、自分が励まされてきた<こんな歌であんな歌で>気分を上げてあげたい。それに、同じ音楽を共有することで、少しでも近づいてほしい、歌を通じて、自分という人間を理解してほしい。そのような恋心が描かれております。

 みなさんも、好きな人に好きなものを共有したいと想うこと、好きな人の好きなものを共有したいと想うこと、ありませんか? やはりこちらも、キャッチーなフレーズが耳残りする一方、共感力バツグンなのです。もちろん『Mステ』放送後には、またもや歌詞アクセス殺到。デイリーランキングでは2日連続で「君はロックを聴かない」が2位に君臨し、ウィークリーでも6位にランクイン!現在「愛を伝えたいだとか」と同じく、ゴールドリリックとして歴代人気曲に認定されております。
 
 こうして、歌ネットに巻き起こっている“あいみょん”旋風。上記の2曲に加え、歴代人気曲の「貴方解剖純愛歌 ~死ね~」「生きていたんだよな」などもタイトルからして気になりますが、他にも「どうせ死ぬなら」「私に彼氏ができない理由」「19歳になりたくない」「ナウなヤングにバカウケするのは当たり前だのクラッ歌」「泥だんごの天才いたよね」などなど、歌詞を読んでみたくなる楽曲ばかり。音楽番組で彼女の歌唱にグッと来た、という方は是非是非、この機会にいろんなあいみょん楽曲の歌詞をチェックしてみてください…!