救われたいなら救われようとしなければ。

FINLANDS
救われたいなら救われようとしなければ。
2026年4月15日に“FINLANDS”がデジタルEP『しょせんの二人』を配信リリースしました。そして、今作を携えて、全国7都市を巡るワンマンライブツアー『一生涯TOUR』を5月15日(金)札幌SPIRITUAL LOUNGE公演を皮切りに、ツアーファイナルの6月13日(土)東京LIQUIDROOMまで約1ヶ月間にわたって開催! 新曲がどのように披露されるのか、ぜひお楽しみに! さて、今日のうたではそんな“FINLANDS”の塩入冬湖による歌詞エッセイを3週連続でお届け。第1弾は収録曲「 COME 」にまつわるお話です。バンドをやっているなかでふと思い出す、あのダブルロープの縄。子どもながらに学んだ大切なことは…。 小学生の頃、ダブルロープ(呼び方は諸説あり。我が学校ではこの呼び方)が流行っていた。 縄を2本回してその中に入る大縄跳びの難しいようなあれ。 体育の授業ではじめて触れ合い、運動神経のいい子達は皆ぴょんぴょんとロープの中に入り飛び跳ねて回数を重ねていた。 私は入ることが出来ないで眺めていた。 そもそも怖い。 ぶっといロープがビュンビュン回っている中に入る、、?怖いだろそんなもん。 そんなことを思っていたら自分の番がきて、もうやるっきゃない。そう、そこには救いがない。 泣けばその順番から外れることが出来たのかもしれない、でも泣く勇気もなかったし、誰かに代わってもらうことも出来ない。 とりあえず自分の順番の直前に運動神経がいい子を捕まえてどうしたら飛べるの?と聞いた。 「あの2本のロープが上と下になった時に真ん中の輪っかにただ飛び込めばいいだけだよ」とその子は教えてくれた。 その時、確かにわたしは救いを求めた。 頭ではわかっている。二本のロープが上下した瞬間のあの円の中に飛び込むのだと。 考えれば考えるほどにそのタイミングを測ることが難しい。 だが、もう一か八か何も考えずに飛び込んだらいとも簡単にロープの中にすんなり入り込めたのだ。 バンドをやっているとあの時のことをよく思い出す。 迷いない一瞬を逃さないでいられるかどうかがとても大切なことなんだと思う。 バンドにもライブにも、歌を作ることにも。 身体は準備万端でも頭が邪魔をすることばかりである。頭の中の不安が伝わり身体も無駄にしてしまうことばかりだ。 もし駄目だと思ってもそこに救いはない。 己は己で救うしかない。 日々思う。 己を救えるのは己だけだと思うし、それは救われたいと思った時に助けてください。と言う勇敢さも含まれるのだと思う。 その拙い一言でも自分から救われようとしたことになる。 救いも求めず誰かが勝手に救ってくれることを期待してはいられない。 何も考えないで身体の発想に従う。 その閃きを逃さないように出来たら頭はそれだけで上出来だと思う。 あのダブルロープの縄がずっと頭の中で回っている。 今だ!というその瞬間を逃さないように。 救われたいなら救われようとしなければ。 救いがテーマのCOME。 <FINLANDS 塩入冬湖> ◆紹介曲「 COME 」 作詞:塩入冬湖 作曲:塩入冬湖 ◆デジタルEP『しょせんの二人』 2026年4月15日発売


















