地図はもういらない。

石崎ひゅーい
地図はもういらない。
2026年3月18日に“石崎ひゅーい”がニューアルバム『Tokyo City Lights』をリリース! 新たな幕開けの楽曲となった「Season2」、TVドラマ『いつか、ヒーロー』主題歌「HERO」、セブン銀行CMソング「Sunny Days」に加え、アルバムのために新たに書き下ろした新曲を多数収録。 さて、今日のうたではそんな“石崎ひゅーい”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。最終回は収録曲「宝島」にまつわるお話です。子どもの頃、胸を躍らせた、地図の上の宝島の存在。では、大人にとっての宝島探しに、必要なものは…。 子供の頃、宝島は地図の上にあった。胸を躍らせながらページをめくった大冒険記。×印の下には金貨が埋まっていて、蛇と骸骨をかき分けて進む勇気さえあれば辿り着けると信じていた。宝は遠くにあって、手に入れれば人生が一変する。そんな単純で真っ直ぐな希望が幼い僕らの冒険心を掻き立てた。 けれど大人になって気付く。宝島は地平線の向こうではなくて、日常の隙間に浮かんでいるのだと。忙しない朝の静かな光、失敗のあとに差し出されるさりげない励まし、誰かの笑顔に救われる瞬間。かつては見向きもしなかった小さな出来事が、胸の奥で静かに輝く。 子供の宝は「手に入れる」ものだが、大人の宝は「気付く」ものなのかもしれない。奪い合うんじゃなくて、分かち合うことで増えていく。地図はもういらない。代わりに必要なのは足もとを照らすまなざしだ。 遠くへ航海しなくてもいい。今日という一日の中にまだ見ぬ宝は眠っている。そう思えたとき、世界は少しだけやさしい島になる。 <石崎ひゅーい> ◆ニューアルバム 2026年3月18日発売 <収録曲> 01. 宝島 02. Tokyo City Lights 03. HERO 04. someday 05. 白熱 06. ポーカーフェイス 07. Sunny Days 08. しょうが焼き 09. 手品 10. Season2















