夢なんてなくったっていいのさ

さとうもか
夢なんてなくったっていいのさ
2026年9月30日に“さとうもか”がニューアルバム『shilly shally』をリリースしました。今作には、リード曲「ダンスホール」、切ない恋を題材にしたミドルナンバー「恋の顔」、珠玉のバラード「今を抱きしめて」、ドラマ『夫よ、死んでくれないか』エンディングテーマ「愛は罠」他、全14曲が収録されております。 今日のうたでは“さとうもか”による歌詞エッセイを3週連続でお届けします。第1弾は、収録曲「 人生は退屈だ! 」にまつわるお話です。未来のことを問われても、すぐに答えられない。そんな自分と向き合いながら、“自信”というものについて改めて考えてみたとき、気づいたこととは…。 音楽活動をしていると「目標は?」とか「今後どんなところでライブしたい?」なんて事をよく聞かれる。 そんな時にスッとかっこいい事を答えられたらいいなと思うけれど、いつも上手く答えられずヘラヘラしている自分がいる。 それは未来の気持ちを決めたくないからなのか、はっきりとした意識を持つとそれに囚われてしまいそうで不安に思っているのか、単純に本当にあまり考えていないからなのか、分からない。でも多分全部な気もするし、他にも理由があるような気もする。自分に自信がないからなのかも、と思うこともある。 どんなことをやる時だって、ある程度の自信はあったほうがいいんじゃないかと思う。でもいつだって自分が万全で居られるわけじゃないから、自信がなくなる時もある。 同じような失敗が続くと、また挑戦するのが怖くなるし、自分が傷つかないように行動するのは自然なことだと思う。それは全然ダメなことじゃないって私は思うし、それが許されてほしいなと思う。 ある時、友人が「仕事も恋愛も何もかもが上手くいかなくてもう人生無理だ」というような連絡をくれた事があった。とても長い付き合いでいろんな事を知っているからこそ、側から見ても本当にそうなんだろうなと思った。 でも同時に、きっと多分大丈夫だろうとも思った。 それはその長い付き合いの中で、たくさんの素敵なところを知っているから。その時に辛い事が重なったりいろんな事が上手くできなくたって、私はその人のことをただ信じているだけだなと思った。別にそれを本人に言うわけじゃないけれど、ただそのままの存在を信じていることが、今自分が出来る事なのかなと思った。 自分自身のことを信じられなくなる時ってすごく苦しいと思う。私もそんな時があったけど、周りの誰かがただ理由なく信じてくれてることにすごく救われたことがあった。 日々何かの拍子で生まれる辛い気持ちたちは、多分いつかの未来の自分を救ってくれたりする事があるんじゃないかと思う。 全部考え方によるのかもしれないけれど、私はそう思っているほうが毎日楽しく生きられるからそう思うようにしている。 人生なんて暇つぶしだ!みたいな言葉をどこかで聞いたことがあるような気がするけれど、本当にそうなのかも。 だから好きに楽しく生きて、失敗してまた挑戦するもよし。逆に自分には合わないかもと思うことをしばらくしてみるのもよし。カバンも何もかも全部投げ出して、ヒッチハイクで知らない街に出たっていい。本当はいつだってなんだって出来るんだなと思う。それが生きることのすごいところ。 今回のアルバムタイトルは『shilly shally』というのだけれど、“優柔不断”という意味がある。 優柔不断って、人生の旨みそのものなのかもしれない。 <さとうもか> ◆紹介曲「 人生は退屈だ! 」 作詞:さとうもか 作曲:さとうもか ◆ニューアルバム『shilly shally』 2026年9月30日発売 <収録曲> 1 人生は退屈だ! 2 サマーソングを聴きながら 3 恋の顔 4 喫茶ドエル 5 ダンスホール 6 スワンボート 7 中華ランチ 8 For myself 9 Fortune teller 10 今を抱きしめて 11 愛は罠 12 ゆうとむ 13 shilly shally 14 タイムマシン





















