今日のうたコラム - 歌ネット|歌詞検索サービス「歌ネット」

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    わたしもかかったの、大人病。
    わたしもかかったの、大人病。

    アーバンギャルド

    わたしもかかったの、大人病。

     2018年4月4日に“アーバンギャルド”が10周年記念アルバム『少女フィクション』をリリースしました。今日のうたコラムでは、今作に収録されている新曲「大人病」をご紹介いたします。思春期にありがちな言動を揶揄する【中二病】や、いつまでも心だけ大人になれない【ピーターパン症候群】などはよく聞きますが、彼らが歌う【大人病】とは一体どんなものなのでしょうか。実はこれ、誰もがよくかかる病なんです…。 真夜中のベッドで気づいたの わたしもかかったの 大人病 好きだった歌はもう聴けなくて 好きだったドレスも着なくなる お化粧した街へ繰り出してみたけど いつもどおりと違うの 道行く人たちの顔も青ざめてる ショーウィンドーのなか 「大人病」/アーバンギャルド  ある日ふと、自分も感染していることに気づく大人病。症状としてはまず、何かに対する<好き>の熱が冷めてゆくことが挙げられます。たとえば、あんなに愛して追いかけていたあのバンド、いつのまにか<好きだった歌はもう聴けなく>なっていて、ライブにも行かなくなって、新曲が出ても買うことすらなくなって。そして「これが大人になるってことだよね…」と呟くのです。みなさんにもそんな経験ありませんか?  さらに病にかかると、世の中の見え方も変わるようです。キラキラしたお店が並ぶ<ショーウィンドー>や、季節ごとに<お化粧>される街。少し前までは胸を弾ませながら歩いていたのでしょう。だけど、それも今の<わたし>にとっては白々しい景色。ショーウィンドーの奥のお洒落な服ではなく、ガラスに映る<道行く人たちの>青ざめた顔から、大人の世界の現実を目にした気持ちになったのではないでしょうか。 ライヴハウス出たら気づいたの 誰かにうつされた 大人病 好きだった雑誌はもう 捨てなきゃね 好きな人にきっと振られちゃう 厚化粧の街は無理してるみたいで 不自然に見えるから 淑嬪(すっぴん)の言葉で愛とか伝えなきゃ 恋愛とかしなきゃ 「大人病」/アーバンギャルド  そんな【大人病】の原因は様々。社会人になり、時間や心に余裕がなくなったからなのかもしれません。また<誰かにうつされ>ることもあります。音楽仲間だった友達がその病にかかり、徐々にバンドから離れていけば、やがて自分も…。さらに<恋愛>の存在も大きそうです。ちゃんと将来のことを考えるため、ちゃんと愛する誰かと生活をおくるため、自分の<好きだったもの>から抜け出して、封印して、忘れて、ちゃんと好かれる大人になろうとするのです。  つまり、青春時代に自分が好きだったものや景色への想いが変わっていくこと、もしくは変えていくこと、それを「大人になること」だと思い込むこと、それが【大人病】と言えるのでしょう。しかし、そんな時期は“病”にかかっているだけであって“大人”になったわけではありません。では、本当の大人とはどんなものなのか。それを教えてくれるのも、アーバンギャルドのこの歌なんです。 過去はキレイね 今はキライね だけどいつか許せるから あの娘はステキ あの人がスキ だけどいつかきっとどうでも良くなるの ふりかえってみれば 青春と呼ばれるの 大人病 ふりかえってみれば 恥ずかしい思い出も あったかくて ふりかえってみなよ もう傷つかないから 大人病 ふりかえってみたら わたしが笑ってるから 「大人病」/アーバンギャルド  きっと、今の自分にとっては<好きだった歌>も<好きだったドレス>も<好きだった雑誌>も大人になるために“否定しなきゃいけないもの”なのでしょう。でも、もっともっと年を重ねて、本当の大人になったなら、いろんなことが<いつかきっとどうでも良くなる>日がくるのです。そのときに<ふりかえってみれば>何もかもが<あったかくて>何もかもが<青春と呼ばれる>ものです。【大人病】にかかっていた時期のことでさえも、きっと笑えるはず。  ちなみに、大人になるほど感動することは少なくなると言いますし、音楽との新しい出会いは33歳で止まるなんて研究結果もございます。でも一方で、大人にならないとわからない醍醐味もたくさんありますよね。景色のわびさびを感じる心が生まれたり、味覚が変わり美味しいと思えるものが増えたり。もちろん家庭を築くことも然り。だからこそ今【大人病】で鬱々としている方も是非、年を重ねることを楽しみに暮らしてみてください。いつのまにかその病は終わり、笑顔の多い毎日が大人のあなたを待っていますように…! ◆New Album『少女フィクション』 2018年4月4日発売 初回豪華盤 FBAC-050 ¥3,800(税別) 通常盤 FBAC-051 ¥2,800(税別) <収録曲> 1 あたしフィクション 2 あくまで悪魔 3 ふぁむふぁたファンタジー 4 トーキョー・キッド 5 ビデオのように 6 大人病 7 インターネット葬 8 鉄屑鉄男 9 キスについて 10 少女にしやがれ 11 大破壊交響楽

    2018/04/10

  • 井上苑子
    後悔って、自分を信じれない事だって、そう思う事にしてみたんだ。
    後悔って、自分を信じれない事だって、そう思う事にしてみたんだ。

    井上苑子

    後悔って、自分を信じれない事だって、そう思う事にしてみたんだ。

    新しい生活が始まる4月は 1年で一番、人のいろーんな気持ちが 交差してぶつかりあってる月だと思います。 一人で考えすぎず、でも、甘えすぎず 何年後何十年後、自分が立ってる未来を 妥協せず自分が納得いくものにしたいですなあ。 (2018年4月2日“井上苑子”Twitterより)  今、わたしたちの心に、グッとくるツイートですね。たとえば一言で【高校生】といっても、今年から1年生の子は、ガラリと環境が変わることへの不安などがあるでしょう。2年生の子は高校生活がマンネリ化しがちな時期だからこそ、何か目標を見つけなきゃと焦り始めるタイミングかもしれません。3年生の子は、いよいよ卒業後の進路を決めるため、緊張感を携えてのスタートです。まさに『1年で一番、人のいろーんな気持ちが交差してぶつかりあって』おります。  でも、どんな心境・環境・年齢・性別の人にも、やっぱり『何年後何十年後、自分が立ってる未来を妥協せず自分が納得いくものにしたい』という気持ちは通じているはず…! 今日のうたコラムでは、そんな未来を叶えるためにも是非、聴いていただきたい新曲をご紹介いたします。2018年3月27日に“井上苑子”がリリースした配信シングル「踏み出す一歩が僕になる」です。 もう何度も 光射す方探して ずっと終わらない歌が 何処かにあるから もう何度も 迷って苦しくて這い上がって ガムシャラでいい 間違いでいい 踏み出す一歩が僕になる 「踏み出す一歩が僕になる」/井上苑子  この歌は、井上自身がTwitterで募集した『実話』を元にした応援ソング。ファンから寄せられた『努力して掴んだ夢や、かなわなかったけど経験できた』エピソードからインスピレーションを得て、作られたんだそう。そして、冒頭のフレーズを放つ歌声は、今までの“甘さ・切なさ・可愛らしさ”といった彼女の魅力とはまた異なります。伝わってくるのは、真っ直ぐに未来を見据えた芯の強さ。これは、いろんな人のリアルをしっかりと胸に刻んだからこその、揺ぎない歌声ではないでしょうか。 “幸せ”や“希望”を強請ってるわけじゃない 自分らしく ありたいだけ 「踏み出す一歩が僕になる」/井上苑子 揺るがない想いがあっても 生まれては消えてゆく ブレない自分でいたいと 願えど もがいてばっかで “悲しみ”や“失望”を恐れてるわけじゃない 夢が夢で終わる前に 「踏み出す一歩が僕になる」/井上苑子  また、歌詞のテーマは<自分らしく>生きてゆくために【踏み出す一歩】です。しかし、この<一歩>はただ一歩、二歩、三歩、とグングン前に進んでゆくだけのものとして描かれているわけではないところが印象的なんです。時には<揺るがない想いがあっても 生まれては消えて>一歩、前に戻ってしまったり。時には<ブレない自分でいたいと 願えど もがいて>一歩、同じところで足踏みしてしまったり…。  そのような前進ではない<一歩>だってあるでしょう。だけど、大切なのは今日、自分が自分らしい<一歩>を刻めたかどうかなのです。きっとどんな<一歩>であれ、それは闘っている証、生きている証なのです。前進も、後進も、ガムシャラも、いろんな<一歩>の積み重ねが「僕」になる。その<一歩>で踏みしめた気持ちが「僕」になる。そんなことを教えてくれるのも、この「踏み出す一歩が僕になる」の魅力です。 ねぇ 後悔って 自分を信じれない事だって そう思う事に してみたんだ もし違っても笑えばいい 負けないでよ 逃げないでよ 分かってはいるんだ 誰もが皆 弱さに打ち勝てるなら 涙なんていらないんだ 泣きじゃくった顔のままでいい 「踏み出す一歩が僕になる」/井上苑子  さらに、終盤の歌詞も<一歩>の背中を押してくれますね。自分を信じてさえいれば<もし違っても>笑って、来た道を戻る<一歩>があったって良いのでしょう。たとえ負けても、逃げても、泣きじゃくった顔のままでも、またそこから新しい<一歩>を刻んでゆくことはできます。そしていつかその道を振り返ってみた時はきっと、ジグザグな<一歩>が連なった軌跡を見つめて“自分らしい”と笑えるのだと思います…! “幸せ”や“希望”は誰だってくるから 未だ見ぬ未来よ 輝いて ねぇどうしたって 叶わぬ夢なんてのも きっと自分らしく築ける もう何度も 泣いて苦しくて這い上がって ガムシャラでいい 間違いでいい 踏む出す一歩に迷いはない 「踏み出す一歩が僕になる」/井上苑子  新しい生活が始まる4月。通学・通勤の際には是非、井上苑子「踏み出す一歩が僕になる」を聴いてみてください。この歌がみなさんの<一歩>の力になりますように。みなさんの<未だ見ぬ未来>が輝かしいものになりますように!

    2018/04/09

  • GReeeeN
    あのね、どうか少し聞いてほしい言葉がある。
    あのね、どうか少し聞いてほしい言葉がある。

    GReeeeN

    あのね、どうか少し聞いてほしい言葉がある。

    あのね どうか少し 聞いてほしい言葉がある 何度も書き足していくたびに キミ想ってた 今さらのラブレター 「恋」/GReeeeN  愛し<君>へ、大切な手紙を読み伝えるかのように幕を開ける歌…。2018年4月11日に“GReeeeN”がリリースするニューアルバム『うれD』に収録される新曲です。歌ネットでは歌詞先行公開中!注目度ランキング(3月29日付)の1位も記録しております。さて、この曲は、4月27日から公開の桜井日奈子×吉沢亮ダブル主演映画『ママレード・ボーイ』主題歌として書き下ろされました。    ちなみに【ママレード】とは、オレンジなどの柑橘系果実の皮と実を煮詰めたジャム。甘さとほろ苦さのバランスが絶妙です。そして物語は、ヒロイン(桜井日奈子)と、まるで【ママレード】のように甘くクールな彼(吉沢亮)が、突然のシェアハウスをスタートさせるところから展開してゆきます。トキメキの毎日からはじまった、とまらない恋の、ありえない行方…。今日のうたコラムでは、そんな『ママレード・ボーイ』を彩るラブソングをご紹介いたします! まず どんな時も いつもそばに居たいんだよ キミの好きなものや苦手とかも ボクに教えてほしいことだらけなんだ いくつになってもキミのこと 大好きなボクで居られるけど キミはどうだい きっと後悔 なんてないように 満天の星空に願いを込めて今、、、、 「恋」/GReeeeN  これまで<何度も書き足して>きたラブレター。歌詞は、想いを綴り続けてきたその時間の流れに沿って、二人の「恋」の変化も伝わってくる内容となっております。つまりこの冒頭フレーズは、恋し合ったばかりの頃の<ボク>の気持ちです。だからこそ<まず>は、教えてほしいことだらけの<キミ>のすべてを知りたくて、わかりたくて<どんな時も いつもそばに居たいんだよ>と願っているのでしょう。  さらに、この段階ではまだ二人の「恋」の行方に、自信を持ちきれない<ボク>の姿も見えてきますね。ゆえに<大好きなボクで居られるけど キミはどうだい>と、言葉に“けど”の不安がついております。また、相手から永遠の<大好き>を確信できなくても、ただただ<満天の星空に願いを込め>ることくらいしかできなかった模様…。しかし、歌が進むにつれ<ボク>も「恋」もパワーアップしてゆくのです。 キミが落ち込む日は きっとボクが笑わせるから もしも迷う時にはボクが全部信じてるから 2人で泣ければいいな いくつになってもボクのこと 大好きなキミで居られるように キミの隣 支えとなり 歩いていこう 今弱い気持ち終わり同じ道へと『愛』 「恋」/GReeeeN  歌冒頭の<いつもそばに居たいんだよ>とは“願望”でしたが、中盤の<ボクが笑わせるから>や<ボクが全部信じてるから>というフレーズに込められているのは“意志”と“覚悟”ですよね。それに伴い、以前の不安も変わりました。今は、星空に願うだけではなくて<いくつになってもボクのこと 大好きなキミで居られるように>強い気持ちを持って<キミの隣 支えとなり 歩いていこう>と胸を張って伝えているのです。何故なら、二人はもう「恋」をしながら『愛』という<同じ道>を歩んでいるから。 年月を重ねていつか 書いた文字も見えなくなっていくでしょう そんな時は その掌(てのひら)に指で描く 愛の言葉 いくつになってもボクらなら 大好きな2人で居られるから 逢いたいまま 愛が今は 言葉になって ああそばにいて 終わりない愛(うた) キミへのラブレター この世界中で出逢えたキミへの恋(うた) 「恋」/GReeeeN  そして、ラストでは<年月を重ねていつか 書いた文字も見えなくなっていく>ほどの遠い未来にまで想いが馳せられております。でも、何があっても、どんな形でも、絶えず<愛の言葉>を伝えてゆこう。<いくつになってもボクらなら 大好きな2人で居られる>。そんな揺ぎない“決意”と愛する“自信”が感じられますね! その<終わりない愛(うた)>のため、二人は今日も<恋(うた)>を重ね続けてゆくのでしょう…!    尚、この歌は時間の流れに沿って、二人の「恋」の変化も伝わってくると前述しましたが、ラブレターに綴られている初心も一生モノ。もし倦怠期に陥ってしまうときが来たなら<まず どんな時も いつもそばに居たいんだよ>と綴っていたあの頃を思い出してみることも、大切なのかもしれません。今、そばにいる大切な人と、永遠に“愛”を紡いでいくことを願いながら「恋」をしているあなたへ。GReeeeNの歌声が届きますように!

    2018/04/06

  • ココロオークション
    大人になるとその石は、先に進む邪魔をした。
    大人になるとその石は、先に進む邪魔をした。

    ココロオークション

    大人になるとその石は、先に進む邪魔をした。

     2018年3月28日に“ココロオークション”がメジャー1stフルアルバム『Musical』をリリース。今日のうたコラムでは、今作に収録されている新曲「少年と夢」をご紹介いたします。みなさんにも、少年や少女の時代に見つけた夢ってありませんか? それを今も持ち運んでいますか? それとも…。 旅の途中拾った ポケットの中の宝石 あぁ まだ今は原石 大事に抱えて運んでく そんな石ころに 価値はあるのかと 馬鹿にされても 捨てないでいる 少年はそれを夢と 名付けて運ぶことにした 輝く時が来ると信じながら 磨き続けた 「少年と夢」/ココロオークション  この歌の主人公もまた、少年時代にひとつの大切な夢と出逢ったようです。当時は誰が見ても<そんな石ころに 価値はあるのか>と言うような、無謀で現実味のない夢。しかし少年だけは、その石ころがまだ<原石>である段階から、本当は<宝石>なのだと知っているのです。  というより<輝く時が来ると>信じているのです。それは“根拠のない自信”でしょう。ただ、若い頃はそんな根拠のない自信こそが<夢と名付け>た原石を、何の疑いもなく磨き続けてゆくエネルギーになるもの。他人に<馬鹿にされ>ることさえ、自分だけが<原石>の真の価値を知っている自信を支えるのだと思います。 落としてかけてしまった 形が変わった宝石 傷がついた原石 どれくらいの価値を失くしたろう こんな石ころが 何になるのかと 自問自答を 抱え続けた 「少年と夢」/ココロオークション  だけど、若い頃にエネルギーの源となっていたはずの“根拠のない自信”は、徐々に不安の源へと変わってゆく模様。自分を支えてきた自信に根拠がないことにハッキリ気づいてしまうのです。しかも宝石は、経験の中で<落としてかけて>傷ついて形が変わってしまった…。これは同時に、少年の様々な失敗やプライドの損傷を表しているようですね。 大人になるとその石は 先に進む邪魔をした 少年はその夢を 忘れることにした 荷物減らして 身軽になった だけど 笑うことは 少なくなった 「少年と夢」/ココロオークション  そうして大人になった少年は、やがて<その夢を 忘れることに>しました。現実問題、就職や結婚などの大切なタイミングを目の前にしたとき、残念ながら<その石は 先に進む邪魔を>することがあるんですよね。大きすぎるわりに、価値も信じられない夢は、ただの重荷になるのです。  とはいえ、夢とは簡単に忘れさせてもくれない、やっかいなもの。たとえるなら、最愛の恋人と別れたような心境ではないでしょうか。ひとときは<荷物減らして>せいせいするでしょう。でも、離れてみてより一層、実感してしまうその存在の大きさ、大切さ、愛おしさ。少年が<笑うことは 少なくなった>のは、夢あっての心だったから。夢あっての自分だったからです…。 ある日 引き出しの奥に宝石 見つけた時 心震えた 大人なった少年は もう一度石を取り出した 憧れと誇りが その心強くした どこにも売っていないような 自分だけの宝石を 磨き続けるのさ この旅が終わるまで 終えるまで もうずっと磨いてきた 大切なものを眺める瞳は宝石 「少年と夢」/ココロオークション  このように幕を閉じてゆく歌。そう、大人になった少年は<もう一度石を取り出した>のです。そして、その時に実感したのは、自分を自分たらしめる<憧れと誇り>なんですよね。また、いつかこうなることを心のどこかで予感していたからこそあの時、夢を捨ててしまわずに<引き出しの奥に>しまったのではないでしょうか…。  きっと彼は生涯、この大切な石をもう手放すことはないでしょう。たとえ石が<原石>のままであろうとなかろうと<大切なものを眺める瞳は宝石>だからです。原石を磨き続ける今この人生こそが、輝いている<宝石>そのものなのです。  今、大切な<原石>がポケットの中に入っているというあなた。価値を見失いそうになった時には、諦めるその前に、ココロオークションの「少年と夢」を聴いてみてください。すべての夢を追う方々にこの歌が届きますように…!

    2018/04/05

  • サイダーガール
    こんな心は、君に悟られたら面倒臭いな。
    こんな心は、君に悟られたら面倒臭いな。

    サイダーガール

    こんな心は、君に悟られたら面倒臭いな。

    しょうがないから、頑張るか。 (映画『川の底からこんにちは』より)  こちらのセリフ、みなさんはどのように捉えますか? たとえば「しょうがない」の他にも「どうなったっていい」とか「まぁいっか」とか「どうせ」とか、そういった言葉はほとんどの場合、ネガティブな意味として響くのではないでしょうか。しかし、わたしたちには時に「しょうがない」が必要なことだってあるんです…。  さて、今日のうたコラムでは、そのネガティブに聞こえがちなワードが、どこか前向きに伝わってくる新曲をご紹介いたします。2018年3月28日に“サイダーガール”がリリースした今年の第1弾シングル『パレット』に収録されているカップリング「しょうがないよな」です。尚、この歌はアップテンポのロックチューン! 環状線沿いを歩いて思う いつになれば街は眠るのだろう 今だって主役は僕じゃない 僕が消えても其の侭であってほしい くだらないよな こんな心は 染み付いたモノが落とせないんだよ しょうがないよな こんな心は 君に悟られたら面倒臭いな 「しょうがないよな」/サイダーガール 環状線沿いを歩いて思う いつまでこの道は続くのだろう 何年経ってもずっと残ってしまうような 後悔だって忘れたら全部同じだ 「しょうがないよな」/サイダーガール  真夜中、眠らない街を見つめながら歩く主人公。何かを終えた帰り道でしょうか。消化しきれなかった今日を背負ってトボトボと進んでいる姿が見えてきます。いつだって<主役は僕じゃない>毎日。きっと<僕が消えても其の侭>である世界。そんな人生がいつまで<続くのだろう>というモヤモヤ。  そんな不安や不満、憤り、焦燥、空しさ、後悔、いろんな感情が歩くリズムと共にどんどん膨らんでいくかのようですね。そして<こんな心>を作り出す原因となっているものは<染み付いたモノ>です。それは追いかけている夢への執着かもしれませんし、好きな人への未練かもしれませんし、人それぞれでしょう。  しかし、いずれにせよ<こんな心>を抱えている自分とあまりに向き合いすぎたり、現状打破に必死になりすぎたりすると、自己嫌悪やフラストレーションはますます悪化していくばかりなのだと思います。だからこそ、必要なのが「しょうがないよな」という言葉なのです。つまり“開き直り力”です。 嗚呼 もうどうなったっていい もうどうやったって誰も気付かないでしょう 嗚呼 情けなくていい だからもっと本当の僕で居たいのに 馬鹿みたいだな 馬鹿みたいだな 染み付いたモノに縋ってるんだよ しょうがないよな こんな心は 君に悟られたら面倒臭いな 嗚呼 戻らなくていい 戻ってしまえば何も変わらないしな 嗚呼 壊してしまえばいい 繕ってしまった夢じゃつまらないしな 「しょうがないよな」/サイダーガール  もうどうなったっていい。情けなくていい。馬鹿みたいだな。でもしょうがないよな。今、主人公はこうした“開き直り力”を持った言葉たちで、膨らんでゆく負の感情と戦っているのでしょう。すべては<こんな心>に<染み付いたモノ>を守るためです。  また<戻らなくていい>という言葉は、今の自分を肯定しております。さらに<壊してしまえばいい>という言葉は、未来の自分に勇気を与えております。人間は開き直ることで、同時に「他に方法がないんだからとにかく生きるしかないよな」と、やぶれかぶれ頑張るエネルギーが湧いてくることもある。この歌を聴いているとそんなことに気づかされるのです。 どうせなら全部夢のせいだって事にしよう きっと誰も気にしないでしょう 最初から全部夢のせいだって事にしよう こんな僕じゃ君に会えないしな 「しょうがないよな」/サイダーガール  最近、なんだかいろんなことが上手くいかないなぁ…とモヤモヤしているあなた。是非、サイダーガール「しょうがないよな」を聴いてみてください。しょうがないよな。どうせならな。頑張ろうかな。きっと少しずつ少しずつ上向きに歩いてゆくことができるはずです…!

    2018/04/04

  • 瀬川あやか
    あなたに「暇か?」と聞かれたら、私はいつでも暇になる。
    あなたに「暇か?」と聞かれたら、私はいつでも暇になる。

    瀬川あやか

    あなたに「暇か?」と聞かれたら、私はいつでも暇になる。

    他人からは充分壊れているようにみえても 本人は結構それなりに生きていることはあるものだ。 (穂村弘『本当はちがうんだ日記』より)  これは恋愛においても然り…。今日のうたコラムでは、まさにそんな【他人からは充分壊れているようにみえる】関係を描いたラブソングをご紹介いたします。2018年3月21日に“瀬川あやか”がリリースした2ndアルバム『センチメンタル』収録曲の「ご都合よし子と足りてる男」です。タイトルからすでに意味深ですが、この歌の主人公の<私>は、いわゆる都合のよい女。そして<あなた>は恋愛に不自由ない“足りてる男”なのです。 今声が聴きたいな なんて思ってるときやってくる タイミング良いあなたからの電話 気まぐれを恨んだ夜がないとは言い切れないけど 話す2秒後 どうでもよくて 「ご都合よし子と足りてる男」/瀬川あやか  すべての“ご都合よし子”のみなさん。もう冒頭のフレーズから思わず「あるある!」と頷いてしまいませんか…? 足りてる男が電話をかけてくるのは、いつも<気まぐれ>で、自分が暇になったときだけ。早朝だろうと深夜だろうと「今大丈夫?」と気にかけてくれたことはありません。でも、それでも、良いんです。何故なら、彼女の時間は<あなた>の都合だけで回っており、脳内はどんなときも<あなた>でいっぱいだから。    だから別に<あなたからの電話>もタイミングが良いわけではないのでしょう。きっと<私>は一日中<今声が聴きたいな>と思い続けており、ずっと彼の<気まぐれ>コールを待っていただけなのです。けれど、連絡が来た瞬間に<タイミング良いあなたからの電話>と舞い上がってしまうところも、恋を都合の良いほうに考える“ご都合よし子”の特徴なのかもしれません…。 17cm切った髪 アクション映画も観たわ 苦手な小説も読んでみるのは全部あなたのためよ あなたに「暇か?」と聞かれたら 私はいつでも暇になる ご都合よし子は あなたの足りないところで息をしていくから Up to you いつも 「ご都合よし子と足りてる男」/瀬川あやか  さらに“ご都合よし子”は、衣食住も趣味も何もかもを<あなた>の好みの都合に合わせてゆきます。でも、曲を聴いていると、不思議とそこに苦痛や無理は感じないんですよね。むしろ、美容院で<17cm>も髪を切っている間も、彼の好きな<アクション映画>を観ている間も、<苦手な小説>を読んでみる間も、いつだってそこには<あなたのためよ>という恋心が高揚しており、どの時間からも幸せが伝わってくるんです。 ヒールで擦りむいた小指 夜はサラダだけにした 今度がいつでもいいのは待ってる時間も好きだから みんなに「やめな」と言われても 出来てたら苦労してないし ご都合よし子は あなたの足りないところで息をしていくから Up to you いつも 「ご都合よし子と足りてる男」/瀬川あやか  また、続く歌詞には【他人からは充分壊れているように】みえそうな、痛々しいフレーズも綴られております。誰だって、親しい友達がそんな恋に陥っていたら「やめな!」「異常だよ!」と叱りたくなるでしょう。でも、本当に本人は【結構それなりに生きている】もの。その恋が異常なことくらい自分が一番よくわかっていながらも、どんな時間も<好きだから>仕方ないのです。今はそれが<私>にとっての幸せで、他の誰に理解してもらえなくたっていいのです。 バカみたいだと笑われても これも言わばひとつの恋で ご都合よし子は あなたの足りないところを埋めるためかけていく 今日も 明日もUp to you いつも 「ご都合よし子と足りてる男」/瀬川あやか  そうして<あなたの足りないところを埋めるためかけていく>彼女は、今日も明日も“駆けて”いきながら、少しずつ自分が“欠けて”いくのでしょう…。だけど、歌詞にもあるように<これも言わばひとつの恋>です。正解も間違いもありません。いつか後悔する日がやってくるとしても、こんなにも誰かにとっての“ご都合よし子”になることができた恋は、人生の大切な記憶となるのだと思います。    今“ご都合よし子”として“足りてる男”との恋愛をしている方。「こんな恋、早くやめなきゃ…」「でも出来てたら苦労してないし…」とネガティブに陥るよりも、瀬川あやか「ご都合よし子と足りてる男」のように、もはやどこか開き直ってその恋を楽しんでみるのもよいのではないでしょうか…! ◆紹介曲「 ご都合よし子と足りてる男 」 作詞:瀬川あやか 作曲:瀬川あやか

    2018/04/03

  • NakamuraEmi
    教室は人生みたいだった、少し目立ったり違ったもんなら終わりだった
    教室は人生みたいだった、少し目立ったり違ったもんなら終わりだった

    NakamuraEmi

    教室は人生みたいだった、少し目立ったり違ったもんなら終わりだった

    大人になると忘れるだけでさあ 子どもの頃は子どもの頃で なんかいろいろツライことあったぞ。 (ドラマ『おかしの家』より)  このセリフを受け、子どもの頃を思い出してみると「たしかになぁ」と思う大人の方、結構いらっしゃるのではないでしょうか。家庭での諸々もありますが、とくに一日のほとんどを過ごす場所である【教室】での、なんかいろいろツライこと…。それは子どもだからわかるツラさです。今ならどうってことないと思えることにも、幼い自分は真剣に必死に闘っていたりするんですよね。  さて、今日のうたコラムでは、大人にはそんな子どもの頃を思い出してもらいながら、若い方には現実と未来を見つめながら、聴いていただきたい新曲をご紹介いたします。2018年3月21日に“NakamuraEmi”がリリースしたニューアルバム『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.5』に収録されている「教室」です。まず、この歌の主人公は現在<36歳のいい大人>であり、冒頭で描かれているのは“今”の<私>の姿。 昔より綺麗になった道を 同じように家に帰る 36歳のいい大人が 未だに怒られてピーピー泣いて 情け無いさ情け無いさ それでも昔よりマシさ あの頃の私はもっともっと小さかった 「教室」/NakamuraEmi  いくら大人になったからといって、ツライことが消えるわけではありません。仕事では<未だに怒られてピーピー泣いて>帰る<情け無い>日だってあるでしょうし、年を重ねるごとに悩みは形を変えて訪れるのでしょう。しかし、今の<私>が生きている毎日は、昔より<綺麗になった道>のようであり、昔よりだいぶ<マシ>なのです。何故なら、今は“職場の私”だけが全てではないと知っているから。あの頃とは違って…。 学校が私の全てだった 教室は人生みたいだった 少し目立ったり違ったもんなら終わりだった 今では笑ってしまうけれど 少しその癖は残ってる 1限から6限 月から金までが全てだった ラララ もう忘れないさ 教室が全て クラスが全て 生きてきちゃったけど ラララ 世界はもっと  想像より広くておかしくて カラフルだって 「教室」/NakamuraEmi  本当に、学生時代って<学校が私の全て>で<教室は人生みたい>ですよね。クラスでの自分の立ち位置を考え、空気を読み、<少し目立ったり違ったもんなら終わり>だと思い込み、みんな「教室」という名の人生での“自分作り”に励みます。また、テストで赤点を取れば絶望的な気分になったりもしますし、席替えは死活問題。昼ごはんを誰と食べるか、放課後はどう過ごすか、帰りは誰と帰るか、毎日のささやかな時間作りさえ、大ごとな方も多いはず。  でも、大人になると誰もが気づきます。まさに<世界はもっと 想像より広くておかしくて カラフルだって>ことに。だから本当なら<教室が全て クラスが全て>と、無理して他人に合わせた自分作りをする必要はないんです。それで個性が死んでしまうほうがよほど寂しいことです。…とはいえ、そんなことを、今「教室」で生きている方は実感しにくいでしょうし、綺麗事に感じるかもしれません。どれだけ世界が広かろうが、やっぱり自分は“この小さな環境”を生き抜いていかなければならないのですから。 まだ出会ってない人や言葉があるさ 苦しみはすごい奇跡に変わるのさ 教室が狭いってことをわかったのは教室にいたからさ ちゃんと今があるからさ いつか笑い飛ばしてやろうぜ 「教室」/NakamuraEmi  では、ほんの少し考え方を変えて「教室」で生きる自分は、心身の“筋トレ中”だと思うのはいかがでしょうか。それは、教室やクラスのための筋トレではありません。いつか狭い教室を飛び出して<まだ出会ってない人や言葉>に出会うための筋トレです。大きな世界で<苦しみ>を<すごい奇跡に>変えるための筋トレです。今は目の前の人間関係や物事で精一杯だとしても、その先には「教室」が全てじゃない未来が広がっている。そう意識するだけでも、心の持ち様は変わるのではないでしょうか。 ラララ もう忘れないさ 教室が全て クラスが全て 生きてきちゃったけど ラララ 世界はもっと 想像より広くてカラフルで ラララ もう忘れないさ 皆好き勝手言うさ 言わせとけばいいさ ラララ 誰も知らないさ すごい奇跡が君の中に入ってるってこと 誰も知らないさ 「教室」/NakamuraEmi  また、たとえ大人であっても「教室」と同じように「職場がすべて」「家庭がすべて」と切羽つまってしまっている方もいると思います。そんなときにも聴いていただきたいのが、このNakamuraEmi「教室」です。世界はもっと想像より広くてカラフル。皆好き勝手言うさ、言わせとけばいいさ。しんどいときには、是非このフレーズを何度も口ずさんでみてください。このツライ今を<いつか笑い飛ばして>やりましょう…! ◆紹介曲「 教室 」 作詞:NakamuraEmi 作曲:NakamuraEmi ◆3rd Album『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.5』 2018年3月21日発売 初回限定生産盤 COCP-40289 通常盤 COCP-40297 <収録曲> M1 Don’t(Album mix) M2 N M3 かかってこいよ M4 新聞 M5 波を待つのさ M6 星なんて言わず M7 教室 M8 モチベーション

    2018/04/02

  • コブクロ
    数えきれない程の、走者達が繋いできてくれた一本のバトン。
    数えきれない程の、走者達が繋いできてくれた一本のバトン。

    コブクロ

    数えきれない程の、走者達が繋いできてくれた一本のバトン。

     2018年9月8日に結成20周年を迎える“コブクロ”が、来たる4月11日に約1年ぶりのニューシングル『ONE TIMES ONE』をリリース。その収録曲から、小野薬品300周年記念TV-CMソングとして流れている新曲「バトン」の先行配信がスタートしました。併せて、歌詞も先行公開中!さっそく今日のうたコラムでもご紹介いたします。 その命が走り出す為に 数えきれない程の 走者達が繋いできてくれた 一本のバトンには 握りしめて窪んだ跡や 何度も落とした傷 生き抜いた その証を受け取って この坂道を 駆け上がるんだ 「バトン」/コブクロ  この歌は【命のバトン】をテーマに描かれた、温かく、力強く、生命力に満ちたバラード曲です。まず冒頭の<一本のバトン>とは、私たちの<命が走り出す為>に大切なものを表したワードでしょう。たとえば、遺伝子。それを、両親、祖父母、そのまた昔の<数えきれない程の 走者達が繋いできてくれた>からこそ“今ここ”に<僕>がいるわけです。  しかしそんなバトンを次の走者に手渡せることは、決して当たり前ではありません。妊活に励む夫婦を描いたドラマ『隣の家族は青く見える』では「女性は10回妊娠したら、2回流産するという統計が出てます」…と、厳しい現実を知らせるセリフもございました。そもそも1回妊娠することだって簡単ではないし、出産は命がけなもの…。  遺伝子というバトンを繋ぐことができるのは、大げさでなく奇跡なのです。だからこそ<一本のバトン>には、新たな命を生み出すまでに<握りしめて窪んだ跡や 何度も落とした傷>が刻まれているのでしょう。そして<その証>の尊さを改めて実感することが<この坂道を 駆け上がる>エネルギーへと変わってゆくのだと思います。 何百周も昔 このカーブを曲がった走者が つまずきそうな時に吹いた 一陣の強い風が 向かい風で良かった 苦しかっただろうけど 体を立て直して 走り続けてくれたから 今 僕は生きてる いつかは君も 誰かを愛する時が来る まだ誰も知らない 二人だけの色になる 巡り合い ぶつかり合い 混ざり合い 進もう 生まれる新しい道に コースなど要らない 「バトン」/コブクロ  さらに<命が走り出す為>に大切な<一本のバトン>が意味するのは、遺伝子に限らず、誰かに繋げたい願いや想い、言葉、愛、夢でもあるのではないでしょうか。そのバトンを受け取った<僕>はやがて<何百周も昔 このカーブを曲がった走者>の生きざまを知ります。どんな気持ちで自分にバトンが渡されたのかを知ります。  その実感はやはり「次は自分が誰かにこのバトンを繋ぐのだ」というエネルギーに変わって、息づいてゆくのでしょう。また、どんな<向かい風>に吹かれても、苦しさに耐えて<体を立て直して 走り続け>た、かつての走者の意志の強さも、バトンが手渡されると同時に<僕>に受け継がれている気がしますね…! 追い越される度 息が切れそうで 肩落とし 空を見上げた 少し前の自分 追いかけても 後戻りできる道など無いなら 前に 前に進む My aim is true いつかは君も 誰かに手渡す時が来る まだ何も見えない 小さな手のひらに 振り向かなくて良いように ゆっくりと渡すよ 真っ直ぐ 力一杯 走り出せるように 何度でも バトンを支えに 立ち上がれるように 「バトン」/コブクロ  そして歌の終盤。これまで走者達が繋いできてくれた<一本のバトン>を受け取って、今を走っている<僕>の強さが、いっそう胸に迫ってきます。もちろん<追い越される度 息が切れそうで 肩落とし 空を見上げた>その生きた証も、その時に抱いた想いも、バトンにしっかりと刻まれているのでしょう。  そんな<一本のバトン>は、いつの日か<僕>から<君>に手渡され、ちゃんと<真っ直ぐ 力一杯 走り出せる>ような、転んだ時には<何度でも バトンを支えに 立ち上がれる>ような、強さを<君>に与えてくれるはず。あなたも是非、命のパワーや、誰かにバトンを渡せる喜びを、コブクロの新曲「バトン」から感じてみてください…! ◆ニューシングル「ONE TIMES ONE」 2018年4月11日発売 通常盤 WPCL-12857 ¥1,204+税  初回限定盤 WPCL-12858 ¥1,800+税 <収録曲> M1: ONE TIMES ONE M2: バトン M3: 君になれ M4: ONE TIMES ONE(Instrumental) M5: バトン(Instrumental) M6: 君になれ(Instrumental)

    2018/03/30

  • teto
    自分の居場所を知られたくない、それでも誰かに気づいて欲しい。
    自分の居場所を知られたくない、それでも誰かに気づいて欲しい。

    teto

    自分の居場所を知られたくない、それでも誰かに気づいて欲しい。

     2018年3月21日に“teto”が1stシングル『忘れた』をリリース。今日のうたコラムでは、今作のタイトル曲をご紹介いたします。みなさんは、過去に置いてきたはずの自分っていませんか? しかし記憶とは、地層のように積み重なってその人を作り上げているもの。だからたとえ「忘れた」と思っていても、ふとした瞬間に突然、ある光景や感情がブワッと発露したりするのです。 60分15000円と書かれた右手の看板と 左手の薬指には安っぽく光る指輪 俺はそんな彼に何故だか憧れを抱いた 「歩けど歩けど歩かねばならぬ」との歌を思い出した 副業であかぎれた母の手と それを馬鹿にしたクラスメイトと 顔立ちすら思い出すことのできない過去の父と 考えただけでもう何故かえずいてしまっていた 不安定、不透明、不感症なそんな過去を思い出した 「忘れた」/teto  この主人公もまた<60分15000円と書かれた右手の看板と 左手の薬指には安っぽく光る指輪>の男性を目にしたことをきっかけに、もう「忘れた」と思っていたはずの過去を思い出しました。それはきっと「歩けど歩けど歩かねばならぬ」ような少年時代のことです。経済的に安定していなかった生活。無神経なクラスメイトに対する濁った感情。そして<顔立ちすら思い出すことのできない>ほど、家庭に無関心・非協力で、やがて姿を消したのであろう過去の父親の存在。  そんな、考えただけでえずいてしまうあの頃は、精神も未来も<不安定、不透明>で、わざと自分の感受性を殺して<不感症>になることで、なんとか生きていたのだと思います。ただし<俺>はそんな過去を思い出すと同時に、街中で見た<彼に何故だか憧れを抱いた>のです。おそらく理由は、指輪が光る<左手の薬指>でしょう。守りたい人がいるから「歩けど歩けど歩かねばならぬ」姿…。その生き方が今は、どこか人としての“強さ”として心に映ったのではないでしょうか。 いつか全て忘れた頃、無くした頃あなたと居た あなたと見た半径1メートルの世界だけは もう譲れはできないなって そう思えるから今日も生きれたんだ 「忘れた」/teto  さて、サビのフレーズは“「忘れた」い”過去の描写から一転。これからもずっと“「忘れた」くない”想いが放たれます。あの<不安定、不透明、不干渉>な過去を越えて、生き続けて、その先で出会った<あなた>という存在への想いです。今<あなた>は<俺>にとっての守りたい人なのかもしれません。だからこそ街中のあの<彼>の姿が特別に目にとまり<憧れを抱いた>のかもしれません。  また、仮に<あなた>がもうそばにいないとしても<あなたと見た半径1メートルの世界>は大切な記憶として<俺>の中に刻み込まれております。そして、それを“「忘れた」くない”と<思えるから今日も生きれた>のです。曲タイトルは「忘れた」ですが、実はこの歌には“「忘れた」い”気持ちを抱いていたあの頃から、時が経ち“「忘れた」くない”想いが生まれる現在までの感情が詰め込まれているんです。 自分の居場所を知られたくない それでも誰かに気づいて欲しい 当ての無い場所を彷徨い、幾千の歳月は去っていた ああ赤い実も弾けて 「忘れた」/teto  さらに、続く歌詞からは<自分の居場所を知られたくない それでも誰かに気づいて欲しい>という葛藤と闘い、いつも“忘れてほしい”と“忘れられたくない”の狭間で揺れていた姿も伝わってきますね。尚、これは余談ですが<赤い実も弾けて>というフレーズで思い出した有名な本がございます。表題作は教科書にも掲載され、多くの子どもたちに親しまれてきた『赤い実 はじけた』という短編集です。  物語の中に登場するのは、様々な心の葛藤に出会った子どもたち。父親の家庭内暴力をうけた少年。夢中になる人を見つけられない少女。いたずら電話がやめられない優等生などなど。そしてどの子も、心の底から何かを感じたとき、自分のなかで色づいていた<赤い実>が強く弾けるのです。もしかしたら、同じように「忘れた」の主人公も人生の中で<赤い実>が弾け、何らかの変化に繋がったのではないでしょうか。その<赤い実>が<あなた>への想いだったのではないでしょうか…。 いつか全て忘れた頃、無くした頃あなたと聞いた あなたと知った半径1メートルの世界だけは もう譲れはできないなって そう思えるから今日も いつか全て抱えてもっと離さず もっと無くさずもっと必ずとも 何年経とうたって寿命がいつ来たって 忘れはしたくないなって そう思って今日を生きていたいんだ まだまだ 「忘れた」/teto  このように幕を閉じてゆく歌。ラストの<今日を生きていたいんだ>という意志も<まだまだ>というひと言も、大きく未来へと開けているように感じますね! 今、忘れたい過去がある方にも、忘れたくない想いがある方にも、ツライ今を生きている若者にも、過去に自分を置いてきた大人にも、tetoの「忘れた」に込められた想いが、届きますように…!

    2018/03/29

  • MOSHIMO
    君と帰る毎回の15分、ただの15分、それで十分…。
    君と帰る毎回の15分、ただの15分、それで十分…。

    MOSHIMO

    君と帰る毎回の15分、ただの15分、それで十分…。

    今日という一日は、 明日という日の 二日分の値打ちがある。 (ベンジャミン・フランクリン)  こちらは、米国政治家“ベンジャミン・フランクリン”さんの「One today is worth two tomorrow.」という名言です。今日、見たこと、聞いたこと、伝えたこと、すべてが明日という日に繋がっている。今このたった1分1秒でさえ明日を作っている。つまり今日の自分は、明日の自分をも背負っているのです。さて、今日のうたコラムでは、その名言がさらに腑に落ちる歌詞をご紹介いたします。 恋に勉強にバイトに やる事多くて面倒臭いな まだまだベッドでぐーたら だらだらしてたいのに 友達からの連絡 ついついスルーしちゃうけど 君への返事は秒速、有頂天 「15分」/MOSHIMO  2018年3月21日に“MOSHIMO”がリリースしたバンド初のフルアルバム『圧倒的少女漫画ストーリー』に収録されている新曲「15分」です。おそらくこの歌の主人公である<私>はもともと面倒臭がり屋…。今日という一日の値打ちなんて別に意識せず、やるべき事は先延ばしにしてしまいがちで、できれば<まだまだベッドでぐーたら だらだらしてたい>のがいつものパターンなのでしょう。  しかし、そんな<私>でも<君>の存在によって【今日という一日は、明日という日の二日分の値打ちがある】ことを無意識のうちに知るのです。まず<返事は秒速、有頂天>というフレーズからも、好きな人から連絡が来た嬉しさと同時に「ちょっとでも早く返信をして、ちょっとでも長くたくさん、今日やり取りをしたい!」という想いが伝わってきますよね…!それは、自然と“今”を大切にしているということ。 バイト帰り君と帰る毎回の15分 ただの15分 それで十分 嫌なこと全部忘れられるただの15分 大きな手に 包まれてく 遠回りして今日は帰りたいな つい 欲張っちゃうんだよ 「15分」/MOSHIMO  そして<私>にとって、特にかけがえのない時間は<バイト帰り君と帰る毎回の15分>です。たかが15分、されど15分。きっと今日の<ただの15分>で<嫌なこと全部忘れられる>からこそ、明日も頑張ろう!と思えるのではないでしょうか。さらに、今日の<ただの15分>には、明日の二人の関係がもっと深く熱いものになりますように!という願いも込められているのではないでしょうか。まさに<私>は【二日分の値打ち】がある今日の<15分>を味わっているのだと思います。 色気のない薄いメイク ナチュラルな方が好みなんだって 人気のないコンビニの 駐車場のすみこっそりキスした 肝心なことは言わない君の よれたTシャツ シャイな息使い 気怠さとLOVE 無造作なLOVE 物足りなさが クセになるオンリー 「15分」/MOSHIMO 君が好きな音楽や食べ物、フェチズムも 全部知ってる もっともっと… 少し背伸びして 君のほっぺにキスをした 赤くなったの 嬉しかったよ 「15分」/MOSHIMO  また<毎回の15分>は、大好きな<君>のことを知るための貴重な時間です。ナチュラルメイクの方が好みなところ。肝心なことは言わないちょっと奥手なところ。よれたTシャツ、シャイな息使い、好きな音楽や食べ物、フェチズム。少しずつ少しずつ<私>は<君>のカケラを集めているのです。そうして<もっともっと…>知りたくなって、<もっともっと…>好きが高まってゆくのです…! バイト帰り君と帰る毎回の15分 ただの15分 それで十分 君が居れば毎日が輝いてトリップ 嘘付きな君とファンタジー 時間よ止まれって心で唱えるの ねぇ明日聞かせて 「15分」/MOSHIMO  明日の二人を作ってゆく今日の<15分>…。もしかしたら、その<ただの15分>の積み重ねが、いつか生涯を共にする未来へと繋がっている可能性だってあるのかもしれませんよね!【今日という一日は、明日という日の二日分の値打ちがある】からこそ、みなさんも、この歌の<私>のように大切な人との<ただの15分>も大切に過ごしてみてください! ◆1st Full Album『圧倒的少女漫画ストーリー』 2018年3月21日発売 LACD-0290 ¥2,800(税抜) <収録曲> 01.命短し恋せよ乙女 02.触らぬキミに祟りなし 03.圧倒的少女漫画ストーリー 04.15分 05.FUWA-FUWA 06.ノンフィクション 07.カプチーノ 08.可愛い子には旅をさせるな 09.吾輩は虎である 10.悲縛り 11.レイニーデイ 12.ミルクティー 13.支配するのは君と恋の味 14.チュウチュウ

    2018/03/28

  • 斉藤和義
    骨が砕けそうに悲しくて消えてしまいたかった
    骨が砕けそうに悲しくて消えてしまいたかった

    斉藤和義

    骨が砕けそうに悲しくて消えてしまいたかった

     デビュー25周年イヤーを迎えた“斉藤和義”が2018年3月14日にニューアルバム『Toys Blood Music』をリリース!今日のうたコラムでは収録曲から、切ない失恋ソング「世界中の海の水」をご紹介いたします。みなさんは、恋人と別れた後も、わざわざ思い出の場所に足を運んでしまうことってありませんか…? この歌に描かれているのは、まさにそんな主人公なんです。 逢いたい気持ちが消えなくて きみの町へと走る あの部屋にはもういないけれど それでもいい いいんだよ 二人で出かけたあのカフェは 今夜も暇そうだよ いつもの映画流しながら マスターひとり見てる 「世界中の海の水」/斉藤和義  あの部屋もあのカフェも、すでに<二人>にとって過去の場所。<きみの町>と綴られているものの、きっと<きみ>はもうその町にさえ住んでいないのではないでしょうか。しかし<それでもいい いいんだよ>と、主人公は消えない<逢いたい気持ち>に突き動かされて<走る>のです。思い出が刻まれている<きみの町>に。記憶のなかの<きみ>に逢うために。  そして今、主人公はひとりで思い出のカフェにいるわけですが“このカフェ”ではなくて<あのカフェ>と歌われているところが印象的です。身体はココにあるけれど、心は過去にトリップしているかのよう。さらに<今夜も暇そう>や<いつもの映画>というワードからは、変わらない光景を見つめながら“あの日々”と“現在”を重ねているような様子も伝わってきます。それは同時に、関係だけが変わってしまった現実の切なさをも際立たせますね…。  あの日絵文字が消えて 既読になったまま あのドアにきみの横顔が 映ったような気がしたけど‥ 世界中の海の水でも この火は消せない おおげさかな 気のせいかな 忘れられないよ 「世界中の海の水」/斉藤和義  歌が進むにつれ、ますます心に色濃く映るあの日、あのドア、きみの横顔…。ただし、想いの強さだけは“あの火”ではなくて<この火>なのです。過去ではないのです。人はよく『海の広さに比べたら、自分の悩みなんてちっぽけだ』と、言ったりしますよね。主人公の場合、逆です。<この火>の前では<世界中の海の水>さえも無力。もっと言えば<世界中の海の水>なんかよりも<既読になったまま>のLINEに馳せる想いの方が、ずっと不変であり、強く息づいているものなのだと思います。 二人で出かけた公園の ベンチに座ってみる 日曜日は嫌いだよね 誕生日もクリスマスも 出逢わなければよかったのかな 何度も考えるよ だけど無理さ とても無理さ きみのいない世界なんて あの日きみは震えながら このままでいいと言った 骨が砕けそうに悲しくて 消えてしまいたかった 「世界中の海の水」/斉藤和義  さらに続く歌詞を読んでいくと、うっすらと二人の恋愛背景が見えてくる気がしませんか? おそらく主人公と<きみ>は、不倫関係だったのではないでしょうか。だから、家族サービスをしなければならない<日曜日>や<クリスマス>、一番会いたい日なのに会えないときもある<誕生日>が嫌いだった…。また、「出逢わなければよかったのかな」「このままでいい」そんなセリフも報われない恋を表しているように感じられます。 世界中の海の水でも この火は消せない おおげさかな 勝手だよな きみに会いたいよ 世界中の海の水でも この火は消せない おおげさかな これが愛かな 忘れられないよ 逢いたい気持ちが消えなくて きみの町へと走る あの部屋には見覚えのない カーテンかかってる 「世界中の海の水」/斉藤和義  だけど、今はもう何もかも終わってしまい、主人公はひとり<きみのいない世界>におります。勝手でも会いたくて、会えなくても忘れられなくて、心の中の<この火>だけがじわじわと強まってゆくラスト。たとえ<あの部屋には見覚えのない カーテンかかってる>光景を目の当たりにしても、終焉を実感しても尚、想いが消えることはないのでしょう…。  世界中の海の水でも、誰のどんな涙でも、自分の一生分の涙でも、消せない<この火>が胸の中で燃え続けているというあなた。是非、斉藤和義の優しく切ない歌声に浸りながら、この歌を聴いてみてください。その心の痛みがほんの少しだけ、和らぎますように…。 ◆紹介曲「 世界中の海の水 」 作詞:斉藤和義 作曲:斉藤和義 ◆ニューアルバム『Toys Blood Music』 2018年3月14日発売 初回限定盤 VIZL-1800 ¥3,800+税 通常盤 VICL-65100 ¥3,000+税 <ニュース提供> 01 マディウォーター REMIX ver. 02 オモチャの国 03 Good Luck Baby 04 青空ばかり 05 エビバディ 06 世界中の海の水 07 問題ない 08 純愛 09 12時55分 10 始まりのサンセット 11 Good Night Story

    2018/03/27

  • Thinking Dogs
    ホントの君は、ダイヤの指輪を、求めてたんだ
    ホントの君は、ダイヤの指輪を、求めてたんだ

    Thinking Dogs

    ホントの君は、ダイヤの指輪を、求めてたんだ

    20代の夢は男を輝かすけど 30代の夢は男をくすませるだけや。 (ドラマ『カルテット』より)  今、懸命に夢を追っている男性には痛いセリフですよね。しかし何歳であろうと、自分のやりたいことに全身全霊をかけている方って、とても魅力的。夢は決して「男をくすませる」ものなんかじゃないのだと思います。ただし、状況によっては「一緒にいる二人の未来をくすませる」ものになってしまう可能性はあるのです…。  今日のうたコラムでは、そんなどうにもならない現実問題も考えさせられる新たな失恋ソングをご紹介!2018年3月14日に“Thinking Dogs”がリリースした6枚目のニューシングル『愛は奇跡じゃない』に収録されているカップリング曲「ユメラブ」です。この歌は、主人公<僕>がまさに<夢>のせいで恋人にフラレてしまうシーンから幕を開けます。 今なんて言ったの?マジで? それはつまり君と僕が 今日でサヨナラってこと 僕はフラレたってことだ 映画館の手前で 映画より衝撃で 泣きたいのは 僕なのになんで 君が泣いてるのか 「ユメラブ」/Thinking Dogs  まず冒頭から伝わってくるのは、フラレた<僕>が受けた大きな衝撃ですね。本当ならいつも通りにデートして、仲良く映画を観て、何事もなく今日を終えるつもりだった。それなのに突然、告げられたお別れ…。きっと<僕>は今の今まで、続いてゆく二人の愛を、未来を、信じて疑わなかったのでしょう。それゆえに<なんで君が泣いてるのか>もわからないのです。  でも「サヨナラ」を告げた<君>にとっては、おそらく突然の決断ではありません。ずっと前から迷い悩み苦しんでいたこと。だけど、夢を追う<僕>を気遣って一人で抱えていたこと。その問題の答えを、やっと伝える覚悟を持てたのが今日だったのです。そしてその想いが、涙と共に溢れ出したのではないでしょうか…。 もう僕の夢 信じること できないのかそれとも 僕は僕の 君は君の夢見てたのか トキメいても キスをしても 手を繋ぎ歩いても 違う夢を 描いてたのに気づかないまま この恋に おちてた 「ユメラブ」/Thinking Dogs  もう<僕>の夢を信じることができないのか。最初からお互いに違う夢を見ていたのか。どちらも別れの原因の答えとして正解ではないような気がします。もちろん<君>は彼の夢も含め好きだったはず。夢を心から応援してくれていたはず。さらに今だって、好きな気持ちも応援する想いも変わらないはず。  それでも、好きだけじゃどうにもならないことってあるんですよね…。これは想像ですが、多分いつだって<君>は<僕の夢>を信じてついてゆくことが第一優先で、自分の夢には“まだ時間があるから焦らず、いつか、いつの日か”と蓋をしていたのでしょう。ただ、皮肉なことに、現実では夢にタイムリミットが刻々と迫ってくる場合も多々…。 お揃いのシルバーリング もう似合わなくなって ホントの君は ダイヤの指輪を 求めてたんだ 「ユメラブ」/Thinking Dogs  たとえば、結婚。両親が元気なうちに花嫁姿を見せたいと思ったら、気長にしてはいられません。たとえば、出産。女性は子どもを産める年齢に限界があります。すると、蓋をしていたはずの<夢>が今の自分に「本当にそれでいいの?」と語りかけてくるのです。そして、その夢が<僕の夢>とは同時に叶えられないとしたら、どちらかを諦めなければならないんですよね。 もう僕の夢 信じること できないと言うのなら 僕は僕の 君は君の夢叶えよう この別れで 僕はもっと 僕の夢に近づく 傷だらけの 心歌うほどロックスターは 誰かの 夢になる 「ユメラブ」/Thinking Dogs  結果<君>は、二人の愛より未来より、彼の夢、自分の夢を守るために「サヨナラ」を選んだのでしょう。その決断は今は二人にとって、悲しくて仕方ないものに違いありません。でも<この別れで 僕はもっと 僕の夢に近づく>し、君も君の夢に近づく。やがては、お互いにそれぞれの夢を叶え、かつての“分かれ道”に向かって微笑むことができる日がやってくるのではないでしょうか。  そんな悲しくも、希望的な失恋ソングが、Thinking Dogsの「ユメラブ」なんです。あなたは今、自分の夢と恋人の夢のベクトルの違いに悩んではいませんか? または最近、夢が原因で別れたショックを引きずってはいませんか? 一人で悩み苦しんでいる時には是非、じっくりとこの歌を聴いてみてください…!

    2018/03/26

  • ポルノグラフィティ
    せめて同じ空を見れたらと、君の肩を引き寄せてはみても。
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    ポルノグラフィティ

    せめて同じ空を見れたらと、君の肩を引き寄せてはみても。

    人間ならば誰にでも 現実のすべてが見えるわけではない。 多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない。 (ユリウス・カエサル)  2018年3月21日に“ポルノグラフィティ”がニューシングル『カメレオン・レンズ』をリリースしました。タイトル曲は仲里依紗の主演ドラマ『ホリデイラブ』主題歌。この曲を書き下ろすにあたり、メンバーがドラマの構想を聞いた際、思い出したのが冒頭でご紹介したカエサルの言葉なのだそうです。  見たいものしか見ようとしない。だから、愛し合っている二人が同じ景色を見つめたとしても、お互いの心に映る色はまったく異なっていたりする…。今日のうたコラムでは、そんなすれ違いを表現した「カメレオン・レンズ」をご紹介いたします。尚、この歌はドラマ視聴者からの支持率が非常に高く、歌詞先行公開日の注目度ランキングでは1位を記録しました! ありのままの真実など 誰も見ていやしない 色を変えたり 歪めたり カメレオン・レンズみたいに 「カメレオン・レンズ」/ポルノグラフィティ  まず、タイトルの「カメレオン・レンズ」とは、何を意味する言葉なのでしょうか。一つは【カメレオン】が“変幻自在に体の色を変えられること”に由来しているのでしょう。人も心の瞳に、都合によって色が変わる【レンズ(眼鏡)】をかけることがある。すると、そのレンズ越しに見える<ありのままの真実>は<色を変えたり 歪めたり>するのです。  さらに、タイトルは【カメレオン】の“眼球が左右バラバラの動きをすること”にも関係しているのではないでしょうか。この働きによって、目は左右で違う方向を見ることができます。そして、その左目を<君>に、右目を<僕>になぞらえたなら、たとえ一緒にいても、二人に見えている景色はバラバラ…というわけです。 せめて同じ空を見れたらと 君の肩を引き寄せてはみても そこにはふたつの月がならぶ お互いを知らないまま Black or White 双子の月が Love or Not 無情に光る 「カメレオン・レンズ」/ポルノグラフィティ  そんな「カメレオン・レンズ」の意味を考えながら、歌詞を読んでみると<せめて同じ空を見れたらと 君の肩を引き寄せてはみても>それぞれに見える空の色も角度も、異なっている様子が伝わってきますね。空に光っているのは、ただ一つの月であるはずなのに<ふたつの月がならぶ>のです。  ちなみに『月が綺麗ですね』というセリフが『I LOVE YOU』の文学的代用表現であることは有名ですが、見えている月の姿が違えば、その想いが通じることもないのでしょう。今、相手が見ている月は<Black or White>黒か白か。感じている気持ちは<Love or Not>愛かそうじゃないのか。それさえわからないほど<お互いを知らない>まま、一緒に過ごす時間は無情で切ないですよね…。 不吉な声でカラスが鳴いた あれは僕が君の空に放した 青い鳥なのかもしれないね 美しい羽だった 「カメレオン・レンズ」/ポルノグラフィティ  また、この歌には<月>以外にも【色】を象徴するワードが非常に多く描かれております。<カラス>や<青い鳥>、<林檎の赤>、<深紅のバラ>、<ワイン>、<ステンドグラス>…。しかし、いずれの色もやはり<君>と<僕>では見え方が違っているようなんです。是非、ひとつひとつ【色】が登場するフレーズをじっくりと読んでみてください。 わかり合おうとすればするほど なぜ僕たちは傷つけ合ってしまう? 痛みがたった一つだけの 通じ合えるもの 分かち合えるものかな せめて同じ空を見れたらと 君の肩を引き寄せてはみても そこにはふたつの月がならぶ お互いを知らないまま Black or White 月蝕の夜 Love or Not 待ち続ける 「カメレオン・レンズ」/ポルノグラフィティ  このように幕を閉じてゆく歌。心で同じ色を共有できない哀しみも、<わかり合おうとすればするほど>傷つけ合ってしまう痛みも、最後まで消えることはありません…。でも、分かち合うことはできないとしても<ふたつの月>の異なる見え方をお互いに“伝え合うこと”なら、できるのではないでしょうか。相手に見えているその色は、すぐには理解しがたいものかもしれません。だけど、何が見えているのかさえ<知らないまま>生きるよりずっとマシです。  伝えて、聞いて、また伝えて、いつかそれぞれの色を受け止められるまで<待ち続ける>こと。それが「カメレオン・レンズ」のすれ違い作用を越えて、共に生きてゆく唯一の術であるように感じます。みなさんは今、愛する人と同じ色が見えていますか? 気づかないうちに、すれ違いの「カメレオン・レンズ」状態に陥ってはいませんか…? ◆46thシングル「カメレオン・レンズ」 2018年3月21日発売 初回生産限定盤 SECL-2271~2272 ¥1,900(tax in) 通常盤 SECL-2273 ¥1,300(tax in)

    2018/03/23

  • スキマスイッチ
    解決が“忘れること”なら僕はそれを望んじゃいない。
    解決が“忘れること”なら僕はそれを望んじゃいない。

    スキマスイッチ

    解決が“忘れること”なら僕はそれを望んじゃいない。

     2018年3月14日に“スキマスイッチ”がニューアルバム『新空間アルゴリズム』をリリース!今日のうたコラムでは、収録曲から「Revival」をご紹介いたします。尚、現在お二人のインタビューも掲載中なのですが、歌詞の作り方について彼らは、共作で物語を描いてゆくときに【スキマスイッチくん】のような主人公が1曲1曲ごとに生まれるのだと語ってくださいました。  その【スキマスイッチくん】とは、メンバーである“大橋卓弥”さんと“常田真太郎”さん、それぞれの性質や価値観、イメージなどが一つになった想像上の人物。お互いの言葉が混ざり合っているため、男らしさと女々しさ、現実と理想、ネガティブとポジティブ、正反対の性質が【スキマスイッチくん】像となることも多いのだそうです。では、新曲「Revival」の物語には、どのような主人公が息づいているのでしょうか。 九月の終わりの晴れ間は夏がまだ残っていて 照りつける日差しと共に追憶を連れてくる 夕立が過ぎ去った空 「ソフトクリームのようだね」と 入道雲指さした君に会いたいなぁ 「Revival」/スキマスイッチ  曲タイトルの【Revival(リバイバル)】は、様々な意味を持つ言葉です。たとえば、生命や意識の【回復・再生・ 蘇生】、習慣の【復活】、古い映画の【再上映】などなど。そして歌詞の冒頭では、夏と秋の狭間にいる<僕>が過去に想いを馳せておりますね。これはまず記憶の【蘇生】と言えるでしょう。夏の名残のように<照りつける日差し>が<君>との記憶の蘇生スイッチとなったのです。  また、同時に<僕>の心には<君に会いたいなぁ>という愛しさが芽生えています。つまり、記憶と共に想いも【蘇生】されたということ。しかし、悲しいことに、今はもう<僕>の隣に<君>はいません。しかも、おそらく二人の関係は蘇生不可能。しっかり記憶と想いが蘇ってしまった分だけ、虚しく、悲しく、苦しいはずです…。ただし<僕>はそのツラい蘇生によって気付けたこともあるんです。 揺れる揺れる 心と心がまた揺らいでいる 受け入れたつもりでいたのに いつの間にか 記憶も存在も手が届かないとこに隠すようにして はぐらかしてた 「Revival」/スキマスイッチ  別れを<受け入れたつもりで>先に進もうとしていた。でも、本当は<記憶も存在も手が届かないとこに隠すようにして>事実から逃げていただけだった。そんな理想と現実に気付いたのです。するとこのサビからは、前述した【スキマスイッチくん】像が見えてきます。強がりと弱さのどちらも抱えている<僕>の姿です。さらに<心と心がまた揺らいでいる>とは「受け入れて前に進まなきゃいけない」という<心>と「忘れたくない、会いたい」という<心>の葛藤でしょう。それもやはり【スキマスイッチくん】らしさですね。 時が解決してくれるとよく耳にするけれど でも 解決が“忘れること”なら僕はそれを望んじゃいない 思い出は時に曖昧で 美しくすり替わっていく それでもいい そうだとしても忘れたくない 「Revival」/スキマスイッチ  歌が進むにつれ、どんどん強くなってゆくように感じる<忘れたくない>という本音。<僕>にとって本当の意味での心の【回復】とは<忘れること>ではないんですよね。また、続く歌詞には、まるで古い映画の【再上映】を観ているかのようなシーンも描かれていてギュッと切なくなります…。今はまだあの物語に浸っていたいのでしょう。その幸せな思い出に支えられながら<僕>は日々を生きているのでしょう。 風に乗って 香る金木犀が僕に伝えている もう夏は終わってるんだよ、と いつの日にかこの季節を越えて歩き出せたなら また記憶の中で そっと笑って 「Revival」/スキマスイッチ  歌はこのように幕を閉じてゆきます。もう二人の物語は終わってる、とわかりながらもまだ<この季節を越えて>歩き出すことができない<僕>…。だけど、それは悪いことじゃないと思わせてくれるのが、スキマスイッチの「Revival」なんです。とっても素敵な恋をしたことを忘れる必要はない。思い出を抱えながら少しずつ【Revival(リバイバル)】=【回復】していけばいい。そんな優しいメッセージをこの歌は伝えているのではないでしょうか。    最近、失恋したけれど<受け入れたつもりで>忘れなきゃ、忘れなきゃ、と踏ん張っているあなた。早く前へ進まなきゃと思っているあなた。焦るのは一旦やめにして、大切な記憶を思い出しながら是非、スキマスイッチの「Revival」をじっくり聴いてみてください…。 ◆紹介曲「 Revival 」 作詞:スキマスイッチ 作曲:スキマスイッチ ◆7th Original Album『新空間アルゴリズム』 2018.03.14 Release 通常盤(CD) UMCA-10056 ¥2,950(税別) 初回限定盤(SHM-CD+DVD) UMCA-19056 ¥3,700(税別) <収録曲> M1.リチェルカ M2.LINE(shinku-kan mix) M3.パーリー!パーリー! M4.ミスランドリー M5.Revival M6.未来花(ミライカ) M7.ミスターカイト(shinku-kan mix) M8.Baby good sleep M9.さよならエスケープ M10.リアライズ

    2018/03/22

  • 遊助
    大人になるって良いもんだ。
    大人になるって良いもんだ。

    遊助

    大人になるって良いもんだ。

     2018年3月14日に“遊助”がソロデュー10年目の第1弾シングル『みんな頑張ってる』をリリース!今日のうたコラムでは、今作のタイトル曲をご紹介いたします。この歌は、彼のあたたかい想いをアコースティックギターに乗せて届ける応援ソング。是非、みなさんの地元の友達や身近な人々を思い浮かべながら、歌詞を読んでみてください…! 愛想笑いなんか見た事なかった あいつが頭を下げて 焼き鳥屋始めるから来てくれって 汗を拭ってネギマ焼いてる 怒ったところ見た事無かった あの子が大声を出して バス停で子供を叱っていた あの頃のママに似て来たんだね 「みんな頑張ってる」/遊助  今は、学校を卒業した後も、同級生の近況をSNSで簡単に知ることができる便利な時代ですよね。たとえば“Facebook”を開くたびに、ずいぶん会っていなかった人の「就職しました!」「結婚しました!」「第一子が産まれました!」といった【ご報告】が飛び込んできて、驚くこと多々ありませんか? ただ、その投稿からわかるのはあくまで“結果”の【ご報告】のみです。  一方、遊助の「みんな頑張ってる」で描かれているのは、その【ご報告】の先に続いている<あいつ>や<あの子>の日常なんです。しかも、文字や写真ではなく、実際に<僕>が目にした光景。愛想笑いなんて柄じゃないはずの<あいつ>が<汗を拭ってネギマ焼いてる>たくましい姿も、怒ったところなんて想像できなかった<あの子>がお母さんとして奮闘している姿も、きっとSNSからは伝わってきません。 ちょっと苦手だった生徒会のあいつ 選挙に出るって電話が来たのさ 台風が来ようとずっと立っていた 僕以外 誰も聞いてないのに 「みんな頑張ってる」/遊助  また、選挙に出る<ちょっと苦手だった生徒会のあいつ>の挑戦だって、もし【ご報告】を読んだだけなら、他人事として「ふ~ん…」と過ぎ去っていたことでしょう。しかし<僕>は<台風が来ようとずっと立っていた>姿をしっかり見ました。だからこそ、その情熱に心が揺さぶられ、演説を<僕>だけは聞いていたのだと思います。画面越しでは伝わりきらない、彼らのそんな人間臭い姿こそが“本物”なのです。そして自分の中にも、タイムラインのようには流れていかない強い気持ちが芽生えてゆくのです。 みんな頑張ってる 息を吸ってフッて吐き出しながら みんな分かっている もがきながら 笑いながら 「みんな頑張ってる」/遊助 みんな頑張ってる 上を向いて空に泣いた夜も みんな分かっている 変わりながら 育ちながら 「みんな頑張ってる」/遊助  この歌に込められているのは、決して一方通行の「頑張れ!」ではありません。描いた夢が叶わなかった人も、行き先に悩んでいる人も、理解者がいないことを嘆く人も、立ち止まる<僕>も、何があろうと少しずつ大人になって、それぞれ生きながら活かしながら“生活”をしている…。もうそれだけで十分に<みんな頑張ってる>んだと気づかせてくれるのが、遊助の「みんな頑張ってる」です。  だから「みんな頑張ってるのにどうして自分はこんなにダメなんだろう…」と自己嫌悪に陥る必要もありません。自己嫌悪と闘っているあなたも含め「みんな頑張ってる」のです。SNSの【ご報告】を見て自分と比べる必要もありません。どんなにキラキラして見える人だって、本当はもがきながら「みんな頑張ってる」のです。そう思えば「みんな頑張ってる」と心で唱え、みんなの顔を思い浮かべるだけで、なんだかまだまだ頑張れるパワーが沸いてきそうですね…! 大人になるって良いもんだ 大事なもんが 少しずつ 見えてきてもっと生きたくなる がむしゃらに頑張ってりゃ クソダサい姿さらけ出す日も あるだろう みんな分かっている 強がりながら 強くなりながら もがきながら 歌いながら 「みんな頑張ってる」/遊助  さらに<大人>になった今だからこそ、初めて気づく<あいつ>や<あの子>の魅力もあることも、歌詞から伝わってきますね。そういった意味でもまさに<大人になるって良いもん>であり、まだまだ新しいことをたくさん発見するためにも<もっと生きたくなる>のでしょう。強がりながら、強くなりながら、もがきながら、歌いながら、頑張っているみなさんに、この歌が届きますように!

    2018/03/20

  • 緑黄色社会
    私、あなたの前ではずっと笑って、それ以外の顔出せなかった。
    私、あなたの前ではずっと笑って、それ以外の顔出せなかった。

    緑黄色社会

    私、あなたの前ではずっと笑って、それ以外の顔出せなかった。

    世の中のうまくいってるカップルや夫婦は みんな相手を気遣ってるの。 それができる相手だから続いてるんじゃない。 (ドラマ『失恋ショコラティエ』より)  ありのままの自分で愛されたい。気を遣わない関係が良い。恋愛においてそう考えている方、多いのではないでしょうか。でも、冒頭のセリフを受け、改めて考えてみると、もしかしたら【心地よさ】とは、お互いのさりげない気遣いによって出来上がっているものなのかもしれません。もちろん、無理をしているわけではなく自然に「そうしてあげたい」と思う気持ちがあるからこそ、続いているのでしょう。  ただし、どちらかが相手の【心地よさ】に一方的に甘え続けている場合。または、どちらかの【気遣い】に限界がやって来てしまった場合。やがて二人の関係は終わりを迎えることになります…。今日のうたコラムでは、そんな恋の終焉を描いたラブソングをご紹介。2018年3月14日に“緑黄色社会”がリリースした1st Full Album『緑黄色社会』に収録されている楽曲「またね」です。 私 あなたの前ではずっと笑って それ以外の顔出せなかった 寝息が途切れないように そっとドアを閉めた 「またね」 「またね」/緑黄色社会  このように幕を開ける歌。きっと<私>もまた<あなたの前ではずっと笑って>いつも【心地よい】居場所を作り続けてきたのでしょう。好きだから。ずっと一緒に仲良くしていきたいから。いつも笑っていてほしいから。自分がそうしたいと思えたから。泣いたり怒ったりわがまま言ったりせず、うまくやってきたのだと思います。でも、ついに【気遣い】に限界がやって来てしまった…。そして今日、自ら終止符を打ったのです。 雲が見えたのはずっと前 雨は降らないでいてくれる 空はとても優しいのね 気づかないフリをしてる 「またね」/緑黄色社会  おそらく限界は、突然にやってきたものではありません。二人の関係に<雲が見えたのはずっと前>のこと。少しずつモヤモヤが<私>の心に広がっている様子が伝わってきます。だけど、いつまでも<雨は降らないでいてくれる>優しい空。これは<あなた>のことを表しているのかもしれません。関係の曇りも<私>の笑顔の下の本音も<気づかないフリをしてる>のです。このままでいい、と。まさに【心地よさ】に寄りかかっている状態ですね。 私 あなたの前ではずっと笑って それ以外の顔出せなかった 別に無理をしていたわけじゃないのに あなたがいない場所であなたを想うと いつの間にか涙がこぼれて この恋がニセモノだって やっと気づいたの 「またね」/緑黄色社会  そのうちに<私>は<別に無理をしていたわけじゃない>はずの色んなことが変わっていったのでしょう。ずっと笑っていたいというポジティブな気持ちが<それ以外の顔>を出せない苦しみになってしまうほど。心の<雲>はもう<あなたがいない場所であなたを想うと>涙の雨になってしまうほど。また<この恋がニセモノだって やっと気づいたの>というフレーズは、同時に、これまで“本物”だと信じてきたものがあることも含んでおります。 “いつか”なんて言葉はいつも 口に出したらすぐに消える それを全部叶えていたら 変わっていたのかも 「またね」/緑黄色社会 期待したい気持ちはもう捨てて これ以上は前に進めない 「またね」/緑黄色社会  たとえば<“いつか”なんて言葉>は<あなた>の口癖だったとも、<私>から<あなた>に対する願望や期待であったとも考えられます。どちらにしてもそれを信じてきたからこそ、ここまで進めたのでしょう。でも、何もかも叶わない<ニセモノ>だと気づいてしまった…。だからこそ、二人ではもう<これ以上は前に進めない>と、決意をしたのです。ひとことで言えば<私>はもう“疲れてしまった”のではないでしょうか。 抜け殻に気づいたなら 私を探して もう戻らないのだろうと 少し焦って 寂しくなってほしい それだけ感じてほしい 私 あなたの前ではずっと笑って それ以外の顔出せなかった 別に無理をしていたわけじゃないのに これが最後だからいいよねと 笑顔を崩して起き上がる 寝息が途切れないように そっとドアを閉めた 「またね」 「またね」/緑黄色社会  そして歌の終盤、いつだって愛する人のために笑顔を絶やさず【心地よさ】を作ってきた<私>が、今は<あなた>に<少し焦って 寂しくなってほしい>と願っております。そこには、自分がいなくなったことで失ったものの大きさを感じてほしいという痛切な想いが込められている気もします…。その想いにこそ、これまで出せなかった<それ以外の顔>が表れているように思えるのです。    一方で、最後の最後まで【心地よさ】を作ろうとするのも<私>の姿です。眠っている<あなた>を起こしてしまわぬように、そっとドアを閉めること。「さようなら」ではなくて「またね」と告げること。まだ愛のぬくもりが残っているからこその行動ですよね。  そんな<私>が次に出会う恋人は、どうか、笑顔以外の顔も見せられるような相手でありますように。お互いささやかな【気遣い】を忘れず、うまくやっていける相手でありますように…。そう願わずにはいられない、この歌。是非、歌詞をじっくりよみながら聴いてみてください。 ◆1st Full Album『緑黄色社会』 2018年3月14日発売 レーベル:HERE, PLAY POP <収録曲> 01. Re 02. 始まりの歌 03. 大人ごっこ 04. キラキラ 05. Alice 06. 君が望む世界 07. 恋って 08. regret 09. 真夜中ドライブ 10. またね

    2018/03/19

  • ファンキー加藤
    「ありがとう、さよなら」なんて、全部そんなの綺麗事だよ。
    「ありがとう、さよなら」なんて、全部そんなの綺麗事だよ。

    ファンキー加藤

    「ありがとう、さよなら」なんて、全部そんなの綺麗事だよ。

    ものがたりはとっくに終わったのに 記憶といふ 始末におへない 脳の傷 (吉原幸子「再会」より引用)  みなさんも、恋物語は終わってしまったのに、心だけは“あの人”に動かされ続けていることってありませんか? 一緒にいた日々を思い出しては、ひとり、哀しくなったり、寂しくなったり、恋しくなったり…。今日のうたコラムでは、まさにそんな【記憶という脳の傷】に苦しんでいる主人公を描いた新曲をご紹介いたします。2018年3月21日に“ファンキー加藤”がリリースするニューアルバム『今日の詩』に収録される新曲「失恋の詩」です。 Ah 花びら 舞い散る 桜並木を 確かに僕たち 歩いたんだ 今では夢みたい でも覚えてる 君の横顔だけは 黒髪は綺麗で 大きな瞳で 突然の涙が 忘れられなくて 「失恋の詩」/ファンキー加藤  まず、冒頭から浮かんでくるのは、ピンク色に染まった桜並木を歩いている<僕たち>の姿。しかし残念ながら、この幸せそうな情景は“今”ではなく、主人公が何度もしているであろう“回想”です。また、桜ソングは、物語の内容によって描かれる花の姿が違いますよね。たとえば『開花前』『満開期』『見頃過ぎ』などなど。この歌の場合はおそらく、満開の盛りを終えて<花びら 舞い散る>頃の桜でしょう。  そんな桜の姿は、愛のピークを過ぎ、散ってゆく二人の恋物語の象徴なのかもしれません。そして<僕たち>は、舞い散る花びらの中、終焉を迎えたのではないでしょうか。つまり冒頭の回想は、二人のラストシーンだということ。だからこそ、その時の<黒髪は綺麗で 大きな瞳で 突然の涙>を流した<君の横顔>をずーっと忘れられずにいるのです。その綺麗で哀しい記憶が深い傷になっているのです…。 Ah 一息 入れようと 出掛けた街には 君との記憶が笑っていて 思わず 早足 探してるんだ 息苦しくなるくらい パンケーキほおばって カロリーを気にして コーヒーはブラックで からかうと膨れて 「失恋の詩」/ファンキー加藤  さらに、傷の痛みを紛らわしたくて<出掛けた街>には、むしろ傷を悪化させる<君との記憶が笑っていて>どうしようもありません。かつて二人で行ったカフェを見ただけでも<パンケーキほおばって カロリーを気にして コーヒーはブラックで からかうと膨れて>いた<君>の仕草から言葉まで、細やかに鮮やかに、再生されてしまう…。きっと日常生活の衣食住、あらゆるところに<君との記憶が笑っていて>心のかさぶたは何度でも剥がれてしまいます。 「幸せに過ごして」なんて そんな言葉も綺麗事だよ 会いたくて まだ会いたくて キレイな思い出になる前に いつか二人で見た 鮮やかな桜は とうに枯れているのに 君の名を呼んでる 僕のこの声は今でも ずっと 目を閉じれば いつも君がいて でも目覚めると 君はいなくて もう一度 抱き締めたいよ それ以外は 何も… 「失恋の詩」/ファンキー加藤  もはや、歌詞のどこを切り取っても、ただ<君>のことが愛おしくて会いたくて仕方ない<僕>の気持ちが溢れていますよね。まだ<キレイな思い出>にしたくない。だけど<とうに枯れている>事実を見つめたくもない。こうして主人公の今とこれからは【記憶という脳の傷】によって侵されているんです。それゆえに<目を閉じれば いつも君がいて>という夢の方がずっと幸せに感じられるはず。逆に、朝<目覚めると 君はいなくて>という現実は、毎日毎日、起きるたびどれほどツライことでしょうか…。  その<僕>にとって「幸せに過ごして」なんて言葉ほど、残酷なものはないと思います。想像できる「幸せ」は<君>無しで成り立つことはありえないのですから。<もう一度 抱き締めたいよ それ以外は 何も…>その願いが叶うことだけが<僕>の最大の「幸せ」なのです。 「ありがとう、さよなら」なんて 全部そんなの綺麗事だよ 会いたくて まだ会いたくて 心で叫ぶように願って 心で叫ぶように願って 「失恋の詩」/ファンキー加藤  綺麗事なんていらないから、みっともなくても、女々しくても、「ありがとう、さよなら」なんて嫌だと叫びたい。会いたい、まだ会いたいと叫びたい。ラスト<心で叫ぶように願って>と2回繰り返されていることで一層、痛切な願いの強さが伝わってきます。そんなリアルで切ない心情が綴られているのが、ファンキー加藤「失恋の詩」です。  最近、失恋してドン底から抜け出せないという方。昔、このような恋をしたことがあるという方。是非、自分の気持ちを歌詞に重ねながら聴いてみてください。ファンキー加藤の歌声が、あなたの“今日の心”に寄り添ってくれることでしょう…! ◆3rdアルバム「今日の詩」 2018年3月21日発売 初回限定盤 MUCD-8119/20 ¥4,000+税 通常盤 MUCD-1406 ¥3,000+税 <収録曲> 1.冷めた牛丼をほおばって 2.花 3.失恋の詩 4.風物詩 5.You are the Light 6.ダイジョウブルース 7.前へ ~My way~ 8.おーい友よ 9.We can Dance 10.急性ラブコール中毒 Solo ver. 11.ラストナンバー

    2018/03/16

  • 阿部真央
    こうして会ってること彼女は知ってるの?
    こうして会ってること彼女は知ってるの?

    阿部真央

    こうして会ってること彼女は知ってるの?

    誰かの為整えられた髪を掴んで 悲しい声 甘く響かせ鳴いて見せてよ 合図に乗せて壊れてく貴女を見ていた ずっとそうして踊ってればいいのに 「immorality」/阿部真央  この歌は、2018年3月7日に“阿部真央”がリリースしたニューアルバム『YOU』の収録曲。また、田中圭が主演のFODオリジナルドラマ『不倫食堂』主題歌です。物語の主人公(田中圭)は、出張先でのご当地グルメ食べ歩きを生きがいにしている、妻子持ちの会社員35歳。しかし行く先々で出会うのは、美しい人妻…。そして、ただ美味しく食事をしていただけのはずが、気付けばその人妻と肌を重ねてしまう事態に陥ってゆくのです…。  そんなドラマに相応しく、主題歌のタイトル「immorality」も【不倫】という意味。まず<僕>が恋をした<貴女>には、夫か恋人か、他にも相手がおります。その象徴が<誰かの為整えられた髪>でしょう。それは同時に“整えられた毎日”を表しているようでもあり、自分の知らない<貴女>の日常を感じ取ってしまうからこそ<僕>は、彼女の髪を掴んで乱して<壊れてく貴女を見て>どこか満たされているのではないでしょうか。 何かを忘れたい夜に 無性に貴女に会いたくなるの こんなの間違ってることは とうの昔から知っている 貪る虚しい快楽を 喜び味わい割り切れるほど 僕は貴女を馬鹿に出来ない 馬鹿に出来ない 馬鹿に出来ない 「immorality」/阿部真央  でも、歌詞を読んでいくと、おそらくこの二人はドラマ『不倫食堂』と同じくダブル不倫であることが想像できます。主人公の<僕>にだって“整えられた毎日”があるはずなんです。帰るべき場所も。だけど時には<何かを忘れたい夜>もある…。すると<こんなの間違ってる>という理性も飛んで、癒しを求めて本能で<虚しい快楽>を貪ってしまうわけですね。こうして不倫は始まってゆくのだということがよくわかる歌詞です。 いつでも少しの後悔と 背徳を選び楽しめるほど 僕は貴女を愛していない 愛していない 愛していない 「immorality」/阿部真央  さらに、不倫をする男性は最終的に“保身に走る”とはよく聞きます。結局のところ“整えられた毎日”を守ってしまうのです。だから、同罪である<貴女を馬鹿に出来ない>けれど、かといって同じように<壊れてく>ことも出来ないのでしょう。すでに一線を越えてしまっているのに“整えられた毎日”を捨ててまで楽しめるほど<僕は貴女を愛していない>というのは、残酷な本音ですね…。では、逆に不倫中の女性はどのような感情を抱くものなのでしょうか。 俗っぽいこと言うつもりはないけど ないけど こうして会ってること彼女は知ってるの? 知ってるの 貴方のそう言う平気な態度が嫌いなの 嫌いなの 貴方だけ余裕な感じがいつもシャクなの シャクなの 今この部屋を出て行っても 朝まで過ごしても その心には残れない 頬を撫ぜて首筋 胸から戻って口 あぁ その全てに勝てない 「その心には残れない」/阿部真央  男性の不倫が肉体的であるのに対して、女性は精神的だと言います。それゆえに、たとえ先がない恋だとしても、一番にはなれないとわかっていても、やっぱり“その心に残りたい”と思うのではないでしょうか…。そんな女性側の本音が詰まっているのがこの曲。「immorality」で男性側の本音を聴いたあとは、是非、同アルバムに収録されている「その心には残れない」を聴いてみてください。甘く危うい恋の世界を、歌詞でご堪能あれ…! ◆紹介曲「 immorality 」 作詞:阿部真央 作曲:阿部真央 「 その心には残れない 」 作詞:阿部真央 作曲:阿部真央 ◆8thアルバム『YOU』 2018年3月7日発売 【初回限定盤】 PCCA-04627 ¥3,500(税込) 【通常盤】 PCCA-04628 ¥3,000(税込)/ <収録曲> 01:K.I.S.S.I.N.G. 02:the SUN 03:Such a beautiful day 04:蔑ろな夜 05:immorality(Arranged by 岡崎体育) 06:傘 07:その心には残れない 08:喝采 09:Angel 10:朝日が昇る頃に 11:27歳の私と出がらし男

    2018/03/15

  • LOVE
    自分のためと誰かのためが、増えてくほどに迷いもするけど…。
    自分のためと誰かのためが、増えてくほどに迷いもするけど…。

    LOVE

    自分のためと誰かのためが、増えてくほどに迷いもするけど…。

     2018年3月7日に、シンガーソングライター“LOVE”が初のベストアルバム『Love rises...2007-2018』をリリースしました。今作は、デビュー10周年を経て、11年目の幕を開ける彼女の音楽の軌跡が詰まった2枚組。それは同時に、音楽活動を通して、世の中と真剣に向き合ってきた人間“LOVE”記録でもあるんです。さて、今日のうたコラムではその収録曲から、時の流れに想いを馳せる新曲「Time Flies」をご紹介いたします! 走り始めたころの靴は あの教室の隅っこ あれからもう何足目のコンバース 初めての一人暮らし 今は四角いワンルーム 時々迷い猫みたいに眠る 「Time Flies」/LOVE  まず<走り始めたころの靴>というワンフレーズから、いろんな想像が膨らみますね。たとえば、主人公の<私>は学生時代、自分にとって運命的な夢と出会って、それを追いかけて<走り始めた>のです。そして<あの教室の隅っこ>の席で、目標を決めたり、叶ったときの妄想をしたり、日々こつこつと努力を重ねた…。そんな夢の始まりの“初心”が刻まれているのが<走り始めたころの靴>なのでしょう。  やがて時は経ち<私>は大人になりました。あの夢はどうなったのかというと<あれからもう何足目のコンバース>というフレーズから、おそらく今も尚、同じ名前の靴を履きながら、同じ夢を抱きながら、走り続けているであろうことが伝わってきます。心の隅っこに“初心”を忘れずに。ただ一方で、現実に一滴も不安や葛藤がないわけではなさそうです。それゆえに<時々迷い猫みたいに眠る>日もあるのです…。 They say time flies 時は平等っていうけど ねえ父さん それって本当?本当なの? 駆け足は今のうちだなって 毎日がせわしないけど 今日よりももっと明日はって 言える事が幸せだよ 「Time Flies」/LOVE  【Time Flies】とは【光陰矢の如し】を意味することわざ。時の流れは矢が飛んでいくように、はやいものだということです。皆さんも大人になればなるほど、実感しませんか? きっと<私>も然り。ずーっと夢のために<駆け足は今のうちだなって>走り続けてきたからこそ、月日はあっという間に過ぎ去ったのでしょう。しかし“のんびりしたい”ではなく、むしろ<今日よりももっと明日はって 言える事が幸せ>だという<私>。では、夢に一途な<私>が時々、迷うこととは何なのでしょうか。 「あなたが赤ちゃんだった頃は それはもうあっという間 太陽に向かいのびる花のようで 日に日に大きくなるからついてくのがやっと 私のほうが毎日必死だった」 You say time flies 時は巡ると言うけど ねえ母さん それって本当?本当なの? いつの日か私以外に 大切なものができたら 今よりももっと忙しくて 今よりもっと幸せかな 「Time Flies」/LOVE  それは<私以外に 大切なもの>のために生きる道もあるということ。具体的にいえば、結婚や子育て、家庭を築いてゆくことです。「あなたが赤ちゃんだった頃は…」そう語るのは<私>のお母さんでしょう。もちろん夢を追ってきたこれまでも、今も、忙しくて幸せ。だけど<母さん>の話を聞いていると、自分が感じている【Time Flies】とはまた異なる“<あっという間>であることの幸せ”を想像するのではないでしょうか。自分のためだけでなく、誰かのために生きてみたいとも、思うのです。 自分のためと誰かのためが 増えてくほどに迷いもするけど 見失いそうな心連れて あの陽だまりへ いつの日か一緒に帰ろう 駆け足は今のうちだなって これからも言ってそうだなあ 今日よりももっと明日はって 欲張りとわかっているけど 今よりももっと誰かとって 願うことが幸せなの 「Time Flies」/LOVE  ただし「Time Flies」は<自分のためと誰かのためが 増えてくほどに迷いもするけど>決して、焦ったり落ち込んだりする歌ではありません。人生のすべてに対して<今日よりももっと明日はって>、<今よりももっと誰かとって>、願うことができる“幸せ”を歌っているんです。まだまだ伸びしろがある、まだまだ知らないことだらけ、まだまだ出会いたいことだらけ、そう思える“今”の方がこの先にワクワクしますよね…!    そんな“まだまだのワクワク感”を教えてくれるのも、LOVE「Time Flies」の魅力。最近、なんだか月日の過ぎ行くのがはやいなぁ…と思わず嘆いてしまうあなた。是非、この1曲を聴いてみてください! ◆ベストアルバム『Love rises...2007-2018』 2018年3月7日発売 YCCW10335~6 ¥3,000+税

    2018/03/14

  • UNISON SQUARE GARDEN
    また春が来て僕らは、ごめんね、欲張ってしまう。
    また春が来て僕らは、ごめんね、欲張ってしまう。

    UNISON SQUARE GARDEN

    また春が来て僕らは、ごめんね、欲張ってしまう。

    咲き始めたたんぽぽと 雪になりきれずに伝った雫 なんか 泣き顔に見えた気がして 思わず傘を差しだす 「春が来てぼくら」/UNISON SQUARE GARDEN  2018年3月7日に“UNISON SQUARE GARDEN”がニューシングル「春が来てぼくら」をリリースしました。この歌はTVアニメ『3月のライオン』のOPテーマとして書き下ろされた楽曲です。まず冒頭フレーズに登場する【たんぽぽ】は英語で【ダンデライオン】と言いますよね。すると<咲き始めたたんぽぽ>とは、アニメタイトルの“ライオン”に通じているようにも、新たな節目を迎える登場人物たちの姿を表しているようにも思えてきます。  また【たんぽぽ】には【別離】という花言葉がございます。この歌に描かれているのも、まさに冬が春へバトンタッチする【別離】の時を目前にした<ぼくら>の感情。そんな切ない時期だからこそ、たんぽぽに伝う雫が<泣き顔>に見えるほど心にとまったのでしょう。さらに<思わず傘を差しだす>ことには“最後は涙ではなく、綺麗に咲いた笑顔でありたい”という想いも込められている気がしますね。そして歌詞を読み進めていくと、ますます伝わってくるのが、卒業生を含め“これから新しい世界へ進む全ての人”の心に刺さるフレーズの強さです。 右左どちらが正解なのか なかなか決められずに道は止まる けど浮かぶ大切な誰かに悲しい想いはさせない方へと 小さな勇気 前に進め ちぐはぐなら ナナメ進め 進めたなら 光になれ コトリ 高鳴りと コトリ 寄り添うように 季節の針は音立てるだろう 「春が来てぼくら」/UNISON SQUARE GARDEN  人生で<右左どちらが正解なのか>と、立ち止まることは多々。誰しも自分が「後悔しないよう」「失敗しないよう」「幸せになれるよう」色々と考えては、迷います。ただ、その選択には自然と<浮かぶ大切な誰かに悲しい想いはさせない方へ>という気持ちも含まれているのではないでしょうか。自分だけではない<大切な誰か>を想う気持ちが<小さな勇気>になり、その<小さな勇気>が進む力になり、やがて<光>に繋がる。そうやって<ぼくら>は音立てる<季節の針>と共にコトリと未来へゆくのでしょう。 また春が来て僕らは新しいページに絵の具を落とす 友達になった、おいしいものを食べた、 たまにちょっとケンカをした それぞれの理由を胸に僕らは何度目かの木漏れ日の中で 間違ってないはずの未来へ向かう その片道切符が追い風に揺れた今日は 花マルだね 「春が来てぼくら」/UNISON SQUARE GARDEN  サビではそんな<ぼくら>が今、未来への<片道切符>を手にそれぞれ<追い風>に揺られている前向きな姿が見えてきます。きっとその<追い風>は<友達になった、おいしいものを食べた、たまにちょっとケンカをした>これまでのささやかな時間の積み重ねから生まれたもの。先ほど<大切な誰か>を想う気持ちが<小さな勇気>になると述べましたが、誰かとの確かな“思い出”もまた、勇気に、支えに、自信になるのです。それがあるから<間違ってないはず>だと思える<未来>に向かってゆけるのです。 髪型変えて一個パチリ 水たまり踏んで一個パチリ 飛沫が滲んでなんかホロリ まばたきの数だけ写真になれ 「春が来てぼくら」/UNISON SQUARE GARDEN また春が来て僕らは ごめんね 欲張ってしまう 新しいと同じ数これまでの大切が続くように、なんて 「春が来てぼくら」/UNISON SQUARE GARDEN  過去の“思い出”を勇気に変えて<間違ってないはずの未来へ向かう>花マルな今日。しかし綴られているのは、そんな割り切った強さだけではありません。<まばたきの数だけ写真になれ>と願うほど、この一瞬一瞬すべてが愛おしくてたまらない気持ち。それゆえに<新しいと同じ数これまでの大切が続くように>と欲張ってしまう気持ち。終わりがあるから始まりがある!なんてそう簡単には思えないんですよね…。  そして、今にすがりたくなるその気持ちは、ポジティブに進むべき<ぼくら>にとって<花マル>ではないかもしれないと想うからこそ<ごめんね>という言葉も綴られているのでしょう。でも、この零れた<ごめんね>こそが「春が来てぼくら」を一層、儚く切なく美しく際立たせるひと言だと思います。たとえば、花が誰かの“散らないで”という想いによって命をより輝かせるかのように。<ごめんね>に込められた本音によって“今この瞬間”はより、生きて光っているように感じられるのです。 また春が来て僕らは新しいページに絵の具を落とす 友達になった、おいしいものを食べた、 たまにちょっとケンカをした それぞれの理由を胸に僕らは何度目かの木漏れ日の中で 間違ってないはずの未来へ向かう その片道切符が揺れたのは 追い風のせいなんだけどさ ちゃんとこの足が選んだ答だから、見守ってて 「春が来てぼくら」/UNISON SQUARE GARDEN  大切な誰かとの思い出やその人たちを想う力による<追い風>と、ちゃんと答を<この足が選んだ>という覚悟と、つい零れてしまう<ごめんね>の本音。そんな【別離】の時を目前にした<ぼくら>の感情が“今”というページに<絵の具>でしっかり描き抜かれているのが、UNISON SQUARE GARDEN「春が来てぼくら」です。これから新しい世界へ進む方はもちろん。今を生きるすべての方にこの歌が届きますように! ◆14thシングル「春が来てぼくら」 2018年3月7日発売 初回限定盤 TFCCT-89648 ¥1800+税 通常盤 TFCC-89649 ¥1200+税 <収録曲> 01. 春が来てぼくら 02. ラディアルナイトチェイサー 03. Micro Paradiso!

    2018/03/13

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