LIVE REPORT

ONE OK ROCK ライブレポート

ONE OK ROCK

『マージナルマン Vol.0』

2007年06月12日@代官山UNIT

text:道明利友

2007.06.12

マージナルマン=“境界人” 大人でもない、子供でもない..境界線上にいる人。 シングル「内秘心書」でメジャーデビューを果たした注目のニュー・ジェネレーションバンド、ONE OK ROCK。このメンバー自身の主催企画“マージナルマン”は、同世代のリスナーの感性に火をつけるメッセージを送り続けている彼らのスタンスを、まさしく反映しているようなイベントだ。対バンのILLMATIC HEADROCKとSUPER BEAVERは、彼ら自身がリスペクトするニューカマー・バンド。制服姿も多く見られる超満員のフロアにも、活気あふれるファンの歓声が響き渡っている。自分たちを含めて、これからの未来を担う若者の力で熱い空間を作ろうーー。この日のライブの大きな一体感を作った源のひとつは、ONE OK ROCKが持つそんな意志だったに違いない。 鋭いビートと、心のうちをかきむしるようなリリックが激しく突き刺さる「内秘心書」。“僕たちの始まりの曲”とボーカルTakaが紹介したアンコール、「もしも太陽がなくなったら」etc...。最新曲から結成初期の思い出の曲まで、全8曲ながら彼らの歴史を凝縮したようだったこの日のセットリスト。早くもリリースが決定したニューシングル「努努-ゆめゆめ-」では、ファンキーなリズムとラップを取り込んだONE OK ROCK流新型ロックスタイルを披露するなど、刻一刻と成長して表現の幅を広げるティーンエイジ・バンドらしい多彩なメニューはとても印象的だった。 「一人ひとりがパワーぶつけてくれれば、俺も返すから!」 そんなアジテーションを筆頭に、熱量がグングン上がっていくフロアへ伝えたTakaの数々のMCも、印象強かった場面。 「俺ら、いろいろあってバンド組んでここまで来たけど。人間だからいろいろあるけど、そんなの関係ない。絶対変えられると思うんですよ」 「俺らでもできたんだから、みんなもっとスゴいことできると思う!」 夢へ向かっていく道のりは、誰だって険しい。特に、彼らと多くのファンが今いるはずの思春期は、将来への不安などいろいろな思いが胸の中には渦巻くはず、だが...。たくさんの人の応援に支えられながらここまでこれた自信を、リスナーへのエールとしてTakaは投げかける。彼に牽引されたメンバーも、バンド全体で一体のグルーヴを作りながら、音から気持ちを伝えようとするかのようにファンの目前まで身を乗り出す。ギターのAlexは、数日前に救急車を呼んだほど体調が悪かったそうだが、ステージ上の姿には躍動感が満ちあふれていた。このパワーがあれば、この先どんなバッド・ラックがあっても必ず立ち向かえるーー。ファンとともに成長の階段を上がろうとしているONE OK ROCKの今の勢いが直に伝わる、エネルギッシュなライブだった。
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