LIVE REPORT

水樹奈々 ライヴレポート

水樹奈々 ライヴレポート

【水樹奈々 ライヴレポート】 『NANA MIZUKI LIVE PARADE 2023』 2023年9月3日 at 有明アリーナ

2023年09月03日@有明アリーナ

撮影:kamiiisaka/取材:榑林史章

2023.09.25

7月にスタートした水樹奈々のツアー『NANA MIZUKI LIVE PARADE 2023』が、9月1日、2日、3日の有明アリーナでファイナルを迎えた。その最終日をレポートする。

ゲートが開くと、そこに現れたのはネオンで輝く巨大な飛空艇のセット。その船長である水樹の“気合い入れていくぞ!”との一声で、観客は一気に湧き立った。飛空艇のクルーであるCherry Boysは、1曲目「Red Breeze」からアグレッシブな演奏を繰り出す。「Bring it on!」では雷鳴轟く演出が飛空艇の行く手を阻むが、船長は決してひるまず美しくデコられたトラメガを片手に“みんなの本気を見せてくれ! 思いっきりかかってこい!”と一喝。トリプルギターによる凄まじい轟音サウンドが観客を圧倒した。

約4年振りの声出し解禁に“幸せすぎる。これぞライヴと実感する”と水樹。冒頭から癖が強いセットリストに“最後まで変わらぬテンションでついて来られますか?”と観客を煽り立てると、いつもは中盤以降にあるイメージのダンスチューンのゾーンに突入。「still in the groove」や「Faith」を繰り出し、お馴染みのteam YO-DAとともに見事なフォーメーションダンスを披露。花道やセンターステージを巧みに使った、見事にシンクロしたダンスは圧巻だ。

その後Cherry Boysのコーナーを挟んで、「Get up! Shout!」などアツくエモーショナルなシングル表題曲を連発。そして、トドメは「ETERNAL BLAZE」。ステージにはファイアーボールが噴き上がり、オレンジのペンライトの光で埋め尽くされた会場には観客のかけ声がこだました。

ここ最近の水樹のライヴは鬼のセットリストが多かった。この日の前半はスパルタ楽曲の代表であるアニメ『戦姫絶唱シンフォギア』のナンバーこそなかったものの、腹にずっしりと重たいダメージを食らわすようなボディブロー楽曲でファンを圧倒した。MCでは莫大なカロリー消費に備えてハンバーグカレーを食べたと話し、“カレーを食べたら何でもできる”というコメントには水樹らしい可愛らしさを感じた。

アコースティックで聴かせた中盤の「哀愁トワイライト」は、このライヴの見どころのひとつになった。歌謡ジャズといった原曲だが、この日はアコースティックでしっとり。原曲にはないサックスが楽曲のムード高め、水樹の歌声もよりメランコリックに響き、より哀愁を感じさせるものになっていた。この流れから「Sweet Dealer」に続いて「恋想花火」をしっとりと歌い上げる。これまでのドームやスタジアムでのライヴでは実際に花火が打ち上がったものだが、この日は照明とビジョンに映る花火を模した映像とともに夏の終わりを満喫。来年は生の打ち上げ花火とともに聴きたいと思ったファンも多かっただろう。

また、「サーチライト」では観客がスマホのライトをステージに向けて点灯すると、ステージには高さ約7メートルの光輝くドレスとセットが一体化した“お奈々の塔”が登場。さらに「Higher Dimension」では、メインステージからセンターステージまでミニ飛空艇に乗ってフライングも魅せ、team YO-DAがファンを鼓舞するようにフラッグをはためかせた。これは幕間の映像と連動しており、飛空艇に乗って世界に歌を届けていた水樹だったが飛空艇が墜落、子供たちのパワーによって復活し、お奈々の塔に変身、凱旋パレードを行なうというストーリーがあった。

“有明アリーナ4デイズでもいけます! みんなの声から途轍もないエネルギーをもらっています。声出しができなかった時は、イルカのように超音波で感じていたけど、みんなとコミュニケーションが取れる声の力は本当に偉大”。

声出しが嬉しくて堪らないといった様子の水樹。しかし、まだマスク着用が義務づけられており、“今度会う時は、みんなのカッコ良い、可愛いお顔が見たい”とひと言。紙吹雪がステージに降り注ぐ中「NEXT ARCADIA」で本編を締め括った。

アンコールでは猫耳キャップのキュートな姿で再登場し、タオル回しで会場が一体に。10月から放送のTVアニメ『でこぼこ魔女の親子事情』のオープニングテーマ「Sugar Doughnuts」もいち早く披露し、Wアンコールでは鉄板曲「POWER GATE」を繰り出し大団円を迎える。

この『LIVE PARADE』は4部作の最終章だったという。コロナ禍を経て『LIVE RUNNER』で再び走り始め、『LIVE HOME』でライヴというホームに帰り、『LIVE HEROES』でそのホームを守り、今回の『LIVE PARADE』で凱旋パレードを行なうといった流れがあったとのこと。MCでは“シン・水樹奈々”という超絶パワーワードも飛び出した。

水樹が去ったステージには“4年ぶりに聴く皆さんの声が本当に幸せで、あっと言う間の2カ月でした。これからも笑顔溢れる時間を皆さんと一緒にたくさん作っていきたいと思います”と直筆コメントが映し出され、次のライヴへの期待が高まった。

有明アリーナは会場の作りからステージとの距離が非常に近く、水樹の存在をより間近に感じられたファンは多かっただろう。ライヴの構成もかなり整理されて観やすかったと感じた。選曲も新しめの曲と懐かしめの曲が混在し、さまざまな年代のファンが楽しめるものになっていたのも印象深い。ブラッシュアップしながら、ますますスケールアップもしたこのライヴ。水樹の中で燃え続けるライヴへの思いが、隅々まで行き渡っていた。

撮影:kamiiisaka/取材:榑林史章

水樹奈々

ミズキナナ:声優、歌手として高い人気を誇る。声優としてのデビュー作は1997年のプレイステーション用ゲーム『NOёL〜La neige〜』門倉千紗都役。歌手としては2000年12月にシングル「想い」でデビュー。09年6月に発売された7枚目のオリジナルアルバム『ULTIMATE DIAMOND』で声優として初のオリコンチャート1位を獲得し、11年12月と16年4月には東京ドーム2デイズライヴも大成功に収めた。

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