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【水樹奈々 ライヴレポート】 『NANA MIZUKI LIVE GRACE 2019 -OPUS III-』 2019年1月20日 at さいたまスーパーアリーナ

2019年01月20日@さいたまスーパーアリーナ

撮影:上飯坂 一、小境勝巳/取材:榑林史章

2019.02.06

水樹奈々の6年振りとなるオーケストラライヴ『NANA MIZUKI LIVE GRACE 2019 -OPUS III-』が、1月19日と20日に渡ってさいたまスーパーアリーナで開催。2日目の1月20日公演をレポートする。指揮者の藤野浩一やお馴染みのサポートバンドであるCherry Boysのメンバーをはじめ、東京フィルハーモニー交響楽団の91名、コーラス隊の49名など総勢152名が出演。壮大なサウンドをバックに、熱くスケールの大きな歌声でファンを痺れさせた。

エキサイティングな指揮振りから、水樹のオーケストラライヴでは“炎の指揮者”との異名でお馴染みになった藤野も“この熱気、一体感。この空気が吸いたかった!”と大興奮。年末年始の休みを返上してオーケストラ用に編曲した楽曲の数々は、過去2回のオーケストラライヴとは楽曲の被りが一切なし。どの曲もよりドラマティックさが増し、メロディアスさが際立つアレンジが施され、水樹の歌声も艶やかさとエモーショナルさが倍増。まるでオペラやミュージカル映画を観るような満足感のあるステージになった。

冒頭から20メートル上のフライングで登場し、“6年振りであまりに嬉しくて、飛んで登場してしまいました。いつも通り弾けまくって、パワー残して帰ったら駄目だからね!”と、実に嬉しそうな表情を見せた水樹。翌日が誕生日ということでバースデーケーキが登場するサプライズもあり、オーケストラとファンによるバースデーソングに祝われながら、“今年も最高にハッピーな1年になりますように”との願いとともにキャンドルの火を吹き消した。ステージセットの時計は9時58分を指していて、それは水樹が生まれた時間とのこと。“こう見えて、生まれた時は3,900グラムもあったんですよ”というエピソードも披露。“サンキューの歳ということで、この1年はみなさんに感謝を伝えていきます!”と、1万9,000人のファンに更なる活躍を約束した。

「Never Let Go」は、プロジェクションマッピング風の演出で実に見応えがあった。海が割れる映像は、まるで映画『十戒』のような大迫力。その中で歌う水樹の姿は実に神々しく、尊ささえ感じさせた。中盤にはCherry Boysとストリングスのカルテットを迎えて、アコースティック編成で楽曲を披露した。中でも「ラストシーン」では街に雪が舞う切ない情景が映し出され、観客は込み上げてくるものを抑えながら歌声に心酔していた。

本公演が行なわれた1月19日と20日は、水樹が声優として出演したアニメのイベント『プリキュア15周年Anniversaryライブ』も行なわれており、この日は同イベントの昼の部に顔を出し、その足でさいたまスーパーアリーナへ向かい、本公演を開催。それにも関わらず、ライヴ終盤には「WHAT YOU WANT」「アパッショナート」など熱いロックナンバーを立て続けに披露し、まったく衰えない体力で周囲から“モンスター”と呼ばれたことも明かした。オーケストラとバンドが融合した凄まじい音圧の中で、真っ直ぐ伸びるハイトーンやフェイクを繰り出し、圧倒的なヴォーカルの技術と存在感でファンを魅了した。

これだけの人数が関わるコンサートは、演出面だけでなく技術的にも非常に難しいもの。それを実現できたのは、チーム水樹が長年に渡って培ってきたチームワークがあればこそ。最後に“これからも、チーム水樹でなければできないことをやっていきたい。前に進む姿を見守っていてください!”とコメントした水樹。アンコールの最後には、バイオリン1本と温かい歌声のみによる「絶対的幸福論」でファンを包み込む。彼女のやさしい微笑みが、まるで太陽のように輝き、ここにいることが幸せだと感じさせてくれた。

撮影:上飯坂 一、小境勝巳/取材:榑林史章

水樹奈々

ミズキナナ:声優、歌手として高い人気を誇る。声優としてのデビュー作は1997年のプレイステーション用ゲーム『NOёL〜La neige〜』門倉千紗都役。歌手としては2000年12月にシングル「想い」でデビュー。09年6月に発売された7枚目のオリジナルアルバム『ULTIMATE DIAMOND』で声優として初のオリコンチャート1位を獲得し、11年12月と16年4月には東京ドーム2デイズライヴも大成功に収めた。

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