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FLOW ライヴレポート

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【FLOW ライヴレポート】 『FLOW THE CARNIVAL 2021 ~新世界~』 2021年8月9日at LINE CUBE SHIBUYA

2021年08月09日@

撮影:Masanori Fujikawa/取材:フジジュン

2021.08.14

昨年2月に千葉・幕張メッセで開催した『FLOW 超会議 2020 ~アニメ縛りリターンズ~』以来、実に1年半振りとなる有観客ライヴ『FLOW THE CARNIVAL 2021 ~新世界~』を行なったFLOW。最初のMCで“みんな、超久しぶり~! 元気してた!? ”と満面の笑みを浮かべ、ファンとの再会を喜んだKEIGO(Vo)は、“今日は声とか出せない状況かも知れないけど、今やれる全力で! これも今日しかできないライヴだから、ここにいるみんなも配信で観ている人も思いきり楽しんじゃいましょう!”と意気込みを告げた。

ライヴができなかった昨年も“炎の12ヶ月”と名づけた、全アルバム再現配信ライヴをスタートするなど、諦めることなく“今やれる全力”を出し続けてきたFLOW。宮城県の閖上太鼓保存会とともにメンバー全員で挑んだ、勇ましい和太鼓の生演奏で賑やかに幕を開けたこの日の公演は、グルービーで鋭利な演奏にKOHSHI(Vo)とKEIGOの鋭いラップが映える「衝動」で勢い良く始まると、「プラネットウォーク」でその勢いを加速。「愛愛愛に撃たれてバイバイバイ」で早くも会場に一体感を生み出して、1年半のブランクなど一切感じさせない圧巻のステージを序盤から見せて観客を魅了。

さらにひとりひとりに呼びかけるように力強く丁寧に楽曲を紡いだ「CALLING」、和のテイストとヘヴィなサウンドの妙で聴かせた「魑魅魍魎」、GOT'S(Ba)の地を這うようなベースと高速ヴォーカルのかけ合いが印象的な「秘密の作戦」、壮大で色鮮やかな世界観を描いた「COLORS」とアプローチの異なる曲がさまざまな角度から放たれ、多面的な魅力を見せてくれた。これも過去楽曲を改めて振り返った、“炎の12ヶ月”の成果のひとつだろう。MCでは“リアルな生のリアクション、これを待ってたよ!”とKOHSHIが嬉しそうに言うと、歓声代わりに公式グッズの“鳴子”の音が会場中にカタカタと鳴り響き、メンバーが苦笑い。声が出せない不自由な状況も面白く変換する発想もFLOWらしくて実に良い。

閖上太鼓保存会との共演による「メロス」から、息の合った演奏が痛快な疾走感を生んだ「休日」、KOHSHIのギターやKEIGOのミニキーボードの音も楽しい「アイオライト」、希望あふれる曲に会場中が手を振り合わせた「光」など、新旧織り交ぜたセットリストを観客だけでなく、メンバーも思いきり楽しんでいた中盤戦。男女ふたりのダンサーが登場し、MVの映像をバックにコンテンポラリーダンスで魅せた最新曲「United Sparrows」が始まると、会場の空気がガラッと変わる。演奏後は“芸術性が高いよね。俺たちはイエーイ!ばかりだから”とKEIGOが笑いながら感想を述べていたが、これまでになかった表現や曲調は、進化変化を続けるFLOWの最新型を見せてくれた。

「AWAKE」で始まり、「虹の空」「風ノ唄」とアッパーなライヴ定番曲が続いた終盤戦は彼らの真骨頂。ライヴバンドとしての強さや凄みをしっかり見せつけ、たくさんの拳が突きあがる客席からワッと熱気が立つ。“まだまだ飛べますか? ”と始まった「GO!!!」では、配信で観ている観客を煽りまくったり、客席にウェーブを起こしたり、声が出せない観客の代わりにメンバーそれぞれがヴォーカルを取ったりと、今やれる全力で最高潮の盛り上がりを生み、“今日しかできないライヴ”の醍醐味を感じさせた。

“まだ我慢の時がちょっと続いちゃうかもしれないけど、音楽はなくならないでしょ? ライヴはここにあるでしょ? お前らはここにいるでしょ?”とKEIGOが訴えかけ、始まった本編ラストは「新世界」。《世界を変えに行こう》と祈るように願うように届けた歌と演奏は本編終了後もしっかりと心に残った。

アンコールでは楽器も持たずに登場した5人が歌とダンスで「Tick Tack」を披露。転換中にレクチャー映像がスクリーンに映されていたので、観客も振り付けは完璧! 笑顔で振り付けを合わせて大盛り上がりの会場に、アイドルみたいな楽しそうな笑顔を見せるFLOW改め4ziU(シジュウ)の5人。それぞれが立ち位置に戻って仕切り直すと、ライヴが無事に開催できたことへの感謝を改めて告げたKEIGO。“やっぱり同じ空間でみんなでやれるライヴが最高です! ありがとうございます!! ”と感謝と喜びを伝え、アンコールラストとなる「Garden」がスタート。《きっと見つけるよ 僕らの楽園を》と明るい未来への希望を指し示すこの曲がみんなの心と心をつなぎ、ピースフルな空気が会場を包む中、ライヴは終演。再び笑顔で会える日を期待させ、想像させてくれる素晴らしいエンディングだった。

撮影:Masanori Fujikawa/取材:フジジュン

FLOW

フロウ:1998年に結成。03年1月に発表した海援隊の「贈る言葉」のカバーで注目を集め、シングル「ブラスター」でメジャーデビュー。疾走感あふれるエネルギッシュなバンドサウンドと思わず身体が弾み出すようなメロディーを武器に、全国でイベント出演やライヴを繰り広げる。『NARUTO -ナルト-』『交響詩篇エウレカセブン』をはじめ、多くのアニメにも楽曲を提供し、最近では世界各国で行なわれるアニメフェスなど、日本ばかりではなく諸外国へと活動の広がりを見せている。18年4月からは全21公演の全国ツアー『FLOW 15th Anniversary TOUR 2018「アニメ縛り」』を開催し、そのファイナル公演で10年振りの日本武道館単独公演となる『15th Anniversary Final「FLOW LIVE BEST 2019 in 日本武道館 ~神祭り~」』の開催を発表した。

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