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aiko ライヴレポート

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【aiko ライヴレポート】 『aiko Live Tour 「Love Like Pop vol.20」』 2018年11月30日 at NHKホール

2018年11月30日@NHKホール

撮影:岡田貴之/取材:池田スカオ和宏

2018.12.12

我々からの想いも引き受け、感慨深さどころか逆に“今、そして未来”を力強く明示し、誠に“これから”を楽しみかつ期待させた一夜...。

今年6月から約半年をかけ全国27カ所45公演という自身最長にして最大のホールツアー『Live Tour「Love Like Pop vol.20」』を敢行したaiko。その最終コーナーとも言える東京公演最終日がNHKホールにて行なわれた。同会場での公演は今ツアー8回目。デビュー20周年という大きな節目のツアーということもあり、てっきりこれまでを総括するノスタルジーや感慨深さあふれるライヴを予想し会場へと赴いた。ところが、同公演は良い意味で完全に予想が裏切られ、彼女の現在やこれからへと想いを馳せさせる印象深い場面に多数遭遇。誠に明日への活力を得ることのできたライヴへと行き着いた。

ニューアルバム『湿った夏の始まり』の楽曲を中心に新旧織り交ぜたセットリストにて、非常に現行感あふれるライヴを終始展開してくれたaiko。《君にいいことがあるように》とWishな気持ちがいきなり会場をひとつにした「ストロー」を皮切りに疾走感と勢いにてライヴを走り出させ、ステージに向けて無数の拳があげられた「エナジー」ではゴージャスさと華やかさが呼び込まれ、設置されたセンターステージで360度に向けて歌った「あたしのせい」で会場を惹き込んでいく。そんな中、“今日はみんなと会えるのを楽しみに下着を新調してきました。今日はそれがクタクタになるまでブチかましていきたいと思います!”とマニフェスト。もちろん、3,000人のオーディエンスが呼応した。

対して、聴かせる曲「くちびる」では世界でたったふたりしかいない感で場内を満たし、「二時頃」ではしっとりとした歌唱の中、愛しさがダイレクトに伝わってきた。また、「雨フラシ」の際にはビジョンが映し出す雨の映像をバックにセンターステージにて歌唱。その光景はまるで、この場にいる全員から見守られ歌っているかのようであった。そして、中盤ではライヴに躍動感が寄与され、フラッシュの中ヒラヒラと舞いながら歌った「Loveletter」や「瞳」では母性のようななほっこりさに場内が包まれる。

また、新作からの楽曲も映えた。弾んだポップさを呼び込んだ「ドライブモード」、センターステージで歌ったジャジーでスインギンな「予告」、本編最後の「ハナガサイタ」では“ずっとこれからも一緒だよ”とまるで心で恋人つなぎがされているかのような錯覚を覚えた。

アンコールは計7曲1時間の大サービス! 歌詞のキーワードが浮かんでは消えるマッピングも印象的だった。たゆたうように歌い、伸びやかなハイトーンも楽しめた「うん。」、楽団然とした昭和歌謡感の中、aikoのやややさぐれた歌唱も白眉な「milk」、ステージいっぱいに駆け回った「あたしの向こう」、そしてドライビング感あふれる「相合傘」を経て、“あなたが何を言われようが私はあなたの味方で居続ける!”と高らかに宣言してくれた「be master of life」へと行き着く。最後にバンドメンバーが全員ステージを去ったあと、aikoひとりでセンター中央にてアカペラで「だから」を熱唱し、東京公演最終日の幕が下ろされた。

ツアー終盤戦まで一緒に駆け抜け、完全に仕上がっていたバンドの絶好調さとグルーブ感も炸裂したこの日。心が温まるどころかヒートアップするぐらい明日への活力を得ることができ、年明けに待っているアリーナツアーへの期待をさらに募らせた尊い3時間であった。

撮影:岡田貴之/取材:池田スカオ和宏

aiko

アイコ:1975年、大阪生まれのシンガーソングライター。98年にシングル「あした」でメジャーデビュー。3rdシングル「花火」が大ヒットを記録し、全国区で注目の存在に。等身大の目線と心情で描かれた恋愛における微妙な女心が多くのリスナーの共感を呼んでいる。

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