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androp ライヴレポート

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【androp ライヴレポート】 『one-man live 2017 at 日比谷野外大音楽堂』 2017年10月28日 at 日比谷野外大音楽堂

2017年10月28日@ 日比谷野外大音楽堂

撮影:橋本塁(SOUND SHOOTER)、西槇太一、上山陽介/取材:清水素子

2017.10.31

“雨の中来てくれてるってだけで、始まる前から泣きそうになってました。今日は雨降ってて良かったと思わせたい”という内澤崇仁(Vo&Gu)のMC通り、androp初の野外ワンマンは雨を吹き飛ばすのではなく、雨に濡れたまま味わいたいものとなった。

青い光から湧くスモークとマーチドラムから幕開けたライヴは、夜空を鮮やかに彩るライティングを背に、やさしく穏やかに綴られるサウンドで、楽曲の色合いをくっきりと描写。一面レインコートの客席も歓声ではなく、拍手を贈りながら全身で曲の感情を受け止めて、“雨は悲しみも洗い流す”と歌う「Melody Line」の絵を体現する。それだけに客席ド真ん中のセンターステージで内澤がひとり弾き語った「Tokei」以降の急加速ぶりは熱く、「Run」「Voice」では大合唱&拳が。

アンコールの「SOS! feat. Creepy Nuts」でもフィーチャリング相手のCreepy Nuts・R指定とともに、大雨のなか海に飛び出すMVを再現とばかりに弾けて、風邪で欠席となったDJ松永の代わりにDJパートでは内澤がギターをスクラッチ。“雨を楽しむ奴らが勝ち組”と歌い替えられた詞と相まって、どんな状況であろうと自分次第なのだというポジティブなメッセージを強く訴えかけてくれる。

続いて映画『伊藤くん A to E』の主題歌として書き下ろされ、来年1月10日にシングル発売される「Joker」も初披露。ゴージャスなダンスロックチューンは派手なレーザー照明とステージの両サイドの森林にまで投影された映像とが融合してandropの新たな一面を垣間見せてくれたが、“僕たちの音楽は、いつも貴方の側にあります”と語る根本は変わらない。音楽でつながるリスナーとの関係に、ひとつも嘘はないのだ。

撮影:橋本塁(SOUND SHOOTER)、西槇太一、上山陽介/取材:清水素子

androp

アンドロップ:2009年12月に1st アルバム『anew』でデビュー。ジャンルレスかつ緻密なサウンドアプローチと、その傑出した音楽性でシーンに頭角を現す。これまで発表されたミュージックビデオは、『カンヌ国際広告祭』(仏)、『One Show』(米)、『Webby Awards』(米)他、国内外11のアワードで受賞するなど、その映像世界やアートワークは世界的な評価を得ている。また、映像、音響、照明が三位一体となったスペクタクルなステージパフォーマンスにも大きな注目を集めている。

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