Tadashi作曲の歌詞一覧リスト  27曲中 1-27曲を表示

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曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
May DayPlastic TreePlastic TreeRyutaroTadashiブランコの僕 ゆがむ心臓 手の中の蝶 七才の午後 羽根を飾ろう 虫のしみと キラキラした 五月の緑  こんな蝕んだ 回想から 見つけたよ 僕の答え  そんな事だけ ずっとただ 考えた みんな居なくて 静かな 昼下がり  ポケットの中 バタバタした こわくなる僕  そんな事だけ ずっとただ 考えた みんな居なくて 静かな 昼下がり そんな事だけ ずっとただ 考えた みんな居なくて 静かな 昼下がり そんな事だけ ずっとただ 考えた だんだん こわれ始めて また 戻るんだ  ブランコの僕 ゆがむ心臓 手の中の蝶 七才の午後
ベランダ.Plastic TreePlastic TreeRyutaroTadashiPlastic Treeオレンジに汚される雲 風はそれを掃除してた ベランダには眺める僕 意味もなく寂しさにノック  明日、届く花は どんな色に咲くの?  いつまでも陽だまりに留まったまま 君が来るまで、ずっと待ってるから。  コウモリは街灯で迷い おかしな放物線を描く  空は悲しいほど 衰弱していくよ。  いつまでも陽だまりに留まったまま 君が来るまで、ずっと待ってるから。 明日、届く花はどんな色に咲くの?  いつまでも陽だまりに留まったまま 君が来るまで、ずっと待ってるから。  もしも、いつか 朽ち果てたらこのベランダに、 ちいさくて白い花が咲くでしょう―。  「待ってる。」
ギチギチPlastic TreePlastic Tree竜太朗Tadashi最後には黒いゴミ袋。 再生利用(悲しい見世物)。 さながら僕らの思想や理想は、 感情過多とか、それに近い思い過ごし。  甲高い声は迷惑だ! 定義でもフロイトは嫌い!  無理して笑って、多少チック気味? 解体しないで。 ちゃんと理解してるから。  揺りカゴの中に僕はいる。 「ギチギチ。」 響いて、激しく揺れるから、 ボンヤリして何も感じない。 「ギチギチ。」 笑った。このまま止まらない。  揺りカゴの中に僕はいる。 「ギチギチ。」 響いて、激しく揺れるから、 ボンヤリして何も感じない。 「ギチギチ。」 笑った。このまま止まらない。  止まらない――――。
絶望の丘Plastic TreePlastic TreeRyutaroTadashi西脇辰弥・Plastic Tree不思議なくらい寂しい青空に 手を伸ばしてる事がそう全て 僕と空気が混ざって反応して 頭がボンヤリして解らない 誰も触れないくらい深く沈む夢に揺れたい  おしえてよ 魔法のような幸せはどこ? 僕はまた眠って 目覚めたら願いが叶って おかしくなれて 絶望の丘で立ちつくす  きっと僕は在るのか解らない 目に見えない力を信じてた 希望的観測しかない僕に 朝の光がほら降りそそぐ  誰も触れないくらい ふたりで眠り続けて 深く沈む夢のなかでずっと ゆれて ゆれて ゆれて 気付いたら君はもう消えた  おしえてよ 魔法のような幸せはどこ? 僕はまた眠って 目覚めたら願いが叶って おかしくなれて 絶望の丘で 目覚めたら願いが叶って 泣いたまま笑った  絶望の丘で立ちつくす。
スライド.Plastic TreePlastic TreeRyutaroTadashi成田忍・Plastic Treeミルクを飲んでフラフラの僕は 空気のような空想を描く 黒いトンネルに吸いこまれてく うんざりするほど永遠にずっと  爪を噛んで数を数えて 窓を開けて 僕は終わりをまってる  スライドしてく景色のスピードが はやくなって僕は立ちつくして 悲しまない明日を願うけど より深い青に世界を塗りかえてく、きっと―――。  針のような三日月の夜に ゆううつな僕の影を見つけた 追いかけないように釘づけにしたい 新しい僕の傷口を 見て  なんでまた泣いているんだろ? 痛みにだけ僕は素直になってる  スライドしてく景色が止まったら こわれてく未来を感じてた 目も眩む白い朝が来て 見えなくなるから何もなかったみたいに、きっと―――。  爪を噛んで数を数えて 終わりの日をまってる そして いつか窓の向こうで君が笑いながら 僕に手を振るんだ  スライドしてく景色のスピードが はやくなって僕は立ちつくして 悲しまない明日を願うけど より深い青に世界を塗りかえてく、きっと―――。
アブストラクト マイ ライフPlastic TreePlastic TreeTadashiTadashiPlastic Tree麻酔の切れかかる午後は神経が剥き出しになる… 花瓶に差した花を見て美しいなんて思わない… 針の先から溢れ出す透明な血を思い出す… 君がほほえんだとしても 私はただのキカイになる…  鳥籠からカナリアが裏切って逃げ出してゆく… 私の中にある「軸」が少しずつ歪んでしまう… なつかしい匂いは白いタイルの影に隠れてる… 子宮の記憶をなくして 私はだだのキカイになる…  塗りつぶした本能に答えが隠されていれば… 絶望の手掛かりさえもみつけだすことができる… 塗りつぶした本能に答えが隠されていれば… 絶望の手掛かりさえもみつけだすことができる…  ABSTRUCT MY LIFE…
パノラマPlastic TreePlastic TreeRyutaroTadashiPlastic Tree・山口一久あー、雨音シトシト みみずはからみあって あー、心はザワザワ 明日がぼやけだして  汚れてるパイプを流れて、 取り残されてる体がちぐはぐな感じ。  あー、雨水シトシト 静脈管にごって あー、僕達はケラケラ ごまかすようにはしゃいで  また夜の帳が下りる、 宵闇の中に隠れて逃げよう。  例えば 朝になって黒い雨が止んで 鈍い日が照らす家を僕は出て 13階のビルの屋上で目をつむって 神様に話しかけた。 やがて碧ざめた空は高く澄んで 街はおとなしく静かにくるいだして 目を開けた僕はなんとなくね、笑ってみた。  「神さま、さようなら」
「月世界」Plastic TreePlastic TreeRyutaroTadashiPlastic Tree・山口一久夢遊病の 僕は夜空を登っていく エスカレーターで 星あかりの余波を受けて 埋めた犬は遠くで泣いた 唄う僕の中で ゆらり 君のユーレー 眠れなくて祈る僕は 好きな君に会いにいくんだ 迷想する思考の僕にながれてくる 「星に願いを」 目が会うのは 針のような三日月で  そっと触れた月 僕をきずつけた そっと触れた月 僕をきずつけて そっと触れた月 僕をきずつけた そっと触れた月 僕をきずつけた そっと触れた月 僕をきずつけた そっと触れた月 僕をきずつけた そっと触れた君 僕をきずつけた そっと触れた君 僕をきずつけて―――。  (…キスして。)
オルガン.Plastic TreePlastic TreeRyutaro・TadashiTadashi成田忍・Plastic Tree空は綺麗だった 息が詰まるくらい 誰かが呼んでる気がして振り向いた  オルガンがどこかで響いて ほころびた 僕のガーゼをなでた  遠く何かを願ってもキラキラと散らばってしまう ひとり置き去りの僕はもう飽きてしまったのに  僕は知ってるんだ 終わりが来る事を 気づかないふりでこころを閉ざしても  うまく口笛が吹ける日を 待ち続けて また空を見上げた  遠く何かを願ってもキラキラと散らばってしまう ひとり置き去りの僕はもう飽きてしまったのに  空へ堕ちる夢で目覚めて 涙があふれた それはまるで嘘みたいだった―――。  遠く何かを願ってもキラキラと散らばってしまう ひとり置き去りの僕はもう飽きてしまったのに  オルガンがまた聞こえた
本当の嘘Plastic TreePlastic TreeRyutaroTadashiPlastic Tree僕の中の僕をいつか 固いガラス瓶につめて 陽の当たる庭の花壇に 子猫と一緒に埋めよう 水溜りに映る顔は 冷たい雨でぐしゃぐしゃに ちぎれていった後に ただの色に変わりだしたよ  赤い月を眺めてたから 泣きたいほど僕の不安は いつも記憶の片隅に かさぶたみたいに残るよ 痛いくらい きれいだったけど 光の中の僕の影を あの高い観覧車で 誰か笑った気がした  羊のぬいぐるみを着たまま 痩せた男の子が戯けて 吐く息を白くさせて 祈るように手を合わせた あの子と空の間には 透明な何かがあるから きっと願いは届かない 少し寒くなる遊園地。  何もかも嘘になる、誰も居なくなる。  僕の中の僕をいつか 固いガラス瓶につめて 陽の当たる庭の花壇に 子猫と一緒に埋めよう 水溜りに映る顔は 冷たい雨でぐしゃぐしゃに ちぎれていった後に ただの色に変わりだしたよ  幻のベルが鳴り 景色が霞みだせば 何もかも嘘になる、誰も居なくなる。  僕の中の僕をいつか 固いガラス瓶につめて 陽の当たる庭の花壇に 子猫と一緒に埋めよう 水溜りに映る顔は 冷たい雨でぐしゃぐしゃに ちぎれていった後に ただの色に変わりだしたよ  やさしく緑色の雨が 街のすべてに降りそそぐ 道のはじで探していた 僕をやっと見付けた イスの上に 花の上に 足が無いロバの背中に 細かい雨が降りそそぐ、僕の上にも。
ロケットPlastic TreePlastic TreeRyutaroTadashi成田忍・Plastic Tree同じ夢ばかり見る僕は今日もまた2時間しか眠れない 胸の奥までベルが鳴るから たまには出掛けてみよう 僕の手に聖書はないから公園で希望を空に祈る 衛生的な青すぎる空 そして遠すぎる僕 君と暑さのせい 僕の血は濃くなって ネジが回りだしてとても泣きたくなる  このまま眼を閉じ 空を昇り 願いもこえていく 光に埋もれるまでずっと眺めてて  鳴かないカラスの群れはまるで電線の五線譜で音符みたい メロディーをなぞる僕を置いて音もなく飛んでいく 言葉ならいくつも胸につまってるけど 声にならないまま いつか あふれだして  どこまでも高く昇りつめて 青より碧い中 真夏にあえぐ僕は潜り込んでいく  君と暑さのせい 僕の血は濃くなって ネジが回りだしてとても泣きたくなる  このまま眼を閉じ 空を昇り 願いもこえていく 光に埋もれながら離れていく 「そこから、、、ねぇ、まだ僕の事が君に見えていますか?」 ほら 宇宙のはてまで すいこまれて やがて いつか 消えてく―――――。  目を開けた。色あせた世界に僕はいた。 空を見た。希望はまた帰ってきた。
サイコガーデンPlastic TreePlastic Tree竜太朗Tadashi成田忍・Plastic Tree窓の外から唄が聞こえる 公園で赤い目の子供が犬を焼き始めた  そんな日曜日 オレンヂ色した 最悪な感覚に身体を飲み込まれ続けた  床に転がる妊婦の爪を 齧りだす灰色の鼠を 足で踏み潰した  螺旋階段をゆっくり落ちていく くだらない君をあたしは眺めてる 湿った部屋の中 閉じ込められるから あたしは逃げてゆく あたしは逃げてゆく 「ああああ。」  髪の無い少女 天井の上 汚れてる絵本から素敵な言葉を選びだす
液体Plastic TreePlastic Tree竜太朗Tadashi西脇辰也・Plastic Tree雨の音 混ざって聞こえてる 憂鬱な笛の音 うるさいから もう少し 眩暈がするような 君の言葉もっと ねぇ聞かせて  青白い 僕の中の心臓 ネジのような音で 悲鳴をあげた  病んでいる 蜘蛛になった君と ひからびた僕が 転がる部屋  溶け合って 混ざり合って なのになんで こんなに寂しいの? やさしい 君の顔 僕の前で 歪みだしてく  戯ける君が重い 扉開いたなら 落ちてくよ 螺旋の階段を回りながら  溶け合って 混ざり合って なのになんで こんなに 寂 しくて やさしい 君の顔 僕の前で歪みだしてく 溶け合って 混ざり合って なのになんで こんなに 寂 しいの? やさしい 君の顔 僕の前で 歪みだしてく
エンジェルダストPlastic TreePlastic Tree竜太朗Tadashi成田忍・Plastic Treeそして広場には 独り 僕 が居て ブリキで出来た固い馬車に乗り遅れたら 風はいつもより気持ちよく刺さり 痛みは僕の骨に冷たさを残しては 消える  植え付けた種はいつか芽を出して 指の痙攣はそれまでは止まらない みんなが 嫌う 僕の最低な顔で 素敵な昼下がり 白黒のなか歩こう  いつまでも淡い闇に手をのばす 少し冷たい  光の粒で無邪気になる子供達は僕を笑う  消毒された醜い僕を地下室まで  連れてゆくよ 連れてゆくよ 音もなく―。
プラネタリウムPlastic TreePlastic Tree竜太朗Tadashi成田忍・Plastic Treeボクの奥に鍵をかけた 痛みとかいろいろ閉じ込めた 夜空の上 鳴り止まない 囁く声に耳を塞いで 見上げているボクの前で 夜の粒子が星をみがく なんで僕が泣きたいのか やっとわかった  何 も な い ボ クは どこに行けばいいのかな? ずっとかわかない 涙がどんどんあふれた  嘘みたいな目覚めない星 手を伸ばして君だけ探すけれど にせものだからきっと届かない  何 も な い ボ クは どこに行けばいいのかな? ずっとかわかない 涙がどんどんあふれた あのね、 思い出は 痛いくらいきれいだから 鍵をかけていつまでも ボクに閉じこめなきゃ―。  ど ん ど ん 遠 く ど ん ど ん 遠 く 君 が い な く な る い な く な る
睡眠薬Plastic TreePlastic Tree竜太朗Tadashi成田忍・Plastic Treeガラス窓 映るフィルム 切れる息 眠れない僕 冷たい水 眠り薬  僕を流れていく  反応が過敏になる心臓は粘膜みたい 降りていく夜の帷幕 陰がかかって――――。  めざめない夢に僕はやがて落ちてくから 眩暈がして見えないけど君を連れてく 黒い夜草深い野の中へふたりで  繰り返す自衛さえも 痛いから 幻想でやだ 僕の部屋 回る天井 ずっとながめた――――。  めざめない夢に僕はやがて落ちてくから 眩暈がして見えないけど君を連れてく 黒い夜草深い野の中へふたりで  めざめない夢に僕はやがて落ちてくから 眩暈がして見えないけど君を連れてく ぼんやりとした月のひかり 草はしなしなと揺れ 波のように僕と君を そっとさらって――――。  黒い夜草深い野の中へふたりで。
そしてパレードは続くPlastic TreePlastic Tree竜太朗Tadashi成田忍・Plastic Treeまたひとつお話おわり 暇き人へ手を振りあいさつ 日が落ちてなくなる前に 斜陽の中 おわかれをしよう  最後に笑ったら  僕はもう仕度は出来てるから いつでも出掛けられるよ  窓の外ではいつかパレードが通り 眺めるだけの僕を遠く連れてく  輪を描くさみしき鳥は いつまでもワルツをおどる  なにもないまま 日曜日の幕はそっと下りて あくびで視界がにじめば  窓の外ではいつかパレードが通り 眺めるだけの僕を遠く連れてく  それとも全ては、 はじめからおぼろな夢ですか? なら このまま覚めないままで―。  窓の外ではいつかパレードが通り 眺めるだけの僕を遠く連れてく 閉ざされていたドアを開けたなら  すぐに どこまでも行こう  そしてパレードは続く―。
少女狂想Plastic TreePlastic Tree竜太朗Tadashi成田忍・Plastic Treeめちゃくちゃな詩を書いて 狂ったみたいに唄って 関節でギリギリと 下手なバイオリンを弾く グンニャリしている骨じゃ 思想なんて生れないの  バラバラにちらばって あたしはテーブルの下 そこからテレビ見て いろんな事をチェック  チェック チェック  「ポケットの中には~」って むかし聞いた唄のとおり ビスケットならここで きっと増えつづけてるの だからきっとあたし カルシウム不足じゃないわ  バラバラにちらばって あたしはテーブルの下 そこからテレビ見て いろんな事を見てるのよ  なぜ なぜ 手がとれるの? なぜ なぜ 足がないの? なぜ なぜ 笑ってるの? なぜ なぜ あたし……いるの?  「………。」(発狂)  バラバラにちらばって あたしはテーブルの下 そこからテレビを見て いろんな事をチェック チェック チェック バラバラにちらばって あたしはテーブルの下 ちらかり放題で ちらかり放題で アハハハハハハ
ツメタイヒカリPlastic TreePlastic Tree竜太朗Tadashi成田忍・Plastic Tree白いため息 こぼしてる僕はポケットに手を入れてた 風は向こうで僕を招いてる クリーム色の空まで  傘はもう要らなくなった 君が僕を見付けてくれるから  冷たい光が途切れて ほら 雪が舞い降りるよ 離れないように手をつないで 二人で ねえ このままで見えなくなろう このままで見えなくなろう  雪にうずもれて僕は死んだふり 君は笑ってみてる  「ひとつ」にはなれない僕ら いつか二人の距離がとおくなる  音もなく雪が降りつづいて 足跡消してゆく 帰れなくなった僕らにただ鐘の音が いつまでも響きわたる いつまでも響きわたる  冷たい光が途切れて ほら 雪が舞い降りるよ 離れないように手をつないで 二人が埋もれたら どこまでも広がって「願いの果て」続いていく 限りなく 限りなく白くなれ、嘘の世界―――。  そして僕らを冬が連れ去った 光があふれてくる
ブランコからPlastic TreePlastic TreeRyutaro・TadashiTadashi成田忍・Plastic Tree退屈な景色 泣きそうになって ブランコゆらして 空を見上げて  あくびをしてるカラス、黒い天使に見えた。  大切なものばかり失くしてしまった僕は、 からっぽの世界からまた手をのばして、 のばして、のばして―。  ため息ついたら また目をつむって 10秒数えたら 何かが変わって  ねぇ、僕はみんなのような 笑い方ができるかな?  大切なものばかり 失くしてしまった僕は、 からっぽの世界から また手をのばして、 のばして、のばして―。  欠落した感情 ぜんまい仕掛けの涙 ねぇ、僕にかけられてた 魔法はもう消えたから  大切なものばかり失くしてしまった僕は、 本当に伝えたい言葉が思い出せない。 大切なものばかり失くしてしまった僕は、 からっぽの世界からまだ手を伸ばしているよ。 速くなるブランコのさびた鎖が切れたら、 僕の手が赤くなる空まで 届いて、届いて、届いて―。
Sink(Ver.2.0)Plastic TreePlastic Tree竜太朗Tadashi成田忍・Plastic Tree何も知らない僕はいつか眠りつづけるから 誰も届かない夢の中で溺れて君の側へ沈んで  ねぇ 僕は夜のはじっこに居て もう 君がうまく見えないよ どこにかくれているの? 欠けた月の裏かな? またたく星の音が耳をふさぎ 世界が止まった  何も知らない僕はいつか眠りつづけるから 誰も届かない夢の中で溺れて君の側へ沈んで  ねぇ 夜の粒子状の闇が そう 静かにただ空気をそめるよ 君がこぼす言葉が胸でコトコト響く 涙みたいに僕の肺の中に水があふれた  悲しみにさえ手を伸ばして君を探すけれど 迷子のように僕らはまた離れて痛みだけが残って  「赤い月をずっとながめた。それだけでなんで泣くんだろう? 僕は消えたくなる。」  何も知らない僕はいつか眠りつづけるから 誰も届かない夢の中で溺れて 時間にさらされ悲しみは全部流れてしまうから 笑顔も泣き顔も多分僕らは忘れるから  どこまでも君の側へ 僕は沈んで 沈んで 沈んで 沈んで 「バイバイ。」
リセットPlastic TreePlastic TreeRyutaroTadashi西脇辰弥・Plastic Tree腐乱してるバナナの束。ドロドロの液体の下 焼け焦げたセルロイドの人形がつぶれてる  緑色の自転車に乗り、友達のネズミを連れて さっき本屋で聞いた唄を、ランララン口づさむ クレヨンで君が書いた地図で、家を探したけど ポイントが欠落して 相対比がまるででたらめで ウンザリする僕の横を、金網がついた白い ゴミ処理場行きのバスが、また走り過ぎてゆく  腐ってる川の側道を 自転車は加速していく―――。  バイバイ、バイバイ 全部リセット バイバイ、バイバイ 全部リセット 腐ってる川を流れてく、くるってる僕にカミソリを!  バイバイ、バイバイ 全部リセット バイバイ、バイバイ 全部リセット 全部リセット
幻燈機械Plastic TreePlastic TreeRyutaroTadashi西脇辰弥・Plastic Tree街灯でまたヒラヒラ 居場所が失くて狂った影のようなコウモリ 幻燈機械のせいで、部屋は亡霊だらけだ だから僕もここに居よう  なにから始めてみる? 今日はそうだな、誰とうまくしゃべろう 薄暗くなりだせば、きっと僕を迎えにくるはず  空想の犬連れて、枯れた草に座って 君とずっとはなしてた 大きい風が吹いたら、 さっきノートにつづった言葉が流れた  なにから始めてみる? 僕は君とね、何か探したいけど 薄暗くなりだせば、君を誰か迎えにくるから  なんでいつも僕は、君の事が解らないの? なんでいつも君は、僕の前で笑わないの? なんでいつも僕は、君の事が解らないの? なんでいつも君は、僕の前で笑わないんだろう?  とおく とおく ポルカが聞こえた  なにから始めてみる? 今日はそうだな、誰とうまくしゃべろう 薄暗くなりだせば、きっと僕を迎えにくるはず  なんでいつも僕は、君の事が解らないの? なんでいつも君は、僕の前で笑わないの? なんでいつも僕は、君の事が解らないの? なんでいつも君は、僕の前で笑わないの? なんでいつも僕は、君とうまくしゃべれないの?  暗くなった野原に僕だけ独りにしないで。 雲がただ流れた雲がただ流れた  「ライライライライ…。」
サーカスPlastic TreePlastic TreeRyutaroTadashi西脇辰弥・Plastic Treeそばに何も無い部屋だから 僕の中で水が溢れてこぼれていく 静かすぎて理科室みたい セルロイドで出来た君の抜け殻がある  毛布をかぶり隠れた僕の心臓の音だけひどくうるさくなった 二日前の君が語った言葉の魔法で僕はバラバラになる  おもしろい形 砕け散った僕のカケラ 拾い集めてる君はなんで泣いているの?  僕だけの方法で祈り始めたら いつか窓の外は変わりだすかな?  寒くない冬が来れば僕の町にサーカスが来る 誰も居ない広場に ほら ひとつずつ灯りがつきだして君の声が聞こえた  そして 僕だけの方法で祈り始めたら いつか窓の外は変わりだすかな?  寒くない冬が来れば僕の町にサーカスが来る 花が好きな象の唄も火が怖くて死にたがるライオンも 奇形のロバも影絵の子供も背が高い司会者と来る 天井からぶら下がったブランコから笑い笑いながら 落ちる彼女あの日の僕  斜め前のピエロがはしゃいでいる
クリームPlastic TreePlastic TreeRyutaroTadashi西脇辰弥・Plastic Treeくらくらと僕の頭 部屋の中で跳ね続ける 閉じた窓 倒れた椅子 おかしな僕を嘲笑う 夜がほら 深まるほど 幼児性はまた高まり 白の中 泳いでゆく 色の中に溶けていこう  目の前で明るい歌 歌う彼が僕にすすめる方法で 今の僕は終りを感じて泣き出す 濁った眼で 彼はずっと 同じ言葉を繰り返す 多分彼は その世界の 全てを僕におしつける  飼育箱の僕の世界 君はいつも眺めている  青白い霧の中で カバンを抱えたまま 霞んだ景色に怯えてる 聞こえないフリをしてる ひどく想像的な 火曜日に包まれ僕は微笑む  陽のあたる花壇の前 薬を噛んでずっと座り続ける  「空氣の渦」「死ぬ方法」「まとわりつく嘘」とか 全てが目の前 ゆらぐ ゆらぐ ゆらぐ  許されて眠るような感覚が壊れてく 公園のやさしい日溜まりの中
痛い青Plastic TreePlastic Tree竜太朗TadashiPlastic Treeスライド写真の景色が変われば 弱虫の僕がとり残されてた 青いインクが飛び散るよ 胸のあたり 痛いくらい綺麗だから 僕は泣いたんだ 夜の公園のブランコで 誰かのケラケラと笑う声を聞いたんだ もしかしたら側にある花壇の中? それともアレの泣き声? (違う、君の声だ)  街灯の下で立ってる君はひどく悲しそうで 今にも消えてしまいそうだ (いやだ いかないでよ ねぇ)  目の前の影がゆらぐたび 悲しみの色があふれてく あおい青 肺のなか全部 広がって 濁りはじめたら  目の前の影がゆらぐたび 悲しみの色があふれてく あおい青 肺のなか全部 (痛い青) 広がっていく 濁りはじめたら
エーテルノートPlastic TreePlastic Tree竜太朗TadashiPlastic Tree僕だけがうつむき 言葉を選んで喋りだしてた ふいに子供じみてる感覚 ミルクのあまさにとけた  飲み干した瓶の中に 秘密をひとつ落として 砂糖とアルコールと檸檬を足して 「すこし自閉的な僕」が いつか要らなくなるまで 地下室の棚に隠してしまったんだ  目隠しをしたまま 飛行機に乗ってる病気の天使 ひくく飛びはじめてる 景色に迫って途切れて消えた  ゆるやかなカーブ描き フィルムの一コマになる そこに立ち尽くして待っている僕が カメラのレンズ覗いた 見飽きて閉じてしまった 瞼の裏側 走るパルス。  おかしくなるスピードで連れていって ぼやけてしまう日溜まりに寝ころがって 希望的な言葉 ノートに書きなぐる 悲しい僕は嘘つきの詩人になる  触れない光 反射してこわれて こぼれ落ちて僕にいつまでも降りかかる プラスティックの光の粒 散らかりだしてく あのガラス瓶を地下室に取りにいこう
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