残月 大利根ごころ風が身にしむ こころが寒い 情け借り着の 大利根ぐらし 夢にはぐれた 男の胸を 筑波おろしよ なぜ叩く どこでどこで どこで散るやら 徳利ゆすって 酒に聞く 「憂き世しがらみ 大利根川に 捨てていつしか 若さも錆びた 江戸は西空 お玉が池も 今じゃ遥かな 夢の夢 月に吠えても 男五尺の 影が哭く」 破れ雲間に のぞいた月よ 思いださすな 故郷の空を 渡る雁がね 二声 三声 圃(な)けば妹の 声になる 泣いちゃ泣いちゃ 泣いちゃいないか 声をかけたや なみだ月 義理の懸け橋 笹川堤 伸びた月代(さかやき) ざんざら真菰(まこも) 酔ってよろけた 男の意気地 せめて支える 落し差し 胸に胸に 胸にたたんだ 男ごころを 誰が知ろ | 夏木綾子 | 田村和男 | 岸本健介 | | 風が身にしむ こころが寒い 情け借り着の 大利根ぐらし 夢にはぐれた 男の胸を 筑波おろしよ なぜ叩く どこでどこで どこで散るやら 徳利ゆすって 酒に聞く 「憂き世しがらみ 大利根川に 捨てていつしか 若さも錆びた 江戸は西空 お玉が池も 今じゃ遥かな 夢の夢 月に吠えても 男五尺の 影が哭く」 破れ雲間に のぞいた月よ 思いださすな 故郷の空を 渡る雁がね 二声 三声 圃(な)けば妹の 声になる 泣いちゃ泣いちゃ 泣いちゃいないか 声をかけたや なみだ月 義理の懸け橋 笹川堤 伸びた月代(さかやき) ざんざら真菰(まこも) 酔ってよろけた 男の意気地 せめて支える 落し差し 胸に胸に 胸にたたんだ 男ごころを 誰が知ろ |
雪花挽歌鞄ひとつで 降り立つ駅に ひとひらふたひら 雪の華 そっと差し出す てのひらで 淡く儚く 消えてゆく 二度と戻らぬ 恋ですか 雪が… 風に舞う 風に散る 雪花挽歌 夜行列車が 海沿いの駅 汽笛を鳴らして 入ります 浅い眠りを 揺り起こし 泣けとばかりに 闇で哭く あなた恋しい 北の宿 雪が… 窓に舞う 窓に散る 雪花挽歌 めくる暦は もう春なのに 私のこころは 冬の色 未練心を 責めるよに 肌を刺すよな 雪になる 寒さ凍える この胸に 雪が… 乱れ舞う 乱れ散る 雪花挽歌 | 夏木綾子 | 瀬戸内かおる | 岸本健介 | 丸山雅仁 | 鞄ひとつで 降り立つ駅に ひとひらふたひら 雪の華 そっと差し出す てのひらで 淡く儚く 消えてゆく 二度と戻らぬ 恋ですか 雪が… 風に舞う 風に散る 雪花挽歌 夜行列車が 海沿いの駅 汽笛を鳴らして 入ります 浅い眠りを 揺り起こし 泣けとばかりに 闇で哭く あなた恋しい 北の宿 雪が… 窓に舞う 窓に散る 雪花挽歌 めくる暦は もう春なのに 私のこころは 冬の色 未練心を 責めるよに 肌を刺すよな 雪になる 寒さ凍える この胸に 雪が… 乱れ舞う 乱れ散る 雪花挽歌 |
博多雨愛の絆の 結び目そっと あなたほどいて 消えた人 待つことだけしか 知らなくて つのる想いが 涙に変わる ほろり…泣かせる みれんしぐれか 博多雨 他の誰より 幸せそうに 影が寄り添う であい橋 思い出かさねた この街で いつかはぐれて ひとりのお酒 ほろり…こぼれる 吐息まじりの 博多雨 傘を斜めに 路地裏づたい ひとりしぐれて 帰ります 夜更けて淋しい こんな夜は 雨の向こうに あなたが滲む ほろり…泣かせる 中洲那珂川 博多雨 | 夏木綾子 | 瀬戸内かおる | 岸本健介 | 前田俊明 | 愛の絆の 結び目そっと あなたほどいて 消えた人 待つことだけしか 知らなくて つのる想いが 涙に変わる ほろり…泣かせる みれんしぐれか 博多雨 他の誰より 幸せそうに 影が寄り添う であい橋 思い出かさねた この街で いつかはぐれて ひとりのお酒 ほろり…こぼれる 吐息まじりの 博多雨 傘を斜めに 路地裏づたい ひとりしぐれて 帰ります 夜更けて淋しい こんな夜は 雨の向こうに あなたが滲む ほろり…泣かせる 中洲那珂川 博多雨 |
夢…歌の道いちど限りの 人生だから 決めたこの道 ひとすじに やる気本気で 愚痴るな泣くな 明日を見据えて ひるまず一歩 これが私の 夢…歌の道 他人(ひと)にゃ見せない 心の中(うち)は 意地を貫きゃ 強くなる 熱い心は 真実一路 滾(たぎ)る思いを しっかと抱いて 歩き続ける 夢…歌の道 雨にしおれる 路傍の花も きらり陽が射しゃ 凛と咲く 根気負けん気 弱音を吐くな 女ひといろ 花咲かすまで 道はひとすじ 夢…歌の道 | 夏木綾子 | 山田三三十 | 泉夢人 | 前田俊明 | いちど限りの 人生だから 決めたこの道 ひとすじに やる気本気で 愚痴るな泣くな 明日を見据えて ひるまず一歩 これが私の 夢…歌の道 他人(ひと)にゃ見せない 心の中(うち)は 意地を貫きゃ 強くなる 熱い心は 真実一路 滾(たぎ)る思いを しっかと抱いて 歩き続ける 夢…歌の道 雨にしおれる 路傍の花も きらり陽が射しゃ 凛と咲く 根気負けん気 弱音を吐くな 女ひといろ 花咲かすまで 道はひとすじ 夢…歌の道 |
おんな雨離さないでと 縋(すが)った夜を 思い出させる 今夜の雨は 涙まじりの 驟(はし)り雨 なんでこの胸 濡らすのよ はらはらと ほろほろと ひとり泣きする おんな雨 冬も間近と 駆け行く雨は 別れ涙の しずくでしょうか 夢を重ねる 人もなく 肩を寄せ合う 人もない はらはらと ほろほろと しのび泣きする おんな雨 恋の儚さ 脆(もろ)さに泣ける 夢をも一度 見せてよあなた 風の音にも 振り返る 雨の音にも 泣ける夜 はらはらと ほろほろと ひとり泣きする おんな雨 | 夏木綾子 | 瀬戸内かおる | 岸本健介 | 前田俊明 | 離さないでと 縋(すが)った夜を 思い出させる 今夜の雨は 涙まじりの 驟(はし)り雨 なんでこの胸 濡らすのよ はらはらと ほろほろと ひとり泣きする おんな雨 冬も間近と 駆け行く雨は 別れ涙の しずくでしょうか 夢を重ねる 人もなく 肩を寄せ合う 人もない はらはらと ほろほろと しのび泣きする おんな雨 恋の儚さ 脆(もろ)さに泣ける 夢をも一度 見せてよあなた 風の音にも 振り返る 雨の音にも 泣ける夜 はらはらと ほろほろと ひとり泣きする おんな雨 |
浪花ごよみ間口五尺で 腰掛け五つ こんな店でも 夢の城 ないないづくしで 始めたお店 見せちゃいけない この娘(こ)にだけは 苦労…涙と その理由は 胸に隠して 胸にたたんで 浪花で生きる わずか一才乳飲み子を 抱いて夜汽車に飛び乗った あてもないまま浪花の地 声をかけられ情けに触れて ここで…も一度生きると決めた 母と娘の物語 (台詞) 「ちょっと!あんた!そう、あんたやがな… この寒空に、乳飲み子抱えてどないしたんや? もし行くとこないんやったら ちょうど、わいの店が一軒、空いてるさかいやってみいへんか?」 そう声を掛けて下さったお人がいて、 その人のお世話になって出せた店 ほんま…あの人のご恩は一生忘れへん 見よう見真似の 小料理だけど あとは笑顔の かくし味 ひとりふたりと 馴染みも増えて 人の情けに しみじみ泣ける 嬉し涙も 知りました やっと見つけた やっと灯した しあわせ灯り (台詞) 暮し向きもようなって、お母ちゃんの人生も、 これからやという時に、 ほんまあっけのう逝ってしもた 働いて、働いて、 働きづめの人生、苦労しか知らん人やったなぁ お母ちゃん、うち、 お母ちゃんの分まできっと幸せになるからね 母の形見の 綸子(りんず)の着物 袖を通せば 泣けてくる 泣いたらあかんと 浪花の空で 叱るあなたの こころを継いで 泣きはしません 今日限り 夢をひろって 夢を紡いで 浪花で生きる | 夏木綾子 | 岸元健介 | 岸元健介 | 前田俊明 | 間口五尺で 腰掛け五つ こんな店でも 夢の城 ないないづくしで 始めたお店 見せちゃいけない この娘(こ)にだけは 苦労…涙と その理由は 胸に隠して 胸にたたんで 浪花で生きる わずか一才乳飲み子を 抱いて夜汽車に飛び乗った あてもないまま浪花の地 声をかけられ情けに触れて ここで…も一度生きると決めた 母と娘の物語 (台詞) 「ちょっと!あんた!そう、あんたやがな… この寒空に、乳飲み子抱えてどないしたんや? もし行くとこないんやったら ちょうど、わいの店が一軒、空いてるさかいやってみいへんか?」 そう声を掛けて下さったお人がいて、 その人のお世話になって出せた店 ほんま…あの人のご恩は一生忘れへん 見よう見真似の 小料理だけど あとは笑顔の かくし味 ひとりふたりと 馴染みも増えて 人の情けに しみじみ泣ける 嬉し涙も 知りました やっと見つけた やっと灯した しあわせ灯り (台詞) 暮し向きもようなって、お母ちゃんの人生も、 これからやという時に、 ほんまあっけのう逝ってしもた 働いて、働いて、 働きづめの人生、苦労しか知らん人やったなぁ お母ちゃん、うち、 お母ちゃんの分まできっと幸せになるからね 母の形見の 綸子(りんず)の着物 袖を通せば 泣けてくる 泣いたらあかんと 浪花の空で 叱るあなたの こころを継いで 泣きはしません 今日限り 夢をひろって 夢を紡いで 浪花で生きる |
最北かもめ沖に向って 小石を投げりゃ 憎さ恋しさ 寄せくる波よ 遠い島影 消えゆく船を 追って行けない もどかしさ 帰ってよ 帰ってよ 最北かもめ 鉛色した さいはて港 海に沈める 添えない恋よ 別れ桟橋 冷たい雨が 雨がいつしか 雪になる 帰ってよ 帰ってよ 最北かもめ 泣いてみたって 帰らぬ恋を 思い出させる 波また波よ 春は名ばかり 私の胸は 冬を越せない 冬どまり 帰ってよ 帰ってよ 最北かもめ | 夏木綾子 | 瀬戸内かおる | 岸本健介 | 前田俊明 | 沖に向って 小石を投げりゃ 憎さ恋しさ 寄せくる波よ 遠い島影 消えゆく船を 追って行けない もどかしさ 帰ってよ 帰ってよ 最北かもめ 鉛色した さいはて港 海に沈める 添えない恋よ 別れ桟橋 冷たい雨が 雨がいつしか 雪になる 帰ってよ 帰ってよ 最北かもめ 泣いてみたって 帰らぬ恋を 思い出させる 波また波よ 春は名ばかり 私の胸は 冬を越せない 冬どまり 帰ってよ 帰ってよ 最北かもめ |
浜千鳥あんたの船が 消えて行く 波がザンブと 飲み込むよ ここは玄海 無情の海よ 女乗せない 船が行く あんたは鴎 移り気鴎 二度と港にゃ 帰らんとよ 羽根を休めに 立ち寄って 次の港に 行くっちゃね わたしゃ涙の 浜千鳥 あんたの背中 見るたびに 男の嘘が 見えていた 男ごころは お見通しでも 知らぬ顔して 尽くしたよ あんたは鴎 気ままでよかね 明日の塒(ねぐら)は 風まかせ 追って行きたい 行けんとよ 沖へ向かって 飛べんちゃね わたしゃ涙の 浜千鳥 あんたは鴎 移り気鴎 二度と港にゃ 帰らんとよ 羽根を休めに 立ち寄って 次の港に 行くっちゃね わたしゃ涙の 浜千鳥 | 夏木綾子 | 岸本健介 | 岸本健介 | 南郷達也 | あんたの船が 消えて行く 波がザンブと 飲み込むよ ここは玄海 無情の海よ 女乗せない 船が行く あんたは鴎 移り気鴎 二度と港にゃ 帰らんとよ 羽根を休めに 立ち寄って 次の港に 行くっちゃね わたしゃ涙の 浜千鳥 あんたの背中 見るたびに 男の嘘が 見えていた 男ごころは お見通しでも 知らぬ顔して 尽くしたよ あんたは鴎 気ままでよかね 明日の塒(ねぐら)は 風まかせ 追って行きたい 行けんとよ 沖へ向かって 飛べんちゃね わたしゃ涙の 浜千鳥 あんたは鴎 移り気鴎 二度と港にゃ 帰らんとよ 羽根を休めに 立ち寄って 次の港に 行くっちゃね わたしゃ涙の 浜千鳥 |
雪しぐれこころ細げに 雷鳥啼いて 朝を待てずに 深山へ帰る ふたり旅した おもいで宿は あゝ雨の中… ひとり寒々 目覚めれば 外は涙の 雪しぐれ 秋も深まり 色褪せながら 冬を迎える 山あいの宿 傘を差し掛け 寄り添いながら あゝ飛騨川に… あの日浮かべた 夢いくつ 外はみれんの 雪しぐれ 恋の悲しみ 逃れる旅は 明日も続いて 行くのでしょうか 昨夜続きの 冷たい雨が あゝ音もなく… 女ごころに 降りしきる 外は涙の 雪しぐれ | 夏木綾子 | 瀬戸内かおる | 浜田清人 | 前田俊明 | こころ細げに 雷鳥啼いて 朝を待てずに 深山へ帰る ふたり旅した おもいで宿は あゝ雨の中… ひとり寒々 目覚めれば 外は涙の 雪しぐれ 秋も深まり 色褪せながら 冬を迎える 山あいの宿 傘を差し掛け 寄り添いながら あゝ飛騨川に… あの日浮かべた 夢いくつ 外はみれんの 雪しぐれ 恋の悲しみ 逃れる旅は 明日も続いて 行くのでしょうか 昨夜続きの 冷たい雨が あゝ音もなく… 女ごころに 降りしきる 外は涙の 雪しぐれ |
こころの海峡声を殺して 哭く海鳥よ おまえもひとり 私もひとり 拗ねてはぐれた わけじゃない 夜の暗さが 恐かった あなた恋しい 港宿 灯りを下さい おんなの夢を こころの海峡 浅い眠りに 寝返り打てば 海鳴りさえも 泣くなと叱る 涙添い寝の ひとり宿 窓を開ければ 日本海 揺れる波間の 島灯り 優しさ下さい あの日のように こころの海峡 凍えそうです 私の胸は 吹雪の中を 流離う小舟 未練飛沫が 渦を巻く 添えぬ運命の 海峡を 渡りきれない 渡れない 教えて下さい 明日の行方 こころの海峡 | 夏木綾子 | 瀬戸内かおる | 岸本健介 | 前田俊明 | 声を殺して 哭く海鳥よ おまえもひとり 私もひとり 拗ねてはぐれた わけじゃない 夜の暗さが 恐かった あなた恋しい 港宿 灯りを下さい おんなの夢を こころの海峡 浅い眠りに 寝返り打てば 海鳴りさえも 泣くなと叱る 涙添い寝の ひとり宿 窓を開ければ 日本海 揺れる波間の 島灯り 優しさ下さい あの日のように こころの海峡 凍えそうです 私の胸は 吹雪の中を 流離う小舟 未練飛沫が 渦を巻く 添えぬ運命の 海峡を 渡りきれない 渡れない 教えて下さい 明日の行方 こころの海峡 |
高山情話萩の花咲く 山里に こぼれ散りゆく 恋の花 咲いてひらいて 散ってゆく 愛を誓った あの宿も 今は思い出 寺町通り 吐息せつない 高山情話 未練ごころに 躓いて ひとり佇む 赤い橋 あなた忘れの 旅なのに 何で心が 恋しがる 遠いあなたの 面影揺れる 揺れて儚い 高山情話 日昏れ小径の 飛騨の里 いつかはぐれて ひとり旅 愛の終りを 告げるよに 霙まじりの 雨が降る 泣かせないでよ 私の胸を 濡れて哀しい 高山情話 | 夏木綾子 | 山田三三十 | 泉夢人 | 前田俊明 | 萩の花咲く 山里に こぼれ散りゆく 恋の花 咲いてひらいて 散ってゆく 愛を誓った あの宿も 今は思い出 寺町通り 吐息せつない 高山情話 未練ごころに 躓いて ひとり佇む 赤い橋 あなた忘れの 旅なのに 何で心が 恋しがる 遠いあなたの 面影揺れる 揺れて儚い 高山情話 日昏れ小径の 飛騨の里 いつかはぐれて ひとり旅 愛の終りを 告げるよに 霙まじりの 雨が降る 泣かせないでよ 私の胸を 濡れて哀しい 高山情話 |
ゆうすげ宵に密かに 想いを寄せて 誰のためだけ 咲くのでしょうか 今宵ひと夜に 命火を 萌やす花… ゆうすげは ゆうすげは 朝に散りゆく なみだ花 風の音にも 身を震わせて 朝が来ないで 欲しいと願う 愛を重ねた この恋を 散らす花… ゆうすげは ゆうすげは 明日に咲けない なみだ花 同じ夢みて 暮してみたい それもはかない おんなの夢よ なぜにそうまで 散り急ぐ 恋の花… ゆうすげは ゆうすげは 朝に消えゆく なみだ花 | 夏木綾子 | 瀬戸内かおる | 岸本健介 | 伊戸のりお | 宵に密かに 想いを寄せて 誰のためだけ 咲くのでしょうか 今宵ひと夜に 命火を 萌やす花… ゆうすげは ゆうすげは 朝に散りゆく なみだ花 風の音にも 身を震わせて 朝が来ないで 欲しいと願う 愛を重ねた この恋を 散らす花… ゆうすげは ゆうすげは 明日に咲けない なみだ花 同じ夢みて 暮してみたい それもはかない おんなの夢よ なぜにそうまで 散り急ぐ 恋の花… ゆうすげは ゆうすげは 朝に消えゆく なみだ花 |
この手はなさずあなたのあとから はぐれぬように ついてゆこうと 決めた恋 夢を見るのも ふたりです 涙こぼすも ふたりです 長い人生 道程(みちのり)を この手はなさず この手はなさず ついてゆく 明日(あした)の倖せ どこかにあるさ 探し続けて 行こうよと 言ったあなたの その言葉 何も言えずに 頷(うなづ)いた つらい昨日は 振り向かず この手はなさず この手はなさず ついてゆく たとえば小さな この花だって そうよひたすら 生きている 明日(あす)はいいこと ありそうと 肩を抱かれて 泣いた夜 長い人生 道程(みちのり)を この手はなさず この手はなさず ついてゆく | 夏木綾子 | 瀬戸内かおる | 岸本健介 | | あなたのあとから はぐれぬように ついてゆこうと 決めた恋 夢を見るのも ふたりです 涙こぼすも ふたりです 長い人生 道程(みちのり)を この手はなさず この手はなさず ついてゆく 明日(あした)の倖せ どこかにあるさ 探し続けて 行こうよと 言ったあなたの その言葉 何も言えずに 頷(うなづ)いた つらい昨日は 振り向かず この手はなさず この手はなさず ついてゆく たとえば小さな この花だって そうよひたすら 生きている 明日(あす)はいいこと ありそうと 肩を抱かれて 泣いた夜 長い人生 道程(みちのり)を この手はなさず この手はなさず ついてゆく |
夢華火ごめんなさいと 駆けだす露地に 降るは涙の 罪しぐれ ついて行きたい 行かれない 人の妻です… 許して下さい 恋は 恋は 恋は儚い 夢華火 こころだけでも あなたの妻と そっと自分に 言いきかす 紙のこよりの 指輪でも そうよ何より… 契りの証 恋は 恋は 恋は悲しい 夢華火 みんなこの世は うたかたなのと 全て忘れて 腕の中 夢の破片(かけら)を 集めても 人の妻です… 添えないさだめ 恋は 恋は 恋は一夜の 夢華火 | 夏木綾子 | 岸本健介 | 岸本健介 | 前田俊明 | ごめんなさいと 駆けだす露地に 降るは涙の 罪しぐれ ついて行きたい 行かれない 人の妻です… 許して下さい 恋は 恋は 恋は儚い 夢華火 こころだけでも あなたの妻と そっと自分に 言いきかす 紙のこよりの 指輪でも そうよ何より… 契りの証 恋は 恋は 恋は悲しい 夢華火 みんなこの世は うたかたなのと 全て忘れて 腕の中 夢の破片(かけら)を 集めても 人の妻です… 添えないさだめ 恋は 恋は 恋は一夜の 夢華火 |
夢見草やっと見つけた 小さな暮らし 何があっても 守りたい 春の日向に 咲く花よりも そっと生きてる 草が好き 早く来い 早く来い 幸せ日和 そうよふたりは 幸せ夢見草 上り下りも 石ころ道も つらくないのよ 一緒なら 繋ぐ手と手を 離さずあなた 越えて行きましょ ふたり坂 早く来い 早く来い 幸せ日和 そうよふたりは 幸せ夢見草 今日は雨でも 明日は晴れる そうと信じて 歩きたい 雨に打たれて 根を張る草も 空を見上げて 晴れを待つ 早く来い 早く来い 幸せ日和 そうよふたりは 幸せ夢見草 | 夏木綾子 | 瀬戸内かおる | 岸本健介 | 前田俊明 | やっと見つけた 小さな暮らし 何があっても 守りたい 春の日向に 咲く花よりも そっと生きてる 草が好き 早く来い 早く来い 幸せ日和 そうよふたりは 幸せ夢見草 上り下りも 石ころ道も つらくないのよ 一緒なら 繋ぐ手と手を 離さずあなた 越えて行きましょ ふたり坂 早く来い 早く来い 幸せ日和 そうよふたりは 幸せ夢見草 今日は雨でも 明日は晴れる そうと信じて 歩きたい 雨に打たれて 根を張る草も 空を見上げて 晴れを待つ 早く来い 早く来い 幸せ日和 そうよふたりは 幸せ夢見草 |
あじさい雨情紫色に 染めながら 何度も色を 変えて行く こんな小さな 花びらだって 雨の重さに 耐えて咲く あじさいは あじさいは まるでおまえの ようだねと 微笑(わらう)あなたが そばにいる ひと雨ごとに 色をつけ ひと雨ごとに 散って行く そんな儚い 運命(さだめ)でいても そうよけなげに 咲いている あじさいは あじさいは あなた好きだと 言った花 散らしたくない わたしです どしゃ降り雨も 長雨も ふたりでいれば つらくない 心ひとつに あなたの胸で そっと今夜も 雨宿り あじさいは あじさいは 明日に希望(のぞみ)を くれる花 夢を咲かせて くれる花 | 夏木綾子 | 瀬戸内かおる | 岸本健介 | 前田俊明 | 紫色に 染めながら 何度も色を 変えて行く こんな小さな 花びらだって 雨の重さに 耐えて咲く あじさいは あじさいは まるでおまえの ようだねと 微笑(わらう)あなたが そばにいる ひと雨ごとに 色をつけ ひと雨ごとに 散って行く そんな儚い 運命(さだめ)でいても そうよけなげに 咲いている あじさいは あじさいは あなた好きだと 言った花 散らしたくない わたしです どしゃ降り雨も 長雨も ふたりでいれば つらくない 心ひとつに あなたの胸で そっと今夜も 雨宿り あじさいは あじさいは 明日に希望(のぞみ)を くれる花 夢を咲かせて くれる花 |
夢待ち酒場飲めぬお酒を 涙でうすめ ひとり飲みほす 夢ひとつ 待って待って 待ちわびて 思いきれない おんなの未練 寒いこころを あたためる お酒下さい 私にも 露地にこぼれた 酒場の明かり あなた来ぬかと 振り返る 待って待って 待ちわびて 外は時雨て 思い出濡れる みんなあなたの せいですね 胸をたたくな 夜の雨 雨に濡れてる 暖簾の染みは まるで私の こころ傷 待って待って 待ちわびて 涙 ため息 夢待ち酒場 ひとり注ぎたす おんな酒 夢を下さい 私にも | 夏木綾子 | かわい大輝 | 岸本健介 | 馬場良 | 飲めぬお酒を 涙でうすめ ひとり飲みほす 夢ひとつ 待って待って 待ちわびて 思いきれない おんなの未練 寒いこころを あたためる お酒下さい 私にも 露地にこぼれた 酒場の明かり あなた来ぬかと 振り返る 待って待って 待ちわびて 外は時雨て 思い出濡れる みんなあなたの せいですね 胸をたたくな 夜の雨 雨に濡れてる 暖簾の染みは まるで私の こころ傷 待って待って 待ちわびて 涙 ため息 夢待ち酒場 ひとり注ぎたす おんな酒 夢を下さい 私にも |
おんな夢太鼓天にとどろけ 大地にひびけ 祇園太鼓の 幕が開く 男まさりの バチさばき 見せてやろうか みだれ打ち これがおんなの これがおんなの 夢太鼓 巻いた晒は 伊達ではないよ 咲いて今宵は 華になる ここがおんなの 見せどころ ヤッサヤレヤレ 晴れ舞台 これがおんなの これがおんなの 夢太鼓 憂き世 嵐を 踏み越えながら 生きるおんなの こころ意気 小倉生れの 純情は 叩く太鼓の 音に出る これがおんなの これがおんなの 夢太鼓 | 夏木綾子 | 田村和男 | 岸本健介 | | 天にとどろけ 大地にひびけ 祇園太鼓の 幕が開く 男まさりの バチさばき 見せてやろうか みだれ打ち これがおんなの これがおんなの 夢太鼓 巻いた晒は 伊達ではないよ 咲いて今宵は 華になる ここがおんなの 見せどころ ヤッサヤレヤレ 晴れ舞台 これがおんなの これがおんなの 夢太鼓 憂き世 嵐を 踏み越えながら 生きるおんなの こころ意気 小倉生れの 純情は 叩く太鼓の 音に出る これがおんなの これがおんなの 夢太鼓 |
大阪夢情雨にけむった 道頓堀は 赤い灯青い灯 映す女の涙川 あほや… あほやね 女のみれん 待って 待って 待って甲斐ない人やのに 雨よ泣かすな 大阪夢情 お初天神 相合傘で 寄り添いあんたと 引いたおみくじ枝で泣く あほや… あほやね 女のみれん 泣いて 泣いて 泣いてすがれる胸もない 消えてはかない 大阪夢情 空を見上げりゃ 通天閣が 泣いたらアカンと うちの心に灯をともす あほや… あほやね 女のみれん 夢で 夢で 夢でいいからもう一度 あんた逢いたい 大阪夢情 | 夏木綾子 | 岸本健介 | 岸本健介 | | 雨にけむった 道頓堀は 赤い灯青い灯 映す女の涙川 あほや… あほやね 女のみれん 待って 待って 待って甲斐ない人やのに 雨よ泣かすな 大阪夢情 お初天神 相合傘で 寄り添いあんたと 引いたおみくじ枝で泣く あほや… あほやね 女のみれん 泣いて 泣いて 泣いてすがれる胸もない 消えてはかない 大阪夢情 空を見上げりゃ 通天閣が 泣いたらアカンと うちの心に灯をともす あほや… あほやね 女のみれん 夢で 夢で 夢でいいからもう一度 あんた逢いたい 大阪夢情 |
ひとり日本海泣き濡れて ひとり桟橋 あなた私が 見えますか 凍てつく風に 羽根震わせて 朝を待てずに 鳴くかもめ あゝあなた…あなた 寒いこの胸 抱きに来て ヒュルル ヒュルル ヒュルルルルルル おんなひとりの 日本海 悲しみの 色に染まって 北の岬は 冬篭(ごも)り 浪打ち際に 咲く水仙は まるで私の ようですね あゝ愛が…愛が 風にまかれて 散り急ぐ ヒュルル ヒュルル ヒュルルルルルル あなた恋しい 日本海 あの人と そうよふたりで いつか旅する はずでした はぐれてひとり 訪ねた港町(まち)は 哭けとばかりに 風が吹く あゝ明日は…明日は 私どの港町(まち) 辿り着く ヒュルル ヒュルル ヒュルルルルルル おんなひとりの 日本海 | 夏木綾子 | 瀬戸内かおる | 岸本健介 | | 泣き濡れて ひとり桟橋 あなた私が 見えますか 凍てつく風に 羽根震わせて 朝を待てずに 鳴くかもめ あゝあなた…あなた 寒いこの胸 抱きに来て ヒュルル ヒュルル ヒュルルルルルル おんなひとりの 日本海 悲しみの 色に染まって 北の岬は 冬篭(ごも)り 浪打ち際に 咲く水仙は まるで私の ようですね あゝ愛が…愛が 風にまかれて 散り急ぐ ヒュルル ヒュルル ヒュルルルルルル あなた恋しい 日本海 あの人と そうよふたりで いつか旅する はずでした はぐれてひとり 訪ねた港町(まち)は 哭けとばかりに 風が吹く あゝ明日は…明日は 私どの港町(まち) 辿り着く ヒュルル ヒュルル ヒュルルルルルル おんなひとりの 日本海 |
春花しぐれ春よ春よ ふたりの春よ来い 寒い北風 飛んで行け 街の片隅 寄り添って ふたりあなたと 探します 何処にしあわせ かくれんぼ 肩に降れ降れ 春花しぐれ いつかいつか ひだまり連れて来い 薄いひざしの この街に 明日のふたりを 気づかって 背なを後押す 春の風 そんな優しい 春が好き 肩に降れ降れ 春花しぐれ 夢が夢が ふたりにある限り 冬は必ず 春となる こんなつましい 窓辺にも 春の足音 聞こえます ついてゆきます 行かせてね 肩に降れ降れ 春花しぐれ | 夏木綾子 | 瀬戸内かおる | 浜田清人 | | 春よ春よ ふたりの春よ来い 寒い北風 飛んで行け 街の片隅 寄り添って ふたりあなたと 探します 何処にしあわせ かくれんぼ 肩に降れ降れ 春花しぐれ いつかいつか ひだまり連れて来い 薄いひざしの この街に 明日のふたりを 気づかって 背なを後押す 春の風 そんな優しい 春が好き 肩に降れ降れ 春花しぐれ 夢が夢が ふたりにある限り 冬は必ず 春となる こんなつましい 窓辺にも 春の足音 聞こえます ついてゆきます 行かせてね 肩に降れ降れ 春花しぐれ |
夜叉の河闇を貫き 火柱が 夜空焦して 河となる 渡り切るには 橋がない 船を出すにも 櫂がない あゝここは情炎 恋地獄 炎渦巻く 恋の河 あゝ倫(みち)に背いた 報いなら 石の礫(つぶて)も 受けましょう それもいい それもいい 何処へ流れる 夜叉の河 明日がなくても いいのです あれば命を 惜しみます 恋の成就の からくりを 誰が操る 赤い糸 あゝあれは満天 星銀河 連れて行ってよ ついて行く あゝそれが叶わぬ 恋ならば 墜ちて行きましょう 何処までも それもいい それもいい ふたり流れる 夜叉の河 あゝあれは満天 星銀河 連れて行ってよ ついて行く あゝそれが叶わぬ 恋ならば 墜ちて行きましょう 何処までも それもいい それもいい ふたり流れる 夜叉の河 | 夏木綾子 | 瀬戸内かおる | 岸本健介 | | 闇を貫き 火柱が 夜空焦して 河となる 渡り切るには 橋がない 船を出すにも 櫂がない あゝここは情炎 恋地獄 炎渦巻く 恋の河 あゝ倫(みち)に背いた 報いなら 石の礫(つぶて)も 受けましょう それもいい それもいい 何処へ流れる 夜叉の河 明日がなくても いいのです あれば命を 惜しみます 恋の成就の からくりを 誰が操る 赤い糸 あゝあれは満天 星銀河 連れて行ってよ ついて行く あゝそれが叶わぬ 恋ならば 墜ちて行きましょう 何処までも それもいい それもいい ふたり流れる 夜叉の河 あゝあれは満天 星銀河 連れて行ってよ ついて行く あゝそれが叶わぬ 恋ならば 墜ちて行きましょう 何処までも それもいい それもいい ふたり流れる 夜叉の河 |
愛ふたりづれ肩にかくれて 涕(な)いたらいいと そっと私を 抱いた人 つらい昨日は ふりむかないわ やっとあなたに 逢えました こんな私で いいですか 夢のつづきじゃ ないですね 愛はひとすじ あなたと生きる 俺のあとから はぐれぬように ついておいでと 涕(な)かす人 涕(な)いたおんなの 悲しい過去に 灯すやさしい 恋灯り あなた私の 道標 ついて行きます どこまでも 愛はひとすじ あなたと生きる 俺とこれから この先ずっと ふたり死ぬまで いっしょだよ そんな言葉に 涙がほろり 嬉し涙を 知りました つらい涙は 今日かぎり 捨ててあなたと ふたりづれ 愛はひとすじ あなたと生きる | 夏木綾子 | 瀬戸内かおる | 岸本健介 | | 肩にかくれて 涕(な)いたらいいと そっと私を 抱いた人 つらい昨日は ふりむかないわ やっとあなたに 逢えました こんな私で いいですか 夢のつづきじゃ ないですね 愛はひとすじ あなたと生きる 俺のあとから はぐれぬように ついておいでと 涕(な)かす人 涕(な)いたおんなの 悲しい過去に 灯すやさしい 恋灯り あなた私の 道標 ついて行きます どこまでも 愛はひとすじ あなたと生きる 俺とこれから この先ずっと ふたり死ぬまで いっしょだよ そんな言葉に 涙がほろり 嬉し涙を 知りました つらい涙は 今日かぎり 捨ててあなたと ふたりづれ 愛はひとすじ あなたと生きる |
しかたないよね荒れた生活を そうさあの頃 おまえに会うまで していたよ おまえに出会えて ほんとによかった あんたいつか 言ってたね 淋しいよ 淋しいよ ヨコハマ シーサイドブルース 帰るあてない あんたを待って グラス揺らせば 泣く氷 しかたないよね しかたないよね やっぱりあんたが 好きだから セピア色した 想い出だけに 生きてくなんて 哀しいね 眠りつけずに 湾岸走れば つばさ橋から 翔ぶ鴎 会いたいよ 会いたいよ ヨコハマ シーサイドブルース 私翔べない 鴎のように 今も この横浜で 暮らしてる しかたないよね しかたないよね やっぱりあんたが 好きだから 会いたいよ 会いたいよ ヨコハマ シーサイドブルース 私翔べない 鴎のように 今も この横浜で 暮らしてる しかたないよね しかたねいよね やっぱりあんたが 好きだから | 夏木綾子 | 岸本健介 | 岸本健介 | | 荒れた生活を そうさあの頃 おまえに会うまで していたよ おまえに出会えて ほんとによかった あんたいつか 言ってたね 淋しいよ 淋しいよ ヨコハマ シーサイドブルース 帰るあてない あんたを待って グラス揺らせば 泣く氷 しかたないよね しかたないよね やっぱりあんたが 好きだから セピア色した 想い出だけに 生きてくなんて 哀しいね 眠りつけずに 湾岸走れば つばさ橋から 翔ぶ鴎 会いたいよ 会いたいよ ヨコハマ シーサイドブルース 私翔べない 鴎のように 今も この横浜で 暮らしてる しかたないよね しかたないよね やっぱりあんたが 好きだから 会いたいよ 会いたいよ ヨコハマ シーサイドブルース 私翔べない 鴎のように 今も この横浜で 暮らしてる しかたないよね しかたねいよね やっぱりあんたが 好きだから |
夫婦きずな熱燗一本 笑顔を添えて ほろり酔わせる… そんなおまえがいとしいよ すまないね すまないね こんなつましい世帯でも 愚痴もこぼさずついてくる 惚れたおまえにまた惚れた まわり道してつまずいたって いいじゃないのよ… それもこの世のかくし味 うれしいね うれしいね 俺のこころを引きたてる 薄いちいさな その肩に 積る苦労も あるだろに ひと間ぐらしも一輪差しの 花を飾れば… 春が来たのとはしゃぐやつ すまないね すまないね 夫婦きずなの 結びめに 点る小さな 夢灯り 待っていてくれ惚れ女房 | 夏木綾子 | 田村和男 | 岸本健介 | | 熱燗一本 笑顔を添えて ほろり酔わせる… そんなおまえがいとしいよ すまないね すまないね こんなつましい世帯でも 愚痴もこぼさずついてくる 惚れたおまえにまた惚れた まわり道してつまずいたって いいじゃないのよ… それもこの世のかくし味 うれしいね うれしいね 俺のこころを引きたてる 薄いちいさな その肩に 積る苦労も あるだろに ひと間ぐらしも一輪差しの 花を飾れば… 春が来たのとはしゃぐやつ すまないね すまないね 夫婦きずなの 結びめに 点る小さな 夢灯り 待っていてくれ惚れ女房 |
酒しずく恋が男の 芝居なら 女泣かせて 幕になる 死ぬにゃ死なれず 忘れも出来ず あなた 恋しい 雨の居酒屋 未練しとしと 酒しずく 口にふくんだ 酒だけが 泣ける心を なぐさめる 酒よ今夜は 酔わせて欲しい あなた 恋しい 愚痴の捨て場所 おちょこ相手に ひとり言 いつも女の 身の上は 男次第で 変わるもの 二度と逢えない 運命でしょうか あなた恋しい 肌の寒さよ 涙まじりの 酒しずく | 夏木綾子 | 石本美由起 | 岸本健介 | | 恋が男の 芝居なら 女泣かせて 幕になる 死ぬにゃ死なれず 忘れも出来ず あなた 恋しい 雨の居酒屋 未練しとしと 酒しずく 口にふくんだ 酒だけが 泣ける心を なぐさめる 酒よ今夜は 酔わせて欲しい あなた 恋しい 愚痴の捨て場所 おちょこ相手に ひとり言 いつも女の 身の上は 男次第で 変わるもの 二度と逢えない 運命でしょうか あなた恋しい 肌の寒さよ 涙まじりの 酒しずく |
忘れへんあんたのことは 忘れんからね 何処で生きても 忘れへん うちもいろいろ 理由ありやから ついて行かれん 行かれへん 旅立ちの 身支度だけは うちのこの手で してあげる うしろなんか 振り向かず 歩き続けて 欲しいから 淋しいけど つらいけど あんた東京へ 行けばいい あんたの声が あんたの歌が 深夜ラジオに 流れたら うちは泣かへん おんなやけど やっぱうちかて 泣くやろね やさしさが 胸にあふれ来る そんなあんたの ラブソング 夢が叶う その日まで 唄い続けて 欲しいから 淋しいけど つらいけど あんた東京へ 行けばいい やさしさが 胸にあふれ来る そんなあんたの ラブソング 夢が叶う その日まで 唄い続けて 欲しいから 淋しいけど つらいけど あんた東京へ 行けばいい 淋しいけど つらいけど あんた東京へ 行けばいい | 夏木綾子 | 瀬戸内かおる | 岸本健介 | 前田俊明 | あんたのことは 忘れんからね 何処で生きても 忘れへん うちもいろいろ 理由ありやから ついて行かれん 行かれへん 旅立ちの 身支度だけは うちのこの手で してあげる うしろなんか 振り向かず 歩き続けて 欲しいから 淋しいけど つらいけど あんた東京へ 行けばいい あんたの声が あんたの歌が 深夜ラジオに 流れたら うちは泣かへん おんなやけど やっぱうちかて 泣くやろね やさしさが 胸にあふれ来る そんなあんたの ラブソング 夢が叶う その日まで 唄い続けて 欲しいから 淋しいけど つらいけど あんた東京へ 行けばいい やさしさが 胸にあふれ来る そんなあんたの ラブソング 夢が叶う その日まで 唄い続けて 欲しいから 淋しいけど つらいけど あんた東京へ 行けばいい 淋しいけど つらいけど あんた東京へ 行けばいい |
晩愁海峡冬の身支度 急かせるように 晩秋のしぐれが 港桟橋駆け抜ける すがる胸さえ… 別れ言葉も ないままに あなた海峡 波の上 汽笛が鳴けば 鴎も啼いて あの人連れてゆく 海は荒波 群れ飛ぶ鴎 北のはずれの 一夜泊まりの風港 ここで暮らすと… 云ったあの夜の 腕まくら 夢の破片が 波に散る 汽笛が鳴けば 鴎も啼いて あの人連れてゆく 恋は引き潮 慕いは満ちて 遠くなるほど あなた恋しさ増すばかり はるか海峡… 追って行きたい 行かれない 私悲しい 恋小舟 汽笛が鳴けば 鴎も啼いて あの人連れてゆく | 夏木綾子 | 瀬戸内かおる | 岸本健介 | 前田俊明 | 冬の身支度 急かせるように 晩秋のしぐれが 港桟橋駆け抜ける すがる胸さえ… 別れ言葉も ないままに あなた海峡 波の上 汽笛が鳴けば 鴎も啼いて あの人連れてゆく 海は荒波 群れ飛ぶ鴎 北のはずれの 一夜泊まりの風港 ここで暮らすと… 云ったあの夜の 腕まくら 夢の破片が 波に散る 汽笛が鳴けば 鴎も啼いて あの人連れてゆく 恋は引き潮 慕いは満ちて 遠くなるほど あなた恋しさ増すばかり はるか海峡… 追って行きたい 行かれない 私悲しい 恋小舟 汽笛が鳴けば 鴎も啼いて あの人連れてゆく |
涙ひとすじ傘のしずくを 振り切るように みれん捨てたい 駅裏酒場 雨が想い出 連れてくる 泣かせないでね もうこれ以上 憎さ一分で 恋しさ九分 涙ひとすじ おんなの未練 夢の止まり木 いつでもわたし 探しつづけて いたのねきっと 言って心を なぐさめる 泣かせないでね もうこれ以上 風の噂に 今夜も泣いて 涙ひとすじ おんなの未練 店に流れる 流行歌(はやり)の有線(うた)は 振られ上手な 恋歌ばかり そうよ私も 振られ癖 泣かせないでね もうこれ以上 あなたやさしい 想い出ばかり 涙ひとすじ おんなの未練 | 夏木綾子 | 田村和男 | 岸本健介 | 南郷達也 | 傘のしずくを 振り切るように みれん捨てたい 駅裏酒場 雨が想い出 連れてくる 泣かせないでね もうこれ以上 憎さ一分で 恋しさ九分 涙ひとすじ おんなの未練 夢の止まり木 いつでもわたし 探しつづけて いたのねきっと 言って心を なぐさめる 泣かせないでね もうこれ以上 風の噂に 今夜も泣いて 涙ひとすじ おんなの未練 店に流れる 流行歌(はやり)の有線(うた)は 振られ上手な 恋歌ばかり そうよ私も 振られ癖 泣かせないでね もうこれ以上 あなたやさしい 想い出ばかり 涙ひとすじ おんなの未練 |
越冬譜船をおりたら さい果て行きの 汽車が待ってる 港駅 風が哭く 恋が哭く はぐれ鴎の私には 返る塒も 帰る塒も 胸もない… 春はどこやら 未練がつのる こころ凍れる 雪景色 雪が舞う 闇に舞う 遠くなるほど 面影は 夢で泣くなと 夢で泣くなと 逢いにくる… うしろ髪引く 思い出荷物 どこに捨てよか 港宿 夢が散る 乱れ散る 生きて逢う日の ない恋は 北の吹雪に 北の吹雪に 埋めたい… | 夏木綾子 | 石本美由起 | 岸本健介 | 前田俊明 | 船をおりたら さい果て行きの 汽車が待ってる 港駅 風が哭く 恋が哭く はぐれ鴎の私には 返る塒も 帰る塒も 胸もない… 春はどこやら 未練がつのる こころ凍れる 雪景色 雪が舞う 闇に舞う 遠くなるほど 面影は 夢で泣くなと 夢で泣くなと 逢いにくる… うしろ髪引く 思い出荷物 どこに捨てよか 港宿 夢が散る 乱れ散る 生きて逢う日の ない恋は 北の吹雪に 北の吹雪に 埋めたい… |
おんな夢街道上を見たなら きりがない 下を見たなら 夢がない こゝで負けたら 明日は来ない ぐっと我慢の しどころと つらい思いは 飲みこんで 苦労七坂 ヨイショと越える おんな人生 夢街道 たとえ路傍の 花でいゝ 花と咲きたい いつの日か 雨や嵐に 晒されたって 紅の一刷毛 忘れずに 咲いてみせます おんな花 涙ふりすて ヨイショと越える おんな人生 夢街道 おんなだてらと 言われても 意地もあります 夢もある 忍の一文字 こゝろに抱いて 向い風さえ 追い風に 変えてみせます 心意気 笑顔千両で ヨイショと越える おんな人生 夢街道 | 夏木綾子 | 田村和男 | 岸本健介 | 池多孝春 | 上を見たなら きりがない 下を見たなら 夢がない こゝで負けたら 明日は来ない ぐっと我慢の しどころと つらい思いは 飲みこんで 苦労七坂 ヨイショと越える おんな人生 夢街道 たとえ路傍の 花でいゝ 花と咲きたい いつの日か 雨や嵐に 晒されたって 紅の一刷毛 忘れずに 咲いてみせます おんな花 涙ふりすて ヨイショと越える おんな人生 夢街道 おんなだてらと 言われても 意地もあります 夢もある 忍の一文字 こゝろに抱いて 向い風さえ 追い風に 変えてみせます 心意気 笑顔千両で ヨイショと越える おんな人生 夢街道 |
恋夜酒せめて一夜の夢でもいいの 酔ってあなたに 甘えたい 甘えたい つくしてもああ つくしても つくし足りないわ 恋は瑠璃いろ 心は涙いろ わたしひとりよ ねえ あなた 恋夜酒 心づくしの 手料理ならべ 待てばせつない 雨の音 雨の音 あの人は ああ あの人は どこで雨やどり 恋は瑠璃いろ 心は涙いろ ついでつがれる人もない 恋夜酒 肌の寒さは あなたのせいよ すがるお酒の ほろにがさ ほろにがさ 酔えないわ ああ 酔えないわ ひとりまよい酒 恋は瑠璃いろ 心は涙いろ 抱いて下さいもう一度 恋夜酒 | 夏木綾子 | 田村和男 | 岸本健介 | 前田俊明 | せめて一夜の夢でもいいの 酔ってあなたに 甘えたい 甘えたい つくしてもああ つくしても つくし足りないわ 恋は瑠璃いろ 心は涙いろ わたしひとりよ ねえ あなた 恋夜酒 心づくしの 手料理ならべ 待てばせつない 雨の音 雨の音 あの人は ああ あの人は どこで雨やどり 恋は瑠璃いろ 心は涙いろ ついでつがれる人もない 恋夜酒 肌の寒さは あなたのせいよ すがるお酒の ほろにがさ ほろにがさ 酔えないわ ああ 酔えないわ ひとりまよい酒 恋は瑠璃いろ 心は涙いろ 抱いて下さいもう一度 恋夜酒 |
浪花の母女房子供を 泣かせるような そんな亭主は いらんとゆうて 辛い涙を 笑顔に隠し 屋台ひきひき 帰り道 通天閣見上げて 言わはった 浪花の母ごころ お母ちゃんの口ぐせやった。 「男やったら通天閣みたいに、ドーンとかまえて 天下取る気できばらなあかん そやけど女は違うで…好きな人に可愛いがってもろて、 一生添いとげる、これが一番幸せなんや‥ お母ちゃんのまねせんといてな。」 私のこの手で お母ちゃんだけは 何が何でも守ってみせる やっと苦労が 花咲きかけて 母娘暖簾を 出せました 道頓堀あたりに ゆれている 浪花の夢あかり 元気だけが取り柄やゆうてた、お母ちゃんが ほんま あっけのう逝ってしまはった。 苦しい息の中「あんなお父ちゃんやったけど、 お父ちゃんにはお父ちゃんなりの夢があったんや。 それをわかってあげへんかったお母ちゃんも悪かったんや あんたに淋しい思いさしたなぁ…許してな。」 そうゆうてこぼさはったお母ちゃんの涙は忘れへん。 情に泣いても 貧乏に泣くな 母の教えが こころの支え 今日は泣いても 泣いてもええか 両手合わせる ご命日 お母ちゃん見ててや 私のこと 浪花で生きてゆく | 夏木綾子 | 泉俊輔・岸本健介 | 岸本健介 | 馬場良 | 女房子供を 泣かせるような そんな亭主は いらんとゆうて 辛い涙を 笑顔に隠し 屋台ひきひき 帰り道 通天閣見上げて 言わはった 浪花の母ごころ お母ちゃんの口ぐせやった。 「男やったら通天閣みたいに、ドーンとかまえて 天下取る気できばらなあかん そやけど女は違うで…好きな人に可愛いがってもろて、 一生添いとげる、これが一番幸せなんや‥ お母ちゃんのまねせんといてな。」 私のこの手で お母ちゃんだけは 何が何でも守ってみせる やっと苦労が 花咲きかけて 母娘暖簾を 出せました 道頓堀あたりに ゆれている 浪花の夢あかり 元気だけが取り柄やゆうてた、お母ちゃんが ほんま あっけのう逝ってしまはった。 苦しい息の中「あんなお父ちゃんやったけど、 お父ちゃんにはお父ちゃんなりの夢があったんや。 それをわかってあげへんかったお母ちゃんも悪かったんや あんたに淋しい思いさしたなぁ…許してな。」 そうゆうてこぼさはったお母ちゃんの涙は忘れへん。 情に泣いても 貧乏に泣くな 母の教えが こころの支え 今日は泣いても 泣いてもええか 両手合わせる ご命日 お母ちゃん見ててや 私のこと 浪花で生きてゆく |
男だんじり男だんじり 岸和田育ち 響く太鼓に 身が躍る 試験曳きから 命を張って 唸(うな)るだんじり 一気に走る これが男の ソーリャ 祭りだぜ 男だんじり 後(あと)へはひかぬ 朝の曳(ひ)き出し 血がたぎる ここが一番 前梃子(はなてこ)持って 燃えろだんじり 大屋根(おおやね)さばき これが男の ソーリャ 祭り唄 男だんじり 男の祭り 今日の宮入り 晴れ姿 ここが最後だ 命を懸けて 走れだんじり 小半坂(こなからざか)を これが男の ソーリャ 夢祭り | 夏木綾子 | 坂本ひろし | 岸本健介 | 南郷達也 | 男だんじり 岸和田育ち 響く太鼓に 身が躍る 試験曳きから 命を張って 唸(うな)るだんじり 一気に走る これが男の ソーリャ 祭りだぜ 男だんじり 後(あと)へはひかぬ 朝の曳(ひ)き出し 血がたぎる ここが一番 前梃子(はなてこ)持って 燃えろだんじり 大屋根(おおやね)さばき これが男の ソーリャ 祭り唄 男だんじり 男の祭り 今日の宮入り 晴れ姿 ここが最後だ 命を懸けて 走れだんじり 小半坂(こなからざか)を これが男の ソーリャ 夢祭り |
情炎川炎渦巻く 情炎川(ひのかわ)は 倫(みち)にはずれた 恋地獄 死ぬも生きるも ふたりなら いいのよこのまま 連れて 連れて逃げてよ 明日が見えない 一途な恋に 命果てても 悔いはない おんな織りなす おんな綾なす 命彩(いろど)る恋模様 闇を貫き 火柱が 翔(か)けて夜空を 焼き尽くす あとへ戻れぬ ふたりなら いいのよこのまま 連れて 連れて逃げてよ 命燃やして 心焦して 恋の情炎川(ひのかわ) 渡ります おんな織りなす おんな綾なす 命彩(いろど)る恋模様 たどり着けない 岸だって いいのよこのまま 連れて 連れて逃げてよ 恋の成就(じょうじゅ)が 叶わぬならば 身も世も捨てて 悔いはない おんな織りなす おんな綾なす 命彩(いろど)る恋模様 | 夏木綾子 | 岸本健介 | 岸本健介 | 川端マモル | 炎渦巻く 情炎川(ひのかわ)は 倫(みち)にはずれた 恋地獄 死ぬも生きるも ふたりなら いいのよこのまま 連れて 連れて逃げてよ 明日が見えない 一途な恋に 命果てても 悔いはない おんな織りなす おんな綾なす 命彩(いろど)る恋模様 闇を貫き 火柱が 翔(か)けて夜空を 焼き尽くす あとへ戻れぬ ふたりなら いいのよこのまま 連れて 連れて逃げてよ 命燃やして 心焦して 恋の情炎川(ひのかわ) 渡ります おんな織りなす おんな綾なす 命彩(いろど)る恋模様 たどり着けない 岸だって いいのよこのまま 連れて 連れて逃げてよ 恋の成就(じょうじゅ)が 叶わぬならば 身も世も捨てて 悔いはない おんな織りなす おんな綾なす 命彩(いろど)る恋模様 |
北旅愁北の岬の 日昏れは早く 沖にチラチラ 灯りがゆれる あれは漁火 イカ釣り船か おんなごころの 恋の炎(ひ)か あなた忘れの 旅だから 飲めぬお酒を 少しだけ あなた飲んでも いいですか おんなひとり おんなひとり 夢も凍える 北旅愁 風が身を切る 岬の町は あなた生まれた 故郷ですね ひとり訪ねる 私の胸は 鉛色した 冬の海 潮の香が 沁(し)みこんだ 障子開ければ 夜半の雨 みぞれまじりの なみだ雨 おんなひとり おんなひとり 春は名のみの 北旅愁 朝を待てずに 哭(な)く海鳥は 群れにはぐれた 迷い鳥 眠りも浅く ため息もらす 夜明けまじかの 港宿 あなた忘れの 旅なのに みれんばかりが つのります あなた迎えに きて欲しい おんなひとり おんなひとり 夢で逢いたい 北旅愁 | 夏木綾子 | 岸本健介 | 岸本健介 | 前田俊明 | 北の岬の 日昏れは早く 沖にチラチラ 灯りがゆれる あれは漁火 イカ釣り船か おんなごころの 恋の炎(ひ)か あなた忘れの 旅だから 飲めぬお酒を 少しだけ あなた飲んでも いいですか おんなひとり おんなひとり 夢も凍える 北旅愁 風が身を切る 岬の町は あなた生まれた 故郷ですね ひとり訪ねる 私の胸は 鉛色した 冬の海 潮の香が 沁(し)みこんだ 障子開ければ 夜半の雨 みぞれまじりの なみだ雨 おんなひとり おんなひとり 春は名のみの 北旅愁 朝を待てずに 哭(な)く海鳥は 群れにはぐれた 迷い鳥 眠りも浅く ため息もらす 夜明けまじかの 港宿 あなた忘れの 旅なのに みれんばかりが つのります あなた迎えに きて欲しい おんなひとり おんなひとり 夢で逢いたい 北旅愁 |