待合室待合室は誰のものでもない。ましてや君は誰のものでもない。 いつの日か返してくれるならば。 僅かな恋心は僕が引き受けてあげよう。 チェックチェックチェック、雨が降って地面が固まるらしい…。 チェックチェックチェック、風が吹いて桶屋が儲かるらしい…。 やあやあやあ、いつの間に噂話は広まった? やあやあやあ、美しい朝焼けの無い街に興味はない! 待合室は湿度を上げていく。その中君はブラウスを着ている。 汽車はもう行ってしまったのにな…。 小さな後悔なら僕が噛み締めてあげるよ。 YES、YES、YES、答えはNO?気にも留めずに「はい、どうぞ」 YES、YES、イエスに祈りたい? こころの中に煩悩を、シェイクシェイクシェイク! 目が回る…。 待合室は誰も居なくなった。それでも僕はじっと座っていた。 いつの日か再会できたのなら、僅かな恋心は僕が引き受けたいな。 今ではその先のことを思い出すのがやっとでした。 | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 待合室は誰のものでもない。ましてや君は誰のものでもない。 いつの日か返してくれるならば。 僅かな恋心は僕が引き受けてあげよう。 チェックチェックチェック、雨が降って地面が固まるらしい…。 チェックチェックチェック、風が吹いて桶屋が儲かるらしい…。 やあやあやあ、いつの間に噂話は広まった? やあやあやあ、美しい朝焼けの無い街に興味はない! 待合室は湿度を上げていく。その中君はブラウスを着ている。 汽車はもう行ってしまったのにな…。 小さな後悔なら僕が噛み締めてあげるよ。 YES、YES、YES、答えはNO?気にも留めずに「はい、どうぞ」 YES、YES、イエスに祈りたい? こころの中に煩悩を、シェイクシェイクシェイク! 目が回る…。 待合室は誰も居なくなった。それでも僕はじっと座っていた。 いつの日か再会できたのなら、僅かな恋心は僕が引き受けたいな。 今ではその先のことを思い出すのがやっとでした。 |
いたちごっこ背の高い男が積み木を積んでは倒して、未来の行方を占う。 酒を飲んで飯を食いながら吐き出した。 よそ見してそのままで僕らはいたんだ。 どうしてこの眼は輝きを失った? ギリギリで僕は生かされていた。 啓蒙思想の果ての果ての果て。 このまま明かりを消してしまいたい。 その眼で色のない風景をどうしたい? ぎりぎりで僕は生かされていた。 いたちごっこはもううんざりです。 消えろ、俺の目の前から。早く、消えろ! | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 背の高い男が積み木を積んでは倒して、未来の行方を占う。 酒を飲んで飯を食いながら吐き出した。 よそ見してそのままで僕らはいたんだ。 どうしてこの眼は輝きを失った? ギリギリで僕は生かされていた。 啓蒙思想の果ての果ての果て。 このまま明かりを消してしまいたい。 その眼で色のない風景をどうしたい? ぎりぎりで僕は生かされていた。 いたちごっこはもううんざりです。 消えろ、俺の目の前から。早く、消えろ! |
あのスポットライトを私達だけのものにして君は甘い匂いにつられてやって来た。 覚えたての言葉で挨拶を交わす。 東の空では、宵に月が満ちる。 純白のドレスには沢山の返り血。 響き渡る拍手とカーテンコール。今も。 傀儡の指揮者は宵の月に問うた。 その美しさの謎を解明する為に。 台本を燃やし尽くした灰を被って、嘲笑は歓声に変わっていく。 寄り添った二人は宵の月に誓う。 「あのスポットライトは、私達だけのもの!」 | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 君は甘い匂いにつられてやって来た。 覚えたての言葉で挨拶を交わす。 東の空では、宵に月が満ちる。 純白のドレスには沢山の返り血。 響き渡る拍手とカーテンコール。今も。 傀儡の指揮者は宵の月に問うた。 その美しさの謎を解明する為に。 台本を燃やし尽くした灰を被って、嘲笑は歓声に変わっていく。 寄り添った二人は宵の月に誓う。 「あのスポットライトは、私達だけのもの!」 |
夏の終わりとカクテル光線少年は夢を見る。 歌う様に踊る様に。 下校の鐘が鳴っても、泥だらけになっても、 カクテルの光線を夢見て笑っている。 一際小さな身体で一際大きな声を出す。 この青い空の下であなたは輝いて、 まるで向日葵の様に両手を広げた。 涙さえも飲み込んで、それでもまだ追いかける。 少年は夢を見る。 数字の無いユニフォームを綺麗に畳んで。 グラウンドの外側から一番大きな声を出す。 この朱い空の下で伸びた君の影。 まるで向日葵の様に誇り高い姿。 …今日で夏が終わるなんて誰が決めたというのだろう? | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 少年は夢を見る。 歌う様に踊る様に。 下校の鐘が鳴っても、泥だらけになっても、 カクテルの光線を夢見て笑っている。 一際小さな身体で一際大きな声を出す。 この青い空の下であなたは輝いて、 まるで向日葵の様に両手を広げた。 涙さえも飲み込んで、それでもまだ追いかける。 少年は夢を見る。 数字の無いユニフォームを綺麗に畳んで。 グラウンドの外側から一番大きな声を出す。 この朱い空の下で伸びた君の影。 まるで向日葵の様に誇り高い姿。 …今日で夏が終わるなんて誰が決めたというのだろう? |
蜘蛛の巣奴はもうとうに何処かに行ってしまった。 その上、寄りかかったこの絶望だ。 蜘蛛の巣に踏みこんで、くだらない想像を消せ。 | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 奴はもうとうに何処かに行ってしまった。 その上、寄りかかったこの絶望だ。 蜘蛛の巣に踏みこんで、くだらない想像を消せ。 |
革命の翌日思えば遠く歩いてきたもんだ。 冬の寒さも忘れてしまったな。 白昼堂々、戦車が道を行く。 それを横目に彼女は決意する。 「私は濃霧のように誰かに寄り添いながら、涙を拭ってやりたい」 あの街の灯、鳴り響く鐘の音、全てを抱きしめて。 泣き笑って、汚れた顔のまま確かに息をしている。 鳥かごの中、争いは続いている。 その光景は報道されぬまま。 彼女は、手を大きく広げたらそれが合図と言った。 火傷の跡を隠すそぶりも無く、シュプレヒコールの中を飛んだ。 あの街の灯、鳴り響く鐘の音、 全てを手にいれた。 泣き疲れて、汚れた顔のまま静かに目を閉じる。 事実がフィクションに勝る、革命の翌日。 | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 思えば遠く歩いてきたもんだ。 冬の寒さも忘れてしまったな。 白昼堂々、戦車が道を行く。 それを横目に彼女は決意する。 「私は濃霧のように誰かに寄り添いながら、涙を拭ってやりたい」 あの街の灯、鳴り響く鐘の音、全てを抱きしめて。 泣き笑って、汚れた顔のまま確かに息をしている。 鳥かごの中、争いは続いている。 その光景は報道されぬまま。 彼女は、手を大きく広げたらそれが合図と言った。 火傷の跡を隠すそぶりも無く、シュプレヒコールの中を飛んだ。 あの街の灯、鳴り響く鐘の音、 全てを手にいれた。 泣き疲れて、汚れた顔のまま静かに目を閉じる。 事実がフィクションに勝る、革命の翌日。 |
溶けない氷さあ始めよう、パレードを。行進していく動物の群れ達。 その散文を読み上げて、喉を枯らした司会者の彼。 汚れたあなたは西を向いて祈った。 「私は溶けない氷になりたいの」 ..そうして夜(よ)は更ける。 僕だけがまだ立ち尽くし、歳を取っても変わらないまま、 あなたの背中を見続けているだけで。 朝焼け。かざしたその手の先の灯を探そう。 探そう、許しのその意味を、大きな落し物を。 あの坂越えれば、答えに辿り着く。 あの坂下れば、あなたに追いつける。 | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | さあ始めよう、パレードを。行進していく動物の群れ達。 その散文を読み上げて、喉を枯らした司会者の彼。 汚れたあなたは西を向いて祈った。 「私は溶けない氷になりたいの」 ..そうして夜(よ)は更ける。 僕だけがまだ立ち尽くし、歳を取っても変わらないまま、 あなたの背中を見続けているだけで。 朝焼け。かざしたその手の先の灯を探そう。 探そう、許しのその意味を、大きな落し物を。 あの坂越えれば、答えに辿り着く。 あの坂下れば、あなたに追いつける。 |
西南西の虹どれだけ揺すっても、溶けない水と油。永遠の未完成。 生まれるこの気持ちを、言葉だけでは説明できない。 雨に打たれていた。 俺たちは襟を立て、間に合わなくても進むだけ。 その地図を捨てちまえ。 濡れた袖を絞り、速度は落とさぬまま、 泥だらけの靴と、かき消されていく足音。 それでも、手を取らぬ俺たち。 ただ、同じ方角を目指している。 雨に打たれていた。 俺たちは襟を立て、間に合わなくても進むだけ。走るだけ。 雨が上がったら、俺たちは悲しみと、風を追い越して、 あの虹を追いかけていく。西南西へ。 | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | cinema staff | どれだけ揺すっても、溶けない水と油。永遠の未完成。 生まれるこの気持ちを、言葉だけでは説明できない。 雨に打たれていた。 俺たちは襟を立て、間に合わなくても進むだけ。 その地図を捨てちまえ。 濡れた袖を絞り、速度は落とさぬまま、 泥だらけの靴と、かき消されていく足音。 それでも、手を取らぬ俺たち。 ただ、同じ方角を目指している。 雨に打たれていた。 俺たちは襟を立て、間に合わなくても進むだけ。走るだけ。 雨が上がったら、俺たちは悲しみと、風を追い越して、 あの虹を追いかけていく。西南西へ。 |
A.R.D赤い視界の中。痛い思いはもうしたくは無い。 再会果たした時はもうスタンスを変えちまっていた。消えていた。 どっかで覚えてる。意識の片隅で。 どっかに眠ってる。魂の片隅で。 さあ、苦い記憶は消した。何回だって恋に落ちたい。 大嫌いな奴の声は知らないふりで。 ヤバいことに気づいた。いったい全体どうしたいんだ。 全ては記録されていく。 赤い誓いを切った。期待だけはもうしたくは無い。聴いていない。 どっかで覚えてる。意識の片隅で。 どっかに眠ってる。魂の片隅で。 どっかで分かってる。イメージの片隅で。 因果律歪めてるレコードを---。 さあ、苦い記憶は消した。何回だって恋に落ちたい。 大嫌いな奴の声は知らないふりで。 ヤバいことに気づいた。いったい全体どうしたいんだ。 全ては記録されていく。 | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | cinema staff | 赤い視界の中。痛い思いはもうしたくは無い。 再会果たした時はもうスタンスを変えちまっていた。消えていた。 どっかで覚えてる。意識の片隅で。 どっかに眠ってる。魂の片隅で。 さあ、苦い記憶は消した。何回だって恋に落ちたい。 大嫌いな奴の声は知らないふりで。 ヤバいことに気づいた。いったい全体どうしたいんだ。 全ては記録されていく。 赤い誓いを切った。期待だけはもうしたくは無い。聴いていない。 どっかで覚えてる。意識の片隅で。 どっかに眠ってる。魂の片隅で。 どっかで分かってる。イメージの片隅で。 因果律歪めてるレコードを---。 さあ、苦い記憶は消した。何回だって恋に落ちたい。 大嫌いな奴の声は知らないふりで。 ヤバいことに気づいた。いったい全体どうしたいんだ。 全ては記録されていく。 |
発端北の空から消えた雨音。 数え続けた羊の数は1万を超えたというのに、まだ眠れない あなたの声に耳をそばだて、その告白を黙って聞いていた。 断続的に光るビルの最上楷にいる夢を見た。 この街を見下ろしたのは誰のために? あなたの声に耳をそばだて、その告白を黙って聞いていた。 あなたの声が頬をかすめて、この身体の中、静かに入ってきた。 | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | cinema staff | 北の空から消えた雨音。 数え続けた羊の数は1万を超えたというのに、まだ眠れない あなたの声に耳をそばだて、その告白を黙って聞いていた。 断続的に光るビルの最上楷にいる夢を見た。 この街を見下ろしたのは誰のために? あなたの声に耳をそばだて、その告白を黙って聞いていた。 あなたの声が頬をかすめて、この身体の中、静かに入ってきた。 |
いらないもの電車の音。淀んだこの空の下。狭すぎて逃げる場所を探した。 因果の渦に巻き込まれた僕らは明け方の街の中に紛れた。 方法論・その正義・勘違い・偽善者・その過程。全部いらない。 行かないで、旅人よ。約束の時間はまだだよ。 今ならもう分かるでしょう、始まりは終わりだということを。 進化論・その理解・間違い・独裁者・その答え。全部いらない。 泣かないで、旅人よ。踏みしめたその足を上げて。 今ならもう分かるでしょう、終わりから始まるってことを。 「いずれ僕らはどうなるのかな」 理解したって得はしないのに、僕らはそれでも知ろうとすることを 何処のどいつが責められるんだろう? | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | cinema staff | 電車の音。淀んだこの空の下。狭すぎて逃げる場所を探した。 因果の渦に巻き込まれた僕らは明け方の街の中に紛れた。 方法論・その正義・勘違い・偽善者・その過程。全部いらない。 行かないで、旅人よ。約束の時間はまだだよ。 今ならもう分かるでしょう、始まりは終わりだということを。 進化論・その理解・間違い・独裁者・その答え。全部いらない。 泣かないで、旅人よ。踏みしめたその足を上げて。 今ならもう分かるでしょう、終わりから始まるってことを。 「いずれ僕らはどうなるのかな」 理解したって得はしないのに、僕らはそれでも知ろうとすることを 何処のどいつが責められるんだろう? |
小さな食卓冬の寝室では、窓に文字を書いて 遊ぶ子供達。ゆっくり大人になった。 風呂に炎を灯し、理由も無く笑える。 空もろくに飛べないが、ゆっくり大人になった。 階段を上がる音が聞こえて。「ぎしぎし」と。 毎日のいのちの営みを。 僕らの悲しみや苦しみは、分かち合って食卓の料理に並べた。 君の慈しみや優しさは、スープの中。 誰かを救うことに気付かないまま。 階段を上がる音が聞こえて。「ばたばた」と。 君はいま洗濯物を手に。 僕らの悲しみや苦しみは、分かち合って食卓の料理に並べた。 君の慈しみや優しさは、スープの中。 誰かを救うことに気付かないまま。 それは僕らの場所。 いつもそこに。 | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | cinema staff | 冬の寝室では、窓に文字を書いて 遊ぶ子供達。ゆっくり大人になった。 風呂に炎を灯し、理由も無く笑える。 空もろくに飛べないが、ゆっくり大人になった。 階段を上がる音が聞こえて。「ぎしぎし」と。 毎日のいのちの営みを。 僕らの悲しみや苦しみは、分かち合って食卓の料理に並べた。 君の慈しみや優しさは、スープの中。 誰かを救うことに気付かないまま。 階段を上がる音が聞こえて。「ばたばた」と。 君はいま洗濯物を手に。 僕らの悲しみや苦しみは、分かち合って食卓の料理に並べた。 君の慈しみや優しさは、スープの中。 誰かを救うことに気付かないまま。 それは僕らの場所。 いつもそこに。 |
奇跡細長い坂を駆けた。重ね着のコートを脱いで駆け抜けた。 夕暮れの帰り道で、独り言をつぶやいている。 君のいない街に初めての季節。 伝え損ねたこと、もう覚えていないや。 茜色に染まるから、今日も明日もその思い出も。 奇跡はいらない。荷物になっちまうでしょう。 気づいていた、僕のこころが 新しい何かを求めはじめていることを。 夜の匂いに変わったら、進む支度をはじめよう。 奇跡はいらない。踏み出せなくなるでしょう。 そういえば、君が泣くのを見たことなかったな。 そんなこと考えてたら、そりゃ日も暮れるよな。 よそ見してけつまずいても、今さらだ。振り向くことなかれ! 茜色に染まったら、次の言葉をみつけよう。 奇跡は起きない。理由がないからね。 茜色に染まるから、今日も明日もその思い出も。 奇跡はいらない。荷物になっちまうでしょう。 | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | cinema staff | 細長い坂を駆けた。重ね着のコートを脱いで駆け抜けた。 夕暮れの帰り道で、独り言をつぶやいている。 君のいない街に初めての季節。 伝え損ねたこと、もう覚えていないや。 茜色に染まるから、今日も明日もその思い出も。 奇跡はいらない。荷物になっちまうでしょう。 気づいていた、僕のこころが 新しい何かを求めはじめていることを。 夜の匂いに変わったら、進む支度をはじめよう。 奇跡はいらない。踏み出せなくなるでしょう。 そういえば、君が泣くのを見たことなかったな。 そんなこと考えてたら、そりゃ日も暮れるよな。 よそ見してけつまずいても、今さらだ。振り向くことなかれ! 茜色に染まったら、次の言葉をみつけよう。 奇跡は起きない。理由がないからね。 茜色に染まるから、今日も明日もその思い出も。 奇跡はいらない。荷物になっちまうでしょう。 |
WARP高速道路沿いに広がる街にはもう用が無くなった。 ガスのにおいにも飽きた。 君はすこし華奢な身体で、僕の声にうなずいていた。 それなら、これから起こるドラマを車の鍵に託して、 このまま知らない国へ行こう。 誰にもばれないうちに行こう。 仕掛けるタイミングを密かに図ってる。 物音ひとつ立てず、今かと狙ってる。 どうしましょ、と囁く君が闇の中で怪しく笑う。おおいに結構! 12時の鐘を合図に車に飛び乗ったなら、 このまま知らない国へ行こう。 なおさら速度は上げていけ。 繋がることの無かった手と手を重ね合わせて、 このまま知らない国へ行こう。 誰にもばれないうちに行こう。 このままふたりの国へ行こう。 それなら速度は最高で、僕と行こう。 | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | cinema staff | 高速道路沿いに広がる街にはもう用が無くなった。 ガスのにおいにも飽きた。 君はすこし華奢な身体で、僕の声にうなずいていた。 それなら、これから起こるドラマを車の鍵に託して、 このまま知らない国へ行こう。 誰にもばれないうちに行こう。 仕掛けるタイミングを密かに図ってる。 物音ひとつ立てず、今かと狙ってる。 どうしましょ、と囁く君が闇の中で怪しく笑う。おおいに結構! 12時の鐘を合図に車に飛び乗ったなら、 このまま知らない国へ行こう。 なおさら速度は上げていけ。 繋がることの無かった手と手を重ね合わせて、 このまま知らない国へ行こう。 誰にもばれないうちに行こう。 このままふたりの国へ行こう。 それなら速度は最高で、僕と行こう。 |
さよなら、メルツ目隠しをされたまま、どこに行くのかと訪ねようと返事はない。 目隠しを外されて、その重い口を割って言った。 この世の終わりと。白い笑みを浮かべ。 そこには何もなかった、闇以外は。 もう僕は二度と嘘をつけない。舌を抜かれちまったこの喉では。 もう僕は二度とたどり着けない。あなたのもとへは。 彼は言った。過去などいらない。形がないのにどうしてさ? 罪を重ねた僕は、その先に夢をみる。 そこには何もなかった気がしていた。 闇に慣れた目でいま見つめよう。 もう僕は二度と海に行けない。きつく縛られちゃったこの脚では。 もう僕は二度とたどり着けない。あなたのもとへは。 僕らの最後の言葉。 「おはよう、そしてさよなら、かもめよ。また会えるといいね」 | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | cinema staff | 目隠しをされたまま、どこに行くのかと訪ねようと返事はない。 目隠しを外されて、その重い口を割って言った。 この世の終わりと。白い笑みを浮かべ。 そこには何もなかった、闇以外は。 もう僕は二度と嘘をつけない。舌を抜かれちまったこの喉では。 もう僕は二度とたどり着けない。あなたのもとへは。 彼は言った。過去などいらない。形がないのにどうしてさ? 罪を重ねた僕は、その先に夢をみる。 そこには何もなかった気がしていた。 闇に慣れた目でいま見つめよう。 もう僕は二度と海に行けない。きつく縛られちゃったこの脚では。 もう僕は二度とたどり着けない。あなたのもとへは。 僕らの最後の言葉。 「おはよう、そしてさよなら、かもめよ。また会えるといいね」 |
her method古いタイプライターの音が響いた。 雑に脱いだカーディガンに染み付く煙草の ニコチンも銘柄も分からないふりをして。 寒くなる部屋の中、ラジオの音。 知らない、知らないの。 彼女の方法論を聴いた。 「後悔なんて意味のないことで、単細胞が生き残っていく、 そんなもんさ」と笑っていたんだ。 黒いサイドワインダーの模型を手にして 血みたいなワインを飲み続けている。 「くだらない」つぶやいて、同じことを繰り返す。 朝も無い、昼も無い、夜も無いし、いらないの。 彼女の人生観を聴いた。 「懺悔なんて意味のないことって何万回と偉人達が言ってた、 そんなもんさ」と笑っていたんだ。 言っていたんだ…。 | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | cinema staff | 古いタイプライターの音が響いた。 雑に脱いだカーディガンに染み付く煙草の ニコチンも銘柄も分からないふりをして。 寒くなる部屋の中、ラジオの音。 知らない、知らないの。 彼女の方法論を聴いた。 「後悔なんて意味のないことで、単細胞が生き残っていく、 そんなもんさ」と笑っていたんだ。 黒いサイドワインダーの模型を手にして 血みたいなワインを飲み続けている。 「くだらない」つぶやいて、同じことを繰り返す。 朝も無い、昼も無い、夜も無いし、いらないの。 彼女の人生観を聴いた。 「懺悔なんて意味のないことって何万回と偉人達が言ってた、 そんなもんさ」と笑っていたんだ。 言っていたんだ…。 |
warszawaワルシャワの牢獄を抜けたら、たいまつの火を消して、 ゆっくりと目を開けたのにまだ迷いの森の中だった。 僕らは悪夢を見ていたみたいに汗をかいて、 大蛇の怪物を手なずけた老人と共に歩くよ。 つないだ手が白く冷たくなった。 いま彼女は目を細め、笑ったのさ。 傘もさせないままで、いけにえの祭壇へ。 教祖はもう黙っていられない様子でさ、 呪文を唱えだした。 明日はわが身の僕らは誰も彼女を救えない。 いま彼女は目を伏せて「生きたい」という。 雨はやまないままで、いけにえの祭壇へ。 | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | cinema staff | ワルシャワの牢獄を抜けたら、たいまつの火を消して、 ゆっくりと目を開けたのにまだ迷いの森の中だった。 僕らは悪夢を見ていたみたいに汗をかいて、 大蛇の怪物を手なずけた老人と共に歩くよ。 つないだ手が白く冷たくなった。 いま彼女は目を細め、笑ったのさ。 傘もさせないままで、いけにえの祭壇へ。 教祖はもう黙っていられない様子でさ、 呪文を唱えだした。 明日はわが身の僕らは誰も彼女を救えない。 いま彼女は目を伏せて「生きたい」という。 雨はやまないままで、いけにえの祭壇へ。 |
小説家故郷には雪がちらついていると聞いた。 僕はと言えばまだ暗い部屋の中。 筆を止める、は迷いか否か。いつかの幻のせいか。 情けないとも分かっちゃいるが、 身体は眠ったまま動かない。動きたい、動けない。 最終形を無くしたストーリー。 そんなものが見たい奴は当然いないな。 故郷に積もった雪はすぐ溶けたらしい。 僕はと言えばもう覚悟をきめて、捨てること、残すことを考えていた。 最終形を望んだ向こうにかなしみが残ってもしょうがないな。 完成形を目指したストーリー。 拾い集めた原稿と汚れたこの手で。 最終形を無くしたストーリー。 そんなものが見たい奴は当然いないな。 完成形をめざしたストーリー。 雪がほんの少し積もる街の話。 | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | cinema staff | 故郷には雪がちらついていると聞いた。 僕はと言えばまだ暗い部屋の中。 筆を止める、は迷いか否か。いつかの幻のせいか。 情けないとも分かっちゃいるが、 身体は眠ったまま動かない。動きたい、動けない。 最終形を無くしたストーリー。 そんなものが見たい奴は当然いないな。 故郷に積もった雪はすぐ溶けたらしい。 僕はと言えばもう覚悟をきめて、捨てること、残すことを考えていた。 最終形を望んだ向こうにかなしみが残ってもしょうがないな。 完成形を目指したストーリー。 拾い集めた原稿と汚れたこの手で。 最終形を無くしたストーリー。 そんなものが見たい奴は当然いないな。 完成形をめざしたストーリー。 雪がほんの少し積もる街の話。 |
salvage me音の無い静かな公園で、僕は少し考え事をしている。 家に帰る道を急がないのは、夜が来ることを恐れた人。 珍しく晴れた梅雨の空だ。 青色のブランコに座って晩御飯を待っているのは、子供の手を握る人。 花壇には大きなあじさいと、その合間、縫って生える雑草。 うつむいたまま煙草を吸う人。紛れもない僕のこと。 日が落ちる。 映画みたいに輝いた夕焼けに身を任せて、このまま溶けてしまいたいよ。 許すこと、許すべきでないこと。焦ること、焦らなくていいこと。 その全てはどうでもいいこと。早く捨ててしまおうか。 顔を上げる。 映画みたいに輝いた夕焼けが目に染みたって、夕焼けに責められたって、 夕焼けに身を任せて、このまま溶けてしまいたいよ。 点と線と面が産まれていく。それはとても綺麗で素敵だね。 日が落ちる。 映画みたいに輝いた夕焼けに身を任せて。 顔を上げる。 映画みたいに輝いた夕焼けが目に染みたって、夕焼けに責められたって、 夕焼けに身を任せて、このまま溶けてしまいたいよ。 | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | cinema staff | 音の無い静かな公園で、僕は少し考え事をしている。 家に帰る道を急がないのは、夜が来ることを恐れた人。 珍しく晴れた梅雨の空だ。 青色のブランコに座って晩御飯を待っているのは、子供の手を握る人。 花壇には大きなあじさいと、その合間、縫って生える雑草。 うつむいたまま煙草を吸う人。紛れもない僕のこと。 日が落ちる。 映画みたいに輝いた夕焼けに身を任せて、このまま溶けてしまいたいよ。 許すこと、許すべきでないこと。焦ること、焦らなくていいこと。 その全てはどうでもいいこと。早く捨ててしまおうか。 顔を上げる。 映画みたいに輝いた夕焼けが目に染みたって、夕焼けに責められたって、 夕焼けに身を任せて、このまま溶けてしまいたいよ。 点と線と面が産まれていく。それはとても綺麗で素敵だね。 日が落ちる。 映画みたいに輝いた夕焼けに身を任せて。 顔を上げる。 映画みたいに輝いた夕焼けが目に染みたって、夕焼けに責められたって、 夕焼けに身を任せて、このまま溶けてしまいたいよ。 |
into the green夏の残像は消えないままで、私の鼓動の音だけがこの部屋に響き渡る。 蝉の鳴く音、朝顔の匂い。私はあなたの幻影を未だに探していた。 時報が15時を告げ、37℃の街に逃げ場を求めた私は蜃気楼。 名前を呼んでくれ。それ以外は何ひとついらない。 答えは無くした。今、あなたは緑色の中。 夏の残像に気をとられていた。 あなたの鼓動の音は、もう聞こえることはないでしょう。 風のゆくえにその身を任せてしまいたくなり、震える身体の中身は何も無い。 涙は堪えた。私は美しい夢を見てる。 さよならは言わないで。さあ緑色の中に行くよ。 過去と未来をつなぐ、その境目の私。 おはよう、絶望。緑色の中へ。 名前を呼んでくれ。それ以外は何ひとついらない。 答えは無くした。今、ふたりは緑色の中。 | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | cinema staff | 夏の残像は消えないままで、私の鼓動の音だけがこの部屋に響き渡る。 蝉の鳴く音、朝顔の匂い。私はあなたの幻影を未だに探していた。 時報が15時を告げ、37℃の街に逃げ場を求めた私は蜃気楼。 名前を呼んでくれ。それ以外は何ひとついらない。 答えは無くした。今、あなたは緑色の中。 夏の残像に気をとられていた。 あなたの鼓動の音は、もう聞こえることはないでしょう。 風のゆくえにその身を任せてしまいたくなり、震える身体の中身は何も無い。 涙は堪えた。私は美しい夢を見てる。 さよならは言わないで。さあ緑色の中に行くよ。 過去と未来をつなぐ、その境目の私。 おはよう、絶望。緑色の中へ。 名前を呼んでくれ。それ以外は何ひとついらない。 答えは無くした。今、ふたりは緑色の中。 |
棺とカーテンさあ、扉を開けたなら朝はもうすぐだよ。松葉杖を銃口にして暁を狙ってた。 カーテンの隙間に潜む物語を誰も知らない。君を除いて。 その棺を閉じたならまたと無い機会だよ。 埃の舞う霊安室を油まみれにして、僕らの考えは全て過去になった。 …明日からはもう、武器はいらない。 鏡の中では、ふたりの僕らが笑った。 まさに今ちょうど注射器の針に触って、壊した。 さあ、扉を開けたなら物語の始まり。 その棺を閉じたなら物語の続きを。 | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | cinema staff | さあ、扉を開けたなら朝はもうすぐだよ。松葉杖を銃口にして暁を狙ってた。 カーテンの隙間に潜む物語を誰も知らない。君を除いて。 その棺を閉じたならまたと無い機会だよ。 埃の舞う霊安室を油まみれにして、僕らの考えは全て過去になった。 …明日からはもう、武器はいらない。 鏡の中では、ふたりの僕らが笑った。 まさに今ちょうど注射器の針に触って、壊した。 さあ、扉を開けたなら物語の始まり。 その棺を閉じたなら物語の続きを。 |
チェンジアップ(Re-Recording)彼なら今でも 冗談を上手く言うし たまには雨でもいいのさ 彼なら今さら 過去のこと話して どうにか 誰でもいいよ 口をふさいでほしい どうなってしまった? 銃を持って彼に向けた 最悪な形で 嘘をついて 合図を待とう いつかは死ぬのが 怖くなくなるのかな 優しい言葉を かけなきゃいけないのかな 瞳孔が開いた 夜が終わる間際にさえ 決まって僕ら 傷をつけて捨ててしまう 僕の周りで世界が大きく変わろうとしている 君の周りで世界が大きく変わろうとしている どうなってしまった? 銃を持って彼に向けた 最悪な形で 嘘をついて 合図を待とう | cinema staff | cinema staff | cinema staff | cinema staff | 彼なら今でも 冗談を上手く言うし たまには雨でもいいのさ 彼なら今さら 過去のこと話して どうにか 誰でもいいよ 口をふさいでほしい どうなってしまった? 銃を持って彼に向けた 最悪な形で 嘘をついて 合図を待とう いつかは死ぬのが 怖くなくなるのかな 優しい言葉を かけなきゃいけないのかな 瞳孔が開いた 夜が終わる間際にさえ 決まって僕ら 傷をつけて捨ててしまう 僕の周りで世界が大きく変わろうとしている 君の周りで世界が大きく変わろうとしている どうなってしまった? 銃を持って彼に向けた 最悪な形で 嘘をついて 合図を待とう |
優しくしないで(Re-Recording)右向いてわかったよ 10数えたらあいつがいた 気がつかないふりしたら 理屈が砂にとけたような気がしたよ 地べたに立つ僕はまだ 気をつけのままで血を流す 季節がただ笑ってるね ダンスナンバーかけておどってるよ 傷つくのは当たり前さ めちゃくちゃに歩いて戻ろう 喧騒の/中に/入る/俺を/かまうな/優しく/しないで! 窓辺にいるだけなのさ 忘れそうな形を思い出せ クールな呼気買ってきてよ それで僕は肺を満たしたいよ 未来ならサイで決めようぜ | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | cinema staff | 右向いてわかったよ 10数えたらあいつがいた 気がつかないふりしたら 理屈が砂にとけたような気がしたよ 地べたに立つ僕はまだ 気をつけのままで血を流す 季節がただ笑ってるね ダンスナンバーかけておどってるよ 傷つくのは当たり前さ めちゃくちゃに歩いて戻ろう 喧騒の/中に/入る/俺を/かまうな/優しく/しないで! 窓辺にいるだけなのさ 忘れそうな形を思い出せ クールな呼気買ってきてよ それで僕は肺を満たしたいよ 未来ならサイで決めようぜ |
KARAKURI in the skywalkers(Re-Recording)あー くだらない言葉だけを捨てていく あー ただ僕は 三番線からそれていく だんだん知っていくんだ 肝心なことは愛や夢や恋さ 大人には見えやしねーよ 君が泣いてた理由を僕は忘れた 世界が終わった理由を僕は忘れた 空を飛んでいたのは多分本当さ 「未来がみえた」って 排水溝探して 笑い顔で探して 泥だらけのスティングレイを 風が斜めに吹き出した夜に こんな映画とあおいパンクミュージック 空が落ちてきたのは多分そのせいだよ 整然とした朝に ミュージックフリークな僕は 殺風景にまみれ 左足を踏み込んでいく 君が泣いてた理由を僕は忘れた 世界が終わった理由を僕は忘れた 風が斜めに吹き出した夜に こんな映画とあおいパンクミュージック 空がからくりで 空がからまって 空が落ちてきたのは多分そのせいさ | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | cinema staff | あー くだらない言葉だけを捨てていく あー ただ僕は 三番線からそれていく だんだん知っていくんだ 肝心なことは愛や夢や恋さ 大人には見えやしねーよ 君が泣いてた理由を僕は忘れた 世界が終わった理由を僕は忘れた 空を飛んでいたのは多分本当さ 「未来がみえた」って 排水溝探して 笑い顔で探して 泥だらけのスティングレイを 風が斜めに吹き出した夜に こんな映画とあおいパンクミュージック 空が落ちてきたのは多分そのせいだよ 整然とした朝に ミュージックフリークな僕は 殺風景にまみれ 左足を踏み込んでいく 君が泣いてた理由を僕は忘れた 世界が終わった理由を僕は忘れた 風が斜めに吹き出した夜に こんな映画とあおいパンクミュージック 空がからくりで 空がからまって 空が落ちてきたのは多分そのせいさ |
AMK HOLLIC(Re-Recording)汚くて臭い湿った部屋で 続きを聴きたい曲があったよ 小さな灯りがともった部屋で 未来の話なんかしてみるんだ 「変身したんだ」カフカは言った ロックンロールさ 一気呵成に 最後はいつでも単純な結末で どうして大人になることが怖い? 煙草の煙が目に入ったよ 緑の中にサイボーグいたよ スケートボードが横転したよ 乱気流からきみ 産まれたよ ベースの音で安全確認 風に打たれたら満身創痍さ 最後はいつでも単純な結末で どうしてここから出ることが怖い? まぁ、ただ 終わりが見えたな テニスコートから聴こえた ミネラルウォーター飲んでる ソファがきしむ音で 目が覚める スネアが鳴ったら断然有利 情報処理した ベンチ座った 最後はいつでも単純な結末で どうして大人になることが怖い? 最後はいつでも単純な結末で どうしてここから出ることが怖い? | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | cinema staff | 汚くて臭い湿った部屋で 続きを聴きたい曲があったよ 小さな灯りがともった部屋で 未来の話なんかしてみるんだ 「変身したんだ」カフカは言った ロックンロールさ 一気呵成に 最後はいつでも単純な結末で どうして大人になることが怖い? 煙草の煙が目に入ったよ 緑の中にサイボーグいたよ スケートボードが横転したよ 乱気流からきみ 産まれたよ ベースの音で安全確認 風に打たれたら満身創痍さ 最後はいつでも単純な結末で どうしてここから出ることが怖い? まぁ、ただ 終わりが見えたな テニスコートから聴こえた ミネラルウォーター飲んでる ソファがきしむ音で 目が覚める スネアが鳴ったら断然有利 情報処理した ベンチ座った 最後はいつでも単純な結末で どうして大人になることが怖い? 最後はいつでも単純な結末で どうしてここから出ることが怖い? |
白い砂漠のマーチ記憶に無い小屋に少し残るにおい、嗅いでいた。 声を潜め隠れよう、闇の中へ。 傘が無い。外にはまだ出られぬまま。 母さんはもう僕の事を覚えていない、なんて考えていた。 道化師の様に笑っていたい。贖罪の床に、ランタンの火が落ちた。 夢なら醒めないで、干渉をやめないで。 もう元には戻れないって、鐘がきこえる。 赤い衣装、濡れたままで火の輪をくぐる。 少年は、もう家には帰らないと、嫌いだと考えていた。毎日の様に。 冷え込んでいた3月みたいに、簡単に手がふれた。 夢なら醒めないで、足あとは消さないで。 もうここには戻れないって、鐘は教える。 白い砂漠をサーカスはひたすら進み、 きみは象にまたがって細胞の数を数えていた。 ああ、夢なら醒めないで、干渉をやめないで。 もう元には戻らないって、鐘が聞こえるはずさ。 ああ、長い夢は醒める。僕たちは透けていく。 「またいつか遊ぼうね」って。 鐘が聞こえる。 | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 記憶に無い小屋に少し残るにおい、嗅いでいた。 声を潜め隠れよう、闇の中へ。 傘が無い。外にはまだ出られぬまま。 母さんはもう僕の事を覚えていない、なんて考えていた。 道化師の様に笑っていたい。贖罪の床に、ランタンの火が落ちた。 夢なら醒めないで、干渉をやめないで。 もう元には戻れないって、鐘がきこえる。 赤い衣装、濡れたままで火の輪をくぐる。 少年は、もう家には帰らないと、嫌いだと考えていた。毎日の様に。 冷え込んでいた3月みたいに、簡単に手がふれた。 夢なら醒めないで、足あとは消さないで。 もうここには戻れないって、鐘は教える。 白い砂漠をサーカスはひたすら進み、 きみは象にまたがって細胞の数を数えていた。 ああ、夢なら醒めないで、干渉をやめないで。 もう元には戻らないって、鐘が聞こえるはずさ。 ああ、長い夢は醒める。僕たちは透けていく。 「またいつか遊ぼうね」って。 鐘が聞こえる。 |
火傷彼の世界では言葉が意味を持たない。 十字路を通りすぎていく。答えは見つからないままだ。 小説は彼を待つ。 図書館は燃やされて、もう喉は必要ない、それだけ。 彼ら顔を見合わせては、笑うだけ。 この峠を超えていって、何に変わろう? いま、図書館は業火の中。首筋は凍った、それだけ。 彼らは汚れた服を着て笑うだけ。この峠を超えていった今はどこに? 旅の医者目を見開いた。 その火傷は燃え続ける。街は東。 海はもう、すぐそこだ。 | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 彼の世界では言葉が意味を持たない。 十字路を通りすぎていく。答えは見つからないままだ。 小説は彼を待つ。 図書館は燃やされて、もう喉は必要ない、それだけ。 彼ら顔を見合わせては、笑うだけ。 この峠を超えていって、何に変わろう? いま、図書館は業火の中。首筋は凍った、それだけ。 彼らは汚れた服を着て笑うだけ。この峠を超えていった今はどこに? 旅の医者目を見開いた。 その火傷は燃え続ける。街は東。 海はもう、すぐそこだ。 |
skeleton僕たちはうまくやれる。僅かな正体を隠したまま、 ついに身体は無くなった。新しい言葉を探しだすために。 きみが居なくなった。変わる街の様相。 代わりはいくらでも、明日になればきっと。 今日はもう、人工呼吸器を外したままで針が落ちるのを観よう。 そしてイギリス映画の結末みたいな眼をするのもよそう。 声が届いたふりをしないで。愛がわかったなんて言わないで。 | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 僕たちはうまくやれる。僅かな正体を隠したまま、 ついに身体は無くなった。新しい言葉を探しだすために。 きみが居なくなった。変わる街の様相。 代わりはいくらでも、明日になればきっと。 今日はもう、人工呼吸器を外したままで針が落ちるのを観よう。 そしてイギリス映画の結末みたいな眼をするのもよそう。 声が届いたふりをしないで。愛がわかったなんて言わないで。 |
明晰夢ああ、今、魔法をかけられて誰も助けられないのさ。 なぜか空を飛んでいるようで、ついに意識もはがれ落ち、 次から次へと変わる色んな夢を見る。 靴の紐がほどけて、いらないものは無くなる。 裸足のまま踊れば、銀盤はいま君のもの。 彼女はうれしそう。上着を脱いだまま。 彼女はかなしそう。指先にあるそこは理想の国。足音も形も無い。 彼女はくやしそう。髪の毛は乱れて。 彼女はくるしそう。指先にあるそこは理想の国。足音も形も無い。 そこは理想の国。足音も形も無くして! 今日だけは! | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | ああ、今、魔法をかけられて誰も助けられないのさ。 なぜか空を飛んでいるようで、ついに意識もはがれ落ち、 次から次へと変わる色んな夢を見る。 靴の紐がほどけて、いらないものは無くなる。 裸足のまま踊れば、銀盤はいま君のもの。 彼女はうれしそう。上着を脱いだまま。 彼女はかなしそう。指先にあるそこは理想の国。足音も形も無い。 彼女はくやしそう。髪の毛は乱れて。 彼女はくるしそう。指先にあるそこは理想の国。足音も形も無い。 そこは理想の国。足音も形も無くして! 今日だけは! |
You Equal Me隣の客が泣いていた。何かで間違いを知って。 僕は君とおんなじさ、今は黙って待っている。 隣の客は帰った。法の下に平等なんだ。 僕は君とおんなじさ。今は黙って聴いていよう。 最短距離はどうだい?カスタムされていく金属の塊にまたがる。 隣の客は笑っていた。何かで正解を聴いて。 明日は今日とおんなじさ、街は僕を知っている。 最長距離はどうだい?培養されている少年少女たちは旅立つ! 明後日彼女か去っていく。待って、今からすぐに替わる! 君は僕を待っている、僕は君を待っている。 理由とか希望とかはいらない、 うるせえ! | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 隣の客が泣いていた。何かで間違いを知って。 僕は君とおんなじさ、今は黙って待っている。 隣の客は帰った。法の下に平等なんだ。 僕は君とおんなじさ。今は黙って聴いていよう。 最短距離はどうだい?カスタムされていく金属の塊にまたがる。 隣の客は笑っていた。何かで正解を聴いて。 明日は今日とおんなじさ、街は僕を知っている。 最長距離はどうだい?培養されている少年少女たちは旅立つ! 明後日彼女か去っていく。待って、今からすぐに替わる! 君は僕を待っている、僕は君を待っている。 理由とか希望とかはいらない、 うるせえ! |
super throw哲学者がドアを叩く。細い声帯を震わせ、「死んだら始まるよ。」 訳の分からない服を着て訳の分からない言葉で僕らの有限性を問う。 正方形のこの部屋。褐色の救命道具。無重力のまま真っ暗闇さ。 さかさま重なる様。いかさま、数かぞえる。 哲学者はドアを閉める。長い首を捻りながら、「死んだら始まるの?」 質疑応答の中、目は虚ろ。終わりを見てしまった開かずの間。 さかさま重なる様。いかさま、数かぞえる。もう誰の五体も満足じゃない。 科学が想像を超えていく。 | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 哲学者がドアを叩く。細い声帯を震わせ、「死んだら始まるよ。」 訳の分からない服を着て訳の分からない言葉で僕らの有限性を問う。 正方形のこの部屋。褐色の救命道具。無重力のまま真っ暗闇さ。 さかさま重なる様。いかさま、数かぞえる。 哲学者はドアを閉める。長い首を捻りながら、「死んだら始まるの?」 質疑応答の中、目は虚ろ。終わりを見てしまった開かずの間。 さかさま重なる様。いかさま、数かぞえる。もう誰の五体も満足じゃない。 科学が想像を超えていく。 |
cockpitトーチライトが送り火みたいに輝く。 大量の狂った端末たちのお出ましさ。 シートベルトに染みついた僕らのイエス、オア、ノー。 それはすぐエンジンの音にかき消されるのだった。 今宵は生きてるふりで、あいつを起こしてみたい。 何かの間違いだったと信じ込ませて欲しい。 ヴァーラインはいつでも僕らに優しい。 それはすぐエンジンの音を塗り替えていくのだ。 今宵はかぼちゃの馬車を探しに行くのもいいね。 密かな欲望を背に操縦棹を握る。 誰も聞こえない声で、誰も分からないようにして、1、2、3、4。 「我ら、賽は投げられた!」眠り姫、よだれを垂らしていた。 いま行くからね! | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | トーチライトが送り火みたいに輝く。 大量の狂った端末たちのお出ましさ。 シートベルトに染みついた僕らのイエス、オア、ノー。 それはすぐエンジンの音にかき消されるのだった。 今宵は生きてるふりで、あいつを起こしてみたい。 何かの間違いだったと信じ込ませて欲しい。 ヴァーラインはいつでも僕らに優しい。 それはすぐエンジンの音を塗り替えていくのだ。 今宵はかぼちゃの馬車を探しに行くのもいいね。 密かな欲望を背に操縦棹を握る。 誰も聞こえない声で、誰も分からないようにして、1、2、3、4。 「我ら、賽は投げられた!」眠り姫、よだれを垂らしていた。 いま行くからね! |
実験室痛みを感じない身体が欲しいな。 この器の中をいつか空っぽにしてみたい。 抜かれた血液を混ぜ合わせたら、リトマス試験紙が虹色に変わっていった。 ここは実験室で、仮の名前で僕らは呼ばれるのさ。 誰かの角膜の白いもやの中。この器の中にいらないものばかり見せる。 重ねた調査書に火をつけたい。全てをフラットに戻せるような気にさせる。 ここは実験室で、仮の言葉で僕らは繋がるのさ。 明日雨が降ったら、少しだけ前に進めるかもしれない。 さあ、いまから確かめに行こうか。忘れてしまった結末を。 この目でこの手でこの耳で、無くしてしまった名前を。 | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 痛みを感じない身体が欲しいな。 この器の中をいつか空っぽにしてみたい。 抜かれた血液を混ぜ合わせたら、リトマス試験紙が虹色に変わっていった。 ここは実験室で、仮の名前で僕らは呼ばれるのさ。 誰かの角膜の白いもやの中。この器の中にいらないものばかり見せる。 重ねた調査書に火をつけたい。全てをフラットに戻せるような気にさせる。 ここは実験室で、仮の言葉で僕らは繋がるのさ。 明日雨が降ったら、少しだけ前に進めるかもしれない。 さあ、いまから確かめに行こうか。忘れてしまった結末を。 この目でこの手でこの耳で、無くしてしまった名前を。 |
錆のテーマ窓が開いてその隙間風、君の身体は吹き飛ばされて。 嫌な予感は当たるもの。目の前にあるすべてが渦の中。 雨の匂いがセメントのようだ。 例の呪文も効果など無く、中央棟には灰だらけ。 既に両手は錆びていた。井戸の底みたいで、さむいさむい! もう今じゃ君は、鉄の身体を震わせながらギターを弾いている。 僕が替わりにオイルを差すよ。汚れたかったら、君をやめなければいい。 この廃工場には住所が無い…つまり場所は無く、存在も無い。 迷い込んだら始まりだ。既に背中は溶けていた。 窯の中みたいで、あついあつい! もう今じゃ君は、鉄の身体を震わせたまま歌を歌っている。 僕が替わりにギターを弾くよ。 汚れたかったら、君をやめなければいい。 | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 窓が開いてその隙間風、君の身体は吹き飛ばされて。 嫌な予感は当たるもの。目の前にあるすべてが渦の中。 雨の匂いがセメントのようだ。 例の呪文も効果など無く、中央棟には灰だらけ。 既に両手は錆びていた。井戸の底みたいで、さむいさむい! もう今じゃ君は、鉄の身体を震わせながらギターを弾いている。 僕が替わりにオイルを差すよ。汚れたかったら、君をやめなければいい。 この廃工場には住所が無い…つまり場所は無く、存在も無い。 迷い込んだら始まりだ。既に背中は溶けていた。 窯の中みたいで、あついあつい! もう今じゃ君は、鉄の身体を震わせたまま歌を歌っている。 僕が替わりにギターを弾くよ。 汚れたかったら、君をやめなければいい。 |
どうやら格子越しに眺めたカラスの死骸。それはいつも、寂しい記憶を犯す。 罪を重ねた略奪者みたいさ。声は届かない。叫んでも叫んでも届かない。 孔子は声を荒げ、「汗をかけ」と説く。 それはいつも、切ない憂いに満ちて。酒に呑まれた密告者みたいさ。 決してしたくない、等価値の取引はしたくない。 高い坂を登った。呼吸は乱れ。隣の住人が怒鳴って愛を唱えてる。 「どうやら僕らだけがひどい目に遭うらしい…」 そうして大きな間違いを運命は辿る。 「どうやら僕らだけに視界は備わった!」 「どうやら僕らだけは世界に還るらしい!」 「どうやら僕らだけが間違いに気付いた!」 声は届かない。 | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 格子越しに眺めたカラスの死骸。それはいつも、寂しい記憶を犯す。 罪を重ねた略奪者みたいさ。声は届かない。叫んでも叫んでも届かない。 孔子は声を荒げ、「汗をかけ」と説く。 それはいつも、切ない憂いに満ちて。酒に呑まれた密告者みたいさ。 決してしたくない、等価値の取引はしたくない。 高い坂を登った。呼吸は乱れ。隣の住人が怒鳴って愛を唱えてる。 「どうやら僕らだけがひどい目に遭うらしい…」 そうして大きな間違いを運命は辿る。 「どうやら僕らだけに視界は備わった!」 「どうやら僕らだけは世界に還るらしい!」 「どうやら僕らだけが間違いに気付いた!」 声は届かない。 |
海について日傘を差して、ぼくはもう一歩進み、歩く目的を探す。 方向性をデザインしていたんだ。いつか未来は今になるから。 今日が終わる頃、もうぼくは行かなきゃいけない。秘密の場所へ。 夏がくるときや夏が終わるときみたいな気持ちになっている。 日傘を閉じた。僕は座って涼み、歩幅を縮め。 今日が終わる頃、もう僕は行かなきゃいけない。秘密の場所へ。 思っていたより日差しが強くなってきて、日焼け止めを買った。 最初で最後に分かった。この川沿いは、あの海に繋がって路を別つんだ。 きみが選ぶのは、夢か孤独か理想か徒労か。実はどうだっていい。 今夜帰ったらぼくらは終わりで、迎えは来ないでしょう。 そうして行き詰まる。 話がしたいな。どこでいいから。欲をいうなら、海がみえる所で。 | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 日傘を差して、ぼくはもう一歩進み、歩く目的を探す。 方向性をデザインしていたんだ。いつか未来は今になるから。 今日が終わる頃、もうぼくは行かなきゃいけない。秘密の場所へ。 夏がくるときや夏が終わるときみたいな気持ちになっている。 日傘を閉じた。僕は座って涼み、歩幅を縮め。 今日が終わる頃、もう僕は行かなきゃいけない。秘密の場所へ。 思っていたより日差しが強くなってきて、日焼け止めを買った。 最初で最後に分かった。この川沿いは、あの海に繋がって路を別つんだ。 きみが選ぶのは、夢か孤独か理想か徒労か。実はどうだっていい。 今夜帰ったらぼくらは終わりで、迎えは来ないでしょう。 そうして行き詰まる。 話がしたいな。どこでいいから。欲をいうなら、海がみえる所で。 |
想像力システムが今僕らの目の前に コーヒーの色が黒く淀んでいた 科学に脳は侵されて、歪む声が消えなくなる 造反しよう きっとそれは映画のようにドラマティック 嘘をつこう いつもそれで事実は変わる ひとつ先へ! 朝がやってくる 僕は逃げ惑った 少女の革命を笑う街の声 夜が消えちまう 僕は立ち止まった 少女の革命を笑う奴らなんて 3秒後、視界から消せ ショウビズの広告を破いてしまえ 娼婦の見る夢はとても綺麗だった こんな時も愛の唄は嗚咽を漏らす君のそばに 想像しよう いつかそれで歴史は変わる ふたつ先へ! 朝がやってくる 僕は逃げ惑った 少女の革命を笑う街の声 夜が消えちまう 僕は立ち止まった 少女の革命を笑う奴らなんて いつでも好きなときに撃っていいよ 安全装置はもう切ってあるから もう今なら言えるでしょ | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | システムが今僕らの目の前に コーヒーの色が黒く淀んでいた 科学に脳は侵されて、歪む声が消えなくなる 造反しよう きっとそれは映画のようにドラマティック 嘘をつこう いつもそれで事実は変わる ひとつ先へ! 朝がやってくる 僕は逃げ惑った 少女の革命を笑う街の声 夜が消えちまう 僕は立ち止まった 少女の革命を笑う奴らなんて 3秒後、視界から消せ ショウビズの広告を破いてしまえ 娼婦の見る夢はとても綺麗だった こんな時も愛の唄は嗚咽を漏らす君のそばに 想像しよう いつかそれで歴史は変わる ふたつ先へ! 朝がやってくる 僕は逃げ惑った 少女の革命を笑う街の声 夜が消えちまう 僕は立ち止まった 少女の革命を笑う奴らなんて いつでも好きなときに撃っていいよ 安全装置はもう切ってあるから もう今なら言えるでしょ |
君になりたいパーティーは教室の隅で始まってる 水槽の音がミニマル・ミュージックのよう 先生に教えてもらったABC 真実さ、ペンが剣よりも強いってこと ぶどう糖の匂いを嗅ぐ それはちょっと刺激的だった 破壊される体内時計 いつまでも本の中に居たい 君になりたい あと少しだけ 計画を狂わせて! 君になりたい もう少しだけ 計画を狂わせて欲しい! 教科書に載っていなかったタイトルを僕以外みんな分かっているみたい 「大人のなり方」 グレーゾーンの匂いがする そこはちょっと踏み込めないんだ 理解できた気がしたよ 本の中は心地が良かった 君になりたい あと少しだけ 計画を狂わせて! 君になりたい もう少しだけ 計画を狂わせて欲しい! | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | パーティーは教室の隅で始まってる 水槽の音がミニマル・ミュージックのよう 先生に教えてもらったABC 真実さ、ペンが剣よりも強いってこと ぶどう糖の匂いを嗅ぐ それはちょっと刺激的だった 破壊される体内時計 いつまでも本の中に居たい 君になりたい あと少しだけ 計画を狂わせて! 君になりたい もう少しだけ 計画を狂わせて欲しい! 教科書に載っていなかったタイトルを僕以外みんな分かっているみたい 「大人のなり方」 グレーゾーンの匂いがする そこはちょっと踏み込めないんだ 理解できた気がしたよ 本の中は心地が良かった 君になりたい あと少しだけ 計画を狂わせて! 君になりたい もう少しだけ 計画を狂わせて欲しい! |
Truth under the imagination奴らはステップを踏んで 16回目の休憩 いつものプラットホームに僕はいた 銀幕は開けられて単旋律のオペラが始まる 張り切っている幽霊の指揮者 三原色に染められたタクトを振り出したのさ 独り舞台は続いていく それは誰にも知られないまま 夜が明けるまでは照明を落とさないで 食事を済ませた鳥がカンタータを歌って いつものプラットホームに朝は来た タクトを振り出したのさ やがて舞台は幕を閉じる それは誰にも知られないまま 脚を失った 汽車は僕に向かって! | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 奴らはステップを踏んで 16回目の休憩 いつものプラットホームに僕はいた 銀幕は開けられて単旋律のオペラが始まる 張り切っている幽霊の指揮者 三原色に染められたタクトを振り出したのさ 独り舞台は続いていく それは誰にも知られないまま 夜が明けるまでは照明を落とさないで 食事を済ませた鳥がカンタータを歌って いつものプラットホームに朝は来た タクトを振り出したのさ やがて舞台は幕を閉じる それは誰にも知られないまま 脚を失った 汽車は僕に向かって! |
制裁は僕に下る深夜の人々たち 勧善懲悪を好み 開いたドアの向こう 潜在意識が映る 肯定が真相を飲み込んで、脆弱な静寂が支配している 制裁は僕に下る 気付いたら理想は遠い しょうがないさ 鉄の匂いが消えないようにのたうち回る 進化は止まらないまま 単身工場を目指す 開いた空の向こう 科学者の白衣 否定が真相を吐き出して、明確な計画を期待している 制裁は僕に下る 暗いから視えやしない 心配ないさ 鉄のグライダー 見えないように二階にあがる 天才は真相を産み出せる 被験者は真実を知らないまま | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 深夜の人々たち 勧善懲悪を好み 開いたドアの向こう 潜在意識が映る 肯定が真相を飲み込んで、脆弱な静寂が支配している 制裁は僕に下る 気付いたら理想は遠い しょうがないさ 鉄の匂いが消えないようにのたうち回る 進化は止まらないまま 単身工場を目指す 開いた空の向こう 科学者の白衣 否定が真相を吐き出して、明確な計画を期待している 制裁は僕に下る 暗いから視えやしない 心配ないさ 鉄のグライダー 見えないように二階にあがる 天才は真相を産み出せる 被験者は真実を知らないまま |
ニトロ夏が静まって夜を残すだけ 歩くことをやめ、何故かぼーっとする 錆びついた彫刻が酸性雨に濡らされて こっちを見ている顔がおれにそっくり そろそろ闇がやってくる 昔から続くことに抗ったおれは確実に弱い 明けがたに残された飲みかけのアルコール おれだけが知っている きみの真似をしている 蝉の抜け殻がおれに訴える ざらついた肖像画 冷房の無いこの部屋にぎらぎらと光る感じをおれは知ってる あんな狭い正方形にちょうど音色がきている 涙をこらえる必要なんて無い 明けがたに残された飲みかけのアルコール おれだけが知っている きみの真似をしている 夏が静まって夜を残すだけ 歩くことをやめ 歩くことをはじめ | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 夏が静まって夜を残すだけ 歩くことをやめ、何故かぼーっとする 錆びついた彫刻が酸性雨に濡らされて こっちを見ている顔がおれにそっくり そろそろ闇がやってくる 昔から続くことに抗ったおれは確実に弱い 明けがたに残された飲みかけのアルコール おれだけが知っている きみの真似をしている 蝉の抜け殻がおれに訴える ざらついた肖像画 冷房の無いこの部屋にぎらぎらと光る感じをおれは知ってる あんな狭い正方形にちょうど音色がきている 涙をこらえる必要なんて無い 明けがたに残された飲みかけのアルコール おれだけが知っている きみの真似をしている 夏が静まって夜を残すだけ 歩くことをやめ 歩くことをはじめ |
バイタルサイン郊外の病院 エントランスにて 夢から醒めぬままの動悸 それは今も隠したまま 知らない振りをして ごまかして 医者は声を失ってた 聴診器づたいに響くオルゴールだ 402号室 飯事の跡 点滴のチューブに繋がっていた 死者の群れが列になるよ 検査で受け取った処方箋 それを飲んで鳴らすベルは、まるで鳥みたいにさえずるモーニングコール 何から始めよう? 診察台の上で産まれた朝 大人がみんな消えてしまった世界だ 手をつなごうよ この病棟に秩序は無い 血液を抜き取って絵を描こう そして誰もいなくなった 聴診器壊れて響くオルゴールだ | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 郊外の病院 エントランスにて 夢から醒めぬままの動悸 それは今も隠したまま 知らない振りをして ごまかして 医者は声を失ってた 聴診器づたいに響くオルゴールだ 402号室 飯事の跡 点滴のチューブに繋がっていた 死者の群れが列になるよ 検査で受け取った処方箋 それを飲んで鳴らすベルは、まるで鳥みたいにさえずるモーニングコール 何から始めよう? 診察台の上で産まれた朝 大人がみんな消えてしまった世界だ 手をつなごうよ この病棟に秩序は無い 血液を抜き取って絵を描こう そして誰もいなくなった 聴診器壊れて響くオルゴールだ |
Boys Will Be Scrap眼前に舞ったのさ ひとりでに動く人形 朝食を放り出して 見つけたのはシークレットコード 健全な番組が 牛耳るゴールデンタイム メディアは嘘の中、点線に沿って走るリニア 遠くに届く可視光線 水辺に彼女の影を見た 街の明かりは消え去って 水辺は彼女の城の様だ 廃物に! 疲れを感じなくなり 完全覚醒状態 暗いなぁ 英語を話すマンタの声 深海の真相さ 朝は来ない | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 眼前に舞ったのさ ひとりでに動く人形 朝食を放り出して 見つけたのはシークレットコード 健全な番組が 牛耳るゴールデンタイム メディアは嘘の中、点線に沿って走るリニア 遠くに届く可視光線 水辺に彼女の影を見た 街の明かりは消え去って 水辺は彼女の城の様だ 廃物に! 疲れを感じなくなり 完全覚醒状態 暗いなぁ 英語を話すマンタの声 深海の真相さ 朝は来ない |
妄想回路ねぇ 少年いつも 手に血を浮かべて 合図を待ってる ねぇ 黙ったままで 焼け付いた孤独を 削り取ってく 叫ぶように 囁くように 消えたいと思う衝動切り裂いて 変わることない 変わるはずない 「関係する」僕ら今も 壊れてくように 崩れてくように 消えたいと思う衝動掻きけして 昨日までの 意味すら 知らない 夜に落ちた 僕らぬけがらさ ねぇ 少年はやがて 海岸線で 口笛鳴らした | cinema staff | 飯田瑞規 | cinema staff | | ねぇ 少年いつも 手に血を浮かべて 合図を待ってる ねぇ 黙ったままで 焼け付いた孤独を 削り取ってく 叫ぶように 囁くように 消えたいと思う衝動切り裂いて 変わることない 変わるはずない 「関係する」僕ら今も 壊れてくように 崩れてくように 消えたいと思う衝動掻きけして 昨日までの 意味すら 知らない 夜に落ちた 僕らぬけがらさ ねぇ 少年はやがて 海岸線で 口笛鳴らした |
シンメトリズム気使って追いすがって タガが外れた どんな声で僕呼んだ?「お前が嫌い」と 体が痺れるような感覚で 気狂った不適合者 どこにいますかって探す 君は僕が誰だか知らない 君は昨日人を殺した リズムが鳴るよ 落として笑え 傷の舐め合い 止めにしないか ロウとハイがぶつかりあって ベクトルがずれてしまうよ ヘッドフォンが爆音過ぎて 君のこと思い出せないよ | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 気使って追いすがって タガが外れた どんな声で僕呼んだ?「お前が嫌い」と 体が痺れるような感覚で 気狂った不適合者 どこにいますかって探す 君は僕が誰だか知らない 君は昨日人を殺した リズムが鳴るよ 落として笑え 傷の舐め合い 止めにしないか ロウとハイがぶつかりあって ベクトルがずれてしまうよ ヘッドフォンが爆音過ぎて 君のこと思い出せないよ |
第12感刹那のひびきも愛しくおもう、海を眺める時間が欲しい 土に潜ったのは僕の第12感なんです 何かわかるー? 吐き気がする程の人から選ばれて ボーイミーツガールがくり返されるだけ そして 回り始める ヤガテ 回リ続ケル なにも変わらないし なにもさわらないし なにもわからないよ イグジットで終わる関係 …言葉もねえな。 プラスとマイナスの性欲で放つDNA あー、こころ、が通るよ 意味が与えられる ひとりワルツを 踊りつづける | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 刹那のひびきも愛しくおもう、海を眺める時間が欲しい 土に潜ったのは僕の第12感なんです 何かわかるー? 吐き気がする程の人から選ばれて ボーイミーツガールがくり返されるだけ そして 回り始める ヤガテ 回リ続ケル なにも変わらないし なにもさわらないし なにもわからないよ イグジットで終わる関係 …言葉もねえな。 プラスとマイナスの性欲で放つDNA あー、こころ、が通るよ 意味が与えられる ひとりワルツを 踊りつづける |
ローリング跳ねるのを待とう 飛び乗ればいいよ ふらふらと彼は風上を目指す 彼の名前は知らない やめるのをやめよう 月並みの常識 ララララと彼は風上に歌い出す 彼の名前はジョーカー 気付いたらそうしよう ただ僕の正直 ゆらゆらと彼は三日月を揺らしてる 明日を買ってもいいよ ゆっくり踊ってもいいよ 続きを聞いてもいいよ 朝まで待ってもいいよ | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 跳ねるのを待とう 飛び乗ればいいよ ふらふらと彼は風上を目指す 彼の名前は知らない やめるのをやめよう 月並みの常識 ララララと彼は風上に歌い出す 彼の名前はジョーカー 気付いたらそうしよう ただ僕の正直 ゆらゆらと彼は三日月を揺らしてる 明日を買ってもいいよ ゆっくり踊ってもいいよ 続きを聞いてもいいよ 朝まで待ってもいいよ |
サイクル渇いた喉に絡む 煙でむせかえる 薄暗い駐車場で 朝を感じてる 一歩引いて眺めるような そんな大人でもないのに うねりだすんだ 横になるんだ そんなところかな 鉄の匂いで脈をうつ 場所を変えては また通り過ぎていくだけのことだから 尋ねられても同じ事で 決まった台詞を返すだけ すがりつくのさ 僕の為にさ そんなところかな 二日前の とか 一切信用の 余地なし 息が止まりそうで 不安なんだよ 繋がることはない 期待なんだよ | cinema staff | 飯田瑞規 | cinema staff | | 渇いた喉に絡む 煙でむせかえる 薄暗い駐車場で 朝を感じてる 一歩引いて眺めるような そんな大人でもないのに うねりだすんだ 横になるんだ そんなところかな 鉄の匂いで脈をうつ 場所を変えては また通り過ぎていくだけのことだから 尋ねられても同じ事で 決まった台詞を返すだけ すがりつくのさ 僕の為にさ そんなところかな 二日前の とか 一切信用の 余地なし 息が止まりそうで 不安なんだよ 繋がることはない 期待なんだよ |
部室にて僕はドアを開ける 窓のない部屋に 君の血のにおいがこびりついている 手が触れる瞬間スピーカーから流れ出す音楽 ひとつになる 正解はないよ そこには正解はないよ あるのは矛盾です 今日の天気は晴れのち雨のはずさ 僕と同じだね 君は目を開けた 汗をかくふりさ 僕に身を任せた ひとりぼっちのふりさ 気が振れる瞬間スピーカーから流れ出すOWEN ひとつになる 後悔はないよ そこには後悔はないよ あるのは呼吸です 痛みさえも全て飲み込んでいく キンセラの声さ とりあえず君はここにいることにした とりあえず僕はここにいることにした | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 僕はドアを開ける 窓のない部屋に 君の血のにおいがこびりついている 手が触れる瞬間スピーカーから流れ出す音楽 ひとつになる 正解はないよ そこには正解はないよ あるのは矛盾です 今日の天気は晴れのち雨のはずさ 僕と同じだね 君は目を開けた 汗をかくふりさ 僕に身を任せた ひとりぼっちのふりさ 気が振れる瞬間スピーカーから流れ出すOWEN ひとつになる 後悔はないよ そこには後悔はないよ あるのは呼吸です 痛みさえも全て飲み込んでいく キンセラの声さ とりあえず君はここにいることにした とりあえず僕はここにいることにした |