瞳を閉じて松任谷由実 | 松任谷由実 | 荒井由実 | 荒井由実 | 松任谷正隆・Tatsuro Yamashita | 風がやんだら 沖まで船を出そう 手紙を入れた ガラスびんをもって 遠いところへ行った友達に 潮騒の音がもう一度 届くように 今 海に流そう 霧が晴れたら 小高い丘に立とう 名もない島が 見えるかもしれない 小さな子供にたずねられたら 海の碧さをもう一度伝えるために 今 瞳を閉じて 今 瞳を閉じて |
ジャコビニ彗星の日松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | | 夜のFMからニュースを流しながら 部屋の灯り消して窓辺に椅子を運ぶ 小さなオペラグラスじっとのぞいたけど 月をすべる雲と柿の木ゆれてただけ 72年 10月9日 あなたの電話が少いことに慣れてく 私はひとりぼんやり待った 遠くよこぎる流星群 それはただどうでもいいことだったのに 空に近い場所へでかけてゆきたかった いつか手をひかれて川原で見た花火 夢はつかの間だと自分に言いきかせて シベリアからも見えなかったよと よく朝弟が新聞ひろげつぶやく 淋しくなればまた来るかしら 光る尾をひく流星群 |
スラバヤ通りの妹へ松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | | 妹みたいね15のあなた 髪を束ね 前を歩いてく かごの鳩や不思議な果物に 埋もれそうな朝の市場 やせた年寄りは責めるように 私と日本に目をそむける でも “RASA…(RASA…) RASA SAYANG GEH” そのつぎを教えてよ 少しの英語だけがあなたとの 架け橋なら淋しいから RASA SAYANG GEH 妹みたいね小さなあなた けれどとてもしっかりしている 写真で見た波止場に着くころは あなたくらい陽に焼けそう オランダ造りの町もやがて 新しいビルに消されてゆく でも “RASA…(RASA…)RASA SAYANG GEH” その歌が大好きよ 土埃り 馬車がゆくスラバヤを 思い出せる 遠くても RASA SAYANG GEH RASA SAYANG(RASA…)RASA SAYANG GEH そのつぎを教えてよ 少しの英語だけがあなたとの 架け橋なら淋しいから RASA SAYANG GEH(RASA…) RASA SAYANG GEH その歌が大好きよ (RASA SAYANGSAYANG GEH) RASA SAYANG RASA SAYANG GEH ラララ… RASA SAYANG(RASA…) RASA SAYANG GEH (RASA SAYANG SAYANG GEH) RASA SAYANG RASA SAYANG GEH |
雨の街を松任谷由実 | 松任谷由実 | 荒井由実 | 荒井由実 | 荒井由実・キャラメル・ママ | 夜明けの雨はミルク色 静かな街に ささやきながら 降りて来る 妖精たちよ 誰かやさしくわたしの肩を抱いてくれたら どこまでも遠いところへ 歩いてゆけそう 庭に咲いてるコスモスに 口づけをして 垣根の木戸の鍵をあけ 表に出たら あなたの家まですぐにおはようを言いにゆこう どこまでも遠いところへ 歩いてゆけそう 夜明けの空はブドウ色 街のあかりを ひとつひとつ消していく 魔法つかいよ いつか眠い目をさまし こんな朝が来てたら どこまでも遠いところへ歩いてゆけそうよ 誰かやさしくわたしの肩を抱いてくれたら どこまでも遠いところへ 歩いてゆけそう 誰かやさしくわたしの肩を抱いてくれたら どこまでも遠いところへ 歩いてゆけそう |
緑の町に舞い降りて松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | | 輝く五月の草原を さざ波はるかに渡ってゆく 飛行機の影と雲の影 山すそかけおりる 着陸ま近のイヤホーンが お天気知らせるささやき MORIOKAというその響きが ロシア語みたいだった 三つ編みの髪をほどいてごらん タラップの風が肩にあつまる もしも もしもこの季節 たずね来ればきっとわかるはず あなたが気になりだしてから 世界が息づいてる 銀河の童話を読みかけて まどろみ 心ははばたく あてもなく歩くこの町も 去る日は涙がでるわ セロファンのような午後の太陽 綾とる川面をゆっくり越えて いつか いつかこの季節 たずね来ればきっとわかるはず 誰かが気になりだしてから 世界が息づいてる 新しい笑顔お土産に誰かのもとへ帰る |
セシルの週末松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | Masataka Matsutoya | 窓たたく風のそらみみでしょうか あなたからのプロポーズは 気まぐれに見つめそして離れてく ゆきずりでもよかったのに そうよ下着は黒で 煙草は14から ちょっと待ってくれれば なんだってくすねて来たわ 今あなたに話すと遠い物語 本気でおこる不思議な人ははじめて You say you want me. You want to marry me You say you want me. You want to marry me そうさあの娘は素敵 でも一晩だけさ どうせチューイングガム つきあえるもの好きは誰 ほら二人で歩けば噂がきこえる みんな知らない変わりはじめた私を 忙しいパパと派手好きなママは 別の部屋でくらしている 今でも週末ねだりに行くけど もう愛しかいらない もうすぐ素直な娘におどろく 'Cause you say you want to marry me |
September Blue Moon松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | | ひとけない月影のアスファルト 空カンを蹴っているシルエット 話かけたら壊れそうで ガードレールに 腰かけてた 気がすんだならとなりに来てね きみは September Blue Moon 今夜はひとりでふさぎ込んでる 過ぎた夏の日々に 悲しいこと考えたの きみは September Blue Moon 私でよければ近くにいるわ 灼けた膝の上で 手をつないでいたいから 眠そうなストアーのレジスター 自動ドアつれて来た秋の風 信号機が街角染めて 少しは気分もかわったら いつものように家に帰ろう きみは September Blue Moon 今夜はセンチで魅力的なの ずっと見ているから これ以上沈まないで きみは September Blue Moon ゆっくり追いかけ歩いてゆくわ 二人だけの道を プラタナスくぐりながら きみは September Blue Moon 私でよければ近くにいるわ 灼けた膝の上で 手をつないでいたいから きみは September Blue Moon 今夜はセンチで魅力的なの ずっと見ているから これ以上沈まないで きみは September Blue Moon ゆっくり追いかけ歩いてゆくわ 二人だけの道を プラタナスくぐりながら きみは September Blue Moon 今夜はひとりでふさぎ込んでる 過ぎた夏の日々に 悲しいこと考えたの |
まずはどこへ行こう松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | 川沿いの道に咲いてたよ マーガレット 笑いかけて 自転車こいでる きみの肩ごしに 今日見つけた春 はじめて映画に つれてってくれた 兄きみたい 生意気なカーディガン きみとお揃いの クリームソーダたのもう なにげない 風に目を細め la, la, きみの髪が 近くでなびいてる もどらない 季節の速さで ゆっくりと 走ろう はじめての街に 虹がかかって むかえてるよ 素敵なチャンスを いっしょにつかもう 帰りは雨でも はるばると ペダルを回せば la, la, きみの声が 近くに聞こえてる 絵のように 過ぎてく景色を まずはどこへ行こう la, la, la,…‥ まずはどこへいこう なにげない 風に目を細め la, la, きみの髪が 近くでなびいてる もどらない 季節の速さで ゆっくりと 走ろう はるばると ペダルを回せば la, la, きみの声が 近くに聞こえてる 絵のように 過ぎてく景色を まずはどこへ行こう なにげない 風に目を細め la, la, きみの髪が 近くでなびいてる もどらない 季節の速さで ゆっくりと 走ろう |
ただわけもなく松任谷由実 | 松任谷由実 | Yumi Matsutoya | Yumi Matsutoya | 松任谷正隆 | かけのぼる 堤防の入道雲が わくわく わいてた はるかさらうように きみと手をつなぎ どこまででもゆけた 太陽のかげぼうし ゆっくりのびて 夕立ちの音が そこまで来てても きみとすごす日は 決して終わらないと思えた ただわけもなく 青い空に出会ったら ヨロシクとつぶやいて きみがどこにいても 想い出せる ほんの近くに 気まぐれな メロディーを逃がさないように 口笛で書いた 草と風のノート きみの手のひらに そっとしがみついた 何もかも 変わっても 変わらないのは 心の瞳に まぶしかったもの きみの髪ゆらす 光の輪のプリズムみたい 焼きついている 青い空に出会ったら ごめんねとつぶやいて きみにできることを 残したまま また会う日まで 青い空に出会ったら ヨロシクとつぶやいて きみがどこにいても 想い出せる ほんの近くに 青い空に出会ったら ごめんねとつぶやいて きみにできることを 残したまま また会う日まで |
海に来て松任谷由実 | 松任谷由実 | Yumi Matsutoya | Yumi Matsutoya | 松任谷正隆 | 遅すぎた春の告白残して 逃げるように ここへひとり来ていた 素足は引き潮に埋もれて 心はあなたへ寄せてゆく のめりそうな影を 風が抱いてる どんな不安にかられても 時は戻りはしない なんて孤独な Ah 私だった あなたを愛す hum 前の私 あなたと離れて すごしてる日々が かなりつらくても 微笑めるように 瞳はきらめく沖を見て 乱れる髪 耳でおさえて 泣きそうな気持ち 波がさらうよ どんな言葉で飾っても きっと嘘はつけない なんて孤独な Ah 私だった あなたを愛す hum 前の私 なんて強がりな Ah 私だった あなたを愛す hum 前の私 |
Summer Junction松任谷由実 | 松任谷由実 | Yumi Matsutoya | Yumi Matsutoya | 松任谷正隆 | 少しだけ眩しそうな瞳を雲が流れてた 灼けてた顔もすっかりうすれて見えるね 夢みたいだった絵日記 そろそろハイウェイの出口 私は黙ってあなたのうでをとった 明日は人ごみに戻って 読みかえす余裕もない1ページにいるのね 今のあなたと 今の私と 今のふたりが 消えてゆくの気づかないまま 家までの信号機 どこかで寄り道したいね なんてことない場所でいいから あと少し しばらく会えなくなったって 平気なくらい フツーの別れ方しようよ 何があってもいっしょにいると誓った気持ち 口に出せず見送っていた 今のあなたと 今の私と 今のふたりが 消えてゆくの気づかないで見送っていた |
きっと言える松任谷由実 | 松任谷由実 | 荒井由実 | 荒井由実 | 荒井由実・キャラメル・ママ | 南に向かう船のデッキで 波を見つめて もしも夕陽がきれいだったら 話しかけるわ あなたが好き きっと言える どんな場所で出会ったとしても 風がささやく小麦畑で 道をたずねて 雲の下まで肩を並べて 歩いていくの あなたが好き きっと言える どんな場所で出会ったとしても ありきたりな街角でもいい すれちがっても きっとわたしはふり返えるはず 恋はすぐそこ あなたが好き きっと言える どんな場所で出会ったとしても あなたが好き きっと言える どんな場所で出会ったとしても |
Midnight Scarecrow松任谷由実 | 松任谷由実 | YUMI MATSUTOYA | YUMI MATSUTOYA | 松任谷正隆 | 今 孤独の中の君へ 失くしたくない君へ 用もなく 電話かけよう もし うるさかったら言って 明日にしてと切って でもね 気にしないから 夜の硝子にもたれて 光るデジタル表示が 減ってゆくの見ている ゼロになるまで 君の知らない駅から 君の住む街を通る バスが出るよ 最後の 言えない想いを乗せるように 今 自分を探す君を 愛しはじめたことを なぜか ふと感じてた 強く強く君を強く 踊る案山子(かかし)みたいな 影とたわむれる 見慣れた帰り道 wow wow ひとりぼっち 人は何も持たずに生まれ 何も持たずに 去ってゆくの それでも愛と出会うの 君の荒野を渡って 冬の雲を吹き流す 風になるよ しばらく 受話器をそのままあてていて 今 孤独の中の君が 失くしたくない君が 僕の瞼の裏にいるよ |
Autumn Park松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | | 見つめさせて少し あなたの瞳の奥を オールを漕ぐ水の輪の きらめき映したその向こうを どちらか先にいつかこの世を去る日が来ても 大好きなまなざしを 私はずっと覚えていたい 水鳥も雲も私達といっしょに浮かぶ 今日の日がゆっくり 過ぎてゆく 音も無く 離れゆく時へと 少しづつ あなたと会えなくなる 運命は思いつかない どうしても どうしても 今 私には思いつかない 金色の夕映え讃えるように色づく木々 今日の日はゆっくり 燃え尽きる 知らぬまに 離れゆく時へと 少しづつ いつか生まれ変わり 別の人になっても あなたを探してる 私を見つけて コートの腕をくみ 辺りを歩く恋人達 今日の日をありがとう 或る午後の 或る Autumn Park 今日の日を心にいつまでも |
雪だより松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | | 赤いダウンに腕をとおしたら それは素敵な恋のはじまり 山の雪だより サッシのベランダ 想いは屋根を越え 去年スキーで出会った人から 淋しい部屋に絵葉書とどいた ふいの贈りもの 木枯らしに乗って ポストに舞い降りた いっしょにすべる約束を忘れずにありがとう すぐにたずねてゆくわ まぶたが痛いほどの白い村へ 失恋したの少し前 あなたに話しましょう そして粉雪けって ふもとの谷へ急ぐ風になるの エッジのキズを息かけてみがく それは素敵な季節のはじまり 山の雪だより 机のラジオにじっと耳をよせた 冬ごとにとどく やさしいラブレター 冬ごとにとどく せつないラブレター |