蘇州夜曲大月みやこ | 大月みやこ | 西條八十 | 服部良一 | 服部克久 | 君がみ胸に 抱かれてきくは 夢の船歌 鳥の唄 水の蘇州の 花散る春を 惜しむか柳が すすりなく 花を浮かべて 流れる水の あすの行方は 知らねども 今宵うつした 二人の姿 消えてくれるな いつまでも 髪にかざろか 口づけしよか 君が手折(たおり)し 桃の花 涙ぐむよな おぼろの月に 鐘が鳴ります 寒山寺 |
夜来香大月みやこ | 大月みやこ | 佐伯孝夫 | 黎錦元 | 服部克久 | あわれ春風に 嘆くうぐいすよ 月に切なくも 匂う夜来香 この香りよ 長き夜の泪 唄ううぐいすよ 恋の夢消えて 残る夜来香 この夜来香 夜来香 白い花 夜来香 恋の花 ああ胸痛く 唄かなし あわれ春風に 嘆くうぐいすよ つきぬ想い出の 花は夜来香 恋の夜来香 あわれ春風に 嘆くうぐいすよ つきぬ想い出の 花は夜来香 恋の夜来香 夜来香 夜来香 夜来香…… |
君の名は大月みやこ | 大月みやこ | 菊田一夫 | 古関裕而 | 服部克久 | 君の名はと たずねし人あり その人の 名も知らず 今日砂山に ただひとりきて 浜昼顔(はまひるがお)に きいてみる 夜霧の街 思い出の橋よ 過ぎた日の あの夜が ただ何となく 胸にしみじみ 東京恋しや 忘れられぬ 海の涯(はて)に 満月が出たよ 浜木綿(はまゆう)の 花の香に 海女(あま)は真珠の 涙ほろほろ 夜の汽車が かなしいか |
リンゴの唄大月みやこ | 大月みやこ | サトウハチロー | 万城目正 | 服部克久 | 赤いリンゴに 口びるよせて だまってみている 青い空 リンゴはなんにも いわないけれど リンゴの気持ちは よくわかる リンゴ可愛いや 可愛いやリンゴ あの娘よい子だ 気立てのよい娘 リンゴに良く似た 可愛いい娘 どなたがいったか うれしいうわさ かるいクシャミも とんで出る リンゴ可愛いや 可愛いやリンゴ 朝のあいさつ 夕べの別れ いとしいリンゴに ささやけば 言葉は出さずに 小くびをまげて あすもまたネと 夢見がお リンゴ可愛いや 可愛いやリンゴ 歌いましょうか リンゴの歌を 二人で歌えば なおたのし 皆で歌えば なおなおうれし リンゴの気持ちを 伝えよか リンゴ可愛いや 可愛いやリンゴ |
ここに幸あり大月みやこ | 大月みやこ | 高橋掬太郎 | 飯田三郎 | 服部克久 | 嵐もふけば 雨も降る 女の道よ なぜ険し 君を頼りに 私は生きる ここに幸あり 青い空 誰にも言えぬ 爪のあと 心にうけた 恋の鳥 ないてのがれて さまよい行けば 夜の巷の 風かなし 命のかぎり 呼びかける こだまの果てに 待つは誰 君によりそい 明るく仰ぐ ここに幸あり 白い雲 |
テネシーワルツ大月みやこ | 大月みやこ | P.W.King・R.Stewart・訳詞:和田寿三 | P.W.King・R.Stewart | 服部克久 | I was waltzing with my darlin' To the Tennessee waltz When an old friend I happened to see I introduced her to my loved one And while they were waltzing My friend stole my sweetheart from me さりにし夢 あのテネシー・ワルツ なつかし愛の唄 面影しのんで 今宵もうたう うるわし テネシーワルツ I remember the night and the Tennessee waltz Now I know just how much I have lost Yes, I lost my little darlin' The night they were playing The beautiful Tennessee waltz |
湖畔の宿大月みやこ | 大月みやこ | 佐藤惣之助 | 服部良一 | 服部克久 | 山の淋(さび)しい 湖に ひとり来たのも 悲しい心 胸の傷みに たえかねて 昨日の夢と 焚きすてる 古い手紙の うすけむり 水にたそがれ せまる頃 岸の林を 静かに行けば 雲は流れて むらさきの 薄きすみれに ほろほろと いつか涙の 日がおちる ランプ引き寄せ ふるさとへ 書いてまた消す 湖畔の便り 旅のこころの つれづれに ひとり占う トランプの 青い女王(クィーン)の さびしさよ |
マロニエの木蔭大月みやこ | 大月みやこ | 坂口淳 | 細川潤一 | 服部克久 | 空はくれて 丘の涯(はて)に 輝くは 星の瞳よ なつかしの マロニエの木陰に 風は想い出の 夢をゆすりて 今日も返らぬ 歌を歌うよ 彼方遠く 君は去りて わが胸に 残る瞳よ 想い出の マロニエの木陰に 一人たたずめば 尽きぬ想いに 今日もあふるる 熱き涙よ 空はくれて 丘の涯に またたくは 星の瞳よ なつかしの マロニエの木陰に あわれ若き日の 夢の面影 今日もはかなく 偲ぶ心よ |
君待てども大月みやこ | 大月みやこ | 東辰三 | 東辰三 | 服部克久 | 君待てども 君待てども まだ来ぬ宵 わびしき宵 窓辺の花 一つの花 蒼白きバラ いとしその面影 香り今は失せぬ あきらめましょう あきらめましょう わたしはひとり 君待てども 君待てども まだ来ぬ宵 おぼろの宵 そよ吹く風 つめたき風 そぞろ身にしむ 待つ人の影なく 花片(はなびら)は舞い来る あきらめましょう あきらめましょう わたしはひとり 君待てども 君待てども まだ来ぬ宵 嘆きの宵 そぼ降る雨 つれなき雨 涙にうるむ 待つ人の音なく 刻む雨の雫 あきらめましょう あきらめましょう わたしはひとり |
星の流れに大月みやこ | 大月みやこ | 清水みのる | 利根一郎 | 服部克久 | 星の流れに 身をうらなって どこをねぐらの 今日の宿 荒(すさ)む心で いるのじゃないが 泣けて涙も かれ果てた こんな女に 誰がした 煙草ふかして 口笛ふいて あてもない夜の さすらいに 人は見返る わが身は細る 町の灯影(ほかげ)の わびしさよ こんな女に 誰がした 飢えて今頃 妹はどこに 一目逢いたい お母さん ルージュ哀しや 唇かめば 闇の夜風も 泣いて吹く こんな女に 誰がした |