さだまさし「夢供養」の歌詞一覧リスト

曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
唐八景-序さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし鬼のおらんうちに ハタ上げしよう がめんこは おいていけ  愛宕の山から 風もらおう 今風もどそう  稲佐の山から 風もらおう 今風もどそう  鬼のおらんうちに ハタ上げしよう がめんこは おいていけ
風の篝火さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸水彩画の蜉蝣の様な 君の細い腕がふわりと 僕の替わりに宙を抱く 蛍祭りの夕間暮れ 時折君が散りばめた 土産がわりの町言葉 から廻り立ち停まり 大人びた分だけ遠ざかる きらきら輝き覚えた 君を見上げる様に すかんぽの小さな花が 埃だらけで揺れているよ  不思議絵の階段の様に 同じ高さ昇り続けて 言葉の糸を紡ぎ乍ら 別れの時を待ちつぶす 君ははかない指先で たどる明日の独言 雲の間に天の川 君と僕の間に橋が無い 突然舞い上がる 風の篝火が 二人の物語に 静かに幕を引く  ふりしきる雪の様な蛍・蛍・蛍 光る風祭りの中すべてがかすみ すべて終る
歳時記(ダイアリィ)さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸卒業迄に咲けばいいねと君は ある日急に窓辺にはち植えを置いた 何もなしに別れてゆくよりも 残したいと はじめた歳時記 一頁目には 二人の略歴 二頁目には 二人の出逢い 三頁目から たどる季節 記す度つのる悲しみに 君は耐えかね 七頁目からは 僕の名前何度も連ねた  花の名前もきかず買ったくせに 勝手に自分でかすみ草と決めつけたね 早く咲いてと 毎朝祈って 水を過ごして 枯らしそうになって 眠らず一人 看病してたよね 花の名前 呼び乍ら 無事だった朝 涙ぐんで すてきな水色に君は笑った そんなちひろの子供の絵の様な 君の笑顔がとても好きだった  卒業したら君は故郷へ帰って 小さな子供の先生になるといった 言葉通りに 子供に囲まれた 君の笑顔の写真が今朝届いた お嫁にゆくと 添えた手紙 つまりそれが2年の月日 書きかけた歳時記あとがきにかえて 君が自ら刻んださよなら 今思い出を 煙に帰して せめて君の明日を祈る さよなら僕の好きだった人
パンプキン・パイとシナモン・ティーさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸二丁目の交差点から17軒目で 時々走って2分と15秒 平均112.3歩目に我等の コーヒー・ベーカリー『安眠』がある  お人好しのマスター三十六 独身の理由は 引っ込み思案で 照れ屋でまぬけの 複雑な性格による コーヒーは確かにうまい でも僕等男には 理解出来ないが娘等は ここのかぼちゃパイが 美味しいという  パンプキン・パイとシナモン・ティーに バラの形の角砂糖ふたつ シナモンの枝でガラスに三度 恋しい人の名を書けば 愛が叶えられると 娘等は信じてる  ミス・パンプキンのいつもの座席は 窓際のゴムの木の向う側 背は高からず 低からず 容姿端麗 彼女は僕等の憧れの的  実は不敵にもマスターがこのマドンナに恋をした まぬけないじらしさ見たさに 授業を抜け出して来てるのに ちっともらちがあかないマスターは 照れ屋でまぬけだから たった一言かけた言葉が 事もあろうに「毎度ありがとう」  日頃のお世話に感謝をこめて 僕等はまたまた授業抜け出して シナモンの枝でガラスにラブ・レター ミス・パンプキンに差し出した ところが急に店を飛び出した彼女の 背中とマスターの半ベソ交互に見くらべ 僕等は立場失くして ひたすらうろたえた  それからしばらくしてマスターは お陰さまで嫁さんをもらった 相手がミス・パンプキンかどうかは ああいう性格だから白状しなかった  ただそれから僕等の待遇が 良くなった事と 僕等の追試が決まった事の 他には変わりは無い 2代目ミス・パンプキンはなかなか現われないけれど 此頃すこうし僕等にもかぼちゃパイの 味が解ってきたところ  パンプキン・パイとシナモン・ティーに バラの形の角砂糖ふたつ シナモンの枝でガラスに三度 恋しい人の名を書けば  パンプキン・パイとシナモン・ティーに バラの形の角砂糖ふたつ シナモンの枝でガラスに三度 恋しい人の名を書けば
まほろばGOLD LYLICさだまさしGOLD LYLICさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸春日山から飛火野辺り ゆらゆらと影ばかり泥む夕暮れ 馬酔木の森の馬酔木に たずねたずねた 帰り道  遠い明日しか見えない僕と 足元のぬかるみを気に病む君と 結ぶ手と手の虚ろさに 黙り黙った 別れ道  川の流れは よどむことなく うたかたの時 押し流してゆく 昨日は昨日 明日は明日 再び戻る今日は無い  例えば君は待つと 黒髪に霜のふる迄 待てると云ったがそれは まるで宛て名のない手紙  寝ぐらを捜して鳴く鹿の 後を追う黒い鳥鐘の声ひとつ 馬酔の枝に引き結ぶ 行方知れずの懸想文  二人を支える蜘蛛の糸 ゆらゆらと耐えかねてたわむ白糸 君を捨てるか僕が消えるか いっそ二人で落ちようか  時の流れは まどうことなく うたかたの夢 押し流してゆく 昨日は昨日 明日は明日 再び戻る今日は無い  例えば此処で死ねると 叫んだ君の言葉は 必ず嘘ではない けれど必ず本当でもない  日は昇り 日は沈み振り向けば 何もかも移ろい去って 青丹よし平城山の空に満月
療養所(サナトリウム)GOLD LYLICさだまさしGOLD LYLICさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸病室を出てゆくというのに こんなに心が重いとは思わなかった きっとそれは 雑居病棟のベージュの壁の隅に居た あのおばあさんが気がかりなせい  たった今飲んだ薬の数さえ すぐに忘れてしまう彼女は しかし 夜中に僕の毛布をなおす事だけは 必ず忘れないでくれた  歳と共に誰もが子供に帰ってゆくと 人は云うけれどそれは多分嘘だ 思い通りにとべない心と動かぬ手足 抱きしめて燃え残る夢達  さまざまな人生を抱いた療養所は やわらかな陽溜りと かなしい静けさの中  病室での話題と云えば 自分の病気の重さと人生の重さ それから とるに足らない噂話をあの人は いつも黙って笑顔で聴くばかり  ふた月もの長い間に 彼女を訪れる人が誰もなかった それは事実 けれど人を憐れみや同情で 語れば それは嘘になる  まぎれもなく人生そのものが病室で 僕より先にきっと彼女は出てゆく 幸せ 不幸せ それは別にしても 真実は冷やかに過ぎてゆく  さまざまな人生を抱いた療養所は やわらかな陽溜りと かなしい静けさの中  たったひとつ僕にも出来る ほんのささやかな真実がある それは わずか一人だが 彼女への見舞客に 来週からなれること
春告鳥さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸衣笠の古寺の侘助椿の たおやかに散りぬるも陽に映えて そのひとの前髪僅かにかすめながら 水面へと身を投げる  鏡のまどろみのくだかれて 錦の帯の魚のふためいて 同心円に拡がる紅のまわりで さんざめくわたしの心  春の夢 朧気に咲き 春の夢 密やかに逝く 古都の庭先野辺の送り ふりむけばただ閑かさ  化野の古宮の嵯峨竹の ふりしきる葉洩れ陽にきらめいて そのひとのこぼした言葉にならない言葉が 音も無く谺する  足元に蟠る薄氷に 靄めいた白い風立ちこめて 春告鳥の問いかける別離に たじろぐわたしの心  春の夢 朧気に咲き 春の夢 密やかに逝く 古都の庭先野辺の送り ふりむけばただ閑かさ
立ち止まった素描画さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸別れたんだってね彼とまるであっけなく 僕との時の様に君から云い出して 一寸買物に出かける様な調子で ふらりと部屋を出て来たに決まってる いい加減に『幸せ』の奴と 妥協してみたらどうなんだ 忘れちゃいけないもし君が 地図にない町を捜したきゃ 初めに地図が必要だって事 君と僕で前に一度 身に浸みたはずなのに君は スケッチ・ブックに素描画だけ済ませたら 色付けの前に投げ出すくり返し  確かにこの世はとても虚しい事だらけ だからといって投げていいものだろうか 僕も偉そうに云えた義理じゃないけれど 優しいくせに悪ぶるのはお止し 走り疲れたらお歩き 歩き疲れたらお休み やがて休み疲れたなら どうせまた走りたくなるさ ファッションだけでは語り尽くせない 君も僕もひとつふたつ それなりの夢がある 多分 人生って奴はかなしいよね でもごらん よく見りゃまんざら捨てたもんじゃない
空蝉さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸名も知らぬ駅の待合室で 僕の前には年老いた夫婦 足元に力無く寝そべった 仔犬だけを現世の道連れに 小さな肩寄せ合って 古新聞からおむすび 灰の中の埋火おこすように 頼りない互いのぬくもり抱いて 昔ずっと昔熱い恋があって 守り通したふたり  いくつもの物語を過ごして 生きて来た今日迄歩いて来た 二人はやがて来るはずの汽車を 息を凝らしじっと待ちつづけている 都会へ行った息子がもう 迎えに来るはずだから けれど急行が駆け抜けたあと すまなそうに駅員がこう告げる  もう汽車は来ません とりあえず今日は来ません 今日の予定は終わりました  もう汽車は来ません とりあえず今日は来ません 今日の予定は終わりました
木根川橋さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸『先生、俺達の木造校舎 すっかりなくなっちまったんですねェ それに、あの暑い夏に重いローラー転がしてならした テニス・コートの上にプールなんか出来ちまって… 先生、時の流れって、そんなもんですかねェ』  木根川橋から水道路抜けた 白髭神社の縁日は アセチレンたいて あんずあめ売ってますか 相も変わらず にぎやかなんでしょうね  あの頃何やら覚えて居るのは あの娘の笑顔と冷たさと 不思議な胸のどよめきと あっけらかんとあっけらかんと みんなみんな 許せた毎日  『先生、あの頃よくのりちゃんと銭湯行ってね あいつときたら、15番の下駄箱があくまでは どんな雪の中だって雨の中だって中へ入らなかった 先生、覚えているかな、うちのクラスの15番、そう 目のステキなのりの好きだったあの娘の 出席番号だったんですよ』  僕らはこっそり ノォトの片隅に あの娘の名前に 自分の苗字を かぶせて書いてはあわててぬりつぶし あたりを見廻し 赤くなったもんです  使いの帰りは廻り道をして あの娘の家の前を通ったもの そのくせ会えば そっぽを向いた なんともはや すてきだった 仲間達に カンパイ!!  木根川薬師の植木市の日には 今でも必ず雨が降りますか もんじゃ焼きのコツ 忘れちゃいませんよ カルメ焼き冷やすより易しかったもの  あの頃チャリンコ転がして行った 曵舟、押上、浅草の 不思議な胸の高鳴りと 荒川土手の忘れちゃいけない 毎度毎度の 草野球  『先生、みんな変っちまいましたねェ 先生、先生……なんだ寝ちまったんですか…』
ひき潮さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸都会の暮らしは鮮やかな色どり 華やかな寂しさと夢に良く似た嘘と そんなもので出来ている可笑しい程に  哀しみが穏やかに扉を叩いて ああ いつの間に私の友達になる 知らず知らずのうちに 自分が変わってゆく  こんな日は故郷の海鳴りが聴きたい 子供の頃の様に 涙を流してみたい 生きるのが下手な人と 話がしたい  ひき潮の悲しみの中から生まれる ああ 夢もある わかってくれるならば 黙って旅支度に 手を貸しておくれ  帰ろう 帰ろう 帰ろう 帰ろう  帰ろう 帰ろう 帰ろう 帰ろう
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