すてごまTHE BLUE HEARTS | THE BLUE HEARTS | 甲本ヒロト | 甲本ヒロト | | おろしたての戦車でブッ飛ばしてみたい おろしたての戦車でブッ放してみたい 何か理由がなければ 正義の味方にゃなれない 誰かの敵討ちをして カッコ良くやりたいから 君 ちょっと行ってくれないか すてごまになってくれないか いざこざにまきこまれて 泣いてくれないか あの娘に俺が何をやったのかなんて 覚えてるはずがないだろう 俺はやってない 何かきっかけさえあれば 次は俺の順番だ 今度こそやってみせる やってやってやりまくるんだ 潜水艦も持ってる 魚雷も積んでる 戦闘機も持ってる 燃料はいつも 満タンにしておいてある いつでも飛び立てるように すべてを焼きつくすほどの爆弾が出番を待ってるぜ 君 ちょっと行ってくれないか すてごまになってくれないか いざこざにまきこまれて 死んでくれないか |
夢THE BLUE HEARTS | THE BLUE HEARTS | 真島昌利 | 真島昌利 | | あれも欲しい これも欲しい もっと欲しい もっともっと欲しい 俺には夢がある 両手じゃ抱えきれない 俺には夢がある ドキドキするような 家から遠く離れても なんとかやっていける 暗い夜に一人でも 夢見心地でいるよ 建前でも本音でも 本気でも嘘っぱちでも 限られた時間の中で 借り物の時間の中で 本物の夢を見るんだ 本物の夢を見るんだ あれもしたい これもしたい もっとしたい もっともっとしたい 俺には夢がある 毎晩育ててる 俺には夢がある 時々ビビってる なんだかんだ言われたって いい気になってるんだ 夢がかなうその日まで 夢見心地でいるよ あれも欲しい これも欲しい もっと欲しい もっともっと欲しい あれもしたい これもしたい もっとしたい もっともっとしたい |
旅人THE BLUE HEARTS | THE BLUE HEARTS | 甲本ヒロト | 甲本ヒロト | | プルトニウムの風に吹かれてゆこう 桜のトンネルや悪魔の通り道 川を渡ったり山に登ったり あらゆる探検やあらゆる冒険の 登場人物に憧れて 旅人よ 後ろには出来たばかりの道がある 導火線に火がついたのはいつだったろうか 中学生の頃か 生まれる前か 爆発寸前の火薬のような レコードが好きだった 旅人よ 傾いたこの世界から転げ落ちそう プルトニウムの風に吹かれてゆこう 世界のてっぺんに辿り着けるぜ アイデアたっぷり やり方バッチリ 強烈なインパクト 第一印象で みんな幸せになっちゃうような 旅人よ 計画通りにいかないことがたくさんある プルトニウムの風に吹かれてゆこう |
期待はずれの人THE BLUE HEARTS | THE BLUE HEARTS | 甲本ヒロト | 甲本ヒロト | | 君が僕を握って 「飛べ」と叫んで 放り投げるけど飛ばない うなずいているけど 聞いているふりだけ 期待はずれの人 期待はずれの人 君が僕をつまんで引っ張ってるけど おもちゃじゃないから伸びない 笑っているけれど 楽してるふりだけ 期待はずれの人 期待はずれの人 期待はずれの人 期待はずれの人 九つまで数えて とめてしまうよ 期待はずれの人 期待はずれの人 期待はずれの人 期待はずれの人 |
やるか逃げるかTHE BLUE HEARTS | THE BLUE HEARTS | 真島昌利 | 真島昌利 | | 南の国へ行こう 日焼けでもしに行こう 死んだらそれでさようなら 勲章の一つでももらえるかもしれない 南の国へ行こう ダイエットしに行こう 死んだらそれでさようなら 面と向かってキックされたらどうするんだ? やるか逃げるか どうする? やるか逃げるか どうする? 戦車に乗れるかもよ マシンガン撃てるかも 死んだらそれでさようなら 安っぽいヒロイズム 嫌いじゃないもんな 愛するあの娘のため 平和を守るために 死んだらそれでさようなら 不条理に不意打ちを食わされたらどうする? やるか逃げるか どうする? やるか逃げるか どうする? |
テトラポットの上THE BLUE HEARTS | THE BLUE HEARTS | 甲本ヒロト | 甲本ヒロト | | 表と裏の間に浮かぶ 白と黒との間の色は テトラポットの上に立ってる 気まぐれな恋人の夢を見てる プラスティックの外国製の 流線形の罠にはまった 30ポンドのラインから カーボンロッドに伝わってくる 情け容赦ないフィッシャーマン 錨をあげろフィッシャーマン 20世紀の終わり頃に 僕たち始まったばっかり テトラポットの上に立ってる 気まぐれな恋人の夢を見てる |
台風THE BLUE HEARTS | THE BLUE HEARTS | 真島昌利 | 真島昌利 | | 台風が来る 景色が変わる 台風が来る 記録破りだ 気象衛星「ひまわり」でさえ 観測すらもできないやつだ 古い大木も倒され 根こそぎ飛ばされてしまう 台風が来る ものすごいやつ 台風が来る 記録破りだ 泥棒よりも速い逃げ足 強盗よりも強引なやつ 情報やデマが飛び交う 声のでかい奴が笑う 台風が来る 景色が変わる 台風が来る 記録破りだ 台風が来る ものすごいやつ 台風が来る 記録破りだ |
インスピレーションTHE BLUE HEARTS | THE BLUE HEARTS | 河口純之助 | 河口純之助 | | インスピレーション 流れてる 胸の扉を開けて インスピレーション メッセージ 大切なメッセージ インスピレーション その声は 世界中を揺らす インスピレーション うねりだす 星がおちる前に 心に描いた 幸せの絵を きっと仕上げて 君に見せてあげたいな インスピレーション ちっぽけな この街の片隅に インスピレーション エネルギー 途方もないエネルギー 神様ならばきっときっと 僕の答えと同じはずだね 晴れなのか 曇りか 雨なのか 風は動いているよ インスピレーション 流れてる 胸の扉を開けて インスピレーション メッセージ 大切なメッセージ |
俺は俺の死を死にたいTHE BLUE HEARTS | THE BLUE HEARTS | 真島昌利 | 真島昌利 | | 誰かの無知や偏見で 俺は死にたくはないんだ 誰かの傲慢のせいで 俺は死にたくはないんだ 俺は俺の死を死にたい 俺は俺の死を死にたい 車輪の下で苦しむより 長い靴下を履いてる ピッピと遊びに行きたいな ほら男爵も誘おうか? 俺は俺の死を死にたい 俺は俺の死を死にたい 豚の安心を買うより 狼の不安を背負う 世界の首根っこ押さえ ギターでぶん殴ってやる 俺は俺の死を死にたい 俺は俺の死を死にたい 寝たきりのジジイになって 変なくだをぶちこまれて 気力も萎えきっちまったら 無理して生き延びたくはない 俺は俺の死を死にたい 俺は俺の死を死にたい 豚の安心を買うより 狼の不安を背負う 世界の首根っこ押さえ ギターでぶん殴ってやる いつか俺はジジイになる 時間は立ち止まりはしない いつか俺はジジイになる 時間は立ち止まりはしない 時間は立ち止まりはしない 時間は立ち止まりはしない |
44口径THE BLUE HEARTS | THE BLUE HEARTS | 甲本ヒロト | 甲本ヒロト | | 夜が今口を開けて 僕達をのみ込んで行く 二丁拳銃すべり込む 広がった 集まった 商店街も 裏通りも 二丁拳銃駆け抜ける 44口径 44口径 鉄砲玉だぜ 44口径 44口径 行ったきりだぜ 44口径 44口径 鉄砲玉だぜ 44口径 44口径 行ったきりだぜ インフレも 公害も イザコザも 争い事も 二丁拳銃かたずける 天才も 秀才も 常識も 先入観も 二丁拳銃弾け飛ぶ 44口径 44口径 鉄砲玉だぜ 44口径 44口径 行ったきりだぜ |
うそつきTHE BLUE HEARTS | THE BLUE HEARTS | 真島昌利 | 真島昌利 | | 100億もの嘘を ついたら今よりも 立派になれるかな 今までよりずっと 100億もの嘘を ついたら今よりも 楽しくなれるかな 今までよりずっと 下手な嘘ならすぐばれて 寂しくなっちゃうよ せめて100年はばれない たいした嘘をつく 100億もの嘘を ついたら今よりも 立派になれるかな 今までよりずっと 嘘がホントになる ホントが嘘になる 歴史のその中で ホントが言えるかな 下手な嘘ならすぐばれて 寂しくなっちゃうよ せめて100年はばれない たいした嘘をつく 嘘は許さない 嘘は許してる 嘘に泣かされて 嘘で笑ってる 嘘は許さない 嘘は許してる 嘘に傷ついて 嘘でほっとしてる |
月の爆撃機THE BLUE HEARTS | THE BLUE HEARTS | 甲本ヒロト | 甲本ヒロト | | ここから一歩も通さない 理屈も法律も通さない 誰の声も届かない 友達も恋人も入れない 手掛かりになるのは薄い月明り あれは伝説の爆撃機 この街もそろそろ危ないぜ どんな風に逃げようか すべては幻と笑おうか 手掛かりになるのは薄い月明り 僕は今コクピットの中にいて 白い月の真ん中の黒い影 錆びついたコクピットの中にいる 白い月の真ん中の黒い影 いつでもまっすぐ歩けるか 湖にドボンかもしれないぜ 誰かに相談してみても 僕らの行く道は変わらない 手掛かりになるのは薄い月明り |
1000のバイオリンTHE BLUE HEARTS | THE BLUE HEARTS | 真島昌利 | 真島昌利 | | ヒマラヤほどの消しゴムひとつ 楽しい事をたくさんしたい ミサイルほどのペンを片手に おもしろい事をたくさんしたい 夜の扉を開けて行こう 支配者達はイビキをかいてる 何度でも夏の匂いを嗅ごう 危ない橋を渡って来たんだ 夜の金網をくぐり抜け 今しか見る事が出来ないものや ハックルベリーに会いに行く 台無しにした昨日は帳消しだ 揺篭から墓場まで 馬鹿野郎がついて回る 1000のバイオリンが響く 道なき道をブッ飛ばす 誰かに金を貸してた気がする そんなことはもうどうでもいいのだ 思い出は熱いトタン屋根の上 アイスクリームみたいに溶けてった ヒマラヤほどの消しゴムひとつ 楽しい事をたくさんしたい ミサイルほどのペンを片手に おもしろい事をたくさんしたい |