運命はあるのか。

 2022年3月27日に“Thinking Dogs”が新曲「Collage」をリリースしました。本楽曲は、ひかりTVのオリジナルドラマ『ラブシェアリング』の主題歌にも起用されております。MVでは、見られる者と見る者を客観的な視点から、現代におけるソーシャルな監視社会を抽象的に表現。ぜひ、ドラマ、歌詞の世界観と合わせてお楽しみください。
 
 さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“Thinking Dogs”の大輝(Dr.) による歌詞エッセイを3回に渡りお届け!今回が最終回。綴っていただいたのは、楽曲「はじまりのピリオド」にまつわるお話です。みなさんは、運命はあると思いますか? その運命とは、神様に決められているものだと思いますか? 歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。



人は生きてると沢山の疑問を抱く。
 
生きる意味とは何なのか。
心ってどこにあるのか。
宇宙人はいるのだろうか。
ピラミッドはどうやって作ったのか。
 
自分が産まれた意味や、宇宙のことなんかを夜な夜な考えては寝付けなくなる…なんて経験、皆さんにもありませんか?
 
人類がこの地球に産まれてから何万年という月日が経っているのに、それでもまだ分からないことが山のようにあるというのだから、本当に不思議だ。ロマンがある。
 
 
そんな、人が抱く疑問の1つ。
「運命はあるのか。」
 
誰しもが口にしたり、目にすることのあるこの言葉。
だけど、これ程にも曖昧で不確かな言葉はあるだろうか。
 
そもそも目には見えないし、触れることも出来ない。
唯一出来ることがあるとすれば、すでに起こった事象に運命という言葉を当てはめることくらい。
 
しかもそれは、良いことにも悪いことにも当てはめることが出来てしまう。ある意味使い勝手のよい言葉だからこそ、その言葉に翻弄されてしまうんだと思う。
 
 
仮に神様という存在がいたとして、その神様が1人1人の運命を決めているとしたら。
産まれてから死ぬまで、歩む人生で起こる事柄が決められているとしたら。
 
そう考えると、急に生きるのが嫌になりませんか?
だって、必死にもがいて日々を生きてるのに、それら全てが無駄かもしれないから。
「運命なんて信じてたまるか!」って思いますよね。
 
その反面、僕の好きな話で「宇宙にある星の数は、地球上の砂粒の数より遥かに多い」というものがある。なんなら地球の表面全部が砂浜でも、星の数には届かない。とまで言われている。
 
そう考えると、この地球という星に産まれたことに運命を感じざるを得ないですよね。
 
 
つまり何が言いたいかというと、結局のところ、運命があるか無いかはその人の考え方次第ってこと。
 
すごく投げやりな答えに感じるかもしれない。
何を今更、そんな分かりきったことを言ってんだ。と思うかもしれない。
けど、それ以上でも以下でもない。
 
これが今のところの、僕の答え。
 
 
人生という物語。
僕は自分の手で、ペンを握って書き綴っていると信じたい。
じゃないと、きっと、神様を恨んでしまうから。
 
運命という言葉は、縛られるものではなく、信じるものだから。

<Thinking Dogs・大輝(Dr.)> 



◆紹介曲「はじまりのピリオド
作詞:大輝
作曲:わちゅ~