Sunny Hock
スタート地点に立つまで4年。
2025年10月15日に“Sunny Hock”がニューシングル「君の鼓動が聞こえるくらい」をリリースしました。タイトル曲は、恋愛をテーマにした感情豊かなポップス。SNSで「感動した」「ハモリが天才」と評判を集めた代表曲となっております。CDにはアコースティックver.や新曲「虹」も収録。初のブックレット付きフィジカルとして、ファンにとっても記念碑的な1枚となっております。
さて、今日のうたではそんな“Sunny Hock”のKicoによる歌詞エッセイをお届け。初のCDリリースにあたり、思い出すのはまだ何者でもなかった活動初期のこと。ひたすらに行動してきたふたりの軌跡とは…。ぜひ、今作とあわせて、エッセイを受け取ってください。
この度、Sunny Hock初となるCDをリリースすることになり、どうしても活動を始めた頃を思い出してしまいます。
音楽大学に入学した頃の私たちは焦っていました。漠然と“歌手になりたい”という夢だけを持っていて、まだ何者にもなれていない自分が嫌でした。でも、まだ何者にもなれていなかったのは、この瞬間に二人が出会う為だったのではないかと思えるほど、当時のお互いの心情はよく似ていました。
ですが、当時の私たちは作詞作曲の知識などなく、晴帆のアコギに合わせて私が声を重ねるだけの音楽でした。それを路上ライブでひたすらに演奏していました。そうしているうちに、私たちの音楽を形にしたいと思い始め、晴帆が作った曲と私が作った曲を2曲入れたCDを1枚1000円で路上で手売りしました。このCDは約200枚売りました。今も持っている人いるのかな?
パソコンで一枚一枚CDに焼いて、ジャケット写真と歌詞カードをコンビニでコピーして、二人でハサミで切ってCDを作っていました。たまにコピーするサイズを間違えて晴帆に怒られたりもしました(笑)。
それから、私たちは2枚目のCDの制作にとりかかり、初めてDTMを学び、何週間もかけて曲を完成させました。そしてまた、パソコンで焼いて…コピーして…ハサミで切って…。路上ライブは毎週日曜日に行なっていたので、毎週土曜日はそのような作業に追われていました。
平日は一緒に大学へ、土日は一緒にSunny Hock。何もしていない時間はまた焦燥感を与えるので、毎日毎日Sunny Hockのことを考え、行動していました。この当時から、“とりあえず行動する”という私たちの性格が一つ一つ身を結び、今回のCDデビューに繋がったのではないかと思います。
スタート地点に立つまで4年。
長かったけれど、これからどんなに高い壁が立ちはだかっても、この4年間が味方になってくれると信じて、これからも精一杯努力していきます。
今回のCDリリースに至るまで、支えてくれた家族、プロデューサー、リリースを共に進めてくださった皆さんに心から感謝しています。そして何より、ここまで歩んでこられたのは応援してくれる皆さんがいたからです。これからも私たちの音楽を愛していただけたら嬉しいです。
<Sunny Hock・Kico>