表を見てみると、ももクロやソナポケをはじめ、ユニバーサルミュージックのアーティストが非常に多いことに気付く。ユニバーサルと言えば、徳永英明やDREAMS COME TUREなど移籍後に大ヒットを飛ばしたベテランが多く、またメジャーに復活したナオト・インティライミがTOPアーティストになるなど、復活のイメージがあるが、意外と若手の移籍(そしてその後他社での成功)も多いようだ。ももクロが移籍したのは、2010年で折しも同社がKARAや少女時代などK-POPアーティストを次々と大ヒットさせていった時期で、アイドルブームはまだ本格化していなかった。また、ソナポケも同社で「Promise」を2008年に配信ヒットさせていたが、00年後半は青山テルマ、GReeeeN、ヒルクライムなど同社ではメガトン級の配信ヒットが続出した為、彼らは今ひとつ脚光を浴びなかったのかもしれない。BMG(当時)からユニバーサルに移籍して「Story」など代表曲をヒットさせた後、EMIに移籍して「ハピネス」などよりメッセージ性を際立たせ再ブレイクしたAIが、会社の合併でユニバーサルの出戻り(微笑)となったが、今後、最初の移籍時のようなヒットを飛ばすのかにも注目したい。
昨年、デビュー10周年を機にレコード会社を移った彼らの約4年ぶりとなるシングルの収録曲。「オボロナアゲハ」の方は、4分間の中に大量の奇天烈な言葉やサウンドを詰め込んだミクスチャーロック、「もしも」の方は、最大ヒット作「花」にも通じるような純愛バラードと、どちらも彼らの原点回帰と呼べるような作風となっている。なお、シングルのカップリングである「となりのジョセフィーン」は、同窓会的な飲み会をコミカルに描いていて、漫画のような状況をJ-POPにしてしまえるのも彼ららしい。その一方で、シングル初回盤には前アルバム『NEO POP STANDARD』からの3曲がライブバージョンで追加収録され(それでいて、お値段は通常盤1200円と同じとは太っ腹!)、エレクトロポップを一歩進めたサウンドとなっている。アルバム『musiQ』がバカ売れしていた時はバッシングも大きかったが、今落ち着いて聞くと色んな切り口でヒット路線が書ける多彩なバンドだと分かる。今回の移籍を機に、音楽的な再評価が高まることを期待したい。