「両想いより片想いの頃の方がよかった…」と思った事ありませんか…?

何か月も前から楽しみにしてたせいかな
やけに早く目が覚めちゃった
今日は一日一緒にいれるね 
ふたりきりではないけど
「君とゲレンデ」/SHISHAMO

 先月、Mステに初登場した平均年齢20才の3人組ガールズバンド“SHISHAMO”が12月2日にニューシングル「君とゲレンデ」をリリース!彼女達の歌詞は、まるでひとつの物語の一幕を切り取ったかのようにリアルで具体的。主人公の“私”や“あなた”の性格や背景がはっきりわかるからこそ、よりその切なさが痛いほど伝わってきます…。表題曲はタイトルから“あなた”との楽しいゲレンデデートなのかな?と思いきや、それは“ふたりきりではない”…絶妙な三角関係が描かれた片想いソングなのです。そして、今回はそんな「君とゲレンデ」のカップリング「女ごころ」にも注目してみたいと思います♪
 
“彼と私はこの度両想い
私の片想いはあっさり終わりを告げた
それでも彼を好きになったのは
ついこの前のこと

ずっと ずっと 私はあなたのものだった
ずっと ずっと あなたのために生きてきた

さようなら あなたを好きだった私
本当に 好きだったよ”
「女ごころ」/SHISHAMO

 男性陣は“え、両想いなのにさようなら?なんで?”とお思いでしょう。しかし女性なら、どこかわかるような気がしませんか。片想いが両想いになった瞬間、失う何かがあるのではないかということ…。実は、女子トークの中で「両想いより片想いの頃の方がよかった」という声が挙がることって少なくないそうなんです。それは目指してきた夢が現実になる感覚に少し似ているのかも知れません。“好き”だけはどうにもならないことが生まれてきたり、想像と違ってガッカリしてしまったり、始まりと同時に終わりを考えてしまったり…。もちろん皆が皆そうではありませんが“両想い”になった瞬間には、一言では言い表せないまさに“女ごころ”が揺れるのではないでしょうか…。

“さようなら あなたを好きだった私
本当に 好きだったよ
これからの私は全部彼のもの
愛してる これからよろしくね”

 しかし、こんなフレーズで幕を閉じる「女ごころ」は、決して失恋ソングではないのです。そういえばちょっと前に放送されていたドラマ『泣くな、はらちゃん』にこんなセリフがありました。<人はハッピーエンドのあとも生き続けていかなきゃならないから。大変なのは、ハッピーエンドのあとなのにねぇ>。どうか「女ごころ」の主人公の“ハッピーエンド”のそのあとにもずーっとハッピーが続くよう願わずにはいられませんね…。

◆ニューシングル「君とゲレンデ」
2015年12月2日発売
XQFQ-1414 ¥926+税