それぞれに男たち 急に正気に返るシーズン
大都会の薬屋では 睡眠薬が売り切れる
なけなしのテレビでは 家族たちが笑っている
何万人の女たちが あたしはちがうと思いながら
何万人の女たちと 同じと気がついてしまう月
「十二月」/中島みゆき
もう、歌詞から身も心も凍えるような冬の寒さや孤独が伝わってきますよね…。2015年もついにその十二月へ突入しました。寒さのみならず、クリスマスや大晦日など、独り身の方にとってはしんどいシーズンでもあります。また、今年がどんな1年だったのかを振りかえる月でもあるため、良い意味でも悪い意味でもいろんな事に“気がついてしまう”のかもしれません。ちなみに、この曲は本来、1番〜4番まで歌詞が存在するものの、2番の歌詞がレコード会社より「辛辣過ぎる」という理由で自主規制。よって録音物として記録されているのは1番、3番、4番の部分だそうな…。
そんな「十二月」の歌詞にあるように“自殺する若い女が増える月”という理由もあるのか、12月1日は“いのちの日”と呼ばれています。厚生労働省が2001年に自殺予防活動の一環として制定したもので、日本で心の健康問題に関する正しい理解の普及・啓発を行うための日とされています。本日のニュースでは、そんな「いのちの日」にちなみ“命を歌う”をテーマにオススメの楽曲をご紹介したいと思います。
“生きられるのに死んだ人がいる
死にたくないのに死んだ人がいる
生きているのに死んでる 死んでる人がいる
命果てるまで 灯火が消えるまで
強く もっと強く 魂を焦がしたい
命果てるまで この心が枯れるまで
強く もっと強く 君を抱きしめたい
魂を焦がしたい 命果てるまで”
「命果てるまで」/ゆず
“例えば誰か一人の命と
引き換えに世界を救えるとして
僕は誰かが名乗り出るのを待っているだけの男だ
愛すべきたくさんの人たちが
僕を臆病者に変えてしまったんだ”
「HERO」/Mr.Children
ここぞと信じた場所にしがみついて生きる
声を出せば誰かしら呼応してくれる
それが時に面倒でもある世界だけど
決して一人じゃない世界で僕ら生きている
あと一週間しかないとしたらどうする?
あと一週間しかないとしたらどうする?
今日が最後でもいいと思えるまで歌おう
今日が最後でもいいと思えるまで歌おう
「蝉」/高橋優
他にも、森山直太朗「生きてることが辛いなら」、椎名林檎「ありあまる富」、槇原敬之「店じまい」、尾崎豊「闇の告白」なども“命の価値”を改めて考えさせられ、グッと来ます…。心を温めてくれるのは、幸せラブソングばかりではありません!時には、燃えさかる炎のようにアツい生きざまの歌で、時には、弱ったキモチにじわじわ沁みる人生の歌で、冬の孤独に負けぬよう生きていきましょう…!