音楽シーンは“悲しい曲”不足…?ドン底の歌詞、集めてみました。

 結婚ラッシュの2015年も気付けばもう11月。今年もたくさんのラブソングが生まれ、現在はback numberの「クリスマスソング」や西野カナの「トリセツ」、井上苑子の「だいすき。」などの名曲にキュンキュンさせられます♪ しかし一方で、切ないサヨナラを歌った楽曲や失恋ソングのヒットがあまり目立ちませんよね。2015年、歌ネットでミリオンリリックやプラチナリリックに認定されたものは、2月にリリースされたFlowerの「さよなら、アリス」、そして8月にリリースされたmiwa「夜空。feat. ハジ→」、家入レオ「君がくれた夏」の3曲のみです。

 そもそも、人間は“悲しいときには悲しい音楽を聴くことで癒される”性質があるらしく、それを音楽療法で「同質の原理」というそうです。だから、恋人に振られて真っ暗な気分の時、自分をわかってくれるような人が誰もいない寂しい時、未来に希望を持てない時、そんな時には明るい応援歌を聴くより、とことんドン底ソングに浸って気持ちを代弁してもらったほうが心の回復には良いんだとか。悲しい曲のリリースが少なくなっている理由のひとつには、世の中がどちらかというと明るい方へ傾いているため“悲しい音楽”自体の需要が減っている…ということもあるのでしょうか。

 もちろん社会が明るく幸せな方向に向かっていくことも、音楽シーンで胸キュン楽曲がどんどんヒットしていくことも素敵なことですが、悲しい曲を聴きたいのに悲しい曲がない…。幸せな曲ばっかりでゲンナリ…。そんなあなたへ、本日のニュースでは、歌ネット編集部が独断で選んだ“ドン底ソング”を3つほどオススメしたいと思います。

人間を辞めさせて頂けますか
ずるい世界には もう愛想尽きたの
仕方なく生きてる こんな苦しい気持ち
私が壊れる10日前
7日前
4日前
2日前
明日マネキンになる

取り扱い説明書を 誰か下さい
マネキンになるには何ページですか?
人間を辞めさせて頂きました
私は明日からマネキン人形
助けを求めるあてもない 歪んだ春
私は遂に砕けました
「マネキン人間」/倉橋ヨエコ

私のこと 愛せないなら
私を愛してくれる人を
探して下さい どうかお願い
私にください
私にください…

愛しても愛しても 届かぬ想い
いつになったなら 報われるのか
それでもそれでも 愛さずにいられぬ
女は愚かな生き物なんです

やがて心は 寂しさに飲まれて
枯れるのでしょう
「愛をする人」/柴田淳

化粧なんて どうでもいいと思ってきたけれど
今夜、死んでも いいから きれいになりたい
こんなことなら あいつを捨てなきゃよかったと
最後の最後に あんたに 思われたい

流れるな 涙 心でとまれ
流れるな 涙 バスが出るまで
流れるな 涙 心でとまれ
流れるな 涙 バスが出るまで

バカだね バカだね バカだね あたし
愛してほしいと思ったなんて
バカだね バカだね バカのくせに
愛してもらえるつもりでいたなんて
「化粧」/中島みゆき

 歌詞だけでも十分、悲しみに浸れますが、是非この3曲を聴いてみてください…。でも、薬もずっと飲みすぎると依存してしまうように、悲しい曲も聴きすぎると心が悲しみから抜け出せなくなってしまいます。今はとことん、悲しい曲で落ちるところまで落ちて、少しずつ少しずつ元気が出る明るい曲を聴けるようになっていけるといいですよね…!